TRPG.NET > 月刊TRPG.NET / 2005年01月号 >
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佐知子「私もう、ゲームマスター続ける自信無くなっちゃった。サークル止めようかな」
理緒 「キャンペーンを動かしてるのに? 皆も面白がってるじゃない」
佐知子「だって、何度やっても、シナリオ通りに進行できないんだもの。予定した結末を隠してその場しのぎのオチをつけるの、もう懲り懲り」
佐知子「私、いつも結末から逆算してシナリオを作るのね。遡っていきながら、結末から逸れてしまう枝道を塞いでって、序盤にぴったりな事件発生にたどり着く訳」
理緒 「そして、セッション本番では、発端からまた逆戻りしていくわけね。プレーヤーと共に」
佐知子「その、目的地のはずの結末が、キャラの行動や予想外の事態であっさり変わっちゃうんだもん。シナリオの作り方かマスタリング、どっちかに問題があるとしか思えない」
佐知子「あーあ、シナリオの予定から一切逸れる事無く、予定された結末にプレーヤーを誘導していく力が、私にもあったらいいのになあ」
理緒 「無いこともないけど」
佐知子「……けど、何?」
理緒 「当初の予定にとらわれず、成り行きを見据えてマスタリングを楽しむ方法もあるの。もし、そちらの力を磨きたいなら、60年の実績がある『日シナのマスタリング講座』がお勧めよ」
佐知子「『マスタリング講座』って、マスタリング中の心がけまで教えてくれるの?」
理緒 「『日シナのマスタリング講座』なら、システムデザインやマスタリングを現役でこなしている実力派の先生方が、当初の予定や目先のシナリオに固執しないマスタリング術を、懇切ていねいに指導してくださいます」
理緒 「バインダー式のテキストと、実用新案のマスタリング練習器があれば、マスタリングの最中に出てくる不安やパニックに、自信を持って対処できるようになるわ」
理緒 「1日20分の練習を続けるだけで、シナリオ検定にも楽々合格。シナリオ1級合格者の9割以上が、日シナの出身なんですって」
佐知子「実力があると公式に認定されると考えるだけで、やる気が出てくるわね」
佐知子「修練の方法もわかったことだし、サークル変えてやり直す潮時かなー」
理緒 「やめちゃ駄目だ、って言ってるのにー」
理緒 「本格的にTRPGを始めた時に、心に思い描いた結末というか、目標があったはずよ。それを思い出して考え直して」
佐知子「私がサークルに入ったときの、目標……」
佐知子「……当時の主催者グループの一人が大好きでね。彼とお近づきになれるのなら何だってやってやるとか思って、それで入会したんだっけ」
理緒 「うわ、乙女ちっく。で、その誰だかさんと仲良くなる目標は達成できそうですか」
佐知子「いやー、例会の都度シナリオを必死で作ってるうちに、どうでも良くなっちゃってたわ。ははははは」
理緒 「……自分で自分の目標を見失っちゃう癖、マスタリング中にも出てるんじゃないの?」
佐知子「そうかも」
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