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Date: Sat, 13 Dec 2008 16:06:06 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31989] [HA21L] チャットログ『擬似再生者』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20081213070606.0B0F530680A@www.mahoroba.ne.jp>
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2008年12月13日:16時06分05秒
Sub:[HA21L]チャットログ『擬似再生者』:
From:久志
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チャットログ『擬似再生者』
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登場人物
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ウヤダ
:腕利きのハンター、元吸血鬼狩り組織に身を置いていた。
佐上銀二(さがみ・ぎんじ)
:クカラチャと呼ばれる吸血鬼の一人。
キャリー
:「陽気な爆弾」サーカスに攫われ殺人兵器に仕立て上げられた。
アニー(アンニェーゼ・ボルジア)
:香水の吸血鬼。由緒正しい貴族の娘。キャリーの主治医
腕を片手に
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[Hisasi] そうだ、蘇芳さん。
[Suo] はいはい、何でしょ?
[Hisasi] ウヤダんが姉のアイリス倒して腕ゲットしてきたんで
[Hisasi] 一人で何も言わずにふらっと出てドンパチして帰って来た様子。
[Suo] 何と
[Hisasi] 怒ってやってください、、、
[Hisasi] #銀ちゃんが、夜目を覚ますと。ウヤダの姿はなかった。
銀二 :「何じゃ、おらんのか……」
[Hisasi] #キャリーが寝付くまで添い寝していたはずだったのが、ベッドに
はキャリーしかいない。
[Suo] #まぁ、何ぞ用事でもあったかのぅ、と
[Hisasi] #敵となったレニーの話を聞いてから
[Hisasi] #微妙にウヤダの様子がおかしいなあ、というのは薄々察していた
けど。
キャリー :「ウ……ウン……」(眠ったまま手探りでウヤダの身体を
:探し、毛布を引き寄せて眠る)
銀二 :「まぁ、あやつの事じゃから、大丈夫とは思うが……さて」
[Hisasi] #で、あいつなにやってんだーとか思っていると。
[Hisasi] #外から物音がする、誰か帰って来た?
[Hisasi] #かつかつと、足音がして
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #ぬうっと、無言のままウヤダが入ってきた
銀二 :「おぅ、どうしたウヤ…………」
[Hisasi] #血の匂いがする
[Hisasi] #全身から
[Hisasi] #そしてその手に何かを持っている。
ウヤダ :「……銀二か」
銀二 :「……何しとった?」
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #無言のまま右手にもった
[Hisasi] #女の腕を見せた
アニー :(血の匂いに惹かれてふらふらと出てくる)
銀二 :「…………」
ウヤダ :「……こいつは、イリ。エキドナファミリーの一員、
:祈りのアイリス、そいつの腕だ」
[Hisasi] #ウヤダの全身に染み付いた血の匂い、
[Hisasi] #激しい争いがあったというのは明白。
銀二 :「ふむ……御主の『姉』か」
ウヤダ :「…………そうだ」
アニー :(ちょこんとその辺に腰かけて様子をうかがう)
銀二 :「フム……形見っちゅう訳じゃあ無さそうじゃの」
ウヤダ :「こいつも……お前と対峙したレニーと同じく、異常なま
:での身体回復能力を備えていた」
ウヤダ :「その上……これで深手を負った」
:(取り出したのは聖別されたナイフ)
銀二 :「…………ほぅ」
ウヤダ :「しかし、吸血鬼でもない……人間」
ウヤダ :「吸血鬼ではなく、だが、聖別武器で深手を負い、恐ろし
:い程の再生能力を持った」
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #ちら、と。銀二を見た
銀二 :「一部の人狼共も聖別された武器には弱いと言うが……
:はて」
ウヤダ :「撃てども斬れども再生し、立ち上がってくる…………
:しかし限界を超えれば、再生は追いつかなくなる、辛くも
:だが、なんとかしとめられた」
[Hisasi] #なんか言い出しにくそうにも見えた
ウヤダ :「……………死ぬ間際、こいつが口にした言葉」
[Hisasi] #銀ちゃんの目をみつつ
銀二 :「…………」
ウヤダ :「……クカラチャ……と」
[Hisasi] #ぴんときてもいい
[Suo] #サングラスの奥、カッと目を見開き
[Hisasi] #レニーやアイリスを改造したのも
銀二 :「矢張り、か……」
[Hisasi] #白い少女の灰を盗み出したのも
ウヤダ :「…………なんらかの形で」
[Hisasi] #クカラチャの灰を利用してるんじゃないか、と。
[Hisasi] #異常なまでの再生能力、聖別武器での深手
ウヤダ :「……利用されているかもしれない」
銀二 :「クックックックックッ」
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #銀ちゃんを見る
[Suo] #歯を剥き出しにして嗤う
ウヤダ :「…………銀二」
銀二 :「あっぱれじゃな、Dr.モロー……」
[Hisasi] #こんな時どんな言葉をかけるべきか
[Hisasi] #ウヤダさんにはよくわからない
銀二 :「相応の報いを授けてやらんとならんのぅ
:(くっくっくっく」
ウヤダ :「…………それは、同意だな」
銀二 :「ほぅ」
[Hisasi] #酷薄な目で
ウヤダ :「……レニーはまだ潜んでいる、奴に全てを壊されて、
:生きた屍として」
[Hisasi] #気づいてウヤダン!あの子はもう狂ってるのよ!
[Hisasi] #改造前から!(PLしか知らない話、知らないってことは、、、)
ウヤダ :「あの男には、返すものが随分ある」
銀二 :「フム」
[Hisasi] #凶悪な顔で嗤った
ウヤダ :「俺を、レニーを、ファミリーを食い物にし、俺にファミ
:リーを殺させた……己の手を一切汚さずに」
[Hisasi] #いつも裏で糸引いて汚いことは全部配下にやらせてます、えへ。
[arca] #なるほど…ウヤダを諭す理由が一つできた
銀二 :「……」
ウヤダ :「キャリーをあの姿にしたのも……」
[Hisasi] #低い声
[Hisasi] #その声は静かだった
[Hisasi] #が
[Hisasi] #その奥には、静かに燃える何かがあった
銀二 :「…………」
アニー :「……その腕」
ウヤダ :「…………ああ」
アニー :「調べたい。もらっていい?」
[Hisasi] #分析お願いしまつ
銀二 :「おう、そうじゃった。アニー、頼む」
ウヤダ :「その積もりで持ってきた、頼めるか」
アニー :「……ほんとにいい?」
[Hisasi] #擬似再生者のことを調べ上げてくだしあ
ウヤダ :「ああ」
[Hisasi] #渡す
[Hisasi] #渡した瞬間
ウヤダ :「…………」
[Hisasi] #一瞬、とても遠い何かを見る目をした、一瞬だけ
銀二 :「……」
[Hisasi] #生まれて初めて差し伸べてくれた手を
[Hisasi] #斬りおとして持ってくることになろうとは
[Hisasi] #誰が思っただろうか
ウヤダ :「…………イリ」
銀二 :「…………」
アニー :(頷く)「必ず……」
[Hisasi] #小さな呟きは、かすれるように消えた
[Suo] #ぽんぽんっと肩を叩き、ドアから出てゆこうとする
[TK-Leana] # 役立てると
ウヤダ :「………………」
[Hisasi] #ぎりっと歯を噛み締める
[Hisasi] #そのまま銀ちゃんに促されるように部屋をでるぜ
銀二 :「……さて、と。ちと暫く出かけてくるからのぅ。2時間
:くらいは帰らんよ」
ウヤダ :「補給か?」
銀二 :「まぁ、そんな所じゃのぅ」
[Hisasi] #荒事じゃねえだろうなとか一瞬思ったけど
ウヤダ :「俺は、キャリーについている」
[Hisasi] #血を洗い流してから
銀二 :「おぅ、頼む」
キャリー :「……ウヤ、ダ?」
:(目を擦りながらドアのそばに立ってる)
ウヤダ :「キャリー……起きてたのか」
[Hisasi] #近寄ろうと思って、血生臭い自分の姿に一瞬立ち止まる
キャリー :「……」(無造作に歩き、ウヤダに抱きつく)
ウヤダ :「…………キャリー」
[Hisasi] #抱きとめて頭を撫でる
キャリー :「……ウヤダ……」
:(目を閉じ、そのまま寝息を立て始める)
ウヤダ :「…………すまん、キャリー」>抱きしめたまま
ウヤダ :「……もう少し、待ってくれ。奴を……全ての元凶を叩き
:潰すまで」
[Hisasi] #こんな所で
[Hisasi] #以下次号、と
[Suo] #ふぁーい
[Hisasi] #銀ちゃん怒っちゃったネ
[Suo] #火が点きましたよ
[arca] #イグニション
[Hisasi] #ウヤダさんも冷静なようで相当キテる様子
時系列と舞台
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2008年11月
解説
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姉との戦いの後で、帰宅したウヤダ。擬似再生者の存在を告げる。
http://kataribe.com/IRC/KA-06/2008/11/20081126.html#210000
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以上
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