天羅万象掛け合い:妖編 LOG 006

天羅万象掛け合い所:妖編の1998年07月14日から1998年09月27日までのログです。


1998年09月27日:02時41分39秒
/ Dr.李
 「あう。」
 葉嬢に声をかけられ困惑の顔を浮かべる。
 部屋のふすまは閉じられたまま。
 原因は分かってる。
 この部屋からの空気だ。
 
 「あう、ヒメちゃんどうしよう?
 なんか怖いんだけど。」
 部屋に入るかどうかの以前に、ふすまを開けられないらしい。
1998年09月21日:23時53分24秒
葉嬢 / 月夢
「ぢゃあねえ」
 宿に入ったところでひらひらと手を振って霧弦と別れてから急にまじめな顔をして部屋の前まで行く。
「紫、紫」
 こっそりと部屋の前にいた紫を呼ぶ。
「で、どうなってるの?」
 こそこそとなぜか廊下の隅に丸まって聞く葉嬢。
「修羅場?三行半?」
 
 葉嬢から紫へ
1998年09月21日:10時41分14秒
霧弦 / RWAK
「あたし、あたしは葉嬢よ。一応妹よ」
一応、になんとなくうさん臭いものを感じてしまう。
「ま、あたしも紫も人の色恋沙汰には手を出す気ないから。
 誰を手伝う気もないから自由にがんばって」
「あ、ありがと」
苦笑しながら答える。

「一応、自分で部屋をとっておくわ」
そう言って、宿の人間を探し出す。
少々遅くなったが、何とかなるだろう。
1998年09月18日:23時47分48秒
葉嬢 / 月夢
「あたし、あたしは葉嬢よ」
 葉嬢が物怖じせずに答える。
「一応妹よ」
 一応って何だ、そして誰のだ?
「ま、あたしも紫も人の色恋沙汰には手を出す気ないから」
 怪しい物だが。
「誰を手伝う気もないから自由に頑張ってね」
 葉嬢から霧弦へ
1998年09月18日:11時29分16秒
霧弦 / RWAK
「あら、妾のおねーさん」
ぐっさぁ!
八連斬甲刀に匹敵する破壊力をもって、葉嬢の言葉が突き刺さる。
葉嬢のような少女にまでそう見られていたことはさすがにショックだった。

「もといさっきのおねーさん。
 うーーん、今帰ってきたとこなの。
 んで、おねーさんはなんでここにいるの?あがんないの?
 どーせいくあてないんでしょ?」
確かにその通りだ。
「あ・・・え、ええ、お言葉に甘えさせてもらうわ。」
言ってから、しまったと思う。
雷吼やさのえに迷惑をかけるのは目に見えているからだ。

だが、言葉を取り消す気にはなれなかった。
心の中では「許可は得ているのだから」と必死に言い訳している。
(未練、よね)
そうとはわかっていても。

「そう言えば、お互いまだ名乗ってなかったわね。
 私の名は霧弦。あなたは?」

霧弦から葉嬢へ
1998年09月18日:01時04分32秒
葉嬢 / 月夢
「あら、妾のおねーーーさん・・・もといさっきのおねーさん」
 口に出てるぞ葉嬢。
「うーーん、今帰ってきたとこなの」
 嘘である、つい先ほどから宿の前でうろうろしている。
(なんだ、いないんならさっさと入ればよかったじゃない………あ、でも二人きりもそれはそれで怖いかも………)
 どちらにしても危険度はあまり変わらない、なんと言っても宿が半壊していないところを見るとあのさのえが抑えているというのだから。
「んで、おねーさんは何でここにいるの?あがんないの?」
 斥候に出した紫が帰ってこないかをちらっと確認しながら葉嬢も宿の中に入る。
「どーせいくあてないんでしょ?」
 
 >葉嬢から 霧弦へ
1998年09月17日:09時24分22秒
霧弦 / RWAK
「はう・・・・(+_+)」
霧弦は途方に暮れていた。
葉嬢と紫を探すとは言ったものの、よくよく考えれば霧弦は二人の名前も、帰るべき宿屋も知らない。
探す当てもなければ、戻る場所もないのだ。

(あきらめた方がいい。あの人のことは・・・・・)
そう自分に言い聞かせて、今夜の宿を確保すべく大通りへ向かう。
その足取りは、重い。

だが、運命は霧弦にあきらめることを許さなかった。
(あれ?あれは・・・・)
一件の宿の前に葉嬢が立っている。
(何をやっているのかしら?)
霧弦は、葉嬢に声をかけることにした。
「あ、あの・・・・・何をやってるの?」


霧弦から、葉嬢へ
1998年09月17日:02時20分34秒
葉嬢 / 月夢
「うーん、旦那と正妻はその通りね」
 純真無垢な紫にいい加減なことを刷り込む葉嬢、誰か止めないと紫の未来は暗いかもしれない。
「で、妾というのはねえ………」
 さすがにそこで考え込む葉嬢、正確に説明するのは非常に難しいことに今更ながら気づく。
「……………うーんと、さっきの道ばたで喧嘩してたお姉さんたちみたいなひとたちのことよ」
 結局妙に具体的な例示で答えにする葉嬢、いいのかそれを覚えさせても。
「で、妾と正妻というのはすごく仲が悪くてね、旦那さんが見てないときは正妻は妾をいぢめるの」
 さらに余計な知識もおまけに付ける。
「…………………だからきっと中は修羅場よ、阿鼻叫喚よ、因果応報よ、獅子奮迅よ」
 いい加減な四文字熟語を並べてるあたりすでにだいぶん混乱しているようである。
「……………ということで紫ちょっと中入って様子調べてきてね、おねがい」
 唐突にくるりと後ろを向いてぽんと紫の肩を叩くと返事を待たずに紫の背を押して宿の中に押し込む。
「お願いねーーー、骨は拾ったげるからー」
 
 >葉嬢から紫へ
 
 ということで宿の中の状態教えてください。
1998年09月16日:19時33分45秒
/ Dr.李
 「妾ってなに?旦那とせいさいって、おっちゃんとさのえのことだよね。」
 こちらはお子さまな紫である。
 葉嬢に質問しながら、宿にあがる。
 あんまり、居心地はよくなさそうではあるが。
1998年09月15日:13時44分14秒
雷吼 / ジョーカー
 「さっさと行こう。もたもたするの嫌いなんだから」
 
 棘を秘めたさのえの声に
 
 「ああ…そうだな、行くか」
 
 応える雷吼も複雑な物だった。
 
 (………)
 
 渦巻く想いも言葉に、形にならない。
 答えが見える気がするのに手に掴めないもどかしさ。
 
 (然無、お前なら分かるのか?常磐、あんたならどうする?)
 
 その問いを抱えたまま、雷吼は歩き始める。月の照らす夜の道を。
 
 *と言うわけで雷吼は宿へ向かいはじめました。
 緋燕と九郎と翠蘭がどうなってるのか教えてくだたい。(笑)
 いや、待ってたんだけどね。 
1998年09月08日:11時06分33秒
可我見(我を見る可し) / 夜光
 「無知なるは幸福なるかな」
  その瞳に宿るのは無機質な感情。だがそれは哀れみにも悲しみにも似ている。
 「愚か者が.....」
  その言葉のみを残して鋼鉄色の肌をしたそれは部屋の隅にわだかまりし闇に
 溶け、消えていく。
 
 「苦しむものがでなくて良かった」
  鴉の腕の中で薄く眼を開く、そして言葉を一言紡ぐと、丁の意識は深淵の闇
 へと落ちていった。
1998年09月08日:02時08分10秒
葉嬢 / 月夢
「ということで戻ってはきたけど……」
 なにがということなのかはさておきなんとか街には戻ってきたのはいいが。
「うーむ、なんか姿ないからやっぱり宿に戻ったんだろうけど……帰ってもだいじょーぶかな?」
 たぶんさのえのほうはあまり大丈夫ではないと思うのだが。
「でも、うーーん」
 帰らないわけにも行かない。
「…………しょうがないなあ、戻るか、紫、戻るわよ」
 自分で歩こうという発想がなくなってきている葉嬢、紫に抱えられたままてくてくと何とか宿に戻ってくる。
「うう、やだなあ、妾の家に上がり込んでいる現場を正妻に押さえ込まれた旦那みたいな光景になってたらどうしよう」
 嫌なたとえをする葉嬢、どうも周りの教育よろしくなかったようである。
「はあ………」
 などとため息をついている間にも歩みは進み、宿の前につく。
「帰ってきちゃったよー…………仕方ない、はいろ、紫」
 心底嫌そうな顔をすると葉嬢はやっと紫から離れ、宿の扉に手をかけた。
 
 
 鴉たちの状態と雷吼たちの位置教えてください。
1998年09月03日:20時18分52秒
/ Dr.李
 げしっ、
 「やーね、紫ったらお茶目さん」
 「あう」
 「もう、ちょっとした言葉のま・ち・が・い、だめよ、おねーさんこまらせちゃ。
 あ、あんまり気にしないでね、ちょっとけんかいのそういがあっただけなの……全然気にしないでいいからね、私も気にしないし、ね、紫。」
 がくがく
 「あうあう。」
 「ということで意見が一致したところで、道教えて」
 「うう、ひどいやヒメちゃん。」
 
 なんとなく、この世の不条理について気づきつつ、
 恨めしそうな目で葉嬢を見る。
 「あっちね……ありがとー、おねーさん、じゃ、戻るわよ、紫。
 なーに拗ねてるのよー、あたしがわるいんぢゃないわよー」
 もーーー機嫌なおしなさいよー、いい子だから
 ほらいい子いい子、だからかえろ」
 「みゅう。」
 それでも頭なでられるだけで気が済むんだから、紫もお得な性格ではある。
 「じゃぁね、おばさん。」
 なにげなくひどいことを言いながら、夜の町を引き返す。
1998年09月03日:01時19分38秒
葉嬢 / 月夢
「あっちね……ありがとー、おねーさん、じゃ、戻るわよ、紫」
 何となく不服そうな紫に葉嬢が言う。
「なーに拗ねてるのよー、あたしがわるいんぢゃないわよー」
 間違いなく葉嬢が悪いと思うが。
「もーーー機嫌なおしなさいよー、いい子だから」
 手を伸ばして紫を撫でる。
「ほらいい子いい子、だからかえろ」
1998年09月03日:00時13分06秒
妖しの影 / Karma
 
 「ま、いいけどねぇ。」
 葉嬢と紫の夫婦漫才(?)を見て少しあきれたように少しため息をつく。
 
 「ちょっと待ってね。」
 そういって夜の空を見上げる。
 (えっと・・・・確か昼の記憶だとこっちだったから・・・・・)
 昔の記憶を手繰り寄せる。
 
 「あっちでいいと思うよ。」
 大体の方角を葉嬢に教える。
 
 (にしてもちょっと変だね・・・・・・顔覚えておこ・・・・)
 二人を見ながら少し考える・・・・・・・
1998年08月27日:01時14分49秒
葉嬢 / 月夢
「ヒメちゃん、さっきといてることが違うんじゃぁ・・」
 げしっ、
「やーね、紫ったらお茶目さん」
 抱えられた姿勢から葉嬢が紫につっこみを入れる。
「もう、ちょっとした言葉のま・ち・が・い、だめよ、おねーさんこまらせちゃ」
 夫婦喧嘩から逃げてきた割には明るいな葉嬢。
「あ、あんまり気にしないでね、ちょっとけんかいのそういがあっただけなの……全然気にしないでいいからね、私も気にしないし、ね、紫」
 がしっと紫の頭をつかんで刻々と頭を振らせる。
「ということで意見が一致したところで、道教えて」
 
 
 いいのか紫の名前出して?なにも考えてないな葉嬢(笑)。
1998年08月26日:20時21分22秒
/ Dr.李
「うーんとちょっと道に迷っちゃって・・・・、えーーーーとね、お父さんのおめかけさんができて、それがお母さんにばれて危なくなりそうだったからちょっと逃げてきたの
 でね、適当に逃げてきたのはいいんだけど道わかんなくなっちゃったの、てへ
 で、宿までの道教えて欲しいんだけど、わかんない?」
 
 「ヒメちゃん、さっきといてることが違うんじゃぁ・・。」
 紫が正直に葉嬢に突っ込む。
 悪気は全然ない。
 
1998年08月25日:00時05分59秒
葉嬢 / 月夢
「どうしたんだい、こんな時間に」
 さすがに怪訝そうな顔をしながらも声をかけた相手が足を止めてくれる。
「うーんとちょっと道に迷っちゃって」
 こんな時間に道に迷ったもないものだが事実だからしょうがない、朗らかに葉嬢が告げる………がさすがに胡散臭いと思ったか説明を付け足す。
「えーーーーとね、お父さんのおめかけさんができて、それがお母さんにばれて危なくなりそうだったからちょっと逃げてきたの」
 全然胡散臭さのなくならない説明である。
「でね、適当に逃げてきたのはいいんだけど道わかんなくなっちゃったの、てへ」
 さっき自信満々で方向指示したのはどこいった。
「で、宿までの道教えて欲しいんだけど、わかんない?」
1998年08月24日:23時19分46秒
妖しき影 / Karma
式は銃声にあった方角に向かって進んでゆく。

ある程度の速度を持って。
確実に。

唐突に向こうのほうから声がかかる。

「そこのひと、道教えてほしいんだけど」

ふと振り返ってみるとそこにいるのは一組の少年と少女。
双方とも見た目には10代前半といった感じである。
声の高さからしてさっき声をかけたのは少女のほうのようだ。

「どうしたんだい、こんな時間に。」

少し不信感を残しながらも尋ね返す。



閃光(式)から葉嬢と紫へ
1998年08月21日:21時56分26秒
外伝・さまよえる紫・終章 / Dr.李
 「みゅみゅみゅ〜♪」
 紫の彷徨は続く。
 
 「はぁ・・・・。」
 部屋の中には妙齢の女性が1人。
 月を見ながら,物憂げにため息をついている。
 恋をする者のそれと言えばわかりやすいだろうか。
 「雷吼様・・・・ふぅ。」
 誰かがいればその場で月に血煙がうかびあがるような台詞と仕草をする。
 
 「お悩みかな,お嬢さん?」
 「ひょえぇ!」
 ぬぉぉぉ,という効果音付きでいきなり後ろに現れた然無にたいして,
 反射的に刀を抜いて斬りつける見かけはうら若き乙女,霧弦。
 
 がしぃぃぃ!
 
 それを苦もなく白羽取りする然無。
 
 「ははは,なんと罰当たりな。仏罰が下るぞ。」
 にこやかに然無が話しかければ。
 「あらいやだ,私としたことが動揺しちゃって。」
 と朗らかに霧弦が答える。
 間に刀がなければさぞかし和やかな雰囲気であったかもしれない。
 「それよりもいい加減に刀をひいてくれんかのぉ?」
 「あら,ごめん遊ばせ。いきなり人の寝所に忍び込むような方にはふさわしい挨拶だと思ったものですから。」
 背景にいかづちが荒れ狂いながら顔はあくまでもにこやかに話す両名。
 「ふははははは,それは一本取られたわい。」
 ぐぐぐ
 「ほほほほほほほほほ。」
 ぎりぎりぎり
 「みゅみゅみゅー(嬉)。」
 息詰まる二人の間にいつの間にか紫がいた。
 
 「おぉ,紫ではないか。ちょうどいいところ,」
 「あら,坊やこんばんわ。もしよかったら,」
 激しくつばぜり合いをしながら,律儀に紫に声をかける二人。
 「「手伝ってくれない」んか」
 二人同時に同じ事を言う。
 そして大きくうなずく紫。
 
 「みゅみゅみゅみゅう〜☆」
 大放電。
 二人の絶叫がこだまする。
 「紫ぃぃ,そんなに拙僧のことがきらいかぁぁぁぁ!」
 かなり悲痛だな,然無。
 「なぜ私までぇぇぇっぇぇ。」
 外伝とかの宿命だと思ってくれ。
 
 「みゅ〜。」
 再び彷徨を始める紫。
 だがいい加減歩き回って運動して完全に酒が回ったらしい。
 ばた。
 廊下に倒れ込む紫。
 そこにちょうど鴉が通りがかる。
 「おやおやいけませんね,こんなところで寝てると風邪を引きますよ。」
 そう言ってやさしい笑顔で紫を抱き上げる。
 その刹那。
 紫は逆流させた。
 なにをかは想像にお任せする。
 
 数刻後・・・
 「ふふ,いえ,いいんですよ。シノビとは忍び難きを忍んでこそ忍びです。」
 両目から熱い液体を流しながら,紫と自分の服を1人星空の下で洗う鴉の姿があった。
 
 翌日
 「あぁ,今日もいい天気。旅立ちにはもってこいね。」
 「おっしゃるとおりです,ヒメ。」
 「・・・・うぅ,頭が痛いよぉ。」
 「あら,紫,風邪?大丈夫そのくらい気合いで治るわ。」
 「あう!」
 葉嬢の声に衝撃を受ける紫。
 いわゆる二日酔いである。
 
 「葉嬢・・・,元気がいいな。」
 雷吼が葉嬢の右の背に立つ。
 「ちび,ちょっと聞きたいことがある。」
 こちらは左に立ったさのえである。
 「「ちょっとこっちに来い。」来な。」
 連行される葉嬢。
 「なによ,私今日はまだなにもしてないわよ!?」
 
 普段の行いだな,多分。とりあえず今日もいい天気だ。
1998年08月17日:22時12分37秒
外伝・さまよえる紫 / Dr.李
 「みゅ〜♪」
 千鳥足でふらつく紫をたまたま見つけたのは,相模であった。
 「おや,紫ではありませんか,どうしました?」
 「みゅー。」
 
 だき!
 紫は,相模に抱きついた。
 「なっ!」
 驚く相模。だがその驚愕もながくは続かなかった。
 びびびびびびびびびびび!!!!!!!!!
 酔った紫はあろう事に,相模に抱きついたまま放電したのだ!
 「のぉぉぉぉぉ,おお,この私の明晰なる頭脳にひらめきがぁ!!」
 ばた。
 相模は力つきた。
 
 紫はふらふらと風呂場に入っていった。
 風呂の中には,さのえと雷吼がいた。
 何となく,距離をあけて背中をむけあっていた。
 喧嘩したというわけでもなさそうだ。
 「みゅ?」
 
 つつっと風呂に入る体勢を整えると風呂場に千鳥足で入っていく紫。
 どうしてこけないのだろうか?
 
 「あ,紫じゃないか。」
 さのえがちょうどいい題材を見つけたように紫に声をかける。
 「葉嬢はどうしたんだい?」
 とりあえず,この場の何となく妙な雰囲気を払うように明るい声を出す。
 「まて,さのえ。紫,おまえ何かのんだだろう?」
 さすがに雷吼は紫の妙な雰囲気を見逃さなかった。
 「みゅ〜♪」
 ざぼ。
 湯船につかる紫。
 「まぁ,いいじゃないか,紫がすすんで飲んだわけじゃないんだろうし」
 あまいぞ,さのえ(笑)。
 
 雷吼とさのえが近くにいる。
 酔った紫がそれぞれの手を引いた。
 「やれやれ,しかたのない奴だ。」
 言葉の裏に葉嬢が何かしたという疑惑が浮かぶ。
 それは誤解だ。
 
 「みゅ♪」
 さのえと雷吼にはさまれるようになった紫は喜びながら・・・
 
 びびびびびっびいいびびびびいびびびびびいびび!!!!!!!!!!!!
 
 激しく放電した。
 
 「のぉ!」
 数分後,風呂から出た紫はさらなる方向を続けた。
 
 続く
1998年08月13日:23時05分54秒
葉嬢 / 月夢
「ま、まあね」
 素直な紫の賞賛の言葉にちょっぴり罪悪感を覚えないでもない葉嬢、だが言い切ったからには後には退けない、退くこと覚えれば大人になるのだが。
(で、でもきっとあってるわ、何となくそうお星様が告げてるもの)
 どうやらひねくれ者のお星様に当たったようで実際はまるっきり逆の方に走っている。
 葉嬢のいい加減な指示に何のためらいもなく紫が駆けていく、何となくだんだんあたりが寂しく成っているような気がしないでもないがあえてみない振りをしてさらに駆ける。
 と前の方から人影が現れる。それをめざとく見つけた葉嬢が紫を止める。
「ちょうどいいや、あの人に聞いて見ようよ」
 気をつけよう、暗い夜道の知らない人に………などと言うことは考えず、葉嬢は思いっきり呼び止める。
「そこのひと、道教えてほしいんだけど」
1998年08月13日:20時58分31秒
外伝・さまよえる紫 / Dr.李
 葉嬢と目赤はすでに酔っぱらって寝てしまった。
 言うだけ言って寝てるんだから幸せなものである。
 
 「みゅ。」
 紫も自分が飲んでいた物をすでに飲み終えてしまっていた。
 これはお茶で,一応葉嬢やらにはこれを飲むように雷吼が念を押していた物だった。
 「みゅう?」
 紫の目の前には,さっきまで葉嬢が飲んでいた器と,その飲んでいたものが入っている徳利があった。
 
 とくとく
 
 自分の器に注ぐ。
 
 くんくん
 
 臭ってみた。
 あぁ,紫はこともあろうにその匂いをおいしそうと判断したのだ。
 
 きょろきょろ
 
 一応辺りを見回す。雷吼がいないかどうかを確認したらしい。
 
 くい
 
 一気にあおる。
 「みゅう♪」
 喜んでいるようだ。
 
 しばらくして・・・徳利は空になっていた。
 すでに,紫と葉嬢で3本は開けているという計算になる。
 
 「みゅ・・・」
 千鳥足で部屋から出る紫。
 随分ご機嫌だ。
 悲劇は・・ここから始まった(笑)。
 
 続く
1998年08月04日:14時15分45秒
/ ハリ=ハラ
「おや」
 
 肉の焼ける臭いと音‥‥
 胸元から上がる薄い白煙‥‥
 
「これはこれは、お仲間でしたか」
 
 そう言うと同時に、抱きかかえられていた丁の身体から力が抜ける。
 当て身としたのだろう。そのままそっと畳の上に横たえる。
 
「しかし‥」
 
 意外そうに、丁の気弾で焼け爛れた胸を撫でる。
 そこはまだ幽かに白煙を上げ、赤く引き攣れている。
 
「消えろ‥とは、またずいぶんな言いようですね。
 まぁ、この程度で消えれれば楽なんでしょうが‥‥」
 
 撫でられた傷痕が徐々に薄くなり、少しの跡を残して消えてしまう。
 
「丁の上役‥‥ですかな?
 随分と血の気が多いようですが‥‥」
 
 口の端を上げて、笑みを作る。
 
「どうなさいますか?
 此方も、簡単に消されはしませんが」
1998年08月04日:07時22分29秒
第三陣…… / タイガ
 灼戒が腹減ったと言うっとったから、道に迷ったんではなくて、川で魚でも捕って(釣って、ではない(^^;)いるから遅くなっていると言う可能性もありますよね?
1998年08月04日:00時06分37秒
死堂 閃光 / karma
 「はいはい。」
 菜稚の返事に苦笑しながら答える。
 
 (でもあたしお給金もらった覚えないけどなぁ。)
 ふと考え込む。
 
 (まあ、いいや。ちょっと仕事しますか。)
 無言で印を組む。
 
 「影よりいでて姿を真似る・・・・別魅!」
 声とともに一枚の紙人形を投げる。
 その姿が閃光そっくりになる。
 「やることはわかってるね。」
 今顕れたもう一人の閃光がうなずく。
 そのまま今顕れた方が先ほど銃声が聞こえた方に向かって走っていく。
 
 「さてと、あたしは火の番でもしますか。」
 苦笑しつつ火の側に座る。
1998年08月03日:23時55分19秒
つきすすめお子さまコンビ / Dr.李
 「うん、分かった。」
 自信満々な葉嬢を少しも疑うことなく、その方向に向かって小走りに移動する。
 「でも、ヒメちゃんよく方向が分かるね、すごいなぁ。」
 そういって、走りながら道なりに、かつ正確にその方向へ向かう。
1998年08月03日:23時45分18秒
冷血九歳児 / Dr.李
 「いいわ、私も寝る。」
 死堂の言葉にそう応える。
 「いい加減夜もふけたしね。とりあえず今は休息するべきだわ。」
 そういいつつ、睡眠の準備をする。
 「そんじゃ、そういうことで。給料分の仕事はしてね。」
 
 ・・・・寝るなって事だろうか(笑)?
1998年08月03日:23時29分00秒
痛み、嘆き、慟哭 / RWAK
「好きにすれば」

 冷たいこの言葉の中にあるものに、霧弦は気が付いた。

 嫉妬。

 雷吼に対する愛情の裏返し。

 気が付かなければよかったのかもしれない。
 そうすれば、少なくとも何の気兼ねもなく雷吼に接する事はできたのだから。

 もし霧弦が道具であったのなら、気にもとめないことだろう。
 だが・・・・・

「さっさと行こう。もたもたするの、嫌いなんだから」
「じゃ、じゃあさっきの二人を捜してきますね。」
 場を取り繕うための不自然な微笑みを残して、霧弦はその場を後にする。

 後ろを見ないで駆け出して、見えなくなったと思えるところで再び泣いた。
 泣きながら、走り続けた。

 雷吼に対する想い。
 人であること。人としての当然の想い。
 それが、人を傷つけている。

 でも、もう「道具」にはなれない。
1998年08月03日:20時44分28秒
「独占」 / みだれかわ枕
「あ、あの、私もついていっていいんですよね・・・・・
好きにすれば
 微笑みながらの、冷たい声が、八連斬甲刀と同じくらいの切れ味をもって、霧弦に返される。
 
 
嫉妬。

 
 自分らしくない。
 強く、そう思った。
 わかっている。
 だが、わかっていないのかもしれない。感情が態度に出てしまっている。
 
 鈴鳴、九郎、そして霧弦。
 
 最近、こういう気持ちになることが多い。
 別に、雷吼に好意をいだくことが悪いというつもりはない。
 だが、好意をいだいて欲しくないのだ。
 
 
不安。

 
 取られたくない。
 自分だけを見ていて欲しい。
 嫌。
 他の女をみないで。
 嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。嫌。
 
 
独占。

 
「さっさと行こう。もたもたするの、嫌いなんだから」
 
 さのえから、雷吼、霧弦へ。
 
 
 ……
 その想い、今はいかんぞ。
 拙僧、この三月、おぬしの想いを見守ってきたが、今は拙い!
 あ奴等に、見破られてしまう。この隙を!
 連中が、これを見逃すわけがない。
 間違いない。連中は、これを好機とばかり、おぬしの心を揺さぶりにかかるはず。
 いまは、拙い!
 
 ……ところで、一体ここは何処なのかのう。
 
 道に迷っているらしいナマグサ坊主、心の中で。
 
 
 さて、第三陣はどうしましょう?(笑)
 あと、メンタルアタックをかけてくる敵を、大募集!(笑)
1998年08月02日:20時46分58秒
霧弦 / RWAK
「で、『あなた』? お話は、終わりまして?」
 今の今まで沈黙を保っていた女性が口を開いた。
 ふと、そちらの方を見てみる。

 ぴし。
 霧弦の微笑みが凍り付いた。

 女性の挙動を見てしまったからだ。

 こめかみが、ピクピクと動いている。
 眉間に皺が寄っている。
 右手がワキワキと動き、ばかでかい刀に伸びている。
 表情が笑顔な分だけ、なおさら怖い。

「あ、ああ。終わったぞ、さのえ」

 そう言って振り返った雷吼の顔が引きつって見えたのは気のせいではないはずだ。

「え、ええ。」
 何とか雷吼の言葉に相づちを打つ霧弦。

 だが、自分のすべきことを忘れてはいなかった。

「あ、あの、私もついていっていいんですよね・・・・・

 語尾が小さくなっていくのはしょうがなかったが。

霧弦から、雷吼、さのえへ。
1998年08月02日:20時24分15秒
雷吼 / ジョーカー
 「あ、ああ」
 
 声が僅かに動揺の微粒子を含んでいるのは気のせいだろうか?
 
 「終わったぞ、さのえ」
 
 振り返った雷吼の顔は…何故か微妙にひきつっていた。
 
 (な、何か怖いぞ…しかも何でやけに丁寧なんだ?)
 
 薄々答えは分かっているのだろうが結論を出すのが怖いらしい。
 
 (げ、逆鱗に触れてしまったかな…)
 
 それでも答えを出してしまう辺り悲しい性の雷吼だった。
1998年08月02日:07時35分19秒
「戦慄」 / みだれかわ枕
 さて。さのえの台詞がないので『なんて辛抱強くなったんだろう。大人になったんだなぁ』とお嘆きの全国1000万人(推定)のらぶこめファンのみなさま。
 そんなワケ、ないじゃないですか(笑)
 
 
 雷吼と霧弦の、会話。
 それをはたから聞いていたのが、さのえである。
 
 こめかみが、ピクピクと動いている。
 眉間に皺が寄っている。
 右手がワキワキと動き、八連斬甲刀に伸びる。
 でも、表情は、あくまで『笑顔』だ。
 
 彼女にしては、よく辛抱したほうだろう。
 
 
「で、『あなた』? お話は、終わりまして?」
 
 さのえ。
 
 
 ……速やかに撤退した葉嬢の判断、正しい(笑)
1998年07月31日:01時09分52秒
霧弦 / RWAK
「あるいは只の性分かもな」

 雷吼の言葉一つ一つが心にしみた。
 まるで、霧弦の心の透き間を埋めるように。

「・・・あ、あり、あり・・・」

 変に思われてもいい。お礼の言葉が言いたかった。
 でも、涙が止まらなくて言葉がうまく出てこない。

 そんな霧弦にできたことは。
 精一杯の微笑みを雷吼に向けることだった。
1998年07月30日:23時55分27秒
葉嬢 / 月夢
「ん?どこって・・・・わかって走ってたんじゃないの?」
 少なくとも葉嬢はそう思っていた、きっと紫は葉嬢が知っていると思っていたのだろう。
 妙な沈黙があたりを包み、どこかで犬の遠吠えの声が聞こえたりもする街の夜はただただひたすら更けていく。
「場合ぢゃない・・・と、とにかく迷ったときの基本は元に戻る」
 で、どこからきた?
「………………ふっ、本格的に迷ったわね」
 意味もなく笑って髪を掻き上げたりする葉嬢、紫に抱えられたままでは格好も付かないが。
「参ったわね………そこら辺に眼赤いたりしない?」
 あの紫が全力で突っ切ったためにどこかではぐれたらしい、まあほっといてもあの眼赤だからすぐに追いついてくるだろうが………ただし二人がおとなしく待っていれば。
「こうなったら仕方ないわねえ、論理的勘に頼るしかないわ………こっちよ」
 悩んでいたのもつかの間、訳のわからんものに頼ることに決めるとまるっきり根拠なく一点を指さす。
「きっとあっちに宿屋があるわ」
 その自信がどこから来るかはきっと妖の森の奥にでも封じられた永遠の謎なのだろうがとにかく無思慮に決めると紫に指示を出す。
「ということであっちね、いくわよ」
 
 
 紫付き合いいいなあ、葉嬢のぼけが良く冴える(笑)で、この後どこいかせましょうか3姉妹プラス1とでもあわせます?(笑)
1998年07月30日:23時29分26秒
死堂 閃光 / Karma
 「待って。向こうの方で銃声が聞こえたよ。」
 耳を済ませる。
 その目はすでに戦場にいる者の目だった。
 
 「どうするの?」
 
 
 菜稚へ
 
1998年07月30日:22時30分15秒
逃げまどうお子さまコンビ / Dr.李
 たったった。
 葉嬢を抱きかかえたまま、紫は夜の町を走る、走る、走る。
 
 「・・・・・・・・ヒメちゃん・・・。」
 「何、紫?」
 「ここ・・・どこ?」
 
 二人は道に迷っていた。
1998年07月30日:22時27分13秒
作動するこまったちゃんず / Dr.李
 「気がふるえている・・・・。」
 菜稚がつぶやく。
 「奈須華をだそうかしらね?」
 すっと立ったが・・・。
 「駄目かな?」
 肝心要の姉と兄は夢の中にいた。
 「私も寝ようかな?」
1998年07月30日:09時47分41秒
九郎 / ハリ=ハラ
#しばらく忙しかったんで、書き込んでられませんでした。
#かるーく動かしたら、またしばらく居なくなります。
「殺!」
 その声が響くと同時に‥‥いや、珠銃が展開され、その凶弾を放つべく動く樞の音と共に。
 九郎の袂から、符が滑り出す。
 
「禮」
 
 小さな呟きと共に符は細やかな糸へと変じ、九郎の前面に広がる。
 細やかな糸の壁‥‥
 
 無数の弾丸は、易々とその壁を突きぬける‥‥事は出来なかった。
 
 幽かに漂う糸に触れると、不可思議な抗力に寄ってか、弾丸はその力を失う。
 力無く絡め取られ、また地に落ちる。
 
 すべての銃弾が地に落ちると、糸も、霞のように宙に溶ける。
1998年07月30日:03時30分13秒
雷吼 / ジョーカー
 「傷付き、傷付けてきたから。…そうとしか言えない」
 
 其処で言葉を切り、淡く笑う。
 
 「あるいは只の性分かもな」
1998年07月30日:01時22分50秒
霧弦 / RWAK
「うぇっ、ひっく、ひっく・・・・・」

 まるで幼子のように泣き続ける。
 それは心を閉ざしてきた50年分の涙か。

「済まない。所詮赤の他人が人の生き様に文句を付けられる筋合いはないな。
 許してくれ、とは言わない。怨むなら俺を怨んでくれ…」

 雷吼のこの言葉を聞き、泣き濡れた顔で雷吼を見上げる霧弦。

「・・・・なんで、そんなに優しくなれるの?あなたも傷ついてきたんでしょ?」


霧弦から、雷吼へ

#あー!もうあきらめた!
#もう突っ走るしか(爆) 
1998年07月29日:14時43分25秒
雷吼 / ジョーカー
 「立ち入り過ぎたことは謝ろう。
 だがどのような聖人君子であろうと神仏ならぬ身にはただ生きるのみでも
 誰かを傷つけずにはいられない。それは『人』であろうと『道具』であろうと代わりはない…」
 
 泣き濡れた霧弦から目を逸らし、独白のように言葉を連ねる。
 
 「済まない。所詮赤の他人が人の生き様に文句を付けられる筋合いはないな。
 許してくれ、とは言わない。怨むなら俺を怨んでくれ…」
1998年07月28日:12時38分19秒
霧弦・絶叫 / RWAK
「・・になんて、なりたくない。」

 霧弦の頬を何かが伝う。
 それは、涙。
 目をそらせたのは、涙を見せたくなかったからか。
 
 霧弦は向き直り、雷吼を睨み付ける。

「人間になんて、なりたくない!
 誰かを傷つけるくらいなら、道具の方がましよぉ!」

 それは霧弦が始めてみせる、感情の迸りだった。

「私だって、最初はそう思ってた!
 でも、私が『人』であろうとするたび誰かが傷つくの!
 十夜も、御坊も、更夜も、みんな死んじゃったの!
 誰かを傷つけないと人になれないのなら、人になんてなりたくない!」

 そのままへたり込み、しゃくりあげ始める。

「・・・・なぜ? なぜあなたは私の心を乱すの・・・・」


霧弦から、雷吼へ

#十夜、更夜は霧弦のかつての「仲間」です。
#御坊も実は「仲間」になります。
1998年07月28日:11時49分18秒
雷吼 / ジョーカー
 「俺の聞きたい答えはそんな物じゃなかったんだがな」
 
 溜め息を付きながら尚も応える。
 
 「人の定義も曖昧な物だ。死んだら木ではなく肉になるのが人間らしさじゃあるまいに」
 
 束の間目を閉じると雷吼は意を決したように話し出す。
 
 「そうだな、残念だが俺は誰かの『持ち主』になる気は無い。
 だからそのつもりで着いてくるのならやめてくれ。
 ただそれとは別件で最後に一つだけ訊きたい」
 
 霧弦の横顔を眺めながら続ける。
 
 「あんたは人になりたいのか?道具になりたいのか?」
1998年07月27日:18時56分55秒
霧弦 / RWAK
 再び視線を緋燕の方へ向ける。
 まるで、雷吼から目をそらすように。

「・・・・人でもなく、道具にもなりきれない。
 中途半端な存在。

 人と同じ姿を与えられ、
 人の心を教えられ、
 それでも、人にはなれぬモノ。

 人の作りし、偽りの人。

 傀儡。

 ・・・・多分、あなたが思っているとおり。
 私は、傀儡よ。

 傀儡師庸径作、剣姫『霧弦』。
 それが私の名前。

 こう、答えればいいかしら?」


霧弦から、雷吼へ
1998年07月27日:13時49分14秒
雷吼 / ジョーカー
 「『道具』は何も恐れない。『人形』は何も感じない」
 
 それが雷吼の応え。
 
 「そして心を知らぬ者に人の生き様は語れない。喜怒哀楽の伝わらない物語は
 事実の羅列、只の記録に過ぎない」
 
 詠うように言葉を連ねる。
 
 「ならば。物語を語り、自らの意義を失う事を恐れるあんたは何者だ?」
 
 問いを重ねる雷吼の目は水面のように静かだった。
1998年07月27日:12時48分04秒
霧弦 / RWAK
「私に与えられた役割は『人の生き様を記し、語り継ぐ』こと。」


 雷吼の質問に対して、霧弦はこう語り始めた。


「私は語るべき者を失い、さすらっていた。
 そして、あなた達に出会った。
 私は確かめたかった。あなた達が語るべき者かどうか。
 だから、邪魔はされたくなかった。・・・・あなたと、あの人の戦いを。」

 そう言って、緋燕のほうを見る。

「役割を失った『道具』は、ただの『がらくた』よ。
 私は・・・・・それを恐れるわ。」

 そして、再び雷吼を見る。


霧弦から、雷吼へ
1998年07月27日:06時09分25秒
雷吼 / ジョーカー
 「あなたは、何も気にしなくていいの。
 ただ、私の『持ち主』でいてくれれば。」
 
 淡々と霧弦は語る。
 
 「それに、私は『死に』はしない。ただ、『壊れる』だけよ。」
 
 それを聞き、雷吼の手が一瞬強く握り締められ、そして解かれる。
 背後にいたさのえにはそれが分かった。そして雷吼が未だ怒りを覚えていることを。
 
 「なぁお嬢ちゃん。あんたなんでさっきあの若いのを庇った?」
 
 霧弦の奇妙な言動を問い質しもせず雷吼はそんな事を訊いた。
1998年07月27日:01時31分28秒
/ Dr.李
 紫は物は知らないが、馬鹿ではない。
 むしろ、感情の動きには人一倍敏感であると言える。
 ましてやそれが、殺気、怒気なれば・・・・。
 
 いつもなら、葉嬢の言葉に疑問を投げかけるだろう。
 「誰が?何故?」と。
 だが紫もここにいてはまずいという意見には賛成できた。
 「うん、分かった。」
 俊敏な動きで、脇にそれる。
 少し後ろを振り返り、気づかれてないと察するや・・・。
 (まぁ、雷吼は気づいていてもおかしくないが)
 
 全力で駆け出した。
1998年07月26日:23時27分40秒
霧弦 / RWAK
「さっきは大した怪我もしなかったが、次は死ぬかも知れねぇぜ。」
 
 
「かまわないわ。」
雷吼の警告を、霧弦はあっさりと拒否する。
 
「あなたは、何も気にしなくていいの。
  ただ、私の『持ち主』でいてくれれば。」
 
  その言葉には、なんの感情も見られない。ただ、言葉を紡ぐのみ。
 
「それに、私は『死に』はしない。ただ、『壊れる』だけよ。」
 
  霧弦から、雷吼へ
1998年07月26日:19時42分12秒
葉嬢 / 月夢
「紫、逃げるわよ」
 紫にだけ聞こえるようについ先ほどまでの意見をひるがえして葉嬢がぼそっと呟く。
「それも速やかに全力で、なおかつ気づかれないようにするととっても助かるわ」
 極めて難しい条件を紫に要求する葉嬢の意識は緋燕にも翠蘭にも霧弦にもましてや九郎や雷吼にも向いていない、向いてる先はただ一つ、もっとも側にいる女性、ただし怖くてとても直視できないが。
「ここから修羅場になるわ……下手するとあっちの緋燕とか言う兄さんとあの翠蘭とか言う姉さんが束になってその上暴走した火猪が暴れ回るよりさらにひどくなるかもしれない………」
 言ってることは冗談に見えるが葉嬢の表情には洒落の様子はみじんもない。
「………いい、とにかくこの場を離れるわ、特にうちの姉さんと兄さんの間に入っちゃ絶対駄目よ、なにがあっても」
 
 
 ということで撤退(爆)でも宿に帰ったら今度は鴉たちが喧嘩してるんだよなあ(笑)。
 
1998年07月26日:15時06分23秒
雷吼 / ジョーカー
 「決めたわ。私はあなた達の物語を語り継ぐ。」
 
 「は?………正気か?お嬢ちゃん」
 
 雷吼の手が幾つかの対象を指し示す。
 
 「あんなのとか」
 
 緋燕を
 
 「あんなのとか」
 
 翠蘭と天仙を
 
 「あんなのが」
 
 これは白拍子…九郎だ。
 
 「いるんだぞ?しかも襲ってくる奴もいる。命が幾つあっても足らんぜ。
 悪い事は言わねぇからやめときな。…さっきは大した怪我もしなかったが
 次は死ぬかも知れねぇぜ」
1998年07月26日:01時35分31秒
霧弦 / RWAK
「・・・ありがとう。」
 
  今度は感謝の言葉を言って、雷吼の手を取り立ち上がる。
 
  その瞳は熱く雷吼を見つめている。
 

 雷吼の助けを得て立ち上がったとき、霧弦はこういった。
「決めたわ。私はあなた達の物語を語り継ぐ。」
1998年07月26日:00時23分28秒
雷吼 / ジョーカー
 「・・・・なぜ、私を助けたの?」
 
 率直な問い。その目は明確な答えを求めている。
 誤魔化しは何故か効きそうにないように思えた。
 
 「んー、難しい質問だな」
 
 印を解きながら、しばし考える。
 
 「強いて言えば一期一会って奴かな。敵でも仇でもない人間が目の前で倒れていたら…
 俺は助けようと思うんだよ。別に感謝が欲しい訳でも無いし、見返りを期待している訳でもないがね。
 もっとも助けるだけの価値が無い奴だったら、その気も起きないのは確かだが」
 
 半ば困ったように思うところを述べる。
 
 「それに大体だな、女子供が−別に馬鹿にしている訳じゃないが−
 怪我して倒れているのは痛々しいじゃないか。俺は見たくないのさ。そんな光景をな」
 
 照れ隠しだろうか、そこまで言うと雷吼は急に立ち上がる。
 
 「さ、立てるかいお嬢ちゃん。幾ら夏でも夜中、地べたに
 寝転がっていると身体冷やすぜ」
 
 些か無造作に手を差し伸べる雷吼だった。
1998年07月26日:00時19分38秒
翠蘭 / karma
 「逃がしはせんぞえ!」
 九郎の動きに機敏に反応する。
 
 とんぼを切りつつ半ば壊れた天仙の上に飛び乗る。
 
 「『散櫻・二重』!」
 
 声とともに天仙の胴が左右に開く。
 そこにあるは二挺の呪連銃。
 いくらか銃身を切りつめてあるもののその破壊力は十分に残っている。
 
 「殺!」
 声とともに九郎に向けて無数の銃弾が降り注ぐ。
 
 
#無数って言っても13、4発です。
#誰かかばうかな?(笑)
#ちなみに緋燕のことはあまり相手にする気はありません(笑)
#あんな若僧(爆)
1998年07月25日:23時49分20秒
霧弦 / RWAK
 ・・・オン・マユ・ラ・キランデイ・ソワカ
  オン・マユ・ラ・キランデイ・ソワカ
  オン・マユ・ラ・キランデイ・ソワカ・・・
 
どこかから響く、懐かしい、呪。
 
(御坊?)
  霧弦のかつての「持ち主」。だが、彼も死んだ。
(じゃあ、誰?)
 
  そして、意識が覚醒する。
 
「起きたかい、お嬢ちゃん」
 
  そこには、あのサムライがいた。
 
  だが、霧弦の口から出るのは感謝ではなく、疑問。
 
「・・・・なぜ、私を助けたの?」
 
 
  霧弦から、雷吼へ
1998年07月25日:10時09分42秒
雷吼 / ジョーカー
 「ま、確かにそうなんだがな」
 
 肩を鳴らしながら返事をする。
 
 「あの若いのが俺達を追って来れたのは奴がそう言う事に長けている…からじゃない。
 どこかに『目』がいるのさ。で、こっちは子供の足だろ。そう簡単には逃げられない。
 だが相手も人手不足かどうか知らないが、奪いに来たのがサムライ一人って事は
 前線に立てる人間は恐らく奴だけ。逃げ出した処でも追跡を振り切れないが
 今、此処で奴をしばらく追って来れないようにすれば、時間は稼げるさ」
 
 其処に緋燕が声を掛けてくる。
 
 「その女性の手当を頼めないか。君たちを襲った私が頼み事をするのはおかしいが
 その女性は私とは何の関わりも無い。それに私は人を癒すすべをもっていない。
 だから・・・」
 
 奇妙な男だ。先程まで刃を交えようとしていた相手にそれを頼む。
 
 「変わってるな、お前。確かにお前とは関わり無いだろうがさりとて
 こっちにも治してやる義理は無いぜ?」
 
 と、肩を竦めてみせる。
 
 「だがまぁ、そう言うのは嫌いじゃないがな」
 
 正反対の事を口にすると無造作に歩み寄り、霧弦を脇に抱えて後ろに下がる。
 怪我の様子を調べながら先程の話を続ける。
 
 「『目』を潰せば話は簡単なんだが俺はそっちの方は得手じゃなくてな。
 餅は餅屋さ。素人が手を出すより玄人に任せた方が良い」
 
 シノビにはシノビ。そういう事だろう。
 
 「それから敵味方の話だが、紫の敵はあの若いの一人さ。このお節介のお嬢ちゃんは
 只の飛び入りのようだし、殺気立ってる方は白拍子殿を狙ってるだけだ。
 もっとも紫の言を借りるなら若いのも敵じゃないんだろうけどな」
 
 独白混じりの台詞が終わる頃には怪我の検分も終わる。
 
 「骨が折れたわけでなし、血を吐いていないから臓物も傷付いていない。
 ちったぁ血が流れているが……」
 
 其処で言葉が淀む。何かに気が付いたらしい。
 
 「まぁ、命に別状はないな」
 
 取り繕うように言葉を繋げる。
 
 「オン・マユ・ラ・キランデイ・ソワカ
  オン・マユ・ラ・キランデイ・ソワカ
  オン・マユ・ラ・キランデイ・ソワカ…」
 
 印を組むと真言を唱えはじめる。孔雀明王呪、一般に「癒やし」として知られる法力だ。
 霧弦の体を包んだ淡い光が傷を跡形もなく消していく。
 そして真言も終わる頃、霧弦の目がうっすらと開いた。
 
 「起きたかい、お嬢ちゃん」
1998年07月25日:01時16分23秒
葉嬢 / 月夢
「よくわかんないけど、おいらのやったことで迷っちゃ駄目なんだね?」
「わかったよヒメちゃん。おいらくよくよしない」
「そうそう、それでいいのよ」
 葉嬢が紫の頭をなでる。
「さて、結論が出た処でそろそろお暇しようか、いい加減、夜も遅いし散歩を楽しむ雰囲気でもなくなってきたからな」
「そうだね、あちらはあちらで盛り上がってるみたいだし」
 翠蘭、九郎、緋燕が微妙な位置合いでにらみ合っている、うまくやれば今なら逃げられるだろう。
「俺はあの若いのがお前らを追っかけても困るからしばらく時間稼ぎをしているよ。 だからとっとと宿に帰ってな」
「宿に帰っても逃げたことにはならないと思うけど…荷物取ったらとっとと引き払った方がいいんじゃないかな?」
 葉嬢にしては珍しくうがった意見、だが言ってることはさらに珍しく極めて真っ当である。
「だーれが敵か味方かわかんないし、ちゃっちゃっと行方くらますのがあたしとしては得策だと思うの」
 
1998年07月24日:12時05分10秒
可我見 / 夜光
 「貴様のような下郎に名乗る名などない」
  硬質の感情を感じさせない声音。その根底に怒りが滲んでいる。
 「消えろ」
  何気ない一言。まるで肩に止まった虫を振り払う仕草そのもののような自然な一言。だがそこには何者をも従わせる
 異形の迫力が伴っている。
  故に動かされるものもある。
  鴉の腕の中に抱えられていた丁が動く。目の前の異形に心奪われたままの鴉にはそのかすかな動きに心を砕くだけの
 余裕は無い。白熱した光球がその掌に現れる。法術で用いられる気弾。高圧力の気の塊は尋常ではない破壊力を有する
 凶器と化す。
  その掌が、無防備な鴉の胸元へと伸びる。
 
 ジュ!
 
  生きた人の肉を焼く嫌なにおいがあたりに立ちこめる。
 
 可我見 より 丁へ命じ 鴉へ
1998年07月23日:16時53分51秒
九郎 / ハリ=ハラ
「う〜ん」
 
 二つの玩具の前で悩む子供のように、紫達と翠蘭を見比べる。
 眼前には、翠蘭の放った式鬼。
 向こうでは、のこる二匹の式鬼と狼が、戦っている。
 
「うぅ〜〜ん‥‥」
 
 軽く身を沈めると受けていた扇の角度を変える。
 扇は式鬼の爪の上を滑り、丁度篭手の辺りでその爪を切り落とす。
 
 がつ‥
 ばつん‥
 ごり‥
  
 切り落とした腕が地面につく以前に、鈍い音が三つ上がる。
 一つは式鬼の腹に食らいついた狼の歯が噛み合わされた音
 一つは式鬼の首が狼に噛み千切られた音
 一つは式鬼の胸に九郎の抜き手が差し込まれた音
 
 ほぼ同時に三鬼は霧散し、二匹の狼もまた霧散する。
 
「えっとぉ‥えっとぉ‥」
 
 きょろきょろと二三度視線を往復させると、名残惜しそうに翠蘭の方を見ながら、紫達の方へと駆け寄る。
1998年07月23日:11時30分28秒
緋燕 / 幻兎
 「何じゃ?童をさらおうとするような人非人にも慈悲の心とやらがまだあったとでもいうのかえ?」
 
 翠蘭の言葉にも緋燕の心に動揺は起きなかった。
 いや、起きるほど冷静ではなかったのかもしれない。
 それでも、霧弦の状態を忘れるほどでは無かった。
 翠蘭から目を離さずに、緋燕は雷吼たちに呼びかける。
 「その女性の手当を頼めないか。
 君たちを襲った私が頼み事をするのはおかしいが、その女性は私とは何の関わりも無い。
 それに私は人を癒すすべをもっていない。
 だから・・・」
 
 緋燕は紫を捕らえることを諦めた訳では無かった。
 しかし、今は先に翠蘭を何とかしなければならない、それに紫たちならまた追いかければいい。
 そう判断した結果だった。
1998年07月23日:01時56分46秒
雷吼 / ジョーカー
 「さて、結論が出た処でそろそろお暇しようか」
 
 刀を腰に納めながら提案する。
 
 「いい加減、夜も遅いし散歩を楽しむ雰囲気でもなくなってきたからな」
 
 その背後では緋燕と翠蘭が睨み合いを続けている。
 
 「俺はあの若いのがお前らを追っかけても困るからしばらく時間稼ぎをしているよ。
 だからとっとと宿に帰ってな」
 
 そう言って雷吼は紫達に背を向ける。
 その背は気負いもなく、焦りもなく。
1998年07月22日:20時31分26秒
/ Dr.李
 葉嬢の啖呵に、雷吼の言葉。
 落ち込んでいた紫はただきょとんとするばかりだった。
 
 「よくわかんないけど、おいらのやったことで迷っちゃ駄目なんだね?」
 相変わらず、葉嬢をだっこしたまま雷吼に問いかける。
 「わかったよヒメちゃん。おいらくよくよしない。」
1998年07月22日:00時52分25秒
雷吼 / ジョーカー
 「わかんない。だっておいらは逃げてただけだから。
 ・・・・・・・・・・・・逃げたのがいけないのかな?
 立ち止まって・・・コロシちゃう方がよかったのかな・・・・。」
 
 雷吼が答えるよりも早く、葉嬢が口を開く。
 
 「あなた方は女性を守る義務があるんだから迷おうが悩もうが知らないけど
 自分で決めた道ぐらいしっかり歩いて後悔しないでよ、あたしたちまで
 迷惑するんだから、あなた方に泣き言言う権利はないの、いつだって
 虚勢張ってなきゃ駄目なの、意地と見栄除いたら男なんて何にものこんないんだから」
 
 身も蓋も無い言い草だが一面の真実。
 
 「こうすればよかった、こうしなくちゃいけないんだなんてだーれも聞きたくないの
 後ろ向くか下向くしかできない男なんてかっこわるいんだから」
 
 勝ち気な瞳が紫達を捉える。
 
 「だからそこで深刻ぶって下向いてる連中上を向いてしゃんとしなさい。
 やりたいことあんでしょ、自分で決めたことなんでしょ、だったら
 最後までかっこつけてなさいよ、他人の言葉におどおどしてる男なんて魅力ないんだからね」
 
 歯に衣着せぬ、それだけに痛快な啖呵。それはその場の雰囲気を
 一発で吹き飛ばすだけの力を持っていた。ついで沸き上がったのは呵々大笑。
 
 「くくくく、はははははははははは」
 
 笑っているのは雷吼。さも楽しそうに、堪えもせずに。
 
 「そうだな、確かにそうだ。よく分かってるじゃないか」
 
 紫の脇に抱えられている葉嬢の頭をくしゃくしゃと撫でる。
 そして紫に目を向ける。
 
 「紫、お前がやった事が正しいのか、間違ってるのかはお前自身が決める事だ。
 お前なりに考えてお前だけの答えを出せ。だが一つだけ言っておく。
 名刀を巡って人が争うのは刀のせいでも刀が悪いからでもない。
 何が悪いのか、強いて言えばそれは人の欲だ。自分に責の無い事を
 思い悩むのは時間の無駄だぞ」
1998年07月21日:23時59分52秒
翠蘭 / Karma
 「貴様!」
 殺気が吹き付けられる。
 
 「何じゃ?童をさらおうとするような人非人にも慈悲の心とやらがまだあったとでもいうのかえ?」
 殺気に対して涼しげに答える。
 
 翠蘭から緋燕へ
 
#むう?まだ悪人癖が抜けてないかも(笑)
1998年07月21日:21時33分28秒
葉嬢 / 月夢
「そんなの、簡単さ。自分以外が、敵なんだよ」
「ん?」
 さのえがぼそっと呟いたのに振り返るといつもらしくない弱気な声でさのえが言う。
「とは言っても、こいつらみんな、洒落になってないねぇ。さて、葉嬢。女は逃げて、男どもに任せようか?」
「女だけでって………護衛が紫おいてくのはどうかと思うけど、それに…………この状況でどうやってあたしだけ逃げろと?」
 いい加減下りればいいのに相変わらず紫に抱えられたままで話している葉嬢。
「まああたしとしてもこうめんどくさいと逃げたいのはやまやまなんだけど………でもお姉さんが弱気なんて珍しいね、頼る男ができるとやっぱりか弱くなるの?」
 昔のさのえなんて知らないのにころころと笑いながらいう葉嬢………相変わらず状況がわかっているのかいないのかわからない娘である。
「やっぱりー、素敵な旦那様にかばってもらえるのが夢だったりするの?」
 それぞれに人生を背負った発言をしている紫やら雷吼やら緋燕やらが聞いてると人生嫌になりそうな軽さである、もしこれを場の雰囲気を逸らすために故意にやっているのなら大したものなのだが。
「危なくなったところでいきなりどこからともなく現れて助けてもらったり、よくわかんないうちにさらわれてそして助け出すために一人で乗り込んできたりー」
 周りのあきれた視線など一切無視、葉嬢の話は続く。
「………で、やっぱりかっこいいとか惚れなおしたりしたいの?」
 さのえ本人も何か言いたげだがそれも気にせずに葉嬢は続ける。
「まあそういうのもいいと思うけどね、女には我が儘を言う権利があって男にはそれに答える義務があるって宵闇姉様も言ってたし」
 教育に問題あり。
「男が女よりも頑丈にできているのは女の願いを叶えるためなんだって・・・大変ねえ男って」
 恐ろしく偏った話である。
「そういうわけだから強くなってね」
 そこで唐突に葉嬢が男に……緋燕も含めて……話を振る。
「あなた方は女性を守る義務があるんだから迷おうが悩もうが知らないけど自分で決めた道ぐらいしっかり歩いて後悔しないでよ、あたしたちまで迷惑するんだから、あなた方に泣き言言う権利はないの、いつだって虚勢張ってなきゃ駄目なの、意地と見栄除いたら男なんて何にものこんないんだから」
 ひどい言いようである。
「こうすればよかった、こうしなくちゃいけないんだなんてだーれも聞きたくないの後ろ向くか下向くしかできない男なんてかっこわるいんだから」
 一度男連中を見渡し。
「だからそこで深刻ぶって下向いてる連中上を向いてしゃんとしなさい、やりたいことあんでしょ、自分で決めたことなんでしょ、だったら最後までかっこつけてなさいよ、他人の言葉におどおどしてる男なんて魅力ないんだからね」
 葉嬢から男どもへ。
 
 言ってることが支離滅裂ですが、多分マジな顔して暗くなってるのがいい加減うっとうしくなったようです、まあ、葉嬢なりの慰めかな(笑)。
 
1998年07月21日:19時48分28秒
/ Dr.李
 「紫。お前は何か悪い事をしたのか?」
 雷吼の声。
 「わかんない。だっておいらは逃げてただけだから。
 ・・・・・・・・・・・・逃げたのがいけないのかな?
 立ち止まって・・・コロシちゃう方がよかったのかな・・・・。」
 考える余裕を持ったことで、自分のしてきたことに疑問を抱いているのだろう。
 今まではただ、”生きる為”それだけを考えればよかった。
 葉嬢と妖達が紫に人の道を提示したなら、
 緋燕は、紫に人としての選択を迫っているようにも見える。
 雷吼なら即断できることでも、人としてまだまだ未完成な紫には難しい問題だった。
 理性においても・・・感情においても。
1998年07月21日:18時41分12秒
雷吼 / ジョーカー
 「おいらの・・・せいなのかな?」
 
 沈んだ声でうなだれる紫。
 
 「違うな」
 
 意志の籠もった声がそれを否定する。
 
 「紫。お前は何か悪い事をしたのか?」
1998年07月20日:19時42分47秒
/ Dr.李
 「人質・・・・。」
 何とはなしにつぶやく。
 言葉の意味はわからないが、ものすごくいやな響きだった。
 そして、その言葉はムラサキが紫であるが故に悩みを持たせた。
 
 「おいらの・・・せいなのかな?」
 今まで見せたこともない表情でうなだれる。
1998年07月20日:16時57分44秒
超大ポカ / みだれかわ枕
>ログの5を見れば分かりますけど
>宿を出るとき、さのえに斬甲刀持たせてるですよ。
>一応、鴉が警告したんで。
 
 あぎゃ。申し訳ないです。
 えーと、えーと……
『それでも撤退』の方針で進めます。
 なんでかって?
 その方が『らしい』からです(大マジ)。
1998年07月20日:11時24分41秒
持たせたのに・・・・・・(苦笑) / ジョーカー
 ログの5を見れば分かりますけど
 宿を出るとき、さのえに斬甲刀持たせてるですよ。
 一応、鴉が警告したんで。
 
 そん時枕さんにいなかったんで
 僕が書いたです。その描写。
1998年07月20日:08時50分47秒
「弱気」 / みだれかわ枕
「で、誰が味方で誰が敵なの?わかりやすい判別法方知りたいんだけど」
「そんなの、簡単さ。自分以外が、敵なんだよ」
 さのえは、葉嬢のつぶやきに対して、そう答えた。
「とは言っても、こいつらみんな、洒落になってないねぇ。さて、葉嬢。女は逃げて、男どもに任せようか?」
 
 
 さのえは、弱気になっていた。
 冗談めかした口調ではあったが、逃げることも、本気で考えている。
 今までの彼女には、考えられなかったことだ。
 
――斬甲刀を置いてきちまうなんて。
 
 肌身離さず背負っている八連斬甲刀は、今、宿の壁に立てかけられている。
 
――逃げることに専念すれば、こいつらから離れることは、簡単だ。
 
 事情はさっぱりわからないが、闖入者たちは、お互いに攻撃しあっている。
 
――ええい。なんでこんな、弱気に!
 
 思いながら、少し、後ずさった。
 そのとき。
 
 
 さのえ。
 
 その時、どうなったのか。後はみんなに任せた!(笑)
1998年07月20日:01時46分29秒
葉嬢 / 月夢
「貴様!」
「ん?」
 緋燕の怒鳴り声で葉嬢は顔を上げると場を見てきょとんとした顔をする。
「あや?」
 なんだか知らないうちに様相が一変している、九郎と翠蘭が喧嘩しているのはいいが、なぜか霧弦が倒れており、それを見て緋燕が翠蘭に怒鳴っている。
「・・・・・・・」
 じいいっとその様子を見ていろいろ考えてみてから雷吼の裾を引っ張り尋ねる。
「で、誰が味方で誰が敵なの?わかりやすい判別法方知りたいんだけど」
 
1998年07月17日:14時53分55秒
緋燕 / 幻兎
 気が付けば目の前に、少年がいる。
 
 これか、あいつらが欲した「力」は。
 
 最初の驚愕が過ぎると、逆に緋燕は落ち着いてきた。
 今まで少年を、守るべき弱い存在と考えてきた。
 けれど目の前にいるのは、自分と対等か下手したら自分より強い相手。
 それに命令は殺すのではなく、生きたまま捕らえること。
 この少年であれば、捕まえられたとしても、そこから自力で逃げ出す事も出来るだろう。
 ならば躊躇する理由は無い。
 
 「おいらを止めたいなら、取ろうかどうか思ってちゃ駄目だよ。」
 
 「君の止めるが殺すことなら、最初から考えていない。それと君は逃げ続けると言ったね、私が諦めるまで。それはさせられない」
 
 そう、私が彼を追うのを諦めるとすれば、その時は。
 
 「妹が人質に取られている。だから私は君を捕らえなくてはいけない。妹を助けるために。君が逃げ続ければ、いずれ妹が殺されてしまうから。」
 迷いが緋燕の瞳から消えていた。
 「どうやら、君は私が思っていたより、自分の身は自分で守れるようだ。ならば・・・」
 
 だが、緋燕より先に翠蘭が動き、状況は変わった。
 
 突然に放たれた式に緋燕が反応する前に、霧弦がその身をもって阻んだのだ。
 
 「貴様!」
 
 緋燕の身体を怒りが駆けめぐる。
 名も知らぬ、言葉も交わさなかった少女の為に。
 
 緋燕にとって、女性や子供は守るべき存在だった。
 だから霧弦が傷つけられ、怒りに駆られた。
 けれど翠蘭のように他者を傷つけるようなら、守ろうと思わない。
 
 それまで緋燕の身体を覆うことの無かった殺気が、翠蘭に向けて放たれた。
 
 翠蘭さんおめでとう、見事君は緋燕に敵として認識されました(笑)ますます面倒になりそう。
 しかし、このままじゃ、紫に事忘れそうだ、緋燕君。
1998年07月17日:01時26分17秒
九郎 / ハリ=ハラ
 襲い掛かる式鬼に向かい、扇を一振する。
 っと‥‥
 
 ごうっ
 
 獣の吼え声のような飾音と共に、烈風が式鬼に向かい吹き付ける
 その烈風にあおられてか、三体のうち二体がよろめく‥‥
 
 いや、風によろめいたのではなかった。
 
 一鬼は肩に、もう一鬼には腹に、何かが食いついている。
 それは狗に似た獣‥‥
 
 式鬼の肉を噛み千切ると、それぞれの相手の行く手を阻むように向かい合う。
 だが、向かってきた式鬼は三鬼‥‥
 残る一鬼は妨害を受けず、九郎に肉薄する。
 
 振り下ろされる式鬼の爪。
 それを扇で受け止める。
 
 ぎりぎりと押し合ったまま、九郎が翠蘭に向かい尋ねる。
 
「どうしたの、翠蘭ちゃん?
 なんでそんなに機嫌が悪いの?」
1998年07月17日:00時16分37秒
霧弦 / RWAK
「いきやっ!!」
 翠蘭の声とともに式が飛び出した。
  その数、5。
  うち2つの式の動きを追う。
 
  目標は・・・・緋燕。
 
  間に合わない。そう思った瞬間に体が動いた。
 
 
  式の、斬撃が2発。
  緋燕を狙ったはずのそれは、霧弦によって阻まれた。
 
  己が身を盾にして。
 
 
  そのまま霧弦が宙に舞う。
 
  どうっ。
 
  霧弦の体が、緋燕の目の前に落ちた。
 
  だが、霧弦はぴくりとも動かない。
 
 
 
 
#霧弦は死んだ訳ではありません。
#ダメージを全部活力に入れて、気絶しました。
#残りはすべて、軽傷です。
#「見た目ほどひどい怪我ではない」と言ったところでしょうか。
1998年07月16日:23時44分57秒
翠蘭 / Karma
 「あいにくじゃが、妾にそなたの都合をいちいち気にするような義理も無ければする気も無いのでな、邪魔はしないでもらおう。」
 霧弦の言葉に答える。
 
 その瞬間辺りが動いた。
 
 「今ぞ、『迅刀鬼』!!」
 両の手より出した幾枚かの符が実体化する。
 
 奇妙に歪んだような人型。両の手の先には六尺にも及ぶ鋭い刃。
 奇怪な体の形はまるで甲冑を着込み両の手に刀を持った武者のよう。
 その数5鬼。
 
 「いきやっ!!」
 声とともに式が動き出す。
 3鬼は九郎に、2鬼は緋燕に。
 
 
#ちょっと悪役はいってるね、まじで(苦笑)
#ちなみになんで緋燕が狙われるかといいますと、
#『童に手をだそうとする者にろくな奴はいない』というのが翠蘭の考え方です。


#やっぱ悪党?俺って(笑)
1998年07月16日:15時09分57秒
/ ハリ=ハラ
「ほぉ‥‥刻限ですか‥‥」
 
 金剛機の出現とともに、鴉の中身が変質する。
 
「随分と剣呑なお言葉ですなぁ‥‥
 それに、可我見殿‥でしたかな?」
 
 丁をぐっと引き寄せると、その胸に抱きとめる。
 優しく抱擁しながら、可我見に向かい微笑みかける。
 
「あなたが何様かは存じませぬが、少々無粋で御座いますな‥‥
 せめて名乗りをおあげになったら如何です?」
 
「私は鴉‥しがないシノビで御座います‥‥」
 
 笑みを浮かべたまま、可我見に問い掛ける
 
「御名、伺わせて頂きましょう」
1998年07月16日:13時17分59秒
/ 夜光
 「まるで子供のよう」
  悪戯っぽい笑みを浮かべる。
 「許して差し上げます。殿方はいつまでも子供のようなのですもの」
  姉のように母のように。
  けれど、そのとき。闇が動いた。
  いや、それは闇だったろうか?薄く引き延ばされた影だったかもしれない。
 「じゃれあいはそのくらいにしておかぬと任務に差し支えるぞ」
  その声には抑揚というものが。感情というものが全くといってなかった。
 「可我見......様」
  人に似る。けれども決して人ではない。その肌は鋼鉄のそれ。けれどもその
 姿はその仕草は人のそれと酷似している。
 「丁。刻限はすぎた。約束通りきたぞ。」
  その姿は死に神に見える.......
 
 
1998年07月16日:04時55分00秒
霧弦 / RWAK
「貴女がこの人を狙うのは一向にかまわないけど、邪魔はしないでもらいたいわ。」
  霧弦がこう言った次の瞬間、場が動いた。
  それも、霧弦の予測を遙かに超える形で。
 
  まず、若いサムライが動いた。そして、それを追うようにもう一人のサムライが動く。
  そこまではいい。だが、それを遙かにしのぐスピードで子供が動いたのだ。
  まるで見えなかった。ただ、すさまじい風が一陣駆け抜けたように感じられただけ。
 
(何が起こったというの?)
 表情には出さない。
  だが、確実に霧弦の動きは止まった。
 
  敵と相対している場面でのそれは、死を意味する。
 
 
 
#さあ翠蘭さん、今霧弦は隙だらけですぜ。
#煮るなり焼くなり、お好きなようにどうぞ。(爆)
1998年07月15日:22時23分24秒
葉嬢 / 月夢
(なーんか成長著しいわねえ・・・・・つまんない)
 紫に抱えられたままで葉嬢が不服そうな表情をする。
(いや、まあいいことなんだろうけど・・・なんかあたし出番ないぢゃない)
 紫に抱えられて(しかも反応できなくて)いるのが多少気に障っているようである、とことん身勝手なことを思う。
 そもそも妖術の修行がめんどくさくて鈴鳴から逃げて歩いていた葉嬢にこの場でできることなどはっきりいってもとよりない、そうでなければ宵闇が人間に護衛などを頼もうという発想をするはずもない。
(なんかほら、さあ、もうちょっと………)
 ぶつぶつと心の中で呟くわがまま娘、まあ口に出さなくなっただけ葉嬢も成長しているのかもしれないが。
 その間にも紫たちの真面目な話は続いている。たどたどしくも紫は一生懸命自分で考えたこと、感じたことを雷吼と緋燕の二人に伝えようとする、ちょっと脇に目をやればさのえがやや呆気にとられたような顔をしているようにも見える。
(人間ってほんとに成長早いのかなあ?なんか一日で印象変わったけど)
 長い時をかけて変わっていく妖の森の基準からすれば紫の変化はきわめて急激なものである、人生経験の浅い葉嬢にはどうしても戸惑ってしまう。
(なんか複雑ね………)
 葉嬢が紫を見上げてから複雑な表情をする。心身共に妖であり、生まれてからずっと妖の中で生きてきた葉嬢には変わるということが不思議なものに感じられてしまうのだ。
「……あたしも変わるのかなあ?」
 宵闇や鈴鳴や主はなにを考えて森の外に出したのかふと葉嬢が考え込む…………周りの状況なぞすっかり忘れて。
 
1998年07月15日:21時15分34秒
/ Dr.李
 「それでも、敵じゃないヒトと戦っちゃダメだと思う。」
 なにがそういわせるのか、それはわからない。
 「その人は敵じゃない・・・。おっちゃんと同じ。」
 追跡の時のことを言っているのだろう。
 「だから戦っちゃダメ。」
 紫の眼は金色をたたえている。
 それは雷吼の後ろで繰り広げられている戦いのため。
 
 「追ってきたいなら追ってくればいい、いつか追ってこなくなるまでおいらは逃げるから。」
 紫が言葉をつなげる。
 「おっちゃん、殺すってことが止めるってことなら、その人は殺しちゃダメ。」
 緋燕をみて言う。
 「おいらを止めたいなら、取ろうかどうか思ってちゃ駄目だよ。」
 紫独自の言い方だ。
 獲物を狩るときの心境で説明してるらしい。
1998年07月15日:20時26分44秒
雷吼 / ジョーカー
 どう動いたのか。雷吼にもそれは分からなかった。
 ただ事実だけが其処にある。葉嬢を抱え
 金色の光を目に湛えた紫が其処にいる。
 
 「さぁ、どうする紫?」
 
 問う声は簡潔極まりなかった。
1998年07月15日:20時14分25秒
/ Dr.李
 「知らなかったのか?だから殺すのではなく 止めると言っていたのじゃなかったのか?」
 雷吼が尋ねる
 
 さのえの声が聞こえた瞬間。
 後ろで殺気がはじけた。
 自分に、ではない。他者に向かってではある。
 手を引かれる。
 葉嬢だ。
 ”マモラナキャ。”
 心のどこかでそう思う。
 
 サムライが間を詰め、雷吼の剣風が顔をなでた瞬間。
 紫の目は、黄金の光に染まっていた。
 猫忍・眼赤をして驚愕させた速度を葉嬢付きで再現した。
 どう動いたか。
 それを察知できたものはこの場所に何人もいない。
 
 次の瞬間には、雷吼の前に現れていた。
 腕に葉嬢を抱きかかえて。
1998年07月15日:16時14分19秒
雷吼 / ジョーカー
「殺すというのは生き物が何も出来なくなるようにする事だ。戦う事も逃げる事も。
食事の時に魚や獣を狩るだろう?食べるために息の根を止めるだろう。
それが殺すと言う事だ」

丁寧に答えが、同時に怪訝そうな顔をする。

「知らなかったのか?だから殺すのではなく
止めると言っていたのじゃなかったのか?」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「逃げても、追っかけてくるもんなんだよ、こーいうのは、さ」

背後から聞こえるさのえの声。

「そういう事だ。だから……」

下がっていろ、そう繋げるつもりだった。
だがそこに乱入してくるものがいた。
空から誰かが降りてくる。殺気を纏った何者かが。
それに白拍子が子供のような仕種で相対する。
返事は噴出する殺気、そして鬼火のような式。
それを先ほど現れた奇妙な娘が斬り捨てる。
僅かな間に状況が二転三転した。

そこを男が突いた。サムライの利を生かし
葉嬢が引き離した紫まで急迫する。
だが雷吼もそれを見逃すわけも無い。
そもそも周囲の状況全てに気を配る事が
出来ずに一軍を相手に単身生き長らえる事など
成せるはずも無い。

「…………っ!!」

無言の気合と共に腰の刀を鞘ごと引き抜き
紫と男を分かつように空を引き裂く。
剣風が激しく男と紫の顔を叩いた。
1998年07月15日:15時39分19秒
緋燕 / 幻兎
 緋燕が混乱している間に、新たな存在が現れた。
 美しい少女と、空からの襲撃者。
 そうして始まる戦闘。集まる視線。
 
 チャンスだ。
 
 突然に緋燕は気がついた。
 その場の者の目は、翠蘭たちに釘付けになっている。
 今行動しなければ。
 迷いを忘れて、隙をつく。
 一歩先んずれば、サムライ化している強み、緋燕は紫の間近まで迫った。
 
 気合いを使って紫の所まで行きますが、邪魔してもかまいません。
 でも、紫がつぶらな瞳で見上げれば、一発で動きが止まりますよ(笑)
1998年07月15日:13時47分36秒
緋燕 / 幻兎
 「サムライはお前だけじゃない。お前が変われば俺もまた変わる。変わらんよ、何も」
   
 だとしても、これ以外の方法は思いつかない。 この男を倒さなければ・・・・・・
 緋燕は刀を握る手に、一層力を込め、攻撃に移ろうとした、その時。
 緋燕の耳を打った、紫の言葉。
   
 「その人は敵じゃないよう、おっちゃん。敵じゃないのを止めちゃったら、おっちゃんはわるい人になっちゃうよう。」
  
 緋燕は驚愕した。
 彼はこの少年を捕らえに来たのだ。
 なのに何故、紫は敵ではないと言い切るのか。
 どうして・・・
   
 「逃げても、追っかけてくるもんなんだよ、こーいうのは、さ」
 「そうだろ、あんた?」
  
 呆然としながら、さのえの言葉にかすかにうなずく。もし彼らが逃げれば間違いなく追うだろうから。
  
1998年07月15日:05時17分24秒
霧弦 / RWAK
「食らい尽せっ!」
 
 翠蘭より放たれた影が九郎に襲いかかる。
 
  だが、九朗と翠蘭との間に割って入る者があった。
 
  霧弦である。
 
  まず、影に向かっていく本かの苦無を投げる。
  苦無は影に突き刺さるが、影は止まらない。
 
 
「ならば!」
 
  霧弦は持っていた刀を抜き放つ。
 
  跳躍。そして影に斬りかかる。
 
「斬!」
 
  刃が「気」の光を帯びる。珠刀だ。
 
  霧弦の一撃は影を切り裂く。
 
  着地後、上空の翠蘭を見る。
 
「貴女がこの人を狙うのは一向にかまわないけど、邪魔はしないでもらいたいわ。」
 
 
霧弦から翠蘭へ
 
 
 
#霧弦の行動が多い? 気合いを使ったことにしてください。(笑)
1998年07月15日:00時32分40秒
葉嬢 / 月夢
「へ?」
 九郎が親しげに声をかけ手を振る先を何気なく見上げると。
「ちょ、ちょっと!」
 目の前の戦闘とは違う、迷いのない明らかな殺気。
「もう、こんな街のど真ん中で非常識な」
 葉嬢に言われたらおしまいである。
 葉嬢は今度は有無を言わさず紫を引っ張って九郎から距離を置く。
「ちょっと喧嘩ならよそでやってよね、こっちはただでさえややこしいんだから」
1998年07月14日:23時33分10秒
翠蘭 / Karma
 「翠蘭ちゃ〜ん」
 下の方でこちらに向かって手を振る影が一つ。
 
 「そこに居ったかぁ!」
 「召・怨・戒・業、『凱炎鬼』ゆけっ!」
 
 翠蘭の手から妖しの影が顕れる。
 般若の面のごとき巨大な生首、その周囲には蒼炎が燈っている。
 「食らい尽せっ!」
 
 影が九郎に襲いかかる。
1998年07月14日:06時21分30秒
霧弦 / RWAK
「・・・・・続けてください。私のことなら気にしなくて結構。そのあたりの木、だとでも思ってください。」
 
  この言葉の後は、ただ場を見つめるだけの霧弦。
  相も変わらず、その表情には感情は感じられない。
 
  ひとつだけ先ほど変わった点があるとすれば、その視線だろう。
  値踏みをするような、それでいて何かを期待するような視線。
  それは二人のサムライ−特に雷吼−に対して向けられていた。
 
  なにをするでもなく、ただ二人を見つめ続ける霧弦。
  その様子が変わったのは、九朗の一言だった。

「翠蘭ちゃ〜ん」
  何気なく、九朗が手を振る先に目をやる。
 
  人が、鳥(のようなもの)につかまって飛んでいる。
  それは、ゆっくりではあるが確実に近づいてくる。
 
 
「・・・・・お知り合い? 空からくるなんて、変わった人ね。」
  九朗に問う。
 
 
  霧弦から九朗へ。 
1998年07月14日:04時35分16秒
ログの報告 / sf
 よく考えると、掛け合い報告に書くんだよな。
 熱にうかされたか? ボケまくり。(;^^)
1998年07月14日:04時33分34秒
LOG 005 / sf
 天羅万象掛け合い:妖編 LOG 005として1998年04月20日から1998年07月13日までのログを切り出しました。
天羅万象掛け合い:妖編ログ / TRPG.NETホームページ / Web管理者連絡先