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コンベンションのフリープレイGMを続けていたら、自然にキャンペーンになってしまったことがあります。
当時通っていたコンベンションはほとんどが当日参加者がGMとして名乗りを上げるというフリープレイタイプ。都市圏から遠く面子がかなり固定化してはいましたが、誰がどこに来るのかは始まるまでわからない状態でした。
キャンペーンは同じメンバーでやるというのが大前提。常識的に考えて誰が来るかわからないコンベンションでそんなことが出来るわけがないですね。でも、やり方によっては自然成立してしまうことがあるんです。
キャンペーンに使用したシステムはGURPS妖魔夜行。実はこのシステム、コンベンションでキャンペーンをするのに非常に都合がよいシステムなのです。
キャンペーンを行うと、ほとんどのシステムでPCは成長します。参加者のプレイ回数が固定ではないので、成長すると著しく能力に差の出るシステムはむいていません。
GURPS妖魔夜行はプレイ回数に3〜4回くらい差があっても能力的にはほとんど変化ありませんので、途中参加だからといって能力が劣るということはありません。
システム的に役割分担がはっきりしていて、パーティーの中に特定のクラスのPCが居ないとほとんどのシナリオで不都合が出る(たとえばダンジョンハック系のシステムにおける盗賊など)、というタイプのシステムは向きません。
GURPSというシステムの特性上、GURPS妖魔夜行にクラスは存在しません。キャラメイク次第で特定の能力に特化することはできますが、GMの裁量一つでどうとでも出来ますし、いざとなれば未使用経験点の使用で仲間を呼ぶというシステム的なフォローが用意されています。
PCはあるギルドに属していて、その中の誰かが事件に対応するという仕組みを採用します。これならば途中で多少の途中参加や欠席があってもキャンペーンとして機能させることができます。
GURPS妖魔夜行にはギルドに相当する「妖怪ネットワーク」がルールに組み込まれています。そのため、後から参加したPCであっても、ネットワークに所属しさえすれば気軽にプレイに参加することができます。
このキャンペーンについては、リプレイが私のHPにあります。コンベンションでのキャンペーンの様子を知りたい方はぜひどうぞ。
姫路のオープン例会『RPGスペース』妖魔夜行リプレイ
参考:語り部日報:2001年07月16日号に妖魔セッションについて書いてます
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