TRPGのためのSF設定の部屋 LOG 005

TRPGのためのSF設定の部屋の2001年12月07日から2003年11月29日までのログです。


2003年11月29日:10時27分52秒
小説『クレギオン1 ヴェイスの盲点』新装版 / sf

 そういや結局クレギオンの掲示板は作成していなかったんですかね。小説がハヤカワ文庫に移って復活です。


2003年07月17日:19時39分37秒
空想科学文庫 / sf

 販売仲介しているオンライン書店ビーケーワン(1500円以上の注文は国内送料無料)にて以下の文庫新書が入荷しております。

 愛の無い抜かりの多い考察で有名(?)な空想科学読本ですが、ずいぶん売れてるようで文庫になるよーで。しかも独立レーベルっすか。


2003年07月04日:21時35分17秒
舗装道路の環境破壊 / masaki
 書き出しっぺのクセに間が開いてすみません。 
 
 大体舗装道路による環境破壊はsfさんの説明どおりです。 
 その上で、もし車輪型の輸送機器や足つきの歩行機器が発達していれば道路舗装の必要性は出てくるかもしれないのですが、そうでなく反重力機器の世界では、混沌さんのいうように芝生などでもいいのではないかと思っていたのです。 
 私自身、スターウォーズやブレードランナーのように反重力機器が飛び交う都市では雑踏が堅い道路に覆われている様子をイメージするし、レフリー(マスター)として状況を描写するときにはついつい、舗装道路を前提に話を進めてしまいがちです。しかし、高層ビルの立ち並ぶ芝生の地面の上に浮かぶ反重力車というのも「センス・オブ・ワンダー」に感じますね。
2003年06月20日:12時57分56秒
Re: 反重力機器の発達と道路 / sf

 道路による環境破壊としては、生態系の分断、周囲に開面ができることによる植生への影響、熱の蓄積による気象の変化、水の地下への浸透がないことによる降雨の下水と河川への急激な流入とその対策がもたらす水系の破壊、通行者(人間も含む)による大気・土壌汚染や騒音による生態系の破壊、あたりが定番でしょうか。どれも実際に大きな問題を産んでいる要素ばかりです。

 反重力を維持するために必要になるエネルギーコストと熱や廃棄物がどうなるかという設定にもよりますが、地上の環境への変動は、たしかに道路を利用するよりも少なく押えることができそうに見えますね。

 環境保護の意欲が強く反重力輸送機器の整備された世界であれば、道路は舗装が必要ないどころか、どうしても必要なもの以外は廃止されることになるだろうと思います。道路の維持コストにエネルギーと資材を費やすこと自体が、環境負荷を産みますからね必要ないのであれば維持されず、また環境に悪影響を与えているなら撤去されるだろうと推定されます。実際に、一部地域では実行されていたはずです。


2003年06月20日:12時21分23秒
道路舗装と環境 / 混沌太郎
車両は浮いてても、やはり歩行者というものは存在するのでは?
…いや、芝生にするという手があるか。
完全に舗装された道よりは歩きにくいですが、景観的にはちょっと面白いかも。

ただ、そう言う世界では地下も開発されまくってるでしょうから、
表面にだけ土を貼り付けても意味ないような気はします。
環境問題はさらに進んだ技術で解消してそうですし。

あと、できれば、話を振るに当たってどんな環境破壊が問題とされているのか
簡単に書いてくれたら、と思いました。
とりあえず私は、地下水の問題と、あとは産廃の話かな、と想像しましたが。
2003年06月19日:20時20分52秒
反重力機器の発達と道路舗装 / masaki
 世界設定の際に、反重力移動機器が発達している世界では、つまり地面に接している必要のない移動機器が発達している世界では、道路は舗装する必要がないのでしょうか。 
 本日、道路舗装と環境破壊という文章を読んだので、なら道路舗装が必要ない世界とは?と思いましたの考えてみました。
2003年02月27日:02時07分28秒
ECMがあるTRPGだったらこんなのが / alewis
始めまして。たまたまふらっと見たんですが、答えられそうなので。
GURPSの機械系サプリとシャドウランにECMのルールがありましたが。
たしか、シャドウランはリガー関連のルールにECMがあったので、3rd仕様ならリガー3ってサプリに載ってると思います。
GURPSのハイテクノロジー関連はそんな兵器群で満載なので参考になると思います。

上記のサプリメントは未訳です。あしからず
2002年09月09日:18時01分31秒
re: ECMルールをあつかったTRPG / 猫丸
すでに絶版だったかと思いますが、
スペオペヒーローズ2の宇宙船戦闘の項でそのようなルールが有りました。
私自身はヘックス戦闘の煩雑さを嫌ったのでまともに使ってはいませんでしたが・・・
確かECMとレーダーの値で勝負してECMが勝てば射撃目標にならないと言うようなルールだったかと記憶しております。
2002年09月06日:23時32分06秒
re: ECMルールをあつかったTRPG / ’M’

>どんなものがあるでしょうか?

「レーダー技術やECM」が影響する方面は、探査や索敵などでしょうね。
こういう方面の効果は、大抵の場合、装備品の能力値や修正値で表現されているのではないでしょうか?
ですから「〜にこだわったTRPG」とは、そうした装備品が充実しているモノだろうと思いますが、あまり重要視されていないのか、そういうゲームは見かけませんね。

こちらもSLGの話になりますけど、レーダーやECMではないのですが、索敵が面白いゲームに「レッドショルダー(ツクダ)」があります。
敵を視認するカメラレンズをズームレンズに切り替えたり、レンズの方向を変えたり、といったことで多様な索敵が行なえるのです。

「〜にこだわったTRPG」を作るのなら、探査・索敵が重要なモノにすると良いと思います。
レーダーレンジや感度を切り替えたりできて、探査・索敵することが楽しくなるような、そんなゲームを期待します。
2002年09月06日:20時02分13秒
SLGですが、バイファムにそんなルールが・・ に追記 / maski
 訂正です。ゲーム名は『ラウンドバーニアン』でした。
2002年09月06日:20時00分51秒
SLGですが、バイファムにそんなルールが・・ / masaki
 清水さんこんばんわ。 
ECMを使ったTRPGというのはちょっと記憶にないですが、SLG(シミュレーションゲーム)なら記憶にありますのでご参考までに。 
 
 昔、ツクダホビーから発売されていた『銀河漂流バイファム』に、無線が通じているかどうかを判定する意味でのECMルールがあったと思います。確か、無線が通じている状態ならば自分の操縦している機体が被弾してもパニックに陥る確率が減るというものでした。 
 そう被弾しても「頑張れ」「しっかりしろ」とか励ましあうことで戦場にとどまったり、正気をとどめる状況を再現できるのです。 
 SLGではありましたが、操縦するキャラクターの状況を再現する面白いルールだったと思います。
2002年09月06日:19時06分34秒
ECMルールをあつかったTRPG / 清水三毛
レーダー技術やECMにこだわったTRPGをつくりたいのですが、あまり見かけない気がします。
寡聞にして存じないのですが、どんなものがあるでしょうか?
2002年07月28日:20時38分13秒
生物由来の火器、SFでなら、十分いけそうですね / 清水三毛
ご助言くださった皆さん、どうもありがとうございます。参考になりました!


●ひこうき 熊さん
たしかに、地球と同じような世界なら、わざわざ生物素材で銃を作る利点はないわけですね。世界設定に工夫が必要、という結論になるでしょう。どうも、ありがとうございます。


●sfさん
どうも、ご丁寧に、ありがとうございます。

>実際に歴史的には、砲兵器の初期には木製の大砲や竹製の銃なども利用されたようです。
それは知りませんでした。この事例は、ヒジョーに、私を勇気づけてくれました(笑)。
SFで描くなら、こういう事例にサラっと触れるだけでも、かなりのリアリティが出てきますよね。いけそうな気がしてきました!


●MOさん
ご丁寧に、どうもありがとうございます。
たしかに、薬莢による放熱と、チャンバー内に張り付くというほかに代え難い特性は気になる所です。

弾丸や、バレルの加工精度の問題も、なかなか難しそうな…。


>まあ、加工技術が低くても、必要な形状の物を探し出すという方法で対応できるかも?

これは、文明レベルの低い世界では、かなり有効な手法ですね! 使わせていただくかもしれません。ありがとうございます。
結果として、フルオート火器は、そういう世界では、かなり高級な一品物の武器、ということになりそうですね(^_^;

http://ueno.cool.ne.jp/mikeshimizu/index.html
2002年07月25日:22時28分02秒
Re: 生物由来の装薬式火器は原理的には可能? / MO
SWの銃ネタで図書館で調べた事が有ったのでネタ書きます〜。

木製、竹製の大砲等は、使っている火薬が黒色火薬なので、発生ガス圧が低く(低くでき)、木製、竹製でも発射時の圧力に耐えることが出来たようです。
しかし耐久度が低いので、数十回使って、使い捨てのようですね。使い続けると、ひび、割れが発生し、壊れてしまうようですね。
ちょっと違うけど、今でも花火の発射とかで竹とか木の発射筒を使ってる場合もありますね。
ついでに、青銅製の銃身に紙を巻いてニカワで固めて補強した物もありました。
紙をニカワで固めるというのは、現代のグラスファイバー等を樹脂材で固めるのと通じているようで面白いです。
ファンタジーとかSF系で、謎な生物/植物の作った異常に丈夫な糸を布/網状に織ったりして、これまた謎な生物/植物の接着剤等で固めるというのも面白いかも?


とりあえず、「火薬式のフルオート火器を制作する」為に必要そうな技術を書き出してみると。

実包(カートリッジ)の開発、これは金属の必要があるか?
発射時に銃身内に張り付いてガスが漏れるのを防ぐ役割や、(弾性変形が起こる物性)
発射時の発熱を、捨てる役割とかあるからな〜(今のカートレスの銃の排熱問題に通じるな)。
フルオートにするなら必要かも?

無煙火薬の開発。
黒色火薬では、煤の発生(燃焼後の重量の57%は固形物)により、精密な機械駆動するオートマチック機構が上手く作動しないかも?
また、発生ガス圧も低いので、AKのようなガスオペレーション式は作動しないか?それ以前に煤で詰まるか?

そして一番需要なのは、生物/植物の身体の加工技術
鉄なら、比較的簡単に精度の高い加工でき、添加物/後処理等で、鋼の様な硬さやばねの様な軟らかさも出せますが。。。

銃身周りの
 耐熱性(火薬燃焼時の発生熱による変形、変質、耐久性の低下が無い)。
 対圧/衝撃性、(弾性強度、硬くても脆いとひび割れる)
機関部/スライド部の
 対磨耗性(表面硬さ、オイルとかで滑らかに)
 加工精度(構成部品の精度が出なければ動作不良に)
と、銃の部品には色々な要求性能があります。

これらの要求を満たすだけの物性を持った材質の生物/植物の身体が要ります。

それに伴う加工方法も必要ですね。
加圧プレス成型(加工温度は火薬の発熱で変形しないぐらいの高温高圧の必要があるか?)とか
 #アニメ、ダンバインとかのオーラバトラーの装甲加工方法だっけ?曖昧だが。

完全切削加工、ムクからの削り出しとか。(何で加工するのかは置いといて。)
 #ナウシカのオームの殻の剣、でもこれ作るのに何年掛かったんだっけ?

まあ、加工技術が低くても、必要な形状の物を探し出すという方法で対応できるかも?
 #ナウシカのオームの目をガンシップの風洞にとか
でも、必要な形状の物がいつでもあるとは限らないので、一品物ばかりになりそうだな〜。

小型で精度の高い部品を作るのは難しそうかな。

と言う事で、複雑なフルオート機構は難しいけど、単発の火砲なら簡単にできるかも?
今の技術でも、化学合成した樹脂系で何とか作れるかも?というレベル(耐久度/信頼性が問題)でしょうし。


まあ銃器の専門家じゃないので、余り真面目に取らないでね〜。
しかし、しょうもない薀蓄かも(笑) 使えるのかな?
2002年07月22日:23時20分17秒
Re: 生物由来の装薬式火器は原理的には可能? / sf

 銃身なら強度さえあれば可能ですね。実際に歴史的には、砲兵器の初期には木製の大砲や竹製の銃なども利用されたようです。特に中国では。

 強度が十分であれば、そのまま使われつづけても不思議はないでしょうね。機構部分の細かい精度をどう出すかとか、弾丸の量産を考えると不揃いだとよろしくない、といった問題はありますが。スプリングの代用品とかも必要ですけど。

 製造コストについては、加工コストと原材料コストを分けて考えるといいでしょうね。竹のように再生可能資源で生育のはやい資源を材料に使えるなら、そちらのほうがコストは安くなりえます。実際、最近は化石燃料によらない生物由来材料によるプラスチックなどのコストは、けっこう下がってきてますよね。


2002年07月15日:01時51分25秒
Re生物由来の装薬式火器は原理的には可能? / ひこうき 熊
可能だと思います. 金属の代用になる硬度や耐久性があるのなら技術があれば作れる。 ただ、金属のある世界ではわざわざ作るまでもないかと思います.それは武器というモノは大量生産でき、故障が少ない不良品がすくないなど信頼性の高い、整備し易く,安価なものが良い武器であるからだと思います. 例えば、王蟲の殻で作った銃でも、命中率が格段に上がるとか,弾丸の威力が上がるといったことは無いと思うし、せいぜい軽くなったくらいが利点だと思われます. それだけのために、装甲や良い剣になる貴重な王蟲の殻は使わない.手間隙かける技術も時間も金も人も無駄だと、権力者や戦争の指揮官は考えるとおもいます。 結論、作れる。ただもっと簡単に作れる方法を人類は考えるとおもう。
2002年07月03日:21時02分26秒
生物由来の装薬式火器は原理的には可能? / 清水三毛
ナウシカの、王蟲の殻でできた剣のように、生物の身体を加工して、火薬式のフルオート火器を制作することは、可能でしょうか? 金属が在れば、AKライフルくらいは制作可能なぐらいの技術レベルの世界の話だとしておきます。

現在でもグロックシリーズのようにプラ部品が多い銃というのはあります。しかし、やはりバレルやスライドは金属ですよね。

銃器に金属製の部品が使われる理由が、「強度的の確保」のみにあるのなら、十分な強度さえあれば、材質は何でも良い、ということになると思うのです。どうでしょう。
うーん、…放熱の問題もあるのかなあ…。

例えば、ガメラやゴジラみたいな強靭な肉体をもった生き物がいる世界なら、その皮を使えば、金属以上に強い「革製」拳銃が制作可能なようにもおもえます。或いは、植物に由来する強固な樹脂を加工するとか。まあ、どうやって加工するのかという問題はありますが……。

弾丸を武器にする生物を飼い慣らしてもいいかもしれませんが、なんだか弾丸を発射するたびに痩せていきそうで、ちょっと…。
2002年01月12日:02時05分06秒
減衰についてあれこれ。 / JZY@調査中
 まず最初にお詫びを。
 どうにも桁、どころか単位を間違えて計算していたようです。
 昨日高校の恩師(俺が物理に興味を示すようになった張本人)と連絡が取れまして、件の話をしたところ。
 「おまえ、それ絶対計算おかしいよ」
 と言われてしまいました。
 大気中での減衰率は、まあ及第点をもらいましたが、宇宙空間における減衰率は、まるっきりバツだそうです(しくしく)。
 さらに正解を教えてくれといっても、宿題にされてしまい、さらに苦しい状況に陥ってます。
 いやまじで時間作らんと、SFファンの沽券にかかわりますわ。
 
 
 ええと、それで、今回は問題をも一度整理しようかと。
 一番の問題であった、大気中と宇宙空間の減衰率の差は、俺のミスってことで。
 ここで俺が本当にいいたかった、二番目の問題は、
 「兵器として使える威力を持ったガンマ線レーザーの有効射程距離は、いったいどの程度なのか」
 ということなのです。
 俺の最初の書き込みは、ガンマ線レーザーは射程が短いので兵器として有効に使えない、という論旨でしたが、「ガンマ線レーザーが減衰して紫外線レーザーになる」という文から問題が大きくなってしまい、ここに到っているわけです。これもどうやら単位を取り違えたようで、高々数百キロでガンマ線が紫外線になるわけないですよね。
 それってコンマ何秒?って言うかそのエネルギーはどこに消えたの(笑)?
 そこでもう一度、問題定義をしなおします。
 「宇宙線を十分に遮断できるだけの装甲を備えた構造物(要するに宇宙船や宇宙要塞です)に十分な損害を与えることができるガンマ線レーザーの射程距離は、いったいどの程度なのか?」
 これが俺の新しい問題です。
 
 大気中に比べれば圧倒的に長いでしょうが、それでもかなり短いと思われます。
 自分でももちろん調べますが、知識のある方、ご返答を待ってます。
 
 
 そう言えば、SDI計画でX線レーザー衛星ってのがありましたが、そのパワープラントは原爆だったそうです。 核分裂炉ではなく、瞬間的に高出力が必要になるために、原爆の威力をそのままX線に転換して使う計画だったとか。
 、、、どんなメカニズムなんだか。
 
 それでは。
2002年01月11日:19時05分25秒
Re: ガンマ線がエネルギーを失う現象について / 宮本 隆志
 この掲示板での議論を全部をフォローしているとはいいませんが、まぁ元業界人だったんで出来る範囲でコメントを。

 γ線の減衰に関しての話は、http://www.stex.phys.tohoku.ac.jp/jikken/gamma/ohp/basic.pdf が図も入っていて判りやすいのではないかと思います。

 この6ページを見ると、どのγ線がどのエネルギー領域では、どの過程で減衰するのが支配的なのかがよく判ります。
 Alの例を見ると大雑把にいって、100KeV以下のまぁX線と呼ばれる領域では光電効果(p.3)、1MeV程度ならばコンプトン効果(p.4)、10MeV以上の高いエネルギーならば電子対生成(p.5)が支配的です。つまりγ線といっても、実はエネルギーによって支配的な減衰過程は違う。
 光電効果はエネルギー依存性が強く、エネルギーが増えると急速に減衰率が下がり、コンプトン効果はもう少し緩やかに減少。しかし、あるエネルギーで減衰率が最小となった後は、電子対生成はエネルギーと共に減衰率が増えて行きます。

 で、混沌太郎さんが書かれた、大気中と宇宙空間の差の桁の違いですが、十分エネルギーが低いX線の場合に支配的な光電効果(p.3)は物質の原子番号Zの5乗に比例しますから、宇宙空間(水素ならZ=1)と大気中(窒素ならZ=7)だと、密度が同じであっても物質が違うので、まぁ約2万倍程度は減衰の強さが違っても良いということになります。
 一方で、十分高いエネルギーのγ線の場合はZの2乗に比例ですから約50倍程度しか違わないということに。
 だからその辺の話を追求するならば、どのエネルギーのγ線の話をしてるのかをはっきりさせる必要があるかと。

 これ以上、詳しい話をするならば、適当な教科書を紹介しますが。
2002年01月10日:21時58分50秒
ガンマ線がエネルギーを失う現象について / 混沌太郎
どうも私が最初に示した疑問が忘れられつつあるような気がするので、改めて書きます。

大気中と宇宙空間では真空度が十五、六桁以上も違うのに、
同じ電磁波が同じだけ減衰するのにかかる距離が五桁程度しか違わないのはいかなる作用によるものなのでしょうか?
(よく見ると1キロバールとありますが、1バールの間違いですよね?
…まあ、もし仮に1キロバールだとしてもギャップがさらに三桁広がるだけの話ですが)。

ガンマ線が通過する空間中に存在する粒子にエネルギーを与える事によって「減衰」しているのであれば、
その空間に含まれる物質量、つまり密度に比例しなければおかしいわけで、十桁の差は説明がつきません。
だから私の知らない何らかの作用があるのだろうか、と思って質問していたのですが…

調べてみても、ガンマ線がエネルギーを失うような現象は光電効果、コンプトン効果、電子対生成の三つだけで、
これらはいずれも物質との相互作用によって起こる現象です。
見れば、JZYさん自身も光が原子にぶつかってエネルギーを失うようなことを書いている。

…ってことはなんですか。結論は、単に桁を間違ったと言うことでしょうか?
それならば何の問題も無いのですが。


それから、大気中を数メートルも進むと紫外線になってしまう、と言うのもどうでしょう。
高エネルギーのガンマ線がエネルギーを失う過程はほぼ電子対生成に絞られるので、
紫外線になったりはしないのではないでしょうか(さらにエネルギーが余っていれば二次的に出るかも?)。

また、放射線医学研究所のサイトにあった「放医研ニュース」のバックナンバーに載っていたのですが、
コバルト60のガンマ線(1.17MeV及び1.33MeV)の場合、30cmのコンクリートを透過して
十分の一に減るそうです(なお減るのは量であって、それぞれの光子が持つエネルギーではありません)。
となると、個体と気体の密度の差(数千倍)を考えると、大気中で数メートルしか持たないのは、かなり高振動数の
ガンマ線の話のようです(電子対生成の起こる確率はガンマ線のエネルギーの増加と共に増加するので)。
また、電子対生成の起こる確率は原子番号の2乗に比例するので、水素やヘリウムが主と思われる
星間ガス中では、さらに数十倍は有効距離が伸びそうです。
2002年01月09日:22時53分59秒
減衰についてあれこれ。 / JZY@調査中
 現在、物理系の本が揃っている図書館(地元じゃ涙が出るくらい少ないんですよ。ブルーバックスさえ満足にありゃしない)に行くための時間を作ろうと悪戦苦闘中のJZYです。ほんとに社会人って、、、ああ、学生に戻りたい。
 
 X線以上の高エネルギー光は周波数までも減衰していく、ってのは、明確なブレイクポイントがあるわけではなく、二次曲線的に減衰率が変化していく、って意味です。X線の辺りから、急激に減衰率が上昇するんです。
 前に書いたように減衰率は「距離の二乗と周波数の積」に比例します。これも実ははっしょた説明で、実はもう少しややこしい説明があるんですが、、、ああもう、引越しの時に大量の本捨てるからこうなるんだよ<−俺。すいませんもう少し待ってください。正月休暇も取れない身なんで。
 
 赤方偏移については、「本来の光のスペクトルが赤方向(低エネルギー方向)にずれること」が正しい意味です。
 原因が何であれ、低エネルギー方向に周波数がずれるとそれは赤方偏移なのです。
 原因は色々ありますよ。
 光源の退避行動、重力、ガス空間を通過する、、、
 実は真空中(ほんとの)を走っているだけでも赤方偏移は起きているのです(へみたいなもんですが)。
 だから、ビッグバン仮説の根拠の一つである、背景輻射も実は宇宙開闢の残滓だと言うのは、根拠薄弱だって議論もあるぐらいです。エネルギーを失っちまえば、光は最終的には絶対温度三度になるから、ってのがその根拠でしたが。
 言い出しっぺは勿論(一部で有名な)サー・ジョージ・ガモフ博士ですが。
 
 ガンマ線の貫通力に関しては、光は電子に干渉するかしないか、って問題になると思います。
 原子核と電子(ああもう確率的存在なんて嫌いだ。計算がめんどいったら)で構成される原子の殆どは、何もない空間です。ですが、殆どの光はその原子を通過する事が出来ません。なぜならば、原子の外周を回る電子に干渉されてしまうからです。
 X線やガンマ線の高エネルギーのみが電子に影響されずに電子殻を通過できるのって変じゃありません?
 そう、高エネルギーの光は、電子殻を打ち抜けるだけのエネルギーをもっているのです。
 ここで、物理の基本を思い出してください。
 エネルギー保存則を。
 一個の光子(この場合ガンマ線にしましょう)が原子にぶつかりました。最外周にあるのは電子の殻です。電子に対して透明な粒子は今のところニュートリノしか確認されていません。
 ここで、一定の確率で電子と光子が接触します。
 そこではエネルギーの交換が行われるわけです。と言うか、この場合一方的に光子側が高エネルギーなので、エネルギーを押し付けるだけですが。
 十分すぎるエネルギーを押し付けられた電子は本来なら光を吸収するか、跳ね返すところを、逆に道を明けてしまうのです。
 もっと端的に言えば光子に弾き飛ばされるのです。
 そうして光子は自分の持つエネルギーでも弾き飛ばせない重粒子、原子核に直撃するまで、飛びつづけるわけです。
 さてここで問題です。
 電子を弾き飛ばしたエネルギーは何処から来たでしょう。
 そう光子の持つエネルギーです。
 光子は質量を持ちません。
 そして速度は不変です。
 となると失うのは周波数しか残っていないのです。
  
 ハイ、ここで本題に戻ります。
 
 光のもつエネルギー=周波数は変動、いえ減少するのです。空間を踏破し、他の物質に影響を与える以上。
 単一光を収束同位させたレーザーと言えども。
 
 と言うのが俺の意見の根幹なわけです。
 お解りいただけましたか?
 
 というところで、あまりに長文になってしまいましたので、今日はここまで。
 ではでは。
2002年01月08日:12時50分29秒
re:減衰についての返答 / 偽赤翡翠
reply to:2002年01月07日:20時42分31秒 減衰についての返答 / JZY

こちらこそ済みません。物理は高校程度の知識しかないもので。
もうすこし詳しいご説明をいただけるとのことですので、疑問点のみお伝えしておきます。

>ところが、X線以上の高エネルギーをもつ光は、同時に周波数までも減衰していくのです。
X線より波長の短い光とのことですが、これは閾値があるのでしょうか? それとも周波数の高次関数ゆえにある一定以上の周波数で急激にエネルギー曲線が 立ち上がるという意味でしょうか。
偽赤翡翠さんは真空中では赤方偏移が起こらない、

そうはもうしておりません。普通赤方変移(このくらい一発で出せ、ATOK)といえば 遠方にある光源のスペクトルが赤方にずれていることを言いますよね。
私の発言では この赤方変移は今回は当てはまらないということをもうしているに過ぎません。

高エネルギー関係の書物を参照してください。ブルーバックスにはこの手の問題を取り扱った書籍が多くあります。

了解いたしました。
こちらでも探してみますが、お薦めの本を2,3御例示いただけると助かります。


 俺が最終的には紫外線レーザーになるといったのは、この事です。失うのはエネルギー=周波数という説明だったのですが、、、お解りいただけましたか?
 無理だよな、、、今度資料をあさって、正確な数式とともに返答したいと思います。
 もしかしたら自分の首を絞める結果になるかもしれませんが(笑)。

無理ですね(笑)。次のご発言をお待ちいたします。

 要するにそこに何があろうと、の高エネルギーで打ち抜いて行ってしまうのです。

私が放射線主任技師の勉強をしていたときは(あ、結果は訊かないでね(笑)通ってたら もっと正しく理解できているはずですので)ガンマ線の貫通力が高いのはガンマ線のエネルギーに対応するのは原子核クラスの粒子のみ、したがって原子核を光子が直撃しないと
捕捉できないからだと聞きましたが、これははしょった説明だったのでしょうか。


 あ、貫通力が強いって言っても、「破壊力がある」って思わないで下さいね、所詮光なんです。質量はゼロなんですから。

ああ、これは誰も思っていないと思います。

それでは。


2002年01月08日:01時40分18秒
励起 / 混沌太郎
調査中のようですのでレスは控えめにしますが、目に付いた点だけすこし。

>通過する空間の原子や微笑粒子が励起状態になって、光として励起したエネルギーを放出する…(中略)…
>最終的には紫外線レーザーになる
蛍光、ないし燐光が起きた場合、生じる光は元の光の位相や来た方向とは無関係に放射されます。
よって、「紫外線レーザー」にはなりません。

ガンマ線の貫通力が高いのは、「高エネルギーで打ち抜く」と言うよりは、
ガンマ線のエネルギーに対応するような遷移は素粒子のエネルギー準位の遷移など、原子核を直撃したような場合にしか
起こらないものであるので確率的に起きにくく、かつ電荷もないためクーロン力によって引き寄せられることも無いから、
ではなかったかと思います(あとα粒子のように大きくないから…とか)。
2002年01月07日:20時42分31秒
減衰についての返答 / JZY
 、、、気がつけば年が明けてるし。
 ご無沙汰してました、&今年もよろしくのJZYです。
 
 何か俺がいない間に話がずいぶん進んでしまっているみたいで、ご迷惑をおかけしました。
 
 それでは本題に行きます。
 
どうやら俺が迂闊に「真空中」と言う単語を使ってしまったために問題が大きくなってしまったようです。 
 まず、光のエネルギーは二つの要素によって成り立っています。
 一つは照度、つまり光子の量です。(正確には間違いですが、わかりやすくするためにこういいます)
 もう一つは周波数です。
 普通、減衰という場合には、照度の低下をさします。
 ところが、X線以上の高エネルギーをもつ光は、同時に周波数までも減衰していくのです。
 空間を走る光は何も失わずにそのエネルギーを維持しているわけではないのです。
 偽赤翡翠さんは真空中では赤方偏移が起こらない、と思われているよですが、じつは宇宙空間程度の真空ならば、十分に赤方偏移は発生するのです。ただ、光源の移動に伴う変異量と比べると微々たる量なので問題にならない、って言うだけで。
 ところが、コレがガンマ線レーザーのように高照度、高周波数になると大問題になるのです。
 宇宙空間でも、最も薄くて一立方メートルに水素原子一個程度、恒星系の中ならばもっと高密度でガスやプラズマが存在します。
 これは俺の考えですが、おそらくX線レーザーやガンマ線レーザーは「見える」のです。通過する空間の原子や微笑粒子が励起状態になって、光として励起したエネルギーを放出するため、本来見えないはずのX線やガンマ線のレーザーが見えてしまうのです。
 この場合失うのは照度だけではなく、周波数も、なのです。
 (これの説明をするにはちょっと長文になりすぎるので、って言うかこれだけで本が書けてしまうので、高エネルギー関係の書物を参照してください。ブルーバックスにはこの手の問題を取り扱った書籍が多くあります。)
 俺が最終的には紫外線レーザーになるといったのは、この事です。失うのはエネルギー=周波数という説明だったのですが、、、お解りいただけましたか?
 無理だよな、、、今度資料をあさって、正確な数式とともに返答したいと思います。
 もしかしたら自分の首を絞める結果になるかもしれませんが(笑)。
 
 それからガンマ線は「透過率が高い」ではなく、「貫通力が強い」と言うべきですね。
 要するにそこに何があろうと、その高エネルギーで打ち抜いて行ってしまうのです。
 ガンマ線のもつエネルギーは簡単に高分子の結合を解けるほどです。不安定な原子核に直撃すれば、核分裂さえ引き起こしかねないほどです(、、、どれくらいのエネルギーが必要だっけ?ガンマ線レーザーを使った核分裂炉、、、なんか悪くないけど、効率悪そう(笑))。本気で遮断しようと思ったら、数キロの大気か数十メートルの金属板が必要になります。
 可視光線領域周辺、もしくはそれ以下の光ならば、跳ね返るか、吸収されてお終い、なんですがね。
 
 あ、貫通力が強いって言っても、「破壊力がある」って思わないで下さいね、所詮光なんです。質量はゼロなんですから。
 
 それでは。
2001年12月28日:10時36分28秒
re:減衰について質問 / 偽赤翡翠(にせあかしょうびん)
replyto :2001年12月27日:21時48分41秒 減衰について疑問 / 混沌太郎


混沌太郎さん、こんにちは。 偽赤翡翠です。

>今話しているのはレーザーですので、ある程度の距離までであれば目標の大きさ以下の枠内を通過するので、 放ったエネルギーを全て与えることができるわけです。

了解しました。
混沌太郎さんの先のご発言での論点は

ガンマ線レーザーが減衰すると言うが、もっと遠方からきている宇宙線は検出できる。
このことからJZYさんの式は感覚的に理解しづらい

ということだと読み違えたようです。
ただそれであってもエネルギーの大小比較であれば具体的数字でもって検証しなければその妥当性は特に今回のようにパラメータ二つが変化するような場合には語れないとは思いますが…(ああ、文書化が下手だな、私)

>ガンマ線から紫外線に変わるといった、振動数の変化の話のようです。

読み返してみました。
確かに距離によって減衰するのは振動数ではありませんね(もちろん赤方偏移という現象はありますがこれは今回には当てはまりません)。これが起こると光量子の不連続性が崩壊しそうな気がします。
SFファンとしては距離によって振幅数の低下が起こるという物理法則に支配された世界というのを想像してみるのはすごく楽しそうには感じます(笑)

こういう世界だとレーザーは距離-3で減衰するので、兵器としては短射程のものに限定されますから事実上レーザーブレード程度しか使い物にならなそうです。

…おお、レーザー兵器と実体弾兵器が共存できる世界だ(と無理矢理話題をもどす)

最後に

>それに、ガンマ線はかなり透過性の高い電磁波だったはずです。

単なる確認ですが、この部分は"透過性が高い=対象にエネルギーを与えることなく貫通するので破壊効果に乏しい"という意味でしょうか?それとも"透過性が高い=減衰率が低い"という意味でしょうか?

では


2001年12月27日:21時48分41秒
減衰について疑問 / 混沌太郎
>グラフにすれば一目瞭然 / 偽赤翡翠さん
いや、天体の放つ電磁波は全ての方向に放たれるため、単位面積辺りのエネルギーは距離の二乗に反比例するわけですが、
今話しているのはレーザーですので、ある程度の距離までであれば目標の大きさ以下の枠内を通過するので、
放ったエネルギーを全て与えることができるわけです。
従って、同じように威力が減るわけではありません。

さらに、2001年12月11日:00時51分04秒のJZYさんの書き込み「RE:炎の疑問&工学兵器VS質量兵器」
を見ていただければわかりますように、JZYさんの言う所の「減衰」は、そうした単位面積当たりのエネルギーの減少の話ではなく、
ガンマ線から紫外線に変わるといった、振動数の変化の話のようです。
ですが普通のガンマ線は宇宙空間を何年走ってもガンマ線のままなのに、
ガンマ線レーザーがたかだか数百キロで紫外線になってしまうというのはおかしいのではないでしょうか。
というのが、宇宙線の話を出した意図です(一口にガンマ線と言っても幅はありますが、そういうレベルではないですよね)。
_______________________

>JZYさん

実際のところ、その「減衰」というのはいかなる過程によって引き起こされるのでしょうか?
これが、寿命の短い中間子などの粒子線であれば話はわかります。
ですが、言うまでもないことですが、光子は極めて安定な素粒子です。
極めて希薄な真空中を飛んでいる間に自然と崩壊するというのは考えられません。
もしも紫外線にまで振動数が落ちてしまったとしたら、その分のエネルギーはどこへいってしまうのでしょうか?

それに、ガンマ線はかなり透過性の高い電磁波だったはずです。どうも話が合わないのですが…
むしろ貫通して反対側に抜けてしまうのではないか、と心配していたくらいで。
2001年12月27日:13時25分28秒
グラフにすれば一目瞭然 / 偽赤翡翠

replyto:2001年12月27日:12時40分05秒 混沌太郎

>実際に宇宙線としてガンマ線が恒星間を飛び交っているのに、その減衰率はおかしくないでしょうか。
こういうことでは無いでしょうか。

・ガンマ線のエネルギー
宇宙線
レベルは高いとは限らない。電子機器や遺伝子に損傷を与えるレベルのガンマ線は以外にエネルギーは低い。
兵器
装甲目標を破壊するだけのエネルギーが必要。これはかなりのエネルギーが必要との考察がすでにある。(see.2001年12月11日:00時51分04秒 RE:炎の疑問&工学兵器VS質量兵器/ JZY)


・ガンマ線の発生元
宇宙線
恒星由来。
兵器
人工物。恒星には遠く及ばない。

従って低出力のガンマ線が兵器として使える高エネルギーで伝播できる半径よりも、高出力の宇宙線がより低レベルで検出できる半径の方が大きいのは当然ですね。
グラフを描いてみると一目瞭然です。

#この手の議論をするときにはきちんと数字を入れて考えないと変な話になっちゃいますよね。
数字を入れると不思議でも何でもないのに定性的な議論だと摩訶不思議に見えちゃうのはよくあることです^^;


2001年12月27日:12時40分05秒
減衰 / 混沌太郎
私もそんなに詳しいわけではないので短レスとさせていただきますが、
実際に宇宙線としてガンマ線が恒星間を飛び交っているのに、その減衰率はおかしくないでしょうか。
レーザーだからと言って、この点には影響ないはずですし(位相の話なら別かもしれませんが)。
2001年12月26日:02時35分58秒
エネルギー兵器について / JZY
 、、、うわっ、二週間もここに来てなかったのか俺。
 ごぶたさしてます、JZYです。
 
 それではレスから行きます。
 
 
 1)減衰について。
 、、、MS−IMEだと元帥って出やがるし(笑)。
 X線レーザーはそれなりの距離を走れますが、ガンマ線レーザーは、本当にあっという間に減衰していきます。
 光学系の本にあると思いますが、光の減衰率は、距離の2乗と周波数の積に比例します。周波数が高い=多くのエネルギーをもつ光は二次曲線を描いて減衰していくのです。
 十分な威力を持つガンマ線レーザーを発射するには、それだけでGW(ギガワット)級の発電装置を必要としますが、仮に100ギガワットの発電プラントに接続されたガンマ戦レーザー照射装置でも、大気中ではほんの数メートル、真空中でも数百kmでその威力を失ってしますのです。たしか、0.005秒ほどで殆どのエネルギーを失ってしまっているはずです。
 
 、、、とはいえ、10年程前の計算の、更にうろ覚えなので、コレが正しい、とは言い切れないのですが(苦笑)。
 ただ、計算した時に減衰率が余りにでかくて驚いたので、覚えてるってだけなんです。
 もしかすると桁を一つ二つ間違えてるかも。
 
 ただ、こんな高出力レーザーになると、発射する砲身(ってのも変かな?発信機って言うのも何だかな)もただでは済まず、一発打つだけで砲身が焼け爛れて使い物にならなくなるそうです。
 、、、テラワット級の電力プラントを持つ、回転砲身の突撃型宇宙戦艦ってのもかっこいいかも。一発打つ度にリボルバーの動輪みたいに砲身を切り替えていく、、、
 ああだめだ、これ山本弘さんがサイバーナイトでやってた。ちぇ、いいネタだと思ったのに。
 
 
 2)レールガンについて。
 その通り、ですが、その貫通する事が大事なのです。
 前にも記したように、レーザーが実は貫通力が低いために「穴を開けられない」という弱点を持っています。これは内部機構に直接ダメージを与えられない、ということなのです。とりあえず装甲をぶち抜いてしまえば、そこには内部機構があるはずです。これにダメージを与えられるだけでもレーザーよりも優れている、といえると思うのですが。
 それと、高機動中の射撃についてですが、現代の機関砲やバルカン砲でも射撃管制装置と、搭乗者の勘で十分に使い物になっているのです。どうにかなるんじゃないかと(笑)。
 
 混沌太郎様、拙い文章に対するレス、本当にありがとうございました。
 
 、、、で本当は、ここで気圏内で重粒子砲を使うとどうなるか、ってのを書こうかと思っていたのですが、すでにミッキーさんがお書きになられているので、、、困った、ホントに書く事が無いや、、、今度は、ミサイルを強引に加速させる方法でも考えてきます(笑)。
 それでは。
2001年12月14日:23時46分50秒
○荷電粒子砲の登場 ○(狙いのバトルテック的へ理屈) / ミッキー
今日は。始めましての方が多いと思います。ミッキーです。どうか宜しくお願いします。
 むか〜〜〜しはTRPGネットのあちこちで書いていたのですが・・・ここのところずっと書き込んでませんでした。
 しかし、銅大さんの「狙いをつけろ」に触発されて思わず書いてしまいました。
 狙いをつけるのが大変な理由です。本来はバトルテックの有視界戦闘用の理由として書いたものでしたが、粒子ビームやイオンロケットエンジン、核パルスエンジンが出てきたら、宇宙戦闘でも大抵こうなると思うんですけどと思いまして。
 ○粒子ビーム砲の登場○
 レーザー兵器が実用化されてからというもの、暗視ゴーグルのたぐいは非常に危険な代物となった。レーザーの集束率を下げて暗視ゴーグルをつけた敵兵達に向けて撃てば、暗視装置の増光機構がそれを極度に増幅することになるからだ。
 
 あまりの眩しさにしばらく何も見えなくなるのはもっとも軽微な損害だ。暗視ゴーグルが過大な負荷で焼き切れ、強力な光で失明もしくは視力の低下を招く事が多い。無論、安全装置はつけられているのが普通だが、それにも限度が有る。だから、赤外線型にしろ、増光型にしろ、敵に見つかったら素早く外さなければならない。
 
 また、非常に高い安全装置が組み込まれ、レーザーの余波で焼き切れる事のない高級暗視ゴーグルを装備していてもこれは変わらない。射線上に有った空気や流れ弾の着弾点にしばらく滞留する高熱。あるいはかすった可燃物の燃焼。これらが、スターライトスコープや赤外線暗視装置に対する効果的な目潰しとなるのだ。
 指揮官によっては、失明の危険を嫌って、暗視ゴーグルを極力つかわせないことも多い。むしろこの手のゴーグルに求められているのは、目をかばうサングラス的な役割なのである。
 
 対人用レーザーがこれなのだから、バトルメック用のレーザーなどはさらに凄まじい事になる。フェロクリート(コンクリートの上級素材)に撃ちこんんだ時ですら、内部の僅かな水分を急激に膨張させ、凄まじい爆発を引き起こすほどのレーザーなのだ。戦場で対メック戦闘を要求されるような歩兵が最初にしなければならない訓練は、エネルギー兵器の気配を敏感に察知し、適切に目を閉じて失明を防ぐ事なのである。
 
 
 さて、ここまで歩兵とレーザーに関してのみ書いてきたが、これは通常の戦闘機械にも当てはまる。
 エネルギー武器の黎明期。通常兵器のセンサーは、どれだけ高感度で高精度か、どれだけ軽量コンパクトかということが性能の基準であった。
 こういった方向性は、センサーを小型化し、繊細な物にと変えていった。むろん、多少のECM対策もされていたが、優先度は低かった。
 そこに現れたのがエネルギー兵器・・・特に、荷電粒子砲である。
 
 その日・・・ある要塞攻撃に出発した戦闘機や爆撃機、合計1個連隊の大編隊が飛行する天空を紫電の稲妻が貫いた。
 要塞の砲台にすえつけられた漆黒の大砲。ミサイルが遠距離攻撃の主力となっているこの時代には、なんともそぐわないその大砲から戦闘機の群へ、一筋の荷電粒子の奔流が放たれたのだ。
 
 直撃を受けた連隊指揮官の乗る戦闘機は一瞬で金属粒子を撒き散らして蒸発した。贋行陣で両脇を飛んでいた戦闘機は、蒸発した隊長機の爆風に巻き込まれて爆散し、細かな金属片となって散らばり、後続機を巻き込んで落下していった。一撃で、五機もの戦闘機が撃墜されたのだ。
 だがこれは、戦果の極一部でしかなかった。
 
 荷電粒子砲とは、イオン化した微細な粒子を電気的・磁気的に加速し、束ねて高速で撃ち出し、衝撃と熱によってダメージを与える兵器で、イオンロケットエンジンの応用兵器だ。短時間に、大量のイオンを、集束させて撃ち出さなければならないという点が異なる。
 荷電粒子砲から放出されるのは、当然ながら電荷を持った粒子、すなわちイオンである。
 言うまでもなく、イオンとは電荷を持っている。それが高速で動くという事は、フレミングの法則によりその周囲に強力な磁界を生成する事を意味する。
 強力な磁場にさらされてプログラムが破壊され、強力な電波が繊細な電子回路に想定外の電荷を与えてハングアップ(電線を鉛筆に巻いて作ったコイルの両端を電球につけ、軍事基地等の強力なレーダーの周りに持っていくと、電池もつけていないのに明かりが点ります。粒子ビーム砲は、遮蔽が充分ではない電子回路に、同じような効果を与える事が可能なのです)する。
 ある機体は翼のミサイルが誤爆して片翼を失った。ある機体は燃料供給がストップして推力を失った。ある機体は自爆装置が作動して爆散した。ある機体は敵味方識別と自動攻撃装置が暴走し、前方の友軍機にミサイルを放った。
 だが、荷電粒子砲の恐ろしさはこれだけではない。
 放たれたイオン流が射線上の空気と衝突する。衝突したイオンの奔流が、身の内に与えられたエネルギーを周囲に拡散させる。それは、荷電粒子砲から放たれたイオンの奔流から、大量の電磁波を周囲に撒き散らす事を意味した。
 電波、赤外線、可視光線、紫外線等等、広範な電磁波が撒き散らされた。しかもその強度は、戦闘機を一瞬で蒸気に変えるほどの出力を背景にしているのだ。
 
 全ての電磁波センサーに対して、凄まじいジャミンが行われたに等しい効果があった。一個連隊の戦闘機全てが、その影響を受けた。
 無数のセンサーがブラックアウトし、有視界での操縦を余儀なくされる。
 コンピュータが次々と誤作動を起こし、パニックを起こしていたパイロット達にとって、計器すら死んだ状態で為す術などなかったのである。
 
 この日、要塞からただ一度放たれた荷電粒子砲は、一個連隊の戦闘機を全滅させたのである。
 
 軍上層部と、軍需物資産業のトップ達は、この事にパニックを起こした。そして、大慌てで命令を下した。この兵器に対抗しうる方法を開発せよ、と。
 
 エネルギー兵器に強いセンサー。それが意味することは明白だ。概存の赤外線センサーも電波レーダーも使い物にならない。当然、電磁波誘導兵器であるミサイルも使えない。これらは、軽量化のためにぎりぎりまで小型化されており、遮蔽など殆ど考えられていなかったのだから。あえて赤外線センサーや電波レーダーを使えるようにするには、大気や着弾点から発せられる強力な赤外線や電波に耐えうる頑丈さと、それらの反応を補正して削除し、目標の発する比較的僅かな赤外線や電波を感知する強力な解析能力が必要である。
 強力な磁界に対する遮蔽も当然ながら必要だ。
 
 頑丈さは鈍さに直結し、感度の低下を招いた。強力な解析能力の要求は、大きなコンピュータの搭載を強要した。
 軽くてコンパクトなセンサーは戦場から姿を消し、あらゆるセンサーが頑丈で鈍く、信頼が置けなくて重いという代物となった。
 コンピュータは何重にも遮蔽された重苦しい物となり、ミサイルは信頼のおけないロケット弾まがいの物に成り下がった。レーダー射撃は廃れ、遠距離間接砲撃は精度を失い、航空機は軽く脆弱な遮蔽しか装備できないために一線を退き、気圏戦闘機の登場を待つことになった。携帯センサーは補助的な物となった。
 
 これらの理由により、超遠距離からの精密な攻撃は不可能となり、バトルメックという挌闘戦兵器の台頭を招く事になるのである。
 今日、粒子ビーム砲がバトルメックの花形火器である理由は、その威力に有るのではない。挌闘戦を在来兵器に強いる最も有効な防御装置であり、バトルメックの存在意義その物だからなのだ。 追記:バトルテックが有視界戦闘である理由を考えた、俺なりの解釈です。公式のものではありません。それと、今回出てきた荷電粒子砲は、要塞用の試作型ですので、規格外です。戦艦用だと降下船も一撃ではありますけど・・・もっと大きいかも。効率がどうかはおいておいて。
 
2001年12月13日:23時00分03秒
狙いをつけろ / 銅大

  ダン「SF−RPGにはいろいろな兵器が出てくる。レーザーやリニア・キャノンのように実際に研究されているものから人が搭乗するロボット兵器のようなものまで様々だ。……おい」

  ローラ「このっ。くぬっ。えいっ」

  ダン「人が話をしている時に何をやっている」

  ローラ「えいっ。ていっ。えっ? メックウォリアー4。って、どああああっ! やられちゃったじゃない! 人がゲームやってる時に話しかけないでよね」

 
 ぷち。

  ローラ「あー、電源切ったぁ!」

  ダン「せっかくなので、このメックウォリアー4で話をしてみよう。未来世界における巨大ロボット兵器、メックは実に様々な武器が搭載されている。ロングレンジミサイル(LRM)からショートレンジミサイル(SRM)までのミサイル、粒子ビーム砲(PPC)や大口径から小口径までのレーザー砲、ガウス・ライフルやオートキャノンといった実体弾兵器と実に多彩だ」

  ローラ「でも、強力な兵器は重いか熱がたまるのよ」

  ダン「なかなかいい点に気が付いたな。だが、このゲームにおいてはもっと重要なポイントがある」

  ローラ「なぁに?」

  ダン「人間が目視で照準をつけないといけないという点だ」

  ローラ「あー、そういえばそうよね。レーダーやコンピュータがあるのに。なんで?」

  ダン「コンピュータ任せで見えない敵を攻撃しても面白くないから」

  ローラ「うわっ。身も蓋もない」

  ダン「事実だ。敵のメックが走ったりジャンプしたりするのをターゲットスコープに入れて引き金をひくのが楽しいから、みんなわざわざこういうゲームをプレイするんだ。そしてこの事はSF−RPGを設計したりプレイしたりする場合でも忘れてはいけない。いくらリアルでも頭や手を使う要素がないようではゲームとしてどうかと思うぞ」

  ローラ「でもねー。ガンダムやスターウォーズじゃないんだから、いつも目に見える敵しか攻撃できないっていうのもどうかと思っちゃうよ」

  ダン「ガンダムはあれでいいんだ。ミノフスキー粒子があるから」

  ローラ「あ、出た。ガンダム世界のドラエモン」

  ダン「いや、冗談抜きで。ガンダム世界だとミノフスキー粒子という設定がある。あれのおかげでレーダーが使えない。こいつは大きい。現実でも最新鋭の戦闘機や爆撃機はステルスというレーダー対策をほどこしてある。なぜだと思う?」

  ローラ「レーダーで発見しにくいと……狙いがつけられない?」

  ダン「その通り。いくら強力な兵器や長い射程の兵器があっても、とにかくまず相手を見つけて狙いをつけない事には話にならない。当たらない武器なんかいくらあっても無意味だ。だからこそ、現実世界では早期空中警戒機(AWACS)が重要でそれに対抗するステルス機能に価値があるんだ」

  ローラ「WW2以降の戦闘艦が装甲を捨ててレーダーなんかの電子機器の塊になっちゃったのも?」

  ダン「同じだ。その頂点に、今のところイージス・システムが存在する。敵を見つけ、狙いをつけるのにはそれだけの価値があるんだ」

  ローラ「SF−RPGに話を戻すけど、それはつまり武器よりもまず、センサーが重要って事なの?」

  ダン「バランスの問題だ。ようはセンサーの能力を越える射程の武器があっても無意味だと言う事だな」

  ローラ「でも、センサーの処理があるRPGってそうないような」

  ダン「メガトラベラーにはあるぞ」

  ローラ「あの戦闘システム、面倒な上になるようにしかならないからイヤ」

  ダン「もしもオリジナルで作るとしたら、センサーの能力によって最大射程が決まるとか、FCS(火器管制システム)の能力によって命中判定にボーナスやペナルティがつくとかすると面白いだろうな」
 
(続くかもしれず)
2001年12月12日:02時05分47秒
ミサイル戦指向で考える / 混沌太郎
JZYさんへのレス:
>直撃しても蒸発した金属粒子(セラミック装甲なら珪素ガス)がレーザーを拡散させるので、
>多少でも厚みがあればレーザーの威力を減衰させられるのです。
拡散されたとしても、結局その拡散したエネルギーを受け取る羽目になるのではないでしょうか。
この場合の対処は、どちらかというと「リアクティブアーマーの要領」ではなく、
(やむを得ず)吸収してしまったエネルギーを素早く全体に散らす、と言うものになるのではないでしょうか。

>減衰
大気中での話はまだわかりますが、真空中で数百キロというのは短すぎませんか?
宇宙空間の真空度は地表上とはの十五、六桁以上違います。
果たして真空中でそれほど速やかに減衰するものなのでしょうか?

>レールガン
余りに小質量ですと、命中しても激しく反対側に突き抜けるだけで、その弾体に与えられた
莫大な運動エネルギーのごく一部しか破壊に使われず、残りは全く無駄になってしまうと思われます。
さらに、レーザーよりも遥かに遅く、ミサイルと違って軌道修正できないのも弱点でしょう。
あとは、激しい回避運動中にレールガンなんて撃つと、どこに飛ぶかわからないんじゃないかと言う気もしますが、
これは高度な技術によって何とかするのかもしれません。


ではどう設定するか:
いずれにせよ実体弾は遅いので、ミサイル戦が繰り広げられるためには、かなり近距離で交戦が行われる必要があります。
一方、レーザーは距離によって命中率が大きく左右されますがミサイルは精度に関しては距離は余り関係ありませんので、
この点では、ミサイルの方が遠距離向き、と言うことになります。
よって、命中精度の面でミサイルが有利な遠距離では、結局その到達時間のせいで事実上ミサイルは役立たず…

何はともあれ、探知されるのを強力に妨害する技術が必要ですね。
ミサイルは接近しながら相手の位置を探ります。これでミサイルの優位性を出せないでしょうか。
レーザーは、そうした高度な防御手段が完備されてない輸送船などを狙う時に使う。

或いは、レーザーは直進しかできないでしょうから、惑星などの障害物越しの戦闘の際に使われるとか。
2001年12月12日:01時28分48秒
光学兵器と質量兵器の戦闘モデル / MO
ちょっと違った形のモデルを作ってみました。
母船が在り、レーザー等が撃てるだけのパワープラントが載ってる戦闘機が在る状態かな。

敵を発見。遭遇可能エリアに迎撃機発進。 出来るだけ母船の加速方向とは違う方向に発進し、後での戦闘での流れ弾を食らわないようにした方が良いか。

母船から発進時の初期加速と、自前の推進剤を利用し戦闘後に母船による回収が出来るだけの最大加速をかける。
(相対速度の増加による実弾系質量兵器の破壊力を上げる為)

有効射撃距離まで近づいたら、射撃開始。
(遠いと相手の過去の位置を観測しながら、弾が相手に届く為に必要な時間後の位置を予測しながら射撃しないといけないから大変だな。)

まず、迂回、間接射撃のミサイル系を入り放し、機体質量を減らす。自機とは別方向から、別タイミングで狙う自己誘導系のミサイル。デコイ(おとり)系も同時に。

次に、有反動実弾兵器の直接射撃系による制動。レールガン等を使い前方に射撃をする事により、後方への反動を利用して自機の速度を落とす。目標との相対速度が在り過ぎると接近遭遇時、あっという間にすれ違い通り過ぎてしまうことになり目標にまとわり付く事が不可能になる。

ここらまでで目標を破壊出来ればいいが、生き残った相手にレーザー等の無反動系の兵器で攻撃。これまでに余分な機体質量を減らしているので機動性が十分に発揮できる。相手と絡んだドックファイトもどきも出来るかな。弾薬等が要らないので撃ちまくれるし。

・・・あまり、同居にはなってないな。使い分けになってるな。。。ネタだな。

2001年12月11日:00時51分04秒
RE:炎の疑問&工学兵器VS質量兵器 / JZY
 お久しぶりです、JZYです。
 しばらくここへ来れなくて、久しぶりに着てみればログの切り出しまで行われている始末。
 いやほんと社会人はつらいです。
 
 RE:炎の疑問
 、、、どっかで、その説明を読んだような気が、、、
 「電気羊」?「ニューロマンサー」?ニーヴンの著作?「ディファイレントエンジン」はスティームパンクだし、、、
 俺的には、巨大建造物が各々独立したエネルギー供給システムを持っていて、そこから排出される余剰エネルギーが爆炎となって屋上から噴き出すのだと考えています(ってことは天然ガスか石油系の発電炉ってことか)。
 NOVAなどに登場する超巨大建築は、そのエネルギー供給だけで、その都市そのものを圧迫します。
 サイバーパンクな世界においては、電力の停止は都市機能の死と同義です。そのためブレードランナーのタイレル社のような超巨大建築では、自前の発電システムを持つのが当たり前だと思うのですが、いかがでしょう?
 
 工学兵器VS質量兵器
 レーザーの弱点は貫通力が低いこと。
 直撃しても蒸発した金属粒子(セラミック装甲なら珪素ガス)がレーザーを拡散させるので、多少でも厚みがあればレーザーの威力を減衰させられるのです。
 リアクティブアーマーの要領で重金属粒子を装甲面に塗装すれば、それだけでレーザーの威力を殺すことができます。
 さらに高エネルギーレーザー、X線レーザーやガンマ線レーザーはあっという間に減衰していく、と言う問題もあります。
 「サイバーナイト(山本宏著:角川スニーカー文庫刊、多分もう廃刊)」にも記述がありますが、1キロバールの大気中で数メートル、真空中でも数百キロメートルでエネルギーを失い、ただの紫外線レーザーになって拡散してしまうのです。
 太陽クラスの桁が10個ほど違うエネルギー源を内蔵できるならまだしも、常識的に考えるなら戦闘機程度のサイズでは、一撃でメートル単位の装甲を打ち抜くレーザーは難しいといわざるを得ません。
 実はレーザーの最大の問題は、投入するエネルギーが、すべて光に変換されてしまうということにあるのです。
 相対性理論により、光速に近づくほど質量は増大していきます。つまり、光速度を出せる物質はすべて質量を持っていないのです。レーザーの場合、打ち出すのはもちろん光です。つまり「エネルギーは有るけども質量0」な訳です。物質はエネルギーを加えただけでは壊れません。加熱されるだけです。
 そう、レーザーは壊すのではなく、溶かすのです。
 これこそがレーザーの最大の問題なのです。
 破壊力は「相対速度X弾頭質量」で決まります。
 レーザーは最速の相対速度を誇る代わりに、質量をもたない、すなわち破壊力を持たないのです。
 レーザーによって引き起こされる破壊効果は、すべて副次的なものでしかないのです。
 
 翻ってミサイルの場合。
 なんと言っても遅すぎる。
 ただし、その破壊力は抜群。核反応弾頭まで使えれば、メガトラベラーの小惑星船でも一発で破壊できます(いやゲーム的には無理なんですが)。
 ただし遅い。相対距離が目視不可能な距離で行われる宇宙戦闘においては、せいぜい数G程度の加速度では、遅すぎてお話になりません。
 しかし、その破壊力は戦闘機程度の構造物を破壊するには十分でしょう。さらに接近信管や、HEAT弾頭に代表される徹甲弾頭等、用途に応じて使い分けられるのも魅力です。
 、、、ただし、当たれば、の話です。
 
 そこで登場するのが、レールガンや、金属粒子ビーム砲です。ミサイルより速く(レールガンの場合は投入できるエネルギーしだいですが)、レーザーと違って質量を持つので、破壊力もある。
 なんか弱点が無いようですが、実はこの二つ宇宙で使うには致命的な問題があります。
 それは反動です。
 質量をバレル内で加速させ射出する以上、どうしても反動問題から逃れられないのです。ただし、相対性理論により、光速に近づけば近づくほど質量も増大するので、小質量でも絶大な破壊力を発揮できます。
 その破壊力はミサイルなんかの比ではありません。
 
 さて困りましたね。
 新たに亜光速有質量兵器を提案してみましたけど、さらに問題をややこしくしてしまったような、、、
2001年12月10日:22時19分32秒
炎の疑問 / SilverFox
はじめまして。
ブレードランナーなりSHADOWRUNなりの絵で、よく高層ビルの屋上から爆炎があがっています。
あれってどんな意味があるのでしょうか?

雰囲気的は納得していますが、実際に解説されているのとか見たことなくて。
資料でもいいので教えて下さいませ。

2001年12月07日:12時59分13秒
TRPGのためのSF設定の部屋 LOG 004 / sf

 TRPGのためのSF設定の部屋ログTRPGのためのSF設定の部屋 LOG 004として1999年12月04日から2001年12月07日までのログを切り出しました。

 TRPG.NET Copyrightでも書かれていますように、この掲示板も情報倉庫も、直接リンクしていただくことにより、共用の掲示板、共用のリンク集などとしてご活用いただけます。ご活用ください。

 なおTRPG.NETを運営しております電網工房・匠では日刊TRPG総合メールニュース 語り部日報を発行して資金源としております。無料購読・リンク紹介・知り合いのかたへのお薦めなどしていただければ幸いです。他にも色々電網工房・匠発行メールマガジンにあります。


2001年12月07日:12時35分53秒
RE:宇津見さん、意見ありがとう。+RE。 / 宇津見

 そのあたりが難しいか簡単かは「その世界の技術体系やテクノロジーレベルによる」ということになるでしょう。ちなみに、このあたりが全くわかっていない人の代表例が「柳田理科夫」です、はい。
 で、スタートレック世界の場合は「シールドを全体に容易に形成できる、技術やエネルギー源が、広く普及している」というのが結論になってしまうでしょう。

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