フォーセリア研究室 LOG 035

フォーセリア研究室の2003年04月13日から2003年05月17日までのログです。


2003年05月17日:22時46分18秒
Re:【聖戦士の身分保障】何故こんな話になったんだろう…… / おりふ
>くらばーと様
 
>自己の理論(神殿の法の世俗の法に対する優越)を主張して正当化してるんじゃなしに、単に内的事実を確認してるだけではないかと言ってるわけです。
>スナイブが神の法の世俗に対する優越を主張しているんじゃなくて、ファリスの神官戦士としての認識を読者に印象付けてるだけじゃないのかと。
 
 神官が世俗の法に縛られない、はアレクラストの「世界観」であり、スナイブの「自己の理論」でも「内的事実」でも「神官戦士の認識」でも無い。
 王権と神権は独立しており、聖職者は神の法にのみ従えば良いので、この場合、世俗の法に対する優劣という概念は存在しない(比較する意味が無い)。
 というのが私の認識です。
 
>「世俗の法は形式化して真の法から外れることもある、そんときゃ無視していいよね」
>「世俗の法は形式化して真の法から外れることもある、だから積極的に無視しなければならない」
 
 「(聖職者は神の法にのみ従えば良いので)世俗の法は最初から考慮する必要が無い」というのが世界観であると考えています。
 無論、尊重できるものについては尊重した方が良いのでしょうが。
 
>『ん〜、でも神官は法律による保護を受けることができないんだね〜。残念だけど君たちにXXしてきた連中を法で罰することはできないよ〜。んふふふふ〜♪』とせせら笑いなさい」と推奨してるわけではないのです。
 
 国が神官を保護する理由はありませんが、この場合、教団が神官を保護するべきでしょう。(無論、神官が教団に対して奉仕をしている事が前提ですが)
 神官に落ち度がある場合はともかく、そうでなければ神官に対する敵対者は、大陸全土の教団全体を敵に回す覚悟が必要になると思います。
 
>逆に外交関係を悪化させないためにとりあえずアノスの神官は(自国の教団所属なら法の裁きに問うところでも)免責するとか。
>XX国の神官には外交上の配慮からこの国では認められていない母国での特権が、時として認められてるのではないか?ということを示唆してるつもりですが、致命的な問題点があったでしょうか?
 
 王権と神権は独立していますから、他国の神官を優遇しようが冷遇しようが、相手国としては「何も関係無い」としか言えないでしょう。
 その神官をどうしようが、(出身の王国にはその神官を保護する責務が無い以上)外交問題にはなりようが無いと思います。
 無論、アノスに関しては話が別ですが、それでもファリス以外の神官であれば外国でどんな目に遭おうと、アノス王国としてはノータッチでしょう。
 文句を言ってくるとすれば、その「国」では無く、「教団」が(国境に関わらず)言ってくると思いますし、対外問題が発生するなら相手は「教団」になるわけです。
 相手国が関与してくる理由は無いので、あくまで教団やその信者に対する配慮にしかならず、「外国の神官の処遇=外交上の配慮」という考え自体がありえないと思うのです。
 
 私が問題にしたのは、括弧書きにある「自国の教団所属なら法の裁きに問う」の部分でした。
 (自国だろうが他国だろうが)「教団所属」の時点で、国の法での裁きを受けさせる事はできないでしょう、と言いたかったのです。
 
>偽神官は火あぶりとか言う風習法律とか本物の神官かどうか、プリーストがいないならセージ技能チェックで判定とか、ホーリーシンボルに発行元とIDナンバーの刻印とか、そっちのほうを(も?)突っ込んでいただけたほうがものすごくありがたかったです。
 
 そういった考察は嫌いではありませんが、私がそれをすると例によって(読みにくい)長文になってしまいます。(苦笑)
 話を不容易に広げる事も、不必要な長文の書き込みも、解っていない人間(くらばーと様の事でもDr.N様の事でもありません)のオカシなツッコミに対してレスをつけるのも、私の本意では無いのです。(信じてもらえないかもしれませんが)
 自分のサイトでやるのならともかく、こういった場で読む人に不快感を与えたくありません。
 今ですら、何故こんな話になったのか分からないのですから。
 
 
>Dr.N様
 
 とりあえず、長文の書き込みは私も本意ではありません。ですから、
 
>本題は前のカキコのタイトルにもある通り、以下の部分です。
 
 という事で、本題とされた「聖戦士の身分保障」に絞ってヤってみましょう。他の部分に関しては、いつか機会と余裕があった時にでも、という事で。
 
>ワールドガイドには「アノスの騎士が騎士団を離れて云々」という記述がありますが、これが聖戦士のすべてであるとは思えません。
 
 ワールドガイドで私が注視したのは以下の部分です。
 
 アレクラスト各地を巡っている“聖戦士”たちも、ファリスの使徒であり、ここアノスの神殿の神官戦士団や正規の騎士団から選ばれて、または自ら望んでこの役目についているのです。
 
 箇所が神殿組織の説明である以上、組織内の人間の解説であると読みました。
 では騎士は神殿組織の人間なのか?という疑問が生じますが、アノスは王権と神権が例外的に別れていない国家で、国王が最高司祭も兼ねています。
 ここが宗教国家であると捉えるなら、正騎士も(王権と同時に)神権に属する人間という事になり、聖職者(もしくはそれに準じる人間)として扱われても不思議では無い、いう考えが成り立ちます。(無論、違っている可能性もあります)
 
 問題は、聖戦士を戦士団や騎士団から選ぶ場合、誰がどのようにして選ぶのか、ですが選んでいるのが国家だろうと神殿だろうと、最高権力者は最高司祭ですから、ファリスの教団が選んでいると判断して良いと思うのです。
 (志願の場合も職務を放棄して諸国を巡るわけにはいかないでしょうから、上の許可なり承認なりを受ける必要があると思います) 
 教団が選抜して聖戦士に任命した。さあ諸国を廻れ。でも手は貸さん。という無責任な事は言わないでしょうし、そんな事をすれば本気で悪を討たせるつもりがあるかどうかを(当の聖戦士からだけでなく)信者からも疑われるでしょう。
 ですから状況的に考えて、教団としては各地の神殿に対して法王名義で聖戦士の援助を指示していると思うのです。(というか指示できない理由が思いつかない)
 聖戦士がアノス以外からも出ている可能性は私も考慮しましたが、その特性が特異かつ過激なので、最高司祭のお膝元からで無ければ出せない(各地の神殿からは勝手に出せない)、のは仕方ないよなぁと考えました。
 
>小説「許されし偽り」に登場するクリストファー・フォウリーは自ら聖戦士であると名乗っており、実際に神聖魔法も使えますが、使用言語は西方語なのでアノス出身ではないようです。(オーファン出身かな?)
 
 正直、コレについては別枠でやりたいところですが。
 まず、出身地自体には興味はありません。ドルティもアノスで修行していましたし、現法王はオランの生まれです。
 要はアノスで神官位を得さえすれば問題は無いでしょうし、他の国で神官位を得ていても、アノスに行って神官戦士団に入団(移籍)した上で、聖戦士の資格を得れば良いと思うからです。(聖戦士が「アノスの神殿の神官戦士団や正規の騎士団から」出ているのであれば)
 クリスの発言に関しては、心情的には聖戦士(のつもり)である、あるいは「旅をしながら悪を討つ至高神の使徒」という意味で(一般に通りの良い)聖戦士という名を使った、もしくは「司祭」同様、狭義と広義の意味を持っているのか……
 色々と思うところはありますが、はっきりした事は言えません。
 ただ、彼は神官位を剥奪(破門)されていますので、厳密な意味での聖戦士とは言えないと思います。
 この聖戦士という言葉の持つ意味についても、考察を進めると面白い疑問が湧いてくるのですが、話を広げたくないのでコレくらいでやめておきましょう。
 
>以上より、「聖戦士=アノス出身」とは言えないと思います。
 
 アノス出身とは私も考えていません。アノスの神官戦士もしくは騎士であるとは考えていますが。
 
>アノス出身であったとしても、アノスの大神殿の権威はアレクラスト全土に通用するものでしょうか?
 
 全土かどうかはともかく、(西域10国を除く)東方に関しては通用するものと考えて、差し支えないと思います。
 最悪、アノス神殿の権威が通用しなくとも、法王の権威は間違い無く通用するはずです。
 ファリスの場合、法王はアレクラスト東方の全ファリス神殿の長として統括しているそうですから。(……ところで西域の最高司祭って誰よ?)
 
>アノス出身の聖戦士は法王によって身分を保証されていることを証明できるようなものを何か所持しているのでしょうか?
 
 していると考えて良いと思います。というか、無いと困るでしょう。各地の神殿の援助を受ける際には、そういったもので身の証を立てる必要があるでしょうから。(それがどういったものであるかはともかく)
 もっとも、コレについては考察を進めていくと別の結論も導き出せるのですが……
 話が拡大するので今はやめておきましょう。
 
>大陸全土のファリス神殿にはアノスの聖戦士のリストでもあるのでしょうか?
 
 さすがにコレは無いと思います。(無論、あっても構いませんが、更新が実情に追いつかないでしょう。情報伝達速度は現実世界の比では無いでしょうから)
 ただし、アノスにはあっても良いと思います。
 
>もしそのような方法についておりふさんにお心当たりがあるなら、是非ともご教示頂きたいところです。
 
 アレクラストにおける身分証明の方法については(聖職者の話では無いにしろ)実例の心当たりがありますが、あまりにも特異過ぎてコレを基準に考えるのはコワいです。
 他には、いくつか思い浮かぶものはありますが、想像の域を脱しない、というのが正直なところです。
 あくまで状況から推測できる程度のものでしかありませんから。
 
>私は「聖戦士が王国の法によって裁かれる」と主張するつもりはありません。
>「聖戦士が王国の法によって裁かれないとは確信できない」と言った方がよいでしょうか。上記の通り様々に疑問があるものですから。
 
 ・聖戦士は聖職者か?
 ・聖戦士はアノスから出ているのか?
 ・法王(アノス神殿)の権威は外国の神殿に通用するのか?
 
 といった疑問に関しては応えられたと思いますが、いかがでしょう?
 また「確信できない」という意味であれば私も同様です。(苦笑)
 私としても、あくまで「裁かれないとする根拠はいくらでも見つかるが、裁かれるとする根拠が見つからないので、裁かれないと判断するしかない」というレベルの話でしかありませんので。
 (厳密には「裁かれる根拠を挙げることはできるが、それは容易に否定できるため、裁かれる根拠とするには弱い」というものですが)
 
 それと最後に、
 
>甚だ不本意なご指摘ではありますが、
 
 申し訳ありません。指摘ではなく、問いかけのつもりでした。
 また、Dr.N様に対して不本意な書き込みをする事は私の本意ではありません。
 不快にさせたのであれば、これについても謝ります。
 済みませんでした。
 
 というか、こういった長文そのものが見ている人達を不快にさせていないかどうか……
 いつ、見苦しいから書き込みをヤメロ、と言われるかドキドキなんですが、一体、私はどうすれば良いんでしょう。
2003年05月17日:04時13分59秒
スナイブのSNE類別判定 / ミッキー
え〜〜〜スナイブのSNE類別ですが・・・
 
 2、ばか正直タイプ
 に分類されていますのでここにご報告致します。
 他に上げられているここの類別判定例ですが、タイデグリー、イリーナとなっております。
 
 参考までにに、ばか正直タイプの講評・解説の冒頭4行を転載しておきます。
 
 >清 真っ正直なファリス神官だね。
 >み 破滅型、多くない?
 >清 多いね(笑)。スナイブは羽根頭の連中の思惑をぶっ飛ばして正面から名乗りをあげて正面から突っ込んだし、タイデグリーは、PC達の援軍を待てずに単身飛び込んでワイトになった。
 >み イリーナもかなり危ないんだけど。
 
 と、なっています。
 ちなみに、1番の聖人君子タイプがSNE的な基本ラインだそうです。
 
 つまり、普通のファリス司祭は『穏やかでいい人で法(ファリスの法も国の法も)を良く守る尊敬されるタイプ』なのだそうです。ファーンやエト、ドルティが基本だそうです。
 
 例外的に、その他のタイプが存在します。
 ・・・・・でも、清松先生個人の勧めるのは『2、ばか正直タイプ』なんですよね。『安全弁』が必須だそうですけど・・・
 あ、安全弁が何かとかは、TRPGサプリ04 発行:アトリエサード 発売:書宛新社 ISBN 88375−035−3C0076 をご購入ください。
 あるいは、リプレイ新シリーズをご覧ください。
 どれだけはた迷惑で仲間が必死に止めなきゃいけない困っちゃんか良くわかると思います(笑) 
 
 
 
 ミッキーがこの記事全体を読んだ個人の印象を言えば、ファリス神官の様々なタイプは、ルナルサーガの表のタマット、裏のタマット、闇のタマット、というような、「同じ神殿・宗派の神官でも司る側面のどこを主として行動しているかによって性格をまったく異にする」というのに近いと思います。
 ガヤンも法と秩序を守るまっとうなタイプと、法を悪用し、悪法を無理強いし、変化を阻害する悪い側面の二つを持っています。
 
 これが、今回のファリス宗教論争の骨子ではないかと見ています。
 
 結論:中には変なのもいるけど例外なのよ。標準と思わないで。
2003年05月15日:19時48分50秒
Re:スナイブの場合に関して言えば / くらばーと
 ひょっとして、スナイブという人物の性格(ないし、発言時の心理状態)は
 
「ファリス神の正義の為なら、あえて地上の法を破ってでも悪と戦う。
 なんて格好良いんだ、オレ!!
 
 という要素が大変多く見られる様な気がするんですが…
 
#そして、ファリスの神官戦士のPCには一時、多く見られた(ような気のする)スタイルですしなァ。

 『ファリス神官が如何こう』と言う以前に、スナイブ自身の性格の問題だと思うんですが如何か?

「神官戦士が6人!」のシナリオは各神殿の教義のドグマチックな部分と一般常識のずれをメインテーマにしており、登場する神官たちはそれぞれの典型ではなくより極端な類型です。

お察しのとおりスナイブはプレイヤーの模範になるべきキャラクターではなく、極端な困ったちゃんとして設定されたものです。

したがって、スナイブの行動を元に神官戦士(特に聖戦士)の行動を規定されると、SNEとしてはかなり困るわけですね、ファリスは反体制で政府を常に監視しなければならない、みたいに。


2003年05月15日:12時48分16秒
スナイブの場合に関して言えば / 是通
 ども、是通です。
 
 手元に、「神官戦士が6人!」の小説、シナリオ版のどちらも無いので確証が掴めまていません。
 ですから、ここを読んだ推論100%なのですが…
 
 ひょっとして、スナイブという人物の性格(ないし、発言時の心理状態)は
 
「ファリス神の正義の為なら、あえて地上の法を破ってでも悪と戦う。
 なんて格好良いんだ、オレ!!
 
 という要素が大変多く見られる様な気がするんですが…
 
#そして、ファリスの神官戦士のPCには一時、多く見られた(ような気のする)スタイルですしなァ。
 
 『ファリス神官が如何こう』と言う以前に、スナイブ自身の性格の問題だと思うんですが如何か?
2003年05月14日:01時48分43秒
【聖戦士の身分保障】長文にて失礼します / Dr.N
>おりふさん
> 彼があの状況で芝居がかった台詞を吐く必要あるいは理由はありましたか?
> また、芝居がかった表現と判断した根拠は何ですか?

最初に読んだ時にあまり論理的に読んだつもりはないのでやや希薄ですが、
邪悪(とスナイブが認識している存在)を討つことが法に触れる可能性を
恐れて消極的になっているライスに対して見得を切ってみたというところ
でしょうか。

> 私は言葉通りに受け取ったのですが。

そうですか。私は最初はちとひねって読んでしまいました。

> 「聖戦士が王国の法によって罰せられる」という結論を先に設定した上で解釈をしていませんか?

甚だ不本意なご指摘ではありますが、初めて読んだのは10数年前ですから
何らかの先入観が入り込んでいる可能性はあります。
しかし前述の通り、自分は「聖戦士が王国の法によって罰せられる」か
どうかはこの部分からは判断できないとは考えています。
従って結論を先に設定した解釈にはあたらないでしょう。

> お尋ね者になろうが気にしない?
> 法を司る神の僕が自己都合で(大々的に)法を破るとは現実的に考えられないし、法を蔑ろにする人物に法を司る神が加護を与えるとも思えません。(スナイブは神聖魔法を使えます)
> そもそも、彼らが罪に問われるとする根拠が見当たりません。(問われないとする根拠ならば、いくらでもあるのですが)

自己都合ではありませんよ。神の正義に従ってです。
別に積極的に王国の法を破ろうといってるつもりはないです。あくまで
至高神の法と対立した場合にということですよ。
そうでなければ王国の法を敢えて破る理由なんてありません。

> 対立しない限りは王国の法に従う、という事であれば、「わたしたちは、至高神の法にだけ従っていればいい」という台詞にはならないと思います。(この台詞は彼が明らかに聖職者である(市井の人間ではない)ことを示しています)

王国の法に従うというよりは、「至高神の法に従って行動することで王国の
法をも遵守することになる」てなところでしょうかね。
いずれにせよ、「従っていればいい」の部分は制度的なことでなく彼自身の
信念の表れであると読んだのです。
また、対立した場合に(葛藤の末に)王国の法を優先したり、双方を満たす
べく行動して結果的に邪悪を討てなかったりするケースもありだと思います。

それから、小説の文章の解釈についてあまり突っ込んで議論するつもりは
ないです。前にも書きましたが、私はおりふさんのような解釈も十分に成り
立つと考えていますから。
本題は前のカキコのタイトルにもある通り、以下の部分です。

> 余所からも何も、聖戦士はアノスの神官戦士(もしくは正騎士)では?つまり彼らは東方教団の長である法王(厳密にはその下の司教?)直轄の聖職者でしょう。

手元に小説がないので確認できませんが、シナリオ集には「ファリス神殿で
神官戦士の訓練を積み」としかありません。(使用言語は東方語ですが)
またティータイムにも、聖戦士については「各地を巡って途中で出会った
悪を討とうというファリスの神官戦士のこと」とあり、アノス出身である
とは限らないようです。
ワールドガイドには「アノスの騎士が騎士団を離れて云々」という記述が
ありますが、これが聖戦士のすべてであるとは思えません。アノスの騎士
(特に光の騎士団)であれば「司祭級の神聖魔法の使い手」ではあっても
「聖職者」ではないでしょうから。リプレイ登場の聖堂騎士であるならば
わかりますが。
また、小説「許されし偽り」に登場するクリストファー・フォウリーは自ら
聖戦士であると名乗っており、実際に神聖魔法も使えますが、使用言語は
西方語なのでアノス出身ではないようです。(オーファン出身かな?)

以上より、「聖戦士=アノス出身」とは言えないと思います。
もちろんスナイブがアノス出身である可能性は存在しますが断定はできないと
考えます。

> 聖戦士の設定がワールドガイドの通りならば、アノスの国家なり大神殿なりが(法王の名前で)彼らの身分を保証できるはずです。
> ですから(少なくとも東方では)各地の神殿の援助なり保護なりは受けられると考えて構わないと思います。

アノス出身であったとしても、アノスの大神殿の権威はアレクラスト全土に
通用するものでしょうか?アノス出身の聖戦士は法王によって身分を保証
されていることを証明できるようなものを何か所持しているのでしょうか?
大陸全土のファリス神殿にはアノスの聖戦士のリストでもあるのでしょうか?

アノスによる身分保証を否定するつもりはありませんよ。その方法がわからない
のです。この疑問が一連の私のカキコの本質部分です。
もしそのような方法についておりふさんにお心当たりがあるなら、是非ともご教示
頂きたいところです。

> その疑問に関係無く、スナイブが「わたしたちは、至高神の法にだけ従っていればいい」と明言しています。それ以上に何が必要なのでしょう?
> 至高神の使徒が無意味に虚言を吐くでしょうか?
> 聖戦士は至高神の法にだけ従っていれば良いんです。台詞を額面通りに受け取れない理由は何ですか?

小説の登場人物のセリフが必ずしも世界観一般を示すとは思わないからです。
前後の様々な事情によって、登場人物本人の主観が混じるでしょうから。
(そりゃ多くの場合は世界観を反映するでしょうが)
それから、スナイブの台詞が虚言であると主張したつもりはありません。

私は「聖戦士が王国の法によって裁かれる」と主張するつもりはありません。
「聖戦士が王国の法によって裁かれないとは確信できない」と言った方が
よいでしょうか。上記の通り様々に疑問があるものですから。

それから今気づいたのですが、シナリオ「神官戦士が六人!」の「冒険の結末」
最終段落にスナイブについて記述があり、騎士見習い殺しの大罪人になることに
ついて「スナイブならそんなことを気にもしない」とあります。
「彼は犯罪を犯してもファリスの正義さえ守っていれば、それで満足なのです」
ともあります。
「聖戦士は至高神の法にだけ従えばよい」とはまさにこのような状況を指している
のではないでしょうか。
また、彼があの場面で王国の法に問われないとすれば、このような記述はされない
はずではないでしょうか。
2003年05月13日:01時58分29秒
【聖戦士の身分保障】うきよのことはせんなきことよのう…… / くらばーと
>まあスナイブの場合、「神の法にかなって世俗の法に触れるなら、強行してからとんずらすればいい」ぐらいの覚悟で言ってるんでしょうが。
>(決して「神の法に従っているから居座って無罪を主張する」とか言ってるわけじゃないと思う)
 結局のところ、(居直って無罪を主張するまでも無く)法に触れない、という意味では?
 世俗の法にとらわれる理由・根拠は何かありますか?

 あ〜、つまり、自己の理論(神殿の法の世俗の法に対する優越)を主張して正当化してるんじゃなしに、単に内的事実を確認してるだけではないかと言ってるわけです。

 極端な例示ですが
「世俗の法は形式化して真の法から外れることもある、そんときゃ無視していいよね」と
「世俗の法は形式化して真の法から外れることもある、だから積極的に無視しなければならない」とでは まったく話が違うというわけで、スナイブの意見はこの二つの事例のいずれに近いかといえば前者だろうと考察してるだけで。

 このシーンでスナイブが神の法の世俗に対する優越を主張しているんじゃなくて、ファリスの神官戦士としての認識を読者に印象付けてるだけじゃないのかと。

>慣習法でなおかつ身分付属だった場合、あまりに無茶をすると民衆のリンチに会う可能性もあります(世俗法の制約を受けない代わりに世俗法の庇護も受けられない)。

 可能性も何も、(場合に関係無く)聖職者は世俗法の庇護を受けられないと思ったのですが。オフィシャルで明記されていますし(設定変更されていない限り)。
 4月19日の【これは世界観】で示唆したような……

 え〜っと、こっからは話がガラッと変わって、実際の運用時における事例の提示みたいな感じですね。解りにくくってごめんなさい。
 で、括弧で囲んだ部分は世俗法で裁けない暴走した神官を民衆がリンチする場合の民衆側の行動理由を抜き出してるだけです。単に。

 決して、
「ソードワールドRPGで舞台となるフォーセリア(アレクラスト大陸)では神官は世俗法の制約を受けない代わりにその庇護も受けることはできません。ですからゲームマスターは神官プレイヤーがうっかり世俗の勢力と対立するようなプレイをしたときは、千載一遇のチャンスとばかりにあらゆる手段で攻撃を加え、プレイヤーが泣きついてきたら
『ん〜、でも神官は法律による保護を受けることができないんだね〜。残念だけど君たちにXXしてきた連中を法で罰することはできないよ〜。んふふふふ〜♪』とせせら笑いなさい」と推奨してるわけではないのです

>逆に外交関係を悪化させないためにとりあえずアノスの神官は(自国の教団所属なら法の裁きに問うところでも)免責するとか。

 自国の教団所属でも国法の裁きを受けないのであれば、どこの神官であっても(聖職者でありさえすれば基本的に)あまり関係無いと思います。

 ここは王権が強化されているところで、例えば神殿には免税特権があっても訴訟権がない、とか言う国でも、XX国の神官には外交上の配慮からこの国では認められていない母国での特権が、時として認められてるのではないか?ということを示唆してるつもりですが、致命的な問題点があったでしょうか?

……でも、どちらかというと偽神官は火あぶりとか言う風習法律とか本物の神官かどうか、プリーストがいないならセージ技能チェックで判定とか、ホーリーシンボルに発行元とIDナンバーの刻印とか、そっちのほうを(も?)突っ込んでいただけたほうがものすごくありがたかったです。


2003年05月11日:10時57分13秒
Re:聖戦士の身分保障 / おりふ
>Dr.N様
 
>自分は単なる修辞的表現というか、スナイブが少々芝居がかった表現したに過ぎないと読みました。
 
 彼があの状況で芝居がかった台詞を吐く必要あるいは理由はありましたか?
 また、芝居がかった表現と判断した根拠は何ですか?
 私は言葉通りに受け取ったのですが。
 「聖戦士が王国の法によって罰せられる」という結論を先に設定した上で解釈をしていませんか?
 
>「追っ手をかけられようがお尋ね者になろうが、気にせず神の正義にのみ従う」ということだと理解しています。
 
 お尋ね者になろうが気にしない?
 法を司る神の僕が自己都合で(大々的に)法を破るとは現実的に考えられないし、法を蔑ろにする人物に法を司る神が加護を与えるとも思えません。(スナイブは神聖魔法を使えます)
 そもそも、彼らが罪に問われるとする根拠が見当たりません。(問われないとする根拠ならば、いくらでもあるのですが)
 
>「神の法と王国の法が対立しても、王国の法には従わずに神の法に従う」という内容であると解釈しました。
 
 対立しない限りは王国の法に従う、という事であれば、「わたしたちは、至高神の法にだけ従っていればいい」という台詞にはならないと思います。(この台詞は彼が明らかに聖職者である(市井の人間ではない)ことを示しています)
 
>彼は身分を保障された神官であるとは思えないからです。(確か余所から流れてきてましたよね)
 
 余所からも何も、聖戦士はアノスの神官戦士(もしくは正騎士)では?つまり彼らは東方教団の長である法王(厳密にはその下の司教?)直轄の聖職者でしょう。
 
>彼に限らず諸国放浪中の聖戦士はみな身分(というか身元?)の保障をどうしているのでしょうか。
>自分が本来所属している神殿がある土地ならわかりますが、あちこち(特に外国)を放浪している場合は?
 
 聖戦士の設定がワールドガイドの通りならば、アノスの国家なり大神殿なりが(法王の名前で)彼らの身分を保証できるはずです。
 ですから(少なくとも東方では)各地の神殿の援助なり保護なりは受けられると考えて構わないと思います。
 独力で困難を排除できない者は、聖戦士の資格を得られない、という考えもアリかもしれませんが、聖戦士がアノス神殿から選抜された神官戦士(正騎士団から出る場合もあるし、選抜ではなく志願者の場合もある)ならば、そのシステムは教団主導のはずですので、何の保護機構も無く神官を諸外国に放っぽり出すという無責任な真似をするかといえば……
 教団の本拠地から教団主導で派遣される神官戦士に対し、各地の神殿が何も援助できない(しない)とは現実的に考えられないのですが。
 
>この疑問が解決されない限り、「聖戦士は神官なので王国の法には問われない」とは考えにくいです。
 
 その疑問に関係無く、スナイブが「わたしたちは、至高神の法にだけ従っていればいい」と明言しています。それ以上に何が必要なのでしょう?
 至高神の使徒が無意味に虚言を吐くでしょうか?
 聖戦士は至高神の法にだけ従っていれば良いんです。台詞を額面通りに受け取れない理由は何ですか?
 
 (文面がキツく感じられるかもしれませんが、気分を害しているわけではありません。他に書きようが無いもので……)
 
 
>くらばーと様
 
>まあスナイブの場合、
>「神の法にかなって世俗の法に触れるなら、強行してからとんずらすればいい」ぐらいの覚悟で言ってるんでしょうが。
>(決して「神の法に従っているから居座って無罪を主張する」とか言ってるわけじゃないと思う)
 
 結局のところ、(居直って無罪を主張するまでも無く)法に触れない、という意味では?
 世俗の法にとらわれる理由・根拠は何かありますか?
 
>慣習法でなおかつ身分付属だった場合、あまりに無茶をすると民衆のリンチに会う可能性もあります(世俗法の制約を受けない代わりに世俗法の庇護も受けられない)。
 
 可能性も何も、(場合に関係無く)聖職者は世俗法の庇護を受けられないと思ったのですが。オフィシャルで明記されていますし(設定変更されていない限り)。
 4月19日の【これは世界観】で示唆したような……
 
>逆に外交関係を悪化させないためにとりあえずアノスの神官は(自国の教団所属なら法の裁きに問うところでも)免責するとか。
 
 自国の教団所属でも国法の裁きを受けないのであれば、どこの神官であっても(聖職者でありさえすれば基本的に)あまり関係無いと思います。
2003年05月09日:22時19分04秒
司祭と国家権力 / 斎乃桜姫
 ユニコーンの探索によると、フォーセリアでは、神官は世俗の権力の支配から独立している存在、だそうです。たとえば税金を納める必要がないですし、国王の命令により強制的な労働にかり出されることもありません(余談ですが、この逆、神殿は法によって保護されないことを良いことに神殿を襲う山賊などから身を守るために産まれたのが神官戦士だそうです)。
 まあ、現在は王権も強くなり、神殿側も権力を(ある程度なら)肯定していこう、と言う考えに変わってきているそうですが。
2003年05月09日:02時03分12秒
Re:聖戦士の身分保障 / くらばーと
> そして何より、この台詞の前に「わたしたちは、至高神の法にだけ従っていればいい」というものがあります。これは「王国の法には従わなくて良い」という意味でもあります。
その部分は、「神の法と王国の法が対立しても、王国の法には従わずに神の法に従う」という内容であると解釈しました。

 まあスナイブの場合、
「神の法にかなって世俗の法に触れるなら、強行してからとんずらすればいい」ぐらいの覚悟で言ってるんでしょうが。
(決して「神の法に従っているから居座って無罪を主張する」とか言ってるわけじゃないと思う)

 ここらへん、神官という身分に免責特権があるのか(各王国の法に「神官の罪はこれを問わない」とあるのか)教団に神官の罪を免除する特権が与えられているのかで解釈がずいぶん異なりますね。

 あ、あと慣習法か布告された法かでも違うな。慣習法でなおかつ身分付属だった場合、あまりに無茶をすると民衆のリンチに会う可能性もあります(世俗法の制約を受けない代わりに世俗法の庇護も受けられない)。教団付属の場合、「ファンドリアではオーファンに在籍の神官は、犯罪行為を国法による裁判で裁かれる」とか言うケースも。逆に外交関係を悪化させないためにとりあえずアノスの神官は(自国の教団所属なら法の裁きに問うところでも)免責するとか。
さらに言うなら教団に特権が与えられている場合、教団の構成員に対する『神の法による統治』を常に期待されてるわけで、普通のところではあんまり世俗のほうから乖離した裁定はなされないでしょう。
(むしろ、だからこそ『放浪の聖戦士』の極端な行動が問題になるのでは?ローマカソリックのような世界的組織がない限り、地元の教団組織の意向に従わないヤツとかもでてきそうだし)

 慣習法の場合、民衆が聖職者と認めてしまった場合各教団で位階を持っていなくても教理問答とかできるレベルの放浪僧なら神の教えに基づいて行動してる限り赦免を受けてしまったりするだろうし、布告された法の場合は(免責特権が神官身分と各国の教団組織のいずれに与えられようとも)身分の証が立てられなければ赦免は得られないでしょうね。(偽神官は火あぶりとか言う風習法律があったりして)

 やっぱ特別製のホーリーシンボルとか持ってるんだろうか?でも身分証明書みたいなものじゃない限り、「全員セージ技能チェックに失敗したので本物の神官かわからない」とかなったりして。シンボルにIDと発行元が刻印されてたりすると笑えるなぁ。


2003年05月03日:19時39分32秒
聖戦士の身分保障 / Dr.N
>おりふさん
なるほど、そのような解釈も確かにあり得ますね。
自分は以下のように解釈してました。


> では検証してみましょう。とりあえずスナイブが「罪になるというのなら」という、あくまで仮定の話をしている事は無視します(笑)。(つまり、実際には罪にすらならないんでしょうね)
> 神官であっても王国の法によって罰を受けるのであれば、本人に罰を受けるつもりが有るか無いかは全く関係ありません。「罰を受けるつもりは無い」で罰を受けずに済むなら、罰という言葉は概念だけの存在になります。

仮定の話をしている点は、自分は単なる修辞的表現というか、スナイブが少々芝居
がかった表現したに過ぎないと読みました。
「罰を受けるつもりは無い」という主張は、「追っ手をかけられようがお尋ね者に
なろうが、気にせず神の正義にのみ従う」ということだと理解しています。

> そして何より、この台詞の前に「わたしたちは、至高神の法にだけ従っていればいい」というものがあります。これは「王国の法には従わなくて良い」という意味でもあります。

その部分は、「神の法と王国の法が対立しても、王国の法には従わずに神の法に
従う」という内容であると解釈しました。

神官一般が王国の法に拘束されるかどうかはともかく、やはり私はスナイブは
王国の法に問われる可能性があると思っています。
小説が今手元にないので少々自信はありませんが、彼は身分を保障された神官で
あるとは思えないからです。(確か余所から流れてきてましたよね)
彼に限らず諸国放浪中の聖戦士はみな身分(というか身元?)の保障をどうして
いるのでしょうか。自分が本来所属している神殿がある土地ならわかりますが、
あちこち(特に外国)を放浪している場合は?
この疑問が解決されない限り、「聖戦士は神官なので王国の法には問われない」
とは考えにくいです。

ところであの作品の登場人物の中で、チャザ神官(ルファード)、マーファ神官
(ミランディー)、ラーダ神官は村に在住の聖職者だから恐らく王国の法には
問われない可能性がありますよね。
マイリー神官は聖職者と言うよりは領主の執事という立場でしたから、罪に
問われてしまったりするのでしょうか。
2003年05月03日:11時24分14秒
それでもセンスイービルに頼る状況 / おりふ
 せっかく一週間あけてるのに、書き込みがないのは寂しいですね。
 とりあえず、予告通りに書き込みを行います。
 
 原点に帰って、 私がファリス信者だったなら(ひええ!長文になった) のケースをもう一度読み返しましたが「実際にセンスイービルが必要になるのはケース8の狂信者のみだな」と感じました。
 客観的に邪悪に見える行為でありながら、本人達は正しい行為と信じて行っている。
 この場合の問題点は、その行為が本当に正しいのか、神の意に添ったものなのか、という事だと思います。
 幸いセンスイービルの呪文というのは「ファリスの教える正義と秩序を破壊するような気持ちを看破する」能力があります。(斎乃桜姫様、御指摘Thanx)
 狂信者達の考えが「ファリスの教える正義と秩序を破壊するような」ものであったなら、反応してくれるわけです。
 これを使わない手は無いでしょう。
 
 反応した場合はセンスイービルに反応している事を教えてあげれば済みます。狂信者であっても「信者」である事には変わりありません。
 「その考えはファリスの教える正義と秩序を破壊するものだ。神がそう判断した」と神の威光を振りかざして良いケースだと思います。
 自分が神の奇跡の代行者である事を示して、正しい教えを解き、自らの行いを悔いさせる、という方向になると良いですね。
 反応しなかった場合はどうしましょう?
 彼らは狂信者ではなく、ただの信者なのかもしれません。
 やっぱり、自分も(狂)信者と同じように振舞わないと駄目ですかね。
 まあ、私は神の正義より自分の正義を優先しますので、本当に「それは間違った行いだ」と感じたら神に背を向けますが。
 
 とりあえず「センスイービル反応→即斬」にはならないわけです。
2003年04月26日:11時44分32秒
【悪即斬のファリス神官】Re:少し気になることが / おりふ
>志名波諸智様
 
 えらく間が空きましたが、「私の正義」の話がやっと一段落したようですので、私の考えを。
 本当はもっと早く書き込みたかったんですが、先週、先々週とその余力がありませんでしたから。
  
 1)ファリス神官の悪即斬。「悪い奴は殺せ!」は果たして「ファリスの正義」なのでしょうか?
 
 違うでしょう。これは「殺してはいけない悪」「殺さなくても良い悪(」「)殺しても良い悪」「殺さねばならない悪」をきちんと別けられないと駄目でしょうね。
 ここで問題になるのは、この境界が厳密とは言い難く、かなり個人の裁量に任されているような印象がある、という事でしょうか。
 ちなみに、私のPCはこの「殺しても良い悪」の範囲がアレクラストの世間一般よりも、若干(←ホントか?)広いんですね。困ったもんだ。
 また、この悪を裁く事自体の優先順位に関しても考える必要があると思います。
 Q&AブックのQ166において、悪を裁く事を優先し、人の命を顧みない神官は「ごく少数派」であると記されています。これは同時に、そういう神官が確実に存在する、という意味でもあります。正直、技能剥奪しろよ、というツッコミを入れたくなりますが。
 
 2)ファリス神官の悪即斬。果たしてこれでついてくる人間はいるのでしょうか?
  悪即斬した人間がニッコリ笑って「さ〜、怪我を治してあげよう」とか言っても怖くないですか?
 
 これは状況次第としか言えないでしょうね。
 悪即斬に至った経緯、神官の人格や振るまい、ついていく人間の性格、怪我人の怪我の度合い、斬られた悪人の素行や民衆の反応等々を考慮せずに、一概に答えるのは難しいと思います。
 
>下手すると布教に支障が出ませんか?
 
 「下手」をすれば支障は出るでしょう。確実に。(というより、支障をきたすようなやり方を指して「下手」と呼ぶべきでしょうか)
 尚、これは「上手」くやれば支障は出ない、という意味でもあります。
 
 3)センスイービルで邪悪であることは分かっている。だが、殺してしまうに足るだけの罪なのだろうか?
 
 センスイービルでは邪悪であるかどうかの判断はできません。
 これは、センスイービルを掛けるに至った経緯を明示しなければ、設問として無効でしょう。
 
>・・・ファリス神官的においしいロールプレイと思うのは私だけでしょうか?
>・・・シナリオ的においしいシチュエーションだと思うのは私だけでしょうか?
 
 そんな事は無いでしょう。
 そういったものを「おいしい」と感じる人は他にもいますよ。確実に。
 私? 私はそういう考えをしませんから……
 
>センスイービル→邪悪確認→殺〜す!というのは、何とはなしに狂信者ぽいんですけど。
 
 これは純粋に、センスイービルを掛けるに至った経緯次第としか言えません。
 状況によっては、「センスイービルかける前に斬りに行けよ」というツッコミが周りから入るかもしれないからです。
 明らかに殺すべき悪と判断できるのに、センスイービルで確認するまでは手を出そうとしない神官も、「センスイービル→邪悪確認→殺〜す!(遅いって)」なのですから。
 
 もっとも、私に言わせれば「自前の思考力や判断力があるのに、センスイービルに頼ってどーするよ?」というところですが。
 次回は「それでもセンスイービルに頼る状況」というものを考えてみたいと思います。
2003年04月26日:11時40分44秒
Re:神官の立場 / おりふ
>Dr.N様
>「神官」と「プリースト技能所持者」は違うと思うのですがいかがでしょう?
>この場合の「神官」はあくまで神殿などに勤めて身分の保障されている者で、諸国放浪中の冒険者の中にいるプリースト技能所持者全体を指すとは思えないのですが。
 
 私もそう思います。これは用語の話になりますが、「神官」は教団の人間です。「司祭」には2つの意味があって、「神殿の長(これは教団の人間)」と「神聖魔法の使い手一般(こちらは必ずしも教団の人間ではない)」を指すのだそうです。(詳細はワールドガイドP89参照)
 ですから、Dr.N様の認識で間違い無いと思います。
 ちなみに、私は「冒険者の中にいるプリースト技能所持者全体」の話をしたわけではなく、「神聖魔法を使える神官(聖戦士)」の話をしたつもりです。
 教団の人間で無いのなら、他の司祭や教団全体の事をそこまで考える必要はありませんから。
 
>現在では王権が強まっているとのことですので国によっては罪に問われるかも知れません。
 
 その後に、「世俗の権力を『ある程度』なら肯定していこうという考えに変わって『きつつ』あります」となっています。(王権の強化は現在「少しずつ」らしいですし)
 また、世俗の権力からは独立している、原則的に国王の命令を聞かなくてよい、という前提が記されています。
 それまで罪に問われなかったものが問われる事になる、というのであれば、さすがにそれを教団が容認する事は現実的にありえないでしょう。(教団に有無を言わせないほど、王権が強化されでもしない限りは)
 
 ただ、これは偏見かもしれませんが、「女王様の帝国(厳密には王国)」あたりになれば、「神を崇めている罪」「神聖魔法を使える罪」などで投獄あるいは処刑されるような気が……
 こうなると、「神官は罪に問われない」などと抗弁しても無駄でしょうね。
 逆に、この国以外で神官が罪を問われそうな国というのは、特に思い浮かびません。
 聖戦士が諸国を巡る存在で、彼らが「自分達が罰を受ける事は無い」という認識であれば、それは(基本的に)諸国に通用するのだと思います。
 
>「邪悪なる者を倒すのがこの国では罪になるというのなら、喜んで罪を被ろう。ただし罰を受けるつもりはない」と言っており、罰は存在するが受けるつもりはないという内容に思えます。
 
 では検証してみましょう。とりあえずスナイブが「罪になるというのなら」という、あくまで仮定の話をしている事は無視します(笑)。(つまり、実際には罪にすらならないんでしょうね)
 神官であっても王国の法によって罰を受けるのであれば、本人に罰を受けるつもりが有るか無いかは全く関係ありません。「罰を受けるつもりは無い」で罰を受けずに済むなら、罰という言葉は概念だけの存在になります。
 これは「罰を受けるつもりが無ければ罰を受けなくて済む人間」(法的にそうなっている)だからこそ言える台詞でしょう。
 そして何より、この台詞の前に「わたしたちは、至高神の法にだけ従っていればいい」というものがあります。これは「王国の法には従わなくて良い」という意味でもあります。
 これらを複合的に考えると、スナイブの台詞は「神官は罰を受けない」事の明示であると判断する事が可能です。(こういうものは単独ではなく、総合的に判断すると全体像が掴みやすくなります)
 ちなみに、「罪をかぶろう」と言ったのは「罪をかぶっても問題も不都合も無いから、それについては一向に構わない」という意味で言ったのだと思います。まあ、あくまで仮定の話ですから、実際には罪をかぶる事も無いのでしょうが。
 
 実際問題として、ファリスの司祭が信者に対して「秩序を重んじ法を遵守せよ」と説いているのであれば、「自分たちの勝手な判断だけで、悪と思った者には制裁を加える(シナリオ集『ユニコーンの探索』ティータイムより)」神官戦士たち(聖戦士では無い)を教団が放っておけるはずがありません。
 彼らの行為は(教団全体として)言行の不一致であり自己矛盾となります。
 そもそも、秩序を重んじる至高神の僕が法をないがしろにするとは思えません。神官が自分の都合で法を破っていては信者に示しがつかないからです。
 結局のところ、聖戦士というシステムは「聖職者が王国の法で罰せられない」というルールを悪用(人聞き悪し!)して成り立っているのものだと思います。
2003年04月19日:21時23分06秒
【神官の立場】 / B・D
えーと……たぶん、神官は
「国の法の罪は問われない」でしょうけど。

「神殿の法(神の法?)の罪に問われる」のではないでしょうか。
軽い罪ならば謹慎、あまりに酷ければ破門や追放、極刑もありうるでしょう。
異端審問官……と言う訳ではないですが、確か神権が確立している時代では神殿内の不正を糾す機関があったと記憶しているので。

余談:
神殿内での地位とプリースト技能の有無は関連性が無いような気もしますね。
家鴨羽のドルティは、生涯神聖魔法を行使する事は無かったけど最高司祭の地位についておりました。
(一応神聖魔法を使えたようですけど、使わなかったならば周囲の人間からすれば使えないものと一緒ですし。)
この事例から考えて、おそらく「為せる事」ではなく「為した事」によって神殿内の地位は確立されるのではないでしょうか。
そして、神聖魔法でなせることなど微々たる事で、それよりも魔法に拠らない活動の方がより評価される、という気がします。
2003年04月19日:12時05分12秒
神官の立場 / Dr.N
>おりふさん
> シナリオ集「ユニコーンの探索」のティータイムに「神官はどんな罪にも問われない」と明記されています。(厳密には時代が少し違うようですが、その後、神官が罪に問われるようになったという記述はありません。またワールドガイドでも王権と神権が別れている旨、明記されています)
> また、小説「神官戦士が六人」で、スナイブが自分達(恐らく聖職者)が王国の法に従う必要の無い旨を示唆し、罰を受けない事を明言しています。

「神官」と「プリースト技能所持者」は違うと思うのですがいかがでしょう?
この場合の「神官」はあくまで神殿などに勤めて身分の保障されている者で、
諸国放浪中の冒険者の中にいるプリースト技能所持者全体を指すとは思えない
のですが。
また、ご自身でも触れてらっしゃいますように、現在では王権が強まっている
とのことですので国によっては罪に問われるかも知れません。
それから、「神官戦士が六人」のスナイブは「邪悪なる者を倒すのがこの国では
罪になるというのなら、喜んで罪を被ろう。ただし罰を受けるつもりはない」と
言っており、罰は存在するが受けるつもりはないという内容に思えます。
2003年04月19日:11時33分43秒
これは世界観 / おりふ
>M月様
>ソースがどこだったか思い出せませんが、神々の肉体が滅んだ後、神々の(直接的な)守護を受けられなくなった人間達を、物質界に残された竜や妖魔から守る為10人の賢者が神の奇跡を起こした魔法語を調べて十系統の古代語魔法が誕生したという逸話を聞いたことがあります。
 
 ザ・スニーカー 94年春号にあります「魔法王国カストゥール 復讐の継承者」に似たような記述が見つかりました。
 詳細は割愛しますが、やはり魔法語は神が与えたもので、十人の賢者が研究・発展・体系化する事によって人間は強力な力を得たのだそうです。
 
>lie様
>89年ごろのドラマガのQ&A(8月号だったと記憶しております)にて、ブラウニーは精神の精霊であるとされていましたから、精神の精霊界(=植物の精霊界)の出身になるはずです。
>個人的には、ブラウニーとは、我が家への愛着や故郷への郷愁の心を司どる精霊なのだと思っております。
 
 記述では「いわば「もののけ」で、一種の精神の精霊とでも解釈してください」とあります。(しかしよくまあ、14年も前の話を……)
 ですから、厳密には精神の精霊というわけでは無さそうです。
 またこの件は、2001年9月のQ&Aにて、
 
 ブラウニーは、一種の「もののけ」で、ブラウニーの精霊界というのは、存在しませんね。
 ですが、狂気から醒め、物質界から姿を消すことを精霊界に帰ると表現してもかまわないとは思います。

 
 という答えがあります。というか、この答えを基にして私は「ブラウニーに帰る精霊界は無い」と言ったわけですが(苦笑)。
 
>ここのつ様
>状況によっては官憲に捕まってしまったことにしてしまうでしょう。(中略)
>それは立派な殺人罪だと思うからです。
 
 残念ながら神官に対して殺人罪は適用されませんので、官憲による逮捕はできないようです。(4月6日の書き込みで示唆したつもりでしたが)
 シナリオ集「ユニコーンの探索」のティータイムに「神官はどんな罪にも問われない」と明記されています。(厳密には時代が少し違うようですが、その後、神官が罪に問われるようになったという記述はありません。またワールドガイドでも王権と神権が別れている旨、明記されています)
 また、小説「神官戦士が六人」で、スナイブが自分達(恐らく聖職者)が王国の法に従う必要の無い旨を示唆し、罰を受けない事を明言しています。
 魔法の使えない聖戦士は自分の(勝手な)判断だけで悪(と思われる者)に制裁を加える者もいるそうですが、傷害罪や殺人罪が適用されないからこそ、こういう真似ができるのでしょう。
 ただし、逆に一般人が神官を殺しても殺人罪は適用されないようです。
 復讐に燃える村人達が聖戦士を付け狙ってもノープロブレムですね。(ヒエエ…)
 
 フォーセリアって資料が膨大なので、調査も一苦労です。
2003年04月19日:11時30分30秒
これはGM論 / おりふ
>ここのつ様
>あと、おりふさんが提示されているファリス神官の行動を取ったPLがいた場合、まずは警告をし、再度行った場合は「もう一度だけ」注意をします。
>そして、三度同じ事を行った場合は「技能没収」の上、状況によっては官憲に捕まってしまったことにしてしまうでしょう。
>技能没収の理由はそれが「神の定める正義(秩序)」ではないからです。
 
 私ならば、まず「PCの行動選択理由を確認」の上、それが間違っていれば「至高神の教義や司祭、聖戦士の解説」をし、(必要であれば)「プレイングアドバイスを行う」でしょうね。
 話を聞いた後では、「それは『正義の司祭』であって『正義の神の司祭』じゃない。そもそも『自分の判断』を『神の判断』の上位にする奴は神に仕えようとか思わないからプリースト技能なんて取れない」と言うでしょうが、そもそも相手が「ファリスの司祭はできない」事を理解してますから、どうになりませんな。
 ちなみに、私がGMならばこのPCの正義と神の正義に乖離は無いと判断します。(正義自体に間違いは無いが、自分の正義を神の正義の上位に置くのが間違い)
 
 まあ、このへんは各人のGM観なわけですから、何が絶対的に正しいと言う事は無いでしょうが、神の正義と違うというなら、PLに神の正義を説明し、理解させる必要はあると思います。
2003年04月19日:11時29分05秒
行動原理〜その判断をした理由〜 / おりふ
 

「様々な状況証拠は相手が『斬るべき邪悪』である事を示している。しかし、まだ物証は無い。斬るべきか、証拠をそろえるのが先か」

 
 斬る→実は悪ではなかった→「しまった、斬るんじゃなかった」
 証拠を集める→手間取った→その間に被害が広がった→しかも逃げられた→「あの時、斬っていれば良かった」
 
 この場合、最悪の結末は被害を拡大させた上、逃亡を許し、更にその後も被害が広がり続ける事だと思っています。
 それを未然に防ぐ機会をGMから与えられながら、生かせなかった。相当に悔やむでしょう。
 結局のところ、この行動原理は「最善の方法を採る」よりも「最悪の状況を防ぐ」事を念頭に置いています。(そういう意味で、思考が消極的ではあります)
 この選択のコワいところは、何と言っても「無実の人間を手にかける危険性が残る」という事に尽きるでしょう。
 殺さずに済む人間まで殺してしまうのは、神の御心に沿ったものでは無いはずです。
 だからこそ大事なのは、「本当にそれだけの状況証拠で斬るべき(斬っても構わない)悪と断じられるか」だと思います。
 ある程度、周囲が(そして何より自分が)納得できるだけのものが無ければ「充分」とは考えてはいけません。
 
 

「ひょっとしたら改心させられるかもしれない。改心させるか。その手間を惜しんで別の悪を探すか」

 
 改心させる→手間が掛かった→結局、改心しなかった→「その間に別の悪を探した方がナンボかましだった」
 殺して別の悪を探す→見つからなかった→「アイツ改心させとけば良かったかなぁ」
 
 これは選択結果の後に何の変化も無いので、後はどちらの選択がより多くの人を救えるか、に尽きます。
 改心させて救えるのはどれだけか?次の悪を倒す事によって救えるのはどれだけか?改心した人物が聖者になって、より多くの人を救う?改心させる手間はどれほど?
 そんな事、分かるはずもありません。
 それでも、十人、百人を救う道を探して、次の悪へと向かいます。
 このケースでは、改心させるのに失敗した場合、徒労感しか残りません。
 悪が見つからなかった場合は、眼の届く範囲に邪悪がいない(見つからない)事は確認できます。ファリス的には良い状況と言えるでしょう。
 この場合、最悪は「改心したフリをして、後で悪事が再開される」事ですが、できれば未然に防ぎたいですね。
 
 

「何の根拠も無くファリス司祭が闇司祭呼ばわりされた。見逃すべきか。斬るべきか」

 
 小説上でも「罰が当たるってもんだぜ」という言葉が出ましたが、わざわざ神に手間を掛けさせるまでもありません。自分の手で神罰を下します。それで相手が死ぬなら、それは「神の思し召し」でしょう。特に気にしません。
 問題は「根拠も無しに闇司祭呼ばわりさせて、それを放置した際に何が起きるか」です。
 それが許される(見逃してもらえる)行為だ、などと思わせるわけにはいきませんので、そういった前例を(自分が)作る事はできません。
 それは許されない行為だ。最悪、神官に殺される事もありえるのだ。という事を示しておく必要があります。
 教団全体のためにもです。
 但しこれはあくまで、「根拠が無ければ」の話です。根拠がありさえすれば、その限りではありません。
 「私のキャラが侮辱される事」自体は特に気にしません。他人からどう思われようと気にしない人間なのですから。
 しかし、「ファリス司祭が侮辱される状況」は看過する訳にはいきません。それによって、他の司祭まで侮辱される事にでもなったら目も当てられません。
 だからと言って斬る必要はあるのか。必要は無いでしょう。しかしあえて斬ります。最悪、殺される、という事実を示すために。
 歯向かう者を敵と見なして、皆殺しにする理由もこれです。ファリスの司祭に歯向かった者がどうなるかを示すのです。
 誰かがやらねばならないなら、自分がやります。誰もが好んでやりたくは無いでしょう。だから自分の手を汚すのです。
 
 そうして他人から「無慈悲な聖戦士」と呼ばれる事になっても気にも止めないどころか、望むところです。
 自分は一般的なファリス司祭では無く、だからこそ「教団の汚れ仕事」を一手に引き受ける事もできるでしょう。それで良いのです。
 嫌悪や恐怖の対象になる事すら厭いません。恨まれるのも憎まれるのも結構。できれば、それが自分一人で済む事を願います。
 市民の尊敬を受けるのは、他の司祭に任せます。
 
 なぜ、一般市民に誤解させるのか?と問われれば、それが『美学』だからと答えるしかありません(笑)。
 
 上の選択は考え方の1つでしかありません。それが正しいかなんて、分かるはずもありませんから。
 大事なのは「考え抜いた上での決断である事」そして「後悔しない事」です。
 一般市民に理解されるか、それが一般的な司祭の考えか、などという事は考えません。それは大事では無いと思うからです。
 ただ「斬ったらどうなるか」「斬らなかったらどうなるか」を考えます。「斬るか斬らないか」という底の浅い判断はできません。
 少なくとも、「悪だから斬る」などという短絡的な思考を神は認めないでしょう。
 また、上の2つの判断は、小悪は適用除外です。その状況において斬るという判断が最善の場合のみ斬りますが、最終的にはケースバイケースです。
 「斬るべきは斬る」「斬る必要が無ければ斬らない」「捕えられる者は捕らえる」(私に言わせれば)当たり前の考えです。
 その時の選択が自分の基準において正しいものであったのなら、後悔はしないで済むと信じながら行動するのです。
 と、いう事で以下はレスです。
 
>oct様
>ちなみに、「なぜダークプリーストで無いと証明しなければならないのでしょ うか?」って、そりゃあ闇司祭がファリス神官を名乗っても一般人には区別できないからですわ。
 
 では訊き方を変えましょう。なぜダークプリーストと疑われなくてはならないのでしょう?
 本人がファリスの司祭を名乗り、聖印を下げ、ファリスの名に於いて神聖魔法を唱え、それでも敢えて「いや、貴様はダークプリーストに違いない」と言われる状況というのはどういうものでしょう?と書いたはずです。
 疑われる理由も無いのに、闇司祭で無い事を証明する必要がありますか?
 そして、疑われた時は「相手に(自分が)ダークプリーストである事の証明を求める」のです。その方が手っ取り早いですから。
 
>個人的に状況証拠があった場合はどうするのかお聞きしてみたいですね。例えば善良なファリス神官の振りをしていたファラリス神官をズンバラリンしちゃった時とか。
 
 それはその「状況証拠次第」としか答えようがありません。例の場合は、どういう根拠をもってファラリス神官と判断したのか、という事に尽きます。説得できる材料を持っているなら説得しても構いませんが、火あぶりにされるぐらいなら相手を斬ります。ファリスの司祭に危害を加えようとする人間が何人死のうが知った事ではありません。(というか神の威光のためにも、できるだけ多く殺したい)
 
>闇の鷹様
>説得力を求めないのはあなたの自由かもしれませんが、行動方針に説得力が無いのはプレイヤーないしゲームマスターにとって致命的な問題です。
>説得力が無ければ他のプレイヤーに理解してもらう事は極めて困難になり、結果としてあなたのPCの行動はおのずと制限されるものになるでしょう。そうでないなら、意見をゴリ押ししているだけになってしまいます。
 
 闇の鷹様は、話が飛躍する、と注意された事はありませんか?
 私がしているのは「ゲーム中のPCの行動」の話です。「神の教え」や「一般的な話」はしていないという事は前回も言いました。
 そして、「PCがゲーム内で一般市民の理解を求めない」のと「PLが現実世界でGMや他PLの理解を求めない」のは別次元の話です。
 私は「(ゲーム内の一般市民を不必要に説得するつもりは無いので)説得力など求めないし不要」とは言いましたが、「説得力が無い」とも「(GMやPLを)説得する事はできない」とも言った憶えはありません。
 上記の解説に説得力はありませんか?
 
>正義や善を前提とする場合、常にそれが対外的に正しい事であると証明する義務があると考えられます。
 
 という話があったので、「必要も無いのに、いちいち周囲を説得して回るツモリは無い」と言ってるのです。必要な時に説得するのは当然です。
 自分の選択が(自分の基準において)正しいという自負があるからこそ、わざわざ(ゲーム世界の中で)説得する必要性を感じないのです。
 これはアドバイスになりますが、書き込みをする前に、それまでの話の流れや経緯、何の話をしているかを把握した上で書き込みをしても遅く無いと思いますよ。
 
>くらばーと様
>(もっとも、過剰に雄弁すぎて読解力の優れた人間でないと、ともすると一般論を主張してるように読めてしまうのが難点ですが)
 
 申し訳無い!!
 
>是通様
>「騙されるな」とは言いませんが「懲りて、反省し、学習しろよ!」とは言いたいです。
>同じ過ちを繰り返さないようにPLなりPCが気をつけるべきなんではないかと。
 
 相手は(推定)闇司祭ですから、「まあ落ち着け。まずは話をしよう」→「やかましい!ウーンズ!」→「ぎゃあーっ!ばたっ」→一巻の終わり
 という状態が最悪のケースでしょう。
 相手の強さ(レベル)が分かりませんから、無条件で敵に1ラウンド与える、という選択はできません。ですから私は、敵が呪文を唱える前に「抜剣して斬りかかる」のです。
 過去に無実の人間を殺していた場合でも、「前にああいう事があったからな。まずは話をしよう」→「やかましい!以下同文!」
 という状態に陥るわけには行きません。ですから私の選択は何も変わり様が無いのです。
 (相手が「闇司祭だから斬る」のではなく、「闇司祭であれば斬る以外の選択肢が無い」から斬るのです)
 自分の選択が間違いだったなら悔い改めますが、選択が間違っていない(他に選択肢が無い)以上、何も変えるつもりはありませんし、変えようがありません。
 気をつけろ、という事であれば「常に気をつけている」としか答えようがありませんし。
 
>oct様 >己の正義を貫きたいという欲望に忠実な貴方のキャラはファラリス神官だと思いますが。
>R&F様 >ファリス神官のロールプレイとしては不適切と思います。
>くらばーと様 >「悪即斬」をやるって言っているのは「これは個人的なプレイスタイルです」と明言しているおりふさんだけですね。
>ここのつ様 >私はそのような人とゲームはしたくありませんね。
 
 私としては、 一番最初の書き込みで結論を示したはずです。
 つまり、「私がファリス神官をすると、こういうキャラになってしまう。だから私にはファリス神官はできない」と。(3月23日の書き込みでも言ってます)
 事実、私がプレイしたプリーストの宗派はチャ・ザ、ラーダ、マイリー、ファラリス(本当)の4つです。
 マーファは個人的に冒険者向きとは思えず、ファリスはプレイヤーの思考が至高神向きでは無いため、この2宗派についてはプレイした事がありません。
 正義為す欲求に憑かれた暗黒神の使徒、というのはプレイヤー的にオイシイですね。
 小悪に厳罰で臨む聖戦士や至高神の狂信者を狩る正義の暗黒神官、というのは燃えるシチュエーションです。
 やってみたいとは思いますが、GMは認めないでしょう(苦笑)。
 
 それにしても、なんでこーゆー話になるかなぁ(答え:お前の書き込みが長すぎるからだ、バカタレ)。
 そうですね。すいません。でも、レスが多いから仕方ないんだよぉーっ!
2003年04月14日:17時24分59秒
【悪即斬のファリス神官】 / ここのつ
私の意見を一つ・・・。

「この者は殺さねばならない悪である!」
と、他人が判断できる材料が揃った場合はアリだと思います。
つまり、改心の余地があればそれを正しき道へ導く事こそが正しい信仰では?と思うのです。
どうでしょう?

あと、おりふさんが提示されているファリス神官の行動を取ったPLがいた場合、
まずは警告をし、再度行った場合は「もう一度だけ」注意をします。
そして、三度同じ事を行った場合は「技能没収」の上、
状況によっては官憲に捕まってしまったことにしてしまうでしょう。

技能没収の理由はそれが「神の定める正義(秩序)」ではないからです。
これは二度の警告をされているのにも関わらず行ったのですから当然だと思います。
また、捕まる方も、悪(殺されるほどの罪人)であると言う証拠もなく自分の判断だけで斬った(殺した)のであれば、
やはり当然だと思います。
たとえそのファリス神官が悪だと断じても、それは他の人には分からない事なのですから。
それは立派な殺人罪だと思うからです。

そして最後に、おりふさんが言われてるPC。
もし本当にそう考えてプレイなさっているのでしたら・・・
私はそのような人とゲームはしたくありませんね。

とりあえず、こんなところですかね?
2003年04月14日:01時14分01秒
【悪即斬のファリス神官】『赤い鎧』と「悪即斬」 / くらばーと
 同感。そういう意味で、暴走している存在である「紅い鎧」を例に挙げたんですが、分かりにくい文でした。ごめんなさい。

 かの赤い鎧も、斬る相手は「司直の手の及ばない悪党」や「今斬っとかないとすぐにも害を成すヤツ」レベルの連中をターゲットにしてるわけで、「かつて身代金目当ての幼児誘拐殺人に荷担した元女盗賊」を見逃したりしていますね。

 「悪即斬」と「断罪より悔悛を求める」プレイスタイルって、実は矛盾しないのでは?
 あの中世魔女裁判でも初期のうちは、魔女と裁定されても悔悛し神に仕えることを誓えば、除名されて修道院送りで済んでたわけですから。
(やがて教会が腐敗するにつれて、自白即死刑となっていったわけですが)


2003年04月13日:21時53分30秒
【悪即斬のファリス神官】RE:極端な例? / 是通
 ども、是通です。
 
>octさん
 
>諸国をさすらう聖戦士は独断で罪を切るタイプが多いとワールドガイドに出てませんでしたっけ?
 
 うぅ…ワールドガイドは、いま手元に無いのですよ。(何処行っちゃったんだろう?)
 完全版対応が出ると言う噂は聞けども、姿は見えんし。
 
 ただ、諸国をさすらう流浪の身なれば、法の目の届かぬ所で、事件に巻き込まれる場合も少なくは無く、そういった場合は、ファリス神官たる自身の良心(など)に従って独断で解決しようとする、ぐらいに読み取りました。
 だって、法の目と力が在る所ならば、その執行者が腐っていない限り、そこの法の裁きに従わせるのがファリスとしての“正義”だと思うのですが?
 執行者が腐っていたら…まぁ、諦めて“正義”を執行するしかないかも知れませんが(苦笑)。
 
>独断で悪を斬るタイプはPCには向いてませんね。会話を楽しむTRPGで
>「他人から理解されない・されようとも思わない」、で判断基準が決まっていて全く悩まないキャラは止めて欲しいものです。
 
 同感。そういう意味で、暴走している存在である「紅い鎧」を例に挙げたんですが、分かりにくい文でした。ごめんなさい。
 
 話はズレるんですが、おりふさんの挙げられたプレイスタイル、
 
>例えば、目の前にファラリスの聖印を下げ、「ファラリスの御名においてファリスの神殿に火を放つ」と言い放った人間がいたとしましょう。
>その時、私が行動ラウンドで行う宣言は「センスイービルをかける」でも「相手の発言の真意を確認する」でも無く、「抜剣して斬りかかる」です。説得など考えもしません。
>そして、実際はその人物がダークプリーストでも何でも無く、何かの事情(クエスト等)でそう言うように仕向けられていただけだったとしたら、「悪いのは判断を誤った自分ではなく、そう仕向けさせた人物である」と考えます。
 (中略)
>そして根源となる人物は当然、処罰(ズンバラリ)です。この時、自分(のキャラ)は自らの採った行動については反省も後悔もせず、当然の行為と捉えます。もちろん、懺悔などもっての外です。
>ですから、その後でもう一度全く同じ状況になったとしても、過去の経験を考慮せず全く同じ行動を採るのです。過去の経験において、自分は悪くない(という認識な)のですから。(騙した人間と騙された人間、そのどっちが悪いかと言う事では、騙した人間が悪い、と判断するのです)
 
 「騙されるな」とは言いませんが「懲りて、反省し、学習しろよ!」とは言いたいです。
 だって、PCはそのセッションで経験点を貰っているんでしょ?
 経験点を貰えなくても、記憶として残るんだから、学習し、同じ過ちを繰り返さないようにPLなりPCが気をつけるべきなんではないかと。
 胸を張って「私は悪くない。悪いのは騙した奴(と、そいつを操るGM)だ」と言うのは、“人を処罰する権利と、殺傷力を持つ者”として無責任に過ぎると考えます。
2003年04月13日:20時48分29秒
【悪即斬】 / 斉藤梓
私はくらばーとさんの書かれた
>「『許せぬ』悪を『法の裁きや手続きを待たずに』自分の判断で斬る」と言う意味

以外の解釈が存在しうる、と言う事を、今更ながら認識しました……。
2003年04月13日:16時33分46秒
【悪即斬のファリス神官】……よく読んでみると…… / くらばーと

……現在のログで「悪即斬」をやるって言っているのは「これは個人的なプレイスタイルです」と明言しているおりふさんだけですね。
「悪即斬」肯定のアーティクルが膨大なもんで、てっきり何人もいるのかと思ってた……

……こりゃオイラも読解力足んねぇなぁ……

 とりあえず陳謝。



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