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Date: Tue, 5 Jan 2010 02:01:23 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32320] [HA21L] 『迷宮』本命クインテット
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20100104170123.8483D30680A@www.mahoroba.ne.jp>
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Web: http://kataribe.com/HA/21/
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2010年01月05日:02時01分23秒
Sub:[HA21L]『迷宮』本命クインテット:
From:matuya
[HA21L]『迷宮』本命クインテット
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登場人物
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クリス
:学名ゴマタノオウジ。セレブ目リア充科美形属ヒロイン種。
アスト
:学名ゴマタノナイト。脇役目便利科省略属マッチョ種。
お姉さん
:売れ残りを自分用に本命で包んで持って帰ったら虚しかったそうな。
千歳緑
:じつは唯一まともに受け取ったひと。
●白の日
----------
[matuya] ちょこれいと。
[matuya] 主従連れ立ってチョコ買いに行くのはマヌケな光景だろうな。
[matuya] だが当人は真面目であった。
アスト :「殿下、あまり出歩くのはよろしくないであります」
[Toyolina] 右手持って。
クリス :「だからと言って、貴方に『私の分も買ってきて下さいね』
: とか言うわけにはいきません」
アスト :「確かにそうですな」
クリス :「何かあったら、頼りにしていますよ」
[matuya] というわけで、洋菓子屋で買い物をするクリスと、
その前で番をするアストであった。
[matuya] お店大迷惑。
[matuya] (お店のお姉さんとしばらく話しこみ、なんだか面白そうに笑われる)
クリス :「……すると三倍とかこだわらなくてよい、と」
お姉さん :「気持ちが大切なんですよー」(くすくす)
クリス :「気持ち……」
お姉さん :「その様子だと、本命さんですね?」
[matuya] 悩みこむ子犬系オーラが、おせっかいを刺激したようだ。
[ToyoX200] #なんてことw
クリス :「本命、といいますと?」
お姉さん :(冗談と思ったらしい)「そうですねー。こちらのマカロンとか
: 色とりどりで喜ばれますよ」
クリス :「チョコでなくてもよいのですね?」
お姉さん :「あー、ホワイトデーって日本の習慣でしたっけ。
: そうですよ。別にチョコじゃなくても。
: 私だったらチーズケーキでも嬉しいなあ」
クリス :(悩み)「難しい。そもそもみなさん同じだったりして
: 良いのだろうか……」(呟き)
お姉さん :(ぴくり)「皆さん?」
クリス :「ええ。ヨミさんとムツキさんとヤヨイさんと
: スティさんとチトセさんが……」(上の空で呟き)
お姉さん :(……こやつめ)
お姉さん :「ほ、ほほう。それはそれは――で、どうするんです?」
[matuya] 興味津々
[ToyoX200] 五人とかw
●『sm8630148』
-------------------------
クリス :「そうですね……。ヨミさんは黒いのが好きだから
: そちらの黒いのがいいかな」
お姉さん :「ガトーショコラおひとつ。パッケージは本命で?」
クリス :「ええそのホンメーで」
クリス :「ムツキさんは実は可愛いのが好きなので
: そのいろんな色の詰め合わせを」
お姉さん :「マカロン詰め合わせ……パッケージは本命で?」
クリス :「ええもちろん」
[Hisasi] #全員に本命かよw
[Tihipon] #クリス君らしいですよねw
クリス :「ヤヨイさんはええと鰻か納豆の入った……」
[ToyoX200] #うなぎw
[Tihipon] #www
お姉さん :「……はぃ???」
[Tihipon] #でも納豆はあった現実……
[Tihipon] #ここにはないでしょうけれどw
クリス :(何か間違ったことを言ったような気が)
:「……のは無いみたいですね。じゃあそちらの真っ白いやつを。
: 白はポリビッチの色ですし」
お姉さん :「……ポリビッチ???」
お姉さん :「……ええと。(深呼吸)ホワイトチョコレート。
: こちらも本命、ですね」
クリス :「です」(にっこり)
[ToyoX200] #さんにんめ
クリス :「スティさんからは、焼き菓子を頂いたのでした」
お姉さん :(もうどうにでもなあれ)
:「すると、こちらのフィナンシェとカトルカールの
: 詰め合わせなどはいかがでしょう。お茶にも合いますよ」
クリス :「いいですね。ありがとうございます」
[Tihipon] #お店のお姉さんも大変ね。
お姉さん :(もう勝手に本命でつつんだ)
クリス :「最後にチトセさんですが……そうですね。
: 大人っぽい感じのがいいのだけれど」
お姉さん :「お酒が大丈夫な方でしたら、こちらのボンボンショコラが
: 人気ですよ」
クリス :「お酒……。大丈夫だと思います。
: ではそちらを本命に包んで下さい」
お姉さん :「はああい」
---
[matuya] 大きな包みを抱えて、変な美形は帰っていった。
お姉さん :「……ふう」
お姉さん :「まったく最近の若いもんは……」
声 :「失礼するであります」
[matuya] お姉さんが顔を上げると今度は六尺豊かな大男。顔には向こう傷。
お姉さん :「………………は、はい。な、何でしょう」
アスト :「贈り物を見繕っていただきたいのであります。五人分」
お姉さん :「またかよ」
[matuya] お姉さんたいへんだったの一幕。
[ToyoX200] またかよw
[Hisasi] こいつらw
[Hisasi] しかも全員本命返しかよw
[matuya] 義理とかわかってない上、こちらの世界の何らかの儀式的なものだと
認識している節さえある。
[Tihipon] 二人ともw
[matuya] 魔術が普通に存在する世界では、こうした儀式的なしきたりは、
あだや疎かにしてはいけないのであった。(解説)
[Tihipon] ですねぃ
[ToyoX200] ですね
[matuya] というわけで全員にお礼参りのごとく巡って回る。
[matuya] 遅れるなんてとんでもない。
[matuya] こまった弥生さんはメンテ中だと二人して真剣に悩むことに。
[matuya] もう女子寮まで行って寮監さんに渡すという
天然で悪鬼のごとき振る舞いを。
[matuya] あんなことがあった後だから、睦生さんはこちらに来てる気がするな。
[Hisasi] うむ、暫くヨミ宅で
[Hisasi] ヨミ父は寛大な人なので受け入れてくれてます、
むしろ娘が増えて嬉しい的な
[matuya] あのひと懐がラージすぎると思うんだw
●期限に遅れたら死ぬ(とクリスは思っている)
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クリス :(四深さんのは冷蔵庫にいれて、と)
[matuya] 左手で開けて、椅子を置いて扉を止めて、テーブルまで戻って、
箱を持って、冷蔵庫に入れて、椅子をのけて扉を閉める。
[ToyoX200] 隠してるのかw
[matuya] いや。なんか留守みたいだし。
クリス :「睦生さんもいっしょかな……?」
[matuya] 平和に買い物に行ったりしたが、あれからまだ
一週間くらいしか経っていない。
[matuya] 自分の目の届かない皆がどうしているか考えると、
発作的な焦燥感に駆られる。
クリス :「……とは言え、油断していなければ、皆さん自分の身は
: 自分で守れる方々ですけれど。私とちがって」
クリス :(ためいき)
[matuya] というわけで渡しに行こうと思った。
[matuya] スティさんはラギ女でした。いきなり頓挫しそうw
[ToyoX200] 校門を超えられるか
クリス :「こちらにステュクスさんがいらっしゃるかと……」
アスト :「……飛び越えますか、殿下?」
ウマ :(おれはやるぜ)
クリス :「しかしこの広い中のどこに住んでらっしゃるのか判りませんね」
アスト :「ほわいとでー、というのは難しいものですな」
ウマ :(背面跳びとかでも超えられるぜ)
クリス :「弥生さんの分も、館の方に託してしまいましたしね……」
アスト :「なんだかキャーとかワーとか叫んでいたのは
: どういうことだったのでしょうな」
[matuya] 解説:警察の女子寮に外国人二人が訪れて、
本命と思しき包みを二つ託して帰っていったでござる。
[CorDrink] #このウマは壁を登って行きそうw
[matuya] #れあなさんも実はいないぽいな。
(中略) (*´ω`*)
[matuya] #画期的な手段を天啓のごとく思いついた二人は
#うまくお返しを渡すことに成功した。
[ToyoX200] #天啓だとw
[Suo] #通報されます……た?w
[matuya] #だって中の人がいないんだものww
クリス :「あんなてがあるとはおもってもみませんでしたね」
アスト :「まつたくうまくやつたものですなア」
[matuya] HAHAHA
[matuya] というわけで二人は、千歳さんちを訪ねるのであった。
[ToyoX200] #いらっしゃいませ
アスト :「千歳殿はお一人でも安心な方ですからなあ」
[Tihipon] #安定感。
クリス :「そりゃ私は危なっかしいですよ……」
:(ちょっとだけやるせなげ)
SE :ピンポーン
千歳緑 :(インターフォン)「どちらさまですか?」
クリス :「こんにちわ。千歳さん、クリスです」
アスト :「自分も参りました」
千歳緑 :「あ、いまあけますね」
[ToyoX200] オートロックが開いて入館を許された
[ToyoX200] 選ばれし民に認定された瞬間であった
クリス :(そういえば前は勝手に開けちゃったな)
[ToyoX200] #そうでしたね
クリス :(今は無理なんだなあ)>動かない右手を見ながら
アスト :「殿下、参りましょう」>ウマを電柱につないで
[Tihipon] #電柱につないで……
[matuya] #不法駐馬。
[ToyoX200] #軽車両になるんだろうか
[matuya] #たしかその扱いに。
クリス :「……お邪魔致します」
千歳緑 :「いらっしゃい。どうなさったんですか?
: お二人って結構珍しいですよね」
アスト :「殿下お一人では何かと物騒ですからな」
クリス :「千歳さんにバレンタインのお返しをお渡ししようと思いまして」
アスト :「ええと。自分も同じであります」
千歳緑 :「え、あら、まあ……それでわざわざ……ありがとうございます」
[ToyoX200] あらあらまあまあ
[ToyoX200] どうしたのかしら
[ToyoX200] フランス料理ごちそうになったりお返しもらったりなんて
[ToyoX200] 来週あたり死ぬのかしら
[matuya] #なんだか死亡の前フリみたいなことをw
クリス :「いつもお世話になってます」
アスト :「腕前には感服しております」
千歳緑 :「あ、いえこちらこそ……いえそんな偶然ですし」
[ToyoX200] >うでまえ
[matuya] 言ってかわいらしい包みを差し出す主従であった。
千歳緑 :「本当ありがとうございます、今晩、美味しくいただきますね」
クリス :「楽しんでいただけたら嬉しいです」
[matuya] クリスのが、ブランデー入りのボンボンショコラ。
アストのがカカオ豆セレクトしたビターチョコ。
[matuya] #お姉さん被らないよう色々がんばった。
[ToyoX200] #お姉さんがんばった
[ToyoX200] #五人本命が2連続
[matuya] #ふうきのみだれ。
千歳緑 :「はい、あ、そうだせっかく見えたんですから、
: お茶でも飲んでいきませんか?」
クリス :「ええ――ご迷惑でなければ、お邪魔させていただきます」
:(にっこり)
[matuya] ふと時計を見たが後は家に帰って睦生さんと四深さんに
渡すことができればミッションは完遂なので安心だ。
[ToyoX200] #安心ですね
[matuya] #内部ポイントがたまる。ギャルゲじゃねえぜ。
時系列と舞台
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2009年3月
次回予告
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積み重なった月日の下に、覆い隠された宝が眠る。
掘り起こし、光をあてるもまた良し。
されど心せよ。探求者たち。
番人の居らぬ宝は無い。
次回「探求」
新たな魔宮の扉が開く。
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Matuya
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