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Date: Mon, 3 Jan 2005 23:55:24 +0900 (JST)
From: こぉ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28071] 『朝市にて』続き
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200501031455.XAA76112@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 28071
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28000/28071.html
2005年01月03日:23時55分24秒
Sub:『朝市にて』続き:
From:こぉ
極一部の人にはお久しぶりです。 大多数の人にははじめまして。
こぉ％休肝日です。
『朝市にて』の続きです……といっても殆どの方には解らないと思います。
詳しくは以下をご覧下さい。
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/15900/15994.html
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/15900/15996.html
謝謝>久志さん
Date見て驚かないように。＞初見の方
--------10--------20--------30--------40--------50--------60--------70
サブタイ未定
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あの二組(？)の客が買い物を済ませた後、周囲に居た買い物客が急に店先に
集まり始めた。
各務はこの唐突な変化にとまどい、「いらっしゃい」の一言も出なかったが、
どうやら不要だったようだ。野菜には見向きもせず、雑談をはじめたのだ。
必要なのは場所だけのようだ。
暇つぶしに……と、雑談に耳を傾けたが、その内容に軽い眩暈をおぼえた。
曰く――
「金髪碧眼の若者と黒髪の美女の見つめあう目と目、まるでドラマのよう……」
「外套をしてらした人もなかなかの……」「もしかすると三角関係？」
「まあ、一人の美女を巡って二人の男の方が……」
「美男美女が……」「美男美女な……」「美男美女は……」「美男美女で……」
美男美女ならなんだっていいのか！？
美男はど〜でもよいが、確かに美女はいい。
うん、とにかくいい、眼福眼福。
じゃなくて！
そんな物思いに耽っていると、突然こちらに話を振ってきた。
「あの御三方のこと、ご存知でしたら教えてくださらないかしら？」
ご存知……って、今日初めて会った人間のことを聞かれても、ねぇ。
「お、教えるっつっても……」
「先程から見つめあってた三人の事、どんな雰囲気だったとかでもいいから」
一触即発の睨みあいをどんな色眼鏡で覗けばそのように見えるのか問い質し
たい衝動に駆られるが、相手は大事なお客様（候補）である。
しかしあまり詳しく話すわけにも行かない、あの三人も大事なお客様である。
慎重に言葉を選んでできる限り簡潔に話す。
「玉蜀黍を試食して頂いた後、言葉をニつ三つかわしました。内容は秘密です。
こちらの野菜を御購入の後、各々帰路に着いたようです。どの様に食すかは
伺っておりません。雰囲気は……まぁ悪くはなかったと思います。
で、これらが購入された野菜です。皆さんどうぞ手にとってご覧下さい」
最後のとって付けた様な宣伝は、我ながら如何なものかと思ったが、売れ残
りを引きずって帰る事を考えると、手段を選んでいる余裕はない。
少しでも興味を持ってくれるようにと、籠に盛った野菜を差し出し手に取る
ように促す。
商品には自信がある。野菜を手にとってよく見てもらえればこっちのものだ。
実際、一人買い二人買いしだすと、冷やかしの客も手にとってよく見てくれ、
通行人も興味を持つ。こうなると人が人を寄せ、野菜は飛ぶように売れだす。
こうして、なんとか全ての商品を売り切ることができたのだった。
--------10--------20--------30--------40--------50--------60--------70
とりあえず、ここまで。
もう少し話のすじを弄るかもしれません。
何とか売り切る方向に持ってけてよかった。
であであ
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こぉ
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