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Date: Sat, 25 Jan 2003 01:50:23 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 25451] [HA20P] エピソード:『探偵倶楽部結成会議』(1)
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。西生駒2003のエピソードを書いてみました。
この話は、一応エピソード(チャットログ)『新入部員獲得!』の
続きという位置づけです。
『新入部員獲得!』のURLはこちら。
前編→http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/25400/25442.html
後編→http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/25400/25446.html
正直、台詞には自信ないので、チェックは厳しくお願い致します。
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エピソード『探偵倶楽部結成会議』(1)
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登場人物
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楽鈴寺光太郎(がくりょうじ・こうたろう)
:人面龍身の美少女探偵。高飛車。一応、探偵倶楽部の部長。
月影美沙希(つきかげ・みさき)
:生誕直後に呪いを受けた薄幸の美少女探偵助手。
当麻漣(たいま・れん)
:夜光虫を操る見た目不良の理論派少年。
滝山みのり(たきやま・みのり)
:天然ボケのお嬢様。推理が得意など、探偵の素質あり。
里見葬希(さとみ・そうき)
:双子の姉と体を共有する少年。普段はごく普通の高校生。
小暮九法(おぐれ・このり)
:高1ながら、身長2mを越す大男。外見は怖いが性格は温厚。
滝山ひかり(たきやま・ひかり)(NPC)
:みのりの妹で、お嬢様の割に普通の性格。
迎えのリムジン
--------------
みのり :「では、校門の前で、少々お待ちください」
探偵倶楽部の6人(うち3人は今入ったばかり)が、校門の前で待っている。
6人ともキャラクターが違いすぎるので、傍から見れば少々異様な絵になって
いたかもしれない。
光太郎 :「……いつまで待たせるのよ〜」
漣 :「まだ3分しか経過していない」
待つこと7分。みのりが電話をかけてから数えると、12分ほどだろうか。
校門の前に、1台の車が止まった。黒塗りのリムジン、それも8人は乗れそう
な超高級車だ。
運転手 :「お嬢様、お待たせいたしました」
みのり :「矢向さん、おつかれさまです」
矢向と呼ばれたその運転手は、車から降りると、みのりに対して深々と礼を
する。他の5人は、その様子を、あるいは驚きながら、あるいは嫌な顔をしな
がら、あるいは興味なさそうに見ている。
光太郎 :「何よあの車。趣味悪いわね」
美沙希 :「……」
葬希 :「滝山君は、お嬢様だったのか……」
そんな5人を尻目に、矢向と話をするみのり。やがて振り向くと、5人に向
かって話しかけた。
みのり :「どうぞ、お乗りください」
と言いながら、車のドアを開けようとするが……取っ手を引いてもいっこう
に開かない。
運転手 :「お嬢様、まだ鍵を開いておりません。少々お待ちくださ
:い」
みのり :「あら、失礼致しました」
場の空気が一気に白けたことは言うまでもない。
お屋敷へご案内
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さすがは高級リムジン、大きさが違う。身長2mを超える九法でさえ、その
中に難なく……というほどでもないが、収まった。
光太郎 :「車の中も暗い感じねー。もっと明るく飾ればいいのに」
美沙希 :「……失礼だぞ」
などと言いながら、車が走ること約10分。巨大な洋館が姿を見せ、一同は
またもさまざまな反応をする。
漣 :「なるほど。お嬢様と呼ばれるだけのことはありそうだ」
九法 :「これは驚いた」
光太郎 :「ふん、金かけりゃいいってもんじゃないわよ」
車は門に入って少し走ったところ、玄関の前で止まる。
みのり :「到着しました。ここが私の家です」
葬希 :「立派なお屋敷だね」
ひかり登場
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すると、内側からドアが開き、中からみのりよりも小さな少女が飛び出して
きた。
ひかり :「おねーちゃん、おかえりー」
みのり :「ひかりさん。ただいま戻りました」
ひかりと呼ばれた少女は、なおもみのりに尋ねる。
ひかり :「後ろにいるみんな、お姉ちゃんのお友達?」
みのり :「はい、探偵部の皆さんです」
ひかり :「探偵部かぁ……お姉ちゃんそういうの好きだもんね」
もちろん、その少女は本当に探偵活動をやるなどとは思っていない。
漣 :「滝山君、あまり俺達を無視して二人だけで話を進められ
:ても困るのだが」
みのり :「あ、失礼致しました。ご紹介が遅れました。私の妹のひ
:かりです」
ひかり :「滝山ひかりです。よろしく」
光太郎 :「ひかりちゃんかー。私と同じ名前だ」
ひかり :「お姉ちゃんもひかりさんなの?」
光太郎 :「そう、私の名前は美少女霊能探偵ひかりちゃんよ」
ひかり :「……?」
ひかりは、一瞬よくわからないと言う表情になるが、すぐにもとの笑顔に戻
る。
ひかり :「さあ、みんな、あがって。こんなところに立ってたら疲
:れるでしょ?今日はパパもママもいないから、遠慮しない
:でいいよ」
みのり :「そうですね、それではどうぞお入りください」
二人に促された一同は、次々と屋敷に入っていった。
美沙希 :「失礼する」
漣 :「同じく」
葬希 :「お邪魔しまーす」
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