TRPG.NET > 月刊TRPG.NET / 2003年09月号 >
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いつもいつも「冒険者の宿に依頼人がやってきて……」というシナリオ導入
だと飽きてしまいがちだ。とはいっても、適当なシナリオ導入が思いつかない
……そんな貴方のために、手紙を使ったシナリオ導入として「自分宛でない手
紙を受け取ったことから始まるシナリオ」を紹介してみよう。
このシナリオは以下のような特徴を持つ。
・冒頭でPCたちは自分宛でない手紙を受け取る
・手紙を奪おうとしている勢力が存在する
・手紙を受け取ったことでPCたちはその勢力に狙われる
・手紙を本来の宛先に届けようとすることで物語が進行する
以下の三点をプレイヤーに直接伝えると後の展開が安定しやすい。
・手紙を然るべき人に渡せば十分な報酬が恩賞が期待できる
・敵勢力がPCたちを関係者として認識した可能性が高い
・敵勢力に手紙を売ろうとしても消される可能性がある
GMが望むのであれば「本来の受取人」「奪取を企む勢力」の正体を完全に明
かさない状態でシナリオを開始するという方法もある。
この場合、敵が何者で、味方が何者かがわからないという不利な状況から、
襲撃を迎撃しながら情報を収集し、なんとか逆転していくというスリリングな
展開が楽しめる。
上手くはまるとなかなかに痛快で良い。
悪漢 :「ちくしょう、覚えてやがれっ!!」
若者 :「…お願いだ。この手紙を殿下に……(がくり)」
……これは「悪漢に襲われてる若者を助けると、瀕死の深手を負った若者は
PCたちに重要な手紙を託す」というパターン。
配達役 :「(この店で指定された風体の人物は……あの人か)」
PCの一人 :「え!?」
工作員 :「(拳銃を突きつけながら)…その手紙を渡してもらおうか」
受取役 :「(あれ、指定の場所のはずなんだけどな……)」
……これは「くつろいでいるPCたちに誤って手紙が届けられ、謎の勢力に襲
撃される」というパターン。
上司 :「困ったことに、あの手紙が敵側に郵送されてしまった」
上司 :「ターゲットが届いた郵便物に目を通すのは午後二時。それま
:でに会社中枢までもぐりこみ、手紙を奪回せよ」
……PCの立場を変更することで、「ミッション:インポッシブル」のような
パターンにするという手もある。
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