TRPG.NET > 月刊TRPG.NET / 2005年10月号 >
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秋と言えば食欲の秋。
理緒 「もうすっかり秋よねえ。秋と言えば、何だろう」
さつき「食欲の秋」
いろは「『天高く馬肥ゆる秋』だもん、そりゃ食欲の秋よ」
まどか「そこは一人くらい食欲の秋って言わないと」
車に乗り込んでいる4人。上方からボンネットを透かして──
まどか「そう言えば、お腹すいたね」
いろは「手打ちうどん食べたいな」
さつき「じゃあ、讃岐に行かなくちゃ」
理緒 「え、あれ、なんで……いつの間にっ」
釜揚げうどん独特の桶が並んだテーブルに座っている4人。
いろは「ああ美味しい……釜玉サイコー」
まどか「食べたいときが食べ頃って、常に真よねえ」
さつき「思い立ったが吉日ってやつよね」
まどか「その気になったときに、すぐ実行に移せるかって言うと別の話で、そうそううまく事は運ばないよね」
さつき「一人だけ盛り上がってても、周りは気が乗らなかったり」
いろは「準備してる間に気持ちが冷めちゃうこともあるし」
理緒 「皆を取りまとめて行動するノウハウを身につけたいなら、『日シナのマスタリング講座』がお勧めよ」
理緒 「バインダー式のテキストと、実用新案のマスタリング練習機があれば、プレーヤー全員のモチベーションを維持しながらシナリオを進めていくコツが簡単に身につくわ」
いろは「アクシデントがあって、どうしても予定どおりに進みそうにないときとかも？」
理緒 「シナリオを軌道修正するタイミングも見極められるようになるのよ」
理緒 「1日20分の練習を続けていけば、シナリオ検定にも楽々合格。シナリオ1級の合格者の9割以上が、日シナの出身なのよ」
まどか「シナリオ1級が、何の役に立つのか、私にはわかんないんだけど」
さつき「要は事前の計画ってことよ」
まどか「日シナで実行力を身につけたら、そうね、私は讃岐うどんを打てるようになりたいわ」
いろは「小さい小さい。私はうどん屋を開店するわよ」
さつき「私、じゃあここの旦那さんと、結婚する」
理緒 「つるつる」
うどんをすする理緒。その背後に立つ男。
旦那さん「OKっすよ」
画面中央で寄り添うさつきと旦那さん。背後にまどか、いろは、理緒。
まどか「ちょっと待って、あんた実行力ありすぎ、っつーかその気になりすぎ」
いろは「とんでもないアクシデントだわ。どうすればいいの」
理緒 「どうすれば、って……」
箸を止めて考える理緒。
理緒 「帰路はJRにしましょうか、つるつる」
いろは「いや、車は私のだから」
まどか「帰路の心配じゃないから……」
さつき「私、幸せになるからっ」
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