[KATARIBE 32104] [HA21P] 県警の方向転換

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Date: Sat, 17 Jan 2009 17:54:15 +0900
From: Subject: [KATARIBE 32104] [HA21P] 県警の方向転換
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Web:	http://kataribe.com/HA/21/P/
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[HA21P] 県警の方向転換
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登場人物
--------
薗煮広矢(そのに・ひろや)[県警][熱血][眼鏡][オタク][愛すべき馬鹿][正義]
[特務部隊][眼鏡]
http://kataribe.com/HA/06/C/0627/
魔法少女ポリビッチ:花咲弥生(はなさき・やよい)[主人公タイプ狙い][ラギ女]
[零課]
http://kataribe.com/HA/21/C/0098/
ワータイガーの刑事さん:古賀猛(こが・たける)[獣人][捜査零課]
[マタタビで酔う]
http://kataribe.com/HA/21/C/0108/

会議は踊る、されど進まず
------------------------
 会議室には、やる気のなさそうな十数名程の男が手持ち無沙汰に卓を囲んで
 座っている。
 表題は『水』対策強化案とそれに伴う連帯強化。
 しかしその会議に参加している面々は、いずれもさして水に興味のなさそう
 な、荒事には縁遠そうな人間ばかりだった。
 
 えらい人 :「えー、そして、更に連帯を強化する目的で」
 
 水関連の事件が増える昨今、零課としても水以外の案件も多く、手が回らな
 い状況が続いていた。
 また、最初の通報が通常の110番通報などが多いこから、一般の警察官に
 被害が及ぶケースも多かった。
 
 えらい人 :「そこで、内部でより対処を強化するために」
 えらい人 :「内部での連携を強めて、ゆるさを撤廃して、断固として対処
             できるように」
 薗煮   :「…………」
 えらい人 :「これが、平坂警視正の提案でまとめられた強化案です」
 
 先ほどから強化だの連携だのと言った言葉が何度も出てはきているものの、
 具体的な案は何一つ出ていない。
 集められた面々は階級こそ高いものの、零課に対する認識の薄い、いわば普
 通に近い者達。
 提出された案は「県警内での連携を高める」即ち、「他に情報を漏らさず県
 警だけで対応してしまおう」というものであり、言葉とうわべの響きだけは
 良いけれど、零課が抱える慢性的な人材不足という致命的な点を忘れている
 としか思えない有様だった。
 
 薗煮   :「すみません、一つ質問よろしいでしょうか」
 えらい人 :「…………なにかな、薗煮警部補」
 
 もはや中身など無いに等しく、ただ流れて行くだけの雰囲気を断ち切るかの
 ように、声が上がる。
 階級ではそれほど上位では無いものの、吹利県警警備部特務部隊という立場
 で何とか会議の場に参加する事を認められた薗煮広矢警部補だった。
 薗煮が手を上げたのを認め、司会進行を務める男は露骨に眉をひそめる。
 
 薗煮   :「この案は、実に良い案だと思います。が、これは県警零課で
              の人材がしっかりと揃い、迅速に対処できるという前提を持
              ってのことですが」
 薗煮   :「今までも、県警零課は慢性的な人手不足であり、なかでも
             『水』に対処できる人材というのは危険性もあいまって非常に
              少数な存在です」
 
 その場の一同から、いかにも面倒くさいと言いたげな視線が薗煮に集中する。

 薗煮   :「『水』への対処という面でいえば、県警零課だけでなく、水
             道局霞ヶ池対策室やその他治水の専門家がいます」

 弥生   :(お偉いさんの席の脇の「床」に『車輌』と書かれた三角錐を
              立てられてそこで話を聞いてる。正座で)
 
[Toyolina] #うわあ つд`)
[Hisasi] #それなんて罰ゲームw

 薗煮   :「我々全てが今起こっている『水』の事件を対処しきれるとは
              思えません、悪戯に知識も経験も足りない県警の人材を失うこ
              とに繋がりかねません」
 えらい人 :「……薗煮くん、事件を他所に丸投げしろといっているのかい?」
 薗煮   :「そうではありません。だが、どれほど高尚な理想を掲げても、
              現在の県警零課に全ての事件を背負いきれる余裕は無いといっ
              ているのです」
 薗煮   :「県警のみで背負いきろうとすることで逆に事件も追いきれず
              人員も失うという最悪の事態をまねくことを危惧しているんで
              す、ご理解いただけませんか」
 
 薗煮の必死の言葉はしかし、ただ空しく会議室に響くだけだった。
 
 えらい人 :「薗煮くん……これは、既に決定事項だよ。我々は警察として
             『水』の脅威から市民を護るべきだろう」
 
 ただ上滑りするだけのような言葉に、薗煮は葉を噛み締める。
 ここ暫くの間、上層部が不穏な動きをしていることは薗煮も察知していたが、
 しかし、それに気付きつつもさして行動することも出来ないでいた。
 
 えらい人 :「君も、もっと自覚したまえよ。特撮ゴッコの子供だましより
              ももっと大切なものがあるんじゃないかな?」
 薗煮   :「………………」
 えらい人 :「検挙や抑止に繋がらない子供のイベントなどにいつまでもか
              かずらわっていないで、もっとやるべきことをやりたまえ」
 薗煮   :「…………」
 弥生   :「あ、あのー」
 えらい人 :「なんだい、花咲くん」>車両がしゃべんなヨと思いつつ
 
[matuya] #経費さんぜんまんを計上した車両さんだ(ざわ ざわ)。
[Hisasi] #あれが? 税金の塊の……
[Hisasi] #ざわ……ざわ……
[Toyolina] #ちがうよさんじゅうおくだよ!
[Toyolina] #さんぜんまんはひっさつわざいっかいだよ!

 弥生   :「薗煮さんは自分の仕事をした上でイベントをしています。
              またそのイベントは警察のイメージアップにも繋がってまして、
              市民の評判もいいです。事実関係はしっかりした上で話を進め
              ましょう」

 弥生の言葉に、会議の参加者達は一様に、もう決まってんだヨ、上のほうで、
 とでもいいたげな風に露骨に嫌な顔をする。

 えらい人 :「既に、決定事項なんだよ、これは」
 薗煮   :「……ですがっ」

 こんな抱え込みで一般警察官も危険をさらすかもしれない案など受け入れら
 れる訳が無い!
 薗煮がそう言い出そうとした矢先

 えらい人 :「キミタチの市民を護り治安を守るという意志に期待をしてい
              るんだ」
 薗煮   :「…………(きりっ)」>歯を噛み締めてる
 弥生   :「質問よろしいでしょうか」
 えらい人 :「……なんだね」
 
 再び手を挙げる弥生を認め、車輌のくせに煩いと、露骨に眉を顰めて弥生を
 見やる。

 弥生   :「退魔装備を持たない警察官の『水』問題に対する関与の仕方
              についてなのですが」
 えらい人 :「……それは、専門に任せている」
 
 それはつまり、何も考えていないという答えに等しかった。

 弥生   :「専門といいますと、私達零課ということでよろしいのでしょ
              うか」
 えらい人 :「その予定だ」
 
 聞こえの良い、しかし曖昧な言葉で全てを零課に負わせようと言う答えに、
 しかし弥生はにっこりと微笑んで言葉を返す。

 弥生   :「わかりました。ありがとうございます」
 薗煮   :「…………(まだ何か言いたいけど、多分、もうこの会議では
              何をいっても通らないことは理解した)」
 えらい人 :「そうだ、会議はこれで以上。キミタチには期待している」

 弥生   :「ご期待に沿える様全力を尽くします」
 薗煮   :「……わかりました、尽力します」

 良い案など何一つ出ないまま、会議は一方的に打ち切られた。

[Saw] #あとで薗煮さんを夕飯に誘うとします。
[Hisasi] #おういえ
[Hisasi] #会議は終了、あーつかれたーとばかりに解散していく連中
[Suo] #会議終了後に古賀が「どうでした?」と聞きに行くかもです
[Saw] #じゃあ一緒にご飯に誘いますw
[Suo] #楽園の若者の暴動鎮圧後だったらボロボロの格好でw
[Suo] #ぜひぜひw
[Suo] (そして酔いつぶれる
[Hisasi] #おけー


酒の席で
--------
 薗煮   :「…………(はぁぁ」

 昼間の会議を思い出し、上の連中は何考えてんだよコンチクショウとでも言
 う代わりに、薗煮は盛大に溜息をついた。
 不毛な会議に参加したあの後、薗煮と弥生、それから署に戻ってきた古賀の
 三人は、本署の近くにある安いフランチャイズの居酒屋で鍋をつつきつつ飲
 んでいた。
 
 弥生   :「不満ですか?」(鍋つつきながら)
 薗煮   :「……そら、不満もでるだろう。めちゃくちゃだ」
 
 鍋をつつきながら問う弥生に、薗煮はよく煮えた豆腐を頬張りながら答える。

 弥生   :「私は都合いいとおもうんだけどなー」
 弥生   :「だってこっちの好きにしていいって太鼓判もらったわけじゃ
              ないですか」
 薗煮   :「そうでなくとも回ってない零課にで、更に水に対処できる人
              員はもっと少ない……その上、一般警察官までをも危険にさら
              すかもしれんと」
 古賀   :「ほむ?(もごもご」
 薗煮   :「……だが、もっと他との連携を考えるべきだろう、これだか
              ら上の石頭連中は(もぐもぐ)」
 古賀   :「もぐもぐ、ごくん)そりゃ不味いっすね。俺や花咲さんみた
              いに荒事向けなら別に問題無ぇけど、警官とは言え一般人巻
              き込んじゃなぁ……」
 薗煮   :「他に回したり、力を借りることを恥だの面子だのと、いつの
              時代の人間か」
 古賀   :「うーん……」
 
 ジョッキになみなみに注がれたビールを飲みながら言う薗煮に、古賀はどこ
 か釈然としない様子で曖昧に返す。
 ここ暫くの古賀の言動は、薗煮警部補の目にはどこか妙なように映っていた。
 
 弥生   :「今まで通り一般警察官の皆さんには交通規制や事件の通達と
               いった形で協力してもらって、さらに二次被害を生まないよう
               にガイドラインをこっちで作ればいいんですよ」
 薗煮   :「古賀、お前……まさか水道局らとの連携を嫌ってるわけでは
              あるまいな」
 
 じろりと、古賀に鋭い目を向けて薗煮が問う。
 180cmあまりの古賀よりも頭一つ分は小さい薗煮の目と声には、有無を言わ
 さぬ響きがあった。
 古賀は思わず薗煮に気圧され、しどろもどろに答える。
 
 古賀   :「う……け、けど……その……」
 薗煮   :「出来ることは出来ること、あちらだって水に対しては昔から
              対処を続けてる、その手のプロも多い。それは事実だ」
 
 薗煮の言葉と目線に気圧された古賀は思わず目を逸らすが、薗煮は気にせず
 言葉を続ける。
 
 薗煮   :「なんでもこちらの領分だと抱え込むことだけがすべてじゃな
              いぞ(もふもふと豆腐ほうばってあちあちあち)」
 古賀   :「そりゃ認めますよ?でも……」
 
 熱々の豆腐を頬張って熱くなった口を、ビールで冷やしながら言う。

 古賀   :「…………」
 薗煮   :「まあ、若いうちはあるこった……でもな、そのいらん意地や
              面子で解決するべきもんが出来ませんでしただったら、ただの
              どあほうだ」
 古賀   :「…………」
 薗煮   :「…………しかし、上が妙だ」
 古賀   :「……妙、っすか?」
 
 酔いが回って来たのか、ごん、と音を立てて壁に頭をつけながら薗煮が言う。
 背筋に冷たいものが走るような感覚を感じながらも、極力平静を装って古賀
 は言葉を返す。

 薗煮   :「ああ、おかしい。ここ最近急にだ」
 古賀   :「うーん……俺はそこらへんは分かりませんね」
 弥生   :「そういえば、このあいだ古賀さんも偉い人達によびつけられ
        てましたよねー」
 古賀   :「!!」
 
 弥生の何気ない一言に、古賀は一瞬凍り付いたように動きを止める。
 
 薗煮   :「なんだ?なにか言われたのか?」
 弥生   :「すっごい神妙な顔してて心配しちゃいました」
 古賀   :「いえ、何も……」
 薗煮   :「…………」>ぢっ
 古賀   :「……何スか、薗煮さん」
 
 黒縁眼鏡の奥から鋭い眼光で睨む薗煮に、古賀は背筋に更に冷たいものを感
 じながらも、何事も無いかのように応答する。
 
 弥生   :「何もないのに呼ばれるわけないとおもうんだけど(もごもご)」
 古賀   :「…………」
 薗煮   :「ただの世間話によばれた風にも見えんがな」
 古賀   :「…………」
 古賀   :「別に、大した事じゃないっすよ(もごもご」
 薗煮   :「…………」>眼鏡の置くの目が鋭くなった
 
 釈然としない態度の古賀に、黒縁眼鏡の奥の薗煮の眼光はいっそう鋭さを増
 す。
 しかし古賀は意に返さぬかのように、薗煮の目をじっと見返し
 
 古賀   :「……折角のメシ、不味くなりますよ」
 薗煮   :「……わかった、もう聞かん」
[Hisasi] #ふぅ、と。箸をとりなおして
 古賀   :「…………」
 
 薗煮は小さく溜息をついて箸を取り直し、古賀も取り鉢に取った鍋の具を頬
 張る。
 取り分けてから既にかなり時間の経った鍋の具は冷めて固くなっていた。
 殆ど一口で頬張り、殆ど噛まずに飲み下す。
 まったく味が分からなかった。
 
 弥生   :「そんなわけで、とりあえず一般の警察官の皆さんのご協力に
              ついてはむしろありがたく受ければいいと思うのです
 
 古賀と薗煮の間に漂う微妙な空気を執り成すかのように、弥生は言う。
 
 薗煮   :「一般警察官への指導や対処の動きについては俺のほうから若
              手連中に説明会というかたちで教育をする」
 弥生   :「頼りにしてますよっ! そーのにさん」
 薗煮   :「わはは、任せとけ!扇動と教育は得意中の得意だ!」
 薗煮   :「あ、ビールおかわり。古賀はどうすんだ」
 
 何事も無かったかのように、薗煮はいつもの陽気な顔に戻って言う。
 古賀は既に氷が溶け切ってすっかり薄くなった梅酒の水割りを一息で飲み干し、
 出来る限りいつもの調子になるように気をつけて言葉を返す。

 古賀   :「あ、それじゃ俺、また梅酒の水割りで」
 薗煮   :「おう、すいませーん!ビール追加、あと梅酒水割りお願いし
              まーっす」
 弥生   :「そういえば最近片桐さんみないですねー」
 古賀   :「あー…………そういえば、そっすね」
 古賀   :「俺も詳しいことは知ンねぇっすけど」
 薗煮   :「そうだな……こんな時に、片桐さんが動かないとは」
 古賀   :「…………」
 弥生   :「あの人ほど刑事魂ッ! を感じる人もいないんだけどなー」
 薗煮   :「……俺みたいな中途半端なのでなく、前線ででばってる片桐
              さんの発言こそ重みがあるってのに」
 古賀   :「…………」
 
 少し前ならば進んで会話に加わった筈の古賀は、あらかた中身のなくなった
 鍋から、煮溶けた白菜や砕けた豆腐を杓子で拾い集めながら黙って聞いてい
 た。
 
 弥生   :「中途半端なんていっちゃダメですよ。薗煮さんみたいな仕事
              こそ、市民と警察を信用の架け橋で繋いでるんですから!」
 薗煮   :「おう、数値にできない信頼こそが、一番欠けてるものだ!俺
              は止まらんぞ」
 弥生   :「それだけにイベント規制は残念ですね……」
 薗煮   :「だな……楽しみにしている子供達はたくさんいるってのに」
 弥生   :「大きなお友達もたくさんいるのに」
 薗煮   :「んだな、まずは……今の状況をいかにやり過ごし、しかるの
        ち上へ直訴だな」
 
 ぐぃとビールを呷って言う薗煮の横で、古賀はボーっとした顔で水割りの梅
 酒を一口ずつ飲んでいた。

 古賀   :「むぅ……」
 薗煮   :「うーす、そろそろうどんいくか、それともおじや?」
 古賀   :(こっくり、こっくり)
 古賀   :「ふぁ!?……な、なんれすか!?」
 薗煮   :「なんだなんだ、もうつぶれたのか!おら、シメだシメ、うど
       んでいいか?決定、あ、うどんお願いしまーす」
 
 バシバシと古賀の背中を叩き、笑いながら言う。
 いつもにも増してテンションが高くなっているところからすると、彼も酔っ
 ているのだろう。
 叩かれた古賀は涙目で抗議する。
 
 古賀   :「いたい!いたい!やめれ!やめれくらはい!!」
 薗煮   :「わははは!負けるかこの俺が!俺は正義の味方だ!俺は、曲
              がらんぞ!」
 古賀   :「うぇーん、はなさきさんたすけてー」
 弥生   :(きゃはははは)
 薗煮   :「おし、うどんいくぞー、ああ、ほらカラのコップと皿はこっ
              ちな」
 古賀   :「ふぇーい(ごそごそ」
 
 抗議するのも疲れて横でぼんやりしていた古賀はむくりと起き上がり、空の
 コップやら使い終わった皿を集めて一箇所に置いてから再びごろりと横にな
 る。
 それから、わーわーと騒ぎつつ時間が過ぎ、そろそろ帰ろうかと薗煮が切り
 出した頃には、古賀は大いびきをかいて眠っていた。
 
 古賀   :「ぐぉー……ぐぉー……ぐぉー…………ふご?…………ぐぉー
        ……ぐぉー……」
 薗煮   :「おら、起きろ!帰るぞ!ほら、お前の分は2000でいいぞ、
              おきろー」
 
 一度目を開けるも、すぐに寝入る古賀を、薗煮はゆさゆさと揺り起こそうと
 する。
 
 古賀   :「ふぁ、らいひょーふへふよー。まらよっれまへんひょー」
 薗煮   :「たてぇい!帰るぞ、おら!」
 古賀   :「ほぇ!」
 
 ろれつの回らない古賀に肩を貸しつつ薗煮は立ち上がる。

 薗煮   :「ああ、花咲さん。こいつ送ってくから、これでお代支払いの
             ほう頼む」
 薗煮   :「おら、古賀。たてい、帰るぞ」
 古賀   :「ふぇーい」
 
 翌日、気付いたら何故か自分の部屋の布団でちゃんと寝ていた古賀には前日
 の記憶がまったく無かった。
 ふと見た机の上には、薗煮の似顔絵付きで『飲まれンナ!』と書かれたメモ
 書きが乗っていたのだった。

時系列と舞台
------------
2009年初旬。

解説
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理想ばかりを追って現実を見ない上層部、振り回される現場の人間達。

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蘇芳 


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