[KATARIBE 32419] [HA23E] エピソード『和真のお仕事』

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Date: Thu, 13 Jan 2011 23:01:58 +0900
From: Subject: [KATARIBE 32419] [HA23E] エピソード『和真のお仕事』
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最近EPとNの違いがわからなくなってきてる輝士都です。
とりあえず、EPっぽいもの作ったのでながします。

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エピソード『和真のお仕事』
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登場人物
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蔵地和真(くらち・かずま):http://kataribe.com/HA/23/C/0009/
    蔵地古書店店主。魔導書に記されている術式を引出す魔導師。
    昼間は店に引き篭もり、夜間は仕事のために飛び回る。

仕事その1
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 夜の蔵地古書店に2つの人影があった。
 1つは、和真。夜だからなのか、昼間の半分寝ているような目では無く
 ちゃんと目を開けてしゃんとしている。
 1つは、身長からして男であろう。店の明かりを落としているため
 大よその体型しかわからない。

和真  :「時間通り、ですね。」
客   :「時間通りにこなければ、店が移動してしまうのは貴方が一番
    :よく知っているのでは?」

 軽く笑いながら客人が答える。
 その通りですね、と答えながら和真は小さな箱を取り出して机の上に
 置く。

和真  :「では、こちらになります。」
客   :「確かめても?」
和真  :「構いませんよ。あぁ、こちらが説明書になります。」
客   :「なるほど。」

 箱の中身を取り出し、紙を見ながら操作する。
 円筒を接続し、ボタンを押すと先端から光が生まれる。
 光は壁に模様を描き出し、その模様は円とそれをなぞる様に描かれた
 記号の集まり。要するに魔方陣だ。

客   :「ふむ……」

 かちかちと接続を切り替えながら替わる模様を眺める。

和真  :「いかがでしょうか?」
客   :「あぁ、問題ない。十分な出来だ。」

 箱に丁寧にしまうと、代金を机に置く。

和真  :「毎度ありがとうございます。」
客   :「何かあったらまた頼むよ。っと、そろそろ時間か。」
和真  :「そのようですね、移動してしまう前に出られたほうがよろしい
    :かと。」
客   :「そうだな。では。」

 軽く礼をして店を出る。
 振り返ると、そこはすでに別の建物になっていた。

客   :「まったく、どういう原理なのやら。」

 苦笑して帰り道を歩いていく。


時系列
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2010年

解説
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 和真の本業その1

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