[KATARIBE 32148] [HA21L] かつていた場所

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Date: Sat, 7 Feb 2009 23:35:06 +0900
From: Subject: [KATARIBE 32148] [HA21L] かつていた場所
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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[HA21L] かつていた場所
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登場人物
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HA21C:Generator:宮島友霞(みやじま・ゆか)[JC][水生成][地味][セミロング]
[黒髪][円卓][ユカタン]
    http://kataribe.com/HA/21/C/0113/
HA21C:強化改造人間:ウヤダ[改造人間][円卓][ツンデレ][銀二大好き]
[キャリーの兄][致命的に女運が悪い][何故かドSに好かれる][真に紳士][総受け]
[ぷよ好き][ワーカホリック][苦労人]
    http://kataribe.com/HA/21/C/0062/
狭間全般Wiki - 鞠山春菜
    http://hiki.kataribe.jp/HA/?MaruyamaHaruna


友人への手紙
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[Toyolina] まあぷよぷよは置いといて
[Toyolina] ウヤダ先生にはメッセンジャーになってもらわないと
[TK-Leana] うむ

 友霞     :「うやださん、今すこし、いいですか」
 ウヤダ    :「ああ」
 友霞     :「この前の……手紙なんですが、書けたのでお願いしようと
        :思って」
 ウヤダ    :「……ああ、そういえば」

[Toyolina] 手紙はまだ封されてないので検閲可能です

 友霞     :「それほど問題ない、とは思うんですけど」
 ウヤダ    :「一応、ざっと見させてもらう」

[Hisasi]  で、ざっと見て

 友霞     :(ドキドキ。採点されてる気分。厳しめな先生に)
 ウヤダ    :「……概ね問題ないな、手を入れる必要もない」

[Hisasi]  真面目に読んで

 友霞     :(ほっ)「じゃあ、お願いします。うやださん」
 ウヤダ    :「わかった、必ず渡す」

[Hisasi]  ちょっとまともそうな格好の若い奴がいいか?オヤジのあれこれで
      身を隠す必要があるとかもっともらしく話をつけて、、、と
[Toyolina] 同棲相手のフリをするならまともな方が安心しそうですね
[Toyolina] っていうかまともそうな方が無難といえなくもないw
[Hisasi]  うむ

 友霞     :「あの、もし春菜が、返事を書きたいとか言ってきたら
        :……それは、断ってください」

 友霞     :「あんまりやりとりしたりしたら、うやださんにも、皆さん
        :にもご迷惑をおかけすることになるかも……しれませんから」
 ウヤダ    :「…………わかった」

[Hisasi]  でも返事欲しいんじゃねえの?とは想った
[Toyolina] そりゃね^^

 ウヤダ    :「伝言ぐらいは聞いておく」

[Hisasi]  じゃ、俺いくから

 友霞     :「はい。行ってらっしゃい、うやださん」

[Hisasi]  で、円卓オフィスでて、別のセーフハウスで変装して

 須々木@若作り:「こんなものか」

[Hisasi]  黒髪、銀縁眼鏡、いつもより若めにつくっておきました。
[Hisasi]  ノーネクタイの白シャツに、ちょっとカジュアルぽいスーツに
      最低限チャラ男にみられない風にがんばって
[Toyolina] キチクメガネ
[ER]    …………チャラ男よりある意味わるいやん(汗
[ER]    >キチクメガネ
[Tihipom]  キチクメガネでない事を祈るw

[Toyolina] この前はユカタンちに寄ってたのでちょっと遅かったですが
[Toyolina] 今は学校終わるとすぐ帰宅して、スーパーで晩ごはんの買い物とか
      しに出てくる、パターンとなります
[Toyolina] のでまあ張り込んでたら把握出来そうです


須々木と鞠山
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[Hisasi]  ういす、晩御飯の買出しに行くときに
[Hisasi]  声をお掛けしましょう。
[Hisasi]  はるなたんがおうちをでたところで
[Hisasi]  大通りに出る前あたり

 声      :「鞠山さん」
 鞠山     :「? ? はい?(きょろきょろ)」

[Toyolina] きいたことない声がいきなりなタイミング
[Hisasi]  振り向くと
[Hisasi]  いつもよりちょっと若くつくってみた須々木滋郎さん@黒髪銀縁眼鏡、
      カジュアルスーツ、一応真面目そうに見える

 鞠山     :「わ、私……ですか?」
 須々木    :「すみません、急に。宮島友霞さんのご友人の鞠山春菜さん
        :ですよね?」
 鞠山     :「みやっ……そ、そうですそうです!友霞を、友霞を知って
        :るんですか?」
 須々木    :「ええ、はい……私、友霞さんと、一緒に暮らしてるんです……」

[Hisasi]  一緒に暮らすですと!
[Hisasi]  まあ、嘘ではないといえば、嘘ではない

 鞠山     :「は……はい? え? あの、今なんて」

[Toyolina] いっしょに? くらし? ている? だと?

 鞠山     :「どういう……え? も、ももしかして、同棲って、
        :ホントに……?」
 須々木    :「ええ」

[Hisasi]  肯定した

 須々木    :「事情があるんですが、ちょっとあまり詳しくは話せないん
        :です、お父さんのこととかもあるので」

[Hisasi]  友霞父はちょっとアレだなというのは春菜さんも知っている

 須々木    :「友霞さんからの手紙を預かっています、お時間いただけ
        :ませんか?」
 鞠山     :「……っ……友霞、そんなに……一言も言ってないのに……
        :あ、ほんとですか? えっとそしったら一時間くらい、なら」
 須々木    :「よかった、では」

[Hisasi]  で、そこらの喫茶店とかに
[Hisasi]  場所移動
[Hisasi]  どこぞのちっさい喫茶店の隅っこの席で
[Hisasi]  男と向かい合わせに座る

 須々木    :「……急なことで、驚いたと思いますが」
 鞠山     :「はい、すごく……あの、友霞は元気で……病気とかして
        :たりしない、ですよね」
 須々木    :「ええ、家のこととか頑張っています」

[Hisasi]  嘘ではない
[Hisasi]  掃除とか料理とか秘書とかガンバってる

 鞠山     :「よかった……三学期になって、急に来なくなったから
        :ほんとびっくりしてて……お正月にあったばっかりなのに、
        :どうしたのかなって……友霞の家、そんなにひどかった、
        :んですか……?」
 須々木    :「…………あまり、人の家のことをとやかくは言いたく
        :ありませんが」

[Hisasi]  ごめん、友霞父悪者にしたてあげて、、、

 須々木    :「友霞さんは、私が責任をもって預かっていますから」

[Hisasi]  で、すっと封筒をとりだして
[Hisasi]  春菜さんの目の前に差し出す

 須々木    :「これを、友霞さんから」
 鞠山     :「さっき言ってた、手紙……」
 須々木    :「はい、どうぞ」

[Hisasi]  手渡し

 鞠山     :「ありがとう、ございます……今、読んでも大丈夫、ですか?」
 須々木    :「ええ」

[Hisasi]  そして開くとユカタンの字で書かれたお手紙が

 鞠山     :「手紙、なんてホント久しぶりだけど……ケータイもつながん
        :ないし、どうしたのかなって……でも、よかった……一応、
        :元気そうで」
 須々木    :「ええ、暫くは戻れませんが……元気でやっていますから」
 鞠山     :「須々木さんが、ちゃんとしてそうな人で……よかったです。
        :どうやって知り合ったのかとか、気になりますけど……」

[Toyolina] 鞠山はどうやってユカタンがこんな社会人と知り合ったのかちょっと
      興味があるようだ

 鞠山     :「それは、また手紙で聞いたり、会えるときがあったら、
        :そのときに友霞に聞きますね」
 須々木    :「はい……またこうしてお手紙を渡せる機会があれば」

 須々木    :「鞠山さんから、友霞さんに何か伝言はありますか?」

[Hisasi]  さんがぬけた

 鞠山     :「一緒の高校、もし行けることになったら、一緒に行こうって
        :……今年受けれなくても、もし来年受けるって話になっても、
        :友達なんだし。だから……問題、ちゃんと解決して帰って
        :きてねって……すみません、長くて」
 須々木    :「わかりました、必ず伝えます」
 鞠山     :「はい……あ、あと私のメアドもケー番も変わってないし、
        :変えないからって、それもお願いします」
 須々木    :「ええ、必ず……」

[Hisasi]  でも、メアドやケータイを迂闊につかわせるわけにはいかない現実
[Toyolina] かなしすですね

 鞠山     :「……すみません、あと一つだけ、聞いていいですか?」

[Hisasi]  とりあえず友人評価は良さそうなので

 須々木    :「なんでしょう?」
 鞠山     :「……友霞が、家を出たとき……どんな感じ……でしたか?
        :いえ、その……友霞の家ってあんまり……良い感じしなくて、
        :気になってたんです」
 須々木    :「…………」

[Hisasi]  あのフリーダムな母と話題にすら上らない父
[Hisasi]  そして姉はあのみやじ

 須々木    :「……少し寂しそうだった、かな」
 鞠山     :「……友霞のこと、お願いします。それと、また友霞が手紙
        :出してくれるんだったら……だいたいこの時間、買い物に
        :来てるんで。もしよかったら、連絡先、持っててもらっても
        :いいですか?」
 須々木    :「わかりました」

[Hisasi]  ぺこりと頭をさげて
[Hisasi]  連絡先のメモはもらおう。
[Hisasi]  しってるけどネ(おい
[Toyolina] 知られてるけどね!

 鞠山     :「もっと友霞の話、聞きたかったですけど……そろそろ買い物
        :して帰らないと。今日はありがとうございました」
 須々木    :「お時間とらせてすみません、友霞さんにはちゃんと伝えます」

[Hisasi]  というか、友霞め先に卒業しちゃったんだね的に(その表現、、、
[Toyolina] その表現w

 鞠山     :「悩み一個減って、よかったです。それじゃ、須々木さん、
        :ありがとうございました」
 須々木    :(ぺこり、とお辞儀して)

[Toyolina] 鞠山は近くのスーパーに向かって去っていった
[Toyolina] 日が落ちたせいか風が冷たい


帰る場所があるということ
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[Hisasi]  そして、須々木ことウヤダは円卓オフィスへと戻り
[Hisasi]  ユカタンに報告しました。

 友霞     :「春菜、何か言ってましたか……?」
 ウヤダ    :「ああ」

[Hisasi]  で、

 ウヤダ    :「もしいけるなら、一緒の高校にいこう、と……今年受け
        :られなくても、友達だから、と。」

 ウヤダ    :「解決したら、必ず帰ってきてくれ、と言っていた。携帯も
        :メールアドレスも変わってない、変えない、と。」

[Hisasi]  でもそうはいかねえとわかってるけど
[Hisasi]  淡々と説明だけを

 友霞     :「……あの子、自分の家も大変なのに……私の心配ばっかり
        :して……高校は無理でも、友達で居てくれるんなら、それ
        :だけで……救われてます、私」
 ウヤダ    :「…………そうか」

 ウヤダ    :「いつか」

 ウヤダ    :「戻れるといいな」

[Hisasi]  ユカタンはその世界があるんだから
[Hisasi]  帰る場所が

 ウヤダ    :「…………」

[Hisasi]  俺にはない

 友霞     :「そうですね……もう居なくなってるんだって……思って
        :ましたから……うやださん?」

[Hisasi]  冷たい石畳の囚われの檻でもなく、血生臭い戦場でもなく
[Hisasi]  庭に柿の木がある、縁側で、白い犬がいて……シロップの入った
      緑茶のある
[Hisasi]  一度も見たことがない、あの

 ウヤダ    :「……(はっ)」

 ウヤダ    :「いや、なんでもない」

[Hisasi]  あの縁側に、石橋の手記の中にあったあの世界が欲しかった

 友霞     :「……こっちがイヤ、っていうわけじゃないんです……
        :戻れるとは、思ってないですから」
 ウヤダ    :「……お前には戻れる場所がある」

 ウヤダ    :「その世界にいるのが、きっと正しい」
 友霞     :「うやださん……ありがとうございます。でも……私もいろ
        :いろ、考えてはいるんです。子供なりに。だから、目標が
        :出来たと思ってるんです」
 ウヤダ    :「…………そうか」

[Toyolina] ウヤダの観察力ならこんな賢しいことを言い出す直前、一瞬表情が
      消えることに気づいてもよろしい
[Hisasi]  うむ

 ウヤダ    :「…………なぜ、そうやって自分を殺す?」

[Hisasi]  ぽつりと

 ウヤダ    :「お前は時々そうやって自分を押し殺している」
 友霞     :「そう、ですか? ……自覚なかったです。……なんで
        :でしょうか……」
 友霞     :「……納得出来ないから、かもしれないですね」
 ウヤダ    :「……何故自分なのか」

 ウヤダ    :「それをどこかで理解しきれていない、いや、理では割り
        :切れないのだろう」
 ウヤダ    :「……だから、そういうものだと自分に言い聞かせる」

[Hisasi]  自分がそうだから

 友霞     :「そう決まっちゃってるんだから、やるしかないんだろう
        :なって。誰かに替わってもらったりなんて出来ないですし……」
 ウヤダ    :「…………替われはしないが」

 ウヤダ    :「助けにはなる」

 ウヤダ    :「俺も、銀二も、香方も、円卓連中皆」
 友霞     :「……はい。そう、ですね……そうですよね……だから、
        :やっていけそうだな、って思います」
 ウヤダ    :「愚痴を聞くぐらいはしてやる」

[Hisasi]  自分も蒼助や銀二に愚痴ってるし

 友霞     :「じゃあ、私も……うやださんの愚痴聞けるようにがんばり
        :ますね」
 ウヤダ    :「………………」>返された

 ウヤダ    :「…………そうだな」

[Hisasi]  JC言うようになりましたね
[Toyolina] ホントですね
[Hisasi]  いいかんじで馴染んできましたね、しめしめ
[Toyolina] しめしめw


時系列と舞台
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2009年冬。

解説
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ほんの少しの違和感から事態は始まった。

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Toyolina
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