[KATARIBE 32218] [HA21L] 夜会に忍び寄る影30

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Date: Tue, 7 Apr 2009 23:33:57 +0900
From: Subject: [KATARIBE 32218] [HA21L] 夜会に忍び寄る影30
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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[HA21L] 夜会に忍び寄る影30
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登場人物
--------
狭間全般Wiki - 夜会に忍び寄る影

    http://hiki.kataribe.jp/HA/?YakaiNiSinobiyoruKage


意識の混濁のなかで
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[Hisasi]  いけどもいけども闇の中
[Hisasi]  彼は夢を見ない。
[Hisasi]  だが、夢の中で処理されないあらゆることが、彼を蝕んでいた。
[Hisasi]  途切れた意識の奥底で
[Hisasi]  一人の子供が泣いている

 子供     :「ひっく……うぅ……」

[Hisasi]  灰色の髪、灰色の瞳、膝を抱えて、怯えるように泣いている。
[Hisasi]  『ねぇ……ウヤダ』

 子供     :「ひっ」

[Hisasi]  『逃がさない、あなたはわたしだけのもの』
      『……ぼくのにくはおいしかった?』
      『ユダ、ユダ、ユダ、裏切り者……』
      『お前だけ手に入れられるとおもうなよ』
[Hisasi]  あちこちで響く声
[Hisasi]  身じろぎした足元に落ちている肉片、血の感触

 子供     :「……うぁ」

[Hisasi]  いろんな声が流れ込んでくる、あらゆるものが流れ込んでくる
[Hisasi]  まざりあい、狂い、叫ぶ声が聞こえてくる。

 子供     :「…………う」

[Hisasi]  動けない
[Hisasi]  一歩も動けない、心の内の真っ暗な世界から

 子供     :「……て」

[Hisasi]  たすけて、と。叫ぼうにも
[Hisasi]  なにもない。

 子供     :「………………た」

[Hisasi]  そのとき
[Hisasi]  ふわりと髪を撫でられた気がした

 子供     :「…………え?」

[Hisasi]  目の前でブルネットの髪が揺れたような気がした
[Hisasi]  次の瞬間、ふわりと誰かに抱きしめられる感覚。
[Hisasi]  レニーやアイリス、セエレ達、ファミリーとも違う
[Hisasi]  見たこともない誰かの気配

 子供     :「……たすけて」

[Hisasi]  それが誰かはわからなかったけれど
[Hisasi]  抱きしめた腕は、狂いきった仲間達とは違うなにかがあった
[Hisasi]  返事はなかったけれど、抱きしめる腕はそのままで

 子供     :「…………」>しがみつくように

[Hisasi]  また意識が沈んでいった


[Hisasi]  目が覚めた。
[Hisasi]  正確には気を失っていた。

 ウヤダ    :「…………」

[Hisasi]  眠っていたわけではない、気を失っていた間は夢も見ない。
[Hisasi]  ただ、記憶のない息苦しい不快感に満ちているだけだった。
[Hisasi]  しかし、その中でひとつだけ
[Hisasi]  僅かに安らいだような奇妙な感覚が残っている。

 ウヤダ    :「…………なんだ」

[Hisasi]  だがそれは思い出せない。

 ウヤダ    :「……」>手を伸ばして、広げてみる

[Hisasi]  体はまだ動く、この体は自分の者のはず
[Hisasi]  そう、思っていた、そのはずだった。
[Hisasi]  だが、その人生は常に誰かに支配されつづけていた
[Hisasi]  自由なはずだった、一人で行きぬいた60年間も
[Hisasi]  全ては奴に把握されるまま、手の上で転がっていたに等しい


ウヤダの先行きは
----------------

 友霞     :「失礼します、今お時間よろしいですか?」
 ウヤダ    :「……」>ぎくり

[Hisasi]  一瞬、びくりとしたが
[Hisasi]  ユカタンの声だったので

 ウヤダ    :「ああ、今出る」

[Hisasi]  で、起き上がって
[Hisasi]  ドアをあけた。
[Hisasi]  会議の後戻る途中で気をうしなって暫くそのままだった。

[Hisasi]  1d6
[kataribe] Hisasi: 6(1D6) = 6

[Hisasi]  六時間ほど

 友霞     :「……お休みでした?」
 ウヤダ    :「……ああ、少し。もう起きた」
 友霞     :「寝汗、かいてます(ハンケチ取り出して額に手を伸ばす)」
 ウヤダ    :「……(一瞬びくりとしたが、素直にしたがう)」
 友霞     :「疲れ、たまってるんじゃないですか?」
 ウヤダ    :「…………ああ、最近は……特に酷い」

 ウヤダ    :「…………声が聞こえる、色々な声が」

 ウヤダ    :「それが、最近特に頻繁におきている」
 友霞     :「幻聴……やっぱり、しばらく休んだ方が」
 ウヤダ    :「…………」

[Hisasi]  ぎゅっと、拳をにぎりしめた。
[Hisasi]  このままでは足手まといにしかならないのは

 友霞     :「だって、幻聴とか普通じゃないと思います。それがしょっ
        :ちゅうって」
 ウヤダ    :「……ありもしない声が聞こえる、見えないものが見える」
 友霞     :「そんなの、おかしくなっちゃいますよ……」
 ウヤダ    :「…………」
 友霞     :「私がなったことあるわけじゃないですけど……そういうの
        :気になっちゃって、自殺しちゃう子だっているんですから」
 ウヤダ    :「…………俺は」

 ウヤダ    :「……壊れたくない」

 ウヤダ    :「負けはしない……」

[Hisasi]  ここらで、銀ちゃんがくるといいよ
[Hisasi]  そして、失礼しますといってでていうけどうっかりドアの前で聞い
      ちゃう

 SE     :コンコン
 ウヤダ    :「誰だ?」
 友霞     :「……でも、今みたいなうやださん、しんぱ……」
 銀二     :「ワシじゃ。……入っても良いかの?」
 ウヤダ    :「ああ、銀二か。入れ」

[Hisasi]  ほっとしたように

 銀二     :「がちゃり)おぅ、何じゃ、友霞ちゃんもおったか。ジャマ
        :して悪かったのぅ」

 銀二     :「出直した方が良いかの?……ちと長い話になりそうでの」
 友霞     :「い、いえ、私の用は、後でも……また、時間空いたら来ます」

[Toyolina] 別にやましいことはないけどソソクサ

 ウヤダ    :「話か……わかった。友霞、すまんな」

[Hisasi]  で、気になるんでうっかりドアの前!
[Hisasi]  ぱたん、とドアがしまって少ししてから

 ウヤダ    :「…………解析の結果か?」
 友霞     :(ドア締める直前)「かいせき……?」

[Toyolina] スタンバイ盗み聞き

 銀二     :「おぅ。それから、解析結果に基づく治療方法じゃ」
 ウヤダ    :「……治療?だが、俺はもう」

[Hisasi]  もう持たないんじゃねえのか?

 銀二     :「……分かっておったか」
 ウヤダ    :「幻覚と幻聴が……年末ごろからはじまっている、それが
        :どんどん回数が増えて、今は頻繁に起こっている」

 ウヤダ    :「……銀二」

 ウヤダ    :「俺は、もう持たないんだろう?」
 銀二     :「このままでは、な。……じゃが、治療方法が二つある。
        :どちらも荒療治ではあるがの……」
 ウヤダ    :「…………」>眉根を寄せた

[Hisasi]  なんだろう?

 ウヤダ    :「……それは」

 銀二     :「一つは、御主が以前ワシに言ったように、御主をクカラ
        :チャの一員として迎え入れること。もう一つは……クーネル
        :ダールの秘術を用いて、御主の身体と精神とを正常な形に
        :再構成すること」
 ウヤダ    :「それ、は……」

 友霞@ドアの外:(もた、ない……? え? さいこうせい?)

 ウヤダ    :「…………つまりは、再構成でなければどうしようもない
        :ほどに。俺の全ては歪められている、と。」
 銀二     :「うむ。……それは御主も感じておるのじゃろう?」
 ウヤダ    :「ああ……声が聞こえるだけじゃない、何かが俺の内に
        :混ざりこんでいる、そんな不快感をずっと感じていた……」

 ウヤダ    :「俺が感情を取り戻す前、人間らしさを麻痺させられていた
        :間から……それはあった、感じることができなかっただけで」

[Hisasi]  いまは色々とりもどしちゃったから理解できる。

 銀二     :「混ざりこんだまま、壊れないようにするには、吸血鬼の
        :一員となる必要がある。……じゃが、御主の感じる不快感や
        :幻覚、幻聴はそのまま……永久に、続くじゃろう……」

[Hisasi]  ヒドイコトされててもそれが酷いことと理解できていなかったかだ、
      それが普通と思い込んでいた。

 ウヤダ    :「…………」

[Hisasi]  ねぇ、うやだ。にがさないよ
[Hisasi]  うやだ、ぼくのにく、おいしかった?
[Hisasi]  あれを延々きかされつづけるんですか、、、

 ウヤダ    :「……今まで、散々いろんな死線をくぐってきた」
        :>ぼそり、と
 銀二     :「…………」
 ウヤダ    :「いつ死んでもおかしくないと思っていた、死は常に隣に
        :あって、それがあたりまえだった」

 ウヤダ    :「だが、いざ、目の前にすると」

 ウヤダ    :「……どんなことしてでも生きたい、と」

[Hisasi]  いつぞやシンシアがゆってたのと同じ言葉

 銀二     :「生きていれば、当然のことじゃよ」
 ウヤダ    :「俺は……消えたくない、奴の思うままでいたくない、
        :俺は……もう奪われたくない」

[Hisasi]  クカラチャになるのは選択のひとつなのだろう、少なくともずっと
      銀二といることができる。

 銀二     :「…………」

[Hisasi]  だが、奴に改造されつくした壊れかけの精神のまま、ずっと逃げ
      続けて苦しみ続けるのがいいのか
[Hisasi]  あるいは。
[Suo]    けど、壊れかけたまま、永久に苦しむことになる。……そう遠からぬ
      うちに、完全な滅びを願うことになるかもしれない
[Hisasi]  たぶん、壊れちまうよ。と
[Hisasi]  髭はいわなかったけど、内心そう思ってた。

 ウヤダ    :「お前が言っただろう、生きている限り……抗い続けろと」
 銀二     :「おぅ」
 ウヤダ    :「……俺は、消えたくない。奴に引導を渡す。なにもかも……
        :取り戻す」
 銀二     :「ならば……」

 銀二     :「一つ、言っておく。抗う方法は一つではない……」
 ウヤダ    :「……ああ」

 銀二     :「急に決めることは出来んじゃろう。……どうするか決まっ
        :たら、教えて欲しい」
 ウヤダ    :「…………わかった」

[Hisasi]  ここで、一瞬、ウヤダの目に違う色が浮かんだ

 銀二     :「……?」
 ウヤダ?   :「……ギンジ」

[Hisasi]  微妙に銀二のイントネーションが違う

 銀二     :「シンシア?」

 ウヤダ?   :「…………」

[Hisasi]  返事はない、だが、銀ちゃんの目を見てる
[Hisasi]  目の奥、ウヤダの灰色の目の向うに一瞬グリーンの瞳が見えた
      ような気がした

 銀二     :「シンシア、矢張り、そこにいるのか?」
 ウヤダ?   :「…………」>僅かに口が動きそうになり

[Hisasi]  すっと、気配が消えた

 ウヤダ    :「…………」>一瞬ほうっとした顔になり

 ウヤダ    :「……銀二?」

[Hisasi]  元の声

 銀二     :「おぅ、すまんのぅ」

[Hisasi]  ここで髭の言葉を確証する。
[Hisasi]  シンシアの気配が確かにウヤダの内から感じた、と。

 銀二     :「今、御主を通して、サーバとして使われている者が出て
        :来ようとしていたんじゃ……」
 ウヤダ    :「サーバ……」

[Hisasi]  なぜか
[Hisasi]  ブルネットの髪を思い浮かべた
[Hisasi]  なぜかしらないけど

 友霞@ドアの外:(うやださん……そんな、深刻なことに……しんしあ……?)

[Hisasi]  ぎゅっと抱きしめてくれた人がいたような気がした。

 ウヤダ    :「…………俺は、奴の『端末』のひとつ」
 銀二     :「ワシと同じクカラチャで……数年前に行方不明になって
        :おったんじゃが……」
 銀二     :「うむ」
 ウヤダ    :「……なに」

[Hisasi]  びっくり

 銀二     :「もしかしたら記憶の中にあるかもしれんが……ブルネットの
        :髪で緑の瞳の娘でのぅ」
 ウヤダ    :「……!」

[Hisasi]  驚いてる、明らかに

 銀二     :「矢張り、思い当たるところがあったか」
 ウヤダ    :「……曖昧にしか……わからない、ただ」

 ウヤダ    :「……恐ろしいものではなかった……溢れる声の中で……
        :その姿を見たようにも思う」

[Hisasi]  抱きしめてくれた気がする

 銀二     :「おそらくは……いや」

[Suo]    口ごもる

 ウヤダ    :「銀二?」
 銀二     :「すまんのぅ。……言って良いものか、迷ったでのぅ」
 ウヤダ    :「……言ってくれ」

[Hisasi]  覚悟するぜ
[Hisasi]  どんなことだろうとな

 銀二     :「……おそらく、御主の肉体と精神の全情報は……シンシアの
        :中に格納されてるのであろう」
 ウヤダ    :「………………」>なんとなく予想はできる、奴のことだから。

[Hisasi]  きゅ、と手を握り締めてる。

 銀二     :「今のは……いわばその逆流現象とでも言うものじゃろうな……」

 銀二     :「それから……一つ、頼みたいことがある……」
 ウヤダ    :「……なんだ?」
 銀二     :「御主を再構成させるときには、御主と、シンシアを融合
        :させて再構成させることになるじゃろう」
 ウヤダ    :「!」

[Hisasi]  流石にそれは驚いた。
[Hisasi]  悪魔合体ですね
[Hisasi]  コンゴトモヨロシク

 友霞@ドアの外:(? ゆう……ご? 融合……?)
 銀二     :「ハワード殿の言葉じゃがのぅ。……御主の精神がベースと
        :なるじゃろう。……じゃが、シンシアの記憶のいくらかを
        :御主が受け継ぐことにもなるかもしれんが……」

 銀二     :「もし出来るのなら、消さないで、持っていて貰えんかの?
        :……無論、断る権利もある」
 ウヤダ    :「…………シンシアは、お前の仲間だろう」

 ウヤダ    :「ならば、その残った心と、共に」
 銀二     :「仲間、というより、娘のように思っておったよ。……無論、
        :今でも」

 銀二     :「一度に色々言われて困るかもしれんが……すまんのぅ」
 ウヤダ    :「…………いや、終りではないならば、なによりも」

 ウヤダ    :「全ての元凶を断つ」

[Hisasi]  モローですね

 銀二     :「おぅ。……尤も、タダで終わらせてやる気は無いがのぅ」
 ウヤダ    :「…………」>手を差し出した

[Hisasi]  がしっと、つかんでやってくれ
[Suo]    がしっと掴むよ
[Hisasi]  で、突き止めるためのハッキングさせてくれというのもいっといてくれ

 銀二     :「それから、モローの居場所を突き止めるための方法が見つ
        :かったんじゃが……御主にかなりの負担がかかることになる
        :じゃろう」
 ウヤダ    :「……構わない」

 友霞@ドアの外:(ふたん……)

 ウヤダ    :「これ以上、奴をのさばらせることは出来ない」
 銀二     :「御主を通じて、逆探知を行う」
 ウヤダ    :「……俺を?……なるほど、端末を通じて、か」

[Hisasi]  自分が端末になってる字画はある
[Hisasi]  自覚

 銀二     :「御主を通じて、モローが出てきたことがあったじゃろう。
        :……あれの逆をやるんじゃ。場所を突き止めるだけじゃから、
        :もう少しは楽だと思うがの」
 ウヤダ    :「ああ、なんとしてでも……」

[Hisasi]  これで場所割ってあとは円卓&夜会軍団突撃でシメって感じでいい
      かな、と。
[Hisasi]  PL的提案
[Suo]    うむ
[Hisasi]  派手な立ち回りは銀ちゃんやUSBさん達に任せる
[Suo]    そしてウヤダさんは悪魔合体で両性具有に……?
[Hisasi]  ボディがシンシアで、精神がウヤダのベースになるので。
[Hisasi]  そのままくっつけたら女の子になってしまう

 #くろーだ  :「私の!私のウヤダ君が女体化してしまった……(さめざめ」

[Hisasi]  なくなよw

 #くろーだ  :「せめてオプションで百合ぼ」
 #れんか   :「それ以上言っちゃいけません!」

[Suo]    その後、クローダとササロワは三日三晩泣き通したとか何とか

 ウヤダ    :「…………銀二」>ぽつりと
 銀二     :「何じゃ?」
 ウヤダ    :「……俺はお前の家族、だよな?」
 銀二     :「無論じゃよ」
 ウヤダ    :「……ああ」

[Hisasi]  ぎゅっとしがみつかれました(またかよ、この子は、、
[Hisasi]  大丈夫折らない

 銀二     :「…………」
 ウヤダ    :「諦めない……最後まで」
 銀二     :「なら……ワシも一緒に戦うぞぃ」
 ウヤダ    :「……ありがとう」

[Hisasi]  これで話終わってでていこうとしたらユカタンいたー、ですか。
[Toyolina] 居たー

 銀二     :「がちゃり)……む」

[Suo]    出てきた
[Hisasi]  ドアに張り付いてたら押し出される形・

 友霞@体育座り:(俯いたまま)

[Toyolina] さすがにドアに張り付いてはw

 銀二     :「聞いておったか……?」
 友霞     :(頷いた)

 友霞     :「すみません……気になって、動けなくて……」
 銀二     :「ウヤダの肉体も精神も、危うい段階にまで行っておる。
        :……助ける方法はそう多く無いんじゃ……」
 友霞     :「負担……かかるって。それで、うやださんは、助かる、
        :んですか? 幻覚とか、幻聴とかそんなのもなくなる、
        :んですか?」
 銀二     :「二つの方法のうち、一つは助かる。幻覚も幻聴も無くなる」
 友霞     :「再構成っていう方……」

 友霞     :「……うやださんが、辛くない方がいいです」
 銀二     :「そうじゃ。再構成じゃ。……サーバ……いや、シンシアに
        :保存されたデータを元に、ウヤダの肉体と精神を歪みの無い
        :形で再構成する」

 銀二     :「再構成が……結果としては一番辛くない方法じゃな」
 友霞     :「……何かあるんですか? その……不都合なのとか」
 銀二     :「今のウヤダのまま再構成できるという保障が無いこと
        :……それから……今のウヤダは一度……再構成の過程で、
        :死ぬことになる……」

 銀二     :「死ぬことになるのは、吸血鬼となる方も変わりは無い……」

[Hisasi]  どっちにしても一度死ぬ

 友霞     :(息をのんだ)「……死ぬ、のは……避けられないんです、
        :よね……」
 銀二     :「うむ」
 友霞     :「だったら、やっぱり……辛くないのがいいです。だって、
        :うやださんは生きたいって」

 友霞     :「あんな……辛いのとか、理不尽なのは、もう最後に……
        :してほしいです」
 銀二     :「同感じゃよ」
 友霞     :「私、何も出来ないから……」

[Toyolina] そのまま顔を伏せて泣き出してしまった
[Toyolina] 銀ちゃん悪くない
[Hisasi]  女の子泣かしたように見える

 銀二     :「……そんな事無いぞ。……ウヤダが正気を保っておれた
        :のは、御主がついててくれたのも大きいじゃろう」
 友霞     :「……だったら、嬉しいです」

[Toyolina] 確かにくっつかれたり胸に顔埋めたりされましたが

 銀二     :「……あともう少しじゃ。あと少しで、全てにケリが付く」
 友霞     :「……はい」

[Suo]    モローを討てば

 銀二     :「ステファン・モロー……奴を討てば、ケリが付く……」
 友霞     :「はい」

 友霞     :「銀二さん……よろしくお願いします」
 銀二     :「おぅ」

[Toyolina] 銀ちゃんの口調とかさっきの内容からは銀チャン側の問題が把握
      出来なかった。あとウヤダさんの方で頭いっぱいでしたJC
[Hisasi]  うむ
[Hisasi]  ウヤダは死ぬ
[Hisasi]  これがズドンときているね。
[Hisasi]  このあとユカタンにちゃんとはなさなければいけないな
[Hisasi]  ホントのことを。
[Toyolina] でっすね
[Hisasi]  サヨナラをいっておかないとね
[Hisasi]  キャリーや仲間にも


時系列と舞台
------------
3月

解説
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どうあってもウヤダは一度死ぬことになる。

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