[KATARIBE 32065] [HA21L] 『迷宮』魔術編:内藤礼門と御霞の社

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Date: Sat,  3 Jan 2009 03:53:22 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32065] [HA21L] 『迷宮』魔術編:内藤礼門と御霞の社
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2009年01月03日:03時53分22秒
Sub:[HA21L]『迷宮』魔術編:内藤礼門と御霞の社:
From:matuya


[HA21L]『迷宮』魔術編:内藤礼門と御霞の社 
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登場人物
--------
内藤礼門(ないとう・れいもん)
  :AbyssDiver。吹利学校地下探検部部長。 
蒼雅巧(そうが・たくみ)
  :御霞の護り手。吹利学校地下探検部OB。


●友あり。遠方より来る
------------------------
[TK-Sleep] さて 
[TK-Leana] 礼門を動かそう 
[TK-Leana] まつやさんはいるかしら 
[TK-Leana] いないようだ 
[TK-Leana] ひさにゃ、礼門御霞神社に挨拶に行かせたいんだけどいいかな 
[Hisasi]  いいおー
 
 礼門     :「たしか、この辺だったかな……?」 

[TK-Leana] 階段を昇って、ひょっこり境内に顔を見せる白スーツの男 
[Hisasi]  で、境内に入ると 

 穂波     :(箒で掃除してる) 

[Hisasi]  巫女さんがお掃除してますね 

 礼門     :「こんにちはー」 
 穂波     :「はい、こんにちは。こちらに御用でしょうか?」 

[Hisasi]  普通の参拝客じゃないなと判断 

 礼門     :「こちらに、蒼雅巧さんがいると聞いて伺ったんですが」 
 穂波     :「当主さまをお尋ねですか」 

[Hisasi]  まあ、と 

 穂波     :「お名前をお伺いしても?」 
 礼門     :「乃藤礼門です。蒼雅くんとは高校の頃の知り合いで」 
 穂波     :「高校の……
        : わかりました、お取次ぎいたします、どうぞこちらへ」 

[Hisasi]  で、案内される 

 礼門     :「やあ、お久しぶり」 

[Hisasi]  で、通された先にいるのは 

 巧      :「礼門殿、お久しぶりです」 

[Hisasi]  びしっと、着物袴姿の巧が 
[Hisasi]  深々と頭をさげた 

 礼門     :「変わってないね、蒼雅くん。いや……少し貫録が出てきたかな」 
 巧      :「そうですか……
        : 高校卒業を待たずして、当主として任につきましたから」 
        :「礼門殿も、見違えました。懐かしいです」 
 礼門     :「いや、はは。
        : 私の方は2年くらいじゃまだまだ、成長した実感はないよ」 
 巧      :「自分では中々変化は気づけませんから、立派になりましたよ」 

 巧      :「ところで……」 

[Hisasi]  すっと背筋を伸ばして真顔になる 

 礼門     :「ふむ」 
 巧      :「こちらをお尋ねになった理由を、
        : お聞きしてもよろしいでしょうか?」 

[Hisasi]  当主の顔になってる 
[Hisasi]  蒼雅家筆頭としての 

 礼門     :「いや、今日ここにきたのは、
          半分は本当に旧交を温めるくらいのつもりでね」 
 巧      :「そうでしたか(ちょっとホッとしたように)」 

[Hisasi]  #でも半分、と 
[Hisasi]  #珠魅ちゃんのこと聞いてくれるとおもしろいぜ 
[TK-Leana] #御霞神社って霞山にあるんだっけ 
[Hisasi]  #どうだろう、、 
[Hisasi]  近鉄吹利レジャーランド近くの小さな神社。 
[Hisasi]  霞山の北麓 
[Hisasi]  霞山だった 
 
 巧      :「私も、任について以来、なかなか以前のように
        : 動けなくなってしまいましたから。
        : こうしてお尋ねいただけるのは嬉しいことです」 
 礼門     :「いやいや、私もずっとあっちで過ごしてたからね。
        : 変わらない日本の友人に会えてうれしいよ」 

 礼門     :「こうして日本に帰ってきたのも、
        : 上からの要請を断れなくてね……」 
 巧      :「要請?礼門殿は魔術師としての修行をすべく
        : 留学していらっしゃいましたよね……上とは」 
 
[Hisasi]  #魔術師関係の上がいる、と 

 礼門     :(頷いて)「修行と言っても、単身で山にこもったりするわけじゃ
        :ないからね。私の学んだ系統の魔術は、結社を作って
        : 寄りあいながらお互い研鑽するものなんだ」 
        :「当然、上下関係みたいなのも出てくれば、
        : 組織間の力関係みたいなのも生まれる」 
 巧      :「……よくわかります」 

[Hisasi]  #そういう上との擦り合わせとか、用聞きで苦労したのはたくみんも同じ 

 巧      :「私も、蒼雅の筆頭として上からの要請で御霞の護りにつきました」 
 礼門     :「元は当主代行の筈だったんだよね、確か」
 巧      :「ええ、ですが父の体調がすぐれず、状況が悪化した以上。
        : いつまでも代行という立場ではいけない、と」 

 巧      :「……時に、責任の重さを感じる時もあります」 

[Hisasi]  ちょっと苦笑するように 

 礼門     :(頷いて)「私は上に立つ立場にはないから、
        : 気持ちは分からないけど、想像はできるよ」 
 礼門     :(ちょっといじわるっぽく)
        :「でも、その重さを分けて持ってくれる人はいるんだろ」 
 巧      :「…………(一瞬ちょっと頬を赤らめて)
        : ええ、はい……妻がおりますから」 

[Hisasi]  #妻ってゆった 

 礼門     :「そうだ、帰国できなかったからお祝いの言葉はまだだったね。
        : ご結婚おめでとうございます」 

[TK-Leana] #結婚してたら、結婚しましたの手紙くらい来ると思って 
[TK-Leana] #してたんだっけ 
[Hisasi]  #結婚してました、一応連絡くらいはいれただろう 

 巧      :「ありがとうございます、
        : 珠魅は……今は実家の方に居りますので挨拶はできませんが」 

[Hisasi]  #子供生まれるからね 

 巧      :「……直に、子を持つ身になりますから」 

[Hisasi]  #しかももうパパになるんですか、色々早いな 

 礼門     :(ごほっごほっ)「え、ほんとに?」 
 巧      :「ええ、生まれましたらご連絡を……と思っておりましたが」 
 礼門     :「……いや、私らの中じゃ一番硬いと思ってた蒼雅くんが、こうも
        : とんとん拍子で話を進めるとは、いろいろと予想外だったよ」 

 礼門     :「ほんとおめでとう」 
 巧      :「ええ、私も、これほど早いとは思っていませんでしたが……
        : ありがとうございます礼門殿」 
 礼門     :「しかし、一児の父か……大変だねえ、忙しいのに」 
 巧      :「クラスの皆も進学や就職をされているようですし。
        : そういえば、桜居殿も現在事務所を構えておられるそうですね」 

[Hisasi]  つみきんの事をちょっぴり教えてあげました 

 礼門     :「ああ、彼女も……頑張ってるんだね」(目を細めて) 

[TK-Leana] #もうそろそろ籍を入れててもおかしくなさそうだ 
[TK-Leana] #結婚してましたっけ 

 巧      :「ええ、ご結婚はまだのようですが」 

[Hisasi]  #まだだったような気がする、というかそろそろかな 

 礼門     :「shivaさんもいい加減覚悟決めればいいのに 
 巧      :「きっと、待っているのではないでしょうか。
        : 彼女がしっかり一人立ちするのを」 

[Hisasi]  所長としてしっかり立って、はじめて、
      みたいな感じなんじゃないかなあとか 

 礼門     :「どうだろうね、あの人もいまいちつかめないないから」 
 巧      :「暫くお会いしていませんから、どう変わっていらっしゃるのか」 

[Hisasi]  でも何となく想像できそうな気もするし 
[Hisasi]  色々変わってそう泣きもする 

 礼門     :「白状するけど、私はつみきさんが好きだったんだ。
        : いや、今でも好きだな」 
 巧      :「……ええ」 

[Hisasi]  察してました、なんとなく 

 礼門     :「あの人の隣に立つのが私だったらと、時々思うよ。未錬だね」 
 礼門     :「部長時代は散々いじめられたのに、なんでかなあ」 
 巧      :「いえ、それは否定できることではありません。
        : 貴方にとって大切なことだったのででしょうから」 
 礼門     :「ありがとう、うれしいよ」 
 巧      :「あまり自由な時間は取れませんが、
        : 大抵はこちらで守護の任についておりますから、
        : いつでもおいで下さい」 
 礼門     :「ああ、不本意ながら水にかかわることもありそうだからね」 
 巧      :「…………やはり」 

[Hisasi]  そうかもしれないな、とか。内心思ってはいたけれど 

 巧      :「すみません、内心。水関連ではないかと、疑っていたのです」 
 礼門     :「直接は関係ないんだけどね。
        : どうも、追いかけてると関わってきそうな予感がするんだ」 
        :「昨日の、ほら。ここの山で騒ぎがあっただろ?」 
 巧      :「ええ、知っています。霞山で」 

[TK-Leana] 時系列的には一昨日か一昨昨日だったかもしれん 
[Hisasi]  ここ最近不穏な動きがあったり、澱んだ何かが出たりとか 

 巧      :「……こちらも上の許可が下り次第調査を行おうとしていました
        : が、礼門殿の追うものと関わりが?」 

[matuya]  占いは凶にシフト。使い魔も騒いでいる。 
[matuya]  ラッコやアルマジロやカモノハシたちが。 

 礼門     :「恐らくは」 
 巧      :「…………なるほど」 
        :「それが本当に水絡みであるものならば、
        : こちらで知る限りの情報は提供しましょう」 
        :「それ以上の介入は、そちらも望むものではないでしょうから」 
 礼門     :「そうだね。いや、私個人としてはいくらでも力を借りたいくらい
        : だけど、組織に居るとそうもいかないから困るな」 
 巧      :「ええ、わかりますから」 

[Hisasi]  でしゃばったことはしないけど、できる範囲内で力を貸すよ、と 

 礼門     :「ありがとう。またいつか、機会があれば一緒に地下に潜ろう」 

[TK-Leana] #まあ、立場とかもあるしないだろうが 

 巧      :「ええ、是非。蒼雅当主という顔でなく、蒼雅巧個人として」 

------

[TK-Leana] そんな感じで切りますか 
[Hisasi]  うい 
[Hisasi]  お友達として情報提供します 
[Hisasi]  こっそり協力もしますよ 
[TK-Leana]  こちらからも情報を流します 
[Hisasi]  おー 
[TK-Leana]  お膝元で騒ぐんだもの、申し訳ねえ 
[TK-Leana]  といっても、礼門もあんまり分かってないんだけどにゃ 


時系列と舞台
------------
12月

解説
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張り巡らされる繰り糸は
定めのそれか
首吊り紐か

次回「内藤礼門と人形遣い」
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Matuya


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