[KATARIBE 31034] [HA06L] チャットログ『よみがえる想い』

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Date: Wed, 23 May 2007 12:48:52 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31034] [HA06L] チャットログ『よみがえる想い』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200705230348.MAA42510@www.mahoroba.ne.jp>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/L/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31000/31034.html

2007年05月23日:12時48分52秒
Sub:[HA06L]チャットログ『よみがえる想い』:
From:久志


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チャットログ『よみがえる想い』
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登場人物
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 橋本朱敏(はしもと・あけとし)
    :ワーウルフなお兄ちゃん。嫌な過去があるらしい。
 軽部片帆(かるべ・かたほ)
    :朱敏のバイト先ジャニスガレージの後輩。毒舌。
 金平糖:片帆の人と関わる気持ちが分離した竜の抜け殻。

ときめいてみよう
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 チャットログ『ときめく心よもう一度』
 http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31000/31018.html
 過去の出来事から微妙に恋愛不感症の朱敏、かつての気持ちを思い出すべく
知人からもらった惚れ薬を試すの図。

[ER] ログは読ませてもらったぜ 
[Hisasi] ほう 
[ER] いや、片帆がどーーーーしても一言いいたいそーで。 
[Hisasi] しかしあのヘタレが惚れ薬を使えるか 

 片帆     :「金平糖には、使わせないからっ(ものめっさ必死)」 

[Hisasi] ひひひw 
[ER] <………おまいわ(汗) 
[ER] でも、効き目3日くらいなんしょ? 
[Hisasi] うん 
[Hisasi] で、ときめく 
[ER] いいよ、片帆でも。 
[Hisasi] ……そして後遺症でトラウマを一部思い出す(久志の目論見) 
[ER] だって。三日で朱敏君が片帆に告白でけるか! 
[Hisasi] できない 
[ER] でけへん!!(太鼓判) 
[ER] なので、片帆はちっとも迷惑こうむらないので。 
[ER] (しどいわ 
[Tihiro] 息ぴったりですね(ぼそ 
[Tihiro] >ひさにゃんとえりにゃん 
[Toyolina] 相手が誰でも無理そうだと思った。 
[Hisasi] #高校一年の頃ひそかに片思いしてた子が居たような気がする
      (センパイじゃなしに) 
[Hisasi] #あの文化祭以来、なんかそこらへん全部すっぽぬけてる 
[Hisasi] #なんでだろう 
[ER] #あー 
[Toyolina] #ヒィー 
[Hisasi] #そして、、、 
[ER] #ってか、それ片思いしてたの? 
[Hisasi] #事件の前はそれなりにちょっといーなあと思う子くらいはいた 
[ER] #ほえ 
[Hisasi] #で、事件があって 
[ER] #ああ、全部無くなった? 
[Hisasi] #そういうのが全部すっぽぬけて 
[Hisasi] #空っぽになった 
[ER] #…… 
[Toyolina] まずはときめきカムバック 
[ER] #うむ 
[Toyolina] そこから。 
[Hisasi] よし、片帆さんにときめこう 
[ER] #いやつかさあ、後輩ちゃんだったら、3日後になんかすげー泣かれそ
    うじゃん 
[Hisasi] #うむ 
[hari] #片帆さんだと 
[hari] #がんギレされそうな気が 
[ER] #いや、そもそも 
[ER] #ときめかれてることに気がつかない>片帆 

ときめいてみた
--------------

 ジャニスガレージにて。

 朱敏     :「効くのかなあ、これ」

 店の奥の休憩室で手にしたビンを転がして。当の片帆はまだレジで仕事につ
いている。誰にしようと、めったに使わない頭をひねった末に出てきた相手。
親しい遊び友達というよりは頼れる兄貴分というイメージ。
 効き目は本当にあるのだろうか。
 効いたとして自分はどうなるのだろうか。
 多少の不安を感じつつも、覚悟を決めてビンの蓋に手をかける。

 そして。

 片帆     :「お疲れさま」
 朱敏     :「…………あ」

 はた、と休憩室に戻った片帆と目が合う。
 きろりとした目が朱敏の顔をちらりと見上げた。

 片帆     :「ん?」

 言葉を失った朱敏を見上げて、小さく首をかしげた。
 肩ですぱんとそろった髪が微かに揺らぐ。

 朱敏     :「(どきどき)……あ、昔……なんだろ、こんな風にどき
        :どきしたような」 

 胸の奥が高鳴る。
 ほんの少し息苦しい。
 どこか顔が熱い。

 なんだか、とても昔に似たような感覚があったような。
 ずっと忘れていたような。

 どこかで。

 金平糖    :「きゅるー?」

 じっと片帆を見たまま固まってしまった朱敏を片帆の両手に抱きかかえられ
た半透明の竜が不思議そうに見上げる。

 片帆     :「…………食うな(金平糖をかばいっ)」 
 朱敏     :「あ、いえ、その」

 見てたのは片帆さんなんですけど、と言おうとしてもごもごと口ごもる。

 片帆     :「この子は駄目。絶対駄目っ」 
 金平糖    :「きゅる」
 朱敏     :「……あ、いえ、とらないです、はい」 
 金平糖    :(ちたちたちた:苦しいのでちたちたしてる) 
 片帆     :「…………(三白眼でこー上目遣いで睨んでる)」 

 ぎゅーっと両手で抱きかかえたまま三白眼で朱敏を睨む。

 朱敏     :「……いや、ほんとに」 

 なんとなく見ていたくて。
 見てるだけでなんとなくぼぅっとして。

 片帆     :「この子取られたら……あたし流石に泣くからねっ」 

 なんとなく、昔こんなような気持ちになったことがあるようなないような。

 朱敏     :「……いや、だから、とりませんてば」 
 片帆     :「……じゃ、なんでこの子をそーも見るのさ」 

 きゅるきゅると鳴く金平糖を鞄におしこみつつ。

 金平糖    :「……きゅぅるるー」 
 朱敏     :「え?あ、なんか…………可愛いから」 

 片帆さんが、といったつもりなのだけれど。

 片帆     :(ずざっ) 

 鞄ごと金平糖を背中にかばい。じとっと睨みつける。

 朱敏     :「……いや、とらないっすよ」 

 頬をかきつつ。

 片帆     :「……なんか挙動不審なんだもの」 
 朱敏     :「……えー、いや、普通っすよ」 
 片帆     :「…………(ぢーーーー)」 

 片帆さん、きつくてツンツンしてて、しょっちゅう蹴り飛ばされたけど。

 朱敏     :(実は弱いとこもあって可愛いのかもなー)

 思わず、笑いがこみ上げそうになる。


だめだこりゃ
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 なんか惚れ薬飲んでもあんまり変わりませんね。見た感じ。

[ER] #思うんだけど、薬切れても、そういう意味じゃ、全く変わりがないあ
    たり
[Hisasi] #少なくとも、どきどきしたりかわいいなあと思ったりする 
[ER] #……結夜君が悩みそうだよ(笑 
[ER] #あいつは惚れ薬を使ったのだろうか使ってないのだろうか 
[ER] #で、三日で切れたら……なんかこう、「ちゃんと薬は切れたろうか」
    とか確認しようと片帆をぢーっと見そうなんだよなあ 
[ER] #無論切れている 
[ER] #そして……ぼかっと殴られる 
[Toyolina] #ちゃんと兄さんに見える 
[ER] #うむ 


時系列と舞台
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 2007年5月
解説
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 http://kataribe.com/IRC/HA06-01/2007/05/20070503.html#230000
 微妙に恋愛不感症の朱敏、惚れ薬で片帆さんにときめいてみた。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
以上


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