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Date: Sun, 1 Feb 2009 20:37:10 +0900
From: Subject: [KATARIBE 32137] [HA21L] 命は背負うものじゃない
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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Web: http://kataribe.com/HA/21/
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[HA21L] 命は背負うものじゃない
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登場人物
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HA21C:苦労性JK:松殿眞優歌(まつどの・まゆか)[JK][髪型だけのっち]
[霞ヶ池対策室][マユカ]
http://kataribe.com/HA/21/C/0119/
HA21C:Viper Bite:葉月奏一(はづき・そういち)[ベタ][実はへたれ]
[明日から本気出す][霞ヶ池対策室]
http://kataribe.com/HA/21/C/0115/
部活
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マユカ :「……葉月センパイ、高校の時部活とか何やってたんですか?」
奏一 :「なんだ、突然」
マユカ :「いえなんとなく……帰宅部以外の想像が出来なくって」
マユカ :「まあ私も帰宅部なんですけど」
奏一 :(顔を背けてぼそっと)「バスケ部……」
[Saway] ええ、モテるとおもったからですとも
マユカ :「バスケ部……(想像中)。ポジションはフォワード、で
:結構点取っちゃうタイプ、違いますか?」
奏一 :「残念ながらさしてうまくなかった。試合にも出た事ないし。
:なんだかんだで家の修行も忙しかったしな……」
マユカ :「ああ、そっか。そういうのってありますよね。私も剣道部
:入ろうと思ったんですけど、ダメって言われました」
奏一 :「松殿はもし剣道やったら全国制覇だって狙えるんじゃ
:ないか」
マユカ :「二刀OKだったらそれもありかなって思ったんですけど……
:高校剣道は二刀ダメだから」
奏一 :「あれ、お前一刀だとダメなの?」
マユカ :「全然ダメ、ってわけじゃないですけど……たぶん二段か
:三段くらいなら取れるかもっていう感じです」
マユカ :「三段は無理か、まだ高一だし」
奏一 :「十分じゃないか……今思えばなんでバスケ部だったん
:だろうな。中学の時ネクラだったからイメージ変えたかった
:のかもしれない」
マユカ :「え、意外です」
奏一 :「俺たちみたいな家だとどうしてもさ、学校じゃ自分を出せ
:なくて影薄くなるんだよ。常に嘘ついて生きてる感じ」
奏一 :「家の都合の方が学校より優先度上になるしな」
マユカ :「それはなんとなくわかるかも……仕事に支障が出る、って
:いう話も聞いたことがあります」
奏一 :「……松殿、今日はもうあがるだろ?」
マユカ :「あ、はい。何もなかったらその予定です」
奏一 :「ちょっと遊びに付き合わない?」
マユカ :「あそ、び……な、ナンパですか? いいですけど!」
奏一 :「ばっ、そんなんじゃねーよ。もういい」
マユカ :「あ、ごめんなさい、待ってください、私暇ですからつれ
:てってください!」
奏一 :「訓練時に使ってるトレーニングウェア、あれでいいから
:持っといで」
奏一 :「下に車回しておく」
マユカ :「あ、はい、取ってきます」
ガチで1on1
----------
奏一 :(ボールを何度かついてシュート)「お、入った」
マユカ :「今のレイアップってやつですか? 名前しか知らないん
:ですけど、あと三点とかフリースローとか」
奏一 :「スラムダンクを読んだ事はあるわけだな」
マユカ :「中学のときに教室の後ろに全巻そろってたのでよみました」
奏一 :「俺もアレ読んでバスケ始めた口だ」(珍しく笑顔)
奏一 :「それ、受け取れ」(ワンバウンドさせてマユカにパス)
マユカ :「みんな真剣なのがいいですよね……(キャッチ)三歩歩い
:たらダメ、なんでしたっけ(ボールもったまま)」
奏一 :「体育の授業でドリブルの練習くらいはしたことあるんじゃ
:ないか」
マユカ :「一応……でも上手い人みたいに、二歩歩いて一回、とか
:なかなか出来なくて」
奏一 :「ま、適当にシュートでもしてみろよ。俺が球奪いに行くから」
マユカ :「わかりました、勝負ですね!」
奏一 :「ガチ勝負だ」
マユカ :「わかりました!」
[Saway] 1時間後
奏一 :(仰向けに寝転ぶ)「きっつー、流石に、体力あるな、松殿」
:(ぜーはー)
マユカ :「筋肉ありますから……(でもさすがに息はあがっている)」
奏一 :(ふらふらと立ち上がりバッグからスポーツドリンク二本
:取り出す)
奏一 :「やる」(一本手渡す)
マユカ :「あ、頂きます。でも、センパイやっぱり経験者ですね、
:最初全然ボール取れなかったですし、すぐ取られちゃうし」
奏一 :「最初だけ、な。流石に前衛の基礎ポテンシャルの高さには
:適わねーと思い知らされた」(苦笑)
マユカ :「それだけが取り柄ですから……ホントはそれだけじゃダメ、
:なんでしょうけどなかなか」
奏一 :「お前の取り柄は普通の感覚を持ってるところだよ……この間
:俺が言った事覚えてるか、お前が水の怪と単独でやりあった
:ときの」
[Saway] 人を切ったと思うなっていう
マユカ :「はい……人を斬ったと思うな、って」
奏一 :「どう思った」
[Hisasi] 快感
[Tihipon] いーやー
[ToyoX200] USBならそういうかも!
[Saway] そう、言われた事について
[gombeLOG] そこは是非薬師丸ひろ子的にひとつ。>快感
[Hisasi] おなじことをw
マユカ :「意識して、そう思うようにしないと……たぶん、遅かれ
:早かれ耐えられなくなるんだろうなって」
奏一 :「いや。耐えられる奴は、いる……そしてそういう奴は俺の
:経験則から行って退魔士として間違いなく強い」
奏一 :「斬ったやつ一人一人の生の重みを背負って生きていくような
:類の人間だ」
マユカ :「玖珂センパイにも、きっとそういうことなんじゃないか、
:って言われました。……私には難しいって、葉月センパイ
:には見えてる、んですよね。きっと」
奏一 :「いや、逆だ。お前はそういう退魔士にもきっとなれるん
:だと思う。泣きながらでもなんでもな」
マユカ :「そう、なんでしょうか……」
奏一 :「多分な」
奏一 :「……だけどさ、そうなったらもう戻れない。それはまともな
:人間の感覚じゃない。あんまり若いうちから背負っていい
:もんじゃねーよ、他人の命なんて」
マユカ :「だから、この前はそうおっしゃったんですね」
奏一 :「ああ。正直、これは俺のエゴだよ。ちゃんと説明しておか
:ないといけないなとおもってさ」
マユカ :「センパイに教わってることは、全部私の血肉にしようと
:思ってます。全然わかってない今でも、違うなって思ったこと
:一度もないですから。だから、いつかどうしても思えなく
:なるまでは、そうします」
奏一 :「ち、血肉? 責任重大だな。俺だってまだまだ駆け出しの
:若造だぜ……」
[Hisasi] 先輩を血肉にすると読んでしまった
[Hisasi] 怖い怖い
[ToyoX200] 怖い怖い
[ToyoX200] 食人後輩
マユカ :「でもセンパイは一人前じゃないですか。私0.4ですし……
:これからも、ご指導ご鞭撻のほど、お願いします。センパイ」
奏一 :「悪いようにはしないよ……室長も早坂女史や京達も、
:お前らが無事一人前になれるように命かけてる。俺もその
:つもり」
マユカ :「私もはや……じゃない、きちんと一人前になります。約束
:します」
奏一 :「あんまり気負うな。抜くところは抜いてけよ。週末は
:オフだろ」
マユカ :「はい。予定なんにもないんで、家でごろごろする予定です」
奏一 :「何お前、普段そんな休日の使い方してるのか? 友達と
:どっか行ったりしないのか?」
[Saway] 自分も似たようなもんだが、女子高生というのはそういうもの
だろうと勝手に思っている
マユカ :「たまに行きますけど……外出てもその辺うろうろしてる
:だけですよー」
奏一 :「そ、そうか。大変だな、お前も……」
[Saway] 察した
[Toyolina] 察せられた……
マユカ :「? 友達とかもみんなそんな感じですよ? お金ないー
:ないーって(笑う)」
奏一 :「そ、そうだよな。高校生だもんな。ああ、そうだ。それが
:普通だった」
奏一 :「さて、帰るか。晩飯何食いたい」
マユカ :「え? ごちそうしてくれるんですか? やった! 何……が
:いいかな……んー、ラーメン、ラーメン食べたいです」
奏一 :「ラーメンね。一軒国道沿いにうまいとこがある」
[Saway] そしてラーメン屋に向かった
[Toyolina] 18になったら免許とって車買って夜食べたくなったらラーメン食べに
行ったりするのが夢!
[Saway] あー、それ憧れたなあw
[Tihipon] あー、分かりますw
過去に一歩踏み込む
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奏一 :(食後)「この間は悪かったな。せっかく写真拾ってくれた
:のに関係ないとかいっちまって」
マユカ :「あ、いえ。もっと早くお返しするべきでした。すみません」
奏一 :「俺もどうかしてた……」
マユカ :「私、不用意でした。言いたくないことも、聞かれたくない
:ことも、当然ある筈なのに、聞いたらセンパイは話してくれる
:んじゃないかって」
奏一 :「……あれは、俺の罪だ。俺は、好きな女一人守れなかったんだ」
奏一 :「ま、よくある話だ。あんまり聞いて面白いもんでもないだろ?」
マユカ :(事故なのに、罪……?)「いえ、そこまで気が回らなくて、
:すみませんでした」
奏一 :(それきり押し黙ってしまう)
マユカ :「一つだけ、教えてください。よかったら、でいいです」
奏一 :「ん?」
マユカ :「センパイは、もし、その人が生きてたら、やっぱりその人の
:こと好きでいますか?」
奏一 :「……わからない。あいつがもし普通の家の人間であんな
:事にもならなかったらって考えた事もあるが、それだと出会う
:事もなかったわけだしな」
マユカ :「あんな事? 事故のこと……ですか、ってしまった、二つ
:聞いちゃいました、一つって言ったのに」
奏一 :「……あいつは死んだ。俺にあるのはその事実だけだ。これで
:満足か」
マユカ :「……すみませんでした」
奏一 :「気になるか」
マユカ :「はい」
奏一 :「……まあ、お前にとってはいい勉強になるのかもしれ
:ないな。早坂女史に聞いてみな。なずなの事なら俺よりも
:よっぽどよく知ってる」
マユカ :「……いいんですか?」
奏一 :「ここまで知られたのに隠すほうが不自然だからな」
マユカ :「ありがとうございます、センパイ」
[Saway] 早坂さんならあんまり痛いところまでは言わないだろうという期待
込みでw
[Toyolina] 奏一くんはパンツ一丁で私の前に現れ←痛いところ
[Saway] なんの恨みがある、サキちゃんw
[Saway] いや、恨みは一杯ありそうだった
[Toyolina] 奏一くんが仕事充してたとき私はなずなにさされて死ぬかと思った
←痛いところ
奏一 :「さあ、ついたぞ」
マユカ :「ごちそうさまでした、センパイ。また送ってもらっちゃって」
奏一 :「当然の義務だ」
奏一 :「じゃ、おやすみ」
マユカ :「おやすみなさい。あと、ラーメン美味しかったです。また
:今度、一緒に行きましょうね!」
奏一 :「ああ、またその内な」(自然と笑みがこぼれた)
時系列と舞台
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水道局霞ヶ池対策室
解説
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なぜか、なずなのことが気になってしょうがない。
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Toyolina
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