ガンダム系RPG雑談所 LOG 004

ガンダム系RPG雑談所の2000年02月24日から2000年03月03日までのログです。


2000年03月03日:19時33分38秒
「レビュー」について、掲示板移動の提案 / YAN
 
 最近、レビューの難しさや、レビュー方法等について議論されてますけど、
 レビューのありかた「そのもの」については、この掲示板で議論するには
 向いていないと思いますので、TRPGサポート研究室へ移動しませんか…?
 (TRPG総合研究室でも良いけど、あちらは別の話が走ってますので…) 
 
 ていうか、早速関連するアンケートを投稿したので、みなさん宜しければ、
 振るってご回答頂けると有り難いですぅ。
 
> 宇津見氏WORTE
> 今回、私自身は、断片的な感想や問題提起
> はしても、レビューをしたつもりはありません。
 
 ギャフン(汗)。失礼しました、ちと読み込み不足でしたね。
 んでは、正式なレビューも楽しみにお待ちしておりますー。
 
 ちなみに先日、「プレイリポートも聞きたい」とか書いちゃったんですが、
 ガンダム戦記オンリーなら、ガンダム戦記雑談所で話すべきでした(汗)。
 そういうわけで、ガンダム戦記オンリーな話題も、あちらの掲示板に
 移動して続けましょう〜>みなさん
2000年03月03日:18時18分03秒
RE:「ガンダム戦記」いったい何をするゲーム? / SHiN
何するゲームかはともかく、何ができるかについては、わたしなりのものを書かせていただきます。(つまり私がこの『ガンダム戦記』を用いて、ガンダムファン、ガンダムみたことないやつ、スーパーロボット対戦なら好き、ガンダムマニア皆無っていううちのPL連中あいてに何しようと考えてるかってことです。)

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前おきはいいから、早く何するゲームか話せ


  
 一応、「ガンダムでTRPGをするという事に特別な思い入れの無いTRPGゲーマー」にもアピールする部分があるんじゃないかなって部分も含めて、私が想定した遊び方などを、ちょっとだけ製品紹介も含めて書いてみます。いつにもまして長文です。すいません。
 (但し、私は他のガンダムRPGについて明確な記憶がないのでシステム的な比較は、主に他の和製・及び翻訳されたTRPGとのものになります)
 
 まず、このルールブックは二部構成になっています。
 SLGパートとTRPGパート……と、最初おもったんですが、よく見ると違いました。
 
 第1部SLGシナリオセクションと、第2部TRPGルールセクションです。
 
 しかし、このルールブックのユニークなところは、SLGシナリオが、「背景世界情報」を兼ねていることです。(だから、普通巻末にあるシナリオ集が、ルールよりも先にある(笑))
 つまり、TRPGをプレイしようという人にとっては、上の二つは、「背景世界」「ルールセクション」という、おなじみの二つのパートに分かれているというわけです。(こう考えると順番通りです)
 
 ゲーム世界を具体的に紹介するには、サンプルシナリオやそのリプレイが一番ですが、この『ガンダム戦記』では、「背景世界の紹介」を、シナリオ風の記述によって行っているということです。これはなかなかユニークな手法ではありますが、正直、最初は面くらいます。(SLGのルールは?って探してしまいました(笑))
 
 よく、RPGで架空世界を扱う場合、過去の歴史を掲載する場合がありますよね。しかし、そのほとんどは、通常「静的」な、「設定」でしかありませんでした。
 が、この『ガンダム戦記』においては、プレイヤーは過去の歴史の上に築かれたとりあえず平穏だが、まだまだ世界は危険と謎に満ちている……という、一般的なRPGの舞台ではなく、まさに、戦乱と動乱の中で生きることを基本としてデザインされているのです。
 
 つまり、『ガンダム戦記』においては、「歴史」は、過去の「静的な設定」ではなく、プレイヤーにとって現在であり「動的な舞台」であるのです。
 
 その証拠(?)に、さまざまな「if」についての解説が、歴史的事実とともに記述されています。
 
 これは、RPGの背景世界としては、非常に珍しいものです。TRPGのキャンペーンをやり込むと、必ず「俺立ちが歴史を作る!」っていう、「歴史キャンペーン」をやりたくなったりもするものですが、たいていのTRPGにはそのためのサポートは皆無でした。(ここらへん、TRPGが「創造的」である所以でしょう。普通のゲームでは、ゲームシステムがサポートしてない事をやりたがる人は少ないでしょう)
 しかし、そのためのサポートがわずかながらでもこの『ガンダム戦記』にはあるのです。
 この効果は、実際に「歴史キャンペーン」をプレイする場合だけに留まらず、世界観を理解する上でも非常に役立ちます。「TVや映画版のガンダムなら、すみからすみまで知ってるぜ!」っていうガンダムフリークにおいても、それ以上の知識と理解を持ってTRPGに臨ませるに役立つでしょう。
 
 また、ガンダム世界において、忘れてはいけないのは、キャラクターのドラマでしょう。
 最近は、ガンダムに限らず、さまざまなTRPGで、これらキャラクタードラマを引き出すためのルールが設定されているようです。
 もちろん、この『ガンダム戦記』にも、そういうルールが存在します。
 
 たとえ、ルールでサポートされようがされまいが、たいていのPLが、自らのPCになんらかの設定を加える事はめずらしくありませんでした。
 ただ、通常の場合、TRPGにおいてキャラクターのドラマがうまくゲーム内容に反映されるケースは多くない。いくらルール化しようが、各プレイヤーキャラクターの持つドラマ要素をGMが熟知し処理することが不可能だからです。
 よって、通常シナリオとして作成される「本筋」においては、これらが反映される事は少なく、その事情はプレイヤーにも了解されているので、「本筋」から外れた部分で、PLたちは「本筋に抵触しないように」それらを適用するわけです。しかし、それはある意味虚しいものでもあります。
 もちろん、有能なGMなら、それらをうまくシナリオに反映させることが出来ます。が、それはある意味で、シナリオの「本筋」を崩壊させる危険性をも持っています。特に、キャラクターのドラマ性を生かすってのは、全PCにとって有益というケースは少なく、一部のPCのみにとって有益であるにすぎません。そういった愚を避けるのもまた、有能なGMと言えるでしょう。(そして、PLというのは勝手なもので「自分にとっての有能なGM」の例をもって、他のGMの有能さを否定したり非難したりする傾向があるのです。しかし、その非難に屈したとき、セッションはGMのコントロールの手を離れ失敗する可能性が高まるのです)
 
 そこで、一歩進んで、それらの要素を「ゲームシステム」によってサポートしようと考えたいくつかのゲームがあります。
 私は、この系統のゲームはあまりプレイしたことはないのですが、一応、ファー・ローズ・トゥ・ロードならキャンペーンにPLとして参加したことがあります。これは、感情値というのをもうけ、キャラクターの喜びや悲しみを数値化して示したものです。そして、PLは、これらの感情値をMPがわりとして、魔法を使ったり武術を行使したりするのです。これで、嫌がおうにもドラマ性がうまれるというわけです。
 
 が、私のところの例でいうと、このルールはうまく作動しませんでした。「面倒くさい」のです。結局、それらは、「細分化されたMP」というだけの地位に転落することになりました。
 「ルールは、効果が手間を上回らなければ無視される」 これは、ルールが膨大かつ相互干渉が少ないという、TRPGならではの特性であります。よくいわれる「戦闘ルールは尊守されるのに、交渉ルールはなぜ無視されるのか?」って話も、この特性によるものです。
 正論から言えば、ルールは全て尊守されるべきですが、戦闘ゲームを楽しむには、実際に剣のかわりに竹刀を振りかざすより、ルールどうりにした方が楽だし面白い。が、交渉ルールは、実際にPL(あやつるPC)とGM(あやつるNPC)で交渉した方が面白い。もし、それに相当する複雑さで交渉ルールを適用しようとすると、あまりに面倒くさい……TRPGでは基本的に「楽しいものが正義」なので、戦闘ルールは守られ、交渉ルールは無視されるというケースが多いのです。(この件について、たまに「交渉ロールを判定してから、その結果にそったロールプレイをすれば良いのでは」という意見が出ることがあります。私自身、正直にいうと、そういう気がしなくもありませんでした(笑) が、先に述べた「効果と手間」のてんびんにかけて、筋道をたてて考えると、この「判定してから演技(ロール)しよう」という意見のとんちんかんなところがよくわかります。交渉ロールとは、演技の代用であり、補助なのですから。逆に、モブNPCなどとの交渉については、手間をかけても面白くない場合があるから単純な交渉ロールですまされることが多いんですよね。)
 
 そして、これらの原則が『ガンダム戦記』の「ライフパス」なるものや、そして戦闘以外の一般技能にも適用されそうなのです。
 (「ライフパス」というのは、PCがこれまでいかなる人生を生きてきたかを設定するものです。キャラクターの背景設定を決めるルールのことで、誰かを憎んだり愛したりといったものも含まれます)
 
 宇津見さんの言葉を借りると、(ガンダム戦記雑談所2000年03月03日:10時03分56秒の発言)
 
 >なお、私が考える、最も手軽で、なおかつよく楽しめるこのゲームの遊びかたを提案しておきましょう。シナリオは付属のものを使用し、GMを用意しないまま、プレイヤーは同数の二つの陣営に別れて、各プレイヤーが複数のユニットを担当ます。そうして、純粋な戦闘/戦術級SLGとしてプレイするのです。ライフパスなどもすっぱり忘れます。
 
 ということです。(宇津見さんはライフパスとだけ言っておられますが、このケースなら、当然、一般技能もすっぱり忘れられるべきでしょう)
 非常に適切な意見でしょう。
 
 しかし、私みたいなSLGにあまり興味の無いTRPGファンには関係ない意見でもあります。
 まだ、ルールブックをろくに読んでないんで、どうなるかはわかりませんが、いまのところ私はGMとして次のような遊び方をするつもりでいます。
 

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 【パターンA】MS戦をメインに
 
 ●その1、ライフパス、一般技能の運用に関しては、プレイヤーに意志決定の主導権のある<発想型イベント>をメインとして処理をする。
 ●その2、<MS戦イベント>は、「力おし」で導入する。(上官からの命令、もしくは敵軍からの攻撃)
 ●その3、<発想型イベント>の結果を、なるべく<MS戦イベント>において影響させるよう心がける。
 ●その4、また、<MS戦イベント>中においては、GM側から積極的にライフパスを適用する。(PLにも、適用を促す。)
 
 まず、このパターンについて解説すると、「その1」に関しては、『ガンダム戦記』の舞台は、宇宙船内やスペースコロニーなど、限定空間が多くなることが予想されます。その場合は、<発想型イベント>を無制限に行っても、シナリオの本筋に抵触したり、かけ離れていったりすることが無いからです。よって、さまざまなイベントをぶち込むつもりです。(なんせ、解決方法や展開をきっちり考えなくてもいいんだから、作る方は楽(笑))
 で、適当な時間(ゲーム内でなく、現実のセッション時間)が経ったところで、MS戦を発生させます。(「その2」)
 『MS戦がメインだと、自然、力おしの展開になる』とどなたかがおっしゃってましたが、これはGMにとっても楽なことです。
 PCが軍人である以上、上官や司令部からの命令は絶対だし、たとえそうでなくても、襲ってきたMSとの戦いを避けることは出来ません(巻き込まれ型の展開ですね)。
 「その3」は、「その1」で行った<発想型イベント>を、メインたるMS戦に対しゲーム的に無意味な即興演劇としてしまわないためです。
 「その4」は、これまたガンダムTRPGの特性を生かしたものです。MS戦が始まることで、PLは、「宇宙船内」や「スペースコロニー」といったものとは少し趣の異なる限定空間におとされるわけです。「戦場」という名の限定空間です。
 ここは再び、<発想型イベント>のパラダイスとなります。プレイヤーのキャラクターシートを眺めては、どんどんおもいつきでイベントを起こします。「失踪した恋人がいるのか…じゃあ、このグフのエースが、その恋人ね」って具合に。(それらの情報は、PCのNT能力を主に利用して伝えられることになるのかな?キャンペーンなら、やりようはもっとありますね。)
 ここで行われる<発想型イベント>は、「その1」のものに比べて非常に濃いものになるでしょう。
 プレイヤーが、どのような意志決定を行おうが、そこが戦場である以上、常に制限や障害に出くわします。<発想型イベント>のやっかいなところは、PLの勝手な(?)意志決定によって、GMの設定した制限や障害が無効化される事がることです。しかし、ここは戦場です。たとえ、カミーユ・ビダンが作戦目的を放棄し、フォウ・ムラサメを救うというパーソナルゴールに向かおうと考えても、ジェリド・メサなどの敵軍が、それに対する制限や障害として自動発生するのです。(いわば、ダンジョン内を徘徊するモンスターですね(笑))
 もちろん、仲間のシャアやアムロといったキャラクターも、同じ戦場にいる以上、なんらかの行動を起こさざる得ないでしょう。そしてその行動がいかなるものであれ、やはり自然発生的な制限や障害がゲーム性を高めます。
 こういう都合のいい事態が発生するのは、プレイヤーの行動に関しては「発想型」(GMの想定外の意志決定がありえる)でも、その「移動」のみに関すれば「選択型」(全ての意志決定が、GMやルールの想定内で行われる)として機能しているからです。
 これは、SLG形式で行われるRPGの利点でもあります。(こういう状況の実現は、通常のTRPGでも可能であり、私はそれを「状況設定型シナリオ」と読んでいます。が、SLG形式のものに比べるとGMのアドリブ能力への負担が大きいので、これを苦手とするGMも少なくないようです)
 
 【パターンB】MS戦以外をメインに
 
 ●その1、MSを戦略兵器として位置付ける。つまり、MS戦をメインにはしないが、それらの存在をPLの意思決定の材料としてもらう。
 ●その2、<発想型イベント>を本筋に据える(NPCやイベントソースは事前にたくさん作っとくべし)。これは、『ガンダム戦記』が、戦闘技能以外に関しては完全スキル制であり、プレロールドとして設定しない限り、プレイヤーの能力をあてにした<選択型イベント>をデザインするのが難しいからである。(シーフがいるかどうかわからないのに、ダンジョンネタをするようなもの)
 ●その3、最終的には、<選択型イベント>を発生させる。この場合の選択肢は、Aor非Aとする。エンディングに向けて、<発想型イベント>によって失いつつあるはずのGMのセッションコントロール能力を確実にとりもどすためである。(プレイヤーが、非Aを選んだ場合、MSなどを使い、力おしで巻き込まれ型シナリオに)
 
 こちらのパターンは、ガンミリタリー派には、不満なものでしょう。が、「アムロやシャアのようなエースパイロットをロールプレイしてみたいけど、SLGにはそれほど興味ないな」ってプレイヤーも意外に多いのです。
 「しかし、これではSLGルールなんていらないのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、そうでも無いのです。
 SLGルール抜きでは、いかなるエースパイロットだろうと、それは背景設定に過ぎなくなります。いわば、「軍人階級5レベル」とかいうのとかわらないのです。<発想型イベント>で一番大事なのは、説得力です。ルールやシナリオできっちり定義されていない結果をGMが自らの独断で決定するのですから、そこに説得力がなければなりません。そして、その説得力を高めるのに、ルールブックに記述された整合性のあるルール以上のものは無いのです。
 また、「戦力レベル5のキャラクターが、戦力レベル4のキャラクターと交渉する」と言うシチュエーションに比べて、「ザクを3機、グフを1機所持してるキャラクターが、ジム3機のキャラクターと交渉する」というシチュエーションの方が、考慮する要素がより複雑なため意思決定をする楽しみも大きいってことなのです。
 それに、たいていのTRPGファンなら「たまにはSLG的な戦闘もいいな」くらいには考えてるでしょうしね。意志決定の結果によってはMS戦が発生することもあるっていう「MS戦メインでないシナリオ」もいいんじゃないでしょうか。
 
 【パターンC】戦略・政略級TRPG
 
 ●完全自由型シナリオ。PCにとっての限定空間は、地球圏全て。イベント全てを基本的には<発想型イベント>によるドミノ的展開でとおし、必要があれば「MS戦」をする。MS(軍事力)が意志決定のための材料ならば、「MS戦」は、<意志決定>の成否を決めるためのダイスロールのかわり。この場合、PCはレジスタンスかなんかになるんでしょうか。GM及び各プレイヤーは『ガンダム戦記』を熟読し、理想国家の建設にいそしむってのはいかがでしょう?思想家・革命家たるキャラクターが参考とすべき理念や理想、そして戦略についての情報も満載なのが、この『ガンダム戦記』ですから。(社会的な理想や理念についてのサポートは、絶対善・悪、もしくは「信仰」という形でしかサポートされないことの多いFRPGにくらべ、ここらへんが積極的に情報として与えられてるのもこの『ガンダム戦記』の特徴でしょう)
 なんなら、サイド6辺りをPCに制圧させて、第3勢力として1年戦争に参加させるってのも良いかも。
 一応、この『ガンダム戦記』には、それを可能とするくらいの情報量はそろってると思うし、足りなければ想像力で、それでも足りなければ本屋やレンタルビデオ屋で、ガンダムと名がつくものの情報はいくらでも手に入ります。
 あしたのシャア・ダイクンは君だ!って感じもいいんじゃないでしょうか? レッツ隕石おとし! 
 
 
 まあ、私としては、これらのパターンを組み合わせて、キャンペーンをするつもりでいます。
 注目して欲しいのは、ライフパスや一般技能を全て<発想型イベント>で処理するつもりだということです。
 プレイヤーは、自分でキャラメイクするとき、「こういうシーンに、これがあったら便利だな」って感じでメイキングしますから……
 ここらへんの詳しい話は、TRPGLABO過去ログ40あたりの、キャラメイクとプレイスタイルの関係に関する話題を参考にしてください。私の極論的な書き込みより、PALM−12さんのレスやはりはらさんのまとめの方が参考にしやすいでしょう。
 

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2000年03月03日:17時41分25秒
レビューを読むのも難しい / SHiN
(宇津見さん)
>いや、悪いんですけど、SHin氏の論法って、駄目映画/他の映像作品/漫画/小説/ゲーム....etcの肯定論法そのまんま、なんですわ。そのおなじみの二大論法は、 曰く「あなたは実際につくっていないから、文句を言う筋合いはないでしょう」「創作作業に絶対的評価はありません」。
 
 違う、違う。レビューに妥協しろとはいってないですよ。また、レビューするな(文句言うな)とも言っていないです。
 
 わたしには、レビューをすることは出来ない。が、レビューを評価することは出来る。
  「他のレビューと比べて、レビューとしての視点のバランスが悪い」「もっと上手くやれたはずだ」「もっと良くできているレビューもある」
 そう思ったから、意見を出させていただいたのですが……
 しかし宇津見さんが、「私は別にレビュアーというわけではないし、今回もきちんとしたレビューをしたわけじゃない。だからそんな事言われる筋合いはない」とおっしゃるなら、素直に出過ぎた事を申し上げたと謝罪しておきます。
 
  (宇津見さん)
 >私の評価では、『ガンダム戦記』って、むしろ、あなたが例に出した「独創性皆無の、他社ウィンドウズ製品」の方なんですが....。
 
 と、いうか宇津見さんの評価の仕方が、いわば、ウインテル製品というか、独創性なんていらないって感じの商品をを評価するような仕方でしたよね。「フロッピーディスクドライブもADBもない。これは、iMacにとって大きな欠点材料といえよう」
 だから、ガンダム戦記に独創性が無いなら、無いでいいんです。わたしは、独自の魅力にスポットをあててみてはいかが?と提案はしましたが、何も無理やり褒めろとは申し上げてません。
 
 でも、それじゃあ、ますます、宇津見さんがなんで『ガンダム戦記』のフォローをするのかがよくわからない……
 ウインテル製品としての評価も60点、独創性もなし。いいところ無しじゃないですか?
 
 >なおかつ『ガンダム戦記』が新製品かつ現状でベターなガンダム用ゲームシステムだからです。
 
 こういう部分を聞きたいんですよ。レビュアーならぬ、レビュー読みとしては。で、どこらへんがベターなの?って具合に。
 また、私みたいな消費者立場でなく、西村さんのように既にその商品を購入済のファン、特に「現状ではベター」と評価しているファンとしては、ここらへんを飛ばされて欠点だけを言われたのならあまりいい気はしないし反論したくなるでしょう。逆にそこらへんのバランスがあれば、ファンも納得、消費者にも有益なレビューになる。
 
 もちろん、宇津見さんが、それ(ガンダムTRPGとしてはベターである)に対し違った意見を持っているなら、「ガンダム戦記」のファンから反論をいわれても仕方ないし、反論をぶつけあうべきですが、宇津見さん自身もガンダム戦記を「現状ではベター」と評価してらっしゃるなら、これは『無用の誤解である』と、最初に忠告させていただいた次第です。(で、自分がこうなってれば世話ないですね…)
 
 ちなみに、昨日、購入しました。購入前は、「レビューの方法に対して」及び、「レビューを読んだ上で」の意見しか言えませんでしたが、今日からは少し違う事も言えます。(もっとも読み込んだわけじゃないのであまりかわんないですが)
2000年03月03日:10時10分49秒
「ガンダム戦記」いったい何をするゲーム? / 宇津見
 正直私自身、混乱してきましたので、ガンダム戦記の問題点を改めてまとめたものとして、ガンダム系RPG雑談所( http://www.mahoroba.ne.jp/~furutani/trpg/MEKTON_G.html )に、Scoops RPGへの投稿用原稿のうち、商品の問題点を挙げた部分を、この掲示板での話題のまとめと、原稿の推敲を兼ねて挙げておきました。

 しかし、あちらにも書きましたがこのゲーム、TRPGがどうこうとか、GM対複数プレイヤーという形式に拘るよりも、同数プレイヤーの二つの陣営に別れて、SLGとして「対戦」した方が、ずっと手軽に面白く遊べるように思えて仕方が無いのですが。


2000年03月03日:07時11分33秒
[質問]NTの取り扱い・位置付けはどうなのでしょうか?(Re:TRPGとは) / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
まいっ太さんのTRPG観:
 複数人で作り上げるストーリーの簡易作成システム
 
まいっ太さんのガンダム観:
 モビルスーツを初めとするメカニックの戦闘を中心に据えたストーリーの展開、でメカニックと「人の交流」を描いた作品。
 
まいっ太さんのガンダム系TRPG観:
 RPG+SLGという従来発表されつづけているガンダム系RPGの方法論は間違っているとは思えない
 
 うえのまいっ太さんの立場・観点を踏まえてご質問します。
#うえのアタシの理解が間違っていたら、そのときは下の質問は、無意味になっちゃいます。
#でも、まいっ太さんだけでなく、よければ他のみなさんのご意見もお聞きしたいのですが。
 
 アタシがお尋ねしたいのは「ガンダム戦記」での、NT〔ニュータイプ〕の位置付け、取り扱いなんですね。
 ルールが何をどんな風に再現してるか・してないか、を教えていただけると嬉しいです。

 この件についてアタシは、SF-OnLineのレヴューに書かれている通りのものと間に受けていてよいのでしょうか?
 
 NTがちゃんと「ガンダム」らしくルールで再現されないってゆーのは(アタシはそこが知りたいのですが)例えば、、、
「イデ」がただの超エネルギー減にすぎない「イデオン」TRPG(RPG+SLG)、
「PS〔パーフェクト・ソルジャー〕」がただのエース・コンバットにすぎない「ボトムズ」TRPG(RPG+SLG)、
「オーラ力」の暴走も枯渇も無い「ダンバイン」TRPG(RPG+SLG)、、、

 、、、みたいなものではないでしょうか?
 
 異論も出るかもしれないけど、RPG+SLGも、TRPGの一種だとして、「ガンダム戦記」もRPG+SLGである。
 だから「ガンダム戦記」はTRPGである。
 
 それは、そーゆー意見もあるとは思います。
#アタシの方の個人的意見としては、「RPG」の内容によると思うんですけど、そのお話はこちらの掲示板ではしないことにします。アタシは未購入者として、購入したみなさんの参考意見をお聞きしたいので。
 
 そうした前提のうえでお尋ねします、「ガンダム戦記」が、MS戦中心なのはわかりました。
 
 NTの世界観的位置付けが、ルールからはどのように描かれるのか(再現されるのか)、をお聞きしたいです。
 単に、戦闘ゲームをおもしろくする付加要素なんでしょうか? ←コレは別に悪いことではないです。
 「単に」と、ゆーのは「ガンダム」らしく作られてるかどうか? をお聞きしたくてあえてつけただけです。
 
 ガンダムのNTは、、、
「1年戦争当時は、スペースノイドの政治的宣伝視する向きもあって、一般には実在は疑問視されていた」、
「超能力者とは違う」、
「能力を便利には使えない、少なくとも初期は不安定」、
「その素質は、兵士としてのキャリアとは無関係」、
「ストーリーの最初の方より後の方が個体数が加速度的に増える」

 、、、1stガンダム的には、少なくともこーゆー感じではあると思うんですけど。
 
 後、ちょっと別の話ですけど(余談です)、「人の交流は商品になりにくい」って意外なご意見だったんですけど。
 「TRPG商品になりにくい」ってお話ですよね?
 TRPGのパーティーって人の交流を現してるのかと思っていたんですけど。違います?
2000年03月03日:03時41分03秒
TRPGとは / まいっ太
 初めて書き込みします。まいっ太、と申します。 ゲーマーとしては非常に古い部類に入りまして、ガンダム系で言えば、
    ツクダホビーのガンダム戦史 以前から、RPGで言うなら
    D&Dを英語版でやっていた という本当に古の、という枕詞がついてしまう者です。
 そういう人間から見まして、最近のRPG論(というか論争)を見ていますと、少し不思議な感じがします。
 それというのも、わたしゃ個人の意見として、
       充分にRPG
       満足度の高い商品 であると、思っていたからです。
 
 閑話休題。 昔、ガンダム戦史を熱中してやっていた頃、TRPGがもっとも熱い時代で、いろいろなゲームが出ていました。わたしゃがガンダム戦史をやるに際して、その当時、最も売れていた廉価版RPGである(そういう時代もありました)T&Tのルールを使って、キャラクターを作成し、RPGパートとSLGパートを組み合わせたプレイをやっていたことを思い出します。
 これって、その当時のゲームの遊び方としては、そんなに珍しいものではなかったと記憶しています。
(アニメの1シーンを再現するために、そのシチュエーション毎にプレイをしているプレイヤーもいましたが、わたしゃの周りでは、あまりやらなかった)
 そういうプレイをしてきたものにとって、今回のガンダム戦記は十分遊べるRPGだと思っています。もともとメクトンZが基本ベースですし、メクトンは遊びやすいRPGです。
 そして、わたしゃにとっては、
       複数人で作り上げるストーリーの
      簡易作成システム という捉え方をしていますので、これもまた充分にその範疇に入る訳です。
 
 勿論、それぞれの方のTRPGの捉え方は異なり、またそれぞれのルールへの解釈は異なっていると思います。
 ただし、ガンダムという媒体がモビルスーツを初めとするメカニックの戦闘を中心に据えたストーリーの展開であるため、また、RPG単体ではビジュアル的に再現が難しいことからも、RPG+SLGという従来発表されつづけている(今回のガンダム戦記も含み)ガンダム系RPGの方法論は間違っているとは思いません。
 この論はわたしゃの考えですので、キャラクターやストーリーが好きでガンダムには言ってきた、という方には異論のある考え方であるとは思います。ですが、ガンダムはメカニックと「人の交流」を描いた作品で、「人の交流」は商品になりにくく、多数のメカニック群がガンダムの発表以来商品流通してきたことによって、ガンダムというメディアは生き永らえてきたことを否定することは出来ないと思います。
 
 そしてまたわたしゃの個人的な考え方でありますが、すべての購入者はその製作者の尊厳を傷つけない程度で、当然批評は可能であるから、ガンダム戦記への批評は当然であると思っています。
 その批評が批判となり、他人に「こんなもんくずだから買うな」などと強制するものであれば問題でしょうが、それ以前の単純な批評なら構わない、というのがわたしゃの意見です。
 当然、製作者としては、自分が作ったものを批評されるのは面白くないかもしれません。それが「製作していない者は口を出すな」という論です。
 しかし、この論は全てにおいて適用されるものではない、と思っています。この論は映画業界で使われた経緯を考えますと、マスコミという無責任な批判者を封じ込めるために使われた、というのが真相のようです。当然、その論を口にするものにとって、それぞれの立場もあるし考えもあるでしょう。しかし、自分の考えを理論だてて発表できる余裕がある状態でなら、口にしてもOKなんではないでしょうか?
 
 そういう論を発表しておいて、わたしゃの立場としては、
    「TRPGに慣れたGMとPCがいれば、
    どんな屑システムだって名RPGとなりえるが、
    ガンダム戦記は公式設定が混沌としたガンダム世    界を矛盾少なく表現しているから、いいゲームだ    と思える」 というものです。
 何度も言いますが、それぞれの立場・考えがありますから、同じ感想、というものはありえない話です。しかし、それが全て発展につながっていくものだと、わたしゃは思っています。
    
2000年03月03日:01時21分44秒
レビューは難しい&「ガンダム戦記」の次?_ / 石頭
ううむ、そうかもしれません。>公に言うならそこでいろいろな責任は発生する レビューを行う時、ある程度のリスクは予想されてしかるべきなのかも。
(やはりレビュー道は奥が深い。)

これだけではまったく「ダンダム戦記」雑談所ではないので、一つ質問を。「ダンダム戦記」の追加サプリメントには何を望みますか?>ALL
2000年03月02日:23時38分54秒
Re:購買者の権利 (と自由) / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
 うん、でも、意見を公に言うならそこでいろいろな責任は発生するでしょー。
 特にレヴューとかなら説得力があって、できるだけ公正な評価とか。
 好き・嫌いならたいてーのことを言ってもよいと思いますが、たんじゅんな好き/嫌いは評価とは公正な評価とは言い難いです。
 で、宇津見さんのレッヴューって、いつもその辺きっちりしてると思うんですよね。
2000年03月02日:23時20分28秒
購買者の権利 / 石頭
自分が買ったものに対して、どんな評価を下そうと、その人の自由と思いますが。
2000年03月02日:23時15分42秒
茶々:じ・あにめーじ / 石頭
それは昔咲いた時代のあだ花・・・。
2000年03月02日:22時13分41秒
まずかった展開 / 宇津見
 ちと、別の方面から「人間のキャラクターを扱うのが ロールプレイと限ったわけでいのに、それを人間がどうのこうのと書き始めるから、人間プレイvsモビルスーツプレイみたいな無意味な対立の図式になっている」という指摘がありました。
 たしかに我ながらまずいですなあ。
 その辺も含めて、いくらか再考させてもらいます。
2000年03月02日:22時02分14秒
RE:TRPG製品に対する要求基準 / 宇津見
 いや、悪いんですけど、SHin氏の論法って、駄目映画/他の映像作品/漫画/小説/ゲーム....etcの肯定論法そのまんま、なんですわ。そのおなじみの二大論法は、 曰く「あなたは実際につくっていないから、文句を言う筋合いはないでしょう」「創作作業に絶対的評価はありません」。
 せめて、どのような長所があり、どのような層にアピールしているのか、具体的に挙げていただけないでしょうか。
 iMACを引き合いに出したくだりに関しては、「じゃあ、『ガンダム戦記』ってiMACみたいに独創性に優れた商品なんですか?」と聞き返しておきましょう。私の評価では、『ガンダム戦記』って、むしろ、あなたが例に出した「独創性皆無の、他社ウィンドウズ製品」の方なんですが....。

 ところでお尋ねしますが、SHiN氏は『ガンダム戦記』の現物を実際に購入されたか、あるいは一通りご覧になった事はありますか?

 なお、誤解なきように言っておきますと、とりあえずのプレイでは特に問題無いゲーム/商品ですよ『ガンダム戦記』は。

>力をかけてまで、『ガンダム戦記』をサポートするのか?って点をもっとお聞きした
>かったなと思うのです
 単純です。
 私がガンダムファンで、TRPGプレイヤーで、なおかつ『ガンダム戦記』が新製品かつ現状でベターなガンダム用ゲームシステムだからです。ガンダムやTRPGに愛や熱意はあっても、『ガンダム戦記』そのものには全然無い。これがたとえば、同じゲームシステム、同じルールブックの内容でも、『ジ・アニメージ(注:ガンプラブーム当時のもどき商品)戦記』だったら、そんな事は全くしていませんでした。


2000年03月02日:21時38分59秒
とりいそぎ / 宇津見
 長文が多いので、その辺のコメントは時間をおいて(多分明日から日曜にかけて)することになりそうですが、その前に一言。
 今回、私自身は、断片的な感想や問題提起はしても、レビューをしたつもりはありません。ちゃんとしたレビューはScoopsへの投稿で、あらためておこないます。
2000年03月02日:21時17分56秒
「評価」と「対処」の違いかな…? / YAN
> 宇津見氏WROTE
> 「製品に欠点があり、その欠点を補うべく自助努力すべき」という主張なら全く同感  〜中略〜
> 「自助努力でどうにでもなるから、製品に問題はない」という主張なら、そりゃあ違うのでは 
 
 了解です。「客観的評価と主観的評価」、「評価と対処」がない混ぜになっていた点と、
 議論途中で表現が過激になってた点、議論が長引いたので論旨が分かりづらくなった点、
 辺りが問題だったのかな?
 
 実際、宇津見さんの評価はかなり公正だと思いますけど、だからといって「そうですね」、で
 話を終えるのもアレなので(笑)、結局「工夫すればなんとかなるよ」って方向に進むのだと
 思います。(確かに「工夫すれば良いから欠点じゃないよ」となると、違うと思いますケド)
 
# 結局、掲示板で「評価」を行うのは難しいという事なのかなぁ?
# というか、そこから話を続けるのが難しいというべきか…。 
# (まぁ、この辺りの話は、他の掲示板辺りで行うべき内容かも
# しれませんね。TRPGサポート研究室辺りが妥当かな?)
 
 
 レビューを「情報」として見た場合、宇津見さんのレビュー(他作品のレビューも含めて)は
 かなり上質だと思います。ただまぁ、それを読んで最終的な評点、「買うか買わないか」を
 決めるのは読者次第なので、出されている評点に対しては異論を挟みたくなってしまうのかも。
 (そういう意味では、レビューというのは反論されるのが宿命なのかもしれない(笑))
 
# あとまぁ、(宇津見さん自身反省されているのに、改めて
# 指摘するのは気が引けますけど)やっぱり「魅力が皆無」
# という合意を取ろうとされたのはマズかったですよね(;^^)
# (追い討ちかけるようでゴメンナサイ。)    
 
> 私自身そのためのコンテンツ作成もやっている最中ですが(とりあえずは
> シナリオプロット集、MS戦以外の技能の活用方法、シナリオ作成ノウハウあたり)、
 
 なんだかんだ言って、そこまでされる辺り、ホント頭が下がります。
  
 …しかし結局、話は「自助努力」の方向に進んでしまうわけですね(;^^)。
 それでも、努力の方向性がある程度定まったという点で、宇津見さんのレビューの意味は
 十分にあったと思います。(メーカーに対する要望についても) 
 
# まぁ、心配するのはとりあえずプレイしてからでも良いし、
# そろそろプレイ報告が聞きたいようにも思えますね(;^^)。
# (宇津見さんのプレイ報告も、ぜひお聞きしたいです) 
2000年03月02日:20時18分02秒
[質問]Re:TRPG製品に対する要求基準 / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
@SHiNさんWrote (「TRPG製品に対する要求基準 」,当掲示板,2000年03月02日:18時59分33秒)
>問題は、いかにして適切な評価を下すかです。少なくとも、私の視点は、宇津見さんのレビュアーとしてのそれよりも、消費者としてより適切なものだと言えるでしょう。

 SHiNさんに対しては、ちょっと申し訳ないんですけど、うえでSHiINさんが言われていることは、アタシには疑念がわいちゃいます。
 
 気になってるのは、当掲示板でのSHiNさんの以下の発言なんですよね。
@SHiNさんWrote (「TRPGとしても十分おもしろそうですね」,2000年02月29日:20時44分07秒)
>石頭さんの紹介されてるレビューを読む限りでは、ガンダムファンじゃない人でも、レンタルビデオ屋で映画三部作なり、せめてめぐりあい宇宙さえ見て世界観を理解すれば、十分以上に楽しめそうなんですが。

 それと、石頭さんが紹介されたSF-OnLineのレヴューでの以下の個所も、アタシの関心の根拠として挙げておきます。
>さらにニュータイプ・ポイントはさまざまな状況で“ゲタ”としてはたらき、ニュータイプの万能性を表現するほか、予知やテレパシィを可能にする擬似技能としても機能します。
 
 アタシは「ガンダム」は1st.シリーズはマジメに観て、それなりに評価しているアニメファンでもありますが(そしてTRGPは好きなのですが)。
 「ガンダム」のNT〔ニュータイプ〕は、SFマンガによくありがちなエスパーのような、万能性を持った存在ではないと思っています。そこがカッコイイんだ、とも思っています。
 
 「超人ロック」とかとは違うのですから、「ニュータイプが万能だなんてのは『ガンダム』らしくない」とも思っているわけです。もし、SF-OnLineのレヴューに書かれてある通りのものが、「ガンダム戦記」のNTだとしたら、それは「ガンダム」のNTにしては随分、御都合主義なんですね、って不安に感じてもいます。
#NTの超感覚・超直感力は、いわゆるテレパシーとも予感とも違う「便利ではない(@1st.ser.最終回のセイラさん)」ものであるところが特徴ですよね。

 それから、「ガンダム」1st.シリーズの世界観の中心はMS戦闘ではなく、「NTとスペースノイドの若い世代の覚醒の物語」だろうとゆうような感じの意見も持っています。これはみなさんの大勢とは、アタシの意見の違うところではあるでしょう。だからこそ、お尋ねしたいことがあるんです。
 
 さて、こんなアタシは、「ガンダム戦記」を購入するべきべきでしょうか? 購入して、楽しく遊べるのでしょうか? それとも、4,800円をもっと別のシステムのサプリとかの購入にあてた方がよいでしょうか?
 
 そうです、アタシは「ガンダム戦記」をまだ購入していません。
 だからこそ、こちらの掲示板でのみなさんのやりとりを興味深く拝見しています。
 
 SHiNさんだけではなく、みなさんにお願いしたいのですが。
 もし、レヴューの妥当性みたいな事を含めて議論されているのでしたら、ゼヒ「どんなタイプのTRPGファン、ガンダムファンなら、『ガンダム戦記』を購入して後悔しないと思われるのか」を、TRPGファンのよしみで、未購入者にもわかり易く検討していただけるとありがたいと思います。
 
#「そんなことは自分で勝手判断しろ」みたいな意見は無しにしてくださいね。それだったらもっと確実に自分に合ってると思われるシステムを自己責任で買っちゃいます。アタシは事前情報としての参考意見が欲しいんです。
2000年03月02日:18時59分33秒
TRPG製品に対する要求基準 / SHiN

 (宇津見さん)
 >「私の要求水準は、たぶんあなたより高い」とのみ言っておきます。
 
 もちろん、レビューにおいてレビュアーが要求基準を高めるのは自由です。しかし、宇津見さんの「もっとうまくやれたはずだ」とする論法ならどんな製品をも否定できてしまうことになるでしょう。「実際にやっていない人間」は、何にでもそういう事を感じるものですから。(なぜ、ある「創作物」を批判できる人の数に比して、それを上回る「創作物」を発表できる人が少ないかを考えてみるべきでしょう)
 「他の製品ではもっとうまくやっている」というのも、比較的優先度の低い評価基準です。
 パソコンならば、その処理速度を比べたりHDの容量を比べたりできますが、TRPGはどうでしょうか?
 人間の価値は他者との比較のみで決するわけではありません。TRPG製品もまた同様でしょう。なぜならそれが「創作物」であるからです。
 (パソコンを「創作物」であるという視点で作られた米アップル社の「iMac」が、独創性が皆無の、スペックや汎用性で勝る他社ウインテル製品を駆逐して大ヒット商品となった事例には、考えさせられる部分があると思われませんか?)
 
 そして、問題は、いかにして適切な評価を下すかです。少なくとも、私の視点は、宇津見さんのレビュアーとしてのそれよりも、消費者としてより適切なものだと言えるでしょう。(私が提案申し上げたのは、レビュー評価に妥協を持ち込めってことではなく、「買うべきかどうか」って部分に、よりスポットをあてられたらいかがか?って事です)
 
 少なくとも、私は、宇津見さんがなぜ
 
 >私自身そのためのコンテンツ作成もやっている最中ですが(とりあえずは、シナリオプロット集、MS戦以外の技能の活用方法、シナリオ作成ノウハウあたり)、
 
 という労力をかけてまで、『ガンダム戦記』をサポートするのか?って点をもっとお聞きしたかったなと思うのです。

 P.S.
 
 ちなみに、「共有」についてですが、わたしは、プラモを作成するための情報の共有と、TRPGをプレイするための情報を共有することを比べたわけじゃないです。いわば、『プラモを作成するための情報やスキルを共有すること』と、『プラモを作成するための材料を共有すること』の差について述べたまでです。情報やスキルは共有できても、質量保存の法則によって(笑)、パテやプラスチックパーツを共有することは出来ないでしょう? 誤解なきよう。
2000年03月02日:15時30分14秒
製品に問題があるから、自助努力/自助努力でどうにでもなるから、製品に問題はない / 宇津見
 YAN氏へ
>うーん。結局、あれこれ言っても製品自体の出来は替わらないから、
>「この水準でとりあえずいいではないか」、「後は自助努力」という
>議論展開になるのは仕方がないのではないでしょうか?
 「製品に欠点があり、その欠点を補うべく自助努力すべき」という主張なら全く同感なのですし、私自身そのためのコンテンツ作成もやっている最中ですが(とりあえずは、シナリオプロット集、MS戦以外の技能の活用方法、シナリオ作成ノウハウあたり)、「自助努力でどうにでもなるから、製品に問題はない」という主張なら、そりゃあ違うのでは、というのが、わたしの言いたい事なのですね。

 あと、この掲示板で私が色々言っている事は、この掲示板の話題展開のためだけですね。
 メーカー/デザイナーへの要望や製品批判は、公式サイトの掲示板に書きましたし、週末に書き上げるScoops RPG投稿用のレビューなども、これから公式サイ トに送る事にしています。


2000年03月01日:10時08分28秒
前回の補足(レビューの意味、SLGとしてのアプローチ) / YAN
 
 連続の書込み失礼します。(本当はもっと間を空けるべきですケド)
 ハタと思い付いたんですが、宇津見さんの発言の意味は、例えば
 
 「”RPG”だから、MS戦の役割分担もしっかりしていて、
 MS戦以外の部分のルールも充実しているんだろうなぁ」
 
 と思って買った人に愕然とされたり、SLG好きな人に「RPGだから」
 といって敬遠されるのを防ぐ意図があったんでしょうか?
 
 そして、みんなにもそれを認めてもらった上で、正確な情報の流布に
 努めて欲しい、と。(もちろん、メーカーにも感想を伝えよう、と)
 
# 実際、正確な内容を知った上で買う場合と、
# 知らないで買う場合とでは、心構えが全く
# 違いますからねー。
 
 
 あとは、RPGよりSLGに近いと割り切ってしまえば、メーカーへの
 要望や、自助努力の方向性も変ってきますね。
 
 例えば、今までは「RPGだから」ということで、RPGとしての要素を
 補う形のサポートを想定していましたが、「キャラプレイの出来るSLG」
 だと割り切ってしまえば、サポートもソレッポイ物が期待されますよね。
 
 例えばMS/MAユニットの追加、へクスマップ、戦闘シナリオの追加
 といったウォーゲーム的なサポート。
  
 メカ設定集や人物、歴史の設定資料集、ガンダム名言集(笑)といった、
 キャラクタープレイのイメージを膨らませてくれる、資料的なサポート。
 
  
 つまり、SLGに近いなら、それはそれでSLG側からのアプローチ、
 サポートの方法がありますよ、と、そういうことなのかな…?
 
 PS.
> 鍼原神無〔はりはら・かんな〕さん
 
 う、レス早っ。えーと、上の意見には、鍼原さんの書込み内容は
 反映されてないので悪しからず、です。ちなみに、「レビュー」と
 言うのは、このボードにおける宇津見さんの発言を指してました。
 表現正確でなくてゴメンナサイ。
2000年03月01日:08時22分27秒
ユーザーのできること(Re:Re:Re:ユーザーの自助努力について) / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
>YANさんへ
 宇津見さんの場合、TRPGのレヴュー記事を不定期に書いてられますよね。
 YANさんが「今回のレヴュー」って言ってられるのは、石頭さんが紹介されたSF-OnLineのレヴューのことですか?
 宇津見さんは「ガンダム戦記」についてのレヴューはまだこれから書かれる予定と思いましたが。
 
 ですので、「できる事」には、YANさんが挙げられた1〜4の他に、シビアな観方で商品のダメだしをするってゆーのもあると思います。
#もちろん1〜4もアリなんですけど。
 
 アタシの勘違いかもしれませんけれど、宇津見さんがみなさんに「あらためて質問」されてるのは、率直な意見をできるだけ多種類聞こうとして、のことではないでしょうか。アタシにはそのように思えますが。
2000年03月01日:08時10分38秒
RE:Re:ユーザーの自助努力について(出来ることって?) / YAN
 
 こちらではお久し振りです>みなさん
 
> 宇津見さん 
 
 うーん。結局、あれこれ言っても製品自体の出来は替わらないから、
 「この水準でとりあえずいいではないか」、「後は自助努力」という
 議論展開になるのは仕方がないのではないでしょうか?
 
 元々、出来ることの選択肢としては
 
 1.製品を買わない(買ったけど遊ばない)
 2.現状で満足する
 3.自助努力で工夫する(その工夫を他に伝える)
 4.メーカーに要望を出す(雑誌でのサポートや、追加サプリの希望) 

 
 辺りしかないと思うのですけど…。でまぁ、わざわざ掲示板で話すとすれば、
 3,4番辺りの話で盛り上げていくのが良いと思うんですけど、如何でしょ?
 
# 逆に言えば、今回のレビューを通して、宇津見さんが
# 皆に何を期待されてるのか、その点教えて欲しいです。
# 上の1〜4以外に選択肢があるなら、出来る事の幅が
# 広がるわけですし。
 
  
 3番の自助努力については、相互努力ということで、シナリオをアップしたり、
 そこまでいかなくとも、シナリオソースを提示したり、参考資料を紹介したり、
 プレイリポートを載せて、プレイ中気付いた点の報告、ルールの改善案など、
 色んな形で提供出来ますよね。
 
 4番のメーカーへの要望については、今回のレビューや、プレイを通じて感じた
 不満をメーカーサイドに「実際に」伝えて、今後のサポートを実現させるように
 「声を出す(伝える)」のが大事ですよね。
 
# とりあえずは、「みんななら、どんな要望を出す?」
# という辺りから始めてみるのも良いでしょうけど、
# 最終的にはアンケート/投書を出さないと効果ないですしね
 
 あ、宇津見さんの発言は、要望を出す際に「現状でこれだけの人が不満を感じてますよ」
 ということを伝えて、今後このようなことのない様に、という警告の意図でしょうか…?
2000年03月01日:01時10分59秒
Re:ユーザーの自助努力について、他 / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
#こんにちは。こちらの掲示板ははじめてです。
#ガンダム系のRPGは馴染んでいないのでROMしていました。
#こちらの掲示板は興味深く読ませていただいてましたので、少しだけ失礼させていただきます。
 
@SHiNさんWrote (「RPGの定義と商品としてのTRPGシステムの定義について考える」,当掲示板,2000年02月29日:20時48分02秒)
 >『ガンダム戦記』においては、そのふたつが揃っているのだから、十分にTRPGシステムを名乗る資格があると考えます。
 
 アタシも……、実は、「『ガンダム戦記』なるものが『TRPGと名乗る資格がない』」とまで言うのは言い過ぎのようには思っています。(今更かな?)
#MSパイロットの役割演技がどの程度できるゲームなのかは判断保留にさせてください。
 
 それに、宇津見さんがSHiNさんの「選択型/発想型」のアイディアにどうゆう評価をお持ちかも、アタシにはわからないのですが。
 
 ただ、アタシには、宇津見さんが言わんとされてたのは、「『ガンダム戦記』で<発想>型イベントのソースが、ユーザー間の世界設定理解の共通部分を支えるに十分用意されているだろうか?」って疑問なのではないか、と思えます。(アタシの私見と、とってください)
 
@宇津見さんWrote (「情けない私」,当掲示板,2000年02月28日:10時22分41秒)
 >あらためてお尋ねしたいのですが、MS戦闘以外のドラマシーン(便宜的呼称)、あるいは『ガンダム戦記』にそのものに関して、「ガンダム世界(特にMS戦闘)をとりあえずスムーズにプレイできるゲームシステム」という以外に、”ガンダムファン(さらにいえば一年戦争ファン)以外”にアピールできるポイントはないでしょうか?
 
 アタシは、この宇津見さんの疑問提起はとても重要な内容を含んでいると思います。
 
@SHiNさんWrote (「RPGの定義と商品としてのTRPGシステムの定義について考える」,当掲示板,2000年02月29日:20時48分02秒)
 >ガンダムファンじゃない人でも、レンタルビデオ屋で映画三部作なり、せめてめぐりあい宇宙さえ見て世界観を理解すれば、十分以上に楽しめそうなんですが。
 
 これは、商品として変だと思います
 「シャドウラン」とかで、オリジナル・シナリオをプレイするために、なにかのヴィデオを観てくれとGMさんがプレイヤーに頼む、とゆーのとは性質が違う話ですので。
 
 ルールブックを読んだ上で、念の為、さらに、ヴィデオも観るとゆーのなら話はわからないではありませんが。それでも、それがデフォルトになるのだとしたら、変です。
 
@SHiNさんWrote (「RPGの定義と商品としてのTRPGシステムの定義について考える」,当掲示板,2000年02月29日:20時48分02秒)
 >それに、ガンダムRPGの背景世界に魅力を感じるならガンダムファンになるでしょうし
 
 「ガンダム」のファンと言っても、MS戦闘中心のファンだけではないですよね。
 人間ドラマのファンもいますし、キャラクターのファンもいます。
 それぞれに、背景世界の理解の仕方は、同じ物を違う角度から観るように違っている、ってゆーのが、長年(笑)アタシがアニメ・ファンをやってきての実感です。
#もちろん、人間ドラマ中心のガンダムファンの人も、ガンダムファンならば、MS戦闘を無視することはないとは思いますが。
 
 実際、『スーパー・ロボット大戦』をきっかけにして、1Stガンダムをヴィデオなどで観て、そしてドラマに惹かれてく人、キャラに惹かれてく人も決して少なくはないと思われます。(アタシも他のサイトでそーゆー若い人と交流した事あります)
 
@SHiNさんWrote (「ユーザーの自助努力について」,当掲示板,2000年02月29日:20時52分00秒)
 >ただ、レビューの方向としては、他の情報でフォローの利くような部分にスポットをあてるより、他のものでは置換のきかない『ガンダム戦記』ならではの良さと、自助努力ではどうしようもない「欠陥」を指摘し、その評価の後で、減点対象として自助努力のきく「欠点」などを挙げていくのがよかろうと思います。さすれば、無用の誤解を受けることも無いでしょう。
 
 レヴューとしては、ある商品が、どうゆう傾向を持ったユーザーには向いているが、どーゆータイプの遊びかたには向いていない、とかを、ルールブックの内容や出来/不出来に根拠づけて、できるだけ均等に書いてく事は重要と思います。
 
 例えば、朱鷺田祐介氏が以前、「RPGマガジン」で書いていたレヴュー記事は、ここで言ってるようなバランスがとても優れていたと思います。(私見)
 
@SHiNさんWrote (「ユーザーの自助努力について」,当掲示板,2000年02月29日:20時52分00秒)
 >実際、製品開発に使用できる労力と時間は有限であり、それが消費者にはねかえってくることを考えると、現在のTRPGマーケットを考えるに、ガンダムTRPGにおいて、MS戦闘以外の事をメインにすえてそれについてのサポートを欲しがる初心者TRPGファン、という比較的重要でないターゲットに対しての手間などをあまりかけなかったというのは、決して間違いとも思えませんし。
 
 これは、間違いとも判断し難いですけど、正しいとも判断し難い。消費者には判断・断定し難いところだと思います。アタシにも、もちろん判断つきかねます。
 理由付けはすでに書きましたけれど、MS戦闘中心でなく「1stガンダム」を観て楽しんでいる人も意外に多いからです。
 
 ただ、はじめにアタシが引用した宇津見さん提起の疑問は、「商品開発戦略がどこまで妥当だったか?」って、システム評価の仕方にも関連してくのだろうな、とは思えます。(私見)
 
 そのように思いますので、アタシとしては、宇津見さんが提起された疑問に、みなさんがどのようにお応えになるか、とても興味を持っているんです。
 
 結局、「『ガンダム戦記』のルールブックを読むだけでプレイに十分なほど、『1年戦争』の世界観を理解できるか?」とゆー疑問」は、「1stガンダムの世界観を、TRPGのルールとして、ルールブック上にどこまで再定義できてるか?」とゆー疑問と、ほぼ等しいのではないでしょうか?
 
 アタシは、原作もののTRPGでは、TRPG用に原作の世界観をルールの形に再定義してゆくことは、製作者の義務でもあると思います。それから、「再定義」の仕方がユーザーを選んでいっちゃうのも事実と思います。
 
 例えば、『MAGIUSスレイヤーズ・ダンジェオン大作戦』とかでしたら、これらは、原作の、極一面だけを取り扱ったゲームなんだろうな、ってタイトルからも予想されます。
 
 宇津見さんの提起された疑問は、「ガンダム戦記」ってタイトルと4,800円って価格から、いろんなタイプのユーザーが、どんな中味を期待するだろうか? ってこととも関連する大事な疑問であるように思えます。(私見)
2000年03月01日:00時19分59秒
では、過去の「戦闘級SLG」は? / 宇津見
 MS戦メインでもTRPGとして定義しいいという方に質問です。
 では過去ツクダなどから出ていた戦闘級(1ユニット=1機単位の規模)ガンダムゲーム、特に「サイクロプスアタック」「サイコガンダム」あたり(「ジークジオン」も入れてもいいか)も、TRPGとみなしていいのでしょうか?私は過去のSLGジャンルを名乗っていた、こうした作品と比較して、こうしたタイプのゲームに即興寸劇を付け足した程度では、、「TRPGとは違うのではないか」と言っているのですが。
 過去のこうした作品も、TRPGと呼んでも差し支えが無いと言われるのなら、特に反論はしません。ジャンル名なんて便宜的なものですから。
2000年03月01日:00時11分38秒
追記 / 宇津見
 「メーカーの商品が150点」というのが何が問題かというと、ユーザーの”作りがい”が危機にさらされるからなんですね。
 幸か不幸か、TRPGでは当分そんなことはないでしょう。でも、せめて、ユーザーにおもねるだけでなく、ユーザーのビジョンといい感じで均衡する80〜95点の製品は目指すべきでしょう。
2000年03月01日:00時07分33秒
re:ユーザーの自助努力について / 宇津見
 Shin氏へ

> 宇津見さんの意見には賛同できる部分もありますが、ちょっと強引であると思え
>る部分もあります。
> ガンダムプラモの欠損部品は、他のものと共有することは出来ません。
> しかし、「情報」というものに関しては、その限りではありません。

 ひょっとしたらプラモデルに詳しくないからかもしれませんが、話の展開が、全く間違っています。 
 「ガンダムプラモの欠損部品は、他のものと共有することは出来ません」とのことですが、類似した商品(たとえば、他のザク商品とか)や、改造パーツなどで、「他から持ってくる」という行為は、モデラーでは珍しくありません。
 また、(欠点の解消改造を含めた)製作ノウハウなんて”情報”も、いくらでも蓄積や供給はあるのですが。

 「情報の共有」が存在する優位性の、反対側の比較対象としてプラモデル製作をもってくるのは、ガンダム系なら20年、ミリタリーならさらに昔から膨大な、情報の蓄積や共有をしてきたモデラーに対して、すごく失礼な物言いですよ。

 昔に比べて派手な改造は減りましたが、模型雑誌のプラモ作例記事をみてもらえば、実例はいくらでもありますよ。

 あと、最後の方に関しては、「私の要求水準は、たぶんあなたより高い」とのみ言っておきます。「他の製品と比べて、製品としての妥協点が低い」「もっと上手くやれたはずだ」「もっと良くできている商品もある」とも。ただ、要求水準が違う相手と延々話しても、論議が全く成立しない事で、余所の方面で疲れ果てましたので、「この水準でとりあえずいいではないか」「後は自助努力」(この論法なら、よっぽど酷い製品でない限り、肯定できてしまうので)という話しか続かないなら、この件に関しては以降ノーコメント。

 追記:もし読めるなら、「月刊モデルグラフックス1999年1月号」の「「ガンプラ」という真剣勝負」という対談記事の特にP27あたりと、P34の「アイルトン・セナが88年のモナコGPで、優勝決定してなお、走り続けたトライアル」をご一読を。かいつまんでいえば「昔は、メーカーに対してユーザーのビジョンが完全に優位である、一昔前までは”100点満点中80〜95点”ぐらいの商品で、両者が均衡していたが、パーフェクトグレード・ガンダムでついに150点をたたき出して、ユーザーのビジョンをメーカーが追い越してしまった。」という問題に付いて述べた記事です。で、この分析を流用すれば、国内外含めてTRPGは最高で80点ぐらいしか出していないのですね、私なりに言えば。(嫌がる人もいるでしょうが)『ガンダム戦記』はせいぜい60点。


2000年02月29日:20時56分40秒
食堂にて……(「発想型イベント」の実例) / SHiN
(PALM−12さん、2000年02月24日:14時32分34秒)
 >それが単に敵MSをPCの乗るMSで倒すという選択肢しかないシナリオしかガンダム系RPGは提供できてないんじゃないのか? それならば、RPGではなくSLG+即興寸劇ではないか? という話だと思います。
 
 これは、別にPALM−12さんへのレスってわけじゃない(多分、PALM−12さんには賛否は別としても既に理解してくださってる内容でしょう)ですが、発言を少し引用させてもらいました。
 もしかすると、ある意味では、RPGってのは、SLG+即効寸劇なのかもしれないと思うのです。
 私流に言わせてもらうと、「選択型イベント」+「発想型イベント」ってことになるのですが。
 
 で、「発想型イベント」が即効寸劇になるか、「ゲーム」もしくは「ゲーム内で意味を持つ」ものになるかは、GM次第なんです。
 なぜなら、「発想型イベント」における意志決定は、PL単独では価値は持ち得ても、意義までを持つにはいたらない。
 GMのサポートがあって初めてそれは意義を持ち、意義を持つことで価値も高まるのですから。
 
 ファンタジーTRPGにおける酒場のシーンや、ガンダムRPGにおける幕間劇の、感情移入やキャラクタープレイの場として以外の意義を軽んじるGMは、まず、自らのマスタリングをかえりみるべきでしょう。
 
 【実例:「発想型イベント」としての幕間劇】
 状況設定:艦内食堂で整備班にくらべ良いパイロット用の食事を取っていたPCたち。たまたま非番で食堂に来た整備班からいやみをいわれる。
 
 PC「けんかを売る」……「けんかになる」……「和解する」 結果、特になにもなし
 
 PC「けんかを売る」……「けんかになる」……「和解なし」 結果、機体の整備不十分
 
 PC「がまんする」……「ちょっかいをかけられる」……「さらに耐える」 結果、甘くみられて機体の整備不十分
 
 PC「がまんする」……「ちょっかいをかけられる」……「和解を求める」 結果、特に何も無し
 
 PC「がまんする」……「ちょっかいをかけられる」……「相手の言い分を認め、一般と同じ食事をとる」 結果、機体性能には修正なしだが、出撃時のコンディションチェックにペナルティ。失敗したら戦闘能力に影響。
 
 ……etc
 
 ま、こんな感じですかね。「発想型」イベントの実例を挙げるのは難しいです。膨大な範例が必要だから。
 これらは、あくまで簡略例です。「発想型イベント」のゲーム性の深さは、シナリオ作成中や、イベント発生時に気がつかなくても、後々、「あれ?そういえば、あのイベントの影響ってここに出てくるんじゃないかな?」って参加者が気付くたびに、その影響が発生するということです。
 
 ちなみに、私が10年前にGMを担当したガンダムRPG(WARPS逆襲のシャア)のキャンペーンでは、何シナリオも前にやった幕間劇の影響が、結果としてプレイヤーを連邦からジオンに寝返らせる結果になりました。プレイヤーの意志決定における感情移入やキャラクタープレイの影響をGMは軽く見るべきではないでしょう。
2000年02月29日:20時52分00秒
ユーザーの自助努力について / SHiN
(宇津見さん)
 >また、「自作すればいいではないか」「他を参考にすればいいではないか」という論旨で「だから『ガンダム戦記』には問題が無い」とする反論ですが....それは結局そのゲーム、商品自体の問題点を、ユーザー自身や余所の物によって”そのゲーム、商品の問題を補っている”という事です。けっきょく、そのゲーム、商品にはそうやって補うしかないという欠点がある事を、認めている事になっているのですが。
 
 宇津見さんの意見には賛同できる部分もありますが、ちょっと強引であると思える部分もあります。
 ガンダムプラモの欠損部品は、他のものと共有することは出来ません。
 しかし、「情報」というものに関しては、その限りではありません。
 
 いかなる商品であっても使いこなすには自助努力は必要です。
 
 そして、その自助努力が著しく大きくなるもの、人によっては不可能となるものは、大きな欠点を持つといえます。その意味で、ザクバズーカが欲しい人にとっては、ザクのプラモデルパッケージには大きな欠点があったといえるでしょう。
 が、「情報的なものの欠如」であり、「他のもので代用がきく」「比較的、たやすくその情報が手にはいる」のなら、それは小さな欠点であるといえましょう。
 
 (宇津見さん)
 >具体的には、私がTRPG経験の無いモデラー仲間に『ガンダム戦記』を買う事を薦めるさいに、「ここに書いている事以外は、みんな自力でやってね」と言わなければならないのでしょうか。
 
 おっしゃる事はわかります。(とりあえず、現在の最善の方法としては、インターネットでの情報収集などをすすめるってのはいかがでしょうか。)
 
 ただ、レビューの方向としては、他の情報でフォローの利くような部分にスポットをあてるより、他のものでは置換のきかない『ガンダム戦記』ならではの良さと、自助努力ではどうしようもない「欠陥」を指摘し、その評価の後で、減点対象として自助努力のきく「欠点」などを挙げていくのがよかろうと思います。さすれば、無用の誤解を受けることも無いでしょう。
 
 実際、製品開発に使用できる労力と時間は有限であり、それが消費者にはねかえってくることを考えると、現在のTRPGマーケットを考えるに、ガンダムTRPGにおいて、MS戦闘以外の事をメインにすえてそれについてのサポートを欲しがる初心者TRPGファン、という比較的重要でないターゲットに対しての手間などをあまりかけなかったというのは、決して間違いとも思えませんし。
 
 (MS戦闘以外の事をやれないとTRPGじゃないって認識は必ずしも正しくないということは、直前の書き込みで既に指摘しました) 
2000年02月29日:20時48分02秒
RPGの定義と商品としてのTRPGシステムの定義について考える / SHiN
(宇津見さん、2000年02月24日:17時07分35秒)
 >色々とお話を聞いていると、幾人かの方は、「ロールプレイ」と「ロールプレイングゲーム」の区別が付いていないようです。
 
 そんなことは無いと思います。ロールプレイングが、グローイングアップの変形だってことくらい、今時、小学生だって知っています(笑)
 
 (宇津見さん、2000年02月24日:17時21分32秒)
 >実際、MS戦メインでプレイをして、あとはロールプレイで気分を出すという遊び方なら、『ガンダム戦記』は十分な商品パッケージです。テストプレイヤーの方もそれを望んでいたそうです。
 が、私の場合、「TRPGを名乗るなら(実際にそう書いてあります)、それでは不足だ」と言っているわけです。
 
 冗談はさておき(まあ、私が昔ほんとにロールプレイング=「成長」と思ってたって話にはあまり触れずにおきましょう(笑))、どちらにしても用語の正当性をもって、その用語を冠した商品の妥当性を判定しようってのは間違いだと思います。だって、我々RPGファンは、RPGという言葉の意味に惹かれたのではなく、それを冠した商品群との出会いを通じて、RPGファンになったんではないでしょうか?
 もし、宇津見さん流に言えば「SLG」に過ぎない『ガンダム戦記』と出会って、それが面白くて、自称「TRPGファン」になった人間が、このsfさんのTRPG,netに来たとしてもかまわないと私は思うのですが、いかがでしょう?
 そしてその場合、宇津見さんの愛する「TRPGの辞書的な定義」のTRPGのゲーム性に反するという理由で、彼のTRPGファンとしての立場や彼の愛する『ガンダム戦記』を批判なさるのでしょうか?
 
 また、私にいわせれば、現在の「TRPG」とは、(辞書的な意味でなく、客観的な観察において)「選択型イベント」と「発想型イベント」によって構成されるゲームだと定義できると思います。
 「選択型イベント」に必要なのは、完成されたゲームシステム(そう、たとえばSLGのような)であり、「発想型イベント」に必要となるのはプレイヤーの価値ある発想(意志決定)を引き出すために必要な世界設定に関する情報群です。
 
 『ガンダム戦記』においては、そのふたつが揃っているのだから、十分にTRPGシステムを名乗る資格があると考えます。
 (加えて重要なものとして、「選択型イベント」におけるゲームバランスについての情報というのは、GMを悩ませる最たるものなのですが、西村さんの情報によると、そういうものも備わってるそうで。それが本当なら、まあまあ良いパッケージといえるでしょう)
 
 もちろん、それに対する評価として、「(発想型イベントにおいて)、GMがプレイヤーの意志決定を引き出すために有用なシナリオサンプルが少ない」という点が、減点対象であるという宇津見さんの意見は、是とすべきでしょう。
 しかし、『ガンダム戦記』なるものが「TRPGと名乗る資格がない」「RPGの意味がない」というのは、宇津見さん自身が、自らの愛するTRPG類型にこだわりすぎていると言えるんじゃないかと思います。
 テレビゲームのRPGや、キャンペーンTRPGに慣れた人間が、コンベションで「キャラクターが成長しないの?そんなのRPGじゃないじゃん」って言うようなものでしょう。
2000年02月29日:20時44分07秒
TRPGとしても十分おもしろそうですね。 / SHiN

 みなさんの「ガンダム戦記」についての話題を読んだ感想とその評価基準について書かせてもらいます。
 
 私は、『ガンダム戦記』は未購入なんで、細かい点についてを判断は出来ませんが、いちおう、戦闘システムはよく出来てるんですよね?
 
 だったら、十分TRPGとして評価できると思います。
 
 LABOの方で書いた事なんだけど、戦闘シーンってのは「選択型イベント」(ルール、もしくはGMに指定された選択肢の範囲で意志決定をする)という形で分類できるんですよね。いわば、TRPGにおいてもっとも(世間一般の意味で)ゲームらしい部分なんです。
 
 そして、「発想型イベント」(定められたルールと状況における常識的判断に反さない限りにおいて比較的自由な発想で意志決定ができる。がGMに却下される場合もある)ってのがある意味で一番「TRPG」らしい部分です。TRPG独特であるって意味でね。
 
 よほどこだわった作りをするGMでなければ、現実問題として「戦闘」以外の部分を戦闘シーンクラスに楽しめる「ゲーム(選択型イベント)」としてシナリオ構築することは無いはずなんです。付属シナリオをデザインするようなプロならなおさら。報酬が労力に見合いませんから。もし出来るなら、そっちをメインにゲームシステム化するでしょう。
 つまりどんなに付属シナリオがついたTRPGシステムでもそのサポートは十分とは言えないわけです。
 
 そうなると、TRPGにおける「戦闘シーン」以外のイベントは、「選択型イベント」とするより「発想型イベント」として設定された方が効率的ってことになるんです。
 「選択型イベント」というのは、GM及びゲームシステムによって意志決定の価値と意義が既に付加されれいるものであり、「発想型イベント」というのは、PL自身がその意志決定に価値と意義をGM(と、ゲームシステム)の同意とサポートのもとで付加していく形態のものだからです。
 
 それゆえ、平均的なTRPGユーザーがゲームシステムによるサポートをより必要とするのは交渉システムや探索システムよりも、戦闘システムなのです。それが、ガンダムRPGであるなら、なおさらです。
 少なくとも、「戦闘シーン以外が詳しくサポートされて、戦闘シーンがおざなりな」TRPGシステムよりは、平均的には面白いセッションが実現されるはずだと予想します。もちろん、ガンダムファン以外にとってもです。(ガンダムに思い入れがあるかどうか(ガンダムファンかどうか)より、ガンダムの世界観を理解できないって点が原因じゃないなかな。もし、ガンダムの世界観が理解できるやつはみんなガンダムファンとして分類するって定義なら、そりゃ、ガンダムファン以外には魅力ないでしょうね(笑) それに、ガンダムRPGの背景世界に魅力を感じるならガンダムファンになるでしょうし…その意味で「ガンダムファン以外に魅力は皆無」って言い方は事実としてはともかく、評価の仕方としてはなんか、おかしくないっすかね?石頭さんの紹介されてるレビューを読む限りでは、ガンダムファンじゃない人でも、レンタルビデオ屋で映画三部作なり、せめてめぐりあい宇宙さえ見て世界観を理解すれば、十分以上に楽しめそうなんですが。で、ついでにガンダムファンにもなってもらうと(笑))
 
2000年02月29日:18時22分30秒
SF-ONLINEにて「ガンダム戦記」レビュー / 石頭
良質のレビューです。詳しくは以下をどうぞ。

「ガンダム戦記」レビュー
2000年02月28日:10時22分41秒
情けない私 / 宇津見
 間髪入れずに、さらに前言を翻すような事を言って申し訳ありませんが、問題になったNIFTYの方の引用に関しては、「私のバイアスがずいぶんかかった引用であった」とさらに追加して、謝罪させていただきます。

 西村氏その他に、あらためてお尋ねしたいのですが、MS戦闘以外のドラマシーン(便宜的呼称)、あるいは『ガンダム戦記』にそのものに関して、「ガンダム世界(特にMS戦闘)をとりあえずスムーズにプレイできるゲームシステム」という以外に、”ガンダムファン(さらにいえば一年戦争ファン)以外”にアピールできるポイントはないでしょうか?


2000年02月28日:10時12分56秒
魅力が皆無というのは・・ / MAT.N
いささか同意しかねるものがありまする。
まあ、ロボット物RPGとしては水準はクリアしているとは宇津見さんも認めておられるので、「バトルテック」と比べてどうかというあたりからの流れで、ガンダム戦記のアドバンテージが「ガンダム世界」しか提示されなかった事を言われているとは思いますが。

まあ、私のように「バトルテックはなんか面倒くさそうだ」と思って買わなかったにも関わらずガンダム戦記を買った人間は「うーん、バトルテックと比べてと言われても困るわな」というのが実感でしたんで。

あれからツラツラ考えてみますに、「ミリタリーとしてよりもロボットアニメ再現にガンダム戦記(ひいてはMekton)は向いているのではあるまいか」と思っているのですが、「せめて一回プレイせんとなー」というのが実感です。(でまあ、私のことなんで始めるのが数ヶ月先で終わるまで一年かかるだろう)(^^;
2000年02月28日:09時59分27秒
とりあえず、話題の参加者という意味で / 宇津見
 ああ、よそを見ていると、どうも誤解を招く書き方をしたようで、「話題の直接の参加者」ということです。
 書くべきではなかったですか。どうも、「余所の合意をを盾にして主張をごり押ししている」と受けとらている人もいるようで。ただたんに、論議の場所によって、話題の展開や空気などは大幅に異なる、とうい例示のつもりだったのですが。

 どうもすいません。
 いや、西村氏には悪いんですけど、ほんとにちょっと場所や立場を変えれば、ガンダム世界や『ガンダム戦記』になんの感情移入もしていない人というのは、山ほどいますので。
 だいたい、同じ「ガンダム」とついただけでも、例えば、ガンダムWファンのみなさんなんて、宇宙世紀世界やMSへの感情移入はほとんど期待できないのですから。ファンの会合で話した実体験です。

>そうした話のうえで、魅力が皆無と判断されたのですね。
>よかったですね、結論がもうだせて。
 いいえ、私自身のプレイや、シナリオ作成の想定からです。


2000年02月27日:23時41分46秒
NIFTY-Serveで全員が合意されましたか / 西村
> 宇津見さん
>とにかく、基本的に「ガンダムファン以外には魅力が皆無」ということでよろしいでしょうか。いや、NIFTY-Serveの『ガンダム戦記』の話題では、肯定か否定かは別として、この点に関しては全員が合意(珍しい!)しています。

なるほど。そうですか……
ガンダム戦記を楽しくプレイしてきたばかりなので、
「もったいない」という印象です。

>あと、「自分はこれに愛があるから、これでいいんだ」という話と、「一般に広く公開された商品/作品としての評価」という話は、分けたほうがよろしいのでは。私は一貫して後者の話をしているつもりです。

なるほど。
そうした話のうえで、魅力が皆無と判断されたのですね。
よかったですね、結論がもうだせて。
俺は、まだまだどうしてガンダム戦記が、いままでのガンダムRPGに何倍にもして楽しめるのかの結論がだせそうにありません。
たんにガンダムだから、というだけではないと感じているのは間違いないのですが……
いまはプレイするのが楽しい嬉しいのド真ん中なので、
作品評価に関しては、いずれ、またにしたいと思います。
では。
2000年02月27日:21時21分27秒
MS戦以外の部分(だけ)がRPGなんですか? / 混沌太郎
「ロールプレイ」とは、というところで私とは意見が違ってそうなので、
TRPG総合研究室の方に、思うところを書いてみました。
用語の問題であって、実用性はない議論ですが・・・
2000年02月27日:20時07分54秒
RE:プレイヤーのガンダム世界観があらわれるのは…… / 宇津見
 西村氏へ

 シナリオに関しては、ただ単に製作者がMS戦以外に明確なビジョンを持っていないだけという気がするのですが。
 ユーザーのビジョンがよく生かされるというのと、明確なビジョンが提示されていないので、ユーザーが補わなければならないというのとでは、相当違うのですが。

 あと、「自分はこれに愛があるから、これでいいんだ」という話と、「一般に広く公開された商品/作品としての評価」という話は、分けたほうがよろしいのでは。私は一貫して後者の話をしているつもりです。


2000年02月27日:18時46分13秒
では、ガンダムファン以外には魅力は皆無という結論で、よろしいでしょうか / 宇津見
 西村氏へ

>「ガンダムへの感情移入がまるでない」でガンダムRPGをプレイするプレイ
>ヤーって、よくいるんですか?! これはちょっと驚きました。
>それはたとえば、背景世界がなんであろうが、ロールが変化しないプレイヤー
>のことなんでしょうか?
>と、なると、これはもうガンダムRPGうんぬんだけのことではない不思議な
>プレイヤーですねえ。

 あの、何か勘違いされているようですが、私は、なにも「ガンダムRPGのプレイヤーで」なんて前提は、全然つけていないのですが。(まさか、すべてのRPGプレイヤーがガンダムを愛しているなんて、西村氏は思ってはいないでしょうし)

 とにかく、基本的に「ガンダムファン以外には魅力が皆無」ということでよろしいでしょうか。いや、NIFTY-Serveの『ガンダム戦記』の話題では、肯定か否定かは別として、この点に関しては全員が合意(珍しい!)しています。


2000年02月27日:01時45分19秒
プレイヤーのガンダム世界観があらわれるのは…… / 西村

ぶっちゃけた話、シナリオがいろいろと掲載されているほうが喜ばしいのは、
ホンネというか、本当のところというか、正直なところです(笑)

WARPSでは、「シャア総帥」か「アムロ大尉」になって、ある一日を過ごす、
というシナリオが掲載されていました(シャアはナナイとクェスとの、アムロはチェーンとベルトーチカとの関係の保ち方がキーになる日常シナリオ)。
細部はマスターが決定するシナリオソースのような短いものでしたが、
WARPS独特の「抑制チェック」などのシステムが上手く機能するような内容になっていました。

ルールブックに掲載されるシナリオは、そのシステムの遊び方の方向性を決定するほどのパワーがあると思うので、
システムとシナリオのイメージに隔たりがあると、戸惑って、
デザイナーの意図といったものがどこにあるのかと首をひねることがあります。

「ガンダム戦記」は、モビルスーツ表現に優れたシステムなので、(自転車のデータものってますが)
MS戦メインのシナリオ.オンリーということに違和感を感じませんでした。
中規模のシナリオで、ストーリー展開の最後の方で思い出したようなMS戦闘のシーンがあるようなものや、
ワケありNPC護衛などのミッションもので「途中で遭遇する敵MSは、それなりに調整してください」などといった、戦闘バランスが曖昧になっているものよりも、
MS戦闘がメインで、しかもバランスのとれたキャンペーンシナリオが掲載されていることが、
目的が明確で嬉しかったのです。

それだけにMS戦闘シナリオばかりだからと、
「ガンダム戦記」の評価を下げてしまうのはやっぱり、オシイかな〜、と。
それではRPGと呼べない、のかといえば、
よく出来たダンジョンシナリオが大好きな俺には、やっぱり「そうかね?」と感じるわけです。

確かに、MS戦闘以外にも重点を置いたシナリオが掲載されていればベターだったでしょう。
でも、じつは、
MS戦闘以外の部分こそが、
各々のプレイヤーのガンダム世界観がはっきりと出てくる部分なので、
掲載されていなくてよかった、とも思いました。

ともあれ、
俺は、MS戦と、その幕間でキャラクターがあれこれ行動をする、ということをくり返すようなプレイを続けることになるでしょう。
それは確かに「ファンタジーRPGにおける酒場」以上のものではないのでしょうが、 ことガンダムに関しては、それがイイんですね。(ペンドラゴンRPGならば、キャメロット城、ルーンクエストならば神殿というところですか)
もう何千回も出た結論のように、「それぞれ」ってことですね。

とりあえず俺は、ガンダム戦記の「評判ポイント」のルールをふくらませて、MSカスタマイズのルールを自作中です。
「メクトンZ」には、「ガンダム戦記」では見送られたメカのカスタマイズのルールが充実しているそうなので、
自作するのもはかないですが、ま、それもまた、苦労の思い出ってことで。
「エリア88」風に、撃墜ポイントを溜めて機体を買うってのも楽しいかも、とか考えつつ、
お寒い出来具合といわれても、
やっぱ、手間のかかったプラモデルは愛しいもんです。


2000年02月25日:09時12分16秒
MS戦でない意志決定シーンといえば / MAT.N
宇津見さんの考えるのはまた違うかもしれませんが、最近つらつら私が考えているのは「0080」中でのアルとサイクロプス隊の再会シーンです。(正確にはアルとバーニィ)
バーニィの居場所をつきとめるべく考えを巡らしたアルは交通事故を装って警察に探させ、サイクロプス隊と接触するわけですが、潜入工作を行っているサイクロプス隊には大迷惑。アニメではシュタイナー隊長が「口先」で誤魔化そうとして失敗し、ガルシア(だったな、確か)がナイフで白兵戦闘を仕掛けようとしているのにアルが気がついて泣き始めて謝って誤魔化しましたが・・

RPG的に再構成すれば、「潜入工作中に警察に遭遇した」シチュエーションで 
CASE:1 口先で誤魔化す(アルとバーニィが合流できない)
CASE:2 白兵戦を仕掛けて殺してしまい、死体を隠す(アルをどうするか問題)
CASE:3 アルと調子を合わせて誤魔化す(アルをやはりどうするかが問題)

というような選択しからプレイヤーが意志決定できるというわけです。ガンダム戦記はこれを解決するに十分なスキルシステムを持っているわけなので、「シナリオの1本にでも、もうちょっとこー事例があればよかったねえ」ということなのでわ。
2000年02月25日:09時05分03秒
私が浅墓でした、申し訳ありません / NG

宇津見さん、PALM-12さん>
宇津見さんWrote>
> 私は「MS戦とそれ以外を両立させる事は難しく、それゆえにMS戦以外が
犠牲になり過ぎている。しかも、MS戦にはRPG的な意思決定が希薄である。”
MS戦以外が軽視されているのは”改善されなければならない」と書いている
のであって、「MS戦以外が重要であって、MS戦は邪魔で軽視して結構」と
は言っていないのです。

私のガンプラ発言の根拠です。

> それが単に敵MSをPCの乗るMSで倒すという選択肢しかないシナリオしか
ガンダム系RPGは提供できてないんじゃないのか? 

その通りだと思います。
 そもそもMS戦でのRPGシナリオが提供できていないにも関わらず
 MS戦以外が軽視されていることを叩くのは本末転倒かと思った次第でありますが

PALM-12さんの発言を見ると私の読解力が浅かっただけかとも思えますので
陳謝させていただきます。

2000年02月25日:00時45分05秒
追加です、すみません / 西村
> まず、『初代ガンダム』では、シャアなどが何度かしかけた偵察や破壊工作活動、あるいは地球編の始めめあたりの避難民のおこしたトラブルの解決、あるいは帰省したり不時着したりした場所で巻き込まれたトラブル、といったエピソードでしょう。(この掲示板での追加:脱走したアムロや、スパイとしてもぐこんだミハルへの説得というのもありでしょう)

と、以前に宇津見さん が出された例での「意志決定」が、「酒場でのやりとり」のうえでの「意志決定」と異なっているとは思えないので。
……というのを追加させていただきます。
宇津見さんの「酒場」とは「雑談のレベル」ということなのでしょうか?
2000年02月25日:00時24分32秒
西村 / ガンダムRPG雑談所、盛り上がってきて嬉しいやい!
>宇津見さん
>だから、たとえば、いくとおりもの判断が考えられ、どれを実行するか試され、それによって結果が変動するような、ある種の救助や軍事訓練だと、ロールプレイングゲームといえるでしょう。
 で、少なくとも私の体験上、多くのガンダム系RPGのプレイでは、たとえば嫌みな上司とのやり取りや、補給物資を出すのを渋る兵士、たまたま顔をみせた敵ライバル兵士などのとやりとりや、派閥抗争の相手側、そしてプレイヤーキャラ間でのかけあいなど、いろいろやりまして、それはそれで楽しかったのですが、結局それが展開に大きくかかわるという事は皆無でした。

> ガンダムRPGのMS戦以外のドラマシーン(便宜的呼称)が、ファンタジーRPGの酒場と違うと主張される方にお尋ねしたいのですが、では「ガンダムへの感情移入がまるでない」あるいは「ファンタジーRPGでの酒場のやり取りこそRPGの神髄が詰まっていると主張している」(<−どちらもよくいます)といった方に、「ガンダムRPGのドラマシーンは、酒場とは大きく違うんだ」と、きっちり説明できるのでしょうか?


俺は、「酒場とは違わない(似ている)」というクチですので、
「ガンダム」のア.バオア.クー直前の、ホワイトベースの艦橋でのやりとりのシーンを、「酒場」としてすぐに連想しました。
そしてが逆に、キャラクターの決定で、結果が変動したシーン、とくるとピンとくるものが出てきません。
「アムロがガンダムに乗るか」あたりでは宇津見さんの問いかけとはスケールが違ってきますよね??
どのあたりのシーンを宇津見さんはイメージされてらっしゃるのでしょうか? 

「ガンダムへの感情移入がまるでない」でガンダムRPGをプレイするプレイヤーって、よくいるんですか?! これはちょっと驚きました。
それはたとえば、背景世界がなんであろうが、ロールが変化しないプレイヤーのことなんでしょうか?
と、なると、これはもうガンダムRPGうんぬんだけのことではない不思議なプレイヤーですねえ。
2000年02月24日:20時37分36秒
ガンダム系RPG雑談所 LOG 003 / sf

 ガンダム系RPG雑談所 LOG 003として1999年09月17日から2000年02月24日までのログを切り出しました。



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