[KATARIBE 32162] [HA21L] 『迷宮』ラギ女編:異界の池

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Date: Sun, 22 Feb 2009 08:34:44 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32162] [HA21L] 『迷宮』ラギ女編:異界の池
To: kataribe-ml@trpg.net
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2009年02月22日:08時34分44秒
Sub:[HA21L]『迷宮』ラギ女編:異界の池:
From:matuya



[HA21L]『迷宮』ラギ女編:異界の池 
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登場人物
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乃依枝四深(のえぐさ・よみ)
  :胸に似合わず懐が広かった。
稲浪睦生(いななみ・むつき)
  :居候が二匹になったマブダチが心配。
クリス
  :居候殿下。職もなければビザもない。
アスト
  :無職馬つき。精霊騎士改めタダの騎士。


●扶養プラスワン
------------------

 睦生     :「……アストさん達、これからどうするんですか?」 

[Hisasi]  ふと、落ち着いた頃に。 

 アスト    :「自分たちはドラゴンを追って来たのです。
        : あれを退治しに行くであります」 
 睦生     :「それは……そう、だと思うんですけど」 

[Hisasi]  当面の生活とかどうするんだろうなぁ 
[Hisasi]  ヨミのお家なら大丈夫だと思うけど…… 
[matuya]  #あんまり甘えてもいられないし。 
[Hisasi]  #でも、そのことについて強くツッコミをいれられる睦生ではなかった。 
[Hisasi]  #馬とか、鎧とか当面の服とか、、、
      ご近所のこととかどうするんだろう、どうにかなるかな(楽観的 

 クリス    :「……しかしあれは強敵です。
        : 腰をすえて掛からねばなりませんよ」 
 睦生     :「…………できれば、協力したいです。
        : というか…………知りたいんです、私」 
 クリス    :「知りたい……? ああ、その」>キーホルダーに眼をやる 
 睦生     :「……はい」 

[Hisasi]  #きゅっとキーホルダー握って 

 アスト    :「ですが殿下、このような方を巻き込んでは――」 
 四深     :「もう充分巻き込まれてるって」(部屋に入ってくる) 
 睦生     :「……あ、ヨミ」 
 クリス    :「睦生さんは前に、貴方の一撃をそらしてのけましたよ」
        :(くすくす) 
 アスト    :「――なんですと!?」 
 アスト    :「こんな、たおやかな女性にそのような事が……」(ううむ) 
 クリス    :「……ええ。四深さん。
        : 私は貴方たちをすっかり巻き込んでしまった」 
 睦生     :「……え、いえ、その(汗)」 

[Hisasi]  どうやって逸らしたとか言われると返答に困るけど 

 四深     :(補充してきた木の菓子皿とみかんざるをこたつに置き)
        :「気にすんな。乗りかかった船だ。最後まで乗ってやるさ。
        : ……私は何もできないけどさ?」(笑う) 
 睦生     :「ヨミは……頼れるよ。みんながやる気になったのも、
        : ヨミの言葉が大きいもの」 

[Hisasi]  ばしっときめてくれるもの、ヨミは 

 四深     :「ドラゴンだってほっといたらこっちが危ないんだ。
        : どうせ危ないなら関わっときたいからな」 

[kurov]   みかんむきむき
 
 クリス    :「わかりました。もう、すみませんとは言いません。
        : ただ、ありがとう」 
 四深     :「なんか、照れるな。まだまだ、これからだろ?」 
 睦生     :「うん」 
 アスト    :「自分も――みなさん、よろしくお願いします」 
 四深     :「おう、任せとけ。」(ミカンをひとつアストに放る) 
 アスト    :(左手で受け止めて、おとす) 
 クリス    :「…………」 
 四深     :「……悪い。まだ調子戻ってないか」 
 アスト    :「いや――いや、大丈夫であります。
        : 我が身はますます意気軒昂であります」 
 クリス    :「アスト。精霊を呼んで御覧なさい」 
 アスト    :(ぎくり) 
 四深     :「ムリすんなって。しばらくは療養かな。……精霊?」 
 クリス    :「アストロフは騎士ですが 
 クリス    :「同時に水の精霊を操る精霊使いでもありました。さあ」
        :(お茶を差し出す) 
 アスト    :「……いやその殿下。こちらの世界はどうも勝手が違い」 
 クリス    :「この間あれだけ精霊剣を振り回してたでしょうに、
        : 何を言ってるんです」 
 睦生     :「…………精霊使い」 
 アスト    :(お茶を受け取る。左手で湯呑みをつかみ、念じる) 

[Hisasi]  ぢーーー 

 四深     :「へえ。こないだのアレは『水』の力じゃなかったってわけか」 
 クリス    :「……あれはアストロフ本来の技なのです」

[matuya]  お茶の表面がざわりと波立ち――たちあがろうとして 
[matuya]  とぷん。水面が元に戻る。 

 アスト    :「…………む」 
 睦生     :「…………あ」 
 クリス    :「やはり。貴方は今、精霊使いの力を失っていますね」 
 アスト    :「…………」 
 クリス    :「おおかた『水』の影響を配下の精霊に移して逃れたのでしょうが
        : ……そのためですね」 

[matuya]  #つまり契約違反みたいなもの。 

 睦生     :「でも、それで助かったんだから、よかったです。
        : 汚染されなかったのは……そのおかげだもの」 
 四深     :「全くだ。無事がなによりだって」 
 アスト    :「ですが、精霊たちにはすまないことになりました」 


●生水飲むべからず
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 クリス    :「――ところで、どうしてあんなことに?」 
        :「『ドラゴン』のせいなのですか?」 
 アスト    :「……いや。おそらくは自分の過ちです」 
        :「殿下と自分がドラゴンと戦い、そして門を開いて逃げた後、
        : 私は殿下と別の場所に出ました」 
 アスト    :「どこかの、池のほとりでした。
        : 奇妙なほどに静かで、水はひどく澄んでおりました」 
 睦生     :「…………(ぞく)」 
 アスト    :「ドラゴンが追ってくる様子は無く、
        : ひとまず体力を取り戻そうと、自分はそこで休憩を取りました」 

 アスト    :「そして、池の水を飲んだのです」 

 アスト    :「最初のひと口で異状に気づきました。あれは普通の水ではない」 
        :「喉を通る途中の水を、精霊に命じて留め、
        : ひとまず吐き出そうと思ったそのとき」 

 アスト    :「精霊たちもまた、おかしくなったのです」 
        :「体内で暴れかえろうとする精霊を、私は何とか一つにまとめ、
        : 剣の形にして左手に封じました」 

 アスト    :「ですが、そこで意識は途絶えてしまい
        : ――あとはご覧のありさまです」 
 クリス    :「そうですか……
        : 私も同じようになっている可能性があったのですね」 
 四深     :「……」 
 アスト    :「朦朧とした意識の中で、ドラゴンと出会い、
        : 戦った覚えもあります」 
        :「あれはきっと、まだあの山中にいるのでしょう」 
 四深     :「まだ、あそこにか……」 
 アスト    :「あの山は、何か特殊な場所なので?」 
 四深     :「さあ?弥生か千歳ならわかるかもしれないけどな。」 
 睦生     :「……霞山」 

[Hisasi]  #睦生が見つかった山にしよう、そうしよう。 
[Hisasi]  #決めた 

 睦生     :「…………霞山、かぁ」 
 クリス    :「どうされました?」 
 睦生     :「あ、ううん……私も、ちょっとだけ縁があるところ、だから」 

[Hisasi]  #睦生が拾われたのは霞山でした、
      ハイキングに来ていた人が見つけた様子。 

 クリス    :「綺麗な三角形をしているから、わかりやすいですね。あの山は」 

[matuya]  窓から見やって 

 睦生     :「……そうだね」 

[Hisasi]  #あの山に、何があるのか 

 アスト    :「ドラゴンには何やら、
        : あそこを離れたくない理由がある様子でした」 
        :「何か、この世界でも特別な場所かと想像したのですが……ふむ」 
 睦生     :「……」>きゅっとキーホルダーを握り締める 
 四深     :「何にせよ、手がかりだ。一歩前進、だな。」 

 四深     :(睦生の肩をぽんと叩いて)
        :「もしそんな特殊な場所なんだったら、ムツキのことも
        : なんか判るかもしれないしな」 
 アスト    :「ムツキ殿には何かあるのでありますか?」 
 クリス    :(アストを見て、首をふる) 
 睦生     :「……そう、だね、何かわかるといい……な」 
 クリス    :「まずはアスト。貴方は体を治しなさい。それが第一です」 
 アスト    :「判りました」(みかん剥いて食べる) 

時系列と舞台
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2009年1月冬休み

解説
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二つの道はやがて近づき。
次回「魔術編:潜入捜査始末」
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Matuya



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