わたしがオンラインセッションしない訳

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わたしがオンラインセッションしない訳



 オンラインセッション特集だというのに、あんまりなタイトルですね。
 決してオンラインチャットでTRPGを遊んだ事がない、という訳ではなく、何度か遊んだ事はあるのですが、最近はめっきり機会がないのです。

 オンラインセッションを遊んでいる方の多くは、仕事や学校から自宅に帰って来てから遊んでいるのではないでしょうか。
 つまり、オンラインセッションの多くは、“夜”に行われています。

 しかし、家庭を持つとそうもいきません。
 もし、自宅に帰って来たオットが速攻でパソコンの電源を入れ、オンラインセッションをはじめたりなんかしたら、フライングチョップの刑ですよ!
 人と人との関わりが大切なTRPG。
 家族をないがしろにするようなプレイヤーは、オンラインセッションでも良いプレイができるわけがない、と考えています。
 そういうわけで、オンラインセッションに必要なのは、“夜の暇な時間”であります!

 ただ、そう言い放っても何の進展もないので、わたしが暇を持て余す“平日の昼間”にオンラインチャットセッションをするため、何が必要なのかを考えてみます。

(1)ゲームマスター
 平日の昼間に人が集まりにくい事を考えると、“自分がマスターをする”くらいの気持ちでいるべきかもしれません。
 募集するには、チャットセッション告知所があります。

(2)プレイヤー
 ターゲットは、ズバリ主婦。
 その他では、平日休みの接客業、長期休暇中の学生、なども見つかるかもしれません。
 主婦の暇な時間を考えると、“12時半から15時半くらいまで”が無難ですね。
 チャットでは会話が細切れになりがちなので、プレイヤーの人数に比例してプレイ時間もかかると思います。適正プレイヤーは2〜4人でしょうか。

(3)セッションする場所
 これは、OSやスペックに関わらず快適に動くIRC、TRPG.NETのサーバを使うのがオススメ。
 TRPG.NETには、ダイスやタロット、トランプのプログラムがあるので、IRCでも判定が簡単に行えます。詳しい事は、IRC情報に、IRCソフトの入手先やサーバ設定などが書かれています。
 WindowsユーザーはTRPG用のチャットソフトを使う方も多いようです。残念ながらMacユーザーには厳しい現状……。

(4)ゲームシステム
 プレイヤーは遊ぶシステムを理解していた方が良いと思います。世界観の説明やルールの解説に多くの時間を割く可能性があるからです。
 遊ぶ時間があまり長くない事を考えると、判定が簡単で、会話の比重が高いシステムが良いかもしれません。

(5)思いやり
 ある家庭では、赤ちゃんが急に泣きはじめるかもしれない。ある家庭では、子供が急に熱を出して、学校から帰って来るかもしれない。
 自宅で遊ぶという事は、そういうトラブルの可能性があるという事です。
 あくまで一番大切なのは、家族。それを念頭に遊びたいですね。

 ここまで書いて、ふと気がつきました。これは、オンラインに限った事じゃないと。
 歴史が浅いと言われるTRPGですが、家庭を持つプレイヤーが随分と増えてきました。
 子育てに追われ、サークルやコンベンションに行けなくなった方がいます。TRPGに興味がない相手と結婚し、滅多にTRPGを遊べなくなった方もいます。
 家庭とTRPGを両立させるためには、セッション時間の短縮と、周囲の協力が必要不可欠です。
 オンラインセッションは、少ない時間を有効に遊ぶ事ができる有効な手段なのかもしれませんね。

さいごに

感想・執筆宣言は一行掲示板001もしくは irc.trpg.netの #openTRPG へどうぞ。

月刊TRPG.NET 2004年10月号

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