TRPG.NET > 月刊TRPG.NET / 2004年06月号 >
案内TRPG専門Web雑誌月刊TRPG.NETの記事です。 関連リンク
|
ホビージャパンから『邪悪寺院、再び』として翻訳される、独立したキャンペーンシナリオです。原題は『Return to the Temple of Elemental Evil』。4人の4レベルキャラクタから開始し、最終的には14レベルまで上昇する事になります。
キャンペーンの舞台はグレイホークです。20年以上前、ヴェルボボンク子爵領に突如出現しフラネスに恐怖を撒き散らした邪悪寺院。冒険者の活躍により、寺院の勢力は撃退され完全に消滅したように思えました。しかし、僅かに残った寺院の信者が組織を再編成し、捲土重来を期して、再びヴェルボボンクに姿を現わしたのです。
1つ目は何といっても、シナリオのボリュームでしょう。200ページ以上もあるシナリオは、毎月プレイしても1年では終わらない程、膨大です。更にこのキャンペーンのメインとなるダンジョンは、なんと総部屋数300近い超弩級の迷宮です。
2つ目は様々な状況でのモンスタとのエンカウンタです。何しろ、このキャンペーンの最初のエンカウンタがいきなり「アレ」ですから。他にも普段あまり相い見える事の内モンスタが出てきたりします。
3つ目はシナリオの背景がしっかりしている事です。AD&Dの頃に『Temple of Elemental Evil』として発売されたシナリオの結末を元に、今回の事件が発生している事もあり色々な勢力が入り乱れていたり、敵組織内部にも確執があったりとDMとして参考になる部分も多々あります。また、設定も細かく、例えばシナリオの基点となる町だと、酒場に置いてある酒の品目と値段というような事まで決められています。
僕は自分がDMとして、このキャンペーンをプレイしてみました。合計24セッション、2年4ヶ月に渡って続いたキャンペーンでは、最初5レベルから開始したキャラクタ達が最終的に16、7レベルまで到達しました。極めて長いダンジョンがあったりもしましたが、シチュエーションに工夫が凝らされているので飽きる事もなく、楽しくキャンペーンを終える事が出来ました。
bk1やアマゾンなどのオンライン書店で簡単に購入することができます。シナリオについては、それほど多くは数を刷らないという噂もありますので、確実に入手したい方は素早く購入することをお勧めします。
http://www.trpg.net/rule/DandD/
ここに分かりやすくリスト化されているので、上記URLから辿って購入すると良いでしょう。
感想・執筆宣言は一行掲示板001もしくは irc.trpg.netの #openTRPG へどうぞ。
本記事の掲載月号のリスト
TRPG専門Web雑誌