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もう幾つ寝ると発売日。
このウェブジンが公開された4日後の2004年5月29日にはホビージャパンからD&D3Eのサプリメント『武器・装備ガイド』が発売されます。このサプリメントは『Arms and Equipment Guide』の邦訳版です。日本語版の発売に先駆けて、英語版を元に簡単なレビューをしたいと思います。
本書は名前の通り、冒険者の装備品に関するガイドブックです。カテゴリィ毎に6つの章分けがされているので、章毎に簡単に紹介していきます。
非魔法の武器と防具に関する章です。通常の武器を、異なるサイズの生物用に作り変えた場合の武器ダメージや価格、重量の変化、新しい素材などが紹介されています。また、トンファーや戦扇、三節棍、チャクラム、珊瑚や石の鎧と言ったプレイヤーズ・ハンドブックには掲載されていない特殊な武器・防具のデータも沢山あります。
更に、自作ワールド等の為に文化レベル(石器、青銅器時代等)毎の武器のレアリティという様なデータもあります。
どちらかと言えば冒険での主役は武器や防具になりがちですが、この章ではそういった花形の品ではなく、持っているとちょっぴり便利な小道具――或いは大道具――を紹介しています。
虫除け蝋燭やガラス切り、蚊帳、小型潜望鏡、お金を隠し持つ為のベルト等々。これらのアイテムの多くは比較的安価で、低レベルの内から活用できるのが楽しい所です。当然D&Dなので、こういった品々も雰囲気作りの為だけではなく、実質的な効果が明記さているのがポイントです。
この章では多彩な乗り物が紹介されています。一般的な馬車や船は言わずもがなですが、ノームの潜水艦や飛空船、ハングライダも紹介さています。どれも速度や乗車人数、値段、重量なども明確に書かれています。
更にこれらの乗り物を操作するルールもここで詳しく紹介されています。
冒険をしていると、道案内を雇ったり、ミッションに必要な特殊な道具の作成を依頼したり、或いは自分達では使えない呪文のサービスを受けたり、高レベルになれば傭兵を雇ったりする事があると思います。そういう場合に、どうやって人を見付ければ良いのか、費用はどれくらいかという事がこの章に書かれています。特に傭兵については詳しく、種類(軽装歩兵、騎兵等)とレベル、更に種族による違いにも触れています。
また、馬以外の乗用動物の扱いや、乗用動物の為の装備品についても書かれています。
世の生けとし生ける全ての冒険者が渇望して止まない物。それがマジックアイテムです。当然このサプリメントでも最も多くの紙面を割いて、沢山の品が紹介されています。鎧、武器、ポーション、指輪、ロッド、スタッフ、ワンダラスアイテムと何でもごされ状態です。玉石混淆なので、中には高いだけで全然使い道の無い物もあれば、効果の割に驚く程安いアイテムもあります。
余り関わり合いになる事は無いかしれませんが、この章ではインテリジェント・アイテムやカース・アイテム、そしてアーティファクトと言った特殊なマジックアイテムを紹介しています。
以上、ざっとではありますが『武器・装備ガイド』を紹介してみました。このサプリメントは、安いものから高いものまで幅広いアイテムが紹介されているので、非常に使い手があります。ショッピングカタログの様な本なので、DMよりもPLの方が読んで楽しめるのではないでしょうか。
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