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Date: Wed, 22 Oct 2003 23:21:27 +0900
From: Paladin <paladin@asuka.net>
Subject: [KATARIBE 26881] [HA06P]エピソード『新栗入荷しました'03』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20031022230045.6D2E.PALADIN@asuka.net>
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Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26800/26881.html
ぱらでぃん
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エピソード『新栗入荷しました'03』
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登場人物
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小松 訪雪 ：栗に関しても昔何かあった様子。
http://kataribe.com/HA/06/C/0095/
宇多 楓 ：刃物の扱いは慣れてるかも。
http://kataribe.com/HA/06/C/0264/
入手
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訪雪 ：「むふふん♪(てろんてろん)」
ポリ袋に栗いっぱい
楓 ：「ほう(じー)」
訪雪 ：「今年の新栗。いいでしょー(むふん)」
楓 ：「何か作るなら手伝おう」
訪雪 ：「じゃ、一緒に作ってわけましょか。なにがいいかな」
楓 ：「なんでもいい」
訪雪 ：「くりごはんと、渋皮煮と……甘露煮にしたのも正月用に
ストックしとこうか」
楓 ：「ようかんも欲しい」
訪雪 ：「いいねぇ」
楓 ：「栗だけで」
訪雪 ：「栗だけでってのは初めて聞いたかも」
楓 ：「あれは芋だったかな？」
訪雪 ：「芋ようかんの要領でできるかな」
楓 ：「さあ？」
訪雪 ：「多分だいじょぶでしょー。とりあえず台所へ運ぼ」
がたごとと移動。
楓 ：「そして直火に？」
訪雪 ：「そそそそれはまずいんでは」
楓 ：「昔焚き火にする落ち葉の中に入れたら恐ろしく怒られた」
訪雪 ：「そりゃそうでしょ。いややったことあるからわかるんだ
けども」
楓 ：「で、これをどう？」
訪雪 ：「とりあえずむいてゆでよう。渋皮煮の分は、渋皮に傷を
つけないで残しといて」
加工
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楓 ：(むきむき)
訪雪 ：(ぱりぱり)
楓 ：「しまった」
訪雪 ：「えう？」
楓 ：「これは手が汚れる。あれを連れてくればよかった」
訪雪 ：「あれって一体」
楓 ：「いや、弟」
訪雪 ：「手伝ってもらう？」
楓 ：「いや、いい……(ぱりぱり)」
訪雪 ：「……あり？」
手をとめる。
楓 ：「私一人で食べるためにも(ぱりぱり)」
訪雪 ：「……くりって、茹でる前にむくんだっけ？むく前に茹で
るんだっけ？」
楓 ：「甘露煮は茹でる前(ぱりぱり)」
訪雪 ：「ああよかった(ぱりぱり)」
訪雪 ：「そのまま食べる分は殻つきで茹でるんで、わかんなくな
った」
楓 ：「そういえば関係ない話だけど(ぱりぱり)」
訪雪 ：「なんでしょ」
楓 ：「骨董品の話」
訪雪 ：「はいはい。なにか知りたいことでも？」
楓 ：「障子一本とか、扱ってもらえるものだろうか」
訪雪 ：「障子ねぇ……格子細工が凝ってるとかじゃないと、買い
取りは難しいかも」
楓 ：「売り物は？」
訪雪 ：「やっぱり多少凝ってるものになるけど、時々出るかな」
楓 ：「ふうん……(ぱりぱり)」
訪雪 ：「サイズ知らせてくれれば、いいのが入った時に連絡を入
れられるけど」
楓 ：「今度見てもらおう。何でよりによって片方だけあんなこ
とに(ぱりぱり)」
訪雪 ：「あ゛(べきっ) 片方だけ？」
楓 ：「あ……いや、片方だけどういうわけか」
訪雪 ：「片方だけ蹴破っちゃったとか？」
楓 ：「蹴破るならまだしも、動き出した(ぱりぱり)」
訪雪 ：「……ほえー。それを止めた方が早くない？」
楓 ：「いや、それがなかなか……あ、虫」
訪雪 ：「ギャー(びょい)」
訪雪 ：「一枚ならともかく、二枚障子のかたっぽだけ違うのって
変でしょ」
訪雪 ：「二枚とも替えて、お焚き上げとかしてもらった方がいい
かも」
楓 ：「そうしよう」
訪雪 ：「なんとかふんじばって持ってきてくれれば、こっちで引
き取ってお祓いの手配もできるから」
楓 ：「いや、そっちの方は特に必要ない」
訪雪 ：「じゃあ、新しい障子だけ捜しておきましょ」
楓 ：「お願いする(ぱりぱり)」
訪雪 ：「よっこらせ。このくらいでいいかな」
楓 ：「手が茶色だ」
訪雪 ：「鍋はこんなもんでいいかな(ごとごと)」
訪雪 ：「甘露煮がこっち、栗ごはんのはこっち。渋皮煮はコンロ
が空いたらにしよう」
楓 ：(じー)
訪雪 ：「むふん(わくわく)」
楓 ：「焦がさないようにしないと」
訪雪 ：「そだね」
完成
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訪雪 ：「(ぱかん、もわっ)くりごはんできたよー」
楓 ：「……サザエさんで栗の数を巡って大喧嘩した話を思い出
した」
訪雪 ：「……現実にやった、それ」
楓 ：「……(よそってる)」
訪雪 ：「だから、炊く時に入れる栗はいつも人数倍で」
訪雪 ：「(がたごと) 重箱これでいい？ 環ちんとかの分」
楓 ：「いや、そこまでしてもらう必要は」
訪雪 ：「んにゃ、うちじゃこんなに食べきれないから」
楓 ：「ありがとう」
訪雪 ：「渋皮煮はもうちょっとかかるから、あとで環ちんに預け
とくのでよろしくー」
楓 ：「覚えておこう(まぐまぐ)」
訪雪 ：「んまーい(もっきゅもっきゅ)」
楓 ：「ごま塩が欲しい」
訪雪 ：「あいどぞー(三色ふりかけボトル)」
たらこ、のりたま、ごましお。
楓 ：「あ(のりたま)」
訪雪 ：「ありゃあ」
楓 ：「塩味ついてればいい」
訪雪 ：「(ぱか)あ゛(ざざー)」
フタとれた。
楓 ：「ああ」
訪雪 ：「味混じってるよう(えぐえぐ)」
楓 ：(まぐまぐ)
訪雪 ：(もそもそ)
楓 ：「ごちそうさま」
訪雪 ：「んじゃ、これおみやげ(重箱とタッパー)」
楓 ：「それじゃあ、障子の件」
訪雪 ：「確かに承りましたー。環ちんによろしく」
楓 ：「では」
訪雪 ：「今日はどうも。また寄ってね」
楓 ：(がらがら)
時系列と舞台
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2003年秋、松蔭堂にて。
解説
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栗をむく訪雪と楓。
関連作品
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猫回し、狐、人形
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