フォーセリア研究室 LOG 023

フォーセリア研究室の2001年06月19日から2001年07月02日までのログです。


2001年07月02日:06時52分03秒
ミスリルゴーレムを使ったルキアルの陰謀について考える / lie
>リジャールとミスリルゴーレムを戦わせるのはかなり危険なことでしょう。
>流石にカーウェスがそのような対戦を望むとは思えません。
 
 カーウェスが望もうと望まなかろうと、リジャールは戦わざるを得ないと、考えることもできます。
 ここで、ちょっとルキアルが行おうとしていた陰謀について、ちょっと私見を述べてみたいと思います。
 
 
 オーファンは建国まもない新興国家であり、竜殺しのリジャールの持つ絶大なカリスマこそが国家を支える最大の基盤です。
 そのアレクラスト大陸最高と噂される偉大な戦士が、命大事に敵から逃れ、事件を隠蔽したとします。
 ルキアルは、真相の半分を噂として流すでしょう。「先日暴走したゴーレム、魔術師ギルドの落ち度ということになっているが、実は某国の陰謀らしい。それに背を向けるとは英雄リジャールも耄碌したものだ」と。


 これによってリジャールの名声は地に落ち、剣よりも魔法を信頼した王にオーファン騎士たちの不満は爆発、国民は有事の際に機能しなかった騎士たちを尊敬しなくなり、諸国からは「オーファンは、いざというとき戦場にも立たない腰抜けぞろい」と軽んじられる、ということになるかもしれません。
 
>なぜゴーレムが敵国の陰謀であるとカーウェスが知っているのか気になりますけど・・・。
 
 逆に、なぜ「最初からなぜか知っている」という不自然な発想になるのか分かりません。
 
 例えば、「他国の陰謀の可能性がある。王国と魔術師ギルドの名誉にかけて全力で真相解明にあたりたい」という声明を発表する、と考える方が遙かに自然ではないでしょうか。

 その上で「このような卑劣な陰謀と強大な敵に対して、リジャール王とその騎士たちは怯むことなく勇敢に立ち向かい、そして勝利した。
 リジャール王がいる限りオーファンは安泰である」とでも結べば、国民は熱狂、騎士団の士気は高まり、諸国は改めてリジャールを敵に回すことの恐ろしさを実感するでしょう。

 この場合でさえルキアルは、オーファン騎士団の精鋭を減らし、経済に打撃を与えることには成功するわけです。
 また、陰謀を巡らしたのがロマールであるという証拠もおそらくは見つからないでしょうから、真相解明できないオーファンは面子丸つぶれでしょう。
 被害は、持っていても使い道のない拾い物のゴーレム一体のみです。
* 使い道のない、というのは戦争に使うメリットがないということです。
 
 ただの私見ですが、こういう考え方もできると言うことで。 では、また。
2001年07月01日:23時53分16秒
そういえば / かいざあ
 オーファンの現状と 
 剣の国の魔法戦士での魔術師ギルドの状況は似てますね。
 突如現れた特異な才能の保持者。(ラヴェルナ、リウイ)
 焦る後継者。(フォルテス、リトラー)まあ、リトラーはどうだか知らないが
 後継者も満足に育てられない現状の権力者。(カーウェス、リジャール)
 眼前に見える現実の力。(魔力の塔、オーファンの王位)
 
 ……このまま行くと、リトラーはリジャールを幽閉し、
 リウイ抹殺を試み、
 最終的にラヴェルナに討たれる運命なのか?(おいおい)
2001年07月01日:23時41分55秒
「剣の国の魔法戦士」についての私的解釈 / 清水零壱
 私は「リウイ擁立」は「ファンドリアの国境侵犯」と同じく、オーファン首脳陣(の一人)を、ある一点に向けて誘導するための布石にすぎない、と解釈しています。  
  
 この物語でルキアルは、ラヴェルナの活動に対して何一つ妨害工作を行っていないように見えます。彼女の動きが迅速すぎて工作が追いつかなかった可能性もありますが、ここは「ラヴェルナを自由に動き回らせることが、ルキアルにとって都合がよかった」と考えてみます。(その場合、まず、ルキアルがラヴェルナの行動を正確に予測できるかどうかが問題ですが、「常に最善策を選択する」と決めてかかれる分、むしろ「予測しやすい」相手だったのではないかと思います)  
 ラヴェルナの活躍により、オーファンは、ラムリアースとの同盟関係を強化しました(前置きに「オーファンから見た」とつけてもかまいません。ラムリアース側がどう思っているかは、あまり関係ありませんから)。この結果、オーファンは武力による対外侵出を、自ら禁じ手としました。もし、この禁を破れば、ラムリアースが制裁を加えてくれることでしょう。  
 かくしてルキアルは、その知謀によって「剣の国」を鞘の内に封印することに成功しました。「あなた(ラヴェルナ)の勝利は私(ルキアル)の敗北ではありません」というのは、真の勝利をつかんだ男の余裕だったのです。  
  
 こう考えれば、ルキアルは名軍師ということになりませんでしょうか?
2001年07月01日:23時40分37秒
リウイ擁立その2 / かいざあ
 To リンダさん
 
 実際に考え付いても、
 現実的な陰謀に昇華するのは難しいと思いますよ。
 リウイが英雄の資質を秘めていること。
 リトラーの評価が低いということ。
 これらの情報を入手し、
 具体的な策謀を立て、
 人員を派遣して、
 各高官(ネフェルなど)の行動を予測し、
 しかも目的は果たしています。(リウイを公にする)
 
 To FALCONさん
 
 実にもっともな御指摘です。
 ですが、ほんの少しだけ誤解があるようです。
 ローンダミス、ラヴェルナがリウイ派とするのは確かに早計でした。
 確かに彼らはリトラーを立てるでしょう。
 ……が、他の家臣はどうでしょう。
 リトラーは王子なのに政治に携わっていません。
 (後継者育ててねーよ、この国……)
 彼の才能が仮にオラン王カイアルタードを超えていたとしても、
 それを信頼してくれる者はほとんどいないと踏んでいます。
 まあ、誰も何も(陰謀策謀を)しなければ、
 次第にリトラー王も文人の王として信頼されるようになるでしょう。
 ……故に、即位直後の不安定な時期に、油を注ぐのです。
 リウイ擁立事件で、騎士団長ネフェルもリウイを支持していました。
 他の高官にもリウイ派の者がいないとも限りません。
 
 また、付け加えておきますが、リウイの意志などはどーでもいいのです。
 彼がア○ン退治に行って行方不明になっても、
 彼が死んだことになっても、
 彼が家臣になっても、
 彼がリトラー打倒を志しても(これが一番ルキアルにとってやばいかも……)、
 ようは偉大な王の後釜としてプレッシャーとコンプレックスを
 感じている新王リトラーを疑心暗鬼にすればいいわけで……。
 え? 上記の二人はそんな事させないって?
 やだなぁ、もちろん邪魔なら彼らを消すように
 新王をそそのかすに決まってるじゃないですか。
 まあ、さすがにここまでは成功するかどうか疑問ですが、
 (何せ俺が考えたんで……)
 天下のルキアルならもっといい方法で
 オーファンを苦しめてくれるかもしれませんね。
 (おいおい、俺はいつから反オーファンに?(笑))
 
 >油を注げばどうなるか……
 不安定な時期を狙って油を注ぐのがルキアルの策です。
 全てはそれにかかっています。
2001年07月01日:23時26分39秒
reルキアル関連レス2 / lie
>反論しないのが何かまずいのでしょうか?
 
 ??えっ??
 
 >どなたか、ルキアルが有能であってもおかしくない解釈を思いつかれたらご教授願えないでしょうか?
 
 とリンダさんご自身が言っていらしたので説明してみたのですが??
 この辺は、反論するか否か以前の問題だと思いますが・・・。
 
>これだと、1レベルソーサラーでもゴーレムに命令を与え0られることになるのですが。
>一体”コマンドゴーレム”の存在意義はどうなるのでしょう。
 
 とりあえず、もう一回よく小説を読んでみてはいかがでしょうか。
 
>それを皮肉っただけなので、なぜlieさんがこだわっているのか理解できません。
 
 公共性の高い掲示板では安易に皮肉を言うのはさけた方がよろしいかと思います。今後は是非ご注意ください。
2001年07月01日:22時45分08秒
「湖岸の国の魔法戦士」について / 清水零壱
 今更聞くのも恥ずかしいような疑問ですが、「ザインの騎士隊長(ネクタール)がそんな無茶」をしたのは、そうしないと「ロマール騎士団によって反乱勢力が鎮圧され、ザインは事実上ロマールの属国と化す」からではありませんでしたっけ?  
 ネクタールが動かなかったなら、ロマールは、そのまま騎士団を進めて当初の命令どおりの活動をさせればいいだけだと思うのですけれど。  
 デメリットとして、正式なザイン併合まで時間がかかる、ルキアルと折り合いの悪い将軍が手柄を立ててしまう等がありますが、その程度は許容範囲でしょう。
2001年07月01日:19時52分06秒
降参(マテ) / FALCON
>その間に先回りして睡眠薬を飲ませて(?)胸を刺して逃げるというのは忙しすぎです。

ええ、私もそれは疑問に思いましたともさ(爆)
あえて理由をつけるならリウイたちが歓楽街の
曲がりくねった道(これはありそう)をえっちらおっちら
歩いてくる間に、ラダックは地下道で真っ直ぐ
(これが嘘臭い、オランやドレックノールじゃあるまいし)
くる、ってならなんとかなりそうですが、
思いっきりこじつけですしねぇ。

>あんな周到(で奇怪)な策を練った以上、「お膳立て」の段階から仕組まれていたと考えるべきでしょう。
>そうでないとラダックは、リウイとミレルが同じ宿屋に行くまでひたすら待つことになりますし。
結局それは「お膳立ての段階から仕組まれていた」ことを
知ってるからそう見えるんですよ。
ラダックは、リウイとミレルが一緒にいるところさえ 襲えば、それでコトが済むのです。
(そして、パーティを組んでいる以上二人が一緒にいる ことは多い、という推測はつきます。
まして、ミレルはこの時期リウイになにかと
迫っていたわけですからね。二人きりになろうとするだろう、
という予測は立ててむしろ当然です。
直前に副頭領との間にあった悶着を思い出してください)

># あと、メリルってミレルとメリッサが混じってますよ。

ぐばっ(吐血)。ぜーぜー…失礼しました。

To かいざあさん
>十分に天才軍師の名に恥じぬ計略だと俺は思いますが。
えー、もしそういう意図だったとしたら、
私は逆に「ルキアルは阿呆だろ」と思います。
何故かとゆーと、あまりにもラヴェルナや
ローンダミスを「なめ切っている」からです。
剣の国〜を思い出してください。
二人とも、リウイが王位に付くことなど望んでいません
(リウイ自身の望みにもないでしょう)。
また、リトラーが王位につけば、二人は最大限
リトラーを補佐しようとするでしょう。
この二人がリトラーが即位した場合、その新王を
蔑ろにするとはちょっと考えられません。
そして、カーウェスやジニが第一線を退いた後は、
この二人は間違いなくトップクラスの実力者であり、
必然的に騎士団や文官(これはむしろ最初から文人の
リトラー寄り)もリトラーを立てようとするでしょう。
一部はねっかえりがどう動くかまでは知りませんが。
このように、大きな騒動にはなりそうもないわけです。
(ルキアルが油を注げばどうなるかまでは
ちょっと分かりませんが)
ともかく、もしかいざあさんの推測どおりなら、
「ルキアルは人物に対する洞察があまりにもお粗末であり、
所詮名声はまぐれの上に成り立ったもの」
としか思えません。
2001年07月01日:16時42分13秒
ルキアル関連レス2 / リンダ


To lieさん
>こういう姿勢はちょっとどうかな、と思います。
>リンダさん自身は(中略)などと、言いたいように言っているわけですから。

反論しないのが何かまずいのでしょうか?
lieさんも言いたいように言えば、おあいこでちょうどいいと思いますけど。
どちらが正しいかは、それを読まれる方が判断することでしょうし。
まぁ、「竜の祠」と『湖岸の〜』だけは納得できるまで話し合うことにします。

>どうして、友好国でもない敵国の陰謀による被害を、自国の魔術師ギルドの不祥事として扱う必要があるのでしょうか。
>分かりません。

なぜゴーレムが敵国の陰謀であるとカーウェスが知っているのか気になりますけど・・・。
それはおいといて、ミスリルゴーレムがうまく動いたとしましょう。
まあ、おそらくは王都に着く前に、オーファン側はゴーレムに気づくと思います。
(別に王都に攻め寄せてきた時点で存在を認識したとしてもあまり変わりませんが)

その情報を耳にしたカーウェスは、最小の被害で事をおさめようとするでしょう。
そのためには”ディスペルオーダー”さえ使用すればOKです。
しかし、周囲がリジャールに「竜殺し」を期待することも考えられます。
リジャールとミスリルゴーレムを戦わせるのはかなり危険なことでしょう。
流石にカーウェスがそのような対戦を望むとは思えません。
特にリジャールが死ぬという最悪の事態は絶対に避けたいはずです。
そのためには、魔術師ギルドの体面を犠牲にするのもやむなしだと思うのですが。
それに、どっちにしてもゴーレムが暴れたら普通は魔術師ギルドが疑われるでしょうし。

あ、それ以外にもう一つ解決法を思いつきました。
竜殺しユニットの一員として、カーウェスがリジャールに手を貸すくらいは許されるでしょう。
こっそり”ディスペルオーダー”をかけてゴーレムを停止させたあと、
”コマンドゴーレム”で適当に操作してリジャールに負けた振りをさせるのです。
これならリジャールの顔も立ちますし、問題はありませんね。
この場合でも、やっぱり魔術師ギルドは白い目で見られそうですが。

>P64 1行目〜4行目までを確認してみてください。リウイはこのように判断して行動し、
>実際彼の思惑通りにことが進んだわけですから、彼の読みが当たっていたと考えて良いのではないでしょうか。

私は最初、「それにしても、(中略)名前を呼ばれるだけでも動くんですねえ。」と書きました。
あまり説明したくはないのですが、私の心情を率直に表現すれば、
「またリウイは小説内でハウスルールを使ってらあ」という意味でした。

起動していて命令を与えられていないゴーレムには、上位古代語で簡単な命令を与えることができる・・・
そんな設定はあれを読んで初めて知りましたからね。
これだと、1レベルソーサラーでもゴーレムに命令を与えられることになるのですが。
一体”コマンドゴーレム”の存在意義はどうなるのでしょう。
まさか「複雑な命令も与えられる」ってことになるのでしょうか?

はっきり言って、私はリウイのそういった御都合主義が嫌いなのです。
それを皮肉っただけなので、なぜlieさんがこだわっているのか理解できません。
そもそもlieさんが何を主張しておられるのかもさっぱりわからないのですが・・・。

>前回説明したような背景と陰謀が理解できていれば、ルキアルの予想が無茶なものとは言えないと思うのですが。

あのー、どうしても私が理解せずに書いていたとおっしゃりたいんですか?
理解しているのにlieさんと私の結論が異なる理由として、
「どうとでも取れる部分はルキアルを貶める方向で解釈して」いるからだと言ったのですが・・・。
残念だとは思いますが、きっと私の文章力に問題があるんでしょうねえ。嫌になります。

もっとも、この件については私はそれなりに納得しています。
今までは「ネクタールがあんな性格だったからたまたま陰謀がうまくいきそうになった」でしたが、
それも「ネクタールの人物像を掴んだ上であの陰謀に利用した」とすればいいでしょうから。
(まあ、どうやって彼の為人を調べたのかという疑問は残りますけど)
というわけでもうこの件については解決です。あー、よかったよかった。


To かいざあさん
>十分に天才軍師の名に恥じぬ計略だと俺は思いますが。

でもやっぱり、あれがルキアルの有能さを示すとは断言できないと思うのですが。
「オーファンの王子が頼りなく思われている」というのは、機密事項でもなんでもありません。
もしそこで「リウイという冒険者は実は妾腹の王子である」という情報を入手したなら、
そしてリウイがリジャールに近いタイプの人間であるということがわかったなら、
ルキアルで無くても自然な流れとしてあのような策略に至るのではないでしょうか。
(まさか、誘拐して身代金をふんだくろうとは考えないでしょうし・・・)


To FALCONさん
>3:甘くない罠

しつこくてすみませんが、この件に関しては譲歩したくないのでまだ反論します。
いきなりですが、ちょっと計算してみましょう。
リウイとミレルが襲われた宿屋は、副首領ラズルが根城とする歓楽街の外れにあります。
ファンの街の大きさは不明ですが、おそらく歓楽街の広さは1km四方も無いでしょう。
ラズルのいる盗賊ギルドの建物は歓楽街の中央にありそうですから、
二人のいた宿屋から盗賊ギルドまではせいぜい数百メートルの距離しか無いはずです。

リウイたちが歩いて盗賊ギルドに到着するまでは5分くらいしかかからないものと思います。
その間に先回りして睡眠薬を飲ませて(?)胸を刺して逃げるというのは忙しすぎです。
息を切らせて駆け込んできたラダックを、見張りは不審に思わなかったのでしょうか。
またすぐに慌ててギルドを出て行ったでしょうし、むしろこいつの方がよっぽど不審です。

>ラダックが副頭領の腹心という立場を最大限上手く利用すれば、(中略)可能なはずです。

新参者と書かれていますから、あんまり信頼はされてなかったと思いますよ。

>だから、それは我々が第三者だから成り立つ視点なのですよ。
>メリルビジョンなら、わざわざ相談にのってくれて、お膳立てまでしてくれた姉さんを疑う要素がどこにあるんです?
>ラダックがきたのは「たまたま」なんですから。

あんな周到(で奇怪)な策を練った以上、「お膳立て」の段階から仕組まれていたと考えるべきでしょう。
そうでないとラダックは、リウイとミレルが同じ宿屋に行くまでひたすら待つことになりますし。
まあ、どうせリウイですから気づかなくても当然だと思いますが・・・。

# あと、メリルってミレルとメリッサが混じってますよ。
2001年06月29日:18時49分52秒
「右へ行くか、左へ行くかというのはナルサス流ではございません」−ナルサス / FALCON
リンダさんへ
>>2:湖岸の国〜
>私が小説を読んだ印象としては、ネクタールの性格は考慮してなかったように思えるのですが・・・。
>あくまで「暗殺を実行できる立場にあること」しか重視されてなかったのではないかと。

「実行でき、なおかつ実行する意思がある」
この二点がそろわなければ、どの道暗殺要員としては
使えません。であれば、当然性格云々についても事前に
調査することでしょうね。


>>3:甘くない罠
>気絶した振りをしている間に止めを刺される可能性もゼロではありませんし。

「ゼロではない」かもしれませんが、「果てしなくゼロに近い」のもまた事実です。 相手はモンスターではなく、人間です。 であれば、気絶して無力化した相手に、わざわざトドメを 刺そうとするでしょうか? いかに相手が先に自分を襲ってきたと言っても、 今後自分につくことになるである悪評(そしてそれが カーウェスに及ぼす影響)、盗賊ギルドとの更なる確執 などを考えれば、わざわざ殺すとこまではしないでしょう、普通。 それに、「人間を殺す」のはやはり相当な覚悟が いることでしょう。モンスターを「狩る」のとは 訳が違います。

>気絶したまま副頭領の部屋まで引き摺っていかれてもまずいでしょう。
途中で隙を突いて逃げ出せばいいんです。

>一撃で副首領を殺すというのもやや運頼みの要素が強いですし、 もし副首領が一人でなかった場合はどうするつもりだったのかとか、 都合の悪い展開がいくらでも思いついてしまうのですが・・・。
ならば、「都合の悪い展開」を排除すればいいのです。 ラダックが副頭領の腹心という立場を最大限上手く 利用すれば、「内密の話があるので、これこれの時間には お人払いを」とか言って副頭領に人払いをさせ、 睡眠薬入りのワインを飲ませ、眠ったところを… というのも可能なはずです。

#しかし…なんつーか、謀略と言うより
#「スパイ大作戦」だな(笑)

>「水晶の歌い手」氏に紹介された宿でラダックに襲われたんですから、少しは不審に感じるべきでしょう。
>誰がラダックに二人の居場所を知らせたか、と考えれば真っ先に疑うはずだと思うんですけど。

だから、それは我々が第三者だから成り立つ視点なのですよ。
メリルビジョンなら、わざわざ相談にのってくれて、 お膳立てまでしてくれた姉さんを疑う要素がどこにあるんです? ラダックがきたのは「たまたま」なんですから。 それに、盗賊ギルドの目なんてどこにでも光ってるのは、 メリルが一番よく知っているでしょう。
(まして、リウイは間違いなくこのときギルドから 注目を浴びていたはずですから…)。

>>6:陰謀の〜
うーむ、これに関しては自分でも書いてて「無理があるよなぁ」と思ってたんですが(爆) まぁ少し言うなら、やはり「センス・ライ」は証拠能力 低いんじゃないかな〜と
(よい例が「ゴーレムは証言せず」(同名短編集収録)ですね)。
というか、「魔法による認定では証拠能力は低い」という 前提をもってこないと、そもそも成り立ちませんな、この話。 多分、魔法は捜査を補助するだけで、決定的な 有罪/無罪の証拠にはならない…ってことなんでしょう。

余談:水野良氏、果たしてルキアルを「有能」って書く つもりあるのかな…なんか、「策士策に溺れる」的 書き方をしてるような…。 自分で、「一つの策を練りに練ったりするから策に溺れて 失敗するんだ。策が多いほうが勝つの」 とか言ってたしねぇ。

余談の2: 知らない人のために言っとくと、タイトルの台詞は「アルスラーン戦記」に登場する名軍師、ナルサスの台詞。
「右へ行ったらどうなる、左へ行ったらどうなると言うのを考えて、それぞれに対応を考えておくのがナルサス流でございます」と続きます。
2001年06月29日:01時43分16秒
リウイ擁立事件について / かいざあ
 リンダさんへ
 あの陰謀はリウイ擁立ではなく、
 リウイを公の場に立たせることが目的ではないでしょうか。
 
 論より証拠。このままリジャールが退位したらどうなるでしょう。
 第一王子のリトラーが即位しますよね。
 でも、家臣の人気も業績もリウイが一人占めしています。
 さらにはリウイは大陸最高の英雄になる(予定)です。
 「剣の国の魔法剣士」では、リトラーは国政に携わってないし(つまり経験がない)、
 ブレインとなるリトラー派の若手家臣もちょっと不明です。
 ラヴェルナやローンダミスもリウイ派みたいだし。
 つまり、リトラーの才能に関わらず
 彼は家臣に「舐められている」んです。
 こんな状況じゃ王様はストレスたまりますよ……。
 
 んで、ルキアルの出番です。
 手下使ってオーファンにリウイの武勇伝を流し、
 外交大使を送って、父リジャールや義弟リウイの業績を褒め称えます。
 国内にて公然とリトラー王に対する陰口が出てくるようになったら、
 王をそそのかせて無茶な政策なり侵略なりさせればいい。
 あとはもう言う必要はないでしょう。
 ……とまあ、簡単に内乱につなげられます。
 
 ここで重要なのはリウイの生死なりがどうであろうと実行できる点です。
 リウイが生きていようが死んでいようが、
 行方不明だろうが、家臣になっていようが、
 その全てに適用できます。
 「剣の国の魔法戦士」の陰謀だけでもうオーファンにリーチかけているんです。
 (他の陰謀はどうかって? 読んでないので何とも……。
  すんません)
 
 ……十分に天才軍師の名に恥じぬ計略だと俺は思いますが。
2001年06月29日:00時29分59秒
ルキアル関連レス / リンダ

To かいざあさん
>ルキアルが天才軍師かどうかですが、
>「剣の国の魔法戦士」での陰謀を見る限りでは
>相当な策士だと思いますよ。

私もあの策略はかなりまともだと思っています。
ただ、リウイの存在とオーファンの現状さえ知っていれば、誰でもあのくらいは思いつくんじゃないでしょうか。
「誰でも」とまではいかなくても、策を練るのが好きな人物なら思いつきそうなものですけど。


To たいぞさん
>私見を言えば、現実世界に「策略の天才」がいたとして、ルキアルのような派手な行動には出ないだろうなぁとおもいます。

そこは小説ですから目を瞑らないとダメでしょう。

>まぁどちらにせよ、納得できる陰謀ってーのは、元から物語にならないでしょうなぁ。

個人的には、文句のつけようの無いくらいあざやかな陰謀を見せて欲しいと思っています。


To 賢者ソロンさん
>実は別人です。(笑

ルキアルが別人になっていたとは非常に面白い説です。
それを裏で糸を引いていたのが魔の国(!)ラムリアースというのがさらに秀逸だと思います。
いざとなったらSNEもこれを採用すればいいでしょうね。うーん、私はこれはマジで面白いと思うんですけど。


To FALCONさん

貴重な御意見をどうもありがとうございます。
なかなか説得力がありますし、こういう意見を戴けると私も嬉しいですね。
しかし私も一応は反論しておきます。(反論しない部分は納得しています)

>2:湖岸の国〜
>彼の背景事情などを調べれば(そして近くに密偵を置いておけば)、
>彼がもはや生に執着していない(ある意味死に急いでいる) ことは容易に分かるでしょう。

私が小説を読んだ印象としては、ネクタールの性格は考慮してなかったように思えるのですが・・・。
あくまで「暗殺を実行できる立場にあること」しか重視されてなかったのではないかと。
もっとも、これは確認ができないので強く反論はしませんけど。

>3:甘くない罠

それぞれ妥当性を主張しておられますが、やはりこの話は無理が多すぎると思いますよ。
気絶した振りをしている間に止めを刺される可能性もゼロではありませんし。
気絶したまま副頭領の部屋まで引き摺っていかれてもまずいでしょう。
一撃で副首領を殺すというのもやや運頼みの要素が強いですし、
もし副首領が一人でなかった場合はどうするつもりだったのかとか、
都合の悪い展開がいくらでも思いついてしまうのですが・・・。

>そこまで考えがまわるのは、我々が「第三者」であり俯瞰的な視点で者を見られる
>「傍観者」だからです。当事者はそこまで考えがまわらないですよ。

そうでしょうか?
「水晶の歌い手」氏に紹介された宿でラダックに襲われたんですから、少しは不審に感じるべきでしょう。
誰がラダックに二人の居場所を知らせたか、と考えれば真っ先に疑うはずだと思うんですけど。

>5:虎と〜
>本国のほうに、騎士を派遣するように仕向ける裏工作をした… と考えるのが自然でしょう。

ええ、私もそれが最も自然な解釈だとは思うのですが・・・。
盗賊ではなくわざわざ騎士を派遣したオーファン側の事情は何だったんでしょうね?
諜報活動には盗賊の方が適任でしょうし、何よりそれが明るみになったときのデメリットが・・・。
それでもなお騎士を派遣させた事実が、ルキアルの有能さを示すのかも知れませんね。

>6:陰謀の〜
>そして、アノスは神権国家…魔術師の地位が低いのは容易に想像がつきます。

いいえ、おそらくそのようなことは無いと思います。
ワールドガイドにもレルドラムというアノスの宮廷魔術師が載ってますしね。
ロードス島のヴァリスにも宮廷魔術師はいましたから、
ファリス信者の間で魔術師が軽んじられていることはないはずです。

>また、センス・イービルですが…この「邪悪」の定義が曖昧なんですねぇ。
>もし、カルプラス伯が「自分のしてることは正しい」と思ってやってたら、確かひっかからなかったような。

ですから、そのチェックを抜けてさっさと解放されなかったのが不思議だなー、と。
実際に後ろ暗いところは無かったんですから。

>この直前にスイフリーの一件があったことも憶えておくべきことでしょう。
>このせいで 「センス・イービル」の証拠能力に疑いが差し挟まれていたことは十分に考えられます。

これはまったくの盲点でした。確かにそういうこともありそうですね。
(宮廷魔術師に”センスライ”すらかけて貰えなかったというのは不自然だと思いますけど)

>…それに、個人の口から告げられる「魔法の結果」と、確たる「物証」、どちらが証拠能力は高いと思われますか?

”センスイービル”ならファリスの声も同然だと思うのですが・・・。
もし本当に”センスイービル”の信用が落ちていたのだとしたらちょっと悲しいですね。

>ついでにいえば、ルキアルは「きっちり成功しなくても、アノスがしばらく大きな動きが出来なくなればそれでいい」ぐらいでしたでしょうね…

何もしなければ何も起こらないという考え方もあるような・・・。
万が一にも陰謀が露呈したなら、こわ〜いアノスを完全に敵に回してしまうんですけど。
実際、ばれてないから結果オーライなんでしょうけど。
しかし、間に三つも国を挟む遠方のアノスにまでちょっかいをかけるなんて、ルキアルは多忙ですね。


最後になりましたが、本当にどうもありがとうございました。
考え方によってはルキアルの陰謀もあながち的外れではないんですね。

私がどうしてもルキアルが有能という結論に辿り着けなかったのは、
「ルキアルは有能ではない」という前提で話をしていたからでしょう。
本末転倒というか、あまりフェアじゃなかったと反省しています。
2001年06月28日:06時27分25秒
しまった / FALCON
>ロマール・レイド戦争は新王国500年、ルキアルがロマールの招聘に応じたのは519年の出来事ですけれど。

う、なにか違う件とごっちゃになってたみたいですね。
ご指摘、ありがとうございます。
2001年06月28日:03時15分06秒
訂正 P64→P61 / lie
 先ほどの書き込み、P64としたところ、P61の間違いです。
 失礼しました。
2001年06月28日:03時05分54秒
リンダさんへ / lie
>確かに納得できる部分もありますが、一方的に無理解と決めつけられるのはちょっと・・・。
>もっとも、揚げ足取りになるのも見苦しくて嫌ですから、私はもう口を挟まないことにします。
>lieさんはどうぞ遠慮なく指摘を続けて下さい。
 
 こういう姿勢はちょっとどうかな、と思います。
 リンダさん自身は
 
 >私は、どうとでも取れる部分はルキアルを貶める方向で解釈しています。
 
 などと、言いたいように言っているわけですから。
 
>カーウェスが気を遣って「魔術師ギルドのミスでゴーレムが暴れだした」とでも言えば、
 
  どうして、友好国でもない敵国の陰謀による被害を、自国の魔術師ギルドの不祥事として扱う必要があるのでしょうか。
 分かりません。
 
>いくら上位古代語であっても、リウイの言葉で動くのは変じゃないかと思ったのですが。

 P64 1行目〜4行目までを確認してみてください。リウイはこのように判断して行動し、実際彼の思惑通りにことが進んだわけですから、彼の読みが当たっていたと考えて良いのではないでしょうか。
 
>それと『湖岸の国の魔法戦士』の部分も、私は概ね理解した上であのように書きました。
>私が「見落としていたなあ」と思ったのは、「確実にロマールと敵対してしまうわけではない」という部分だけです。

 そうですか?
 以前の書き込みで、
 
>この陰謀はザインの騎士隊長が遠征軍の司令官を暗殺しなければ成立しません。
>ルキアルは何故、ザインの騎士隊長(ネクタール)がそんな無茶をするとわかったのでしょう?

 と、書き込んでいらっしゃいますよね。
 前回説明したような背景と陰謀が理解できていれば、ルキアルの予想が無茶なものとは言えないと思うのですが。
 
>いや、「ぱらぱら」といっても一応は土日を利用してちゃんと読み返したのですが・・・。
>単に「しっかり読み返しました」と言うのは気が引けただけですから。
>まあ、私の事情まで考慮して貰えるはずもありませんし別にいいんですけど。
 
 ??ぱらぱら読みしたと最初に言ったのはリンダさんですよね??
 まあ確かに、そういう事情までは考慮できなかったのは申し訳ないのですが、そこまではちょっと。
2001年06月27日:22時49分11秒
RE:軍師ルキアル(ネタばれあり) / 清水零壱
>(前略)ルキアルがロマールに招聘された直後にロマールがレイドに勝利し、併呑したことの(以下略)  
  
 何かと勘違いしていませんか?  
 ロマール・レイド戦争は新王国500年、ルキアルがロマールの招聘に応じたのは519年の出来事ですけれど。
2001年06月26日:22時35分41秒
軍師ルキアル(ネタばれあり) / FALCON
はじめまして、FALCONと申します。 なにか面白そうな話をしてるのでしゃしゃり出てきました。
ルキアルが戦術面で天才であることは、 小国プリシスがロドーリルの攻勢に耐えつづけたこと、 ルキアルがロマールに招聘された直後にロマールが レイドに勝利し、併呑したことの二点から分かると思いますが(なお、全くの余談ながらこの時レイドの傭兵部隊に 剣匠ルーファス−後のカシュー=アルナーグがいました。 まさに運命とは糾える縄の如し…)、 では戦略面、或いは謀略面ではどうかというと…
「分からない」ってのが私の意見です。 だって、話になってるのは全部失敗した謀略ですから(笑)。
まぁ、作者サイドからの考察は脇に置いておいて、 実現性云々から見てみると…別にそれほど酷くも 見えないんですね、私には。 で、一つ一つについての私の意見ですが…

1:剣の国〜
模範解答が出ているため、割愛。

2:湖岸の国〜
>ルキアルは何故、ザインの騎士隊長(ネクタール)がそんな無茶をするとわかったのでしょう?

下のlieさんの意見と重複しますが、 まず、彼の背景事情などを調べれば(そして近くに密偵を置いておけば)、 彼がもはや生に執着していない(ある意味死に急いでいる) ことは容易に分かるでしょう。
そして、反乱軍の内部に強い発言力を持つリビアスが入り込んでいました。
この二点から、この策はたやすく成功します。
唯一にして最大の誤算は、リビアスがミレルに正体を看過されたことでしょう。 でなければ、まごついてる間にチェックメイトでしたでしょうね。

3:甘くない罠
順番に幾つかの疑問点が列挙されていますが…
1,2はラダックがリウイより強ければ
(そしてこの時点でのリウイは大して強くないはずです)、 大して問題にはなりません。 ラダックが7レベルぐらいあればどうとでもなるでしょう。

3,4はもっと簡単です。 ラダックは副頭領に信頼されていましたし、 副頭領は「女食い」のあだ名が指すように、 女を食い物にしてのし上がってきた男です。 そしてこうしたあだ名があることから、直接戦闘能力は 大した事がない、と推察できます。 また、油断している相手なら先制の一撃で仕留めてしまえば、 相手がいかな手練だろうと関係ありません。
5も、ラダックが相当の実力者であることを前提にすれば 問題なく実行できるでしょう。 ちなみに、リウイたちが犯行現場に入る前に副頭領の 死体を見つけられなければ、ラダックが出入りしている ところを見られてもなにも問題にはなりません。
6ですが、以前諍いを起こしたこと、そしてミレルの 性格を考えれば、怒鳴り込んでくることは容易に 想像がつきます。
7が少々難ですが、ミレルがギルド内でかなり顔が利く 存在であることを鑑みれば、ミレルたちと同時に 他の盗賊が副頭領の部屋に入る可能性は低いでしょう。 この時、ミレルたちは副頭領に「文句をつけにきた」のですから、 副頭領の立場を僅かなりとも強化する存在(=副頭領の部下のシーフ)は できるだけ排除しようとするだろう…ぐらいの想像も できるはずです。 ついでにいえば、この策、失敗したところで失う可能性があるのは ラダックと言う密偵ぐらいなものですからね。
「失敗したらそのときはその時」ぐらいだったんじゃないでしょうか。

>関係ないですが「水晶の歌い手」なる人がリウイとかに疑われないのも不思議ですね。

そこまで考えがまわるのは、我々が「第三者」であり 俯瞰的な視点で者を見られる「傍観者」だからです。 当事者はそこまで考えがまわらないですよ。
要は、ラダックはリウイとミレルが一緒にいるところを 襲って、適当に負ければいいわけですから…。

4:竜の棲む祠
読んでないのでパス。

5:虎と〜
>オーファンからオランに送り込まれるのが騎士でなかったら?
本国のほうに、騎士を派遣するように仕向ける裏工作をした… と考えるのが自然でしょう。 リジャール王の武断的性質をつつけば、割と楽そうです。 この場合は、新興の王国ゆえ騎士は実力主義…ってのも一因ですね。 元冒険者とか傭兵とかばっかりでしょうから、こういう任務もこなせちゃうわけです。

6:陰謀の〜
以前違う小説に書いてありましたが、
「センス・ライを使った魔術師が嘘をついていないことを 証明する魔法はない」わけです。
このため、その魔術師に信用がない限り、センス・ライは 証拠能力は低いのでしょう。 そして、アノスは神権国家…魔術師の地位が低いのは容易に 想像がつきます。
また、センス・イービルですが…この「邪悪」の定義が 曖昧なんですねぇ。 もし、カルプラス伯が「自分のしてることは正しい」 と思ってやってたら、確かひっかからなかったような。 それに、これは「悪意」にひっかかるので、 その時点でカルプラス伯が何らかの理由で「悪意」と呼べる 感情を持っていなければ、やはりひっかかりません。 後、この直前にスイフリーの一件があったことも憶えておくべきことでしょう。 確かにあれは呪いのせいでしたが、このせいで
「センス・イービル」の証拠能力に疑いが差し挟まれていたことは 十分に考えられます。
…それに、個人の口から告げられる「魔法の結果」と、 確たる「物証」、どちらが証拠能力は高いと思われますか?

ついでにいえば、ルキアルは「きっちり成功しなくても、 アノスがしばらく大きな動きが出来なくなればそれでいい」 ぐらいでしたでしょうね…


>あまり効果的とも思えない多くの策謀で、今までにロマールにどれほどの利益があったのでしょう?
オーファン周辺はこれといった実は上がってませんね、 全部リウイとラヴェルナに潰されてますから(笑)。 ただ、東に関しては「西側にちょっかいかけられなくする」 だけでルキアルには十二分なメリットなワケです。 もっとも、これもバブリーズに尽く潰されてるような… ただ、やはり語られてない範囲で成功してる謀略は あると思いますよ。
それと、割と重要な点だと思うのですが、
「謀略が失敗した結果としてロマールの国益が損なわれた ことはない」ワケです。
ルキアルが使い潰してるのは「ルキアルの手駒」であり、 マクロな視点から見れば微々たるものでしかありません。
(「湖岸の国〜」の一件でも、身代金はきっちりせしめています)
ルキアルが現在に地位にいられるのは、
1:レイド攻略の功績
2:直接的にロマールに甚大な被害をもたらすような失敗はしていない
3:語られていない範囲での成功
4:内向けの陰謀の手腕(直接語られてはいませんが、 ルキアルと疎遠な将軍を捨て駒にしたりと、 ルキアルは内政掌握にも力を入れていると推測できます)
こんなところではないでしょうか?

余談:セージが高いからって謀略に優れているわけではないことは水野先生ご自身が言っておられます。
現に、アーチボルト1レベル、スイフリー3レベルですからねぇ。
…グイズノーなんか6レベルなのに。
2001年06月26日:20時49分37秒
lieさんへ / リンダ
>ぱらぱらではなく、しっかり読み返した上で対応していただきたいところですが、
>解釈の違いとお思いになっているようので、2箇所ほど指摘させていただきます。

いや、「ぱらぱら」といっても一応は土日を利用してちゃんと読み返したのですが・・・。
単に「しっかり読み返しました」と言うのは気が引けただけですから。
まあ、私の事情まで考慮して貰えるはずもありませんし別にいいんですけど。

>P71 最後の行 「竜の姿をした・・・」
>という計算が、ルキアルにはあったようです。

カーウェスが気を遣って「魔術師ギルドのミスでゴーレムが暴れだした」とでも言えば、
彼が”ディスペルオーダー”を使用する必然性ができてしまうと思いますよ?
前にも言いましたが、そのあたりがルキアルの想像力の無さだと思ったのです。
(その場合でもオーファン魔術師ギルドの評判が下がるという効果はあるでしょうけどね)

>>それにしても、特定の命令を受けていないゴーレムは名前を呼ばれるだけでも動くんですねえ。
>P44 後ろから4行目 「ようやく・・・」
>P71 後ろから4行目 「−真銀の・・・」
> を読み返してみてください。

すみません、私には意味がわからないのですが・・・。
あれって「あとは”コマンドゴーレム”をかけるだけ」という状態だったんでしょう?
いくら上位古代語であっても、リウイの言葉で動くのは変じゃないかと思ったのですが。


それと『湖岸の国の魔法戦士』の部分も、私は概ね理解した上であのように書きました。
私が「見落としていたなあ」と思ったのは、「確実にロマールと敵対してしまうわけではない」という部分だけです。
そこ以外はだいたい考慮に入れてましたから、やはり解釈の違いだと思うんですけど・・・。
まあ、確かに見落としがあったわけですからあまり強くは言えませんけどね。

私は、どうとでも取れる部分はルキアルを貶める方向で解釈しています。
確かに納得できる部分もありますが、一方的に無理解と決めつけられるのはちょっと・・・。
もっとも、揚げ足取りになるのも見苦しくて嫌ですから、私はもう口を挟まないことにします。
lieさんはどうぞ遠慮なく指摘を続けて下さい。
2001年06月26日:19時31分44秒
ルキアルに関する私見 / 賢者ソロン
 お久しぶりです、異端の賢者ソロンです。
 たしかに小説のルキアルはヘッポコですね〜。ワールドガイドでは天才的な知略でロドーリルのプリシス侵攻を退けたあのルキアルと同一人物とは思えないと思うでしょう?
 実は別人です。(笑
 ルキアルがロマールに招聘される際に、ラムリアース(あの「魔の国ラムリアース」です!)は中原のパワーバランスが崩れるのを阻止するべくルキアルに刺客を送り込んで抹殺し、代わりに替え玉を送り込んだわけです。
 そしてその替え玉は表向きはロマールの軍師として活動しながら、ロマールが強くなりすぎないようにわざとヘッポコな策を弄して失敗に終わらせているわけです。
 もちろん「湖岸の国の魔法戦士」でラムリアースがリウイに味方したのはオーファンと同盟結んでるからではなく(そもそもラムリアースはオーファンのことを同盟国などとはこれっぽっちも思ってません)、ラムリアース独自の思惑があってのことです。
 ん〜、ラムリアース恐るべし。
 参考資料:「魔の国ラムリアース」(魔王ENTの混沌宮殿より)
 PS そういえば最近ENT氏はお見かけしませんね〜
2001年06月26日:02時12分23秒
【SWSFC2・不完全攻略法(うろ覚え)】ザ−ンへの入国方法 / 本吉
 ennkoujiさん、こんにちは。
 久しぶりに掲示板覗いたら質問があったので、SWSFC2の内容はほとんど覚えてませんが(^^;、一つだけレスさせていただきます。
 (攻略もネタバレっぽいので、場所移動しました)
 
 >・ザーンの関所で止められるんですが、どうすれば行けますか?
 
 確か、「裏道がある」てなことを仲間の誰か(多分、途中で仲間に入ってきた親父キャラだったと思う)が喋りだすはずですので、それに従うような選択肢を選べば話が進んだと思います。
 
 関所の強行突破は、できない……はずですけど……どうだったろう? (?。?;
 いやまぁ、また色々探してみますので、気長に待ってみてください。
 その時に闘技場の間取りとゲインの故郷というのも見ておこうと思います。
 
 えと、でもですね、その、書籍をだいぶ整理しちゃったので、正直な所もう手元に参考にできるような物が残って無いかも知れないです。
 ですから、もし良ければ、『ソードワールドゲーム攻略本一覧』(もーりょさんのHP『もーりょの空想』より)などを参考にして実際に自分で攻略本を手にされたほうが、色々便利だったりすると思いますので、考えるだけでも考えておいてくださいね。(^^;
 こちらも、今月一杯は探してみます。
 
 それでは、また書き込めると良いなぁとか呟きつつ(ぉぃ)、失礼します。
 
 p.s.
 ゲイン……ゲイン……はて?
 どんなやつだったかなぁ?(鳥頭)
2001年06月25日:02時18分40秒
ネタばれあり・湖岸の国の魔法戦士にかんする、見落としの指摘 / lie
>この陰謀はザインの騎士隊長が遠征軍の司令官を暗殺しなければ成立しません。
 
 その通りです。しかし
 
>ルキアルは何故、ザインの騎士隊長(ネクタール)がそんな無茶をするとわかったのでしょう?
 
 ここを読んで、リンダさんが見落としをしていると思ったわけです。 なぜなら、ルキアルは、ザイン側が無茶をすることが「わかった」のではなく、ザイン側が無茶するように、周到な陰謀を張り巡らせていたからです。
 
 このルキアルの陰?の陰謀のことで、ちょっと説明してみますので、最後までよろしくお付き合いください。
 *繰り返しますが完全にネタばれなので、「湖岸の国の魔法戦士」をまだ読んでいない方は読まないほうがよろしいかと思います。
 
 まず、小説の
 P118 3行目 「『おそれながら、・・・」〜P119 4行目 「命令をくだしていった。」 を読み返してみてください
 ここで提案された策は
 P146 後ろから4行目 「『ザインの正騎士が・・・」〜P147 6行目 「・・・そう予測している』」
 に要約されています。
*まず、ここまで確認してみてください。
  さて、この「無茶な作戦」を、当事者側の大将であるヴィミー伯爵に授けたのが、彼の幹部であるリビアスという騎士であることが、ここまででお分かりいただけるかと思いますが、このリビアス、実は作中にてもう一つ重要な活動をしています。
  それは P196 10行目 「伯爵との・・・」 に書いてあります。
 
 この功績により、もともとヴィミー伯爵の幹部であったリビアスは、さらにカッセル子爵からの信頼されることとなり、結果、彼の計画はいくつかの疑問があったにも関わらず実行されることになります。
 
 あとは P201 5行目 「『俺たちを・・・』〜 P202 1行目 「・・・いるのだ。」 を読めば、ルキアルの陰?の陰謀がおそらく理解していただけると思います。
 
>確実にロマールと敵対してしまうような真似をザイン側がしないといけない理由は無いのです。
 
 建前上は、確実に敵対してしまうわけではありません。
 P262 10行目 「『国境警備隊長の・・・』」〜 P263 3行目 「・・・である。」
 と
 P301 7行目 「リウイ王子の・・・」〜 P301 後ろから3行目 「王子が継いだ。」
 に書いてあります。
 
>ネクタールが死に場所を求めているような奇特な人物でなかったら?
>彼が自分の命を惜しんで暗殺をしようとしなかったら?(大抵の人間はそうでしょう)
 
 その場合、ルキアルはまた別の人物を利用するなり、別の策を練っただけでしょう。
 ルキアルの目的はザインを支配することであり、そのためにたまたま扱いやすい人物だったネクタールを利用しただけなのですから。
2001年06月24日:23時17分08秒
策略の天才 / たいぞ
 ええっと、なんかマジになってるみたいですな。
 
 私見を言えば、現実世界に「策略の天才」がいたとして、ルキアルのような派手な行動には出ないだろうなぁとおもいます。
 
 ロマールって大国ですよね?大国が策をめぐらしても、良いことなんて全然起こりません。正規外交の方がずっと効果がありますし。リウィ関連のどの陰謀も、どんなまともな代案立てたところで元から意味ないし。するべきなのは、どちらかというとそんなこと起こらないようにすることかと。
 
 もしかしたらルキアルには、なにか急いで事を進めなければならない理由があるのかも。
 
 まぁどちらにせよ、納得できる陰謀ってーのは、元から物語にならないでしょうなぁ。
2001年06月24日:22時54分30秒
ルキアル談義に一言 / かいざあ
 どーも、初めまして。
 なんか面白そうな話題なので
 ちょっと一言入れさせてもらいます。 
 もっとも、リウイ関係は剣の国の魔法戦士しか 
 読んでないんですが……。 
 
 で、ルキアルが天才軍師かどうかですが、
 「剣の国の魔法戦士」での陰謀を見る限りでは
 相当な策士だと思いますよ。
 
 と言うのも、オーファンが抱える内在的な弱点である 
 「後継者」不足という点をしっかりと突いているからです。 
 ”竜殺し”で建国王のリジャールの後継者に 
 文人肌のリトラーでは力不足だと言う話でしたよね。 
 そこでリウイの登場です。 
 リトラーに比べてリウイの評判うなぎ上り。 
 この状態でリジャールが退位し、リトラーが即位したら 
 間違いなくオーファン終わりですよ。 
 「剣の国の魔法戦士」の陰謀が、 
 全てリウイ登場のための筋書きだったとしたら……。 
 ルキアル恐るべしと言わざるを得ない気がしますね。 
2001年06月24日:19時49分57秒
見落としについて / lie
>小説をぱらぱらと読み返してみました。
>本音を言うと、見落としがあるのならそこを指摘して戴きたかったのですが。

 ぱらぱらではなく、しっかり読み返した上で対応していただきたいところですが、解釈の違いとお思いになっているようので、2箇所ほど指摘させていただきます。

>4)「竜の棲む祠」(リウイ7)
>陰謀の概略・・・「ミスリルゴーレムを起動させてオーファンの王都に攻め込ませる」
>王都で暴れさせたら、カーウェスあたりが”ディスペルオーダー”で無力化するのでは?

P71 最後の行 「竜の姿をした・・・」
という計算が、ルキアルにはあったようです。

>それにしても、特定の命令を受けていないゴーレムは名前を呼ばれるだけでも動くんですねえ。

P44 後ろから4行目 「ようやく・・・」
P71 後ろから4行目 「−真銀の・・・」
 を読み返してみてください。

 他の小説についてもだいたい同じです。
 では、また。
2001年06月24日:16時34分02秒
ルキアルについてのレス / リンダ

To 武石さん
http://www.frpg.net/で、過去ログの検索をかけるといろいろ与太話が探せるかもしれません。

私はNiftyの会員ではないため、そこの存在は知りませんでした。
色々と興味深い話を拝見することができました。どうもありがとうございます。


To Naruさん
>ザイン側の対応が作品中のものと違った場合は、また別な謀略が用意されて
>いたのではないでしょうか。

ええ、それが最も自然で問題の無い解釈だと思います。
私だって、普通なら(ルキアル絡みでないなら)それで全然かまわないんですけどね。
あれだけ天才とか言われておきながら、やってることがあまりにデタラメなので・・・。
どうしてもルキアルが天才という話を認めたくないのです。

>その他の場合も同様に、周辺状況が作中のものと違った場合には、その
>状況変化に応じた謀略が実行に移されていたのでしょう。
>どんな謀略かはわかりませんが、それこそ余人には想像もつかないような
>謀略なのでしょう。(笑)

それならせめて小説の展開で見せて欲しかったと思ってしまうのです・・・。


To lieさん
>全体的にもう一度、よく小説を読み返してみてはいかがでしょうか。見落としがかなり多いように思います。

とりあえず、小説をぱらぱらと読み返してみました。
本音を言うと、見落としがあるのならそこを指摘して戴きたかったのですが。
まぁ、確かに人に教わるよりも自分で調べるべきことかも知れませんけどね。

しかし・・・残念ながらどこを見落としていたのかはわかりませんでした。
というわけでお手数ですが、lieさんのおっしゃる見落としを御教授して戴けないでしょうか?
面倒と思われるかも知れませんが、何とぞよろしくお願いします。

# 私としては、見落としではなく解釈の違いではないかと思うのですが・・・。

To たいぞさん
>空想科学読本みたいに、お約束に突っ込みいれて笑うっていうのが発言の狙いなんですよね?
>まさか本気で「これはおかしい!」って言ってるわけじゃないですよね?
>後者だったら、そりゃないだろって思うんですが。

まあ、自分としては『空想科学読本』の姿勢に近いつもりです。
しかし、まさに「そりゃないだろ」と思われるようなことを主張しています。
私はかなり本気でルキアルの策略がおかしいと思っていますから。


To Fall Downさん
>それに、ルキアルの策が成功する話って面白いのかなぁ?

別に策略が成功したから面白くなるということは無いでしょうね。
それでも、デタラメよりは理屈に合った話の方がいくらか面白いと思いますが。

>立場的に策が破られる事を前提にして話が構成されている様になっている気がする。

何しろアレクラスト最大の英雄になるのがほぼ確定しているリウイ君が相手ですからねぇ。


To 対馬拓海さん
>ミスリルゴーレムと盗賊ギルドの策は、確かに? ですが、他の策は
>「正確な情報収集力(人脈)と、分析力(能力)」があれば、立てられるのではないかと。

しかし、それだと別に天才でなくても、ちょっと気の利いた人間なら同程度の策を考えつくような・・・。
なんとなくルキアルが天才である必然性が薄いような気がするんです。

>現実世界の我々が「そうじゃねーだろ」とツッコミを入れても、
>名軍師たちは「対象が対抗策を思いつかない」ことまで見きって策を立てているのです(笑)

きっとそれが正解なんでしょうけど、個人的には「そんなのアリかよ」と思ってしまいます・・・。


To おりふさん
>件の軍師さまですが、彼のキャラクターデータというのは、どこかで公開されているのでしょうか?

何年の何月号かは忘れましたが(すみません)、かつてDM誌上でアレクラストの10レベルキャラが列挙されてました。
確かその中で、リジャールやカーウェス等と一緒にルキアルの名も挙げられていたと思います。
知力の24はちょっと出典がわからないのですが、ほぼ確実だろうと思いますよ。


To 楼煙倶鈴さん
>たぶん策略が及ぼす影響の多寡や効率性は彼にとってはあまり重要ではなく、
>その策略の複雑さと積極的に策を巡らし対抗する敵手の存在こそ、彼に充足感をもたらすに違いありません。
>バブリーズ相手の時、より人間的な意志表示を見せてくれたのは、
>あの迂遠で無意味に見えるほど複雑な謀略戦こそが彼の趣味そのものだったことの証なのです、きっと。
>これぞ、まさに趣味人の極みと申せましょう。

なるほど、趣味人ですか・・・。
もしそうだったらツッコミを入れるのも野暮かも知れませんが・・・。



最後に、私の考えをまとめておきます。
ルキアルは用兵術に限れば文句の無い天才であるが、謀略に関しては並以下の才能しか持たない。
それでも周囲から恐れられるのは、彼がとても幸運に恵まれていて、都合のいい偶然に助けられているからである。
以上。別に公式設定には反していないと思うのですが。

それと指摘される前に言っておきます。
私のようにおかしいと連呼するよりも、「何故そうなるのか」を論じた方が遥かに建設的でしょう。
それはそうですけど、おかしいと思う部分はとりあえずおかしいと言っておきたいのです。
私の主張も、おかしい部分があるなら「そこはおかしい」と指摘して貰いたいと思っています。

# できれば「ルキアルが天才軍師なのは公式設定だから間違っている」というのは御遠慮下さい。
# 私の挙げた部分のうち理屈に合わないような所にツッコミを入れて欲しいです。

それが説得力がある意見だったなら私だって自分の考えを訂正するのにやぶさかではありません。
個人的に、全く疑問を抱こうともしない原理主義者みたいな人間にはなりたくないだけですから。
2001年06月22日:17時58分34秒
軍師であり趣味人としてのルキアル様 / 楼煙倶鈴
 ルキアルは間違いなく陰謀ディレッタントでしょうね。
 しかし軍師として多種の情報網を管理して、軍略政略の助言を行う能力は相当のレベルなんだろうと想像します。
 フォーセリア世界程度の文明レベルであれば、いくら魔法技術のサポートがあったとしても、大陸のほぼ全土を網羅するような情報網の管理、特に雑多な情報から有用な情報を取捨選択するためには、相当のセンスを要するはずでしょうから。
 特に陰謀や奇策などを弄せずとも、その能力だけで大国の軍師として十分な役割を果たせるはずであり、またそれこそが「大国の」軍師というものでしょうし、彼がロマールに招聘されたのはまず、その基本的な能力を買われてのことだろうと推察されます。
 しかし我らのルキアル先生(笑)は規格外ですので、情報網にかかった美味しそうなネタを陰謀に仕上げることにこそ、大きな喜びを見いだすのでしょう。
 たぶん策略が及ぼす影響の多寡や効率性は彼にとってはあまり重要ではなく、その策略の複雑さと積極的に策を巡らし対抗する敵手の存在こそ、彼に充足感をもたらすに違いありません。
 バブリーズ相手の時、より人間的な意志表示を見せてくれたのは、あの迂遠で無意味に見えるほど複雑な謀略戦こそが彼の趣味そのものだったことの証なのです、きっと。
 これぞ、まさに趣味人の極みと申せましょう。
 管理する情報網の規模等を考えると、彼の有する陰謀のネタはさぞかし膨大な量となり、ボツネタはその何十倍もあるに違いありません。
 これだけのネタを臨機応変に駆使して、時として凡人にはご都合主義としか思えないような(爆)策略を実行し得る人物は、実在すれば確かに天才の名に値すると思います。
 有能な情報参謀でありながら、常時、奇略の種を隠し持ち、余芸として相手の予想の裏を突く大国の軍師という存在は、やはり智者に畏怖されるに足りるかと。
 ともあれ、夜中に私室でチェス盤眺めながら脳内陰謀ネタ帳の整理なんかしてくつろぐ姿(萌え〜)は、やはり天才的頭脳の持ち主であるという設定が前提でないと、つまらないですね。
2001年06月21日:20時27分49秒
ルキアルのデータ / おりふ
 話の腰を折って申し訳ありません。
 件の軍師さまですが、彼のキャラクターデータというのは、どこかで公開されているのでしょうか?
 この掲示板内で、セージ10レベル、知力24というような具体的な数値が出ているようですが。
 発表されているのでしたら、どういった書籍に掲載されているのか、判る方がいらっしゃったらご教示下さい。
 宜しくお願い致します。
2001年06月19日:11時00分06秒
ルキアル名軍師説について / 対馬 拓海
 公式設定への洞察が「空想科学読本」や「トンデモ本の世界」…… た、確かに(笑) ユーザーがどうこう言って、公式設定が変わるわけではありませんし。 こうした掲示板の役割って、
 
(1)「ルールやハンドリング例を確認する」
 要は“公式”はどうなっているのか、についてです。
 
(2)「解釈の妙を楽しむ」
 ファラリスの教義やルキアルの天才ぶりなどについて洞察する
 
(3)「新作情報を入手する」
 の三つなのでしょうね。今回の議題「ルキアルは本当に天才なのか?」 は(2)だと思って、楽しんで読ませて頂いておりました。
 
 さて、小説は読んでいないのですが、あえて独断するなら「天才」かと。
 ミスリルゴーレムと盗賊ギルドの策は、確かに? ですが、他の策は「正確な情報収集力(人脈)と、分析力(能力)」があれば、立てられる のではないかと。「彼を知り、己を知らんば百戦危うからず」と言いますが、『彼』がどのように行動するのか、 見通さなければ、謀略など立てようがないかと。
 架空世界の軍師たちは、この二点に異常に恵まれています。ヤン・ウェンリーしかり、海江田しかり。
 で、現実世界の我々が「そうじゃねーだろ」とツッコミを入れても、名軍師たちは「対象が対抗策を 思いつかない」ことまで見きって策を立てているのです(笑)
 ただ、それを考慮に入れても、ルキアル氏は二流かも。「策が破れたときの策」がないように見えますし、 策をやぶったリウイたちを監視したりもしていないようなので(ただ失敗しても、自分の立場が危うくなら ないという意味では、名軍師ですね。もしかしたら、それを分かっているので、道楽で策を立てておられる のかもしれません。ラヴェルナたちは、それを知っているから「底知れぬ男」として恐れているとか)。
 
 ここまで書いて思うのは、「セージ技能で名軍師」は、設定としてやや力不足かな、と。
 魔法がある世界なのですから、策略に魔法が使われるのは当然ですし、自身が魔術に 慣熟していなければ、対処しがたいという意味で、当然魔術を覚えると思うのですが。 知力24なら能力不足はないでしょうし。
 やはり魔法は才能ということなのでしょうか。 
2001年06月19日:05時14分48秒
フォーセリア研究室 LOG 022 / sf

 フォーセリア研究室 LOG 022として2001年02月16日から2001年06月19日までのログを切り出しました。

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