シャドウラン雑談所 LOG 017

シャドウラン雑談所の2000年10月24日から2000年10月29日までのログです。


2000年10月29日:01時59分54秒
たちの悪いフィクサー / KN
 私と、白鬼さんだとたちの悪いフィクサーのイメージ像が、かなり異なっていたようです。
 私のイメージだと、いくら身の周りをを固めていても、何を装備しているかわからない相手に相打ち覚悟でこられるのはいやなのと、ランナーについては「生き残ってりゃ、何かに使えるだろう。どう転んでも、兵隊どもよりまし」という考え方ができるので、仕事に失敗したけど生き残ったランナーは、甘言で丸め込み別の機会に使えるようにするでしょう(もちろん、本当に割りの悪い仕事を回しただけか、裏切っていたとばれない場合。裏切りがばれていてそのことがわかっていたら、襲撃に備えます)。殺して、パーツを取ったり、実験に使ったりするのはいつでも出来る(誰でもいい)と考えますから。
 もう一つは、「いきがったり、実力行使に出るのは雑魚・下っ端、離れて見ているか指示をしているのが中堅、大物は分不相応に丁寧か表に出てこない(何のことかわからない方が、まっとうです)」と「余裕がある奴は、悪党でも丁寧なもの。実力行使に出るということは、それなりにせっぱ詰まっている」というありがちな見立てによるため、たちの悪い奴ほど丁寧に出て、収支がややマイナスになるようにするだろうと踏んでいます。
 そのため、白鬼さんのイメージするところのたちの悪いフィクサーは、シナリオの標的・切られ役として描写します。典型例だとPCはそこに第3者として現れたり、ヒーローであるかのように行動したり、刺客を撃退したりするわけです。依頼人は、はめられたランナーの生き残りや、仕事上の最低限の秩序を守りたい誰かで十分でしょう(SF/ファンタジーなら、暴走した官憲も使えます)。
 ランナーが手を出すと痛い目を見る? それは、状況を偏愛しすぎているような。どちらかというと、そう思いこんでいるところをひっくり返される越後屋の方が好み、というのもありますが(故に、PCの生活域に絶対的な強者が存在するワールド・システムは、あまり好みませんし、オフィシャルな人物でもあっさり殺します)。
2000年10月29日:01時30分00秒
れ:ランナーのプロ意識 / 白鬼
白鬼がいつも遊んでいるところでは、毎月ちっちゃいビズはそこそここなしている。が、それによる収入は、派手に使う、失敗したビズの違約金、治療費や備品の購入、その他もろもろでとんとんと見なしています。
財産はの変動はセッションとして遊んだシナリオ内で得たものと、生活レベルによる月々の生活費のみによってしか、増減しない。としています。
厳密に考えれば不自然ですが、この辺に関してゲーム的にアバウトにやってます。

また、Mr.Johnsonの裏切り率ですが、PLがやったセッション以外では、裏切りは発生していないと考えています。つまり、PLがやっているセッションはいろんな意味で、PCにとって特に重要な意味が有ったビズだったと考えます。
場合によっては、始めてのビズだったり、仲間が死んだビズだったり、依頼人に裏切られたビズだったり、大儲けしたビズだったり、新しいコネの生まれたビズだったり、するわけです。

既に、ゲーム内で2年以上過ごしているキャラですが、依頼で裏切られた話は5回も無かったと思うので、月に平均3つのビズをこなすとすると、5/72以下で裏切られたことになる。
7%位ですね。(すんげーどんぶり勘定)

#私が友人と遊んでいるシャドウランでは、依頼人が裏切らなくても、NPCがPCを裏切ったり、PCがNPCを裏切ったり、PCが仲間を裏切ったり、毎回なんかしかの裏切りが発生しています。
#裏切りや死が当たり前な世界だからこそ、その中で希望を語ったり、友情を確かめ合ったり、愛を貫いたりすることがドラマになるんだと思います。
2000年10月29日:01時05分16秒
Re:【閑話休題】敵意を持ったGM(脱線中?) / KN
 そ、そのシナリオはTACTICSのRQシナリオ。それも、パマールテラが舞台のやつでは?
 私があれを読んで肝に銘じたことは、GMが情報の管理をしっかりとしないといけないということ(PCがハマル可能性のあるシナリオで、情報の出しそびれはまずいです。最悪なのは、出していない情報を出したと勘違いすること。逆なら、「きっと、風の噂できいたんだ」と言い逃れる)、PCに対して論理的なトラップを仕掛けるのはともかく、PLに対して心理的なトラップを仕掛けるのは避けようといったところにあります。
 後者は、PC=PLではない以上、PLの思いこみだけでPCが暴走し、全滅・壊滅するのはまずいと考えるからです。不注意なPLが注意深いPCを扱う場合には、「天の声」が聞こえます。というのは冗談で、ある程度までPCの技能で底上げ(成功? じゃあ教えるけど・・・)し、それでも足りないとなれば、状況の再分析を示唆します。不慣れなシステムとわかっていれば、システム的な特徴にまつわる部分はこっちから言ってしまいますし(フレーバー扱いされて、無視するならPLの責任)。特にPL全員がハイになっているときは、配慮しています(これだけやっても、全滅するときはあります)。
 
 白鬼さんのプレイ結果については、未熟なマスターが、既製のシナリオを入手したときに発生しがちなミスです。どんなシナリオでも、PC/PL/グループにあわせた変更は必要ですし、最低でも戦力確認は必要ですが、「既製品だから」という呪縛にはまると、なかなか対応出来ません。私のメインはD&Dですが、モジュールの大半は「作者がストーリーに酔ってるだけ」か「絶対にテストしていない」のどちらかなので、既製のシナリオを使用する場合には、必ず手を入れる習性がつきました(そこにたどりつくまでに膨大な死者の山を築いたのは、いうまでもありません)。
 限りなく後ろ向きになってもやむを得ない結果から前向きになれたのは、メンバーの性格によるものであり、僥倖でしかないと最近は考えていますので、比較的PLに甘いGMであるとは思います(PCが意図しないところで勝手に消耗するから、そうでなければやってられないというのもあります)。
2000年10月29日:00時56分41秒
確率1/3 / マイスター
宮本さんフォローありがとうございます。
おおっと、オフィシャルからして1/3の確率でただ働きですか…ランナーって報われないですね。 裏切りシナリオも嫌いじゃありませんが、あまり行き過ぎるとPLも不快に感じるし、後々までしこりが残ります。

>楽しく窮地を脱出させるのが、Shadowrunの良い遊び方だと思います。

やっぱりゲームは楽しく遊ぶのが一番ですよね。まあ、たまにはむちゃくちゃハードで荒んだ話をやるのも楽しいけど。
2000年10月29日:00時30分07秒
Re:ランナーのプロ意識 / 宮本 隆志
マイスターさんへのフォローです。
> …う、それとも、シャドウランって裏切り要素がメインのシナリオが主流なんでしょうか?だったらどうしようもないですけど。
Mr.Johnsonがどの程度の確率で裏切るのか、ってのは実は(少なくとも2版の頃は。最近の3版はあまりフォローしてないが)ルールやサプリのどこにも記述されてないんですよ。(もしかして見落としてる?でも一応サプリを読み返してみたんだけど。)
同様に、ランナーが月に何回ぐらい仕事をしてるのかなんてのもどこにも書いてない様に見える。

つまり、こういう書かれていないことは各GMに任されているといえます。全然仕事が無い経済的に苦しい状態でPCを経済的に締め付けても、別に何にも矛盾しない。勿論、暇なPCたちはシナリオ以外のアルバイトをするとは思いますが...。(実は十分技能の高いデッカーがソフトを書いて売るというのをやりだすと、結構儲かる。)
あるいは、ランナーが毎回Mr.Johnsonに騙されていても、あるいは全然騙さなくても問題はありません。各GM(とプレイヤー)が好きに、どんな感じなのか設定すればいい。

但し、どの程度裏切られるかに関して、FASAが出版したシナリオに関する集計ってのがあって、大雑把にいうと約1/3の確率でMr.Johnsonは報酬を払わない(裏切る、あるいは払う前にシナリオ中に殺されてしまうなど)と言われています。
という訳で、FASAのシナリオを背景世界の資料として遊ぶならば、参考となるデータがある。一方で、SNEリプレイ風の遊び方をしてるのならば、全然参考にならないよね。この場合は、SNEリプレイを参考とするなり、GMとプレイヤーとでどんな背景世界なのか(どのぐらいの確率でMr.Johnsonが裏切るのか)を話し合って合意するといいんじゃなかろうか。

これで答えになってますでしょうか。
2000年10月29日:00時15分42秒
だらけたプレイヤー / 白鬼
> おそらく白鬼さんが言いたいのは
> 「依頼は安全なものしかやらないし裏をとるのは俺らじゃない‥‥それにもっと儲けさせろよ‥‥」
> ってだらけたプレイヤーに対してだと思うんですよね
正確には、そんなだらけたPCに対してです。
もちろん、そういっただらけたPCしかロールプレイできないPLが、PCに都合の良い未来を期待しているなら、しっぺ返しを食らっても仕方ないと思います。

1回目のセッションで、あえてそういうかけだしな甘ちゃんPCを演じて、セッションを通じて様々なことを学習し、一流のランナーに成長していくロールプレイというのを目指すのも、一興だと思います。
D&DやSW等のレベルアップ・システムものでは、そういうことをよくやっています。
2000年10月28日:23時53分30秒
敵意のあるフィクサー / 白鬼
前出のは、ランナーという職業に変な夢を見ているキャラクターは、まともなフィクサーから相手されず、最悪のフィクサーにハメられて悲惨な末路を辿るものでは? という例です。
モデルに憧れて上京してきたお上りさんが、辛い現実(高いレッスン料や、僅かな給料、先の見えない暮らし)から逃避し、甘い言葉を掛けてくるスカウトマンに騙されるっていうのは、良くあるプロットだと思います。
それはランナーにも言えるのでは? と思います。

フィクサーのタイプをちょっと考えてみただけでも、このぐらいのタイプはいます。
・依頼人の匿名性を可能な限り確保するタイプ
・可能な限り依頼の裏を取ろうとするタイプ
・非合法すれすれまでの依頼しか受けないタイプ
・合法な依頼しか受けないタイプ
・企業系のコネの多いタイプ
・経済系ヤクザ系のコネの多いタイプ
・ストリート系のコネの多いタイプ
・医療系等の特定業種企業とコネの多いタイプ
・多くの部族とのこねを持つタイプ
・軍関係のコネの多いタイプ
・ミツハマ系等の特定系列企業とコネの多いタイプ
・信頼関係を重視するタイプ
・ワンナイト・ビズ中心のタイプ
・依頼料の高さを重視するタイプ
・駆け出しのフィクサー
・腕利きで有名なフィクサー
・仲介料が高いことで有名なフィクサー
・殉職率が高いことで有名なフィクサー
・裏切ることで、密かに有名なフィクサー
・ランナーの足元を見るフィクサー
・ランナーから企業へのアプローチのみのフィクサー
・武器や麻薬等の禁制品の売買だけのフィクサー
・情報の売買だけのフィクサー
・元ランナーなフィクサー
・副業をしているフィクサー
・フィクサーが副業なタイプ
・弱みを握っているフィクサー
・弱みを握られているフィクサー

中には、たちの悪いのもいっぱいいると思います。そういうヤツに限って、要領が良かったりするので、始末に終えません。たいがい、自分が悪いことやってる自覚があるので、ヤクザやギャングに金を渡して保身には注意しているでしょう。
ランナーもフィクサーも危険な商売なので、死んだり、金を貯めて足を洗ったり、別の都市に逃げたり、顔と名前を変えたりと、世代交代の激しい社会だと考えられます。
また、前述の「高い授業料だったろ」と言うフィクサーは、ランナーに対して絶対的な優位に立っているからこそ言えるのであって、ランナーが実力行使にでればランナーの方が酷い目に合うでしょう。絶対的な優位を確保できなければ、必死に言い分けを考えるか、とんずらこくか、復讐される前に殺してしまえってことになるでしょう。
いつの世も、騙される人間に事欠くことはないんですから、騙す人間は必ずいるものです。
#いきなり裏切られたところから始まって、逃げ切り、裏切ったフィクサーに復讐するシナリオも有りだと思います。
#それこそ、「裏切られないための方策は、今回に限っては、まるで神の悪意が働いたかのように、全て空振りに終わっていた。」とGMが最初に宣言してしまって構わないでしょう。
#空振りに終わるという結末が約束されていながら、裏を取るロールプレイをするのは、PL的には不満の元になるし、時間の無駄だと思います。

ちなみに、サイバー2020での私のキャラは、フィクサーに借金の方にコーデックスボム(脳内爆弾)を入れられ、絶対服従を余儀なくされました。もっとも、トリガーハッピーなジャンキー少女だったんで、さもありなんな感じでしたが。
2000年10月28日:22時56分16秒
【閑話休題】敵意を持ったGM / 白鬼
今回は、シャドウランに直接関係ない話ですが、類似した事例はサイバーパンクで経験する可能性が一番高いと思うので、あえて話題にします。

> 敵対するのは、NPCがPCにであって、GMがPC/プレイヤーにじゃないんだよ
別にGMがPLに敵意を持っていたわけじゃないです。

仲の良い友達だけでTRPG始めて、誰にも教わることなく、あれやこれや思考錯誤していた頃の話です。シナリオ自身は、雑誌に掲載されたモノだっと思います。
領主の暗殺を依頼されて、パーティ全員が旅人だったこともあり、依頼人の領主は悪者っていう話を真に受け、割り高な依頼料を良心を黙らせる費用と勝手に解釈し、依頼人の言われる作戦を実行しようとしたら、暗殺首謀者として捕まってしまいました。
今考えれば、完全なおのぼりさん冒険者だったわけです。お恥ずかしい。
ですが、当時、GMの教えてくれる情報は全部正しい。疑わしい情報には、GMから注釈が付くという親切なプレイスタイルだったので、PLは客観的事実に基づく状況と、恣意的に与えられる情報を区別していませんでした。
PLは何も考えてないのに、PCの技能値が高いんだから一流の冒険者と思っていたわけだから、かなりお小ちゃまな連中だったわけです。
で、結果的にPCの中から死人も出たし、生き残った者も全員が尋ね者となりました。

それまで、ダイス運が悪くて最後の敵を逃した経験は有りましたが、PLの不注意で依頼を失敗した経験は無かったので、この始めての失敗という屈辱は、セッション終了時は、実に高い授業料だと思いました。NPCが騙してるんだったら、そう言ってくれよと、誰かがGMに詰め寄ったのを覚えています。もしかしたら、私だったかもしれません。
ですが、その後、心理トラップという手法もシナリオ作成の重要な要素と認識され、シナリオの幅がぐ〜んと広がったので、私の参加していたグループにとっては実に大きな収穫だったと思います。
注意深いPLが不注意なPCを演じるのはできても、不注意なPLが注意深いPCを演じることはできません。ロールプレイの幅を広げる意味でも良かったと思います。

ただ、この手の話は他の友人達も大概経験しているので、TRPGをやっていると一度は経験する通過儀礼のようなものでは? と最近は思っています。

#私はシナリオを作るとき、面白くなるようにと期待する反面、トラップにハマって右往左往するPLが見てみたいと底意地の悪いことを考えてしまう時が多々あります。
#そういう意味では、私は敵意を持ったGMなのかもしれません。
2000年10月28日:22時41分52秒
Re:敵意を持ったフィクサー / KN

 確かに、白鬼さんが想定されたプレイヤーが、
>「依頼は安全なものしかやらないし裏をとるのは俺らじゃない‥‥それにもっと儲けさせろよ‥‥」
>ってだらけたプレイヤーに対してだと思うんですよね
 のようなものであったら、理解出来なくもありません。
 もっとも、MARSさんの設定された状況は、最近はそこまでひどいプレイヤーに当たったことがないので、実感が湧きませんでした(というか、これはシャドウラン限定の話ではないと思う)。RQのGMの話と、フィクサーの対応例があったために、そうは取らなかったということもありますが。
 逆に、そのようなプレイヤーと最初にわかっていれば、もう少し甘い状況設定が許されるシステムを選択するとは、思います(何がいいかなぁ、サイバーパンクはシャドウランしか持っていません。お約束的な導入のファンタジーにも、異質の厳しさがありますし)。それでもやりたいといわれたら、徐々に難易度を上げていくしかないでしょうが、負担が大きいのであまりやりたくはないです。

>「高い授業料だったろ?」
 GMは、このようなことを言ってもめることは、絶対に回避するべきです(特に、失敗したシナリオ・初対面の相手・導入したてのシステムでは)。それよりも、どこがまずかったのかを説明した方がよいと思います。私も初心者相手なら、突破した状況の想定解/正解を教えるぐらいのことはやりますし、プレイヤーの技量に関わりなく終了後に聞かれれば、成功したときでも答えを明かします。
 プレイヤーと争うよりも、そのほうが建設的で楽しいことは確かでしょう。


2000年10月28日:20時35分39秒
敵意を持ったフィクサー / MARS
 おそらく白鬼さんが言いたいのは
 「依頼は安全なものしかやらないし裏をとるのは俺らじゃない‥‥それにもっと儲けさせろよ‥‥」
 ってだらけたプレイヤーに対してだと思うんですよね
 安全で儲かる商売(しかもたいして時間は拘束されない)など世の中あるものじゃないです。
 すでに「簡単でぼろも受けできる話だぞ」なんて言われた時点でそのフィクサーは撃って良いくらいです。
 (その後はフィクサーの身ぐるみを剥いで何をたくらんでたか調べるとしましょう)
 まあ、ちゃんと仕事をしているランナーに対してそんな仕事しか回さないなら
 それはそれで問題ですし
 調べても全然情報を与えずに「高い授業料だったろ?」などといえば解任や放置も仕方ないでしょう。
2000年10月28日:15時32分04秒
裏と敵意(あるいは、裏切り) / KN
 裏と、敵意(あるいは、裏切り)を混同していませんか?
>「高い授業料だったろ?」
 これ、事件・シナリオを振り返って、後日談の話で第3者からでるならまだしも、直近にフィクサーがこんな事を口にしたら、間違いなく殺されます(最初から、ハメるつもりだったと取られてもやむを得ないでしょう。日の当たる世界でないからこそ、信用は大切)。「お互い、高くついたな・・・」程度なら、不信感だけですむかもしれませんが(でも、わびを入れる形で割のいい仕事を、一度は回さざるを得ないでしょう)。
 また、GMがいけしゃあしゃあと口にするなら、そのような敵愾心にあふれたGMは、解任or放置されてもしかたがありません(敵対するのは、NPCがPCにであって、GMがPC/プレイヤーにじゃないんだよ)。
 申し訳ありませんが、白鬼さんの例はこの科白に限らず、アウトローよりも犯罪組織に近い特殊例です。このような展開をオプションとしてもっていることはよいのですが、そのようなことを繰り返すランナーに仕事は(GMに機会は)、なかなか来ませんよ(裏を知っていれば警戒されるし、知らなきゃ残るは不信のみ)。
 もう一つは、利益・損失を考えるのはともかく、可能・不可能を考えないのはちょっと問題ありかと(これを怠ると、選択肢の多いシナリオで、デスシナリオに飛び込みかねない)。
 
>しかし、裏を取る、というか、自分達に不利な状況を作らないように努力することは出来ます。
>裏があるということが解ったなら、次はその事実をどうやって利益に結びつけれるかを考えます。
 これらは、すばらしいですね。ファンタジーだと裏を叩きつぶし(はめられてから、叩きつぶすのかも)、SFだと身の安全の確保が最優先になりやすい(個人の能力が低かったり、敵がでかすぎたり)ので、裏を活かして利益に結びつけるのは、サイバーパンクならではの醍醐味です。
 
 裏はとれなくともやむを得ないと思いますが、敵意に関しては、ちゃんと手を打てば(回せば)確認できるようにした方がよいと思います。裏といっても、実はPCは陽動・全く異なる狙いがある・事前調査を怠れば、損失・経費が利益を上回る、などであればよいのですが、PCを殺そうとしている・破滅させようとしているというのを、調査・確認手段をとったにもかかわらず察知できないと言うのは、たんなるデスシナリオになりかねませんから(絶大な戦闘力・技能と同様に、危険を回避して生き残ることも、一流の証。そのような慎重さに向いた仕事も、フィクサーの手にはあるでしょう)。裏切りについては、でぶ猫さんのパターン分類が分かり易いかと思います(ちょっと、GMに都合のいい見方をしている(調査がランの間も継続中という状況が漏れている)とは思いますが)。
 
 サイバーパンク・シャドウランに限った話ではありませんが、一つ気になるのは(シナリオ・リプレイ等でも散見されますが)、サイバーパンク・アウトローなどそのシステムのキーワードを口実に、NPC・GMにとって異常なまでに都合のいい設定をしがちなので、GMはそこに気を配った方がよいと思います(サイバーパンクに限らず、シナリオ全般への自戒の言葉だったりする)。
 むぅ、いつものことながらシステム依存の話になっていない。一連の流れの中ということでご容赦のほどを。
2000年10月28日:13時55分31秒
いくらなんでも… / 匿名
>たまたま運良く生還できても、フィクサーに >文句を言ってはいけません。 >フィクサーに文句を言おうものなら、「高い >授業料だったろ?」と言われるならまだましで、 >報酬代わりにしこたま銃弾を貰う羽目になるかも >しれません。

ンなフィクサー、PCが殺らんでも誰かに
殺られると思うが…
2000年10月28日:00時39分15秒
誤植訂正 / 白鬼
> カルマプールだって貰えます。
グッドカルマだって貰えます。
の間違いです。済みません。
2000年10月28日:00時27分27秒
れ:素朴な質問 / 白鬼
> もし、仕事に裏があった場合、仕事を拒否するという選択肢は無いのでしょうか?
裏があるということが解ったなら、次はその事実をどうやって利益に結びつけれるかを考えます。
どう頑張っても、利益より損失が大きくなりそうなら、仕事を拒否することもありますが、滅多にそんな状況にはなりません。
例えば、成功報酬を払わないつもりの依頼人からの依頼でも、まず依頼人に裏切らせてから依頼人の非を責めつつブツを横取りするなど、泥棒の上前をはねるようなマネもできるので、大抵引き受けます。
転んでもタダでは起きないどころか、儲かるためなら自分から転がるようなヤツでないと、ランナーなんてやってられないでしょう。
シャドウランナーは正義感溢れる冒険者達ではなく、企業の暗部を肩代わりするアウトローの集まりなのですから、綺麗事を言っていてはいけません。

> プレイヤーとしては、裏が無いのか、裏の取り方が悪いのかは、たいてい自覚できませんしね。
依頼を完了して支払いが済むまで、依頼に裏が無いことを証明することは出来ません。
しかし、裏を取る、というか、自分達に不利な状況を作らないように努力することは出来ます。
そうやって、危険な状況を一つでも回避できれば、プレイヤーは達成感を感じるし、カルマプールだって貰えます。

> そんなに仕事が無いほど、平和なワールドなのでしょうか?
裏が無いことをフィクサーが保証してくれる依頼しか受けないでは、フィクサーに仕事を回して貰えないでしょう。
それどころか、Mr.Jonsonが裏切る気満万で、それでいて仲介料がべらぼうに高い、オールレッドなビズを「絶対安全で簡単な仕事。」と称して紹介してくれるかもしれません。
たまたま運良く生還できても、フィクサーに文句を言ってはいけません。
フィクサーに文句を言おうものなら、「高い授業料だったろ?」と言われるならまだましで、報酬代わりにしこたま銃弾を貰う羽目になるかもしれません。
#私は、ルーンクエストでこれをやられました。「高い授業だったろ?」はフィクサーではなく、GMに言われたのですが…
2000年10月27日:20時11分18秒
欧米系相手だと(違) / でぶ猫@トレッキーぢゃないよ
ミスター・カトーとゆうのも
 
(それはスールーだっ>自分つっこみ)
2000年10月27日:19時38分33秒
不確定名 / MARS
 =田中というのはどうでしょう?
 田中の方が他の言語でも発音しやすいと聞いた記憶が‥‥(遠い目)
2000年10月27日:10時29分11秒
Mr.Johnson / Thalion
確か、Germany Sourcebook では、Herr Schmitt だったかな。単なるアノニマスを意味するハンドルってことで、実質的には、各地で最もポピュラーな名前が当てられてそうですね。

よく言われますが、日本だとやっぱ「鈴木」「佐藤」相当ですかね。韓国ソースブックがあったら、多分「金」かも知れん。


2000年10月27日:07時09分24秒
Re:【茶々】一流のPL / マイスター
 それを踏まえた上で、「それでも撃つぜぇBANG! BANG!」「実体化させて威嚇するだけでいいや」「でも、Tom Dowdのシナリオなら何が起きても不思議じゃないしなぁ」「そして、俺のPCもここで気付くなんてありえないな」「ま、見なかった振りをして引っかかろう。そっちの方が面白そうだし」「マオちゃんも好きじゃぁあああっつ」とPCにやらせるのが良いPLってことですか。  
 これをやるにはGMとPLのいい意味での馴れ合いが必要ですけどね。
2000年10月26日:23時19分11秒
【茶々】一流のPL / 石頭
「その射撃修正は・・・(即答)+12」「アストラル制圧をするよ。まず6体の元素精霊を・・・」「今までのFASAのシナリオ傾向からいって今回を考えるに・・・」「いや、このマスターではこういった行動はありえないよ」「これはひっかけだね。ほら、マスターの顔が引きつった」「殺ちゃん、好きじゃぁあああっつ」
2000年10月26日:23時10分19秒
Re:なかなか仕事を引き受けないランナー / 宮本 隆志
なんか、はたのさんが大体書いてくれたような気もしますが、私の提案というのは、NPC対PCという騙し合いを、GM対PLのレベルで妥協することによって、楽に遊べるよ、という話です。
ですから、正攻法な遊び方では無い、ということについては確信犯ではあります。

全てゲーム内の出来事だけでPCたちをはめるのが、勿論一番正当な遊び方でしょう。つまり、PCが依頼を断れば金が無くて苦しむとか、PCが裏を読みきれない程の複雑巧妙な罠を仕掛けるとか、あるいは単にNPCの技能や能力値や社会的立場が強くて嘘が読み取れなかったり断り切れなかったり。
でも、そんな苦労をするより楽な解決方法があるよ、というだけの話。

アナロジーでいうと、CoCを遊んでいて、探索者たちは周辺事情を調べたあげく、「なんか危険かも」といって全てを警察に届けたり、忘れることにしたりして、全然シナリオに協力的で無い場合にどうするか、ってのと、まぁ似てなくも無い。
勿論、他人任せにしたりほって置くと事態がどんどん悪くなる、ってシナリオを作るというのが正攻法なんだろうけど、PCたちは妙に好奇心の強い人々だ、とプレイヤーが納得して遊べば、キーパーは全然苦労しない、というのに近い。

プレイヤーとPCとの分離の問題に関しては、勿論理想論を語るならば完全に分離されているんだろうけれども、実際には分離はそんなに強固なものじゃない。
>そして裏切りを毎回恐れてたらラン(あるいはTRPGプレイ)なんてできないぜ?
ってのが順当なロールプレイだとは思うけど、それはGMとプレイヤーとの良好な関係があればこそ。
特に「今回のPCの窮地は、プレイヤーが依頼の裏を取らなかったからだ」というと、大抵のプレイヤーは切れます。導入の依頼の部分のマスタリングに関して、絶対にプレイヤーに文句を付けさせないようなマスタリングが出来る、という人はOK。でも、PCとかプレイヤーを騙す為に、マスタリングに何がしか後ろめたい部分はあるはずだと思うけど。(突き詰めていくと、本格ミステリ論みたいに、どこまではマスタリングの嘘が許されるか、みたいな話になるが。)

「今回のPCの窮地は、PCが依頼の裏を取らなかったからだ」ならば、あるいは問題が少ないのかも知れない。でもねぇ、大抵の場合、GMがプレイヤーを罰するという気持ち抜きで、このセリフが語られることは少ないと思うのだ。

「サイバーパンクものなんだから、プレイヤー依頼の裏ぐらい探るとか、騙された時の為の安全策を講じるとかして欲しい」とGMが思う心情は私も同意する。その一方で、「依頼人がPCを騙し、PCがひどい目にあう」というのは非常にサイバーパンク風のモチーフだ。つまりそういうシナリオを遊ぶということと、GMが理想とするプレイヤーとは、矛盾する訳だ。この矛盾を正攻法で解決するのか、あるいは矛盾をお約束という名前のGMとプレイヤーとの合意に押し付けるか、どちらが楽か?、という話。
GMってのはシナリオ上のあらゆる初期状況を設定しあらゆるNPCを動かせるから、PCを騙すつもりならば騙すことは可能な訳。でもプレイヤーが騙される訳じゃない。プレイヤーは明確に罠だと分からないとしても、なんとなく怪しいので断る、ぐらいのことは出来る。それにも関わらず、騙されたPCというのを丁寧にロールプレイしてくれるプレイヤーに鞭打つような真似は止めるのが良いように思うけど。

えー、あとは白鬼さんへのフォロー。
英語版の小説を読んでもらうと分かるんですが、Shadowrunnerにビズを依頼する時点で、依頼人はMr.Johnsonになります。ランナーが友人のランナーに仕事を頼むシーンというのがあって、頼まれた側が依頼人の友人に「Mr.Johnson」と呼びかけるシーンがある。正体不明だからMr.Johnsonと呼ぶのでは無く、ランナーにとっては依頼人が誰であっても構わない、という意味合いが強いといえます。
2000年10月26日:23時07分19秒
【茶々】PCが一流なのでわなくて・・・ / 石頭
PLが一流なのでわ。
2000年10月26日:22時52分46秒
ランナーのプロ意識 / マイスター
 これは個々の抱いているランナー像の違いが表れてくる問題だと思いますが、全てを疑ってかかり、執拗に依頼の裏をほじくり回すランナーというのは本当にスタンダードなのでしょうか? 俗にいう一流ランナーというのはどのような人々で、どのくらいの割合で存在しているのでしょうか? PCは一流でしょうか?  
 「当然一流を目指すべきだし、そうでなければ生き残れない」という答えが予想されますが(笑)。私はちょっと情けないくらいのランナーが好きなので、バリバリヘビーなキャラクター以外は排除されるとは思いたくないです。実際、そこまでパラノイアなキャラクターはごく一部で、後は一通り確認するだけで終わりだと思います。ランナーの仕事は依頼人の裏を取ることだけではありませんし。  
 …う、それとも、シャドウランって裏切り要素がメインのシナリオが主流なんでしょうか? だったらどうしようもないですけど。
2000年10月26日:21時56分58秒
仕事の拒否 / MARS
 まず、裏を完全にとれる仕事など多くのシャドウランのうち、片手で数えるほどしかないと言う事が
 現実でしょう。
 で‥‥もし、裏をとれたとしても、単に仕事を拒否する場合は約束を守らないと信用が落ちるわけです。
 (当然前金は全額返済の上に違約金も取られることでしょう)
 もし、信用を落とさず仕事を拒否するなら、依頼人に裏切りの証拠を提示し、納得させる
(もしくは殺すか‥‥)しか方法はないはずです。
 
 しかし、おそらくは「うさんくさい」とか、何かのからくりがある程度でとどまることの方が多いはずです。
 このうさんくさいと真っ当の差がないのがシャドウランです。(出なければ手駒を使うでしょう)
 従って、単にうさんくさいだけで依頼を断っていたら、全ての依頼は断らなくては成らなくなると言うことに成りかねません。
 
 私は裏をとるというのは「覚悟を決める」と言うことだと考えています。
2000年10月26日:16時34分18秒
はめるのは「プレイヤ」か「キャラクタ」か? / はたの

裏を取らせるマスター・裏を取るプレイヤー / 職場ランナー
 ここで重要なのは、
 「今回のPCの窮地は、プレイヤーが依頼の裏を取らなかったからだ」
 ではないというところです。

 
 「プレイヤが」というのがポイントです。
 「キャラクタが」ではなくて。
 
 「今回のPCの窮地は、キャラクタが依頼の裏を取らなかったからだ」
 これはオーケー。プレイヤが原因ではないから受け入れ可能。
 「そういうセッティングだから」で済ませられます。
#まぁ、プレイヤ/キャラクタ分離の出来てない連中は違うかもしれないけど。
 
 「今回のPCの窮地は、プレイヤーが依頼の裏を取らなかったからだ」
 だと、騙された原因は「プレイヤ」にあることになってしまいます。
 そうするとプレイヤは、本気で依頼の裏を取りにかかるようになります。
 で、裏がちゃんと取れないと依頼を断ってしまう。
 これが
>これを一回言ったが最後、プレイヤーは自分たちが納得しない仕事をひたすら断り始める

 という現象。
 
> なんせGMがプレイヤーを絶対だまそうとすれば、プレイヤーはどうあがいたってはめられるのです。プレイヤーは裏を取る努力をしたが、例えば雲の上の理由等キャラクターの手の及ばぬところで仕事が反転してしまった、というケースがあるでしょう。

 
 それでも「裏を取る努力」のためにいたずらに時間と労力が消費されます。
 マスタの言葉を端からメモ。曖昧な言い回しはそのたびに聞き直す。怪しげなマスタの発言に対してプレイヤ間で綿密に検討...。
#「慎重なプレイヤ」というのはこういう事をやる連中を指す。
 結局、3時間も4時間もセッションに入れずそういうやり取りをした挙句「裏が取れないのでこの依頼は受けないことにする」となったりするわけです。
 
 ...
 
 ちなみに。
 毎回「雲の上の理由等キャラクターの手の及ばぬところで仕事が反転してしまった」とかやったらプレイヤたち怒りはじめますけど。
#結局なにやってもマスターの思い通りになるんじゃん。オレたちはマスタの接待をやってるわけじゃねーぞ。吟遊詩人。ぶーぶー。
 
 で、これをせずに本気のプレイヤをだまくらかすことは困難です。
 いくらマスタが準備しているとはいえ、プレイヤのほうが人数多いですから。
#あるいは、それだけ準備の手間が増えるともいえます。
2000年10月26日:15時50分57秒
仕事の無い日々 / Deaddrop
ある日彼らは依頼を受けた仕事の裏を見つけた、なにやらキナ臭さ(しかも自分宛て)を感じた。

さて、彼らは依頼人のところへ行ってどうやって依頼を断るのでしょう?
発見した裏を正直にバラす?それは依頼人本人は裏に関わっていない場合で、協力を求める/モロ相手を脅迫する場合にしか使えませんね。
また、裏調査のできるぐらい情報を渡している相手に「なんとなく載らないから」「あんたは信用できないから」といわれて「わかった。サヨナラ」してくれる依頼人というのも考えづらいです。
裏を取れるぐらいの段階に達した時には「やべぇな、こりゃ逃げても駄目だわ」という段階に達しているケースがおおいでしょうしね。

結局、一度顔を突っ込んでしまった仕事に対しては、裏があろうと無かろうと何らかの決着を付ける必要性が出てくるのではないでしょうか。
相手をハメ返すなり、罠をあえてそのまま食い破って「御依頼は達成しました」と平然と伝えるなり、等など。

もちろん、逃げの一手を打つという手もあります。が、まだその裏切りなり何なりが発生しない段階で逃げ出したような場合、そのランナーは次の仕事を取るのに大変苦労するでしょうね...「ああ、あのChickどもか」と。ランナーへの依頼は、裏社会における密やかな「噂」が基盤になっているわけですし、要するに個人業(笑)ですから評判失墜は致命傷なのではないでしょうか。

まぁ、実際には白鬼さんのおっしゃるようにケース「2」が一番多いはずなのですけれど(^^;;
お互いプロの仕事、という前提なんですからねぇ。不必要にランナーをはめるような不経済なジョンソン・フィクサーはいないでしょうし、GMがそんなシナリオばかり出していたら確かにプレイヤーに嫌われてしまうでしょう。

また「何ヶ月も仕事が来ない」という話ですが、もし顔を突っ込むことすらせず、依頼を受けるたびに詳細を聞く前に「考えさせてくれ」と依頼を保留し、裏が無いと確信してから初めて受ける...そんなスタイルでずっとやってたら、そりゃそんな安心できるような楽な仕事はなかなか回って来ないでしょう。
あるいは、迅速な仕事を求めるニーズに対して答えられないランナーという烙印を押されてしまうかもしれません。

そもそも、確かに1回のランで5000〜10000新円ぐらい稼げるかもしれません...が、頻繁にそんないい仕事を受けているなら、中流や下層の生活をしているはずはないです。つまり、ゴルゴ13クラスのランナー(グッドカルマ総計200点とか(^^;;)でもない限り、2〜3ヶ月に一度そういう仕事を受けて、やっとこ生活しているってのが実状じゃないでしょうか。つまり、そんな都合よくポンポン仕事が来るわけではないし、3日に一度は命賭けた仕事をやってたら長くは生きられないでしょうし。この点では背景世界に合致していると思いますよ。
というわけで、そんな貴重な仕事を「ちょっと臭いから蹴る」なんてしてれば、半年仕事が無くても文句は言えないんじゃないかなぁ...
2000年10月26日:12時19分52秒
素朴な質問 / 駆け出しランナー
 皆さんの意見を読んで、ランナーの立場で思ったことが あるので、意見を聞かせて欲しいです。
 「仕事の裏を取る」ことを推奨されていますが、 もし、仕事に裏があった場合、仕事を拒否するという 選択肢は無いのでしょうか?
 宮本氏のいうところの「自分たちが納得しない仕事」 というのは、裏の取り方もあるでしょうが、結局、PCの 立場として「受けない方がよい」というプロの判断なの ではないでしょうか? プレイヤーとしては、裏が無いのか、裏の取り方が悪い のかは、たいてい自覚できませんしね。
 あと、時間を進めて、兵糧攻めという書きこみもあり ましたが、そんなに仕事が無いほど、平和なワールドな のでしょうか? ちょっと、背景設定と矛盾する(とい うか、取ってつけたような浅さ)と感じるのですが。
2000年10月26日:10時36分53秒
依頼人の例(長文失礼) / 白鬼
Mr.Jonson とは、「何処の誰だか解らないヤツ、とりあえずジョンソンさんと 呼んでおこう。」という正体不明なヤツの総称です。日本人プレイヤーには、「鈴木さん(仮名)」とか「Aさん」とか言った方がピンとくる気もします。 ありていに言えば、ウィザードリィで言うところの不確定名なわけです。
なぜこんな名前を使っているかと言うと、Mr.Jonson と自称する連中は、「俺が誰か調べるな。」という暗黙の宣言なわけです。 それが誰だか調べるって事は、Mr.Jonsonの望みに反しているわけですから、 バレれば敵対行動と見られても仕方が無いし、Mr.Jonsonが依頼人なら、 契約破棄したと取られても仕方のないことです。
SRでは、依頼人=Mr.Jonsonという構図が多いので、そう誤解している人も いそうですが、その考え方は間違っています。依頼人がたまたまMr.Jonson だったというのが正しい認識です。武器屋がMr.Jonsonだったり、 拉致すべき相手がMr.Jonsonだったり、仲間がMr.Jonsonだったりすることも、 あるわけです。逆に、情報を売るときに自分がMr.Jonsonになることも有ります。

では、依頼人には数パターンがあるので、それを紹介しましょう。

1.善良な被害者
 彼らは、Mr.Jonson化しません。別に後ろめたいものも無ければ、 情報戦をしかける能力もありません。有金はたいてランナーに仕事を依頼します。
 内容的には、"仕事人"的な話になるでしょう。それが、SR的かと言うと、 好みの問題でしょう。

2.実行犯を欲している確信的犯罪者
 彼らは首謀者がバレるといけないので、Mr.Jonson化します。 依頼の成功率を上げる為の情報は、できる限りかき集めて、全てランナーに渡します。 また、ランナーが余計な詮索をしないように、自分が何の為にそのビズを依頼しており、 どんな結果を望んでいるか、ビズの目的をランナーが納得するまで良く説明します。 もちろん、首謀者が誰かバレような内容は説明しません。
 ランナーが裏切りたくなるような状況は極力減らそうとします。 その為、報酬はケチりません。危険な内容は前もって説明し、それ相応の報酬を約束します。 成功報酬を仲介者に前渡しするなど、ランナーの信用を得る為の努力は惜しみません。
 ランナーが自分の身元を探ろうとするのは予想の内なので、自分の身元を悟られない様に、 様々な方策を立てています。ランナーが身元を探ろうとしても、空振りに終わるでしょう。
 いわゆるMr.Jonsonの典型です。

3.実行犯を欲しているなんちゃって依頼人
 ランナーを利用しようとしか考えていない質の悪い依頼人です。
 慨して、ランナーの能力を疑っており、やたら凝った作戦を考えたりします。 ランナーを捨て駒にすることしか考えておらず、最低限の情報しか与えようとしません。 ランナーの行動原理を金の亡者くらいにしか考えておらず、金だけで問題を解決しようとします。
 依頼内容に「依頼人を詮索しない」という項目を書いたりします。 基本的に、ランナーを甘く見ているので自衛策がなっていません。
 悲しいがな、依頼人が裏切るより前に、依頼人自身が誰かに裏切られたりして、 ビズそのものが成り立たなくなることが多いです。 それに巻き込まれてランナーに被害が出ることしばしばです。
 こういう依頼をいちいち断っていては、良い生活は出来ないので、 せいぜいバレないように裏切って、カモにしてやりましょう。 この業界がそんなに甘いものではない事を教えてあげるべきです。
4. 犯罪者が犯罪の依頼
 ヤクザが強盗の助っ人を依頼するなどです。依頼人の属する社会では、悪いことではないのでMr.Jonson化しません。
 仲間の闇討ちにランナーを雇う場合は、依頼人の属する社会でも悪いことなので、2. のケースになります。
 依頼内容そのものよりも、その過程で発生した副産物−良くわからないものを拾ったり、関係ない人間から怨みを買ったり、見ては行けないものを見たり−が、そのセッションの始まりになったりすることが多いでしょう。

 ランナーが自衛の為に事前に裏を取ろうとするのは、2.と3.を見極めるのが主です。 ランナーが本気になれば裏が取れてしまうということは、3.である可能性が高いわけです。 そこで、自分が得られた情報は、敵も知っている可能性があるということです。
 情報漏洩に対する対策をしていない依頼人の依頼を受けたら、 待ち伏せに遭う可能性は飛躍的に高くなってしまいます。 もちろん、敵が待ち伏せしている可能性は常にあるんですけどね。

 白鬼としては、裏を取る行為自体は推奨するべきだと思います。ただ、シナリオとして裏切りを予定していない場合は、 依頼人が2.のケースだったとして、「1日掛けたが徒労に終わった」と言っておけば言い訳です。 また、依頼内容のターゲットに関する情報を追加したり、「ターゲットの情報には間違いはないらしい。」と答えておけばいいと思います。
 セッションの実時間を短縮するの為に、ストーリー展開的に無駄な行動は、サイコロも振らさず結果だけ言うのも、マスタリング・テクニックだと思います。 ただし、裏切りの情報を知らせたくない為に、そこつものの依頼人がランナーにだけ情報を隠しおおせたとするのは、PLも納得しないでしょう。

 「裏の取れない依頼は断る」とPLが駄々をこねたら、「都合の言い依頼を待っていたら、アレから3ヶ月経った。まだ考えは変わらない? だったら、更に3ヶ月経つよ。ちゃんと生活費を減らしてね。」とPLが飢え死にするまで、 時間を進めてやればいいです。
 ここで、依頼を受けるPLと受けないPLが出たら、受けなかったPLには、依頼人に敵対するキャラをロールプレイさせてやるのはいかがですか? 依頼を断ったPCには金は入らないが、PLはゲームに参加させるということです。ちょっと親切過ぎる気もしますが、文句を言う人は減ると思います。

 ただ、明らかに 3. な依頼人の仕事をホットスタートにするシナリオばかりじゃ、 PLに嫌がられても仕方が無いと思います。
有能なランナーを作ったつもりのPLが、何を言っても3流ランナーのような失敗を 強要されるシナリオばかりでは、PLとして不満が溜まってもおかしくありません。 もっとも、キャラメイクで「いつも恋人の失敗の尻拭いをさせられてる、 薄幸な主人公やらない?」とか言われていれば、ルパン3世と不二子ちゃんの関係のように、 恋人の依頼ならどんな妖しい依頼でも二つ返事でOKと言い、 結果毎回ハメられるでも文句は言いませんがね。
2000年10月26日:10時09分57秒
裏を取らせるマスター・裏を取るプレイヤー / 職場ランナー
ちょっと裏の取り合いに関して私の思うところを。

ランナーの仕事スタイルとしては、何時如何なる時でも裏を取る、というのは常識ではありましょう。
よって、もしそのシナリオが何らかの裏切り・偽依頼がシナリオ最大の障害点になる場合、
「今回のPCの窮地は、キャラクターが依頼の裏を取り切れなかったからだ」
となるわけです。これは言っていい台詞ではないでしょうか。

ここで重要なのは、
「今回のPCの窮地は、プレイヤーが依頼の裏を取らなかったからだ」
ではないというところです。なんせGMがプレイヤーを絶対だまそうとすれば、プレイヤーはどうあがいたってはめられるのです。プレイヤーは裏を取る努力をしたが、例えば雲の上の理由等キャラクターの手の及ばぬところで仕事が反転してしまった、というケースがあるでしょう。

裏のあるシナリオには2種類あって、

1.裏に対する情報が取得可能であり、早く気づくほどシナリオの達成度にボーナスがある
2.裏は不可避でありシナリオのキモであり、マスターに自白剤を打たない限り必ず裏に突入する

となります。で、2の場合は「これはあなたたちプレイヤーのミスではないよ」ということをマスターがプレイヤーに示すことが出来ればトラブルにはならないわけです。

つまり、宮本さんの
>これを一回言ったが最後、プレイヤーは自分たちが納得しない仕事をひたすら断り始める
というのはちょっと理解できないのです(そういうプレイヤーが、です)。

「マスターが裏を用意していそうな仕事は引き受けない」というプレイヤーは...うーむ。マスターはプレイヤー&キャラクターをはめて理不尽に全滅させようとしてるんじゃないんだから...裏を探る楽しみを提供されるか、不可避な裏であればシナリオ上の必然性か、なのでしょう。マスターは敵じゃないんだから(^^;; で、キャラクターの安全を求めに来ているのではなく、TRPGやりに来てるんでしょう?プレイヤーは。雲の上の理由があまりに理不尽で世界観に反していて、おかげでキャラが理不尽に全滅する、というのでなければ、それくらいの「騙し」を受け入れていったほうが楽しめると思いますよ。

というわけで、宮本さんの
> Shadowrunも適度にジョンソンにだまされるゲームなんだと考えれば、随分と遊びやすくなるはず
にこそ大賛成で、それを踏まえていれば、むしろ裏を読み合うプレイをShadowrunでやっても楽しいでしょう。

ジョンソンはいつも裏切るものじゃない、誠実なジョンソンもいるんだよ、などと説明するよりは、裏切るならどうしてだろう?このケースではどうだろう? それを考えて行動してくれ、と伝える。...そして裏切りを毎回恐れてたらラン(あるいはTRPGプレイ)なんてできないぜ?(虎穴に入らずんば以下略。)というのがまっとうなスタンスではないでしょうか>だめだめGMさん(余談:このハンドル抵抗あるなぁ^^;;)

「いや、作ったキャラクターが危険にさらされるようなシナリオはやりたくない」
...ランナーを辞めてスレイヴになりましょう:) ...って、今時スレイヴだって安全の保障はないか:p

>>>>>「給料奴隷の仕事にゃ裏が無い?無邪気よのぉ」<<<<<
>>>>>「今時仕事でドジ踏めば、辞令一発太平洋ナントカ島の融合炉管理職ってところじゃないかしら」<<<<<

(sf:閉じタグを修正しました)


2000年10月26日:02時32分41秒
なるほど。フィクサーとは / だめだめGM
 皆さんご意見有難うございます。
 フィクサーは、コンタクトにとりあえずとっとこという感じですが、奥が深いのですね。
 GMやるときは、その奥まで考えて、情報を売ったりしなくてはならないのですね。うー大変だ―。
 >GMがプレイヤーに対し「今回のPCの窮地は、プレイヤーが依頼の裏を取らなかったからだ」と言わないこと、だったりします。
 なるほど、まだまだ、シャドウランは初心者なので、プレイヤーとして、2回もジョンソンに裏切られたので、それに参加していたプレイヤーはみんな、ジョンソンはいつも裏切るのだと想ってしまいました。
 何とか、ジョンソンに対する、誤解を解くようなシナリオを作ってみます。
 >そういうPL相手には誠実なジョンソンを出して、かんぐればかえってひどいめにあうようなシナリオをくめんかなぁとか思いますね(^^;
 なるほど、でぶ猫さん。がんばります。
2000年10月25日:21時20分45秒
裏切るジョンソン / でぶ猫
 なぜジョンソンはランナーを裏切るのでしょう?
 すべてのジョンソンがいつもランナーを裏切っているなら、そもそも誰も仕事を受け たがりませんし、フィクサーもそういう信用できない相手からの仲介は断るでしょう。
 ジョンソンがランナーを裏切るにはそれなりの理由があってしかるべきです。
 思いつくままに可能性を列記してみましょう
 
 (1)ジョンソンがはなから使い捨てにする気でランナーを雇った。
  このケースはさらに2種類に分かれます。
  (1-1)3流(と判断した)のランナーをおとりや口実に使う。
   3流であるところがミソです。使える人材であれば、それがフリーのランナーで
   あっても、コネクションをもっておきたいのがアウトソーシング担当の会社員の
   本音でありましょう。3流では結果を期待できませんしね。
  (1-2)1流と評価の高いランナーを倒すことで新兵器や育成した特殊部隊などの威力
   を社内あるいは社外へアピールする。
   ゴルゴ13によくあるパターンですね(^^; かなりのリスクを背負うことになり
   ますが、成功した場合の効果はかなりのものを期待しているはずです。
 (2)依頼が終わり、ランナーたちが仕事にとりかかってから状況が変わった。
  要するにランを仕掛けている相手と政治的取引が成立したり、もっと雲の上の意向
  によりランの成功が社の利益ならずということになったり、あるいはランナーたち
  が知ってはならないものを知ってしまった、あるいは余計なことをした場合でに、
  ランナーたちに消えてもらうことになるでしょう。途中でイベントフラグが立って
  ジョンソンが裏切りを決意するわけです。フラグがたつまではジョンソンが裏切る
  理由などないまっとうな仕事のはずです。
  イベントフラグとして考えられるものをあげてみると・・・
  (2-1)雲の上の政治的取引による合意
   ランにはいる前の調査では「まとまるかどうか怪しいが交渉も進めている」とい
   う情報を企業系やマトリックス系あたりの情報収集で手にいれることもできるは
   ずです(ただし、かなり機密の度合いが高いはず)。事前察知していれば、ジョ
   ンソンと改めて交渉する余地も出るでしょう。
  (2-2)ジョンソン個人がランの相手先企業に引き抜かれた
   唐突に、なんの前触れもなく、ジョンソンが引き抜きにあったりした場合です。
   かねて引き抜き工作を受けている場合はランを仕掛けたりはしないでしょう。
  (転職先に迷惑をかけるかも知れないわけですし)
   ジョンソン氏は家族を人質にとられるなどの憂き目にあったのかも知れません。
   事前調査でこれを察知することはほぼ不可能なはずです。
  (2-3)ランナー自身がフラグを立ててしまう場合。
   見てはいけないというものを見てしまう、壊してはいけないものを壊してしまう
   殺してはいけないというものを殺してしまう、奪ってはいけないものを奪ってし
   まう・・・といったハプニングや自業自得によるフラグたちです。
   おそらく、これが一番プレイヤーの受け入れやすいフラグではないでしょうか?
 (3)ジョンソン自身もはめられていた。
  ジョンソンはまじめに仕事を立案し、人集めをして依頼までしたのに、彼自身が同
  僚や上司にたばかられていた場合です。ランの成功はジョンソンの破滅です。それ
  に気づいたジョンソンがランを失敗させるための行動に出ても不思議ではないでしょ
  う。これも、事前調査でわかるようなことではありません。
 ---------------------------------------------------------------------
 たとえば、上のようなレギュレーションを作っておいてプレイヤーにも周知してもらい、 ジョンソンの裏切りはその枠内で発生させるようにしておけば、何がなんでもジョンソン が裏切ると決めてかかるようなことは減ると思います。(調べることも限られますしね)
 とくに(2-3)のケースをシナリオトラップとしてしかけたシナリオを心がければ、依頼 を断るよりシナリオトラップを見抜いて回避するほうにエネルギーをそそいでくれるので はないかと思います。
2000年10月25日:11時11分02秒
なかなか仕事を引き受けないランナー / 宮本 隆志
 私はシアトルを舞台に市販シナリオ中心のマスタリングをし、かつ既成のシナリオにあまり手を加えないタイプのマスタリングを行って来ました。
 当然のごとく、ランナーがMr.ジョンソンに騙されることが前提のシナリオというのもあります。こうしたシナリオにとって、ランナーが全然依頼を引き受けない、というのは割とGMにとって辛かったりする。
 正攻法の対策マスタリングとしては、

・金に困った状態にして、報酬を増やす:

 SOTAのルール導入。キャラメイクはBiowareを禁止して、後から販売する。CashをKarmaに変換するルールの導入。怪我人を続出させて、入院費用を搾り取る。高額装備を狙って破壊する。
 一方で、準備期間をあまり与えない急ぎの仕事だといって報酬を増やす。
 とかしてれば、勿論依頼を断れなくなります。ただねぇ、プレイヤーとGMとの間の関係がギスギスするんだよね、あまり厳しく締め付けると。

・断れない人物からの依頼

 過去のシナリオで借りを作った人物からの口利きだったら断りにくいよね。例えばヤクザとの揉め事について、どこかの大物組長を間に立ててとりなしてもらうとか、そういうシナリオを事前にするとか。
 で、まぁ不純というか、GMとプレイヤーの間に合意を作る、ってのもあります。
・シナリオはレアケースであり、いつもは騙されてないのだ、と説明する:
 ランナーがいつもいつも窮地に立つ仕事ばかり、ってのはなんか変。つまり普通はもうちょっと、順調な仕事をして日銭を稼いでいるはずだと考え、シナリオはレアケースだ、と考える訳。
 ただ、SNE風に、Former Company Manが元の企業の上司やジョンソンとどろどろとした因縁があって、なんてシナリオばかりやっていると、こういうのは難しいよね。FASA推奨スタイル以外のそういうシナリオをやりたいGMは、有る意味、自ら求めて苦労してるといえます。

 で、こういった不純なプレイスタイルを遊ぶ場合に一番重要な点は、GMがプレイヤーに対し「今回のPCの窮地は、プレイヤーが依頼の裏を取らなかったからだ」と言わないこと、だったりします。
 サイバーパンク物を遊びたいのだ、というGMは往々にしてこのセリフを言いたかったりする。でも、これを一回言ったが最後、プレイヤーは自分たちが納得しない仕事をひたすら断り始める。
 プレイヤーが仕事の裏を取りたがるのは、大概GMの何気ないその一言が理由だったりする。(勿論それがサイバーパンクだと思い込んでいるからだとか、あるいはNOVAとかの遊びすぎでそういうものだと思い込んでいるとか、そういう理由も有るのかもしれないけど。)
 GMは「ははは、騙されたようだね。奴に裏切りの代償を与えてやるとよかろう(笑)」と明るくプレイヤーに接し、まぁそういうシナリオだったんだよと教え、楽しく窮地を脱出させるのが、Shadowrunの良い遊び方だと思います。

 なんていうか、CoCとかだと嬉々として無用心な行動をプレイヤーは選択するしキーパーもそれを期待していたりする。
 Shadowrunも適度にジョンソンにだまされるゲームなんだと考えれば、随分と遊びやすくなるはずだし、ひたすら裏を読み合うのとかは、NOVAで遊べば良いと思うんだけど。
2000年10月25日:09時44分56秒
ヤクザボスとの会話教室は... / LIBRA
是非是非書いて欲しいな>でぶ猫
犯罪組織のコネを利用した情報収集って墓穴を掘ることが多いところだろうし、
それで余計な介入をされた経験も何度か私自身あるし(^_^;

2000年10月25日:08時15分06秒
フィクサーの資産管理 / でぶ猫
ま、なんとなく続きを書いたのでついでに・・・
-----------------------------------------
Fixerの資産には以下のものがあります。
資金
現在調達可能な運転資金です。購買力、支払能力につながります。。
商品
現在確保している動産、不動産です。これが豊富であるほど欲しい商品の引き当て率が高まり、入手できる平均速度が早くなるでしょう
信用
失うのが簡単なわりに得るのが難しい資産です。信用があれば交渉や商談がまとまりやすくなるでしょう。もちろん、その信用を裏切らないことが前提ですが。
コネクション 人脈です。これが貧弱では仕事の話も仕事の能率も落ちるでしょう。
安全
自分と資産の安全です。表社会の保険、安全保障の対象外であるフィクサーの資産と命は自衛するしかありません。安全確保のノウハウのほか、腕のたつ、信用のおける護衛や組織の保護なども含まれます。

 これらの資産のどれもが大事です。フィクサーの行動原理は自身の資産の拡大(それも、できればバランスよく欠損のないように拡大する)でなければ、保護です。どうしても資産に損失が発生するとなればフィクサーは一番被害の少なくなるように行動します。どう考えるかは個人差や状況による差があるでしょうが、最悪の場合には一部のコネクションや信用を犠牲にする(要するに裏切る)こともありえます。
 また、商品やコネクションには維持にコストのかかるものもあります。安全には必ずコストがかかると見てよいでしょう。コストに見合うものでない場合はフィクサーは維持を解消するでしょう。しかし、コストに引き合う利益や損失の予防をもたらしてくれる限りはフィクサーはコストを惜しまないでしょう。(それでもやすくあげるにこしたことはありませんが)
 もう少し説明を加えたほうがよさそうです。資金と商品(武器弾薬、日用品、非合法な商品、隠れ家などの不動産)はよいとして、残りについては言葉を足しておくことにしましょう。
 信用は、フィクサーが自分に課して必ず守るルールと心得ておくとよいでしょう。言葉の上であっても商売上の約束は必ず守る、品物は粗悪品をつかませない、買った品物や情報については出所を絶対口外しない、などなどです。これは表社会の商売における信用にも通じます。ある信用を得ているフィクサーは、信用のないフィクサーより信頼できるのは当然で、それゆえに売り買いの話が集中します。特に訴訟や保険に頼ることのできない裏社会では信用だけが保証です。信用は重要です。(フィクサーだけではありません。ランナーにとっても信用のない者に仕事を託す者はいないでしょう)
※無邪気に信じるのも間抜けですが、根拠もなく頭から疑うのは表社会以上に侮辱的な行為となるでしょう。用心をかかさない程度に納めるのが肝要です。
 コネクションはつまり顔の広さです。情報収集能力にも直結しますし、売り買いのお得意さんにもなりえます。利用価値のある相手をその時のためにつなぎとめておくのもコネクションです。コネクションの中には維持にコストのかかるものもあります。たとえば市の偉いさんとのコネクションを維持するためにたまに良い思いをさせてやるとか、です。ただし、フィクサーも商売人ですからかけるコストはそのコネクションの価値に見合ったものまでにとどめるでしょう。
(フィクサー「ねえ、今月あんたにリークした情報は元手にして500新円以上になるわ。さすがにこれ以上は有料ということになるけどよろしくって?」)
 安全を確保する方法は二つあります。一つは物理的な安全、そしてもう一つは政治的な安全です。前者にはよくできた隠れ家や安全手順、それに信用できる腕利きの護衛などが含まれます。これでフィクサーを直接襲って金品を奪おうとする者からは守られるでしょう。そして後者は主にコネクションによって維持されます。警察や犯罪組織などの組織力にたいしては前者は無力といって間違いありません。警察関係者にコネクションがあれば警察の内部情報を入手して対策が打てますし、後者のボスなどとつながりがあればその組織ばかりでなくその組織と悶着を起こしたくない他の組織からも守られます。つながり、といっても傘下にはいるまでは必要ないでしょう。ボスに挨拶させてもらう仲で十分です(つまり存在を容認してもらう程度)。それでも維持コストはそれなりにかかるでしょうが。
-------------------------------------------------
 うーん、「ジョンソン氏の予算管理」だの「ヤクザボスとの会話教室」だのほかにも考えつくけどいつかくか、どこにかくかは わかんないな(^^; (かかないかも)

(sf:改行が崩れていたのを修正、読みやすくしてみた)


2000年10月25日:02時24分16秒
RE: / Viciousengine
>フィクサー
 フィクサーというと、N◎VA(クロマク)や2.0.2.0だとPCとしてプレイできますね。
2.0.2.0はシステムの面でロールの違いによるゲームの展開を考えてないので、GMは大変苦労すると思いますけれど、フィクサーの視点から世界を見てみると参考になるかもしれません(“クライム・ロード”というネーミングも大好きです)。
 フィクサーにとっては、ランナー(PC)とのコンタクトも、資産の一つであることも覚えておくべきです。


>ランナー像
 ランナーとして生き残るための「定石」というのは、新たにシャドウランをプレイしようというプレイヤーにわかってもらうためにはずいぶん手間のかかる問題ですよね。
名は「定石」とは言うものの、キャラクターやプレイヤーによって差が大きいので、記述してまとまるものでもないですし(苦笑)
突き詰めると、どれだけ物事の連鎖を読みとれるか、とかそういったレベルにまでなってしまいますしね。

>>>>>[ そういった奥の深さがサイバーパンクの魅力であり、難しさであるわけですが(サイバーパンク大好き) ]<<<<<


>だめだめGMさんへ
 プレイヤーがその世界の常識からしておかしいことをしようとしたときに(例で言えばチームではなくPC一人で依頼人に会いに行く、といったような)、礼儀作法/ストリート技能でテストさせて、「君のキャラクターがしようとしていることは、ちょっとこの世界の常識から外れたことで、まずいことになるかもしれない」と告げるといいかもしれません(あくまでもストリートでの常識を超えたら、という範囲で)。
その時に、「なぜ、この行動がおかしいのか」を説明しなければいけませんが、自分の描いている第6世界のイメージがプレイヤー全員に行き渡りやすくなると思います。


2000年10月25日:00時14分40秒
白鬼の知るランナー像 / 白鬼
> その後、メンバーを集めようとしたところ、他のメンバーは裏も取れてない仕事は出来ないと言うことになりました。
って話を、持ちキャラのヘルメスにしたところ、以下のように言ってました。

(>)ど素人くんたちだね。
ビズの裏は自分達で取るもんさ。それができないようじゃ、長生きできないね。
だいたい、依頼人、フィクサー、ビズ仲間って連中の言うことを真に受けてちゃいけないね。
そうそう、自分を疑うことも重要だよ。自分が正しいと思っていることが間違っているなんて、日常茶飯事だからね。

言ってる事が解らないかい?
誘導尋問とか、暗示とか、ミスディレクションとかいうやつだよ。あと記憶操作ってのもあったね。一番厄介なのは不安や自信ってやつかな。
どんなときでも、用心しておくのがランナーの性ってやつだよ。
生きてるうちに、身に付けられるといいね。

世の中、わざわざランナーを食めようなんて酔狂な依頼人はいないが、正直でない依頼人は星の数ほどいるからね。
もしかすると、取り返すべきブツは、後金の数百倍の値がつくかもしれないし、
簡単な仕事で、レッド・サムライの相手をしないとイケナイかもしれない。
でもね、どんな危険な依頼だって、それを理由に断っちゃいけない。そういう依頼こそ、ランナーの腕の見せどころさ。
危険な依頼にはそれ相応の対価を求めた上で、しっかりこなすのが一流のランナーってやつさ。
危険を見逃せば命は無いが、危険の中にこそ大きな成功が転がっている。そう思えないなら、ランナーなんて止めるんだね。はっきり言って、向いてないね。

仲間を裏切るなんて許せない?
個人的にはそういう甘ちゃんは好きだよ。なんてったって、カモだからね。
利害関係ってものを理解できないヤツは長生きできないよ。
世の中には、したり顔で「金が全てさ」なんて言ってる阿呆もいるけど、そういうヤツも長生きできないよ。
そういうヤツは利害関係ってモノを読みきれないからね。

ちなみに、甘ちゃんは仲間にしていても利用しがいがあるが、敵でもないヤツを殺すために危険を犯すやつは最低だ。
ブツの周りにいて武器を持っているヤツ、自分を売ろうと各策しているフィクサー、裏切ろうとしているランナー、こいつら全て敵だ。殺してしまえ。
勘違いしちゃいけないのが、自分に怪我を負わせたヤツ、自分を売ったフィクサー、裏切ったランナー、こいつらは別に敵じゃないってことだ。
それ以上、ビズの邪魔をしてこないなら無視していれば良い。ビズの邪魔をしないヤツは敵じゃない。次の仕事で仲間になるかも知れないしね。

自分を裏切ったヤツと仕事が組めるかって?
前に裏切ったからと言って、次に裏切るとは限らないじゃないか。
もし今度も裏切りそうなら、先に裏切ってやれ。裏切ろうとしているヤツは敵だから、容赦する必要は無い。

前に裏切られたから、今度も裏切られそうで怖い?
「今度も裏切られそう」っていう、自分の考えが間違っているってことさ。
さっきも言っただろう、自分を疑えって。
だいたい、自分の考えに振りまわされているようじゃ、ダメダメだね。
「信用出来そう」なヤツを疑い、「裏切られそう」なヤツとチームを組む。それがランナーさ。

どうすれりゃそんな事ができるかって?
「他人の言う事を鵜呑みにせず、必ず裏をとること。」
「利害関係を理解すること。」
「自分を疑うこと。」
そこさえ押さえりゃ、なんてことないんだけどね。

もっとも、フィクサーの下働きをするだけなら、そんなこと考える必要は無いけどね。ちなみに、フィクサーの下働きなんて、所詮、”なんちゃってランナー”止まりだけどね。
(>)ヘルメス
2000年10月24日:14時38分14秒
シャドウラン雑談所 LOG 016 / sf

 シャドウラン雑談所 LOG 016として2000年08月22日から2000年10月24日までのログを切り出しました。

 ちなみに3rdの主要部について洋書販売のスカイソフトの購入用リンクをシャドウラン情報倉庫に用意してみました。その他もISBNがわかれば注文できるはずです。ご活用いただければ幸いです



シャドウラン雑談所ログ / TRPG.NETホームページ / Web管理者連絡先