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Date: Tue, 7 Apr 2009 23:07:51 +0900
From: Subject: [KATARIBE 32215] [HA21L] 夜会に忍び寄る影27
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20904070707v69e944d0x5f48190d109aceda@mail.gmail.com>
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Web: http://kataribe.com/HA/21/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/32200/32215.html
[HA21L] 夜会に忍び寄る影27
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登場人物
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狭間全般Wiki - 夜会に忍び寄る影
http://hiki.kataribe.jp/HA/?YakaiNiSinobiyoruKage
蒼助に下る指令
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[arca] ここはあいているようだ
[arca] ---どこかの個室
[arca] 部屋には机と配線が一つ伸びた端末画面が一つ
[arca] 配線は不可思議なほどうねり、床に潜っている
蒼助 :「……」
[arca] 突然光が射し、光と共に人影が一つ部屋に入る
[arca] コツコツと踵をならし、暗がりに溶込むような黒のスーツを身に
纏った男
SE :ヴゥン
[arca] 男の進入を察知した端末に光が灯る
[arca] 『……、……2ND Salon.……、……』
蒼助 :「……」
???@端末 :「ーーー、おはよう蒼助」
蒼助 :「おはよございます。黒子」
黒子@端末 :「三分前の提示報告を拝見した」
黒子@端末 :「非常に面倒な事だ」
蒼助 :「……」
黒子@端末 :「ステファン・モロー。知っての通り、ブラックリストの
:常連だ。そして、ここ最近の行動には目に余るものがある」
黒子@端末 :「彼の抹殺に対する優先順位は今いくつかな?」
蒼助 :「第11位です」
黒子@端末 :「一位に修正しておきなさい」
蒼助 :「了解しました。柴達にもその様に。……第三種遭遇時の
:クリアランスは?」
黒子@端末 :「許可する。方法は厭わない」
黒子@端末 :「彼は今、世界に火種を巻こうとしている。……出来るなら
:その後衛も、今の内に摘んで欲しい」
蒼助 :「可能な限り」
黒子@端末 :「頼んだよ。以上だ」
[arca] その言葉の後、端末の電源はぷつりと切れた
[arca] 辺りに闇が戻る
蒼助 :「クリアランス(一掃)の許可……いや、オーダーか?」
SE :カチリ
[arca] 火花が散り、紫煙の火が灯る
蒼助 :「ふぅー……。……しかたのない事だ」
[arca] 一服の後、男は部屋から姿を消した
[arca] こんな事があった
[arca] 本拠地を見つけてロケランを射ち込むでござる
[arca] 可能なら
[Hisasi] 本拠地がどこにあるやら
[arca] 今まで人(ウヤダ)任せだったけど自分でで探し出します
[arca] 円卓や警察にもそれとなく催促をするかも
[arca] まだサーカスに居るんですかねモローは
[Hisasi] いたりいなかったりします
[arca] じゃあ本拠地では無いのかな
[Hisasi] 黙ってやることやってりゃ割と文句言わないらしいので
>サーカス
[Hisasi] むしろサーカスを隠れ蓑にして
[arca] 最近のスタンドプレーからサーカスとはある程度距離を置いて
いるのではと推測している事にしよう
[Hisasi] うに
[Hisasi] 明神の闇からも手を引いている
[Toyolina] え、そうなの(´・ω・)>手を引いている
[Hisasi] いや、あっちの黒幕の魔女にはもうちょっかいだしてない
[Toyolina] 今HA21で言及しようとしてたところだったのだ
[Hisasi] 夜会は狙うから安心して^^
[Hisasi] (安心、、、)
[Toyolina] 安心w
[arca] 殺す前に話してくれないか聞いておこう
[arca] それで明神の事を少しでも話してくれるとやりやすいぜ
[Hisasi] おういえ
[arca] 死んでくれるかは怪しいけどね!
[Hisasi] 黒幕の魔女倒した時にモローの情報を出そう>蒼助さんに
[arca] 魔女を倒すのが先か
ウヤダの内に潜む
----------------
[Hisasi] さて、カトレアたん。
[TK-Leana] にょ
[Hisasi] 髭が密かに声をかけました
ハワード :「ちょっと、お話が」
[Hisasi] 解析データの入った水晶玉片手にひそひそと
カトレア :「なんじゃら?」
ハワード :「……彼の内のゴミソースや送受信ログを洗っていたん
:ですがね」
[Hisasi] で、映し出されたある波長
カトレア :「うん?」
[Hisasi] 精神波のようなもの、もちろんウヤダのものと
[Hisasi] もうひとつ微かな揺れがある
カトレア :(眉根を寄せて、注意深く見る)
ハワード :「微弱ですが、彼の内にもう一人の精神波が存在します、
:非常に僅かな断片ですが」
カトレア :「誰かが混じってる?」
ハワード :「これは既存のスイッチのものともまた違う……僅かに
:流れ出たログに混じって彼の内に居る者と思われます」
ハワード :「過去ログ辿っていくと……この波が出現し始めたと思わ
:れるのが三年ほど前です」
[Hisasi] シンシアが失踪したのは三年前
カトレア :「三年前、か……」
カトレア :「シンシアちゃんかな」
ハワード :「以前だしたサーバの情報では、本体の精神波はフラット
:でした」
ハワード :「その際に破壊されなかった一部がログのゴミに混じって
:彼に流れ込んだ……というのも、ないわけではありませんね」
[Hisasi] ふむ、と
[Hisasi] でも、あんまり言うと元に戻せるんじゃとか思われても厳しいす
ハワード :「恐らくは、このとき旧サーバから新サーバへと移行した
:ものと思われますね、その際のドサクサにまぎれてのもの
:でしょう」
カトレア :「なるほどねえ……」
[arca] ド根性精神
ハワード :「……そこで、ね、これとは別に、ちょっと思い経ったん
:ですよ」
ハワード :「新サーバの彼女は暗号化やセキュリティがかなり厳しい
:ものになって分析も困難ですが」
カトレア :「ふむ」
ハワード :「旧サーバのほうを彼を通じてハッキングできないものか、と」
[Hisasi] ハワたんが旧サーバの氷割って穴あけるからカトレアたん中身ぶち
ぬいてきてくんない?
カトレア :「そりゃまあ、無理じゃないだろうけど……」
ハワード :「……無論、アレのことですから防護システムなりカウンター
:なり仕掛けてるとは思いますが」
[Hisasi] 旧サーバから場所を割って、攻め込む。
ハワード :「まぁ、流石に強引ではあると思いますが……彼自身をハッ
:キングの端末にするようなものですし。」
カトレア :(頷いて)「負担が大きくないかと思うんだよね」
ハワード :「……ええ、それに、まだ告げてないようですし」
[Hisasi] 壊れるよ、と
カトレア :「あたしに、うやだんを使い捨ててモローを潰せっていうの?」
[TK-Leana] 旧サーバってウヤダンだよね
[Hisasi] いや、旧サーバはエキドナ
[Hisasi] 新サーバがシンシア、と
[Hisasi] 端末がウヤダン
[TK-Leana] おっと、まあどちらにしても負担が大きいというのはあれか
[Hisasi] うん
[Hisasi] 本人がやる気になってやってくれってゆーならやるというレベル
ハワード :「そうはいいませんよ……ただ、手段の一つとしてですね」
カトレア :「うやだんは、うんと言うね」
ハワード :「……でしょうね」
カトレア :(窓の外に目をやって)「……あたしはさあ、うやだんの
:味方になっちゃろうと思ったんよね」
ハワード :「はい」
ハワード :「…………使い潰されると知っても、彼はやるというでしょ
:うね。自分の安否はともかくとしてでも」
カトレア :「……どっちにしても死ぬからって言われたらさ、止めら
:れないよね」
ハワード :「……死なせたくはない、と」
[Hisasi] でも、ほっといても。とは髭は言わない
カトレア :「それが、あたしの行動原理だから」
カトレア :「こいつら死んじゃったら惜しいなあって思ったんだよ、
:見てて」
ハワード :「…………わからなくもありませんが」
[Hisasi] こんなダメダメの髭のネグレクトでも娘達は可愛い、嘘じゃないって
カトレア :「……あ〜、ちくしょう」
ハワード :「…………」>ふむ、と腕組みしてる
[Hisasi] どうしたもんかな、と
カトレア :「こんなことなら、とっとと血族にしちゃっときゃよかっ
:たよ、もう」
[TK-Leana] がりがりと頭掻いて
ハワード :「……彼の情報は全て新サーバに蓄積されている」
カトレア :「そいつでもって再構築でもする?」
ハワード :「これをなんとしてでも手に入れれば、その情報から彼を
:組みなおすことは可能です。全く同じではありませんが、
:ゼロではない」
カトレア :「ようし、じゃあそれでいこう」
ハワード :「天文学的な時間をかけるよりは確実さは増します、彼の
:内にあるもう一人のクカラチャの女性の意識とをあわせれば
:……個別ではありませんが双方の意識をひとつで生きながら
:えることもできるかもしれない」
カトレア :「あはは、こりゃ困ったね。アニーにごっつい恋敵が出来
:るってわけだ」
ハワード :「体の元は女性のほうを変換をかける方式でいけば、手を
:加える過程はぐんと減ります」
カトレア :「……ま、決めんのはうやだんだ。うやだんの人生だからね」
ハワード :「八方丸く、、、とは行きませんが、惜しい人を亡くさない
:方向でいくなら、一番マシな案でしょう」
カトレア :「……無難だわな」
ハワード :「先にクカラチャの彼に話しておきますかねぇ」
[Hisasi] でも、シンシア復活するわけじゃないし、そのままのウヤダんが
再生できるわけでもないから期待しすぎんなよ、とも
カトレア :「メンタル面全部銀ちゃん任せってのも、どうかと思うけど
:……大丈夫かな、あの子は丈夫そうに見えるけど」
ハワード :「正直、ざっと見た感じですけど。あの人幼いですね」
[TK-Leana] あ、この場合カトレアの言うあの子は銀ちゃんのことです
[Hisasi] おうけえ
[Hisasi] じゃあ上のなしで
ハワード :「どうでしょうねえ、キレたらアレっぽいタイプに見えます
:が。それなりに生きた夜族ならそれなりに割り切ってるん
:じゃないですか?」
[arca] 蒼助もニヒルにフォローすます
カトレア :「ん〜、悟ったように思いこんでるんじゃないかと思うん
:だよね。どうも」
カトレア :「まあ、いいか」
[Hisasi] じゃあ、次に銀ちゃんに話すとこで
ハワード :「…………思い込んでいるうちに真実になることもあり
:ますよ」
カトレア :「仏教で言う魔境だよ、それじゃ」
ハワード :「長い時間があれば……もっとも、ここらの人たちは長生きの
:人が多そうですが」
カトレア :「時間が解決してくれるもんってのは、存外に少ないもんだよ」
ハワード :「……解決したつもりになっている、気持ちだけ」
ハワード :「だが、内心では未だに燻っている、というところでしょうかね」
[Hisasi] パイプに火をつけて
[Hisasi] このオッサンも燻っているはず
ハワード :「だが、時は惨いものですから。跡形もなく変わります、
:なにもかも」
ハワード :「終わらないものはない、終わったものは還らない。いつ
:までもあり続け成長し続けるものなどないんですよ、アレは
:それが未だに理解できずにいる」
カトレア :「個体にそれ求めちゃうとねえ」
[arca] 老人が集まるとこう言う話になるんだな……
[Hisasi] まあ、二人ともいい歳
時系列と舞台
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3月
解説
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