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Date: Fri, 22 Dec 2006 11:13:00 +0900
From: Subject: [KATARIBE 30529] [HA] 高技能値狭間イメージ断片その11
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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どうも、Toyolinaです。
なんとなく沸いたので。残虐ぽい(断り書き)
[HA] 高技能値狭間イメージ断片その11
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シーン案3 真夜中の街2
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「間に合わなかったね」
足下には、先ほどまで鮮血だったものが広がっている。
その中心に、少女が仰向けに倒れ込んでいる。
少し離れたところに、先ほどまで男だったもの。
不自然な遺体だった。
両手足は引きちぎられ、骨と肉片が散乱している。
なのに、頭と胴体は殆ど無事だった。片耳と片目を除いて。
男の遺体の傍らには、安っぽい包丁が転がっている。
少女の体からは、熱とともに生命力が明らかに奪われつつある。
傍らにかがみ込み、血の海に中指の先を浸す。
「こんなバカに、あげることなんてないのにな」
自らの指を舐めとりながら、男の遺体を蹴り飛ばす。
ぐしゃり
もはや一滴の水すら残っていない男の遺体。
段ボール箱のように、凹んで、転がって、吹き飛んでいく。
やがて壁にぶつかって、四散した。
少女の上半身を抱き起こして、瞳をのぞき込む。
少女の視線はもう虚ろだった。
ただ、自らの腹部から流れ出る血を、赤が広がっていると認識している。
「次からはさ、ちゃんと相手選ばないとダメだよ?」
耳元で囁き、首筋に口づける。
こくん
一口、喉を鳴らして。
「オヤスミ。お礼は次、起きたときでいいから」
唇から一筋の赤い糸。
少女の瞼はようやく閉じられ、軽い音とともに血の海に伏せった。
水の撥ねる音と、足音が重なり。
シーン案4 都市伝説
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ずぶり
固く、冷たく、薄く、広く。
それは正面から突き刺さり、そのままねじ込まれた。
ゆっくりと膝をつくように倒れ伏す、ブレザーの少女。
それを見下ろす中年の男。
「が、ガキが調子乗りやがって……手前で稼ぎもしねえで……へへへへ……」
足下でばたばたともがく様が、男の目にはとても滑稽に映った。
三日前、そして先週末。
腹の下で冷めた目をしていた少女が、今、必死に逃れようとしている様は。
「は、早くこうしてやりゃよかった……い、いや、次からはこうするか……」
引きながら笑い、抜き取った包丁を振り回す。
男は先ほど思い浮かんだ名案に心躍っている。
「そうだ、そうすりゃよかったんだよな。名案じゃないか」
「そうだね、オジサン賢い。尊敬しちゃうな」
包丁を握った手に、冷たく、小さく、柔らかい感触が添えられる。
その声の響きは、男の鼓膜を心地よく刺激した。
早速次が。
覚えたばかりの快楽を、また味わえる。
不自然さに気付くことなく、また笑い出す。
しかし、男の包丁が、再び突き入れられることはなかった。
男の手首から先は、ちぎりとられ、今、投げ捨てられたところだった。
スローモーション。
包丁を握りしめた手首が描く放物線。
袖口から先のなくなった、自分の右腕。
男の脳裏に、三日前聞いた言葉が蘇る。
「あんま、痛くするとさ、オジサン死んじゃうよ」
「ど、どういうこと……かな」
「知らないの? こうやってエンコーしてて殺された子の怨念なんだって」
「ねえ、オジサン、痛くされるの好きでしょ」
いつの間に懐にいたのだろう。
彼女は、男の頬をなでながら、上目遣いで見上げる。
「や、マジでドMなんだ……こういうの、どうかな、最近覚えたんだけど」
くすくす。
彼女が囁き、笑うたびに。
男の体は少しずつちぎれていった。
時系列と舞台
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いつかの夜
解説
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彼女の行動原理については未だ不明。
狭間全般Wiki
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高技能値狭間イメージ断片その6
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Toyolina
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