[KATARIBE 26990] [HA06P]エピソード『肉まんのふかし方(仮)』

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Date: Thu, 04 Dec 2003 20:31:39 +0900
From: アキト <akito@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 26990] [HA06P]エピソード『肉まんのふかし方(仮)』
To: kataribe-ml@trpg.net
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#HA06 2003/11/06のログ。

#	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26954.html
#	[HA06P]エピソード『はぐれ肉まんとの遭遇(仮)』

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エピソード『肉まんのふかし方(仮)』
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登場人物
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 前野     :無道邸の執事にして吹利のMIB。
 健一郎    :傍若無人な若者。
 結夜     :奇妙奇天烈な若者。
 哲也     :珍妙な大人。謎の印度人風のおっさん。

電話で交わされた言葉についての感想
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 健一郎    :「前野さんの知り合いには、肉まんも温められない人が
        :いるんでっか?」
 前野     :「……本人に言ったら、叩かれるよ」
 健一郎    :「そうは言うてもなぁ……」

その背後には恐ろしい事実が
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 結夜     :「実は、なにかの隠喩である」
 健一郎    :「ふ〜ん……ない話やないなぁ」
 結夜     :「路上、肉まん、うろたえる、暖めなおす……
        :私の電撃推理殺法によると、これはあれだ。
        :路上で人殺しちまってどうしよう
        :とかいう電話に相違ない」
 健一郎    :「何が殺法や」

 結夜     :「死体は冷めてしまったらまずいからな。
        :暖かいうちにどこかで蘇生しないと」
 健一郎    :「そういう経験者みたいな口ぶりはやめい」

人はありえない事態に恐怖する
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 前野     :「ハハハ」

 結夜     :(ぞくぞく)「なんだか寒気が」
 前野     :「失敬な奴だな」

 健一郎    :「俺、知ーらん」
 結夜     :「あー、なんだな」

 結夜     :「御免」
 前野     :「うむ……」

そして事態は収束しなかった
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 哲也     :「コニチワー。マエノさんいらっしゃるあるかぁ?
        :例のブツ持ってきましたよー」

 健一郎    :「お、結夜、いとしの人やで」(ぉ
 結夜     :「ナンダソレハ」

 哲也     :「……あなたは泥棒さん?」
 SE      :クネリ

 前野     :「……」

ところで例のブツとは
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 結夜     :「っていうか、やっぱ怪しい筋だすな」
 哲也     :「イヤ。わたしはあやしくないあるね」
 健一郎    :「異議あり! や」

 前野     :「……で、例のブツとは?」
 哲也     :「まぁそれはそれとして。
        :そーそー、イスカンダルからの貨物届いたよ」
        :<税関の印も仰々しい皮製のナイフ入れを出す。

用途は到って穏当
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 哲也     :「船が税関でとっ捕まっちゃってねぇ。
        :3週間も荷揚げが遅れちゃって迷惑かけたね」
 前野     :「ふむ……」

[OTE]    # ダマスカス風味の波紋が綺麗。

 前野     :「……刃紋が綺麗だな……重みも適度だ」
 哲也     :「うんうん。ちゃんと当時の祈祷師の呪印も残ってる」

 健一郎    :「……すんません、俺らついていけない世界ですわ」
 結夜     :「いいなぁ」

 前野     :「……包丁を頼んでいたんだよ」
 哲也     :「ん?良く切れる刃物で適当なもの、じゃなかったっけ?」
 前野     :「良く切れる包丁で、適当な物を、ですけど?」

補足の注文内容
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 哲也     :「つみきじょうちゃんのほうからは、
        :家の格に相応しいものを、ていわれたが」
 前野     :「(頭痛)……まぁ、菜っ葉を切っても大丈夫」

 哲也     :「『彼に相応しいものをよろしくね』って感じで」
        :(ちょっと格好を真似る)
 健一郎    :「……(^^;」

 哲也     :「そりゃもー。当時の王の調理用だから。
        :呪印は材料に呪詛がかかってた時のものだし。
        :ばっちりさ」
 前野     :「なら問題無い」

 哲也     :「ほ。よかったあるね。これで契約成立よ」
 前野     :「いつもの口座に振りこんでおきます」
 哲也     :「まいどねぇ」

 哲也     :「前野さん。いい人よ。わたしより全然普通ね」
 前野     :「そりゃどうも……(苦笑)」

[hari]   # ナイフをケースに戻す

燃える商魂
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 哲也     :「ほほ。そーそー、泥棒さんに次元さん。
        :おまじないとかにご興味あるなら
        :インカのお守りあるよ?どう?」

 結夜     :「系統が違うのでいいっでし」
 哲也     :「そっかー。戦場に出ても3回無事に帰れる
        :ご利益付なんだけどね」
 健一郎    :「戦場に出る予定あらへんから」

滅びの言葉
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 哲也     :「そっかぁ残念。じゃ、わたし他の配達に
        :いてくるねー。ばいびー」

 結夜     :「……死語だ」
 健一郎    :「……死語やね」


時系列と舞台
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 2003年秋も深まる無道邸。

解説
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 次回は、前野くんの料理講座です。お楽しみに♪

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