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Date: Sun, 28 Dec 2008 03:16:20 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32036] [HA21L] チャットログ『持ちかけられた賭け』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20081227181620.0D8B349DB02@www.mahoroba.ne.jp>
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Web: http://kataribe.com/HA/21/
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2008年12月28日:03時16分19秒
Sub:[HA21L]チャットログ『持ちかけられた賭け』:
From:久志
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チャットログ『持ちかけられた賭け』
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登場人物
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ウヤダ
:元吸血鬼狩りの強化人間。
陣内蒼助(じんない・そうすけ)
:諜報機関に所属するエージェント。超再生体質を持つ。
定時連絡
--------
[Hisasi] アルカさんはいるかのう
[arca] はっキングクリムゾン
[arca] います
[Hisasi] うい
[Hisasi] レニー激突の後で
[Hisasi] 落ち着いてから一度くらい蒼助さんと顔合わせしといたほうがいい
かなあと
[arca] あいあい
[Hisasi] レニーと激突→眠れない、の当たり
[Hisasi] #いつものバーのいつもの席辺りで、かな
[arca] #おけです
[Hisasi] #とりあえず、定時連絡と言う形で
[Hisasi] #待ち合わせ
ウヤダ :「…………」>席で待ってる
蒼助 :「よう。身体は治ったのか」
ウヤダ :「……ああ」
[Hisasi] #顔を上げる
[Hisasi] #肉体的には完治して、疲労もない
[arca] #つかつかと足音を立てて傍らまで近づく
[Hisasi] #だが、精神的な疲れは、、、
ウヤダ :「この間の件については……俺のミスだ」
蒼助 :「そうだな。お前のミスだ」
ウヤダ :「……ああ」
[Hisasi] #ミスは素直に認める
蒼助 :「だがお前は生きている。チャンスはあるだろう」
ウヤダ :「…………そうだな」
[Hisasi] #積み重なるもの、みしみしと軋むような精神的な疲れ
蒼助 :「覇気が無いな。疲れているな?」
[Hisasi] #なんとなく自覚はしているが、それをどうしたものかがイマイチ
わからない
ウヤダ :「かもしれん、体は休めているのだがな」
[Hisasi] #何もなかったものに
[Hisasi] #色々と激変して積み重なっていく
蒼助 :「気疲れと言う物がある。俺はここ何十年と感じてはいな
:いが」
[Hisasi] #レニーに突き崩された思い出と、キャリーや銀二に対する想い
[Hisasi] #いっぺんに降りかかりすぎたんだ
ウヤダ :「……俺も、そうだったはずだ」
[Hisasi] #何十年、何もなかったはずだった。
蒼助 :「そうだな、そうだった。正にそれだ」
ウヤダ :「……ん?」
[Hisasi] #その目には疲労の色が濃い、だが、決して死んだ目ではなかった
[Hisasi] #疲れきった中にも、生きようとしている何かが、確実に
蒼助 :「…何でもない、これは自分で気付くべきだ。…」
[Hisasi] #今までの屍のような目は、安定してはいたが、
蒼助 :「そうだな、医者にでも診てもらうと良い」
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #これで医者に行くフラグができる
[Hisasi] #医者、と聞いて僅かに眉をひそめた
[Hisasi] #まあ、医者つーと、あれがね
蒼助 :「どうした、医者は怖いか?」(片眉をあげる
ウヤダ :「いや……単にロクな思い出がない」
蒼助 :「それには賛同する。俺も似た様な物だ」
ウヤダ :「ただ……確かに、今の俺は……確実に以前より戦力とし
:て落ちている」
[Hisasi] #キルマシーンとして働けない気がする
[Hisasi] #銀二の足を引っ張るようなことにはなりたくない
[Hisasi] #キャリーを護れなくなってしまう事態は絶対に避けねばなるまい
ウヤダ :「……少しでも、打開できるのならば」
蒼助 :「原因が分かっているならしかるべき対処をとるが良い」
[Hisasi] #死ぬほど嫌いな、女より嫌いな医者にかかるより他ないのか
蒼助 :「いたってシンプルな事だ」
ウヤダ :「…………ああ」
蒼助 :「…そうだな、一つ賭けをしようか」
蒼助 :「お前には『恐怖』が芽生えている」
ウヤダ :「!」
[Hisasi] #ぎくり
蒼助 :「お前はそれを克服できるか?」
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #銀二やキャリーを失うこと
[Hisasi] #最も恐ろしいこと
蒼助 :「ふ…俺は、『できない』に賭けよう」
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #眉を寄せた
[Hisasi] #それは確かに恐怖だ
[Hisasi] #一度手にしてしまったから
[Hisasi] #失うのがそれはそれは怖い
[Hisasi] #何もなければ、恐ろしいものなど何もなかった
[Hisasi] #空っぽのままだったら
蒼助 :「もちろんお前は、『できる』に賭ける。賭けざるおえ
:ない」
ウヤダ :「…………そうだな、負けたときは…………俺はこの世に
:いないだろう」
蒼助 :「そうかな?今回だって生き残った。ひょっとするかも
:しれないぞ」
[arca] #その表情は少し邪悪だった
ウヤダ :「……」
[Hisasi] #鋭い目でにらみ返した
蒼助 :「…ベットする物は、追々決める事にしよう」
[Hisasi] #少し調子が戻ってきたような
蒼助 :「まずは目先に問題を解決する事だ」
ウヤダ :「わかった……まずは、今の状況を打開する。とりあえず
:医者に顔を出してみるつもりだ」
蒼助 :「それがいい」
[Hisasi] #で、香方さんやアニーあたりから小耳にはさんだコロ先生のとこへ
[Hisasi] #こないだのログに繋がる
[arca] #うむ
[Hisasi] #あくまで蒼助さんに対しては、自分を見せない
[Hisasi] #気を許してるけど
[arca] #でも見えちゃってるんだぜ
[Hisasi] #まあ、蒼助さんにはものくそ見えてるっぽいんだけどね
[Hisasi] #本人はそのつもりがないだけで、、
[arca] #その後蒼助はまた数人下っ端を始末した事を伝えた
[arca] #疑似再生者は居なかった
ウヤダ :「…………擬似再生者は、相応の者でなければ作り出せな
:い、のか」
[Hisasi] #灰の再生力にまけちゃうんですよ
[Hisasi] #服用されてもうぞうぞうじゅるうじゅるな肉塊になっちゃう
蒼助 :「器を選ぶ、か」
[Hisasi] #レニーやアイリスのような、改造されてなおかつそれなりの実力
がある者でなければ
ウヤダ :「…………奴が既に廃棄済みの俺を狙うわけ、か」
[Hisasi] #くくく
蒼助 :「なるほど。分からない話でもない」
ウヤダ :「……蒼助」
蒼助 :「なんだ?」
ウヤダ :「もし、俺が万一奴の手に落ちて、擬似再生者になったと
:したら」
ウヤダ :「お前が殺してくれないか?」
[Hisasi] #銀ちゃんならきっと迷う、迷わないとしても苦しむ
[Hisasi] #そういう奴だから
[Hisasi] #そんな銀ちゃんだから離れたくないと思った
[Hisasi] #蒼助さんならやってくれる
蒼助 :「ケースバイケースだ。必要なら言われなくても殺して
:やる」
ウヤダ :「ああ」
[Hisasi] #ウヤダさんの最大限の信頼ですよ
蒼助 :「その時は手加減してくれるとありがたいな」
ウヤダ :「そうしたいところだがな」
[Hisasi] #裏切りスイッチのことを思い出した
ウヤダ :「…………それが、できるものならな」
[Hisasi] #仲間を惨殺して、マムを滅多刺しにして、レニーにイリに深手を
負わせた、あの時
[Hisasi] #自分の意志を全く無視した、あの出来事を
[Hisasi] #いずれまた、来るさ。
蒼助 :「期待はしていない。言ってみただけだ」
ウヤダ :「ああ、俺だって易々と奴の手に落ちるつもりはない」
蒼助 :「そうだ、それでいい」
ウヤダ :「……(ぐいっと、フラスクから酒を飲んで)」
[arca] #薬の精製方法に付いてはどうなってるんでしょう
[Hisasi] #なんだろう、灰を謎の液体に浸して歪ませて投与シマシタ的な
[Hisasi] #再生能力だけが桁違いにアップ
[Hisasi] #謎の液体はモローだけが制法知ってます的な
[Suo] #ただし灰の魔力のせいでほぼ確実に精神が破壊されます。今の所例外
はナシと
[arca] #レニーの髄液から精製されてる事を教えて良いでしょうか
[Hisasi] #投与=ほぼ確実に死へゴーサイン
[Hisasi] #なので、実力ある者に投与したいけど使い潰すのはあれで
[Hisasi] #かといって雑魚ピエロでは逆に灰に食われて謎の肉塊になってし
まうと
[Hisasi] #丁度廃棄済で再利用できたレニーとイリは丁度良い素材でした
[Hisasi] #麻薬のこと?>レニーの
[Hisasi] #教えてもおっけー
[Hisasi] #そして廃棄済強化改造人間、それも傑作あるじゃん、あれだよ、
あれ、ユダ
[Hisasi] #ウヤダさんが狙われる理由、それにあんだけあれこれされて精神
が壊れてないのってもう超レアケース、モロー涎出ちゃう
[Hisasi] #更に弄りがいがありそうでたまらない(はぁはぁ
蒼助 :「それと、こちらで調べたんだが。ザコ共に投与されてい
:る薬の一部は、人体の髄液から精製される様だ」
ウヤダ :「…………(ぴくり)」
[Hisasi] #キャリーにも投与されてたあれ
ウヤダ :「キャリーにも投与されていた……あの薬物か」
蒼助 :「詳しい用語は分からんが、『残留組織班や分布を見る
:限り、先日回収された肉片が親である可能性が極めて高い』
:との事だ」
ウヤダ :「…………(僅かに目を見開いて)」
ウヤダ :「…………そう、か(くく)」
[Hisasi] #湧き上がるような笑みが
蒼助 :「…つまりは、レニー。あれがマインドコントロールの
:重要なファクターと言う事だ」
ウヤダ :「……どこまでも……イカれた爺だ」
[Hisasi] #つまりレニーの体解析すれば、色々もっと詳しくわかるわけですか
[arca] #おそらくは
[Hisasi] #色んな実験のタネや道具として使い倒されていたようですね
[Hisasi] #廃棄済だからって、好き放題に
蒼助 :「その笑い方。キャリーに見せた事はあるか?」
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #ない、はず
蒼助 :「ふ…。見せない方が良いぞ?最高に気分が悪くなるだろ
:うからな」
ウヤダ :「……そうだな」
[arca] #くくく、と同じ様に笑ってみせる
ウヤダ :「落ちるところまで落ちるのは……俺だけでいい」
[Hisasi] #キャリーは、まだそこまで堕ちていない
[Hisasi] #殺戮機械として生きた自分とは、違う。
蒼助 :「そうか?まぁ…しかたがない。俺からは以上だ」
ウヤダ :「……わかった。今度は……そうだな、今は情報が切れた
:状態だ、俺は裏方側のツテを辿ってみる」
蒼助 :「期待している」
ウヤダ :「出方を待つでなく、こちらから裏から情報を手繰る、
:その手のやり方はそれなりに心得てる」
ウヤダ :「動く時は、お前の手を借りるかもしれん。隠密は銀二に
:は少々不向きだろうしな」
[Hisasi] #ダメじゃないけど、派手にやりあうほうが力発揮するだろうし
蒼助 :「くく…吸血鬼だと言うのに、狩人にそう言われては示し
:が付かないんじゃないのか?」
ウヤダ :「……あいつは、そういう奴だ」
[Hisasi] #しょうがねー奴とでもいいたげな
蒼助 :「お前がそう言うならそうなのだろう。わかった、やる時
:はいつでも構わん」
[Hisasi] #それなりに不死者らしいところもあるけど、たまに考えなしに動
くし、女には甘いし、時折気まぐれでしょうもない仕事受けるし、
あれだけでろでろ言ってた自治会の会にも顔出さなくて俺が行く
羽目になるし
[Hisasi] #途端にうちの人ダメなんだから的な愚痴が頭に溢れた
[Hisasi] #だが、楽しそうだった
[arca] #もう、ウチのダメ亭主ったら(ry
[Hisasi] #まさに
ウヤダ :「……ああ、また連絡を入れる」
蒼助 :「ああ…じゃあ、俺は失礼する。別件があってな」
ウヤダ :「わかった」
[Hisasi] #で、ウヤダさんはお医者さんへ行きました。
蒼助 :「賭けを、忘れるな」(自分の分を払って店を出ていく
[Hisasi] #こないだのログに続くのだった
ウヤダ :「ああ、賭けは勝つ」
蒼助 :無言で手を振る
[arca] #まだまだ油断できぬ
[Hisasi] #ママが久志だからね
[arca] #むむむ
[arca] #でも賭けの話はできたから成功だ
時系列と舞台
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2008年12月
解説
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レニーとの戦いの後で、蒼助にもちかけられた賭け。
http://kataribe.com/IRC/KA-06/2008/12/20081209.html#220000
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以上
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