[KATARIBE 32053] [HA21L] 『迷宮』幕間:夜行の騎士

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Date: Sat,  3 Jan 2009 02:18:56 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32053] [HA21L] 『迷宮』幕間:夜行の騎士
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20090102171856.BC57949DB02@www.mahoroba.ne.jp>
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2009年01月03日:02時18分56秒
Sub:[HA21L]『迷宮』幕間:夜行の騎士:
From:matuya


[HA21L]『迷宮』幕間:夜行の騎士
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 ■午前2:00 
 ■吹利市街 
 ■他界レベル2 
 ■公園――
 
[matuya]  昼間には子供たちが遊ぶ姿が見られる公園に、今は人影はない。 
[matuya]  夜中のみやってくるホームレスの仮のねぐらが、
      ちらほらと茂みの中に見えるばかり。 
[matuya]  公園の中央。小さな池の水面が、ざわざわと波立つ。 

 ホームレス  :(……? 
 ホームレス  :(何の音だ?) 
 ホームレス  :(……聞いたことがあるなあ) 
 ホームレス  :(…………) 

 ホームレス  :(ああ。これ、競馬場で聞いた音だな) 
 ホームレス  :(馬の足音だよ) 
 ホームレス  :(腹減ったな) 
 ホームレス  :(…………) 
 ホームレス  :(……なんで、馬?) 
 
[matuya]  段ボールでしつらえた家の扉を少しだけ開く。
      せっかく温めた空気が逃げないよう、少しだけ。 
[matuya]  夜霧が、立ちこめている。 
[matuya]  遠く、霧の中から足音が聞えてくる。 

 ホームレス:(…………なんかいる?) 

[matuya]  好奇心に勝てず、ねぐらをずるりと抜け出した。 
[matuya]  ひたひたと歩いていくのは、いつもこっそりと洗い物をする小さな池。 
[matuya]  遠い足音は確かにそちらから聞えてくるのだ。 

 ホームレス  :(……??) 

[matuya]  ざわざわと波立つ水面。 
[matuya]  男がおそるおそる、暗い水面を覗きこんだその時、 
[matuya]  水面は扉に姿を変じた。 
[matuya]  ざばりとしぶきが突き上がる。 
[matuya]  思わずしりもちをつき、目を丸くした男の目の前をかすめるように、
      黒い影がとびあがる。 
[matuya]  たてがみを振り乱す黒い馬。 
[matuya]  それにまたがる黒い影。 
[matuya]  右手には長い銀の槍。 
[matuya]  左手には弧を描く銀の剣。 

 ホームレス  :「――な、なななななな!?」 

[matuya]  馬上の騎士が睨みおろす。 

 騎士     :「●×*+…… !*@%%&!?」 
 ホームレス  :「あ、あのう」 
 騎士     :「&&%#$――(><)=!@?」 
 ホームレス  :「が、外国のおかたでっか?」 
 騎士     :「…………orz#&&==」

[Toyolina] #困ってるw 
[Saw]    #騎士ぃぃぃ! 
[Tihiro]  #何と勇敢なホームレスさんw 
[Saw]    #急にキャラが崩れたw 
[matuya]  #よく考えたら言葉通じないんだよ。 
[matuya]  #すっかり忘れてたw 

 ホームレス:「あ、あのう。なんかわからんが、困ってるのはわかりまっせ。
      : さ、酒でもどないですか」 

[matuya]  頭がどうにかしてたのか、酔いが残っていたのか、
      肌身離さず持っていたウイスキーのボトルをおずおずと差し出す。 

 騎士     :「…………? …………!」 
 騎士     :(呑む) 

[matuya]  面頬の下の顔は、思ったよりも若かったが、 
[matuya]  想像していたより遥かに鋭く 
[matuya]  その鋭い口元が、ふうと息をついて、わずかに笑った。 

 ホームレス  :「……き、気に入ったか? そらよかった」 
 
[matuya]  返された瓶をふと見れば、一滴残らず空だった。 

 ホームレス  :「……ありゃ」 

[matuya]  貴重な酒だったのに。思わず悲しい顔をしていると、
      馬上の騎士が身を乗り出した。 

 ホームレス  :「い、いや! ええんです。別に酒くらい呑んだって――――?」 

[matuya]  懐を探すようにしていた騎士が、何かをぽんと投げて寄越す。 
[matuya]  思わず手元に視線を落とし、そのまま大きく目を向いた。 

 ホームレス  :「――あ、あんたこれ!」 

[matuya]  と、風がぶわりとまきあがる。 
[matuya]  ひとこえ大きく馬がいななき、高く飛び上がった黒い影は 
[matuya]  そのまま男が目をやる前に、つむじ風だけを後に残して、
      公園の茂みの向こうへと駆けていった。 

 ホームレス  :「…………??」 
 ホームレス  :「あんたこれ。金貨」 
 ホームレス  :「…………夢かいな。寝よう」 

[matuya]  その手に握った大きな金貨。
      見たこともない奇妙な意匠のそれの重みを不審に思いつつ 
[matuya]  ふたたびねぐらの段ボールに戻っていく。 
[matuya]  もう足音が聞えても、起きずに置こうと思いながら。 

-------
 
[matuya]  街中にいくつか、騎士の痕跡をまいてみる目的。 
[Saway]   マジカル聞き込みがそろそろ真価を発揮しそうだ 
[matuya]  結構目撃例は出ると思います。 
[Saway]   でも当人が馬鹿なのでいかに情報を集めようと
      そこから真実を導き出せなさそう 
[Saway]   たすけてブレーン眼鏡 
[Toyolina] マジカル……つд`) 
[matuya]  なんという馬鹿w 
[Toyolina] メガネw 
[Tihiro]  微妙なw 
[matuya]  うろつかせるうちに少しだけ喋れるようにしておこう。
      このままだとつらいw 

 ブレーン眼鏡 :(ただし眼鏡ッ子ではない)
        :「三軒となりのおばあさんのお話は、
        :飼ってるねこちゃんのことみたいですね」 

[Toyolina] 騎士の方は鍵もってないんですね 
[Toyolina] 量産型みたいな鍵 
[matuya]  あの鍵ははっきりいって物凄いレアアイテムなんです。 
[matuya]  クリスがやったのは伊勢神宮を襲撃して
      三種の神器を持ち出したとかそういうレベルのことです。 
[matuya]  ここで変な方言で喋るようにすると騎士がキャラ崩壊。 
[Tihiro]  ヴぁーw 
[Tihiro]  熊本弁騎士とかですかw 

 騎士     :「クリスさ、もうどっしょんな。
        : ひとりでどっかいきよーておまはんの面倒ようみきれんわ」 

[Tihiro]  わーいw 
[matuya]  こらあかん。 


■ウバの名前
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[matuya]  そういやあ 
[matuya]  クリスの乳母の苗字をなんか決めようと思ったのだった。 
[matuya]  こっちの世界のひと。 
[kurov]   やました。 

[kurov]     ..名前4 

 ■kurov:『ガアヅン』。 

[Hisasi]  ..名前5 

 ■Hisasi:『デカギヮヵ』。 

[Hisasi]  どうよ 
[Tihiro]  どうしましょうw 
[Toyolina] 刑事際過 
[Hisasi]  みんな真面目にかんがえてあげようぜ(おまえがいうな 
[matuya]  どうしろっていうんだw 
[Toyolina] じゃあ適当に足して やまぎわ 

[Tihiro]  ..名前3 

 ■Tihiro:『オダク』。 

[matuya]  いや、どうせだから何か、既存の苗字にしようかと思って。 
[Tihiro]  うにゅ、それがいいかもしれませんねー 
[matuya]  むずかしいなw 
[Hisasi]  サトミ 
[matuya]  ソーガとかサトミとか南海道讃岐なんとかとかそんな感じだろうか。 
[Hisasi]  三番目で 
[Toyolina] 3番目w 
[Tihiro]  海道系きたw 
[matuya]  でもこれってローリエのひとですよw 
[Hisasi]  クーネルダールでもいいですよ 
[Hisasi]  乳母には相応しくない苗字かもしれませんが 
[matuya]  ふむむ。 
[Hisasi]  ネグレクトしそうですけど 
[Tihiro]  やっぱりw 
[matuya]  呪われた姓であった。 
[Toyolina] だめだーw 
[Suo]    イチハラさんとか(ぇ<乳母 
[Hisasi]    実に色々見てそうな乳母ですね 
[matuya]  いや「ああ貴方にはあのひとの面影がある」とかちょっといいシーンを
      皮算用してたら市原のえっちゃんですかそうですか。 
[matuya]  もう何をしててもガン見されていた少年時代。 
[Toyolina] 見た見た見た見た見た 
[Tihiro]  イチハラは見た 
[matuya]  迷宮は部屋と扉ばっかりですからね。もう水を得た魚のごとく。 
[Suo]    猛禽は見た 
[Toyolina] いい男を捜して扉の向こう側へ 
[matuya]  なんか新婚三日目に台所に行こうとして迷宮落ちしたとか書いた気もしますw 
[Toyolina] 確かに書いてたw 
[Toyolina] つまりせっかく猛禽の嫁にゲットされたのにロストした旦那がいるんですね 
[matuya]  そのようですね。 
[Suo]    なんてひどい! 
[Toyolina] MOTTAINAI! 
[Toyolina] 後のEDである(嘘) 
[matuya]  ああショックで。 
[Hisasi]  それが原因で 
[Toyolina] それらしすぎるから困る 
[matuya]  恐るべきつながり。 
[matuya]  おいしいので提案してみようw なんか年齢的にも合ってそうだ。

時系列と舞台
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12月

解説
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散り乱れるは万彩の花
次回「クリスと三つの役得」
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Matuya


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