[KATARIBE 26998] [HA06L] キャラチャットログ『どこまでも追いつけない空の月のように』・調査報告篇

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Date: Sun, 07 Dec 2003 02:41:46 +0900
From: -Gombe- <gombe@gombe.org>
Subject: [KATARIBE 26998] [HA06L] キャラチャットログ『どこまでも追いつけない空の月のように』・調査報告篇
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200312061741.AA04723@gombe-pc.gombe.org>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26998.html

 ごんべです。

 学天則姉弟の、放浪中の出来事のログです。
 自分たちの創り主についての調査結果を前野氏から聞く話。


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キャラチャット『どこまでも追いつけない空の月のように』
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 2003/11/03夜〜11/04の#HA06のキャラチャットのログから。


登場人物
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学天則3号(または珊瑚)
    :創り主を捜し出奔した美少女型アンドロイド。情報収集と分析担当。
学天則4号(または陽)
    :学天則3号のボディガードとなる悪ガキ風の戦闘用アンドロイド。
前野浩(まえの・ひろし)
    :具現化能力を使い様々な事態に対処または道具を制作するMIB。
煌(コウ)
    :前野に作られた戦闘向けの電脳猫娘。前野の部下で無道邸のメイド。

時系列
------
 自分たちの創り主に関する調査を前野浩に依頼した学天則3号と4号=珊瑚
と陽の元に、一週間ちょっと経った2003年11月初め、連絡が舞い込むところ
から始まる。

 キャラチャット『大いなる握手』(*1)『私の家に遊びにおいで』(*2)、
エピソード『嵐の中で』(*3)に続く出来事。
(*1) http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26929.html
     http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26930.html
     http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26931.html
(*2) http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26905.html
     http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26922.html
(*3) http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26903.html


報せ
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 経緯は『大いなる握手』参照。

[hari]   東屋に、連絡のメモが放りこまれていたのは
[gombe]   うい
[hari]   雨が上がった月曜のことだった
      ってなわけで
[gombe]   ういうい

 学天則3号  :「……届かない」

[gombe]   # (ぉ
[hari]   # おまいらはー!(w

 学天則4号  :「取ろう」(ひょい)

 まあ、二人の総合能力で考えましたから(^^; >連絡方法

 メモ     :『資料を渡したい。喫茶店へ』

 学天則3号  :『意匠、紙質を照合……該当の用紙である確率94%』
 学天則4号  :「丸められて濡れたところに放り込まれてたんだ、
        :そんなもんだろ」>94%
 学天則3号  :「……行きましょうか」

 以下、二人の台詞のうち二人だけの間の情報リンク(無線データ通信)は
二重カギ括弧で表現します。

[gombe]   # 場面変わって、あげは前。
      # 陽に伴われて珊瑚が例のカードをカウンターの店長に渡す。

 朱      :「ふん……奥へ行きな」
 珊瑚     :「……ありがとう」

[gombe]   # 心持ち、陽に寄り添うような感じで。
      # # 実は『嵐の中で』の影響が抜けていない
[hari]   # なるほど
[gombe]   # # より正しくは、ボディガードへの依存姿勢が抜けていない


新顔合わせ
----------

[hari]   奥の座敷へ行くと

 SE      :ぐぅ……

[hari]   寝息が聞こえる
[gombe]   # 煌か?(ぉ

 プレイヤーには一発でしたね(笑) もちろんキャラクターは知りません。

[hari]   襖をあけると
      赤毛のつむじが机の上に鎮座している

 珊瑚     :「……間違いないの?」>カウンター
 朱      :「ああ、今連絡するから入って待ってろ」
 赤毛メイド  :「ふがが……むにゃ……」
 陽      :「……つついてみるか?」

[gombe]   # 装備を励起する。<より一般的には殺気という(ぉ
      # 外見は変わらないが

 赤毛メイド  :(むく)

[hari]   顔を上げる

 赤毛メイド  :「……おいっす」
 陽      :「……暢気なわけじゃないんだな」
        :(装備の励起をキャンセル)

[hari]   伸びをしながら、大あくび

 赤毛メイド  :「うぃ〜(ごきごき)……ま、ま、入った入った」

[gombe]   # メイド服を確認。先日見たものと一緒だよね <珊瑚
[hari]   # 同じよ

 とは言え、煖とは全く性格や態度が違いますな。より猫らしい(笑)

 珊瑚     :「……入りましょう。きっと彼の部下だわ」
 陽      :「先に入れ」
 珊瑚     :(座敷に上がる)
 赤毛メイド  :「おっちゃん、旦那のツケでケーキ三つー(大声)」
        :「ついでに、こーしーも。ツケでー」

[gombe]   # 前野氏の名前って聞いてたよね?(w
[hari]   # うむ
[gombe]   # ああ、ログ確認。確かに

 珊瑚     :「あなたの上司は来るの?」>煌
 赤毛メイド  :「んぁ?ちゃんと来るよ」

[gombe]   # 陽が外を警戒すると、どうしても珊瑚が上座に座る羽目に
       なる罠。(ぉ

 珊瑚     :「あなたの上司、お名前は?」
 赤毛メイド  :「前野浩。独身」
 珊瑚     :「なるほど」

[gombe]   # 一応は確認ね。前野氏の関係者かどうか
      # 前野氏の名前を出さずに確認したというわけで

 赤毛メイド  :(ぴくっ)

[hari]   さっと襖の方へ

 赤毛メイド  :「おー、来た来た……」

[gombe]   # 3号には聞こえているレベル?>音とか
[hari]   # 聞こえているでせう

 赤毛メイド  :「今日はチーズケーキか。よきかなよきかな♪」
        :「ほいほい、と」

[hari]   さっさか、それぞれの前に置く。無論、前野の分は無い

 陽      :「……気付くの早いな……」
 赤毛メイド  :「おうともよ(ぱく)」

[gombe]   # 陽が聞こえてなかったのをきづいてから

 珊瑚     :『陽の聴覚には聞こえてなかった?』
 赤毛メイド  :「ほれほれ、遠慮せんと食べてええよ?旦那の払いやし」
 陽      :『……どこからか、にもよるけど』
 珊瑚     :『……やはり警戒レベルは上げておくべきのようね』
        :>煌の五感
 珊瑚     :「…じゃあ、いただきます」
 赤毛メイド  :「うんうん」
 珊瑚     :『……ストップ、陽。フォークを使うのよ』

[gombe]   # さりげに注意する姉機(ぉ
[hari]   満足げに頷きながらぱくつく

 陽      :『持ちようにもよるんじゃないのか』
        :(しぶしぶ素手でなくフォークで食べる)

[Catshop]  # しかし陽君みたいに元気な男の子なら手づかみで食べた方が
       自然なのでした──とか(笑)。
[gombe]   # だから妙にぎこちなくて……とか(w
      # しかし決して珊瑚も器用なわけではないのであった>フォーク

 まあ一般常識が8しかありませんからねえ(笑)


対面
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[hari]   っと、店のドアの開く音が……
      近付いてくる足音
[gombe]   # 陽はようやく一切れ、珊瑚も何とか二切れ目を口にした頃。

 珊瑚     :(ちょっと紙ナプキンで口元を整えたり) >音
 SE      :がらり

[hari]   襖が開く
[gombe]   # 珊瑚には足取りが記憶されてるものと一致するかな
[hari]   # 一致していますね

 SE      :スパーン!
 赤毛メイド  :「あうっ」
 陽      :「……」(あっけ)
 前野     :「……なに人のツケでケーキくっとるか……」

[hari]   赤毛メイドが頭を押さえてうずくまる

 赤毛メイド  :「う、うぐぅ」
 前野     :「お前がやっても可愛くないぞ」
 赤毛メイド  :「ちぇっ」
 珊瑚     :「伝票は回してくれればいいわよ。そのくらいの手持ちは
        :あるわ」
 前野     :「いや、金の問題じゃないんでね……まったく……」
 赤毛メイド  :「ハンセイシテマース」
 珊瑚     :「部下の教育までは知らないわ」
 前野     :「親でもあるんだがね……はぁ(溜息)」
 陽      :「親……?」

[hari]   席につくと、大きく溜息を一つ

 前野     :「さて……紹介しておこう。コレは、煌という。
        :先に紹介した煖の姉だ」
 煌      :「どもー(手をひらひら)」
 珊瑚     :「初めまして。私が珊瑚、こちらが陽」
 陽      :(黙って見ている)
 前野     :「バカだが、気にしないでくれ」
 珊瑚     :「あなたは若作りしている年齢でもなさそうに思えるけど」
        :>前野氏
 前野     :「さあ、調査の話だったな」

[hari]   無理に聞き流そうと

 陽      :「……」(何か言いたげ)
 珊瑚     :『創り主、である可能性を考慮しなさい。高性能の存在を
        :生み出せる作り手である、ということ』>陽
        :<前野氏について
 陽      :『……了解』>珊瑚
 煌      :「〜♪」

[hari]   ケーキ食ってる部下B

 珊瑚     :「……そうね」(前野の話の流れに乗る)


調査報告の提出と検討
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 前野     :「とりあえず、これが調査報告だ……」
 珊瑚     :「……」(手に取る)

[hari]   封筒からB5の印刷物を数枚出す

 書類     :Twilight
        :ドクター・クレイ
        :
        :コンピュータネットワーク黎明期から活躍していたハッカー
        :彼の「作品」の目撃情報その他から、現在では日本の吹利
        :県近辺に住んでいるとの噂がある。

 珊瑚     :「…………ドクター・クレイ……正体不明、居所不明……?」
 前野     :「うむ……幾つか探っては見たが……少々骨でな」
 珊瑚     :「わかったのはこれだけ?」
 陽      :「これじゃ結果がないも同然じゃないか」
 珊瑚     :「陽は黙ってなさい」

 書類     :普通の市民として暮らしていると思われ、とある誰かが
        :「彼」であると特定することは難しいだろう。

 珊瑚     :「……それだけの備えを怠らずに暮らしている人物、と
        :いうことね」
 前野     :「意図的に偽装を行っているからな……不用意に探ると、
        :雲隠れされる危険がある」

[gombe]   # 読み進めながら以上の会話を。

 ドクター・クレイについては http://kataribe.com/HA/06/C/0319/ を参照。

 珊瑚     :「こちらからは接触をかけにくい、ということ……ね」
 前野     :「後は、作品と思しき物体の写真が数枚……現状では、
        :これがいいところだろう」

[hari]   # ダックスとか、モナリザ2号とか、出歩いてる奴らの
[gombe]   # 生活臭漂うモナリザ2号の写真(w
      # 彼女に例のサインがあるかどうかは、スカートをめくらないと
       わからなかったりするが(w>モナリザ2号
[hari]   # だから、噂ではある(w

 モナリザ2号については
 http://kataribe.com/HA/06/C/0320/
 ダックス5号については
 http://kataribe.com/IRC/HA06-01/2003/07/20030724.html
を参照。

 珊瑚     :「……」(モナリザ2号の写真を凝視)

[gombe]   # モナリザ2号の様子から推測して常習的な行動だろうと判断
       して、重要参考人として姿を記憶。
      # ダックスは参考程度に(w>写真

 前野     :「最後のページに、『おすすめ』をまとめておいた」

 書類     :吹利市街での作品の目撃情報が多い事からも考えて、
        :より長期的な『待ち』の作戦へと変更する必要がある
        :だろう。拠点を一般生活者と同ランクへ、法規的な制限
        :の掛かりにくい環境への移行が望ましい。

 珊瑚     :「…………」(長い沈黙)
 陽      :「……どう思う?」(小声)>珊瑚


決断の時、しかし
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[gombe]   # さあどうする。

 珊瑚     :「……有り体に言えば、一般人の間で、一般人と同様に、
        :一般人にまぎれて暮らしておけ、ということ?」>前野氏
 前野     :「その通りだ」
 珊瑚     :「……それは……おそらく、私たちにはそれを可能とする
        :基盤がない。この法治管理国家では」
        :「アウトローとして暮らす環境があるならいいけれど、
        :それはおそらくこの外見仕様に向いていない」
 前野     :「金があればなんとかなるが」
 珊瑚     :「金……」
 陽      :「金なら」
 珊瑚     :「無理ね。額が違う」
        :「きっとね」
 前野     :「もしくは、ツテだな……交友関係なりを使えれば、楽に
        :解決できる」
 珊瑚     :「……」
        :「……私たちの正体を知る伝手が、そんなにあると思う?」
        :(苦笑)
 前野     :「正体を知らずとも、人のいい連中なら世話になることも
        :出来るだろう」
 珊瑚     :「……」
 前野     :「その外見を有利に使え。縁が出来れば、その縁を切る
        :こと自体が相手には負担となる」

[gombe]   # 脳裏をよぎる人物が一人。しかし負担にはさせたくないとも
       考える。

 珊瑚     :「……アドバイス、感謝するわ」
 前野     :「『親類の家に預けられていたが、虐待を受けて逃げて
        :きた。親権がその親類にあるので、警察に届けたりすると
        :そこに戻されてしまう。』」
 珊瑚     :「そう言えば、そう言う話題も流行りだったわね」
 前野     :「『親の事はほとんど教えて貰えていないが、この吹利に
        :いるとだけ教えてもらっていて、親を探したい』」
 煌      :「さすが、嘘がイテテテ」
 前野     :「このくらいは方便を使ってもよかろう」

[hari]   足をつねってる

 珊瑚     :「……公的な施設には……手が回っているかしら。
        :あるいは、あなたのような技能者が警戒しているかしら?」
 前野     :「後者を考えるべきだろうな……」
        :「なにより、『子供は保護されて然り』だ。行動が著しく
        :制限される」
 陽      :「能力があればいいと思うんだけどな」>保護されて然り
 珊瑚     :「……」
 前野     :「そう割り切れないのだよ……現代社会と言う奴はな」

[gombe]   # 逃げ回ることのできない「ボニー&クライド」を続けるか、
       さもなくば。

 珊瑚     :「……ちょっと考えさせてもらうわ。今は結論は出せない」
        :(片手で顔を覆って)
        :「あなたにその結論を教える必要もないのだろうけど……
        :とにかく、調査を、感謝するわ」
 前野     :「十分に考えることだ」


(続く)

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 この後、調査報酬の支払いへと続きますが……
 続きは「戦闘篇」にて。

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