読書案内:武士の家計簿

国史研究史上、初めての発見! 「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が完全な姿で遺されていた。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、江戸時代史や日本近代史の見直しを余儀なくされる驚きの連続。気鋭の研究者による意欲作。

江戸初期から続く経理の一族、その幕末から明治にかけての家計簿を元に、当時の生活や意識を解説する……といった本です。借金返済のための棚卸しをしたときの資産のリストなんかも、興味深いですね。

江戸初期から経理に携わり、赤門をつくることになった将軍家との婚姻の差配をし、新政府の資金集めや海軍の経理を担当した猪山家。その家計簿が、1842年から1879年の36年分発見されたという次第。

読みやすいし面白いですよ。凄くおすすめです。

あたりでも話題にしてます。

書誌情報
新潮新書005『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』磯田道史 ISBN4-10-610005-3 本体価格680円 新書判222ページ 2003年04月発行
語り部日報掲載日
2002/04/14
文責
sfこと古谷俊一
購入リンク
bk1の書籍案内ページへ
アマゾンコムの書籍案内ページへ

今月分のリスト / TRPG.NETホームページ / Web管理者連絡先 / Copyright (C) TRPG.NET