[KATARIBE 28485] [HA06L]チャットログ:『チョコケーキを作ってみました的』

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Date: Sat, 26 Feb 2005 07:33:06 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28485] [HA06L]チャットログ:『チョコケーキを作ってみました的』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20050226073306.EC059040.chita@ma.akari.ne.jp>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28400/28485.html

#HA06- 2005/02/12 01:00のログ。
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[HA06L]チャットログ:『チョコケーキを作ってみました的』
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登場人物
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 智美     :なんか食べ物を扱う工場の社長さんだったと思う
 達大     :どっか通信関連の会社に勤めてる人だったと思う

菓子制作中、入室禁止
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 智美     :(乳鉢でごりごり)
 達大     :「ふむふむ」(横で見ている)
 智美     :「量が少ないからこのほうが引っ付かなくていいかと思っ
        :たけど、全然そんなこと無いな……って」
 達大     :「──どうかなさいましたか?」
 智美     :「きゃーっ、なんでいるのっ?」
        :「もー桜木さんったら信じられない。男の人にも油断でき
        :ないわ。がるる」
 達大     :「あれ。さっき電話いれませんでしたっけ?」
        :「ブラウニー作るのに場所貸して下さいって」
 智美     :「ちょっと待ってて」

 智美     :(事務所に行く)

 智美     :(電話番の男性と話しこむ)

 智美     :(電話番の男性を千年パスタで殴る殴る殴る殴る……)

 智美     :(戻ってくる)「うーん、男性を全部締め出したのは失敗だっ
        :た。伝わるはずのものも伝わりゃしない」
 達大     :「い、いったいどうしたんですか──そんな、千年パスタ
        :でタコ殴りなんかして」
 智美     :「確かにお電話承っておりましたわ、ほほほほほ」
 達大     :「(怒らせるとホントに怖いんだな)」(苦笑)

        *        *        *

 赤目プレコ  :「……」
 真砂     :「唐突に思いつきました。桃花ちゃん雛鳥説」
 赤目プレコ  :「?」
 真砂     :「ピンク色だしね。今はペンギンにしか見えないけど、育っ
        :たら別の鳥になって、ちゃんと飛べるようになるんじゃな
        :いかしら。どう?」

[Hisasi]  がーん

 赤目プレコ  :「……。はぐはぐはぐ(真砂を食べる)」
 真砂     :「きゃーっ」

        *        *        *

 智美     :「で、何だっけ。ブラウニー?」
 達大     :「はい。材料は持ってきたんですけど」
        :「同居人の目のない所で作りたかったので」
 智美     :「うん」
 達大     :「レシピもあるんですけど、できたら先生に見てもらいな
        :がらの方が安心かなぁ、とかも」
 智美     :「うん」
        :「材料があるのなら、ここにある道具を好きに使って良い」
 達大     :「それじゃおかりしますね」(材料を広げだす)

[Catshop]  # さて。ここからどうしよう。
[chita]   # 見ててあげるからブラウニーでもレッドキャップでも作るよろ
       しい
[Catshop]  # ヤ、レッドキャップ作っちゃマズいでしょう(笑)

 智美     :(レッドキャップの材料をしまう)
 達大     :「そういえば、先ほどはすり鉢で何を作ってたんですか?」
        :(作業しつつ)

[Catshop]  # む。レッドキャップってお菓子、もしかしてあるんですかっ?

 智美     :「説明したくなかったからこっそり作ってたのに」
 達大     :「あ。これは失礼しました」
 智美     :「……ばれてしまっては仕方がない。ここは口封じに」 
        :(黒くて堅い何かを取り出す)
 達大     :「む」
 智美     :「伝家の宝刀、超硬冷凍……いや、あえて黙らせるのも気
        :の毒か」
 達大     :「わはは──なるほど。チョコレートでしたか」
        :(にこにこ)
 智美     :「チョコの甘みを出すために血を混ぜてあるという話があ
        :る。その話を聞いて思いついたのが創作菓子のレッド……
        :今はないしょ」
 達大     :「また、物騒な創作菓子ですねぇ」(生地を練り練り)
        :「まさか、それを作っておられたわけじゃないですよね?」
 智美     :「ノーコメント」
 達大     :「はぁ。それではそのように」(生地を型に流し込む)
 智美     :「ふーん。ブラウニーって、チョコレートケーキなのか」
 達大     :「はい」
 智美     :「年老いた今でも学べることはあるなあ」
 達大     :「またまた」
 達大     :「本当はご存知だったんでしょう?」
 智美     :「いや、知らなかった。オーブンの余熱は済んでるけど知
        :らなかったよ」
 達大     :「ありがとうございます」(にこにこ)
 達大     :(型をオーブンに入れる)
 智美     :「そのチョコケーキ丸ごと、家族に隠れて独り占めするつ
        :もりなの?」
 達大     :「はっはっは。まさか」

ちょっとお茶休み
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 智美     :「焼き上がるまで暇だな。紅茶でもいれるか」
 達大     :「それは良いアイディアです」
        :(勝手知ったる様子で茶器を取り出す)
 智美     :「知人が持ってきたんだが、桜の葉をもんで発酵させたも
        :のだそうだ。……じゃ、専門家に任せるか」(茶葉を渡す)
 達大     :「専門家ってわけじゃないですが──桜の葉のお茶ですか」
 智美     :「うん」
 達大     :「さて。どう淹れるかな」
        :(茶器を暖めつつ、茶葉をかじる)
        :「とりあえず蒸らし時間は様子見ながらやってみるか」
        :(淹れ始める)

 達大     :「──そろそろかな」(お茶をカップに注ぐ)
        :「ブラウニーは、同居人と知り合いの女の子へのプレゼン
        :トなんですよ」
 智美     :「ふーん」
 達大     :「さて、如何でしょう?」
 智美     :(プレッツェルを出してくる)
 達大     :「おや。これはアメリカ大統領をも魅了したお菓子ですね」
 智美     :「お茶請けが無いのも寂しいから」
 達大     :「すいません。却ってお気遣いいただいてしまって」
 智美     :「うん、こういう味がするのか。ところで、同居人って何
        :者?」
 達大     :「預かってる姪っ子です」(桜の葉茶を飲みつつ)
 智美     :「いつだったかの時には連れてこなかったじゃないの」
 達大     :「あれ。そうでしたっけ?」

[HA06L]チャットログ:『ティラミス・クエスト始末記』
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27800/27810.html

 達大     :「──あぁ、思い出した。あの時は確か、まだ預かってな
        :かったんですよ」
 智美     :「そうなの」
 達大     :「預かったのが去年の終わり頃でしたから」
 智美     :「もう焼けたかな」
 達大     :「──えっと、これって途中で出しちゃっても大丈夫なん
        :でしたっけ?」
 智美     :「出さなくてどうやって焼け具合を見るのさ。冷めないう
        :ちに竹串を刺して、まずかったら戻す」
 達大     :「それでは」(言われたとおりにやってみる)
 達大     :「──うん。もう焼けたみたいです。串もすっと通るし」
 智美     :「作り慣れてれば時間の加減もわかってるんだけどねえ。
        :じゃあ粗熱を取ろう」
 達大     :「はい」

[chita]   # かくして桜木達大はブラウニーを手に入れた、と

 達大     :「ありがとうございました。お陰様でなんとか」

        *        *        *

 天井とか   :「毎年済まんね」
 達大     :「お前のために作ったんじゃないっ」
 天井とか   :「……同居人へのプレゼントだと、確かに言っていたじゃ
        ;ないか」(天井の隙間に潜り込む)

時系列と舞台
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 2005年2月、バレンタインデー直前、知多製麺所内

解説
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 桜木達大がチョコケーキを作る話。

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