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日本でコンベンションが開催されるようになって十余年。コンベンションの裏幕について、誰も語ろうとしなかったことがあります。
今日はそれを白日のもとに曝してみたいと思います……ただし、あまりにショッキングな内容だからといって、途中で読むのを止めたりしないようお願いしますよ。
あまり知られていないことですが、コンベンションには厳然たるヒエラルキが存在しています。
(1) VIP参加者
(2) GM参加者
(3) スタッフ
(4) 一般プレイヤ参加者
このヒエラルキは「その人物が欠けることでコンベンションが受ける打撃の大小」で区分されたもの。そう、皆さんが(おそらく)所属しているであろう「一般プレイヤ参加者」はコンベンションではもっとも下層に属しているのです。
VIP参加者というのは、数万円という参加料をコンベンションに出す人々です。何を冗談みたいなことを、という人もいるかもしれませんが、彼らは「快適なセッションを送る」上での便宜を図らせることと「コンベンションを自分たちが所有している」という実感を得ることで満足しているのです。
主催者側も「お客様」としてVIP参加者を文字通りもてなします。彼らの機嫌を損ねるようなことがあれば、次回開催もおぼつかないのですから。
GMは、コンベンションという箱に命を吹き込む欠かせない人材です。VIP参加者ほどではありませんが、彼らの実力がコンベンションの活気を決めるのですから馬鹿にはできません。第一「活気のあるコンベンション」だからこそVIP参加者の皆様が所有する気になってくれるのですから。
スタッフもまた活気を維持するためには欠かせない存在です。VIP参加者とGMが気持ちよく参加できる環境を作るためには、よく教育されたスタッフが欠かせません。
彼らは自分が享受するサービスに比べてごくごくわずかな支払しかしません。たとえば、1000円分のサービスを受けておきながら500円しか支払わない。そんな彼らは「お客様」ではなく、実は「商品」なのです。
彼らが存在することによってVIP参加者がサービスを受けられるわけですから。人間を商品とするのは倫理的に問題がありますが、彼らにしても自分たちの支払う金額以上のサービスを受けられるために異存は出ないはずです。それなのに文句を言うようであれば、お引取り願えばよろしい。
……言うまでもないかもしれませんが、この文章は、完全なる冗談記事です。
単に筆者が子供だった時代に流行っていた「でぃすこ」とかいう文化の断片的イメージを適当にコンベンションに当て嵌めて考えたものに過ぎません。ジョークですよ、ジョーク。
ですから、間違っても「一万円払うから自分をVIP参加者にしたコンベンションを開いてください」なんてメールは送ってこないで下さいね。それじゃ足りませんから(え?)。
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