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Date: Sat, 2 Sep 2006 15:51:32 +0900
From: "Toyolina and or Toyolili" <toyolina@gmail.com>
Subject: [KATARIBE 30117] [HA06L] (仮)よすがの時間 幕 10
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20609012351x7ecfb9dap6e4c0a7f3557fea6@mail.gmail.com>
X-Mail-Count: 30117
Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
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前回はこちら http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30100/30115.html
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[HA06L] (仮)よすがの時間 幕 10
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登場人物
六兎結夜 吸血鬼 http://kataribe.com/HA/06/C/0308/
六兎未来 ホムンクルス。結夜の娘。 http://kataribe.com/HA/06/C/0644/
九折因 吸血鬼。少女 http://kataribe.com/HA/06/C/0536/
モンシロ 吸血鬼。因の「父親」
アゲハ 吸血鬼。
後日談 土曜 深夜
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[Saw] :銀眼さんはアゲハと呼ばれた吸血鬼を紙一重で逃したらしい。
:実際、それなりに古い血の吸血鬼であった可能性が高いそうだ。
[TK-Leana] :あらら
#結夜 :「NPCには期待してませんよーだ」
#未来 :「いなかったら多分死んでましたけどね、二人とも」
[Saw] :因は結局回収された。蝶の群れとして。姐さんこと柁岐嬢の
:話だと自力での戻り方がわからないだけなのだそうだ。
[TK-Leana] :とりあえず、ほっと一安心
#柁岐 :「だってあの子さっぱり狩りしないのやもん。実際に喰わんと
:ああはならへんし」
後日談 数日後 宵待邸 元因の部屋
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# 冒頭を読むにあたり、こちらを読まれるとよさげです。
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29100/29169.html
[Saw] :因が目を覚ますと、同居人であった六兎結夜がのけぞり
:気味に立ちすくんでいた。
[TK-Leana] :のけぞり気味ってなんやろう
[Saw] :真夏だというのに黒い長袖を着て、とうに日も落ちている
:というのにサングラスをかけたその青年は、それでも
:因を見て安心した表情を作る。
[Saw] :急に起きたんで驚いたのでしょう
結夜 :「おはよう、因さん」
因 :「おはよう、結さん」
結夜 :「まあ、なんや」
結夜 :「終わりよければ全て良しって事で」
因 :「…………優しいなぁ、結さんは」
因 :「あのな、私結さんの血、吸ったやんか」
結夜 :「おう」
因 :「あれで色々わかってしもたん。だからもう、結さんは
:結さんでええし、『あの人』の言う家族もいらなくなってしもた」
結夜 :「そうか」
因 :「せやから──」(ベッドに正座する)
因 :「今までご迷惑をおかけしました」
[Saw] :ふかぶか
結夜 :「いやまあ、単なる私の説明の不備だったわけだし」
結夜 :「こちらこそご迷惑かけたみたいで」(ふかぶか)
因 :「はぁ、やっとすっきりしたわ……金輪際他人で、友達、
:それがええです」
因 :「未来ちゃんに嫉妬とかみっともなくてやってられへん
:かったもん」
結夜 :「嫉妬?」(首ひねる)
結夜 :「みくは私の娘やからな、嫉妬されてもどうしろと」
因 :「せやろ? 多分私が家族円満で、妹が生まれて、両親の
:関心が妹に集中したらああいう気持ちになったんやと思うわ」
:(お手上げ)
結夜 :「そりゃまあ不毛」
因 :「それに他人の方がええときもあるし」
結夜 :「?」
結夜 :「まあ、あんまり良い兄貴分ってわけじゃないもんな」
因 :「そうそう。それに、妹やと結さんのお嫁さんにして貰う
:わけにいかへん」(人差し指を立て得意げに)
結夜 :「は?」
[TK-Leana] :すっごい間抜け面
因 :「……なんてなー!」
結夜 :「……は、アハハ。じょ、冗談か。ちょっとビビったわ」
因 :「驚きすぎやねん」
因 :「ま、ありがとう、色々」
結夜 :「どういたしまして」
SE :(コンコン)
柁岐 :「はいるぞ」
結夜 :「どうぞ」
柁岐 :「ちょっと因と話がしたいんやけど。席外してくれへん?」
結夜 :「あ、はい。ごゆっくり」
[TK-Leana] :で、出て行きますね
[Saw] :#はい
[Saw] :#では、30分ほどたつと、因が手荷物を持って出てきます。
柁岐 :「六兎、やったっけ。ちょっとええかな」
[Saw] :#部屋に手招き
結夜 :「あ、はい?」
[Saw] :引きずり込まれて、ベッドに座らされます。
宵待邸 廊下 未来
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因 :(荷物を左手に、未来の前を通り過ぎる)
未来 :「起きたんですね」
因 :(通り過ぎざま、未来の額に右手に持っていたお面をかける。
:視界を塞がれる格好)
未来 :「?」
因 :「それ上げるわ。未来はお父さん好き?」
未来 :「好きですよ」
因 :「そうか。家庭円満が一番や」(そのまま出て行く)
宵待邸 空き部屋 結夜
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結夜 :「それで、なんですか?」
柁岐 :「結論から言うと、情状酌量の余地はあるけど共犯やねんな」
結夜 :「――なるほど」
柁岐 :「で、うちの血族会議の出した裁定は禁錮15年。まあ、私が
:付いてるさかい、なんとかいい状態にするつもりやけど、
:一応いっとこうとおもってな。あんたに一番なついてた
:みたいやし」
柁岐 :「ちゃんとしごきなおさなあかんなぁ。アレ。ヘタレすぎやで
:吸血鬼の癖に」(伸び
結夜 :「15年か……不死者にとっては一瞬の、けど人としては
:長すぎる時間ですね」
柁岐 :「ま、そういうことやさかい」(立ち上がって軽く手を上げる)
結夜 :「ああ」
結夜 :「手紙くらい、出してもいいですかね?」
柁岐 :「頼むわ、保護者として。あーっと、謝礼は今月中にいれとくっ
:て銀眼さんに伝えといてぇな。うちあの人キラキラしすぎてて
:苦手や」
柁岐 :「それじゃ」(パタン)
結夜 :(見送り、ベッドに仰向けに転がる)
結夜 :(眼を瞑り、ため息をついて、一瞬後には部屋から消える)
[TK-Leana] :ところで因さんには追いつきますかね
[Saw] :こっちからはもうオシマイです。
[TK-Leana] :あらら
[Saw] :ああ、おいつけます。
[TK-Leana] :ここ逃したらもう帰っちゃうんだよね、すぐ
[Saw] :車に座ったまま横に寝ころんで溜息ついてます
[Saw] :車の後部座席に、
解説
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事件は終わり、因は吹利を去ります
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Toyolina
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