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Date: Tue, 27 Jan 2009 22:06:50 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32122] [HA21L] チャットログ『変わる明日を望む』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20090127130650.4159649DB02@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 32122
Web: http://kataribe.com/HA/21/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/32100/32122.html
2009年01月27日:22時06分49秒
Sub:[HA21L]チャットログ『変わる明日を望む』:
From:久志
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チャットログ『変わる明日を望む』
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登場人物
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ウヤダ
:元吸血鬼狩りの強化改造人間。
:http://kataribe.com/HA/21/C/0062/
アニー(アンニェーゼ・ボルジア)
:香水の吸血鬼。由緒正しい貴族の娘
:http://kataribe.com/HA/21/C/0063/
騒ぎから抜け出して
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[KATARIBE 32117] [HA21L] バースデイ3
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/32100/32117.html
この騒動の後。
[TK-Leana] --廊下
アニー :「ああ言った場合、黙って抜け出ても良い」
ウヤダ :「…………そうか、なにぶん、ああいうのは」
[Hisasi] #初めてあんな騒ぎに巻き込まれたよ
アニー :「慣れない?」
ウヤダ :「知識では知っていた……のだが」
[Hisasi] #なんか改めてあーいう騒ぎになるとついていけねえよ、ひぃ、と
[Hisasi] #ピュアなんですよ、そういうところ。。。
アニー :「今日は、お酒が入っていたのと、パーティーの席だった
:ので、開放的になっていたけど。ああいった感情は誰にで
:もあるもの」
ウヤダ :「…………そう、なのか」
[Hisasi] #ユカタンの豹変ぶりとか
[Hisasi] #USBの意外な一面とか
[Hisasi] #縫さんがGとか(それ違う!)
アニー :「気持ちは分かるけど、それを制御できる理性がある限り
:否定してはいけない」
ウヤダ :「……わかった(こくこく)」
アニー :(軽く微笑む)
アニー :「少ししたら落ち着くでしょう。それまで……ぷよぷよ
:でもして時間を潰す」
ウヤダ :「ああ……そうする」
ウヤダ :「…………俺は、もう少しゆるくなるべきなのだろうか」
アニー :「真面目なのは悪いことではない。けれど、気を張り詰め
:て切れてしまわないよう余裕をもつべき」
[TK-Leana] # なぜかお姉さんキャラになってる
ウヤダ :「銀二や香方のような……」
アニー :「銀二さんがまじめかどうかは議論をさしはさむ余地が
:ありそうだけれど、余裕があるというのは確か」
ウヤダ :「そうだな……余裕がある、というか、なんでそこまで
:ゆるいのかと思うときが多々ある」
ウヤダ :「……逆に、時々何を考えているかわからないときもある」
[Hisasi] #それがちょっと、銀ちゃんとの距離を感じる
アニー :「……あの人は、割と……フリーダム」
アニー :「それでも、要点だけは押さえる」
ウヤダ :「……ああ」
ウヤダ :「それと、やはり人と、吸血鬼との……違いもあるんだろ
:うか」
:>自分がまっとうなひと化どうかはともかくとして
[Hisasi] #というか、最近人間らしくなったんで、人間レベルでいったら
まあ子供と同等なんですが
アニー :「吸血鬼は性欲が旺盛というのは間違いではないが、普遍
:的に正しいわけでもない。確かに、吸血鬼の中には吸血行
:為に性的なオルガズムを感じる者もいるが、感じないもの
:もいる」
ウヤダ :「………………そう、か」
[Hisasi] #いや、吸血鬼については多少なりとも知識はあるけど、、、
[Hisasi] #知識の方向性が、、、
アニー :「黒田さんのような例のことを言っているのなら……あれ
:は個人の趣味の範囲」
ウヤダ :「…………そう、か」>安堵
[Hisasi] #また瞳孔開いて、虚ろになっちゃうところだったよ
[Hisasi] #というか、色々過去を思い出しちゃうんだ
[Hisasi] #………………あんなことやこんなことを
[Hisasi] #おぼえてたんだけど、感覚が戻ってきたから
アニー :「金と暇を持て余して、特に差し迫ってやることもないの
:で、そういった快楽の追及に時間を費やす。しかし、それ
:は吸血鬼だからというより、人間だからと言った方が正
:しい」
ウヤダ :「…………俺も、一人になってから、時間の流れがやけに
:遅いと感じた」
ウヤダ :「欲求もなかった、だが、そのままいるのがいたたまれな
:かった」
ウヤダ :「……日本に流れ着いて、行く当てもなかった。戦後の
:混乱した時代だったから……仕事には困らなかった」
ウヤダ :「全て、仕事で埋め尽くして……そうしていれば、何も
:感じず動いていられたから」
アニー :(こくり)「目の前にやることがあるのは、とても楽なこと。
:私も、ただ研究にだけ没頭する60年間は本当に楽だった」
ウヤダ :「今は?」
[Hisasi] #じっと見て
アニー :「それで本当に良かったのか。そう思うことがある。銀二
:さんや、あなた、キャリーたちと過ごす日は楽しい、押し
:入れの中にこもっていては手に入らなかったもの」
ウヤダ :「ああ、銀二がいてキャリーがいてアニーがいる生活は、
:とても新鮮だ。ただ……時々」
ウヤダ :「怖いと、思うときがある」
アニー :「失われる日が来るのが?」
ウヤダ :「…………流れる水、なのだろうか」
[Hisasi] #ゆく川の流れは、、
ウヤダ :「銀二は変わらない、アニーも……変わらないんだろう、
:俺は……終わりなく回り続けるが、それがいつまでも続く
:とは……わからない」
ウヤダ :「キャリーは……」
[Hisasi] #キャリーは成長するんだろう、自分は連環の時で生きて、でもそ
れがいつ崩壊するかは予測もつかない
ウヤダ :「いつかは……離れることがあるのだろうか」
アニー :「ウヤダ……」
アニー :「永遠はない」
ウヤダ :「……」>頷いた
アニー :「私や、銀二さんにも、いつか滅びの時が来る」
ウヤダ :「変わりつつある今は楽しい、と感じる。銀二達と過ごす
:時間は続いて欲しいと思う……だが」
ウヤダ :「……このまま変わって欲しくない、と。思うときもある」
ウヤダ :「……終わりは、いつか……」
[Hisasi] #いつかこんな日々と別れる日がくるのだろうか
[Hisasi] #それは、とても寂しい
アニー :「ねえ、ウヤダ」
ウヤダ :「なんだ?」
アニー :「今日と同じ明日が来て、それは本当に楽しいと思える
:だろうか?」
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #そんな生活だった
アニー :「永遠はない、どこにも」
ウヤダ :「…………ああ」
アニー :「だからこそ、私たちは今日という日を積み上げる」
ウヤダ :「…………そうだな」
[Hisasi] #頷いた
ウヤダ :「……俺は、どこで生まれたのか、親がいたのかすら憶え
:ていない」
アニー :(うなずく)
ウヤダ :「憶えているのは、冷たい石畳……物心着いた頃から、
:ずっとその世界だった」
ウヤダ :「どのくらい時間が過ぎていたのか、世界がどんなだった
:か、何もわからなかった……」
アニー :「さみしかった?」
ウヤダ :「わからなかった、自分がどんな状況で、何故そこにいる
:のか、何もかもわからなかった」
ウヤダ :「ただ、俺をいたぶることだけを楽しみにした吸血鬼の女
:だけが、世界の全てだった」
アニー :「……そう」
[Hisasi] #囚われてたころの話、アニーにはまだしてなかった
ウヤダ :「……あの夜会にいた」
[Hisasi] #ぼそり、と
ウヤダ :「だが、姿を見てもなんとも思わなかった……どうでも
:よかった」
ウヤダ :「囚われの身だった俺を解放したのは、エキドナファミ
:リーだった」
ウヤダ :「…………何もなかった俺に名をつけ、餌を与え、吸血鬼
:を狩るという道をくれた」
アニー :(うなづく)
ウヤダ :「……それしかなかった、何もなかったから」
ウヤダ :「血に塗れて、死と隣り合わせで、なのに人には蔑まれた
:……忌まわしい子らと」
ウヤダ :「そういうものだと、仕方ないものだと……言い聞かせて」
ウヤダ :「…………だが、ファミリーとして過ごした時間は……
:恐らく、それでも充足はしていたのだとおもう」
ウヤダ :「だが、それすらも、失われた」
アニー :「……だけど、今がある」
ウヤダ :「…………失いたくない」
ウヤダ :「だが、それもいつか変わるのかもしれない、そう考える
:と……怖い」
アニー :「……私には、姉がいた」
ウヤダ :「そう、なのか」
[Hisasi] #知らなかった。
アニー :(頷く)「姉と言っても、血のつながりはない。彼女は養女
:で、母の血も受けなかった、ただの人間だった」
ウヤダ :「人間の?」
[Hisasi] #なんかすごい妙なことだと思った
[Hisasi] #吸血鬼が人間の娘を養女に?
アニー :「母としては、毒使いとしての内弟子と考えていたのかも
:しれない。でも、私にとって彼女は姉だった」
ウヤダ :「……ああ」
アニー :「自分で言うのもどうかと思うけれど、仲のいいしまい
:だったと思う」
ウヤダ :「……そう、か」
[Hisasi] #レニーのことを思い出した、イリのこと、アサドのこと、セエレ
のこと…………
アニー :「姉と過ごした日々は楽しかった。けれど、私はそれが
:永遠だったらとは思わない」
ウヤダ :「…………」
アニー :「その日々がなければ、今の私はない」
ウヤダ :「俺にも……兄弟が居た……少なくとも、家族と呼び合っ
:た仲間が居た」
ウヤダ :「…………過ごした時間は、俺が生きた時間からすれば、
:ほんのひと時の時間だった」
ウヤダ :「……だが、今まで過ぎた時間の中で、あの頃は……何よ
:りも深く残っている」
ウヤダ :「一人で過ごした時間のほうが、はるかに長かったはずな
:のに……」
[Hisasi] #一人で過ごした時間なんて、ものっそ何も残ってない
アニー :「私はわがまま。昨日は楽しかった、今日は楽しい、明日
:も楽しいことが来てほしい」
ウヤダ :「…………今日は、楽しかった」
[Hisasi] #誕生日
ウヤダ :「明日も…………そうであって欲しい」
アニー :「楽しかった日々は無くならない。なにも恐れず、明日に
:進めばいい」
ウヤダ :「…………」>頷いた
ウヤダ :「……ありがとう、アニー」
アニー :「……私も、悩んだことがある。半分くらい、カトレアの
:受け売り」(ちょっと恥ずかしそうに)
ウヤダ :「同じだな」<笑った
ウヤダ :「……そうだな、少なくとも……一人ではない」
[Hisasi] #頷いて
アニー :「戻ろう、そろそろほとぼりも冷めたと思う」
ウヤダ :「ああ、そうだな」
[Hisasi] #もどったらもっとヒドイことになってたなんて
[Hisasi] #知りもしなかった。
[Hisasi] #テトラはいつも予想の斜め上をいく
[Tihiro] #ミス想定の範囲外
[TK-Leana] http://kataribe.com/IRC/HA06-02/2006/09/20060924.html#220000
[TK-Leana] ちなみに、現在のカトレアの姉
[TK-Leana] もとい、アニーの姉
[TK-Leana] 元気そうでなによりです
[Toyolina] 毒ババアw
[TK-Leana] だいなしでした
[Tihiro] まさかのあなたかw
台無しです。
時系列と舞台
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2009年1月20日
解説
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誕生日の騒動で、はしゃぐ女性陣から逃れたウヤダとアニーとの会話。
http://kataribe.com/IRC/KA-05/2009/01/20090122.html#000001
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
以上
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