[KATARIBE 32295] [HA21L] 『迷宮』守る者

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Date: Sun, 13 Dec 2009 01:54:22 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32295] [HA21L] 『迷宮』守る者
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2009年12月13日:01時54分21秒
Sub:[HA21L]『迷宮』守る者:
From:Matuya


[HA21L]『迷宮』守る者 
=========================
登場人物
--------
稲浪睦生(いななみ・むつき)
  :頑張るヒロイン。もうただのドリーマーとは呼ばせないぜ。
クリス
  :なんだかヒロインと化したが切られたのは一応一箇所だけよ。


●経過報告
------------

 ■一日目 基礎解析 
 ■二日目 右腕切除手術 

[Toyolina]  >< 
[Hisasi]   ひぃぃ
 
 ■三日目 『鍵』の解析 実験員一人が死亡。 
 ■四日目 『鍵』と検体01の再接触試験 
      及び 
      模擬戦 
      目的は、観測映像現象の再現。 
      戦闘対象は実際の『水』汚染体を用いる。 
      なお、本実験には、検体02も併せて参加、データ採取を行う。 

[matuya]  拷問人、みなをそろえて、さてと云い。 
[Suo]    切除したのか; 
[matuya]  ところで。 
[matuya]  四角くて 
[matuya]  窓がなくて 
[matuya]  水を制御するための研究をするために 
[matuya]  建てられた実験施設って 
[matuya]  なんか覚えが。 
[Suo]    縫たんの『病院』…… 
[Toyolina] きゃ 
[kurov]   きゃ。 
[kurov]   政府機関だったノカ 
[kurov]   まああっちは突飛なところに建ってるので人目には触れません。
      でっかいし。 
[matuya]  よかったよかった。 
[matuya]  いくらなんでも手広すぎる。 


●ドナドナ
------------ 

[matuya]  ガシャリと無機質な音がして、睦生の部屋――独房のオートロックが
      解除される。 

 睦生     :「…………ん?」 

[Hisasi]  顔をあげた 
[matuya]  扉がギィと音を立てて開く。 
[matuya]  消毒液の匂い。 
[matuya]  白衣を着た二人の人影がそこにいる。 

 睦生     :「……な、なに……」 

[Hisasi]  じりっと後ろにさがった 

 白衣     :「検体02。本日の検査を始める。こちらへ」 
 睦生     :「え」 

[Hisasi]  いやっ!と逃げようとしてもガッシとつかまれて連れて行かれる。 
[matuya]  睦生の意志を確認するつもりは初めからないらしく、
      もののように連れて行かれる。 
[matuya]  途中で首にへんな首輪をはめられた。 
[matuya]  がしゃん。
[matuya]  金属製で、重たい。
      側面で小さなLEDが緑色に点滅している。 

  睦生     :「……(ヨミ)」 

[Hisasi]  ヨミ、助けて、ヨミ…… 
[matuya]  白く長い廊下。蛍光灯が点滅している
[matuya]    空気は澱み、ここが日常的に使用される場所ではないことを示している。 

 睦生     :「……」>不安げにあたりを見回す 

[matuya]  一枚の扉の前にたどり着いた。
      金属製で両開き。ひどく頑丈そうに出来ている。 
[matuya]  ぎい、と重い音を立て、白衣の一人が扉を開く。 

 睦生     :(びくっ) 
 白衣     :「さあ。中へ」 
 白衣     :「さあ」 
 睦生     :「…………うぅ」 

[Hisasi]  なんか抵抗するだけ無駄くさいのは察したので 
[Hisasi]  大人しく中に入ります。 
[matuya]  #実は結構つよいのにw 
[Hisasi]  #弱そうにみせといてガツンというのが 
[Hisasi]  #研究機器(高そう)をぶちこわしてやるぜ(ふんすふんす) 

[matuya]  ――そこはこれまでとは趣の違う部屋だ。 

 睦生     :(きょろきょろ) 

[Hisasi]  #なんだろう 
[Hisasi]  #なんかなつかしかったり嫌な予感したりしますか? 
[Hisasi]  #嫌な予感のほうだ、、
 
[matuya]  壁はコンクリートのうちっぱなしになっている。 
[matuya]  床もまた同じく。 
[matuya]  部屋は広く、小さな講堂程度。 
[matuya]  睦生が入ってきたと反対側の正面には、やはり金属製の頑丈な扉がある。 

 睦生     :「……なに、を。するんですか」 

[Hisasi]  蚊の泣くような声 

[matuya]  部屋の中には二つを除き、これといって特筆すべきものはない。 
[matuya]  一つ:キーホルダーの載った小さな机 
[matuya]  一つ:壁際に倒れている人物 

 睦生     :「……え」 

[Hisasi]  キーホルダーと、倒れている人物を見て 
[matuya]  銀髪。上半身裸。 
[matuya]  クリスだ。 


●彼女の決意
---------------

 睦生     :「あ!」 
 睦生     :「クリスさん!!」 

[Hisasi]  駆け寄るぜ! 
[matuya]  クリスはぐったりしている。 
[matuya]  血の気が薄く、ひどく憔悴している。右手がない。 

 睦生     :「クリスさん……(はっ)」 

[Hisasi]  手がない
 
 睦生     :「ひどい……」 

[Hisasi]  ぐったりとしたクリスを抱きしめて 

 睦生     :「どうして!どうしてこんなひどいことを!!」 
 クリス    :「う…………」 
 睦生     :「クリスさん!」
 
[matuya]  腕の中でクリスが目を覚ます。
      と、誰かに触れられていることに気づいた瞬間、体がこわばる。 

 クリス    :「ア――」
 
[matuya]  まぎれもない恐怖の表情が、ありありと顔に浮かぶ。 
[Toyolina] >< 
[matuya]  反射的に睦生を押しのけようとしたが、右手はなかった。 

 睦生     :「クリスさん!大丈夫、私だよ」 

[Hisasi]  ぎゅっと抱きしめて頭を撫でて 

 睦生     :「……ひどいよ……こんな……」 
 クリス    :「アア――ァァ――ア……? ム……ツキ?」 

[matuya]  言葉がたどたどしい。 
[TK-Leana] # 翻訳こんにゃくがなくなったんだ 
[matuya]  続いて何かを話そうとしたが、それは睦生の耳には、
      まるでわからない言葉に聞えた。 

 睦生     :「そう、睦生、睦生だよ」 
 クリス    :「――――――」
 
[matuya]  何を言っているかは判らない、が、初めて少し嬉しそうに、
      クリスの表情がやわらいだ。
 
 睦生     :「……許さない。クリスさんをこんな目にあわせて……」 

[Hisasi]  最初は不安で、少しあきらめもはいってきたけれど 
[Hisasi]  クリスのこの姿を見て 
[Hisasi]  怒りが湧き上がって来ました 
[Hisasi]  許せない
 
 声1     :『――実験を開始する』 
 睦生     :「!」 

[Hisasi]  クリスを庇うように 
[Hisasi]  あたりを見回した 
[matuya]  声とともに、室内に二つの動きがある。 

 睦生     :「……なに」
 
[matuya]  反対側の壁にあるシャッターがゆっくりと開きはじめる。 
[matuya]  何かしらの敵意と、そして歪みの感覚が感じられる。 

 睦生     :「!」
 
[Hisasi]  クリスを庇うように前に立つ 

 睦生     :「……クリスさんは、私が護る」 

[Hisasi]  ヨミに頼ってばかりじゃだめだったんだ 

[matuya]  同時に、天井の一角が開き、下がってくるものがある。 
[matuya]  ガラスケースに収められた、腕。 
[matuya]  その表面で、脈動する『鍵』。
 
 睦生     :「……腕、が」 

[matuya]  何があったのか――鍵は活性化しているように見える。 

 睦生     :「…………あれは、危険」 

[Hisasi]  クリスの腕だけど、あれは危険だ。なぜかわからないけど 

 睦生     :「なら」 

[Hisasi]  自分だけでやるしかない。クリスさんにもうあの力を使わせちゃだめだ 
[Hisasi]  キーホルダーあるなら、それを手にとって 
[Hisasi]  やる気モードですよ 
[matuya]  扉がゆっくりと開き、そこから一体の影が歩み出す。 
[matuya]  それは小ぶりだが、 
[matuya]  複数の獣を混ぜ合わせ、こねたようなものに見える。 

 睦生     :「……(ぎゅ)」 
 睦生     :「……あれは」 

[Hisasi]  ちょっと前によくにたのを見たことあるよなぁ 
[Hisasi]  つぎはぎの 
[matuya]  ドラゴン。それに極めて似ている。 

 睦生     :「……クリスさん、わたしの後ろにいてね」 

[Hisasi]  言葉は通じないと思うけど 
[Hisasi]  ニュアンスで通じてくれ 
[Hisasi]  で、クリスの前に立つ 

 クリス    :(首を振って立ち上がろうとして、膝をつく) 
 睦生     :「……護られてばかりじゃない、ヨミ。私も……やれる」 

[Hisasi]  超怖いけど 
[Hisasi]  でも、ここでへたれたらクリスが! 
[Hisasi]  #でも正直たちゅけて 
[matuya]  #大丈夫 小さめのドラゴンだよ! 
[Hisasi]  #大丈夫じゃねーーw 
[matuya]  #数値はまるで15の3だがなあッw 
[matuya]  #2ターン耐えたらあっち側が進行します。 


■VS Dレプリカ ターン1
------------------------------

[matuya]  やる気なほうからどうぞw 
[Hisasi]  チビドラゴンをなんとかしよう。 

 睦生     :「……護らなきゃ」
 
[Hisasi]  キーホルダーを握り締めて 
[Hisasi]  調律:15、異世界人:3で、強制12 目標6 
[Toyolina] 睦生さんが死にませんように>< 
 
 Hisasi: 7(2D6) = 7● 7● 
 
[Hisasi]  やめとこう、、、 
[Hisasi]  4/13 

 睦生     :「……く」
 
[Hisasi]  やっぱり一人じゃだめなの? 
[matuya]  ではこちらの番。 
[matuya]  ドラゴンレプリカは口を開き、噛み付いてくる。 
[Hisasi]  では、異界化でかわそう。 
[matuya]  龍のあぎと:15 古代の生体兵器:3 
      原因不明の禁忌命令:−1 
[matuya]  強制力11にて目標6以下。 
 
 matuya: 3(2D6) = 3 ○

[matuya]  よろw 
[Hisasi]  ひぃ 
[Hisasi]  目標7 

 Hisasi: 3(2D6) = 3 

[Hisasi]  異界化で防いだ、ディフェンスに定評がある睦生さん 
[matuya]  これはドラゴン本体の時にも感じた違和感だ。
      今考えるべき事ではないのだろうが、何か感じる。 
[matuya]  今こいつは……。 

 睦生     :「なに、この違和感…………」 
 声1     :『手加減するようプログラムを?』 

[Hisasi]  でも、今はなによりもクリスを護ることが第一優先だ 

 声2     :『いいえ』 
 声1     :『調整を。観測したいのは対『水』の能力だ』 
 睦生     :「…………(ぎゅっと、歯を噛み締める)」 

[matuya]  ドラゴンの首元に小さな瓶がついていたことに気づく。
      瓶から針が飛び出し、ドラゴンの首筋に突き刺さる。 
[Hisasi]  #ひぃ 
[matuya]  『水』の気配がたちのぼる。 


■ターン2 
-------------

 睦生    :「!」 

[Hisasi]  あの中に水が! 

 睦生    :「だめ……」 

[Hisasi]  震える手で 
[Hisasi]  キーホルダー握り締めて睨みつける 

 睦生    :「……それは、あなたの姿じゃない」 

[Hisasi]  調律するぜ 
[Hisasi]  調律:15、異世界人:3で、強制12、目標6 
 
 Hisasi: 6(2D6) = 6 ○

[Hisasi]  #成功 
[matuya]  魔獣の肉体:15+『水』の力:4−原因不明の禁忌命令1にて18 
[matuya]  強制力12。目標値6 

 matuya: 3(2D6) = 3 ○ 

[Hisasi]  #きゃあ 
[matuya]  #おれってやつぁ。 
[Toyolina] #きゃ 
[Toyolina] #睦生さーん 
[matuya]  ドラゴンの体に流れる水そのものが強靭な抵抗となる。
      調律能力は『水』に弾かれた。 

 クリス    :「……!――ム、ツキ」 

[matuya]  でも2ターン目が終りなんだ。 

 睦生     :「……くっ」 
 声      :『…………!』 

[matuya]  マイクの向こう側で、警報が鳴りはじめる。 

 声1     :『どうした?』 
 声2     :『侵入者、です』 
 睦生     :「……え」 

[Hisasi]  なんか不穏な空気を感じる 


●おまけ
---------- 

[matuya]  緊迫したところで次回へ 
[Toyolina] キャッキャ 
[matuya]  もう存分にやっていいよw 
[Toyolina] 睦生さんがもうだめ!ヨミ!とか叫んだところで
      中二病が助け出すと良いよ 
[Hisasi]  ドラゴンに追い詰められそうになって必死に耐えて対抗しつつ 
[Hisasi]  ヨミ……もう…… 
[Hisasi]  そこでかっこよくヨミさん登場ですよ、中二的に 
[Hisasi]  羽をまきちらして 
[Hisasi]  でもしとめるのはパンツ 
[Toyolina] アレー 
[Hisasi]  ヨミさんの鎌は一発もあたりませんでした 
[Toyolina] なんという昔のFEの斧 
[Hisasi]  その鎌は飾りかよ 
[Toyolina] 身長とバランスがとれてなかったんだ 
[Toyolina] もっと刃を短くすれば 
[matuya]  しばらくトラウマすごいんで一人にしておけないから
      女子高へ行くクリスさん。なんかへんですね。 
[kurov]   なんかヘンですが多少の強引さは必要だと思うんです。 
[Hisasi]  ダンボールに入れてスティさんのお部屋にいていただいて 
[Hisasi]  休み時間には顔をみにいって 
[Hisasi]  ほら、大丈夫ですよ。ね、クリスさん。怖くない怖くない 
[Hisasi]  よしよし、と 
[matuya]  それもなんだか切ないなあw 
[Hisasi]  もうすっかり怯える小動物 
[Hisasi]  腕ないままだと言葉もつうじない 
[Hisasi]  翻訳こんにゃくがあればいいのに、、、と 
[matuya]  いや、今回もうちょっとイベントあるんだw 
[Toyolina] ドラえもんを待望する睦生であった 
[Hisasi]  ドラゴンも桃太郎印のきび団子があれば、、、 
[Hisasi]  ドラえもんから離れて! 
[matuya]  あんなキモイお供いりません。 
[Hisasi]  消防はドラえもん大好きなんだ、、 
[Toyolina] ほほえましい。 
[matuya]  まあ、どっちにせよ一日一回調律かまさないと
      いかんようになるかもしれず、 
[matuya]  そうしたら合法的に学校にいかないとしかたないね!


時系列と舞台
------------
2009年2月

次回予告
----------
山は砕けて石となり、やがて全ては砂となる。
天に輝く星々も、いずれは燃えつき滓となる。
それでも生きているならば。
それでも前に進むのならば。

次回「果ての夢」
この世は迷宮。出口は何処。
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Matuya 




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