トラベラー雑談所 LOG 006

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トラベラー雑談所の2000年03月09日より2000年05月10日までのログです。

　そういえばそんな記事があったのを微かに思い出しました。「TACTICS」は10年も前に高校の後輩に譲ってしまったので、そういう貴重な資料が手元にありません。惜しいことをしたかも。でもあれをもし今全部返されても、置き場所に困るなあ。

　にぎやかなこの掲示板や Yahoo! Auction でトラベラーが取り引きされているのを見ると、想像以上にこのシステムの愛好者は多いんだなあ、とうれしく思います。この国でトラベラーやってんのなんてもう俺達だけなんじゃないか、と思ってたこともありましたから（笑）。

　なるほど、トラベラーはみんな全財産を「偽造不可能なカード」という形で完全に電子化された現金として持ち歩いているというわけですね。カード自体に銀行のような機能があるとすると、ローンが払いきれなかった場合はそのカードが機能停止してしまうんでしょうか。おそろしい。ということはローン逃れのために高飛びするのは全く意味が無いわけですね。

　ところで、銀行に並んでＩＳＣＣを発行する権限をもつトラベラー協会なんですが、この帝国政府よりも巨大なのではないかと思われる謎の組織（笑）、本部ってどこにあるんでしょうか。相当な数の人間が勤務していると思われるのに経歴部門に「トラベラー協会」っていうのが無いのもアヤシイと思うのですが。

　オーバーテクノロジーって、シナリオ内の機能としてはファンタジーＲＰＧのマジックアイテムに当たるものなので、レフェリーにとっては出しやすいものですけど、安易に出すと後の始末に困るのもマジックアイテムと一緒ですよね。

　確かに、ジャンプ１か２しかない船ならばかなり絞り込めますよね。ただ、以前からの疑問なんですが、行き先が２カ所に絞られたとして、ジャンプ先で再接触できる可能性は５割。どっちかを選んで可能性に賭けてジャンプするのは余りにも経費が掛かりすぎると思うんですが、たとえば犯罪者が船をハイジャックして星系外へ逃亡した場合や、船のローンが払えなくなって高飛びしたりした場合はどうやって追跡してるんでしょうか。

　だいたい、銀行ってどうやってローンの回収の確認をしてるんでしょうか。どうも恒星間経済というのは良く分かりません。セッション中はそのあたりには極力触れないようにしてるんですが。以前にプレイヤーに相談したところ、キャラクターはＤＮＡと照合可能なカードを持っていて、社会身分度に応じてある星系で一度に現金化できる額が決まっている、というようなハウスルールを作ってみたこともあるんですが。

　買ったままろくに目も通していない GT：Far Trader を良く読んだら書いてあるのかも……。とても訳読する暇がありません（苦笑）。

　この黄金週間中のことなんですが、ＰＣ達を乗せた巡洋商船リヴァイアサンが新規市場開拓のためにエジルン星域を航行中に、ゾダーン辺境艦隊にばったり出くわしてしまいました。そして「誰に断ってここで商売しとんじゃワレ、何逃げようとしとんじゃコラ、どこ行くんじゃオラ！」と訊かれたので、彼らは適当にウソぶっこいて速攻ジャンプして逃げました。

　その時に副船長のＰＣを担当していたプレイヤーがレフェリー（私なんですが）に「ジャンプって追尾できるんですか？」と訊いてきました。とっさに「それは無理でしょう」と答えたんで、彼らは安心して嘘をついたんですが、この答えで良かったんでしょうか。確かジャンプ空間では通信もできなかったと思うので、あんまり考えずに答えたんですが。

　しかし、ジャンプ中の１週間はさぞ暇でしょうね。一旦ジャンプ・インしてしまったら、特に事故の危険性とかも無さそうなので、ジャンプ・アウトまでは緊張感も無いでしょうから。

　ｍａｓａｋｉさんが作ってらっしゃるヤングトラベラーの作成規則ですが、トラベラーのどの体系に対応したものになるんでしょうか（ＣＴ／ＭＴのどちらかのようにお見受けしてるんですが）。できあがるキャラクタが、まともに技能を揃えようとすれば結構歳を取ってしまうというのがトラベラーらしくもあり、また困ったところでもありましたから（自分が歳くったおかげで私自身はそういう違和感は全く感じなくなってしまいましたが）、若いプレイヤーに取っつきやすくするひとつの方法かもしれませんね。

　そういえばＴＮＥでは１７歳までに出身世界や趣味によっていくつか技能が取れるようになっていました。やはり「もうちょっと若いうちから活躍できるようにできんかなあ」という要望は米国でもあったんでしょうね。

　ずずずさん、お久しぶりです。ＴＮＥ、Ｔ４の感想、ありがとうございました。私からも一応お答えしておきますと――、

　ＴＮＥに関してはＣＴ、ＭＴとは全く違う雰囲気になります。背景世界が異なるからというよりも、ルールの根本的な違いによるものが大きいと言えるでしょう。キャラクタの作成体系からしてかなり異なっているのは馬場さんの紹介文書などでご存知かと思いますが、雰囲気の違いをもたらしているの最大の要因は、判定に使う能力値がＣＴ／ＭＴとは違う点でしょう。

　中でも大きいのは、銃器戦闘の判定に使う能力値が敏捷力から筋力に替わったことです。白兵戦闘の判定も当然筋力が使われますから、単純に戦闘での攻撃力を高めようとすると筋力さえ高ければいい、というふうにも考えられる訳です。これがずずずさんのおっしゃる「気がつくとみんな筋力がアルファベット」の原因かと。

　前述したとおり、規則体系が軍事物ＲＰＧが基になっているので、戦闘に関する規則はＣＴ／ＭＴに比べてかなり充実しており、射撃の反動など使う銃器の種類によるいろいろな効果が再現され、負傷やその治療、回復についてもより具体的な規則になっています。その分戦闘の場面自体がかなり面白くなっているので、キャラクタ作成の際にも戦闘力重視になりがちということです。能力値の作成法は２Ｄ６−１で、作成当初の期待値はＣＴ／ＭＴよりも１低いのですが、作成過程で能力値を上昇させる方法も用意されているので、最終的には平均より高めの数値になるようになっています。

　判定が目標値以下を出せば成功という下方判定になっているのも大きな違いといえるかもしれません。二十面体賽子の下方判定なので、Ｄ＆Ｄっぽいなあと思ったのは俺だけか。トラベラーらしい輸送機器の設計規則だけでなく、銃器や防具の設計規則集まで出ていたので、機械設定好きな向きには大変お薦めかと思います。

　Ｔ４については、ＣＴ／ＭＴと大体雰囲気は同じと考えていただいて良いかと思います。ただ、Ｔ４も行為判定は下方判定で、能力値と技能練度を単純に合計したものが目標値になるので、ずずずさんのご指摘のとおり割と簡単に成功してしまいます。ちょっと能力値が高いと難易度「不可能」の場合でも「試しにやってみるかな、あ、できた」というくらいの感じになってしまうことがあるので、ＭＴの感覚で難易度設定すると困ったことになります。

　私の場合は難易度設定そのものをＭＴと同じくらいの成功確率になるように改変して使っています。だったらＭＴにしたら、と自分でも思わんでもないのですが（笑）、戦闘規則などのいろいろ細かい違いもありますし、せっかく手を付けたものですからしばらく（今の長期連作物にけりが付くまで）はこのままで。

　アシモフの「銀河帝国興亡史」はトラベラーの設定の重要な元ネタですね。直接セッションに役立つというような実用的な性格の作品ではありませんが、レフェリーをやっていらっしゃる方は一読されると雰囲気作りの参考になるかもしれません。

　トラベラー雑談所 LOG 005として2000年02月07日より2000年03月08日までのログを切り出しました。