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Date: Sun, 7 Dec 2008 18:45:19 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31982] [HA21L] チャットログ『歪みはじめた愛』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20081207094519.5C80E306801@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 31982
Web: http://kataribe.com/HA/21/
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2008年12月07日:18時45分18秒
Sub:[HA21L]チャットログ『歪みはじめた愛』:
From:久志
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
チャットログ『歪みはじめた愛』
==============================
登場人物
--------
レニー
：吸血鬼狩りエキドナ・ファミリーの一員。ウヤダを慕っている。
ウヤダ
：吸血鬼狩りエキドナ・ファミリーの一員。レニーを拾い育てた。
マリア
：吸血鬼狩りエキドナ・ファミリーの一員。ウヤダと親密だった。
底辺の生活
----------
[Hisa_kaki] ＃遠い記憶の中
[Hisa_kaki] ＃石畳の狭い一室
[Hisa_kaki] ＃雑魚寝状態の子供達
ウヤダ＠少年 ：「レニー」
レニー ：「……あ」
[Hisa_kaki] ＃その手には
[Hisa_kaki] ＃パンの入ったバケツとシチュー？のようなものの入った壷
ウヤダ＠少年 ：「おい、餌の時間だ」＞周りの子達に
[Hisa_kaki] ＃餌言うなよ、、
[Hisa_kaki] ＃そしてわらわらと寄って来る仲間達
レニー ：「……」＞のそのそとウヤダの傍らに座り込んで
ウヤダ＠少年 ：「喰え」＞ずいっと差し出されるシチューの入った皿
レニー ：「うん……」
[Hisa_kaki] ＃ていうか、シチューっていうかくず野菜とか腐りかけた肉とか
が入った（たまにネズミとかまざってる、貴重なたんぱく質）
ウヤダ＠少年 ：「ほら」＞渡されるパン
[Hisa_kaki] ＃半分カビが生えている（一応日には当てている）
[Hisa_kaki] ＃石ころのように固い
[Hisa_kaki] ＃かじれない時はナイフで刻んで押し込む
[Hisa_kaki] ＃はっきりゆって、野良犬も見向きもしないような餌
レニー ：「……（固い）」
[Hisa_kaki] ＃下手すると歯が折れるぜ
ウヤダ＠少年 ：（おいしくもなさそうに無表情でボリボリ齧って、
：シチューで流し込んでる）
レニー ：（カビの生えたところを手で払いつつ……でも、
：びっしり）
ウヤダ＠少年 ：「貸せ」
レニー ：「あ」
[Hisa_kaki] ＃とりあげて、ナイフでパンの表面をがりがり削ってカビを落とす
ウヤダ＠少年 ：「喰え」
レニー ：「……ありがと、ウヤダ（ほわっと）」
ウヤダ＠少年 ：（ガリガリと、パンを齧る）
レニー ：「……」＞隣でウヤダを見上げながら
[Hisa_kaki] ＃どんなに血まみれになっても怖くても辛くても
[Hisa_kaki] ＃ウヤダが居れば耐えられる
[Hisa_kaki] ＃ウヤダの隣に居られるなら、戦える。
レニー ：「…………ウヤダ、私」
声 ：「ウヤダ、こっち！」
ウヤダ＠少年 ：「どうした」
レニー ：「あ……」
[Hisa_kaki] ＃いっちゃった
レニー ：「…………」
[Hisa_kaki] ＃仲間達の中で
マリア ：「ウヤダ、あのね」＞手をつかんで
ウヤダ＠少年 ：「ん？」
マリア ：「この間、マムが言ってたの……（くっついてる）」
レニー ：「………………」
[Hisa_kaki] ＃ざわ
[Hisa_kaki] ＃最近、ファミリーに加わった子
[Hisa_kaki] ＃世話を命じられて、最近何かとレニーから離れてあれこれ教え
たりしている子
[Hisa_kaki] ＃ウヤダ１７歳くらい、レニー１４歳くらい、少女はレニーと同
じくらい
ウヤダ＠少年 ：「そうだな、マリアはまだ日が浅い。無理をせずに外れた
：者を充分に狙いをつけて撃つんだ。やり方はこの間教えた
：ことを憶えているな？」
マリア ：「うん」
ウヤダ＠少年 ：「よし、じゃあ後で少し俺が見てやる」
マリア ：「……ありがと、ウヤダ」
[Hisa_kaki] ＃頬を染めやがった
レニー ：「………………」
：＞その後ろから焦点の合わない目で二人を見ている
[Hisa_kaki] ＃なに、あの女。
[ER] ＃｜・）きゃー
[Hisa_kaki] ＃なに、ウヤダにくっつているの？
[Hisa_kaki] ＃あんな役立たず、なぜウヤダが指導しているの？
レニー ：「………………死ね（ぼそ）」
[Hisa_kaki] ＃握り締めた手の中で
[Hisa_kaki] ＃枯れ枝が折れるような音を立てて、パンが砕けた
マリア
------
[Hisasi] ＃記憶
[Hisasi] ＃遠い昔
エキドナ ：「皆、今日から一員になるマリアだ」
マリア ：「……（びくっ）」
[Hisasi] ＃怯える黒髪の少女
[Hisasi] ＃レニーと同い年くらいの
ウヤダ＠少年 ：「…………」
[Hisasi] ＃長い黒髪を一つに結び、頬にかかる黒髪がちょっと内巻きで、
黒い瞳の
[Hisasi] ＃抜けるような白い肌に少し怯えるような様子で皆を眺めている
エキドナ ：「ルールはおいおい覚えるんだ、ウヤダ、面倒を見れ
：るね？」
ウヤダ＠少年 ：「わかった、マム」
レニー ：「…………」
[Hisasi] ＃ちら、とウヤダを見た
マリア ：「…………（怯えたようにウヤダを見上げている）」
ウヤダ＠少年 ：「こい、マリア」
[Hisasi] ＃手を差し出して
マリア ：「…………（一瞬泣きそうな目になって）」
ウヤダ＠少年 ：「おいで」
レニー ：「！」
[Hisasi] ＃おいで？
[Hisasi] ＃そんなことウヤダいったことないよ！
マリア ：「…………うん」
[Hisasi] ＃きゅっとその手を握った
レニー ：「…………」
ウヤダ＠少年 ：「ファミリーのルールは俺が教える、憶えろ。暫くは俺が
：補佐する」
マリア ：「うん」
[Hisasi] ＃ちょっとだけ笑った
[Hisasi] ＃つまりウヤダさん、初恋だったんですね、マリアが。
[Hisasi] ＃ママ似だったから
レニー ：「…………」
ウヤダ＠少年 ：「……大丈夫だ、死ななければ戦える、生き延びるんだ」
マリア ：「うん……がんばる、ウヤダ」
[Hisasi] ＃しかも脈があった
レニー ：「…………」
[Hisasi] ＃だが、後ろでじっと凝視してる妹に気づかなかった
[Hisasi] ＃ウヤダさんの誤算
[Hisasi] むしろ明らかにレニー壊れたのウヤダのせいですね
[ToyoMB] ひ
狂気
----
[Hisa_kaki] ＃血なまぐさい戦場
[Hisa_kaki] ＃響く銃声
[Hisa_kaki] ＃断末魔の叫び
レニー ：「…………ウヤダ」
[Hisa_kaki] ＃だが、隣にウヤダは居ない
[Hisa_kaki] ＃新入りのサポートとして、マリアと一緒に戦っているという
レニー ：「…………なに、あの女」
[Hisa_kaki] ＃手にした斧に力が篭る
[ER] ＃｜・）れにーちゃんが殺しそうだよ
レニー ：「……あの、女」
[Hisa_kaki] ＃くわっと目を見開いて
[Hisa_kaki] ＃襲い来るグールを一刀両断
[Hisa_kaki] ＃おぞましい悲鳴を上げて崩れ落ちるグールを踏みつけて
レニー ：「……死ね」
[Hisa_kaki] ＃顔をあげる
レニー ：「死ね、死ねしねしねしねしねしねしね！！！」
[Hisa_kaki] ＃斧を振り上げて
[Hisa_kaki] ＃その日、ウヤダが前線に出ていなかった代わりに
[Hisa_kaki] ＃おびただしい数の敵を血祭りに上げたのは、レニーだった
レニー ：（全身返り血で真っ赤）
[Hisa_kaki] ＃顔に跳ねた血が頬を伝う。
レニー ：「……ウヤダ？」
[Hisa_kaki] ＃視線をめぐらせる
マリア ：「ウヤダ！」
ウヤダ＠少年 ：「マリア、大丈夫か？」
マリア ：「うん……少し、怖かった」
ウヤダ＠少年 ：「怖くはない、よくできていた。次もいけるな？」
マリア ：「うん！」
レニー ：「…………ウヤダ」
[Suo_write] ＃｜=）ヤンデレ覚醒……
[Hisa_kaki] ＃イメージ
[Hisa_kaki] ＃ http://kataribe.com/HA/21/G/200811/0035/
[Hisa_kaki] ＃これ＾＾
[Suo_write] ＃血まみれおぜうさん
レニー ：「…………ウヤダ、私」
[Hisa_kaki] ＃手にした斧から滴る血
[ER] ＃でも確かに、うやだんなんか親切だ＞マリアちゃんに
[Hisa_kaki] ＃手を汚して血まみれになって、それでも側にいたいから
頑張って
[Hisa_kaki] ＃そして黒髪マリアはどこかキャリーを彷彿する子なんですね、
わかります。
レニー ：「………………死ね（ぼそり）」
[ER] ＃てゆか初期のうやだん、レニーちゃんに、「大丈夫か」とか訊いて
たっけ？
[Hisa_kaki] ＃きゅっと握り締めた斧、震える先から滴る血
[Hisa_kaki] ＃聞いてない＾＾
[ER] ＃やっぱりマリアちゃんに甘いんですね＾＾
[Hisa_kaki] ＃黒髪好きなんですね、銀ちゃんも黒髪でした
[ER] ＃なんとっ！！
[ER] ＃だから日本に居るのか！
[kurov] ＃なんという……
[ER] ＜まて
[Hisa_kaki] ＃なんという！
[Hisa_kaki] ＃黒髪フェチかよ！
[ER] ＃……うやだん。ままんが口をすべらす度に、なんか妙なふぇちやらな
にやらくっついてるぜ
[Toyolina] なんてこと
ウヤダ＠少年 ：「戻るぞ、マリア」
マリア ：「うん」＞ぎゅっと腕を掴んだ
レニー ：「…………（ぎりぎり）」
[Hisa_kaki] ＃噛み締めた歯。目から零れた涙
[Hisa_kaki] ＃その腕をつかんでいいのは私だけなのよ？何触ってるのあんた
[ER] ＃……マリアちゃん死亡フラグだ
[Hisa_kaki] ＃なに馴れ馴れしくウヤダに触ってるの？
[Hisa_kaki] ＃役立たずのくせに、ロクに敵も倒せなかったくせに
[gombeLOG] ＃そしてレニーは黒髪じゃないんだね
[Hisa_kaki] ＃私はウヤダの側にいたくて、居たくて、殺して殺して殺して殺
したのに、、、
[gombeLOG] ＃病んできた
レニー ：「…………ウヤダ（暗い目が後姿を見送る）」
[Hisa_kaki] ＃どうしてウヤダその女に優しいの＿
[Hisa_kaki] ＃私はずっとずっとずっとずっと一緒にいたのに
[Hisa_kaki] ＃ウヤダの側にいるのは私なのに、私がずっと
[Hisa_kaki] ＃、、、マジで殺しそうだ、というか殺すフラグがギンギンだ
[Toyolina] キャッキャ
[ER] ＃次の戦闘の時に、偶然を装ってがっつりサツガイですね、わかります）
レニー ：「………………（ぎりっと歯を噛み締める）」
[Hisa_kaki] ＃血塗れた生活の中で失われつつある正気が
[Hisa_kaki] ＃更に
[kurov] ＃そんな知能犯ぽいのだめ！おうちで衝動的にやっちゃおうよ！
レニー ：「…………死ねばいい、死ねばいいんだ」
[Hisa_kaki] ＃震える手で
[Hisa_kaki] ＃まだ、改造されてないから！考えられるから！
[ER] ＃だって、衝動的にやったら、うやだんに嫌われるかもじゃない！
[kurov] ＃やっちゃってからかんがえたらいいよ！
[ER] ＃そこを考えるのが、愛の力よ！
[Hisa_kaki] ＃……つまりモローの改造前からレニーたん壊れてた説
[Hisa_kaki] ＃ウヤダんは改造されて壊れたと信じていたけど、
[ER] ＃いあ。やっぱし壊れていても、こういう場合はすげーうまく立ち回れ
るのが面白い。
[ER] ＃……
[Hisa_kaki] ＃その前からもう病んでいたのよ、ウヤダンが知らなかっただ
け、、、
[kurov] ＃むしろ計画的にやっちゃう方が壊れてる感じｗ
[Hisa_kaki] ＃そして、
[ER] ＃うん。だから、そっちのほうが（まて
覚醒
----
[Hisa_kaki] ＃次の計画を立てる中で
[Hisa_kaki] ＃グループ分けが
[Hisa_kaki] ＃レニー＆マリア、ウヤダ＆他の子と
ウヤダ＠少年 ：「レニー、マリアを頼めるな？」
レニー ：「うん」
[Hisa_kaki] ＃頷いて
マリア ：「ウヤダは？」
[ER] ＃……一瞬、あの、ですのーとの人の「計画通り」みたいな顔が目に浮
かんだぜ……
ウヤダ＠少年 ：「俺は、アサドと組む。あっちは激しい戦闘になりそうだ。
：レニーはマリアを連れて回り込め」
レニー ：「わかった、ウヤダ」
[Hisa_kaki] ＃しっかりと答える
アサド ：「よし、じゃあこっちは……（話してる）」
レニー ：「マリア」
マリア ：「あ、うん」
レニー ：「ちゃんとついてきてね」
マリア ：「うん、がんばる」
[Hisa_kaki] ＃そして、ちょっと視線が外れた瞬間に、くっと笑うレニー
[Toyolina] ＃ひどいわー
レニー ：「……（くす）」
マリア ：「……ウヤダ、大丈夫なの？」
ウヤダ＠少年 ：「大丈夫だ」
[Hisa_kaki] ＃袖を掴んで
レニー ：「…………（目が据わってる）」
[Hisa_kaki] ＃最近、クソ生意気な新入りの黒髪はやたらとウヤダに話しかけ
ている
[Hisa_kaki] ＃いつもならぶっきらぼうなウヤダも、新入りだからと色々教え
ていたりする
[Hisa_kaki] ＃昔と違って今はウヤダはファミリーの斬り込み隊長、責任も重い
[Hisa_kaki] ＃ただ、気に入らない
レニー ：「…………ウヤダ（目を細めて薄笑い）」
[Hisa_kaki] ＃私がこんなに血を撒き散らして必死に頑張って側にいるのに
[Hisa_kaki] ＃なんでタダの役立たずの新入りにそんなに優しい？
[Hisa_kaki] ＃何が違うの？いつも一緒だったのに、どうしてわかってくれ
ない？
レニー ：「…………ためだけに……（ぼそり）」
[Hisa_kaki] ＃あなたの為だけに、殺してきたのに
[Hisa_kaki] ＃なにもかも
[Hisa_kaki] ＃なにもかも
レニー ：「……ゆるさない（誰にも聞こえない声）」
[Hisa_kaki] ＃ゆるさない……あの女
[Hisa_kaki] ＃見上げるマリアと腕をつかまれたまま話を聞いているウヤダ
[Hisa_kaki] ＃遠目で、その姿を見ながら
[Hisa_kaki] ＃その目からだんだん光が消えていく
レニー ：「………………てやる……」
[Hisa_kaki] ＃そして
[Hisa_kaki] ＃響く銃声
[Hisa_kaki] ＃悲鳴
[Hisa_kaki] ＃血飛沫
[Hisa_kaki] ＃別働隊として既に動いていたのは
マリア ：「ウヤダ……大丈夫かな」
レニー ：「大丈夫、ウヤダは絶対に負けない」
[Hisa_kaki] ＃黒髪の少女と、
[Hisa_kaki] ＃茶色い髪にそばかすの少女
[Hisa_kaki] ＃どちらも年の頃は近い
レニー ：「今のうちに、気づかれないようにいく。ついてきて」
マリア ：「わかった」
[Hisa_kaki] ＃何の疑いもなくついてくるマリア
レニー ：「…………（大丈夫、大丈夫）」
[Hisa_kaki] ＃その目は、既に獲物を狩る殺し屋の目で
[Hisa_kaki] ＃獲物は
レニー ：「マリア、大丈夫？」
マリア ：「まって、レニー」
[Hisa_kaki] ＃わざとついて来づらいように、
[Hisa_kaki] ＃通りにくい道や、邪魔になる障害を越えるルートを通り
マリア ：「ま、待って、レニー！少し離れてる！」
レニー ：「本当？じゃあ早く戻らないと」
[Hisa_kaki] ＃息が上がってるのを確認し、密かにほくそ笑む
マリア ：「私たちが遅れたら、ウヤダが危ないわ」
レニー ：「…………」
[Hisa_kaki] ＃目が暗くなる
[Hisa_kaki] ＃あんた、ウヤダの何を知ってるの？
[Toyolina] ＃がくがく
マリア ：「ウヤダ……レニー！早く持ち場に」
レニー ：「…………」
[Hisa_kaki] ＃目が
[Hisa_kaki] ＃暗く光った
レニー ：「……すぐに、行く」
[Hisa_kaki] ＃けど
マリア ：「レニー？」
レニー ：「……一人で」
[Hisa_kaki] ＃振り向いた
[Hisa_kaki] ＃光のない、睨みつける目
マリア ：「……レ、レニー」
[Hisa_kaki] ＃どうしたの？なにかおかしいよ、レニー
レニー ：「……しかたないよね」
[Hisa_kaki] ＃感情の無い声
マリア ：「え？」
レニー ：「魅了された仲間は、目を覚まさせなきゃ」
[Hisa_kaki] ＃斧を持った手を
マリア ：「なっ、なにを」
レニー ：「しかたないんだもの、マリアが悪いの」
[Hisa_kaki] ＃構えた
マリア ：「レニー！どうしたの！一体……」
[Hisa_kaki] ＃ひっ、と。悲鳴を上げて
レニー ：「聞こえないよ、誰にも」
[Hisa_kaki] ＃笑った
[Hisa_kaki] ＃口元をつりあげて
マリア ：「レニー……そんな、どうしてっ」
レニー ：「マリアが悪いの、役立たずのゴミのクセに馴れ馴れ
：しく……」
[Hisa_kaki] ＃だんだん言葉に怒気が混じる
レニー ：「クソ生意気な豚の分際で！ウヤダに！」
[Hisa_kaki] ＃斧が空を切る
マリア ：「きゃあああ」
[Hisa_kaki] ＃血飛沫
[Hisa_kaki] ＃肩を斬りつけた斧、鈍い手ごたえ
マリア ：「い、いやっ！助けて！ウヤダ！！」
[Hisa_kaki] ＃その名前は逆効果よ！！
レニー ：「気安く呼ぶな！ゴミがっ！」
[Hisa_kaki] ＃どすっ
マリア ：「いやああ！！」
[Hisa_kaki] ＃倒れ付して、肩と背中から血を流して
マリア ：「たすけ……いや……」
レニー ：「お前が……お前が、馴れ馴れしくウヤダに近寄る
：からっ！！！」
[Hisa_kaki] ＃どすっ
レニー ：「お前が！」
[Hisa_kaki] ＃ざしゅっ
マリア ：「……ひぅ（喉の奥が鳴る音）」
レニー ：「お前なんか……死ねばいい！！！！！」
[Hisa_kaki] ＃ぐしゃ
マリア ：（びくんと、痙攣して）
[Hisa_kaki] ＃ぴしゃっと、顔に跳ねる血
レニー ：「…………しかたないんだよ、ウヤダに近づくから」
[Hisa_kaki] ＃笑った
レニー ：「許さないんだから、誰も…手」
レニー ：「誰も……誰も……あたし以外……誰も！！！」
[Hisa_kaki] ＃もう動かないマリアめがけて
[Hisa_kaki] ＃何度か数え切れないほどに
[Hisa_kaki] ＃振り下ろされる斧
[Hisa_kaki] ＃暫くして
レニー ：「…………ばいばい、マリア」
[Hisa_kaki] ＃マリアだったものを一瞥して
レニー ：「ウヤダは、私が護るから」
[Hisa_kaki] ＃薄笑いを浮かべて
[Hisa_kaki] ＃背を向けて戦場へと駆けていく
レニー ：「……誰も誰も誰も誰も誰も誰もだれもだれも……」
[Hisa_kaki] ＃邪魔者を始末したはずなのに
[Hisa_kaki] ＃涙が止まらない
レニー ：「ウヤダ、ウヤダがいれば……ウヤダがいればウヤダがい
：れば……何もいらない」
レニー ：「何も、誰も、要らない…………」
[Hisa_kaki] ＃そして、斧を振りかざして
[Hisa_kaki] ＃吸血鬼を屠っていく
レニー ：「ウヤダ……ウヤダ……私……」
[Hisa_kaki] ＃血まみれの斧を振るって
[Hisa_kaki] ＃溢れる涙をこぼしながら
レニー ：「ウヤダさえいれば、私……何もいらない、いらない、
：いらないっ！！！」
[Hisa_kaki] ＃首を叩き落し、杭で突き刺し、返り血を浴びて
[Hisa_kaki] ＃この日、後から参戦したにも関わらず、ウヤダと並ぶ殺害数を
たたき出した
[Hisa_kaki] ＃不意打ちを受けてマリアを殺されたとの報告は誰も疑わなか
った
[Toyolina] ＃なんというバーサーカー
[ER] ＃それでこそ、レニー。
[Hisa_kaki] ＃マリアの遺体があったという場所は、その分別もつかないほど
に吸血鬼とグールの死体で溢れていたから
[Hisa_kaki] ＃木は森に隠すんだよね、レニー
[Hisa_kaki] ＃ただ、マリアが死んだと聞いて
[Hisa_kaki] ＃ウヤダは少しだけ沈んだ顔をしたのを
[Hisa_kaki] ＃レニーだけが見逃さなかった、、、
[gombeLOG] ＃ああああ
レニー ：「…………ウヤダ」＞虚ろな目
[Hisa_kaki] ＃見上げた空には血のように赤い満月
レニー ：「……どうして？」
レニー ：「……どうして、どうしてどうしてどうして？」
[Hisa_kaki] ＃噛み締めた歯、零れる涙
レニー ：「ウヤダ……」
[Hisa_kaki] ＃顔を上げる
[Hisa_kaki] ＃泣いて赤くはれた目、もう正気の失せた
[Hisa_kaki] ＃何かに堪えるように震えながら
レニー ：「ダメ、絶対に……許さない…手」
[Hisa_kaki] ＃だが、そのレニーの変化に
[Hisa_kaki] ＃誰一人気づかなかった
[Hisa_kaki] ＃翌日のレニーも、普段のレニーと全く変わらず
[Hisa_kaki] ＃ウヤダにくっつきながら、少し怯えつつもいつものように
振舞っていたから
[Hisa_kaki] ＃……その心の奥の憎しみも闇も
[Hisa_kaki] ＃全て押し隠して
[Hisa_kaki] レニー覚醒
[Hisa_kaki] お兄ちゃんはしらねーんだぜ
時系列と舞台
------------
昔々。
解説
----
レニー、ヤンデレ覚醒。改造される前から壊れてました。
http://kataribe.com/IRC/HA21/2008/11/20081121.html#230000
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
以上
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