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Date: Sun, 22 Feb 2009 08:45:17 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32172] [HA21L] 『迷宮』ラギ女編:第二の錠前
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20090221234517.77E60306801@www.mahoroba.ne.jp>
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Web: http://kataribe.com/HA/21/
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2009年02月22日:08時45分17秒
Sub:[HA21L]『迷宮』ラギ女編:第二の錠前 :
From:matuya
[HA21L]『迷宮』ラギ女編:第二の錠前
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登場人物
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クリス
:魔鍵の所持者。今はまだ。
●力を欲するならば
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[matuya] クリス君は夜のおでかけ。
[matuya] 鍵の力を確かめに。
[matuya] 問題は
[matuya] 私がよく考えてないことだ。
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[matuya] 空き地。
[matuya] 今時そんなものがあるのか知らないが。
クリス :(土管に腰掛ける)
クリス :「いよいよ決戦ですね……」
:「みなさんはきっと一緒に来ると言う」
:「……危険なのに」
[Toyolina] #今なら空き地いっぱいあるかも!ディベロッパーが倒産しちゃって!
クリス :「私に、皆さんを守れるだろうか」
[matuya] #工事途中とか結構ありますね。
声 :『力が欲しいか?』
クリス :「そうですねえ……。必要です」
:(手首に触れて)
クリス :「――あなた、鍵なのでしょう?」
:「私に力を貸してくれて、どういう得があるのです?」
声 :『力が欲しいならば、開け。第二の錠前を』
クリス :「……あまり会話が成立していませんね」
:「いったい錠前は幾つまであって、
: あなたが大きくなってるのはどういうわけです?」
声 :『…………』
クリス :「個人的な幻覚だったらどうしよう」
:(土管の上で足をぶらぶらさせる)
クリス :「……まあ、でも。
: やれることをやらずに後悔する訳にもいきませんからね」
クリス :(スカーフを解いて手首をあらわにする。
: 鍵は奇怪な刺青のように、左肘まで達している)
クリス :「『第一の錠前』」
:「――解放」
[matuya] 左目に手を伸ばす。鍵穴と化した瞳孔に鍵をさしこむ。
[matuya] カチリ
[matuya] いつかと同じように、クリスの前に、白く輝く扉が出現する。
クリス :「…………ふう」
:「呼び出して閉じておくことは可能ですね――何とか」
:「……で、第二の錠前はどこだと?」
クリス :(左胸を押さえる)
:「……ぐう」
[matuya] はだけた胸元、心臓の上にぽっかりと、新たな鍵穴が開いている。
クリス :「これですか」
[matuya] #まわしますか。まわしませんか。
クリス :「……何が起きるか知らないと、また誰かを――危なくする」
[matuya] だがこれは危険なことではないのか。
[matuya] 何か自分は大変なものに手を出しているのではないか。
クリス :(胸元に伸ばした手が、震える)
:「…………」
:「……『第一の錠前』、閉鎖」
[matuya] すう、と白い門が虚空に溶けてゆく。
クリス :(土管の上に転がる)
クリス :「勇気。勇気――わたしはダメなやつだ」
時系列と舞台
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2009年2月
解説
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少女はあまりにも疑うことを知らない
次回「ラギ女編:あばかれる秘密」
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Matuya
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