[KATARIBE 32025] [HA21L] チャットログ『帰宅後の光景』

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Date: Sat, 27 Dec 2008 00:24:12 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 32025] [HA21L] チャットログ『帰宅後の光景』
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2008年12月27日:00時24分11秒
Sub:[HA21L]チャットログ『帰宅後の光景』:
From:久志


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チャットログ『帰宅後の光景』
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登場人物
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 ウヤダ
    :腕利きのハンター、元吸血鬼狩り組織に身を置いていた。
 佐上銀二(さがみ・ぎんじ)
    :クカラチャと呼ばれる吸血鬼の一人。
 キャリー
    :「陽気な爆弾」サーカスに攫われ殺人兵器に仕立て上げられた。
 立川香方(たちかわ・かなた)
    :迷惑代行、銀二やウヤダの友人。

帰宅後
------

[Hisasi] #レニーを倒し、後のことを銀ちゃんの同属の人に任せ、帰宅した日 
[Hisasi] #ヤサは変わり果てた様相になっていた 

 ウヤダ    :「………………」 

[Hisasi] #テトラ、何をした 

 銀二     :「おほー、凄いのぅ……」 

[Hisasi] #なんかビフォーアフタ−的な 
[Hisasi] #とってもパンクかつロックなしあがりになっていた 
[Suo] #ちなみに玄関開けたらパンチグローブが飛び出して来たり

 ウヤダ    :「…………なんだ、これは」 

[Hisasi] #傷も大分癒えて(治り早い) 
[Suo] #洗濯機から得体の知れない悲鳴が聞えてきたり 
[Hisasi] #気持ちも落ち着いてきた中で 
[Hisasi] #壁には奇妙な文字やらすてっきーな絵が 
[Hisasi] #家具も素敵に奇妙に飾り付けられて 

 ウヤダ    :「…………これは、誰の……仕業だ」 

[Hisasi] #おい、これ片付けるの誰よ(俺だよ) 
[Hisasi] #なんか色々脱力しました 

 ウヤダ    :「…………はぁ」 

[Hisasi] #でも、馬鹿だ 
[Hisasi] #だが……それがどうしてか心地いい 

 ウヤダ    :「…………香方達は帰ったのか……(つまりやったのはあ
        :のテトラだな)」 

[Hisasi] #ソファに崩れ落ちた 
[Suo] ブーブークッション:「ぶび。びちびちびちびち!!!」 

 銀二     :「えんがちょー」 
 ウヤダ    :「…………あのな」 

[Hisasi] #がっくりとしつつ 
[Toyolina] #最悪な音だなw 

 ウヤダ    :「……少しはあのテトラに注意をしろ、むしろ怒れ」 
 銀二     :「まぁ、これくらい可愛いもんじゃろ……多分、おそらく、
        :メイビー」 

[Suo] #そして目を逸らす 
[Hisasi] #なんかレニーのことの後でなんて銀二やキャリーに話そうかとか
     思ってたのが 
[Hisasi] #一気に脱力しました 

 ウヤダ    :「…………お前は女に甘い」 

[Hisasi] #これ片付けんのどうすんだよてめぇ 

 銀二     :「それくらい、いいじゃろ別に」 
 ウヤダ    :「…………(はぁ)」 

 時計の裏の仕掛け:「ギャアアアアアアア!!!」 
[TK-Leana] # 変わって無いのはアニーの部屋だけか 

 ウヤダ    :「…………片付ける、今から、すぐに」 
 銀二     :「……そうか」 

[Hisasi] #まだタキシード姿(腹血まみれ)で立ち上がって 

 銀二     :「そうじゃった。アニーが残しといてくれた薬の中に痛み
        :止めがあったが、飲むかの?」 
 ウヤダ    :「…………いや、いい」 

[Hisasi] #まだ痛みはあるけど 
[Hisasi] #せめてこの痛みくらいはしっかり噛み締めるべきだと思った 

 ウヤダ    :「お前は、痛みを感じないんだったな」 
 キャリー   :(ウヤダにくっつきっぱなし) 
 銀二     :「おう、日の光と炎、それから聖別された杭とか刃物は
        :痛いがの」 

[Suo] <痛み 

 ウヤダ    :「……心は」 

[Hisasi] #ぼそっと呟いて、 
[Hisasi] #すぐに黙った 

 ウヤダ    :「いや、なんでもない」 
 銀二     :「ふむ……」 

[Hisasi] #キャリーを撫でて 
[Hisasi] #心は痛むのか?と聞きたかったけど、聞きたくないような気がし
     たんじゃ 
[Hisasi] #痛まないといわれたら、少し辛い気がしたから 

 ウヤダ    :「…………キャリー、心配かけてすまなかった」 

[Hisasi] #自分が銀ちゃんに向けるものと、銀ちゃんから自分に向いてるも
     のの差が、なんとなくわかってしまいそうで 
[Hisasi] #でも、なんかそれでもいいと思ってきた 

 ウヤダ    :「……少し落ち着いてから、片付ける……か」 

[Hisasi] #キャリーの手を握って 
[Hisasi] #なんだか、少し疲れた 

 ウヤダ    :「……アニーの様子は?」 

[TK-Leana] # 出てから何時間後くらいですかね 
[Hisasi] #翌日の朝からドンパチやってからだから 
[Hisasi] #恐らく昼過ぎ 
[Hisasi] #半日以上は 
[TK-Leana] # まあ、寝てるかな 
[Hisasi] #うに 

 銀二     :「今は奥の部屋で眠っとるぞ。……もう暫くは掛かるじゃ
        :ろうなぁ」 
 ウヤダ    :「…………そうか」 

[Hisasi] #レニーがやったことを、考えて 

 ウヤダ    :「…………大丈夫だろうか」 
 銀二     :「何とも言えんが、アニーが大丈夫と言っておったから
        :のぅ。……とりあえず、菌を活発にする香を焚いてやる位
        :しか出来んし」 
 ウヤダ    :「そうか……」 

[Suo] #アニーさん謹製のお香 
[Hisasi] #いつの間にか、この面々といる時間が随分と大きくなってることに

 銀二     :「まぁ、あれくらいで滅びたりはせんじゃろう。少しずつ
        :ではあるが回復しとるようじゃし」 

[Hisasi] #ちょっぴり不思議な感覚を憶えている 

 ウヤダ    :「ああ……早く、回復できればいいんだがな」 
 銀二     :「うむ」 
 ウヤダ    :「……しかし、また糸は途切れたな」 

[Hisasi] #レニーは撃退した、が 
[Hisasi] #また手がかりがなくなった 
[Hisasi] #またいつなんとき何があるかわからねえ 

 ウヤダ    :「…………銀二」 
 銀二     :「夜の街を歩けば、連中に行き会うこともあるじゃろうが
        :……ん?」 

[Hisasi] #キャリーに護身術ひつようなのかな?というネタを振ってみる 
[arca] #タイミングを見て香方電話していいですかね 
[Hisasi] #で、キャリーはなんか既にこないだのレニー戦で昔のことを思い
     出しそうになってる 
[Hisasi] #おk 

 銀二     :「……そうじゃな、キャリーにも自分の身を護る術を教え
        :んとな」 
 ウヤダ    :「ああ…………キャリーの腕はホンモノだ、それは俺も見
        :てわかった……だが」 

[Hisasi] #目がすっとキルマシーンの目になる 

 ウヤダ    :「だが、護る為の技じゃない」 

[Hisasi] #殺すための技だ、護ることよりも殺ることを重視した 

 ウヤダ    :「俺の技と……同じ」 
 銀二     :「ふむ」 
 ウヤダ    :「殺る為の、な」>とる、と読む 
 ウヤダ    :「……護る為の術を、教えるべき、だろうか」 
 銀二     :「少なくとも、自分の身を護れるようにはならんとなぁ」 
 ウヤダ    :「ああ、己を守り、出来うる限り一人で戦わせず、危険を
        :察したら足止めをして逃げるくらいの術は」 
 ウヤダ    :「必要かもしれない」 
 キャリー   :(ウヤダの服を握ったまま寝ちゃってる) 
 ウヤダ    :「…………」>キャリーの頭を撫でて 
 ウヤダ    :「……あの戦いのとき、蒼助に言われた」 

[Hisasi] #ぽつり、と 

 銀二     :「ん?」 
 ウヤダ    :「俺は、レニーを拾って、武器を持たせ、鍛え上げた……」 
 ウヤダ    :「……だが、そうやって殺しを教えたレニーに何を返した
        :のか?と」 
 銀二     :「…………」 
 ウヤダ    :「……俺は、何も返さなかった」 
 銀二     :「ふむ……」 
 ウヤダ    :「……そこまで引きずり込んで、人生を変えて……それ
        :でも、俺は何一つ」 
 ウヤダ    :「……レニーが歪んだのは、モローのせいではない……
        :俺のせいだった」 
 ウヤダ    :「俺が”中途半端”にしたからだ……と」 
 銀二     :「ウヤダ……あの娘は御主を恨んではおらんかったぞ」 
 ウヤダ    :「…………」 

[Hisasi] #キャリーの頭を撫でながら 

 ウヤダ    :「…………だが、こんな終わりしか、なかった」 

[Hisasi] #心臓を貫いた 
[Hisasi] #ナイフの感触 

 銀二     :「…………」 
 ウヤダ    :「…………あいつが、俺が望んだ世界はなかった、そんな
        :日は来なかった」 

[Hisasi] #とつとつ、と 
[Hisasi] #死んだままの目で 

 銀二     :「…………」 
 ウヤダ    :「……俺もレニーも生身だ、だが、人としてはもう終わら
        :ない歪んだ世界しかなかった」 

[Hisasi] #手を見る 

 ウヤダ    :「俺は老いない……だが、生身だ。ある程度歳をとり、
        :30前後ほどでまた二十半ばほどに若返っていき、また
        :歳をとる」 
 ウヤダ    :「終わりがない……延々と繰り返す、それが俺の歪み」 
 銀二     :「難儀じゃのぅ……」 
 ウヤダ    :「俺はもうこの歪みから逃れられない……だが、キャリーは」 
 ウヤダ    :「キャリーを…………中途半端にはしたくない、レニーの
        :ようにしたくない」 
 銀二     :「…………」 

[arca] #携帯が鳴ります 

 ウヤダ    :(顔をあげた) 

[arca] #着信は立川香方 
[Hisasi] #銀ちゃんの携帯だよね? 

 銀二     :「ん?(ぴっ」 

[arca] #あい、どちらでも都合の良い方に 

 銀二     :「おぅ、香方か」 
 香方@携帯  :「だいたい察しは付いてる。正直すまんかった」 

[arca] #電話越しに土下座しています 

 ウヤダ    :「…………」 
 銀二     :「あー……いや、別に大したことは無いし気にせんでくれ」

[Suo] #ぉぃ 
[Suo] #とりあえず寝床が確保できればあとはどうでもいい奴 

 ウヤダ    :「…………おい」 
 香方     :「いや、そう言ってくれると助かる。とりあえず詫びとし
        :てその家具とかはやるから、売るなりなんなりしてくれ」 

[Hisasi] #いらねえ、といいそうですが、、、 
[arca] #家具の押しつけはふつう迷惑ですねw 

 銀二     :「そうか。まぁ、そのうち慣れるじゃろ」 
 ウヤダ    :「慣れないぞ」 

[Hisasi] #おい!と 
[Hisasi] #ツッコミ 

 銀二     :「まぁ、二三日」 
 銀二     :「もすれば普通になるじゃろうて」 
 ウヤダ    :「…………片付けは俺がやる」 

[Hisasi] #肩を落として 

 香方     :「いやほんとすまねぇ。十分空けたらもう八割がた揃えて
        :やがってよぉ」 

[Hisasi] #この後三日がかりで部屋を元通りにしたそうな 

 銀二     :「……ウヤダ、怪我人は大人しくせんと……」 
 ウヤダ    :「……あのな(ぴきぴき)」 

[Hisasi] #ママおちついて、おなか開いちゃう 
[Suo] #ママw 

 銀二     :「十分でこれだけか。……本当に凄いのぅ」 
 香方     :「いや、俺も正直テトラをなめてたぜ」 

[arca] #恐るべきコフィン積載量 

 銀二     :「これだけ出来りゃ色々出来そうじゃな」 
 ウヤダ    :「しなくてい、しなくていいっ1」 

[Suo] #何がだ 
[Saw] #目を放した隙に偉い事になってたw 
[Hisasi] #もう勘弁してくれ! 
[arca] #モロツッコミキタw 
[Hisasi] #助けて、ツッコミが足りないよ!(ウヤダ) 

 銀二     :「ウヤダ、騒ぐと傷に響くぞー」 
 香方     :「を?ウヤダも近くにいんのか?」 
 銀二     :「おぅ、変わるか?」 
 香方     :「たのむ」 
 ウヤダ    :「……香方、こっちの家のことは俺を通してくれ……」

[Hisasi] #銀ちゃんに任せとくと「まあええじゃろ」でどこまでもアレになる

 香方     :「あ?そうなのか?でもそこは銀二の家だろ」 
 ウヤダ    :「……キャリーの家でもあるんだ、まともにしたい」 

[Hisasi] #ため息 
[Hisasi] #俺のとは言わない 
[Hisasi] #居候だもの、いつかは出て行かなければ 

 香方     :「まとも…まぁ普通の家の家具とは言えねぇけど結構いい
        :センスだと思うんだけどなぁ…」 
 ウヤダ    :「…………せめて、奇声の上がる家具はやめてくれ」 

[Hisasi] #その背後で奇妙な柱時計からゾンビがぺこんと顔をだして時刻を
     つげた 
[Hisasi] #どんだけ 

 香方     :「お?おおう…そこまで見てなかったな。いや、すまん」
 ウヤダ    :「……ともかく、今回は世話をかけた。アニーのことも
        :助かった……今回のことは、俺の身内の不手際だ」 
 ウヤダ    :「すまなかった」 

[Hisasi] #従容と謝ったよ、この男が 

 香方     :「へっ、よせよ。それに俺は謝られるよりお礼を言われる
        :方がすきなんだ」 
 ウヤダ    :「…………ああ、アニーを助けてくれたこと、感謝する。
        :じゃあ変わるぞ(さっさと変わる)」 

[Hisasi] #照れやがったこの野郎 

 香方     :「あ、まった!」 
 ウヤダ    :「…………なんだ」 
 香方     :「この前さ、”水”の話をギャルから聞いたんだけどよ」
 ウヤダ    :「……水?」 
 香方     :「お前、なんか知ってるか?」 
 ウヤダ    :「……いくつか追っていた案件はあった、が、いずれも
        :殆ど手を引いている」 
 香方     :「なんでもスイーツとか言うふざけた名前だったんだけ
        :どよ。まぁわからねぇなら良いや」 
 ウヤダ    :「…………香方」 
 香方     :「なんだ?」 
 ウヤダ    :「○○という店で、石橋の紹介だといってリリーという女
        :を指名しろ、そいつが詳しい」 
 ウヤダ    :「変わるぞ」 

[Hisasi] #変わった 
[Hisasi] #ぽい、と銀ちゃんに携帯なげて 

 銀二     :「ん?」 
 香方     :「…おう銀二、替わったのか?」 
 銀二     :「おぅ、『水』がどうしたって?」 
 香方     :「いや何でもねぇよ、ちょっとな。とりあえず、今回は
        :ホントすまん」 
 銀二     :「フム」 
 香方     :「じゃぁそろそろ切るわ。それと、ウヤダ『サンキュー』
        :って伝えといてくれ。あ、キャリーとアニーにもよろしくな」 
 銀二     :「まぁ、今回の借りもあるしのぅ。何ぞあったらまた頼む
        :ぞぃ」 
 香方     :「おう、任せとけ。じゃあな」 
 銀二     :「おぅ、伝えとくぞぃ」 

[arca] #プツリと電話は切れた 

 ウヤダ    :「…………(はぁ、と)」 
 銀二     :「何じゃ溜息なんかついて。幸せが逃げるぞ」
 ウヤダ    :「……最初からない」 

[Hisasi] #ぼそっと 


時系列と舞台
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 2008年11月末
解説
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 戦いの後、家は大変なことになっていた。
 http://kataribe.com/IRC/HA21/2008/12/20081205.html#230000
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以上





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