[KATARIBE 31964] [HA21L] プロポーズ的に勧誘

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Wed, 3 Dec 2008 00:34:20 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31964] [HA21L] プロポーズ的に勧誘
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20812020734xd2ce597o5686922d2ac6220@mail.gmail.com>
X-Mail-Count: 31964

Web:	http://kataribe.com/HA/21/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31900/31964.html

[HA21L] プロポーズ的に勧誘
==========================
登場人物
--------
HA21C:男の意地:東海道蔵戸ユリウス[聖ローリエ騎士団][悩める中年][ヒゲ]
[嫁募集中]
    http://kataribe.com/HA/21/C/0093/
HA21C:限りなく黒に近い灰色:宮本奈々紫(みやもと・ななし)[灰色][始末屋]
[退魔][西生駒卒業生][元黒タイツ][スーツ][復讐鬼][審判][動かない四肢]
    http://kataribe.com/HA/21/C/0003/
HA21C:Midnight Step:淡蒲萄(うすえび)[うっちゃん][USB][ロリ系エロカワ]
[吸血鬼][ドS][小悪魔]
    http://kataribe.com/HA/21/C/0005/


前フリ
------

[Toyolina] バーバー哀愁は一軒家なんでしょうかテナントなんでしょうか

狭間全般Wiki - 理髪店ホーリィ
    http://hiki.kataribe.jp/HA/?BarbarHoly

[Saway]   おおう、
[Saway]   気付きませんでした。すみません。
[Saway]   ありがとうございます。
[Toyolina] いえいえ
[Toyolina] いい加減髪を切ってあげないと……
[Saway]   どうなんでしょう。一軒家を想像してました。
[Toyolina] 40年ローンで買った一軒家
[Saway]   代々受け継いでる系の
[miburo]  金貸してくれなさそうw
[Saway]   あの騎士団はなんでかみんな地元密着型なのでw
[Saway]   商店街の付き合いとかちゃんとやってます。
[Toyolina] 素敵だ
[miburo]  あわよくば猛禽がやってくるはずだったのに
[Toyolina] 別の意味の猛禽というか本来の意味の猛禽がやってきた
[Hisasi]  店の位置がよくなかったんだ
[Hisasi]  もっといい位置だったら
[Hisasi]  ばばーずも頃合をみはからって嫁を送り込んだはずだというのに
[Toyolina] でもなんかハーレムっぽいし
[Toyolina] それはそれでいいんじゃないでしょうか

 ばばーず   :「でも、ひょうばんがねぇ」
 ばばーず   :「やはり娘を産ませてくれるひとじゃないと……」

[Toyolina] つд`)
[Toyolina] 評判すぎるよ!
[Hisasi]  ばばーず見も蓋もねえ
[Saway]   ……;;


散髪
----

 ユリウス   :「宮本君、宮本君……怒っているかな」
 奈々紫    :「いいえ。……仕方ないものね。私こそ無理を言ったわ」
 ユリウス   :「悪いのは僕だ。なあ、ところで一つ提案なんだが、今日は
        :リハビリの前に髪を切らないか? その、少し伸びている
        :ようだから」
 奈々紫    :「ああ……そう、ね。大分伸びてしまったわ。……お願い
        :できるかしら」
 ユリウス   :「お安い御用だ」(笑って抱え上げる)

 ユリウス   :(椅子に座らせて洗髪)

 ユリウス   :「痒い所はありませんか」
 奈々紫    :「ないわ……有難う。気持ちいい……」
 ユリウス   :(頷く。一通りシャンプーを濯ぎ落としタオルでさっと拭く)

 ユリウス   :「失礼」(散髪用のケープをかけて奈々紫を鏡に向かわせる)

 ユリウス   :「どんな風にしたい?」
 奈々紫    :(椅子に体を預け、じっと鏡を見つめる)「……そう、ね。
        :……。任せるわ、ユリウス。あなたに」
 ユリウス   :「伸びてしまった分を切ってすっきりするのもいい、シャ
        :ギーを入れて軽くするのもいい。だが──」
        :(鏡の脇に立って片手を広げる)

 ユリウス   :「少し短くしてみるかい、気分転換に。今までと違って景色が
        :見えるかもしれないよ」
 奈々紫    :「……似合うかしら」
 ユリウス   :「似合うとも」
 奈々紫    :「……それじゃ、お願い」
 ユリウス   :「うん」(鋏を抜いて最初はざっくりと、次第に慎重に左右の
        :バランスをとっていく)
 奈々紫    :(鏡ごしにユリウスをじっと見つめる)

 ユリウス   :「なあ、宮本君。おそらく君は明日にも歩けるようになる。
        :治療はまだ必要だが、ひとまずは自由だ」
 奈々紫    :「……ええ。随分、世話をかけたわ」
 ユリウス   :「これから、どうするんだい?」

 奈々紫    :「……動けるようになったとは言っても、まだ以前どおり
        :とはいかないわ。……勘を取り戻さなくては。……そして、
        :決着を。今度こそ」
 ユリウス   :「それは、どうしてもしなくちゃいけない事なのかな」
 奈々紫    :「……ええ。ごめんなさい、ユリウス。あなたの言うことは
        :わかるわ。復讐なんて、何の意味もない。たとえ果たしても、
        :彩夏が帰ってくるわけじゃない」

 奈々紫    :「でも、私には……」
 ユリウス   :「わかった。わかったよ──君が頑固なのはようくわかったし」
 奈々紫    :「……ごめんなさい」
 ユリウス   :「しかし呪いの事はどうするんだ。それがある限り例え傷が
        :完治したってその相手に勝つのは万に一つも難しいよ」

 ユリウス   :(頭頂部の髪を一房ずつとってすいて行く)
 奈々紫    :「……意思に反応する、んでしょう? ……なら、気づかれ
        :なければ……。それに、私にはこの目がある。チャンスは
        :一度きり……」
 ユリウス   :「相手に感知系の能力がないという保障は? 君は知らない
        :かもしれないが里見一族には特殊な目を持っているやつが
        :多いよ?」
 奈々紫    :「……そうね。失敗すれば……今度こそ、終わりね」
 ユリウス   :「もしくは相手が結界を張っていたらどうする? 仲間を
        :呼んでいたら? 可能性はつきない。いや、いじめるつもりは
        :ないんだが……」

 ユリウス   :(仕上げに全体のバランスをとっていく)
 奈々紫    :「……ええ。承知しているわ。勝てる可能性は限りなく低い。
        :殆ど、ゼロ。……でも、このまま見逃すなんて私にはでき
        :ない。……例えその先にあるものが死でも、私はやらなければ
        :ならないの」
 ユリウス   :「ふぅ……本当に、君達はどうしてそう生き急ぐんだ」


勧誘であってプロポーズではない
------------------------------

 ユリウス   :「僕の親戚の青年がね、去年死んだんだ。若いが才能も実力も
        :あった、人格的にも少し問題はあったが僕は好きだったな。
        :──やったのは、檻宮戒、頭部蒐集人だ」
 奈々紫    :「……」
 ユリウス   :「彼はね、檻宮戒……戒ちゃんと恋人同士だった」
 奈々紫    :「……何故、そんなことに?」
 ユリウス   :「僕は止めたんだが、二人は『水』に手を出した」

 ユリウス   :「何度かこの店にも来た事があるんだ。戒ちゃんは変わって
        :たがいい子だったよ。赤眼の逆徒にもあんな子がいるのかと
        :驚いた。でもどこかで彼も彼女も間違ってしまったんだろうな」
 奈々紫    :「……」

 奈々紫    :「……水のことは聞いたわ。……私も、彩夏を……取り戻せる
        :かもしれないと思った」
 ユリウス   :「……焦るなって事さ、それと一人で問題を抱えるな」
 奈々紫    :「……でも、私は……私には、なにも」
 ユリウス   :(溜息)「一応こうして君を治療したのも縁の内だと思うん
        :だけどね」

 ユリウス   :「宮本君、君さえよければ洗礼を受けて騎士団に入団しないか
        :──はい、できた」
 奈々紫    :「……入団……?」
 ユリウス   :「一度、髪を洗い流しますよ」(軽く洗い流す)
 奈々紫    :「……」
 ユリウス   :(ドライヤーをかけながら多少大声で)「君なら多分その
        :資格はある! よかったらうちの人間にならないか!」
 奈々紫    :「……! ……その気持ちは嬉しいわ。ユリウス。でも……」

 奈々紫    :「……私は、あの決着をつけないと前に進めない気がするの」
 ユリウス   :「その決着をつけるために、騎士団に入らないかという事
        :なんだが……」

 ユリウス   :「あ……あ、いや、君は勘違いしている! ちがう、さっき
        :のはそういう意味じゃないんだ!」
 奈々紫    :「……赤目の逆徒。そうね。私が追っているのもそう。
        :……私が殺し屋になったのもそのためだった」
 ユリウス   :(参ったなとひとりごちる)
 奈々紫    :「……あなたを利用するようで。抵抗があるわ……」

 奈々紫    :「……おかしいわね、こんな……感傷的になるなんて。何でも、
        :利用してきたのに。……敵を討つためだけに生きてきたのに」
 ユリウス   :「別に利用されるばかりじゃないさ、僕だって助けてもらうし、
        :騎士としての仕事を手伝ってもらう事にもなる」
 奈々紫    :「……」
 ユリウス   :「それと、一応ね、信仰についても講釈することになるし、
        :君にとっていいことばかりではないかもしれない。こんな
        :おじさんに時間を取られるんだからね」
 奈々紫    :「……ふふ。……構わないわ。あなたと話すのは……そう、
        :楽しいもの。……そう、ね」

 奈々紫    :「……よろしくお願いするわ。ユリウス」
 ユリウス   :(少し照れるおっさん)

 ユリウス   :「よ、よろしく……」
        :(後ろに回ってささっとヘアスプレーでボリュームをつける)

 ユリウス   :「はい、出来上がりだ」
 奈々紫    :(鏡を見る)
        :「……気に入ったわ。……少し、気分が変わったような気が
        :する……」
 ユリウス   :「それはよかった」(笑う)
 奈々紫    :「……有難う、ユリウス」
 ユリウス   :「いえいえ、こちらこそ。少し自信が持てた気がするよ。
        :こんなに長く女性と話せたのなんて久々だったから」
 奈々紫    :「ふふ。……それじゃ、リハビリに付き合ってもらえる
        :かしら、ユリウス」
 ユリウス   :「そうしようか……あ、そうだ」

 ユリウス   :「君さえよければもうしばらくうちにいても構わないん
        :だからね。治療はそのほうがやりやすいし、入団するの
        :ならいくらかの手続きと儀式もあるし……その、部屋は
        :見てのとおり空いているから」

 ユリウス   :(顔を背けて先に行ってしまう)
 奈々紫    :「……」
        :(ユリウスの背中を見送り、少し笑う。少し遅れて車椅子で追う)

[Toyolina] ユリちゃんがんばりましたね!
[Saway]   がっくり疲れてそうですw
[kurov]   おもいっきり頑張られてしまったw
[kurov]   プロポーズ染みた台詞まで飛び出るとは
[Toyolina] ねー
[Saway]   アレは天然ボケですがw


救えなかった二人
----------------

 淡蒲萄    :「すごいね、やれば出来るっつーか……結構行きすぎ?
        :だけど」
 ユリウス   :「あ、いや……ほっといたら一人で行って死んじゃいそう
        :だったからさ……」

 ユリウス   :「僕だってもうこれ以上若い連中に死んで欲しくはないよ……」
 淡蒲萄    :「それは確かに……そうだね。若くなくても、死なれるのは
        :ヤだね」
 ユリウス   :「特に彼女は危うい。自分が死ぬ事を恐れてないみたいでさ……」

 ユリウス   :「放っては置けないよ。ああいう子は」
 淡蒲萄    :「……自分の命と等しい存在って、あるんだよ」
 ユリウス   :「それはわかるけど、だからって粗末にしていいものじゃない。
        :彼女ね、騎士団に入るっていったんだ」
 淡蒲萄    :「へえ。それが殺し文句だったの?」
 ユリウス   :「……ん? こ、殺し文句? 違う、違う違う。そんなん
        :じゃないよ。僕はただ彼女が死ぬのがイヤだっただけさ、
        :だから必死で……」

 淡蒲萄    :「そっか。同じ敵討ちするにしても、もっと前向きになれ
        :るんだったら、絶対いいよね、その方が──ナナシさんを
        :救いたいっていう気持ち、ほんとはわかってるよ。アハ
        :さんも、戒も──あたしたちは救えなかった」
 ユリウス   :「……うん」
 淡蒲萄    :「一年も経つのにな。手がかりをつかめてない……って
        :いうより、このまま見つからなかったらいいとか、どっかで
        :思ってるのかも。全然甘いね、あたしも」
 ユリウス   :「僕も気持ちは同じだよ……頭部蒐集人は敵だが、戒ちゃんは
        :いい子だったからね。だが、見過ごすわけにも行かない。
        :いずれ決着はつける。必ず」
 淡蒲萄    :「……うん。それで、一緒に埋めてあげるんだ。あの公園に
        :……お墓でもなんでもないけど」
 ユリウス   :「君は優しい子だね、淡蒲萄君」(微笑む)
 淡蒲萄    :「そう……かな? でも、今のちょっと嬉しい。懐かし
        :かった(にひひ)」

 ユリウス   :「さて、そろそろ病人に朝食を出さないと」(立ち上がる)
 淡蒲萄    :「もう朝? 帰って寝ないと……付き合わせちゃったな、
        :寝る時間とれてる?」

[Toyolina] 24時間起きてそうなイメージがあります、朝食とか言うから!

 ユリウス   :「店に客が来ないからね、昼間に適当に眠れるんだ」
        :(キッチンで情けなく笑ってる)

[Saway]   こんな按配じゃ店をはやらせるのは難しい……w
[Toyolina] 難しい……w

 淡蒲萄    :(欠伸)「15分カット1000円、とかやってみたら案外いいかも
        :しれないねー……じゃ、帰る。またね」
 ユリウス   :「ああ、ありがとう」

[Toyolina] かつて何度かJKの間に、ダンディなヒゲ美容師が経営する店とか
      いって口コミを試みたが、お店の前を通るだけで終わってしまった
      という
[Toyolina] ちょっとふんいき的にJK入りづらかったらしい
[Saway]   場末の床屋だからなあw
[Saway]   あしたのジョーとか置いてある感じの
[Toyolina] 顔剃りの快感に悶えちゃえ☆いま理容室がKA★I★KA★N
[Toyolina] セレビッチ風に煽ってみたけど難しいね
[Saway]   女子そんなに顔剃らなくていいですしね……
[Toyolina] ねー


時系列と舞台
------------
12月

解説
----
哀愁そろそろ商売のことも考えて


-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
Toyolina
 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31900/31964.html

    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage