TRPGのための科学技術設定の部屋 LOG 003

TRPGのための科学技術設定の部屋の2000年01月15日から2002年03月26日までのログです。


2002年03月26日:11時26分00秒
Re: マラリアとキニーネ / sf

 現代日本では珍しいので意識されませんが、ログにもありますようにマラリアは今も世界的に危険な病気の一つです。現代物のTRPGで(深刻すぎるとはいえ)ネタとして使うこともできるでしょう。

 バグノンは注射用キニーネ製剤の別名のようですが、名前の響きからすると商品名なのかも知れませんね。ヒロポンが塩酸メタンフェタミンの商品名であるように。

 キニーネはキナの樹皮から製するアルカリ性の苦味があるアルカロイドで、むかしはマラリアの唯一の治療薬でした。副作用が強いため、現在はより優秀な人工の誘導体が利用されています。これは第二次大戦中にキナの産地を日本軍が押さえたのが一因といいますが、このあたりのネタは翻案すればSFものでも使い易いですね。


2002年03月26日:11時06分21秒
マラリアとキニーネ / 不観樹露生
マラリアとキニーネに関するちょっとしたchatです。

こういう質問のメールがsfさんの所に届いたという話から始まります。

質問:戦時中にマラリアの治療薬として用いられていた「強バグノン液」とはいかなる薬なのでしょうか?


「強バグノン液」は、筋肉注射で用いるキニーネ剤であったようです。

10:25 <#ふかふか:fukanju> うーむ。
10:25 <#ふかふか:sf> ふむ
10:25 <#ふかふか:sf> キニーネ剤らしい
10:26 <#ふかふか:fukanju> うむ。キニーネ剤のようですな
10:27 <#ふかふか:fukanju> 古すぎて、手持ちの薬理学の教科書には載ってない(^^;
10:28 <#ふかふか:sf> キニーネって今は内服?
10:29 <#ふかふか:fukanju> 今はクロロキン・スルファドキシン-ピリメサシン合剤を処方します(^^;
10:30 <#ふかふか:sf> "現在でも他の薬剤に耐性のマラリアに用いる"
10:30 <#ふかふか:sf> とか広辞苑は書いているが
10:30 <#ふかふか:sf> 四版だからなあ
10:30 <#ふかふか:sf> 塩酸キニーネは内服らしい
10:32 <#ふかふか:fukanju> 今でも用いる場合は静脈投与と書いてあるなぁ>キニーネ
10:32 <#ふかふか:sf> ふむ
10:33 <#ふかふか:sf> http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se64/se6415002.html
10:34 <#ふかふか:fukanju> 古い先生は処方するかもだけど(^^;
10:34 <#ふかふか:fukanju> >塩酸キニーネ
10:34 <#ふかふか:sf> 経口のと注射のとがあるのか
10:34 <#ふかふか:fukanju> どちらでも血中濃度が上がればいいので
10:34 <#ふかふか:sf> 南方の実地の場合には
10:34 <#ふかふか:sf> 経口剤は有用なんだろうなあ
10:34 <#ふかふか:sf> 時間食うけど
10:35 <#ふかふか:fukanju> でまぁ、急性脳症など起こしたりしだしたら、静脈投与するようです
10:35 <#ふかふか:fukanju> ちなみに、予防でも最近はキニーネは使わなくなってきているのはやはり副作用が大きいからですね(^^;
10:36 <#ふかふか:sf> ですねえ
10:36 <#ふかふか:sf> 少し多いと死亡するみたいだし。
10:36 <#ふかふか:sf> 脳にくる場合には絶大な効果
10:36 <#ふかふか:sf> とかいう記載もあるな
10:37 <#ふかふか:fukanju> 一応、医師国家試験的には、キニーネを選択したら間違いになるようだ(^^;
10:37 <#ふかふか:sf> うはは
10:38 <#ふかふか:fukanju> クロロキン耐性のマラリア株にも効くアルテミシニンという薬品が5年ほど前から登場しているらしい。
10:38 <#ふかふか:sf> ふむふむ
10:40 <#ふかふか:fukanju> しかしまぁ、日本でのマラリアの発生率、そんなに高くないからなぁ(^^; 日本語の教科書ではどうしても記載が弱い(^^;
10:41 <#ふかふか:sf> まあねえ
10:41 <#ふかふか:sf> ただまあ最近は気温が上がってるので
10:41 <#ふかふか:sf> だいぶ増えているという話ですね
10:42 <#ふかふか:fukanju> 気温が上がっているからと言うよりもむしろ、海外渡航者の増加の方が原因の気がします(^^;
10:42 <#ふかふか:fukanju> 国内の発生件数は年間100〜200例程度なので(^^;
10:42 <#ふかふか:sf> (;^^)
10:43 <#ふかふか:sf> ああ、マラリア媒介する蚊が日本でも
10:43 <#ふかふか:sf> という話だったかな
10:43 <#ふかふか:sf> <繁殖している
10:43 <#ふかふか:fukanju> 95年の統計で117件ですね(^^;>日本のマラリア患者発生件数
10:46 <#ふかふか:fukanju> ちょっと古めの教科書では、耐性株には硫酸キニーネ内服と書いてあるな。
10:47 <#ふかふか:fukanju> そして、重症マラリア脳症には二塩酸塩キニーネを点滴静注、と書いてある
10:48 <#ふかふか:sf> ふむふむ
10:49 <#ふかふか:fukanju> 海外に行ったらマラリアはcommonだけど、日本ではrareだからなぁ(^^;
10:49 <#ふかふか:sf> ですなあ
10:50 <#ふかふか:fukanju> マラリアの年間罹患患者数は世界で3〜5億人で
10:51 <#ふかふか:fukanju> 年間の死亡者数は200万人前後かぁ

 以上。

2001年10月11日:21時24分10秒
Re:再びマスドライバーの話、その3 / よこ
適当な横槍ですみませんでした。
自分のミスに気づいたので返答します。
マスドライバーを山肌に沿わせることを考えていたのですが,高度別の気圧の表を見たら9000mでも300hPaくらいありますね。確かに無理そうです。
2001年10月10日:21時56分47秒
再びマスドライバーの話、その3 / JZY
 うわっ、20日も遅れてるよ。
 よこさん、すいません、言い出しっぺのJZYです。
 
 えーっとですね。横に3000kmと、縦に3000キロメートルでは、建築学上えらい、、、と言うか、絶望的な違いがあるのです。
 単純に考えて、東京タワーの一万倍の構造物に耐えられる地盤なんて考えられませんし、そんな大重量に耐えられる建築材もないでしょう。
 自分も詳しくないので確かな事は言えませんが、高層建築は、その大重量を支えるために更に価級数的に大規模になると言うのが定説です。
 
 まあ、縦に3メガメートルもいらないんですが、それでも先端は海水面から50kmから100km(すいません今手元に資料が無いもんで)は出さなきゃならんでしょうから、、、しかもそれが複数、、、マスドライバーの速度(に伴う振動)と加速路の重量を考えると、ちと難しいと言わざるをえません。
 
 って言うか、そこまでの超超高層建築物を作るくらいなら、軌道エレベータか極超音速スカイフックの方が簡単なんじゃないかと。
 
 ちなみに、野尻抱介氏の「ふわふわの泉」では、コンクリ並の強度を持ったまま、強度当たりの比重が1万倍と言う素材を使って、フローティングマスドライバー(ほんとに大気中に浮いている!!)を実現させていました。
そんなものまで持ち出さないと、マスドライバーの先端は、大気の外に出せないのです。
 
 それに、科学的な面白さはあっても、ビジュアル的に美しくない!!
 マッハ30の極超音速で打ち出される逆流れ星、って言うフレーズが俺の頭を離れないのですよ。
 
 あと、内部の真空度の維持は、その通りです。
 ただ、根っこと先っちょだけはほんとに多段式、少なくとも三段階以上(二枚がメインで、一枚が保険)のエアロックが無いと、内部の真空度の維持が大変になるので、「多段式密閉加速路」という名前を付けた訳です。
 ただ、発射物が加速していくにつれて、次々に開放されていくエアロック、と言うビジュアルに惹かれていると言うのも否定できないのですが(笑)。
 
 それでは長文失礼しました。
2001年09月22日:23時25分33秒
マスドライバーの先っちょ / よこ
すいません,変な横槍ですが失礼します。
私は,マスドライバー長をを3000kmにできるなら,先っちょが大気圧の影響がない高空まで突き出るようにするのも不可能ではないような気がします。これなら,先端を破壊しないですみますよね?

以下はおまけです。
もしこれが可能なら,一度内部の空気を抜けば,その後の真空度の維持にそれほどエネルギーがかからないのではと思いました(先っちょから圧が漏れこむ速度が非常に小さいこと,入り口にエアロックを設ければ更に抜くべき空気の量は減りそう)。もっとも,根元に1台ではなく,等間隔で何ヶ所かに真空ポンプが必要でしょうが。
2001年09月21日:20時20分11秒
再びマスドライバーの話、その2 / JZY
 すばやい&するどいつっこみ、ありがとうございます。
 これって絶対言われるよなぁ、と思っていたJZYです。
 
 >海抜5895m程度の高さからマッハ30で発射すれば、ソニックブームでマスドライバー自体が壊れてしまうと思うのですが。マスドライバーを1回限りの使い捨てにするのはあまりに無駄な気がします。
 
 その通り。
 どうしても先端部分は、マッハ30の極超音速が生み出すソニックブームで破壊される運命にあります。
 中間経路は密封した上で中の空気を抜けば、ソニックブーム問題は解決するのですが(もちろん3000キロもあるチューブの中全部を真空にするわけではなく、必要な部分だけの空気を抜くわけです)、先端部だけはどうしようもありません。
 どんぴしゃのタイミングで最終ゲートを開放できたとしても、その最終ゲートがソニックブームで吹き飛ぶ事は確実です。
 ならばどうすればいいのか?
 
 解決案その1、とりあえず技術の勝利で目をつぶる。
 SF的な設定とすれば、
 「そーゆー技術が出来た」で済むでしょうが、、、
 SFマニアの血が、そんな事を許さない!!
 
 解決案その2、既存の技術でやりくりする
 使えそうな技術としては、「レゾナンスリアクタ」という技術があります。
 これは排気衝撃波を調整して燃焼室内の充填率をコントロールする、内燃機関の技術です。(たいしたこっちゃないですし、会社ごとにオリジナリティがあったりしてもう)
 これを応用してマッハ30のソニックブームをキャンセルする技術をでっち上げる、、、
 なんかその1と大差ない気が、、、
 
 解決案その3、壊れるんなら壊しちゃう。
 極端な話、先端部分の破壊が免れないのなら、壊れる事を前提に造ってしまえばいいのです。
 比較的容易に建造できて、それでいて壊れやすく、出来るだけ密封性の良い先端のカバーを作り、それを人身御供(、、、なんか他に言い方無いのか->俺)にしてしまうのです。
 極薄、、、10センチぐらいの厚みの鉄筋コンクリートの内側をポリマーで覆って、マスドライバーの先端、50メートルほど延長出来れば、万事オッケー!!
 高々10センチ程度のコンクリなんざ、マッハ30の運動エネルギーの前じゃ紙きれ以下!!
 あんまり美しくないけど、、、その1その2に比べりゃましか。
 
 という訳で、とりあえず先端部だけの被害で、何とかマスドライバーの地上発射は可能だろうと言う話でした。
 
 
 あと、前回の書き込みがまずかったのかもしれませんが、俺だってマジでキリマンジャロにマスドライバーを造ろうって言うわけじゃなくって、「SFの設定として」「これはいける」って言っているわけです。
 美しいと思いません?
 キリマンジャロの山頂から、ソニックブームの痕跡を荒々しく空に刻み、天を突き刺す逆流れ星!!
 ね、これっていけるでしょ?
 
 そうそう、野尻抱介氏の『ふわふわの泉』読ませてもらいました。
 たしかにさー、その手を使えば可能だけどぉ。
 、、、俺の思い描くビジュアル的な美しさがなーい!!
 あ、でも作品自体は大変面白かったです。なんかエンディングに含みがありましたけど。
 
 うわっ、またえらい長文になってしまった。
 それではまた。
2001年09月18日:23時00分34秒
Re:再びマスドライバーの話 / tomy
 ども、初歩的なミスをしていたtomyです(第2宇宙速度&桁違い)。
 
>多段式密封型電磁加速路(俺が名付けました)と、マッハ30の極超音速が生み出す超高熱に耐えられる外壁素材があれば、、、って両方とも既存の技術の延長線上だ!!
  
 海抜5895m程度の高さからマッハ30で発射すれば、ソニックブームでマスドライバー自体が壊れてしまうと思うのですが。マスドライバーを1回限りの使い捨てにするのはあまりに無駄な気がします。
2001年09月18日:16時39分26秒
再びマスドライバーの話 / JZY
 エー、しばらく話題が単位の話になってたので書き込みを控えていたJZYです。
 
 混沌太郎さん、tomyさん、宇津見さんレスありがとうございました。
 
 そうですか、、、3200kmですか、、、
 ちょっと洒落にならない距離ですね。北海道から加速開始で、沖縄でリフトオフって感じですもんね、、、
 逆にいうと、それだけの距離を停止状態から14分足らずで駆けぬけてしまえるんだから、1Gの加速って凄いんですね。
 さすがに3400Kmをトグロ巻かせるわけにはいかないし、、、ああ、サハラ砂漠のど真ん中にそびえる巨大な巻貝、なんてのもありか。
 でもサハラか、、、出来ればもう少し赤道に近いか高度があるほうがいいなあ。
 高度で言うなら、エベレストだけど、、、赤道周辺って土地が少ないからなぁ、、、ん?赤道!?キリマンジャロがあるじゃないか!!
 カイロかスエズあたりを出発点にして、ナイル川を溯る様に加速路を設置して、キリマンジャロ山頂からリフトオフ!!
 いける!!これならいける!!
 多段式密封型電磁加速路(俺が名付けました)と、マッハ30の極超音速が生み出す超高熱に耐えられる外壁素材があれば、、、って両方とも既存の技術の延長線上だ!!
 いける!!
 金と政治の問題さえ、どーにかなれば!!
 、、、その二つが最大の問題か、ととほ(号泣)。
2001年08月31日:18時37分10秒
位取り、単位系 / 宮本 隆志
 大昔、珠算を習っていた頃、そろばんって3桁カンマの位置に印が付いていて、小学生の頃はなぜ4桁毎じゃないんだ?と腹を立てた記憶があります。
 結構昔から3桁カンマは使われていたんだと思います。

 SI単位系については色々複雑な思いが(笑)。
 物性関係の測定結果をいじるときはSI単位系が便利なんだけど、私はあまりSI単位系で計算するのに慣れてなくて、会社に入ってからちょっと不便だったりしました。
 学生時代に一番使った単位系は、(光速度)=(プランク定数/2π)=(ボルツマン定数)=1ってやつで、科学的合理性というとやはり普遍物理定数を1と定義したのが一番便利です。
 
2001年08月31日:09時49分24秒
位取りや数値、単位の文化と合理性 / あきのり

>“単位:万円”“単位:億円”でもいいじゃないですか。

全くその通りで、この単位の採りかたは、日常会話では一般的ですね。その辺は日本の文化性というやつでしょう。ところが経済統計やら政府関係の予算書が、千円=thousand yen、百万円=million yenとなるのは、やはり経済学やら統計学が、輸入学問である影響が大でしょう。近代化の過程で、大量の西欧の学問が入ってきて、和魂洋才と言いながら、基本的なところで、魂を売り渡してる感が無きにしもあらず(笑)。

位取りだけじゃなく、度量衡もそうです。伝統的な日本の単位、尺、寸、貫、文、斗、升、合、反、坪にしても、戦前までは、日常的に使われてたわけですよね(技術畑の現場ではメートル法を使ってたにしても)。尺や寸や反は、今や呉服屋でしか使わんでしょう。坪も、不動産関係で慣行的に使われるのが関の山。斗や升や合は、ご飯を炊くときと、日本酒を飲んだり買ったりする時以外は、意識もしませんね(斗なんて量はそうそう使わんし…)。

一見合理的な度量衡とか位取りも、しっかりと文化的背景があるというわけですね。アメリカにしたって、しっかりとポンド・ヤード法が生活の基礎的な度量衡にになっているわけですしね(笑)。メートル法だって、万国共通の度量衡の必要性があって、科学の進展と合わせて固まっていったわけですよね。そして、ヨーロッパ列強が進出して、世界じゅうに植民地を有していたから普及してて、共通の度量衡になれたわけで…。

すなわち、科学的な合理性で、そうなっているわけではないんです、この辺(笑)。あえて、合理性という言葉を使うなら、文化的合理性、政治的合理性ゆえに、そうなってるわけですね。
2001年08月30日:23時07分13秒
位取りの違い(re:数値をまるめること) / さうす
 いえ、直感的把握がしやすい点については前提の上で、私が言わんとしているのは“どうして(日本向けの)経済統計の位取りが3桁ごとなのだろうか”ということです。
#だから例に“円”を選んだわけですね。
 
 他の単位なら、接頭語の倍率通りだとか海外文献から翻訳したなどの理由があるでしょうが、日本円なら一般的な4桁どりで“単位:万円”“単位:億円”でもいいじゃないですか。
 私もシャレでk円は使いますが(笑)無線界ならともかく、一般的ではないでしょう。何か合理的な理由があるのだろう、とは思いますが。
2001年08月30日:22時17分29秒
数値をまるめること(re: メートル法あれこれ) / Prof.M
 ところで、経済関係の統計グラフなんかではよく「単位:千円」「単位:百万円」とかいうのを見かけますけど、実用ではまず使わないこんな単位も、やはり専門家が見ると分かりやすいのでしょうか。
混沌太郎さんが書かれていることと,重複しますけど,桁数多い数値を比較する際,ある程度の桁でまとめてしまった方が,直感的に数値を把握できるので便利です。>「単位:千円」

同様に,(広い意味での)地質学の分野を例に取ると,地質学的事象の時間尺度が,100年とか1,000年くらいのオーダーであれば,そのままで表記することが多いです。が,そんな例は滅多になく(地震学くらいでしょうか),普段使う基本単位は,65Ma,130Kyといった「百万年(My,Ma)」とか「千年(Ky,Ka)」という表記をします。でなければ,65×10^6yといった書き方とか(年代測定で有効数字が問題になるときはこちらの方が多いかな)。


2001年08月30日:16時38分22秒
re: メートル法あれこれ / さうす
 まあ、噛み砕いた解説によくある「積み重ねた富士山3個分」「霞ヶ関ビル20杯分」みたいなもので、なじみの深いサイズから連想しやすいことがわりと実用上重要だったりしますから、自分の足で歩いて実感できるキロメートルが手放せないのも道理でしょう。
 
#さらにいうと、小学生当時見たことが無い建物で例えられても田舎者にはピンと来なかったりしたんですが、それは余禄。
 
 単位の位階というのは誤差の有効数字にも大きく関わってくるわけですが、ギガメートルの端数がメガメートルで出てくるのでは、いかに宇宙時代の未来人といえども少々扱いにくいかと思われます。天文学の世界でパーセクとkmとAUが併用されるのは、そこらへんの理由もあるでしょうね。
 
 気圧単位のヘクトパスカルは、旧来使っていた非SI単位系のミリバールと数値が等しいという理由で採用されたのでしたよね。生活単位なので、安易に1/10倍されても100倍されても困るというか。平方メートルとヘクタールの関係も似たようなものだし、坪や畳が安易にメートル法に切り替わらない理由も、代替に使える扱いやすい単位が無いからなんでしょう。
 
#関係ない話ですが、以前某所のチャットで「[Bit/畳]が国勢調査の項目に入る」というバカ話をしたことがありました。部屋内に所有しているパソコンやゲーム機の内蔵CPU/MPUのビット数を畳数で割ることで算出できます。ちなみに自室は64.4Bit/畳(笑)
 
 ところで、経済関係の統計グラフなんかではよく「単位:千円」「単位:百万円」とかいうのを見かけますけど、実用ではまず使わないこんな単位も、やはり専門家が見ると分かりやすいのでしょうか。
 
 体重125kgというより、0.125トンというほうが何か無根拠にすごそうに聞こえるとか、単位の話はつきませんが。
2001年08月30日:15時58分27秒
SI単位の接頭語 / 混沌太郎
>司さん
>正しくは「120ギガメートル」であって

いや、キロだのメガだのは、「使っても良い」だけであって
「使わなくてはいけない」わけではないんですが。

SI単位では、長さならm、質量ならkg、時間ならs(秒)、電流ならA、
温度はK、物質量はmol、光度はcdで表すのが基本です。
だから、120,000,000 km は「1.2×1011 m」と書くのがより好ましいわけです。
勿論、「1億2000万キロメートル」と書いても何の問題もないことは言うまでもありませんが
(単に"120,000,000 km"を読み下してるだけですし)。
2001年08月30日:13時59分55秒
メートル法あれこれ / 司
小さい頃から使っているから気がつかなかったけど
「1億2000万キロメートル」みたいな言い方は
微妙にメートル法としては間違っていますよね。
異なる単位系が併用されているとこで。

正しくは「120ギガメートル」であって
「1億2000万キロメートル」は
「1億2000万ミリオンドル」と同じニュアンスになってしまうわけで。
光の速さだって「秒速30万キロメートル」よりも
「秒速300メガメートル」の方がきちんと科学考証しているわけで。
#そう言えば小学生の頃は「オマエそれ、1億万円懸けるか」とよく罵りあったものだ。

おもしろいのは、電気電波関連はきちんとした発達をしていることで
周波数は「5ギガヘルツ」とか、メモリは「256メガバイト」とか。
「何だ、やればできるじゃん、メートル単位系」みたいな。
#電波系雑誌の「売ります買いますコーナー」に至っては
#「6K円で」とかみることができる。
#「円ってSI単位だったんだ」と驚いてみたり(笑)。

だから未来な描写をするときは「距離20メガ!」とかにしようね、という話。
2001年08月30日:11時01分52秒
宇宙速度 / 混沌太郎
1Gで加速(即ち、9.8 [m/s2])し続けた場合の、
t秒後の速度をv [m/s]とし、t秒間に移動する距離をx [m]とします。
すると、v = 9.8 t、x = (v/2)*t = 4.9 t2 となります。

第一宇宙速度は7.9 km/sですので、上記の関係から計算すると
t = 806秒、x = 3200 km。

第二宇宙速度は11.2 km/sですので、同様に計算すると
t = 1143秒、x = 6400 km。
(第二宇宙速度は第一の√2倍なのでxが2倍になるわけです)

因みに、x = 600 kmの場合、
t = 350秒、v = 3.43 km/s。
2001年08月30日:07時30分41秒
なんとなく / でぶ猫
それって第二宇宙速度のような気がするんですが
2001年08月30日:03時21分38秒
大気の底にマスドライバー / tomy
 マスドライバーって、大気のない月面ならともかく、大気に覆われた地球上でそんなに役立つ物なのでしょうか?
 月面ならマスドライバーで(月の)第1宇宙速度以上まで加速して打ち上げれば、打ち上げる物自体には推進力が無くても軌道上に届きます。しかし、分厚い大気の壁に覆われた地球の表面からそんなスピードで発射すれば、打ち上げる前に燃え尽きてしまいますよね? マスドライバーがあっても、発射時の速度はマッハ以上には上げられないと思うのですが。
 ちなみに私の計算では、もし地球上に大気がなければ、600km以上の直線距離を1G加速し続ければ第1宇宙速度に達します。
2001年08月29日:22時13分40秒
re:H2A打ち上げ成功に乾杯!! / 宇津見
>  もしかすると、いきなりマスドライバーの時代が来たりして。多分、人は
>乗れないけど。人が乗れるマスドライバーって、どれくらいの加速距離が必要
>になるのかな?
 その辺のネタを扱ったのが野尻抱介氏の『ふわふわの泉』。どうやって、人が 乗れるマスドライバーを実現したかは、本編をどうぞ。
2001年08月29日:20時34分45秒
H2A打ち上げ成功に乾杯!! / JZY
 H2の時にはアレだけ苦労したのに、今度は無事に周回軌道に乗れてよかった、、、
 ただ、メインエンジンの構造(というか見た目)がガラリと変ってしまって、メカフェチとしてはちと物悲しいものが。
 H2のメインエンジン、LE−7にはある種の構造美があったのに、、、ま、何にしても、無事に動く機械がいい機械であって、いかに美しくても、役に立たないんじゃしょうがないか。
 これからも期待してるぜ、H2A!!
 
 21世紀の乗り物>
 っていうか、ジェット、ラムジェット、ロケットのスクラムエンジンって言うからして、相当無理かあるような。
 知り合いは、「チタン合金とカーボンとセラミックの傾斜素材ができれはどーにかなるんじゃない」と無責任なことを言ってましたが(笑)。
 もしかすると、いきなりマスドライバーの時代が来たりして。多分、人は乗れないけど。人が乗れるマスドライバーって、どれくらいの加速距離が必要になるのかな?どなたか計算してみません?(ちなみに一般人だと3Gでかなり危険、ホントに安全というなら1G程度が限界でしょう。)
 するとその次は軌道エレベータか!!
 くうっ、SFファンには堪りませんなぁ、早く来い来い21世紀!、、、もう来てるって。
2001年08月29日:20時34分39秒
H2A打ち上げ成功に乾杯!! / JZY
 H2の時にはアレだけ苦労したのに、今度は無事に周回軌道に乗れてよかった、、、
 ただ、メインエンジンの構造(というか見た目)がガラリと変ってしまって、メカフェチとしてはちと物悲しいものが。
 H2のメインエンジン、LE−7にはある種の構造美があったのに、、、ま、何にしても、無事に動く機械がいい機械であって、いかに美しくても、役に立たないんじゃしょうがないか。
 これからも期待してるぜ、H2A!!
 
 21世紀の乗り物>
 っていうか、ジェット、ラムジェット、ロケットのスクラムエンジンって言うからして、相当無理かあるような。
 知り合いは、「チタン合金とカーボンとセラミックの傾斜素材ができれはどーにかなるんじゃない」と無責任なことを言ってましたが(笑)。
 もしかすると、いきなりマスドライバーの時代が来たりして。多分、人は乗れないけど。人が乗れるマスドライバーって、どれくらいの加速距離が必要になるのかな?どなたか計算してみません?(ちなみに一般人だと3Gでかなり危険、ホントに安全というなら1G程度が限界でしょう。)
 するとその次は軌道エレベータか!!
 くうっ、SFファンには堪りませんなぁ、早く来い来い21世紀!、、、もう来てるって。
2001年08月29日:18時48分02秒
H2A打ち上げ成功!! 万歳!! 万歳!! 万歳!! / しょうちゃん
いろいろ、言われてきたH2Aが打ち上げが成功して、うれしい限りです。

これで、大幅なコスト減をはかり、衛星市場に本格的参入ができるでしょう。
ですから、予算を増やして、人を増やして、種子島以外の射場の確保(というか、いつでも発射できる射場)を実現しましょう!!

そして、有人飛行を!!
2001年08月29日:17時59分10秒
H2A打ち上げ成功を祝して / 銅大
 なんともめでたい話です。
 いつ見てもロケットの打ち上げは胸が躍ります。
 
 いよいよ次は実際の衛星の打ち上げですね。
 やがてはコミックの「パスポート・ブルー」にあったように、有人ホープを打ち上げて欲しいですね。
 
 いや、コミックにあったようなテロは勘弁して欲しいですが。
 
2001年08月29日:17時06分04秒
H2Aロケット1号機打ち上げ成功 / 速水螺旋人
 というわけで、予定通りレーザー測距装置を楕円軌道に投入成功したそうです。
 いやぁ良かった良かった。
 
 次は有人飛行にゴーして欲しいですね。
2001年08月29日:16時38分29秒
おっと祝うのはまだ早い / 速水螺旋人
 どもです。速水螺旋人です。
 これを書いてるいま現在、速水はブースター切り放しまでは確認していますが、そのあとの情報がないのでのたうちまわっております。
 
 それはそうと、3番目の有人宇宙飛行はまぁ中国で不動でしょう。
 神舟号とか打ち上げてますもんね。
 
 >21世紀の乗り物
 スペースシャトル系の有翼型宇宙船の開発は最近旗色悪いですね。
 とくに、ブースターなどを切り離さないSSTOの開発は難航しています。
 それに必要な高性能・軽量のエンジンや材料が現行の技術ではとんでもなく困難だからなのですが。効率悪いし。
 
 てなわけで、当分は使い捨て型のロケットが活躍するのではないかと。
 ソユーズ大好きの速水としては大歓迎なのですが(笑)。
2001年08月29日:16時25分06秒
祝H2Aロケット打ち上げ成功 / 司
まだ完全には終わってないけど。
これを機に世界で3番目の有人飛行国へと大きく躍進してほしいなぁ。

それにしても、僕が小学生の頃に本に載っていたような
リニアレールから発射される宇宙船(銀河鉄道999みたいな奴)とか
ボーイングの背中から発進する高々度飛行機(ジェット/ロケット推進の)とか
「21世紀の乗り物」はいったいいつになったら実現のめどが立つのかなぁ。
2001年08月27日:12時24分04秒
光学迷彩の実用化 / ゼンガー
はじめまして、ゼンガーと申します。 光学迷彩ですが確かアレは米国陸軍の幹部の人が 映画「プレデター」に出て来るエイリアンを見て
「あんな装備作れないか?」と兵器メーカーの営業 に言ったとこからはじまったトカ・・・。 まあなんにしろ自分の背後にある光景を全面に 映し出すのはともかく後ろからみると「丸見え」に なりそうですね。 全面をカバーするためには自分の背後の光景を投影 するだけでは無理でしょう。 敵はいつも自分達の正面からくるわけではないです から当然待ち伏せや後ろからの不意打ちにも対処 しなければなりません。 そのためプラスチックハートさんの言われた方法 の光学迷彩では駄目だったのでしょう。 その後の音沙汰がないということは開発が暗礁に 乗り上げたか、他の研究開発に予算が回ってしまって 開発が凍結されたか、あるいはまだ基礎研究の段階 なのかですね。
2001年08月27日:12時22分49秒
光学迷彩の実用化 / ゼンガー
はじめまして、ゼンガーと申します。 光学迷彩ですが確かアレは米国陸軍の幹部の人が 映画「プレデター」に出て来るエイリアンを見て
「あんな装備作れないか?」と兵器メーカーの営業 に言ったとこからはじまったトカ・・・。 まあなんにしろ自分の背後にある光景を全面に 映し出すのはともかく後ろからみると「丸見え」に なりそうですね。 全面をカバーするためには自分の背後の光景を投影 するだけでは無理でしょう。 敵はいつも自分達の正面からくるわけではないです から当然待ち伏せや後ろからの不意打ちにも対処 しなければなりません。 そのためプラスチックハートさんの言われた方法 の光学迷彩では駄目だったのでしょう。 その後の音沙汰がないということは開発が暗礁に 乗り上げたか、他の研究開発に予算が回ってしまって 開発が凍結されたか、あるいはまだ基礎研究の段階 なのかですね。
2001年08月27日:01時49分44秒
光学迷彩 / プラスチックハート

随分前の話だけど、アメリカだかの軍隊で、自分の背後の光景を小型カメラで撮影し自分の前面にある小型モニターに映し出す、というものをスーツの全面に組み込んで、ジャングル内などで兵士の姿を敵から見えなくする。という、もろ光学迷彩スーツが開発中というニュースを見たんだけど、その後どうなったんだろう。
そのニュースを見たのがもう4・5年前だったような気がするから、もう実用化されててもおかしくないと思うんだけど?それともなにか致命的な欠陥でもあったか・・・
(そもそもそんな軍事技術が、日本の夕方からのニュースであっさり流される方が問題だとゆー気もするが・・・)
2001年08月23日:14時51分47秒
キー入力で発電 / 司
胸ときめくような(笑)記事を発見。

指で発電するノートパソコン
http://www.hotwired.co.jp/news/news/2779.html

キーストロークの物理的エネルギーを取り込もうということで
トヨタの Prius がブレーキで発電するのと同じですね。
記事の技術はPCの稼働時間を多少延ばすことができる程度だそうですが
SF的につかうとすれば、ハンドヘルド型コンピュータが
移動時の振動も電気エネルギーに換えて(腕時計なんでもありましたよね)
充電しないでもいいアイテムとかで登場させると面白そうです。

ていうかそんなコンピュータがほしぃー。

#にしてもインターネット閲覧しかしないようなユーザには
#デッドウェイトにしかならん機能だな。
#駄文打ち専用マシン。
2001年08月02日:10時13分00秒
マンガン鋼特性 / 株式会社理研
マンガン鋼をオゾン酸化促進のために触媒として使用
2000年09月01日:23時22分59秒
参考文献(製鉄法) / 混沌太郎
『世界大百科事典』 平凡社
  (項目名を正確に控えておくのを忘れてしまいましたが、
  「製鋼」、「鉄器文明」、「たたら」といった語で引けば、少なくともその付近にはあるはずです。)
『鉄鋼製造法』 社団法人 日本鉄鋼協会 編 丸善株式会社
『化学大辞典』 化学大辞典編集委員会 編 共立出版株式会社

大体こんなところです。
2000年08月31日:09時19分32秒
出典 / 石頭
その書き込みの時に参考にした出典を教えて頂ければ幸いです>「近代以前の製鉄法」
2000年08月30日:23時54分54秒
訂正 / 混沌太郎
「近代以前の製鉄法」ですが、正しくない記述があったので、訂正致します。

鉄に炭素が取りこまれるためには一酸化炭素から炭素へ戻る反応が必要であるような事を書きましたが、
基本的には、炭素は個体の炭素(木炭ないしコークス)から取りこまれます。
高炉においては、溶融状態の鉄が白熱したコークスの間を通り抜ける時に吸炭する分が大部分です。
単純に、低温においては炭素が取り込まれるのが遅い、と書くべきでした。
高炉の中であの反応が起きていることは確かなんですが、直接的な説明としては不適切でした。

「浸炭法」が使われ出したのは、紀元前1400年頃の小アジアだそうです。
「古代の後期」と思ったのは、焼入れ・焼戻し(共和制ローマの時代)と混同してました。
なお、近代に入ってから(17-18世紀くらい?)「浸炭鋼」についての研究が進められた時期があったようですが、
当然、古代からある「浸炭」とは別物であろうと思われます。

あと、訂正ではなく補足ですが、「たたら製鉄」が完成の域に達したのは近世に入ってからです。
それまでは「野だたら」と呼ばれる、やや未熟な方法で行なっていました。

2000年08月29日:01時12分23秒
近代以前の製鉄法について / 混沌太郎
GURPSハウスルール研究室の方で、武器の品質と素材の関係について、
首を傾げたくなるような書き込みがあったので、ちょっと調べてみました。

まず、古代において最初に使われた鉄は、隕鉄(Fe-Ni合金)であると思われます。
これはある程度展性を持ち、叩いたり削ったりすることにより加工して利用できるからです。
しかしながら、隕鉄は名前の通り隕石として落ちてきたものですから、
豊富に採掘される性格のものではありません。鉄器文明と呼ぶには、やはり鉄鉱石から製鉄を行なっている必要があります。

通常鉄の原料として用いられる鉱石は、磁鉄鉱、赤鉄鉱、褐鉄鉱などの、
酸化鉄を主成分とするものです。
これは隕鉄のようにこのまま使うわけにはいきません。
いや、使ってもいいんですが、それでは鉄器ではなく石器になってしまいます。

酸化鉄を鉄に還元するためには、周知の通り、炭素を用います。
炭で焼くことにより鉄から酸素が奪われて、代わりに炭素が二酸化炭素になります。
ある程度高温でないと反応が進まないので、空気を送り込んで炭を燃やし、必要な熱を得ます。
この時、炭素は一酸化炭素の段階まで燃え、炉の奥で酸化鉄と接触し、二酸化炭素になります。
近代的な溶鉱炉であれば、ここで不純物がスラグ(鉱滓)として分離してきます
(比重が軽いので、上に浮きます)。
不純物の成分は、原料鉱石にもよりますが、珪素、硫黄、リン、カルシウム、
マンガン、アルミニウム、銅、など
(マンガンは、マンガン鋼とかもあるので、あっても平気なのかもしれませんが)。
しかしながら原始的な炉では、温度が低い、などの理由により、スラグが十分除き切れません。
場合によっては、酸化鉄がまだ残っていたりするでしょう。

品質の悪い鉄というのは、炭素含有率の問題よりも、こうした不純物の含有量が多い鉄と見るのが普通でしょう。

勿論技術が未発達の社会では、本来兵器向きではない鉄で剣を作ったりして
折れやすいなどということもあるでしょうが、しかし炭素含量の多い鉄を
技術の低い社会の鉄とみなすのは、実は大きな間違いです。
実際古代社会で使われていた鉄というのは、錬鉄に分類されるような、
炭素含有量の低い鉄だったからです。
これは結局、炉の温度が低かったためでしょう。炉内での反応中に鉄が
炭素を含むためには、一酸化炭素として入った炭素が、逆反応を起こして
炭素に戻る必要があります(この時発生する酸素は、他の一酸化炭素が食う)。
この反応は、温度が高いほど速く進行します。従って、炉の温度が低い場合には、
製造された鉄の炭素含量は低くなると考えられます。
説明が長くなりましたが、いずれにせよ、こうした還元反応では、
必ずしも鉄の融点以上に温度を上げる必要はありません。温度が高い方が良いのは確かですが。

こうして得た鉄は、ある程度加熱した上で叩くことにより、
望みの形に加工することができます
(言うまでもありませんが、日本刀もそうして作ります)。
これまた鉄の融点以上にする必要はありません(と言うかそれでは鍛造になりません)。
無論、融点以上に上げられれば、鋳造という選択肢が増えますが。
しかしながら、「鋼」の鋳造(「鋳鋼」と言います)が可能になったのは、
実に18世紀半ばのことです。
従って、近代以前の技術を考える時には、鋼の融点は、「高い」とだけ
考えておけば問題ありません。

赤熱した鉄を叩いて鍛えることを、鍛錬、ないし鍛造と言うわけですが、
これには、形を望みのものに変える以外にも、幾つか意味があります。
まず、単純に変形したままですと、その素材にはまだひずみが残っています。
これを長時間叩き続けて、衝撃によって結晶格子を組み直させ、丈夫な鉄器に変えるのです。
また、原始的な製鉄ではまだスラグ成分が残っていると書きましたが、
赤熱させて叩くことにより、スラグを搾り取ることができます
(一般に、鉄よりもスラグの方が流動性が高い)。
それからもう一つ、これは古代でも後期になってから行なわれ出したのですが、
繰り返し炭に突っ込んでやることにより、炭素を溶かし込ませることでき、
うまく処理すれば良質の鋼ができるのです(浸炭法)。

元の話題に立ち返って言うと、武器の品質というのは、素材の成分により分類するよりも、
この鍛造の仕上げの丁寧さを表していると考えた方が妥当なのではないでしょうか。

中世の製鉄はこうした手法で推移してきましたが、ヨーロッパでは14世紀半ば、
水車の動力で動くふいごを用い、高炉(溶鉱炉)で大量に製鉄を行なう技術を使い始めます。
水力により十分な酸素が送られるようになり、炉の温度が上がり、良質な鉄がより速く
生産できるようになったということです。

ただし、これによって製造されるのは、炭素含量の高い「銑鉄」でした。
これは、融点が低いので鋳造には良いのですが、機械的性質では鋼に劣ります。
従って鋼が欲しい時には、暫くは従来の方法で作られたものが利用されていたと思われます。
やがて銑鉄を酸化して錬鉄としてから炭素を加えて鋼を作るようになり、
次いで銑鉄から直接鋼を製造するようになっていくわけです。

日本のたたら製鉄についてですが、これも別に鋼を溶融しているわけではありません。
砂鉄から直接鋼を作るので効率的に見えるかもしれませんが、実は炉が使い捨てです。
たたら製鉄により作られる鋼は「和鋼」と呼ばれ、良質なことで知られていますが、
別に炭素含量がどうこう言う話ではなく、不純物(スラグ分)が極めて少ないことが特徴です。
これには様々な要因が関係しているでしょう。原料の品質もありますし、
木炭を使っている影響もあるでしょう。――コークスは、大量生産には良いのですが、
不純物がやや増える傾向にあります。
炉の構造などにも優れた点があるのかもしれません。

ただ、最大の要因は、炉壁が造滓剤として働く点であるそうです。
スラグの元ですね。要するに不純物が全てスラグ側に行ってくれれば良いわけです。
通常の高炉では上から石灰などをぶち込むのですが、それよりも効率が良いのでしょう
(私も原理は良く知りません)。

私の知識と短期間の調査ではこの程度が精一杯ですが、お役に立てれば幸いです。
どこか間違っている点もあるかもしれません。フォロー頂けると有り難いのですが。

2000年04月11日:15時23分23秒
ポーセンス / 銅大
 
 日経サイエンス2000年5月号の記事に面白いコラムがありました。
 『猫によるコンピュータ被害を防ぐには』という記事で、動作中のコンピュータ
 のキーボードを猫がちゃかぽこ叩くことで発生する“被害”を防ぐために、アメリ
 カのとある技術者さんが「ポーセンス:PawSence/動物の足を感知する」してキー
 ボードをロックするというプログラムをつくり出したというものです。
 
「という事は、長年の疑問である『相手が知性を持っているかどうかが分かるの
 か?!』」
 
 などと、私なぞ一瞬だけ感動したのですが。
 さすがに、そこまではいきません。
 ようは、キーボードを叩くタイミングや順番を元に判定をしているプログラムの
 ようでして。
 まぁ、猫の足でなくても、たとえば乳幼児がムチャク チャにキーボードを叩いて
 も、やはり「ポーセンス」してキーボードをロックするようです。
  まぁ、このようにして猫やら赤ん坊やらからコンピュータを守ることはできそう
 なのですが。
  このコラムニストは次のような警鐘をならしておりま  す。
 
 「将来音声認識が一般化したら、次はオウムが天敵にな るだろう」
 
 どっとはらい。
 
2000年03月06日:12時45分11秒
Re: 命がけの減速 / ごんべ
>>最寄のブラックホールの近くを通る(^^;)
>逆に加速されたり(^^;
究極のスイングバイですな(^_^;。
2000年02月02日:00時22分45秒
重力カタパルトで… / Prof.M
>最寄のブラックホールの近くを通る(^^;)
逆に加速されたり(^^;
2000年02月01日:04時22分31秒
命がけの減速 / With!
最寄のブラックホールの近くを通る(^^;)
2000年01月29日:00時16分20秒
なんとロマンチックな光景か / BAZ
 凄い、話が膨らんでますね
 >レーザー発振器に凄い反動が・・・
 >赤方偏移でエネルギーをうしなって
 発振器の数を増やす事で解決できる・・かな
 しかし、いいですね〜
 減速過程に入り反射鏡を切り離すと青いスターボウの中に
 赤い輪が浮かび、その中心に輝くのは目的地の恒星、って目に浮かぶようです
 (反射されたレーザー見えますよね、収束ばらけてるだろうから)
 
 > ウラシマ効果
 >元々ビックバンによって宇宙は広がっているので、その広がりの
 >中にある惑星も、宇宙開闢の中心から見れば高速度で移動している
 これは多分作家さん(佐々木淳子さん?)の勘違いでは?
 我々の宇宙は「4次元的な球体の表面」に描かれた絵の様なもので
 その球体が膨張することで表面上の各点間の距離が離れていくのが
 「宇宙の膨張」だと理解しています、
 つまり「3次元方向のどこにも宇宙の中心は無い」はずですから
 中心に向かう事もそれと相対運動する事も無いと思います。
 ・・・・多分
  
2000年01月28日:18時23分17秒
訂正(^^; / Ray
 はい、sfさんのおっしゃる通り『ロシュワールド』でした(^^;
 やはり勢いで書いてるとお莫迦な間違いをしますね(苦笑)
 
 『竜の卵』は中性子星ネタでありました。
 
 定量的な計算は……時間が……あう……(ーー;
 因みに、下記の問題の解決策としてフォワードが使ったのは、“減速航程に於けるレーザー出力の増強”でしたね。
 推進用レーザーを航天中にも建造し続けて、最終的にはとんでもない出力の収束レーザーになっていました、はい。
2000年01月28日:12時27分42秒
Re: レーザー光帆船による恒星間旅行 / sf

 『ロシュワールド』でありませんでしたっけ。
 ブルーバックス『SFはどこまで実現するか』R.L.フォワード ISBN4-06-132801-8
 のP150では、論文にしたときの参考文献として『ロシュワールド』を上げたと書いてありますが……。(どっちも読んだのはるか昔だから、どーだったか忘れた(;^^))

 なお、光の運動量は エネルギー/光速度 なので、振動数が減るとエネルギーがへって運動量もは減りそーな気もしますねぇ。まあ、よく考えると反射鏡に運動量を与えてるんだからあたりまえか。
 ただまあ、反射鏡にくらべて輸送体を十分小さく取ることでカバーしているのではないかと。『SFはどこまで実現するか』ではペイロードは反射鏡の1/10にしてましたね。
 誰か定量的に計算して見てくれると嬉しいな〜(物理な人〜)


2000年01月28日:11時58分42秒
ドーナツ型光帆船の疑問 / Thalion
権威に逆らう訳じゃないんですが(笑)、ちょっと分からない点があるので、教えてください。

ドーナツ型光帆船が、減速フェイズに入ったとします。この時、反射鏡側と輸送体側とに分離します。反射鏡側はこれまでの光圧を受けながら進んでいきますが、そこで反射された光が、輸送体側に行くことになり、輸送体はその反射光を受け、減速します。

この時、反射鏡側はほぼ従来どおりの光圧を受けるので、これまでの速度をほぼ維持することになります。そうなると、輸送体側との相対速度が徐々に大きくなります。この時、反射鏡側から反射される光は、ドップラー効果でどんどん赤方偏移していきます。

疑問:こうして周波数の下がった光でも、光圧って十分に出せるんでしょうか? ぶっちゃけていうと、レーザーが与える光圧って、周波数には依存しないんでしょうか? しないといいな〜。その方が夢あるし(^^)


2000年01月28日:10時20分30秒
レーザー光推進による外宇宙船 & 恒星間旅行 / YAN
 
 ここらへん、星野之宣氏のコミックス「2001夜物語」が色々参考になりますよね。
 (いや、科学的に正しいかは判断つかないけど、少なくともネタ的には)
 
 レーザー光推進といえば、植物の独自な生態系が発達した惑星で、滅び行く星から
 子孫を送り出す為に、文字通りの「種子」を炭素ガスレーザーで外宇宙へと送り出す
 話がありました。その話では、宇宙船を外宇宙まで運ぶ程のレーザー推進となると、
 惑星の大気にまで大きな影響を及ぼしていた為、迂闊に大気圏へ侵入した探査艇が
 大気の振動の影響を受けて墜落しています。
 
 もしこれが正しいとすると、惑星上にレーザー発振器を置くのは危険そうですね。
 
 
> ウラシマ効果
 
 これもコミックスですが、えーと、題名は忘れたのですが、「那由多」か
 「ブレーメン5」に収録された短編で、光速宇宙船に乗ったにも関わらず、
 「出発地点の方が時間の流れが遅い」という現象が起きていました。 
 
 これは、元々ビックバンによって宇宙は広がっているので、その広がりの
 中にある惑星も、宇宙開闢の中心から見れば高速度で移動しているため、
 逆に「中心」に向かっている宇宙船は、相対的にスピードが遅くなる…
 という話です。
 
 こういう、科学によって常識が覆されるシーンって、ワクワクしますよねー。
 SFやスペースオペラ物のRPGをやる時には、そういう要素を入れたい
 もんですが、なかなかシナリオに転用するのは難しいですねー。
 
# 一番の難点は、SFに詳しい人がプレイヤーだと
# ネタが割れてしまう点でしょうかね(;^^) 

(sf:依頼により重複削除しました)


2000年01月28日:03時11分24秒
レーザー光帆船 / tomy
レーザー発射装置がものすごい反動受けそうなんですが(爆)
2000年01月28日:02時23分58秒
そうか、それなら見込みがある・・・ / BAZ
 なるほど、後方からレーザーを送り続ける方法なら
 光帆で充分な加速度を得られるし、反射用の帆を使えば
 減速も(天然の光圧に無関係に)同じだけの加速を利用できるという事ですね。
 (これって確か「2重ドーナッツ型」のやつですよね)
 自分で「母星系の巨大施設の力を借りて〜」なんて言っておきながら
 思い至ら無いとはどうなってるんでしょうか? (恥
 ご意見感謝感激です
 
 
2000年01月27日:19時19分50秒
レーザー光帆船による恒星間旅行 / Ray
 面白い話題なので、時間が無いにも拘らず、ちょいと一言だけ(^^;
 MAT.Nさんの書かれている方法は、小説にもなっています。<ってか、こっちが元祖ですな
 
 ロバート・L・フォワード著『竜の卵』(早川SF文庫 ISBN:4-15-010468-9)
 
 光帆船の出て来る小説としては、お薦め出来る一冊ですので、是非ご一読下さい(^^)
 
 ではでは
2000年01月27日:13時59分31秒
光帆で減速する / MAT.N
その昔のSFマガジンか、ブルーバックスの銀河旅行でだされた方法ですが、「光をでっかい帆に反射させて小さい帆を減速させる」方法があります。でかい帆は加速されて彼方へ飛び去りますが、小さい帆のほうは反射光を使って停止できると。で、帆を推進する光自体は母星からレーザーなりなんなりで供給します。
また「十二分に目的の星に近づく」ことにより重力と目的星の光圧(なり太陽風なり)が利用できるかと。
2000年01月27日:13時50分28秒
それはできない設定が・・・ / BAZ
 >Thalionさん
 >同じ方法で「逆方向」に加速すれば・・・
 なるほど、良く判りました、ありがとうございます
 実は設定として「ローテクで恒星間旅行」しようとしていますので
 加速も減速もオールインワンの「ちゃんとした」宇宙船にできなかった
 という事があります、
 つまり、出発時は母星系の巨大な施設群の力で加速して
 減速機構だけを積んで行くというコンセプトでありました。<過去形
 親切なご指摘どうもありがとうございました、
 
 ところで、ざっと試算(?)してみました、
 対象の恒星(ないしは光源)との相対速度 299000000 m/s から
 相対速度 0 m/s に減速する。
 仮定として船体+光帆の静止質量 10000000 kg とする
 光帆の性能として光源に限界まで接近した時 毎秒10 m の、
 有効に働く最小値で 毎秒0.01 m の加速度を仮に設定する。
 減速が一定だとすると、客観時間でおよそ90年間、
 船内の主観時間でもほぼ同じ時間がひつようとなる。
 その結果、上記の性能では光源から45光年離れた位置から
 減速を開始する必要が生ずる。
 そのような遠距離まで充分な光圧を提供しうる天体が存在しない。
 故に、これらの仮定に基づく方法で実用的な減速を行う事は不可能となる。
 以上、だめだ〜(笑
 というわけでやっぱりだめでした、
 このお話おしま〜い 失礼しました(@^^@
 皆様どうもありがとうございました。
2000年01月27日:10時15分35秒
加速に光帆以外の方法が使えるなら / Thalion
減速にも無理して光帆を使わなくてもいいんじゃないの?同じ方法で「逆方向」に加速すれば、停止できます。

...というのが彬兄さんの質問の主旨なんじゃないかとおもうんですけれども。違いますか?


2000年01月27日:01時49分45秒
ソラシュートRe2 / BAZ
 連続書き込みご容赦を
 >彬兄さん
 反応ありがとうございます〜
 わたしの周りのゲーマーはこういう話振っても乗ってこないのですよ(^^; 
 >この方法で減速しきれるのであれば、同じ方法で加速できることになりません?
 そうですね
 >だとすると、かなり宇宙旅行も楽になりますね。
 全くです、
 科学は常に大変だと思われていた物を楽にしたいという
 欲求の具現化でありました、
 それはともかく、(^^;
 下にも書きましたが別に「純光帆宇宙船で亜光速旅行」という
 メトセラファンタジィ(多分)を想定しているわけではありません、
 加速に関してはフライバイ+リレー補給を想定していますが・・
 ・・また脱線しそうなのでやめます(苦笑
 光帆で減速に話を戻しますと下に書いたように
 工業技術的な問題しかないのであれば可能だと思います
 >同じ方法で加速できることになりません?
 もしそうならブレーキを踏むとバックする車が作れますね(笑
 実際のパラシュートでも飛行機の高さまで飛び上がれませんし
 冗談はさておき、
 光帆帆船は上手に作れば亜光速まで加速できるはずです、
 もちろん加速が遅いので脱出用には気の長い旅になるでしょう
 この場合はある程度減速したら帆は捨ててしまって・・・・
 ・・・いや、燃やして噴射剤にしても面白いかも?
 ところで質問があるのですが
 >到着目標と出発点の相対速度が無視できるほど小さいという前提条件が
 これは・・何故ですか?
 すいません、真剣にわかりません( TT;
 もしかして光帆帆船業界では基本的な事ですか?
 
 こんな知識不足の私ですがどうぞ見捨てずに
 面倒をみてくだされば僥倖の至りです、 でわでわ
2000年01月27日:00時54分16秒
あ、下、舌足らずです / BAZ
 出発点と同じ速度まで減速した場合もそうなります、
 失礼しました>Prof.Mさん
2000年01月27日:00時49分06秒
双子のパラドックス? / BAZ
 やぁ次々とRESが付いて嬉しいな(^^
 >Prof.Mさん
 >加減速を行うと,外の時間との差が,
 >結局差引0になるような…
 え〜と、それは出発点に戻ってきた場合ですね
2000年01月27日:00時44分38秒
減速用ソラシュート(今命名) / BAZ

 で、その光帆パラシュート(?)についてですが
 >Thalionさん
 ご意見ありがとうございます、
 >得られる減速用の加速度が〜十分に減速出来るだけの物であるかどうか
 多分答えはThalionさんの書き込みにもう出ていて
 >減速時間を長く取るかしかないわけですけど
 では長くとりましょう(^^
 あとはどれだけの「主観時間」がかかるかと言う話ですね、
 >短時間に加速度得るには根本的に向いてない
 多分「パラシュート」と書いたことから短時間で急減速/急停止
 する事が目的というイメージを抱かれたのだと・・・・
 光帆だけで停止できなくてもフライバイで星系内に留まれる
 程度まで減速できればいいなと言うことですので・・・
 >そもそもそんな遠くからで有効な光圧を得られるか?
 それは問題無いと思います、なにしろ次第に光源に近づいて
 行くわけですからある時点で光圧が弱くても順次強くなって行くわけですから、
 (これは脱出用に光帆を使う場合に比べて有利な理由でもあります)
 もし減速中に人の寿命がつきてしまうという事であれば減速率を上げる必要が
 あります、これはもう単純に全体の質量/帆の面積をどれだけ稼げるか?
 という工学技術的な問題に過ぎないのではないでしょうか、
 つまり理論的に破綻してはいないと言う事でよろしいでしょうか?
 
2000年01月27日:00時24分30秒
加速と減速にかかる時間 / Prof.M
感覚的かつうろ覚えで悪いのだけど(^^;

相対論に従えば,確か宇宙船が準光速で運動し,船内時間が(外から見て)ゆっくりだったとしても,加減速を行うと,外の時間との差が,結局差引0になるような…


2000年01月27日:00時15分05秒
加速は別の方法で / BAZ
 おぉ・・RESありがとうございます、
 私の文章の構成から「減速が」可能か?という
 書き込みに見えてしまいましたね (^^;
 主旨としては前段部の
 「乗組員にとっては実用的な時間内で恒星間旅行出来る」
 というのが正しいのかな?
 という質問だったんですけど・・・ (汗
 
2000年01月26日:17時53分38秒
Re:恒星間旅行と体感時間 / 彬兄
>減速には光帆船をパラシュートのように
>展開するというのはどうでしょう?

 この方法で減速しきれるのであれば、同じ方法で加速できることになりません? だとすると、かなり宇宙旅行も楽になりますね。
 ただし、到着目標と出発点の相対速度が無視できるほど小さいという前提条件がつきますので、長距離の航行は難しいようなきもしますが(^^;)
2000年01月26日:17時15分02秒
減速が難しいんでわ / Thalion
感覚的に言ってます(^^)。

恒星間航法で問題になるのは、加速と減速です。外力を当てにしない場合、加速と減速には同じだけの時間がかかることになります。

BAZさんの例を見てみると、光帆から得られる減速用の加速度が、光速近傍まで近づいている存在を十分に減速出来るだけのものであるかどうかが、少々問題かなと思います。

十分に減速するためには、単位時間の減速力を大きく取るか、減速時間を長く取るかしかないわけですけど、前者は帆の大きさと、目的地となる恒星のタイプに依存します。後者は、あまり長くすると、長い=遠い所から減速を始める=膨大な時間がかかる/そもそもそんな遠くからで有効な光圧を得られるか?という問題になっちゃいますね。

あ、目的地側にも減速用のレーザー基地を用意しておけばいいのかな。でも光推進って、あまり短時間に加速度得るには根本的に向いてないシステムかも。

繰り返して言いますが、これは感覚的な意見でして、計算の結果によるもんではありません。あしからず(^^)。


2000年01月26日:05時29分40秒
恒星間旅行と体感時間 / BAZ
恒星間旅行についてふと思ったのですが
宇宙船が他の恒星系に行く時に「膨大な時間がかかるので」
世代宇宙船にしたり人口冬眠したりと苦労しますが
うんと加速して光に近い速度まで達すれば
船内の時間の流れがゆっくりになるので
乗っている人間の主観ではあっという間に着くと思いますが
問題は1)そこまで加速するのがいろいろ大変、

   2)ターミナルベロシティの壁

   3)亜光速飛行中に外因性のアクシデントに合うと

       船内時間では対応困難なのでまさにアウト
といった所ですがそれさえクリアすれば
いくら時間がかかっても一瞬なので食料、光熱費を節約でき
長旅に適しているような気がします、

減速には光帆船をパラシュートのように
展開するというのはどうでしょう?
これについて「ここが無理」という事があれば
教えて下さい

2000年01月19日:22時13分48秒
ロボットのいる日常 / 銅大
 
  今日(1月19日)のNHK放映の『クローズアップ現代』はロボットの特集でした。
  医療用ロボットなど、生活の中にロボットが進出する未来図が描かれておりまし
 たが、何より興味深かったのが、人と会話ができるロボット「ROBITA」君。
 
  複数の人間と会話ができ、話をしている人の方へ『顔』を向けるという優れモノ
 です。
  その原理は単純明解。
 
  『複数の人間のうち、自分(ロボット)の方に顔を向けている人の方向へ『顔』
 を向ける』
 
  ――という事はナニか?
 
  もしも態度の悪い人間がいて、自分の方を向いて喋らなかったら――
 
 「話をする時には人の顔を見て話さんかい、こらぁあ!!」(どげし!!)
 
  とか言って相手をどつき倒すのだろうか。
 
  いやぁ、ロボットとの生活って、難しいもんですなぁ。
 
2000年01月18日:11時25分42秒
From Russia To the Moon / MAT.N
ソ連が有人月着陸を目指していたのはどうやら確かなようなので(ソ連だった当時は有人月計画なんて考えてなかったと言っていた>ロシア)、こいつがもしも成功していたら、アメリカが対抗上「何か」やらなくてはならなくなっていた可能性はあります。
ただ当時のアメリカってベトナム戦費が経済力を奪っていた時期ぢゃけんのぉ。火星までいけたかどうかは難しいのでわ。
2000年01月18日:09時57分02秒
火星までの道のり / 石頭
冷戦の風向きとソ連の動向によっては、火星まで友人宇宙飛行計画が発動された可能性がある、というのは本当なのでしょうか。
2000年01月18日:08時29分22秒
冷戦もまた・・・ / でぶ猫
 宇宙開発を促進しましたね。
 アポロ計画も冷戦のたまもの。今は無理に月まで行きませんし。
2000年01月18日:02時50分49秒
1920〜30年代の〜に寄せる / With!
考えるとWW I、IIなど大規模戦争がおこると、その前後は科学技術が著しく進歩するんですよね。

(sf:ローマ数字を一文字であらわした文字は環境依存のシステム外字ですので利用しないでください。アルファベットで代用しました)


2000年01月17日:09時10分25秒
1920〜30年代の主な発明、発見 / KOU
こんなの、役に立つかどうかわかんないんですが、 クトゥルフやゴーストハンターをやってる方に少しでも参考になれば・・・と思いまして。
(けっこう、その時代に何が存在するのか私は知らなかったので。;;)
日常で使いそうなものと、シナリオで使えそうなものを重点的に。
 
 まず1800年代後期の発明・発見
タイプライター(1867)電話(1876)蓄音機(1877)電灯(1879)万年筆(1884)自動車(1885)指紋(1885)活動写真(1889)潜水艦(1898)
 
  1900年代の発明・発見
ラジオ(1901)(ちゃんと音が出るのは’03)飛行機(1903)超電導(1911)ブラックホール(1916)(名づけられたのは半世紀後)
 
  20〜30年代(右は発明・発見者)
ツタンカーメン墓(1922)
液体噴射ロケット(1926)−ゴダード(米)
トーキー(1927.10.6「ジャズ・シンガー」という作品)
冥王星(1930)−トンボー(米、P.ローウェル観測所)
ナイロン(1931)ーロザース(米)
超新星(1934)
レーダー(1935)−ワトソン・ワット(スコットランド)
人工心臓(1936)−カレル
突然変異(1937)
ボールペン(1938)−ビロー兄弟(ハンガリー)
シーラカンス(1938)ースミス(南アフリカ)
ヘリコプター(1939)
 
  その後の発明・発見
カラーテレビ(1940)(製品化は’54)ジェット機(1941)アクアラング(1943)トランジスタ(1948)ビッグバン(1948)
2000年01月15日:21時57分14秒
TRPGのための科学技術設定の部屋 LOG 002 / sf
 TRPGのための科学技術設定の部屋 LOG 002として1997年10月01日から2000年01月15日までのログを切り出しました。

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