D&Dであれこれ「相手の見つけ方」

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D&Dであれこれ「相手の見つけ方」


はじめに

 今やゲーム仲間を探すならばインターネットを利用するのが当たり前です。しかし漫然と探したり募集したりするだけでは、どんな人間がひっかかるか分かったものではありません。もしかしたら、常識知らずの人間や世間知らずのお嬢様、犯罪者予備軍、精神異常者、椅子、妻など物騒極まる人が来てしまうかもしれないのです。

 そんな危険を極力回避する為にも、インターネットでの人材募集は慎重且つ大胆に行なわなければいけません。

一本釣り

 僕が2000年12月にD&D3Eをプレイするプライベートなグループを結成して以来、愛用している方法は一本釣りです。つまり掲示板等で不特定多数の人物に対して募集をするのではなく、チャットなど相手の素性が分かるコミュニケーション手段を通じて特定多数の中から相手を見付ける方法です。

 特にTRPG.NETのIRCサーバでは特定システムのチャンネルが設置されている事も多く、自分の好きなシステムのチャンネルに常駐して、虎視眈々と気の合いそうな人を探す事が可能です。

 僕はこの方法で、現在も一緒に遊び続けている数人の仲間を発見しました。

晒す

 積極的に相手を見付けるのは簡単ですが、その相手があなたを気に入ってくれるかどうかは、分かりません。できるだけ自分の情報を広く公開し、いろいろな人に知ってもらうようにしましょう。

 自分がプレイしたセッションのリプレイやレポートを公開するのは、プレイスタイルを知ってもらう上でとても役に立ちます。頻繁ではありませんが、そういったリプレイを見て参加希望してくる人もいるでしょう。

断わる

 自分から誘ったのではなく、向こうから参加を希望してきた場合、中には相手の事が気に喰わなかったり、そうでなくてもプレイスタイルの齟齬が激しく楽しいプレイが望めない事もあります。心苦しいかもしれませんが、そういう状況ならば参加を断わる事も重要です。プレイスタイルが統一されていないグループよりも、統一されているグループの方が仲間を探すのは容易ですから、今後の事も考えて慎重に是非を決めましょう。
 プレイするシステムも、できるだけ絞ったほうが楽です。

 また、相当無神経な人か、相手が怒髪天を突く程むかつく奴でなければ、断わるのは気持ちの良い事ではありません。スタイルの合わない人が参加希望をせずに済むように、参加条件はきっちり決めた方が良いでしょう。

オフライン

 チャットでの一本釣りは確かに効果的ですが、それ以上に効率が良いのはコンベンション等のオフラインの場での勧誘です。しかし、コンベンション主催者によっては勧誘を嫌う事もあるので、勧誘する場合は主催者に必ず断わりを入れましょう。あなたが好感の持てる参加者であれば、逆に主催者に勧誘されるかもしれません。

 僕の場合、自分で3年間弱コンベンションを主催していたので、その場で何人かをプライベートセッションへと勧誘していました。

さいごに

 皆さんも感じていると思うのですが、TRPGの楽しさというのは面子が支配的な要素です。どんなに良いゲームでも面子が悪ければ、セッションは不満足に終わるでしょうし、逆にシステムが糞でも気の置けない友人と遊ぶならば楽しいものになるでしょう。ですから「千客万来」は仲間を集めるポリシィとしては最悪です。
 そんな看板を掲げて募集してしまうと、犯罪者、ボケ老人、妻、死せる詩人、美男、美女、金持ち、一流スポーツ選手、エリート官僚など鼻持ちならない人間ばかり集まってしまうので、絶対に止めましょう。

さいごに

感想・執筆宣言は一行掲示板001へどうぞ。

月刊TRPG.NET 2004年03月号

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