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Date: Sun, 4 Feb 2007 17:49:47 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30737] [HA21L] 夜の街を跳ねる影
To: kataribe-ml@trpg.net
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2007年02月04日:17時49分47秒
Sub:[HA21L] 夜の街を跳ねる影:
From:Toyolina
[HA21L] 夜の街を跳ねる影
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登場人物
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大沢那琴 良心的な男子高校生。純真。正義感強い。
淡蒲萄 女子高生吸血鬼。小悪魔的。ナコトに協力的。
夜の街を跳ねる影
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ナコト ：(お茶を飲みながらスクラップをまとめている)
[Toyolina] ギクギク
淡蒲萄 ：「や。熱心っすね」
ナコト ：「淡蒲萄さん……」
ナコト ：「真剣にやらないと、俺の手じゃ届かないから」
[TK-Sleep] でも、バラバラ事件って淡蒲萄さん犯人以外のでもあるんですよね
淡蒲萄 ：「そうだね、この前の本とかもアレだし」
[Toyolina] ええ、全件うっちゃんの仕業とは限りません。半分くらいはそう
かもしれませんが
[Toyolina] 最近はやってないんで、止まってるか、件数は減っている筈
[TK-Sleep] 丁度良いので話の伏線にさせてもらおう
[Toyolina] ういす
ナコト ：「そうだ、こないだのバラバラ殺人事件なんだけど、やっぱり
：水が関係してるみたいだ」
淡蒲萄 ：「この間の？」
[Toyolina] 至って普通の反応。ギクっとしたりはまだしません
ナコト ：「そう、こないだ淡蒲萄さんが気にしてた」
[TK-Sleep] 反応見て、あれ、そんなに気にしてなかったかなあと首を傾げます
淡蒲萄 ：「あー、あれか、いや、やっぱり結構ショックだよ、バラ
：バラとか。それでちょっとね、怖いナーって」
淡蒲萄 ：「でも水ってよくわかったね、関係してるって」
ナコト ：「確証は無いんだけどね」
淡蒲萄 ：「なんかひっかかるのとかあった？」
ナコト ：「いや、見かけたんだ。犯人」
淡蒲萄 ：「え。マジで？ よく無事だったね……」
ナコト ：「相手のほうが逃げてくれたから。それに……いや、見掛けで
：判断できるわけじゃないけど、女の子だったし」
[Toyolina] ぐ、なんてこったｗ
[Toyolina] これだけじゃPL的には、巌流じゃね？ とか思ってしまうｗ
[TK-Sleep] いや、流石にそんな
[TK-Sleep] 淡蒲萄さんに心当たりはないですね
[Toyolina] 時期的に。ないです
淡蒲萄 ：「……怖いなあ」
ナコト ：「知り合いの警官から話を聞いたんだけど、遺体の肺から
：大量の水が検出されたって」
淡蒲萄 ：「大量の水？ その辺の？ それとも」
ナコト ：「想像通り……純度は低かったそうだけど」
[TK-Sleep] ため息をついて手帳を閉じる
淡蒲萄 ：(なんか手を打たないと足つくかな、ギリちゃんに頼んで
：手回してもらうか)
[Toyolina] とか神妙そうな顔で考えてる
ナコト ：「女の子達の間で噂にもなってた。夜の街を跳ね回る女子高生。
：それは女の子の味方で、危険な目に合いそうになると助けて
：くれるんだとか」
[TK-Sleep] ずばり
[Toyolina] ひー面はゆいやらギクギクするやら
ナコト ：「……死んでいた人も、あんまりいい噂のない人ばっかり
：だったみたい」
淡蒲萄 ：「あ、それあたしも聞いたことある。合ったこととかはない
：けど……いたんだ、ホントに」
淡蒲萄 ：(……どうしよう)
ナコト ：「淡蒲萄さんも知ってたんだ。結構有名な噂なのかな」
[TK-Sleep] 新聞記事のほかに、なにか捜査資料っぽいのもあるんだけど
[Toyolina] 見てもいいのかぃｗ
[Toyolina] そんなもんまで持ってる、みたいな
[TK-Sleep] ナコトは特に隠そうとしてない
[TK-Sleep] 淡蒲萄さんの手口とそっくりなのに記憶に無いのがちらほら。
というかここ最近はそればっか
[Hisasi] まそっぷか？
[TK-Sleep] ちがうはずだけど、それも混ざっていないとは言い切り難い
淡蒲萄 ：「有名だよ、その子がいるから安心、とかカンチガイしてる
：子もいるけど」
淡蒲萄 ：「んでも見たことあるってすごいね、どんなカンジの子
：だった？」
ナコト ：「後姿だったからよく分からなかったけど、背は俺とそう
：変わらなかったな」
註：淡蒲萄157センチ、ナコト155センチ
[Toyolina] なんかもうｗ
[Toyolina] やってないのに見られたというカンジｗ
ナコト ：「髪の長い子で、この辺じゃあんまり見たこと無いセーラー
：服を着てた」
[TK-Sleep] 偽淡蒲萄現る
[Toyolina] コスプレされるようになった、すばらしい英雄っぷりだ
淡蒲萄 ：「へー。あたしみたいなカンジ？ もしかして」
[TK-Sleep] ブギーポップにだって偽者いたし
[Hisasi] そしてだんだんお金をとるとか悪いイメージを植えつけられる
[Hisasi] 偽者らしく
ナコト ：「あ、そうだね。そんな感じ」
淡蒲萄 ：「おもしろそー、割と普通な感じの子なんだ。ね、どこで
：会ったの？ ちょっとあたし会ってみたいんだー」
[Toyolina] 少し身を乗り出しつつ
[TK-Sleep] ていうか、吹利で歓楽街ってどの辺りだろ
[TK-Sleep] 駅前？
ナコト ：「吹利駅前の、ちょっといかがわしげな通りの路地で……
：ほら、一昨日の事件の」
[Toyolina] 駅前チョットハズレとかそんな感じでひとつ
淡蒲萄 ：「あー、なんかそれっぽいね、あの辺なんだ……ね、久し
：ぶりに張り込みしてみない？」
ナコト ：「え、久しぶり？」
ナコト ：「ああ、うん、久しぶりに」
[TK-Sleep] スクラップを見せて。報道規制がされてるのか、バラバラとか
そういう風なショッキングな現場の事情は伏せられてる
[TK-Sleep] ナコトはどうやら久しぶりでもないようだ
[Toyolina] 張り込みすぎだｗ
[TK-Sleep] ていうか見回り？
[TK-Sleep] 補導員から逃げるのばっかり上手くなります
淡蒲萄 ：「すごいなあ。やばいよね、こういうの。どうやってやる
：のか、とか現場目撃もしてみたいなー」
ナコト ：「……え、いや、目撃はどうかと思うよ」
淡蒲萄 ：「……あ、ゴメンゴメン、グロ苦手だっけ」
ナコト ：「いや、いいんだけど……グロ好きなの？」
淡蒲萄 ：「映画とかで見るのは好きだよ、キャーとか言うのが」
ナコト ：「(女の子ってそういうものなのかな)」
ナコト ：「それじゃ、八時ごろ駅前でいいかな」
淡蒲萄 ：「うん、大丈夫。いつもんとこだね」
[sf] どうもこう霞ヶ池の闇の展開とあわせると、実は霞山駅の北側とか、
湿地を造成して良くないので歓楽街とか、在るかも知れんな〜。
南西は遊園地に繋がってるのにっ。
ナコトの歩む道
--------------
ナコト ：(不意に真剣な目でスクラップを見て)
：「……こういう事件を見てると、俺って本当に正しいんだろう
：かって、疑問に思うんだ」
淡蒲萄 ：「正しいって？」
ナコト ：「水の力を使ってか知らないけど、この人は確かに誰かを
：殺してるけど、誰かを助けてもいるってことだろ」
ナコト ：「……俺は俺の目の届く範囲の人しか見えないし、手の届く
：人しか助けられない。この人はこの人で、自分の手の届く
：範囲の人を助けてるだけなんじゃないかって、そう思う」
ナコト ：「この人に助けられた人を前にして、俺はそれが間違って
：いると言い張れるんだろうか」
淡蒲萄 ：「……じゃあ、この人は追うのやめる？ ナコトくんは……
：水は敵だって言ってたじゃん。それって信念だよね」
[TK-Sleep] 大人にも子供にも優しい街
ナコト ：「……うん、だから俺は、追うのをやめることはできないんだ」
淡蒲萄 ：「……だったら、追うしかないと思う。それにほら、水が
：ヤバイってのは……結構大多数の意見だし」
ナコト ：「そうだね」
[TK-Sleep] 吹っ切ることが出来ず、それでも頷く
ナコト ：「ありがとう、淡蒲萄さん」(ふんわりと笑う)
淡蒲萄 ：「ん、やだな、偉そうなこと言っちゃって、お礼まで言われ
：たよ(ちょっと焦った。純な笑顔なんて何時以来だ)」
ナコト ：「ううん、ちょっとだけど、気が楽になった」
ナコト ：「淡蒲萄さんには、お世話になってばっかりだなぁ」
淡蒲萄 ：「そ、そう？ 気にしなくていいのに、そんなの。あたしだっ
：てほら、結構楽しいし」
ナコト ：「何か困ったことがあったらいつでも言って。たとえどんな
：ことでも、力になるから」
淡蒲萄 ：「……うん、お互い、そうしよう？ 困ったことがあったら、
：言うし言われるし」
ナコト ：「そうだね」
ナコト ：「俺としては、もっと頼られる方に回りたいんだけど、なか
：なか格好がつかない」
[TK-Sleep] ため息
淡蒲萄 ：「きっとそのうち、そうなるって。のほほんとしてる子と
：違って、ナコトくんは前行こうとしてるし」
[Toyolina] 頭撫でるのはアレだし肩叩くのもアレなので背中を軽くぽんと叩く
ことにした
ナコト ：「ああ、今になってみせる」
ナコト ：(聞こえないくらいの細い声で、自分に言い聞かせるように)
：「……あんな世界を、未来を受け入れるわけには行かないん
：だから」
淡蒲萄 ：「うん、なってほしいな、男の子のそういうのって、結構
：ドキドキすんだから」
[Toyolina] 聞いてないのでｗ
ナコト ：「じゃあ、さしあたっての目標は淡蒲萄さんをドキドキさせる
：ことか」
[Toyolina] ナニィーｗ
[Hisasi] きゃーｗ
[Toyolina] そういう翻訳をする！
[Hisasi] かわイイ
淡蒲萄 ：「そ、そうだね、うん、そうなる……」(どきっと)
[Toyolina] 言うじゃねえか、って感じ
ナコト ：「そのためにもまずは、この人を止める」
淡蒲萄 ：「そ、そうだね、出来るところから着実に、だ」
[TK-Sleep] そんな感じで幕かな
[Toyolina] ういす
[TK-Sleep] つづく
おまけ
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[TK-Sleep] http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30500/30545.html
[TK-Sleep] この辺からイメージ持って来てました。ひさにゃ落ちちゃったけど
[Toyolina] パチモンうっちゃん
[TK-Sleep] うっちゃんの手口なのに何故か水
[TK-Sleep] 有名になるというのも考え物ですね
[Toyolina] まったくです、一休みすると利用される
[TK-Sleep] あと、ややこしくなると困るのでネタばらししておこう
[TK-Sleep] 正体は、うちの願望をかなえる水で生み出された、少女Aにとっての
正義の味方の具現化
[Toyolina] く、少女A つД｀)
[TK-Sleep] きっと辛いことがあったんだよ少女A(名前未定)
[TK-Sleep] 少女A(名前未定)にとって都合のいいように動くので、段々と
利己的な殺人をし始めたりするのです。教師とか、気にいらない
クラスメイトとか
[Toyolina] 止めねば喃
[TK-Sleep] 友達とか親をちょっと疎ましいと思っただけで殺しに走るように
なって誰かタスケテーという展開も考えましたが、どうすべかな
[gombeLOG] ごー
[Toyolina] ごー
[TK-Sleep] うひぃ
[Tihiro] ごー
[misasagi] ごーごー
[TK-Sleep] 最後は自分を疎ましく思ってザク
[TK-Sleep] あれ、終わっちゃったよ
[gombeLOG] ぎゃあ。
[gombeLOG] ある種美しいが。
[TK-Sleep] お約束展開
[TK-Sleep] その子だけで完結する掌編ならそれがオチになろうが
[TK-Sleep] PLが関与する話になった時点で別の展開になるだろう
[TK-Sleep] 違った、PCが
[gombeLOG] 利己的の絶頂期にPCが絡むというのがお約束展開ですよな
[TK-Sleep] どう落とすかな
[gombeLOG] そしてある出来事がきっかけでれあなさんが言ったような取り返しの
つかない殺人に結びつくんだけど、PCが絡めば止められるし、しかし
止めれば自分の独善性に気付かないまま、とか。
[TK-Sleep] いわゆるヒーローの関与というのは、悲劇で終わる物語にとって
一筋の救いとなるべきだと思うのです
[gombeLOG] ふむ
[TK-Sleep] 悲劇スキーとしては「助けられなかった……」という展開もあり
ですけど
[TK-Sleep] それでも何かしらの救いがあるべきだ
[Toyolina] 本物見て自分の予想(予定・願望)と違う、みたいなのもアリっすね
[TK-Sleep] 彼女にとっては偽者が本物
[Tihiro] たしかに。＞彼女にとっては
[TK-Sleep] 本物の本物の生き様を見て考えを改めるというのはありそうですね
[TK-Sleep] でも、淡蒲萄さんも根は悪役脹れるキャラだしなあ
[Toyolina] はい＞悪役晴れる
[Toyolina] 少女の味方やってなかったら悪役もいいとこです
[Tihiro] ナイスひーる。
時系列と舞台
------------
きっと七星茶荘
解説
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偽淡蒲萄現る。
ナコトと淡蒲萄は調査することに。
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Toyolina
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