[KATARIBE 32163] [HA21L] 『迷宮』魔術編:潜入捜査後始末

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Date: Sun, 22 Feb 2009 08:35:56 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32163] [HA21L] 『迷宮』魔術編:潜入捜査後始末
To: kataribe-ml@trpg.net
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2009年02月22日:08時35分56秒
Sub:[HA21L]『迷宮』魔術編:潜入捜査後始末:
From:matuya



[HA21L]『迷宮』魔術編:潜入捜査後始末
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登場人物
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ジョシュア・フレミング
  :英国魔法庁一級導師。教師道は諦観と見つけたり。
乃藤礼門(ないとう・れいもん)
  :AbyssDiver。いきなり敵地に放り込まれたら怒っていい。


●乃藤礼門と乙女の園
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[matuya]  そろそろレイモンのほうを進めていくと、
      なにか絡みが出てくるんじゃないかと思ったのだ。 
[matuya]  あれだ。レイモンをラギ女内に呼んじゃうと
      目撃されて後々に繋がりそうだな。 
[Toyolina] 男子が! 
[matuya]  先生の知り合いで。だめか。おぜうさま女子高だもんな。 
[TK-Leana] うむ 
[matuya]  だがジョシュアさんは気にしてなかった。 
[TK-Leana] なんも考えずに呼んで門前払い喰らいました 
[matuya]  ががーん。 

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[matuya]  ラギ女付近。学校の女子がよく立ち寄る喫茶店。 
[matuya]  午後3時。 

 ジョシュア  :「すまない。そういうものだとは思わなかったよ」 
 礼門     :「いや、まあお嬢様学校ですからね」 
 礼門     :「痴漢と間違えられて追いかけられた時には
        : ちょっと泣きたいと思いましたけど」 
 ジョシュア  :「実はもしかして僕は、
        : わりと珍しい立場にいることになるのか……」 
        :「あんまり嬉しくないんだけどね」(ちょっと疲れた感じで) 
 礼門     :「男性の教諭も少ないでしょう、葛女だと」 
 ジョシュア  :「そうなんだ。なんだかこう……
        : 女性ばっかりのところで見る女性と言うのはそのなんだ」 

 ジョシュア  :「……物事には裏表があるよね」 

 礼門     :「ああ」 
         :「日本には秘してこそ花と言うことわざがありますね」 
 ジョシュア  :「その心をみんなが思い出してくれればいいんだが」(嗚呼) 

 ジョシュア  :「さて――。呼び立てたのは他でもない」 
 礼門     :(軽く姿勢を改める) 
 ジョシュア  :「報告書は受け取っているが、やはり生の印象が聞きたくてね」 
             :「あと。現場から回収された血と、塵の分析結果。
        : それとプログラムについての調査内容だ」 
 礼門     :「なにか新しく分かったことが?」 
 ジョシュア  :「血については――あれはおそらく荒吐のものだろう」 
        :「現場報告を聞く限り、致死量に達する出血だと思うのだが
        : ……まあ、魔術師は分からないな」 
 礼門     :「やはり……あそこの防御は破られていたわけですね」 
 ジョシュア  :「そうなる。彼は儀式中、もしくは儀式後に何者かによって
        : 襲撃されたようだ」 
 礼門     :「その儀式と言うのが、プログラムの?」 
 ジョシュア  :「そう。あれはパズルボックスの解析、および制御を目的とした
        : プログラムに違いない」 
 ジョシュア  :「プログラムの状態は完了。
        : すなわち彼は儀式を完遂したということになる」 
 礼門     :「それじゃあ……でも、彼は死んでいる可能性が高いんですよね」 
 ジョシュア  :「そうなんだよ。あの室内にパズルボックスが無いのはおかしいし
        : 彼の死体がないのもおかしい」 

 ジョシュア  :「そこでさらに問題が一つあってね」 
 礼門     :「まだなにか?」 
 ジョシュア  :「あの部屋にパーツが沢山あったじゃないか。人形の」 
 礼門     :「ああ……ありましたね」 
 ジョシュア  :「君の調査後に協会の回収班が出かけていって、
        : あらいざらい攫ってきたらしいんだが」 
 ジョシュア  :「パーツを組んでみたら、荒吐醒一郎みたいになった」 
 礼門     :「! でも魔術師なら、自分の予備を用意するのは
        : そう珍しいことじゃない。それを転用した、というわけでは?」 
 ジョシュア  :「――つまり。荒吐が存在として死んでいる
        : という可能性についても、極めて怪しいわけだ」 
 礼門     :「そうか。いや、しかしそれだけのものを用意するには、
        : あのマンションにあった施設だけでは……」 
 ジョシュア  :「そうなんだ」 
        :「彼には資金、資材の提供者がいた可能性が極めて高い」 
        :「そして、例の塵が、それに関連する可能性は相当に高い」 
 礼門     :「その塵についての分析は、終わったんですよね」 
 ジョシュア  :「分解の度合いが極端で、わかりにくかったけれどね。
        : まず日本人だった。それと魔術的な防御の痕跡があった
        : ――まあ意味はなかったようだが。
        : 流儀としては我々に近いものだと思う」 

 ジョシュア  :「おそらく荒吐は当初から、吹利で事を行うつもりだったのだ。
        : その受け入れを行った者たちがいる」 
 礼門     :「ふむ……」 
        :「彼の経歴に、そう言った組織との接触があった形跡は
        : ありましたっけ?」 
 ジョシュア  :「難しいな。彼はその経歴の大半で、独立した魔術師だった。
        : プログラマとしては多方面に交流を持っていたようだが」 
 ジョシュア  :「だが、ものが特殊なだけに、流れを追って追えないことは
        : ないだろう。それはこちら側で担当する」 
 礼門     :「ネットワークを経由していた接触であれば、彼の専門分野のはず
        : 大丈夫でしょうか」 
 ジョシュア  :「そっちは負けるね。明らかに。だから材料の線から追う。
        : ホムンクルスをこれだけ作るとなると、色々必要だ。
        : 水銀なんて100Lくらい必要だよ」 

 ジョシュア  :「そしてレイモン、君には他の調査をひとつ頼みたい」 
 礼門     :「なるほど……わかりました。それで、私の方は何をすれば?」 
 ジョシュア  :「パズルボックスが開かれた可能性について、
        : 我々は考慮に入れねばならない」 
 ジョシュア  :「つまりそこから何かが現れている可能性を考慮せねばならない」 
 礼門     :「確かに儀式が成功しており、荒吐も生きている可能性がある以上
        : 楽観視はできないでしょうね」 
 ジョシュア  :「……というわけでこの街で最近、怪しげな事件や目撃例がないか
        : 追っていたんだがね」 
 ジョシュア  :「多いんだよ。なんなんだねこの街」 
 礼門     :「ですよね」 
 礼門     :「もともと、ここはあるものを封印するために
        : 作られた都なんですよ。恐らく、そうした怪異の多さでは
        : ロンドンやアーカムにも匹敵するかと」 
 ジョシュア  :「封印、解けかかってるんじゃないかね」 

[TK-Leana] # アーカムあったっけ、狭間世界に 

 礼門     :「そういう話も聞きますね」 
 ジョシュア  :「なにせいまの女子高にしたって、
        : 地下深くに冥府に繋がる穴があるとか、
        : そんな七不思議があるんだよ。
        : 七不思議ってそんなすごいもんじゃないだろう、普通」 
 ジョシュア  :「まあ……ジョシコーセーの罪のない噂話はともかくね」 
 礼門     :「あはは。まあ、吹利じゃ良くある話ですよ」 
 ジョシュア  :「それは何だかおかしいな。ともかく、ここまで怪しいのが多いと
        : 見分ける才能が必要だと思うんだ」 
 ジョシュア  :「おそらく他世界の存在だからね。周囲に放つ固有次元振動が
        : 違うと思う」 
 礼門     :「ふむ、そういうものなら、確かにこの街にも
        : あんまりないでしょうね」 
 ジョシュア  :「つまり――ええとなんだ。具体的に言うとなんだか心苦しいが、
        : うろうろして反応を調べてほしいんだ」 
 礼門     :「……場所の特定は、無しでですね」 
 ジョシュア  :「そうだなあ。でも調べた感じ、最近は葛城市内で
        : 事件が多いみたいだね」 

[matuya]  #さて。これで他世界のひとたちが網にかかるな。 

 礼門     :「わかりました。ええ、いきなり敵の本拠地に
        : 忍び込めといわれるよりかは気が楽ですとも」 
 ジョシュア  :「あー。あれはすまなかった。なんだかもらった資料に
        : 君は潜入探査のエキスパートみたいな記述が」 
 礼門     :「まあ、専門と言えば専門でしたが」 
        :「流石に、魔術師のすみかにそれと分かって侵入した経験は
        : あまりありませんでしたよ」 

[TK-Leana] # いつも遺跡とか中心ですから 

 ジョシュア  :「まあ、君の塵をひろってくる羽目にならなくて幸いだったよ」
        :(笑い) 
 礼門     :「あはは」 

[matuya]  #そんなこと笑いながらいうなこのエゲレス人め。 
[TK-Leana] # まあ、過ぎたことだし大事なかったんでいいか 
[TK-Leana] # あの罠ならどのみち感知は出来てたし 
[matuya]  #よかったよかった。 
[TK-Leana] # 礼門も思いのほか軽かった 

 ジョシュア  :「さて。僕はなんだかネンガジョーとか言う
        : 儀式をやらねばならない」 
 ジョシュア  :「教師というのは魔術師よりも忙しいものなんだなあ」 
 礼門     :「最近は年賀状も電子化が進んでて、出すのと言えば
        : 企業と仕事関係くらいみたいですけどね」 
 ジョシュア  :「そうなの!?」 
 礼門     :「それでも、部活動の持ってる先生よりは楽なんじゃないですか?
        : あれって、完全サービス残業でしょう」 

[TK-Leana] # 若い子だと、普通に年賀メールばっかりなんじゃないかな 
[TK-Leana] # 妹は、今年には何も書いてなかった
 
 ジョシュア  :「なんだか生徒たちが私に出すから、
        : 横文字でネンガジョーくださいねー
        : かっこいいしー絶対ですよ、と言うんだ」 
 礼門     :「ああ。出されたら返すのが礼儀ですね、確かに」 
 ジョシュア  :「というわけでなんと言うか忙しくなった。
        : 本分は協会の魔術師だが、仮の立場だからと言って、
        : 今の仕事もおろそかにはできない」 
 礼門     :「わかりました。では、調査はこちらで進めておきます」 
 ジョシュア  :「よろしくお願いします」 

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[matuya]  年が明けた任意のタイミングで、礼門は異界人該当者、
      もしくはドラゴンと接触しても構わない。 
[matuya]  尚、異界人該当者には、睦生が含まれる。 
[TK-Leana] ドラゴンと接触してから異界人にがスムーズなラインか 
[TK-Leana] 死なないように祈りつつ 
[matuya]  わあw 

時系列と舞台
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2008年12月末

解説
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そは謎めく学び舎 とても古きが故に
次回「ラギ女編:葛城女子高不思議探訪」
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Matuya



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