[KATARIBE 31956] [HA21L] チャットログ『積みあがっていくもの』

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Date: Sat, 29 Nov 2008 15:57:34 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31956] [HA21L] チャットログ『積みあがっていくもの』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20081129065734.CB5C849DB02@www.mahoroba.ne.jp>
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2008年11月29日:15時57分34秒
Sub:[HA21L]チャットログ『積みあがっていくもの』:
From:久志


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チャットログ『積みあがっていくもの』
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登場人物
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 ウヤダ
    :腕利きのハンター、元吸血鬼狩り組織に身を置いていた。
 佐上銀二(さがみ・ぎんじ)
    :クカラチャと呼ばれる吸血鬼の一人。

思い悩む
--------

[Hisa_kaki] すおーさん、まださぎょうちう? 
[Suo_write] あ、大丈夫ですよー 
[Hisa_kaki] 昨日のチャットの 
[Suo_write] あ、昨日の続きですね 
[Hisa_kaki] http://kataribe.com/IRC/HA21/2008/11/20081111.html#000000 
[Hisa_kaki] こっちこっち 
[Suo_write] あ、チャットログはあるのですが、どう膨らませようかと 
[Hisa_kaki] ふむ 
[Hisa_kaki] 膨らまないときは膨らまないまま投げるのも手だよ(かんらかんら)
[Toyolina] そうねー 
[Suo_write] さてと 
[Hisa_kaki] ういす 
[Hisa_kaki] 大上文書の写しを手に入れたウヤダさん 
[Hisa_kaki] キャリーの回復の手がかりを掴んだ、が・ 
[Hisa_kaki] でもそれがキャリーたんに本当によいことなのか、 

 #ウヤダ   :「…………だが、それはお前にとって、良いことなのか?」 

[Hisa_kaki] #キャリーも寝入って、アニーも部屋に戻り。 
[Hisa_kaki] #一人、ソファで佇むウヤダさん 
[Hisa_kaki] #基本一時間の休息だけで寝なくてすむんでいつも一人で居ます。 

 ウヤダ    :「…………」 
 銀二     :「がちゃり)何じゃ御主、まだ起きとったか」 
 ウヤダ    :「……銀二か」 

[Hisa_kaki] #顔を上げて 

 銀二     :「おぅ」 
 ウヤダ    :「……俺は、寝なくても活動できる」 

[Hisa_kaki] #ぼそりと 

 銀二     :「ふむ」 
 ウヤダ    :「適度な休息があれば……睡眠は必要ない、使い勝手を
        :良くする為に」

[Hisa_kaki] #夢も見ない 

 銀二     :「まぁ、便利というか難儀というか……」 
 ウヤダ    :「使う側にしては都合がいいだろう」 
 銀二     :「寝込みを襲われる心配も無いしのぅ」 
 ウヤダ    :「まあな」 
 銀二     :「ときにその、大上文書ってのは一体何じゃ?」 
 ウヤダ    :「……ああ、これか」 

[Suo_write] #机の上に投げ出された紙を指差し 
[Hisa_kaki] #アニーから返してもらった奴を 
[Hisa_kaki] #内容としては 
[Hisa_kaki] #旧陸軍が作った獣人特殊部隊の資料とか 
[TK-Sleep] # たぶん、「問題なければ明日から治療に入る。それまで、
      ゆっくり考えるといい」とか言ってアニーは眠りについた 

 ウヤダ    :「旧日本陸軍に存在した獣人特殊部隊の資料だ」 
 ウヤダ    :「……無論、非公式だがな」 
 銀二     :「フム、昔は色々やっとったようじゃが……獣人、と?」
 ウヤダ    :「ああ、九州に古くから住んでいた獣人を改造し、生体兵
        :器に仕立て上げた……その、詳細だ」 

[Hisa_kaki] #ぱさっと、紙を手に 

 ウヤダ    :「改造の実行者だった大上孝二郎――こいつの父親、大上
        :善二郎はかつて単身海外に渡り……ある男に接触した」 

[Hisa_kaki] #言うまでもなくやつです 

 ウヤダ    :「大上善二郎は男から……人体改造に関わる技術の一部を
        :盗み出し、日本に持ち帰った」 
 銀二     :「ふむ……」 
 銀二     :「しかし、よぅ盗めたもんじゃのぅ」 
 ウヤダ    :「……まったくだな、この男も相当に抜け目ない男だろう」
 ウヤダ    :「これに記された技術を、アニーに託した。恐らくは……
        :キャリーを治す手がかりになるかもしれないと思ってな」 

[Hisa_kaki] #でも浮かない顔してます 
[Hisa_kaki] #微妙にうつむき顔で 

 ウヤダ    :「…………」 
 銀二     :「ふむ。……治療自体は……まぁ、アニーの腕は確かじゃ
        :し、それにモローのデータに近いものがあれば、失敗する
        :ことはおそらく無いじゃろうな。…………ただ」 
 ウヤダ    :「……キャリーは正常な感情取り戻せるかもしれない」 

[Hisa_kaki] #言葉を切って 

 ウヤダ    :「…………だが」 
 銀二     :「……その記憶が本人にとって好ましいものとは限らな
         :い、と」 
 ウヤダ    :「…………」 

[Hisa_kaki] #無言 

 ウヤダ    :「アニーは、彼女の記憶を抑えている薬の影響も薄まると
        :言っていた」 
 ウヤダ    :「もし」 
 ウヤダ    :「…………抑えていた記憶が、ろくでもない悪夢ようのう
        :なものだったとしたら」 
 ウヤダ    :「果たして、感情を取り戻し、記憶を戻すことがキャリー
        :にとって、本当に良いことなのか」 
 銀二     :「……そうじゃのぅ」 

[Hisa_kaki] #なんか血でも吐きそうなほどに 
[Hisa_kaki] #なんでこんなに苦しいのか 

 ウヤダ    :「……本当に、それが正しいのか」 
 銀二     :「ふぅむ……」 

[Hisa_kaki] #なんか焼けるように、痛い 

 ウヤダ    :「俺には……きっと、ろくでもない記憶しかない」 

[Hisa_kaki] #ろくでもないに対するいい記憶に思うふしが無いのでよくわか
       らないというのが本音 

 銀二     :「記憶は……おそらくは重荷になるじゃろうし、情緒だけ
        :でも戻してやることが出来ればと思ってたが……矢張り
        :記憶もセットになる、か……」 
 ウヤダ    :「……あのまま、笑うだけのキャリーでも、幸せなのだろ
        :うか」 

[Hisa_kaki] #ぼそり、と。 

 銀二     :「…………」 
 ウヤダ    :「ならば、そのまま幸せにしておくべきなのか?」 
 ウヤダ    :「…………答えが出ない、いや、俺が答えを出す権利など
        :ないのだろうが」
 銀二     :「…………」 

[Suo_write] #腕を組んだまま考え込み 

 ウヤダ    :「…………」
        :>膝に肘をついて、組んだ手に顎をのせたまま 


記憶の中の
----------

[Hisa_kaki] #ここで、ちょっとデレようかと思ったんじゃ 

 銀二     :「それにしても、御主がそこまで他人のことを考えとると
        :はのぅ……」 
 ウヤダ    :「…………」 

[Hisa_kaki] #なんかすごくいたいとこつかれた 

 ウヤダ    :「……同じものを感じた」 

[Hisa_kaki] #ぼそり、と。 

 銀二     :「ふぅむ……」 
 ウヤダ    :「……姿形も、その目も声も違う、だが……同じものを
        :感じた」

[Hisa_kaki] #まるで遠い何かを思い出すように 

 銀二     :「…………」 
 ウヤダ    :「……アイツと同じような年の……」 
 銀二     :「……前に言ぅとったファミリーの『妹』か」 
 ウヤダ    :「…………そいつはいつも泣いていた、暗闇に怯えて、
        :戦いを恐れて、敵に銃を向けることに恐れて」
        :>なんだかとても遠いものをみるように 
 ウヤダ    :「来いといってもむずがって泣いて、銃を手にとれといっ
        :ても怯えて泣き、かといって放っていこうとすると泣きな
        :がら追いすがってきた」 
 銀二     :「…………」 
 ウヤダ    :「……何をしてやったわけでもない、なのにそいつはいつ
        :も俺の側を離れなかった……追い払っても怒鳴っても、
        :それでもいつも後を追ってきた」 
 ウヤダ    :「……だが」 

[Hisa_kaki] #顔を上げた 
[Hisa_kaki] #その目は、銀二もよく知る、冷徹な屍の目 

 ウヤダ    :「……奴は死んだ。モローの手で生きた死人になった」
 銀二     :「…………」 

[Hisa_kaki] #暗い目の奥で、何を見ているのか 
[Suo_write] #すみません、10分ほど離れなければならなくなりました; 
[Hisa_kaki] #うい 
[Suo_write] #すぐ戻りますのでー; 
[Hisa_kaki] #おー 
[Suo_write] お待たせしましたー 
[Hisa_kaki] #ういす 
[Hisa_kaki] #ウヤダさん、暗い目で黙り込んでしまった様子。 

 銀二     :「せめて、記憶はムリでも情緒だけでも戻してやれれば、
        :と思っておったのじゃが……」 
 銀二     :「薬でムリヤリ笑うのではなく、心から笑えるように、
        :と……だが……」 
 ウヤダ    :「…………キャリー」 
 ウヤダ    :「たぶん、俺を変えたのは、あいつと……お前なんだろう、
        :な」>手を見つつ 
 銀二     :「……ふむ」 
 ウヤダ    :「お前は……吸血鬼とも思えないほどに、わけのわからな
        :い人間くさい奴だから、だろうな。キャリーがお前に懐く
        :のもうなずける」 
 銀二     :「ワシ等の血族じゃ珍しいことでも無いがのぅ」 
 ウヤダ    :「想像もつかん」 

[Hisa_kaki] #でも、なんか少しだけ 
[Hisa_kaki] #死人のような目に光が戻った気がしたんじゃ 

 銀二     :「ちょっとやそっとじゃ滅びんのをいいことに、それぞれ
        :好き勝手やっとるよ」 
 ウヤダ    :「…………(くつくつと、笑ってる)」 
 ウヤダ    :「……面白い男だ」 
 銀二     :「楽しんで貰えりゃ何より、じゃな」 
 ウヤダ    :「…………(笑いつつ)」 

[Hisa_kaki] #そうか、 
[Hisa_kaki] #生きた死人として、これまで生きながらえた分、こいつらの為
       に死ねばいい。 

 ウヤダ    :「…………きっと、それでいい」 

[Hisa_kaki] #ぽつりと 

 銀二     :「ふむ」 

[Hisa_kaki] #妹はもういない、けど、キャリーは生きていけるかもしれない。

 銀二     :「……で、ワシからの提案なんじゃが、情緒は戻す。けれ
        :ども記憶には出来る限り手を付けないで貰うようにする、
        :と……」 
 ウヤダ    :「…………不慮の事態がおきる可能性も、ある」 
 ウヤダ    :「情緒を戻すための薬は、また、記憶を抑える効力をも弱
        :くする……だが、それまでにその記憶に耐えうるほどの心
        :の強さをキャリーに持たせる、というのは」 
 銀二     :「……ほぅ」 
 ウヤダ    :「繋ぎとめる者くらい、いるだろう」>お前とか 

[Hisa_kaki] #そこで自分を絶対に計算に入れないウヤダさん 

 銀二     :「うむ。キャリーは御主によぅ懐いとるようじゃしのぅ」
 ウヤダ    :「…………それはお前だろう?」 

[Hisa_kaki] #何を言ってるんだお前は, 

 銀二     :「まぁ、どっちも、って事かの」 
 銀二     :「キャリーの様子を見れば分かろうに」 
 ウヤダ    :「…………」>わかってなかった 

[Hisa_kaki] #案だけ懐かれてた妹がいたのにわかんなかった鈍いお兄ちゃん
      ですから 

 銀二     :「世渡りはワシより上手いのに、そういう所はまったく
        :じゃの、御主」 
 ウヤダ    :「………………うるさいな」 

[Hisa_kaki] #あれ、拗ねた 

 銀二     :「お?何じゃ図星じゃったか?(ニヤニヤ」 
 ウヤダ    :「…………お前と一緒にするな」 
 銀二     :「ハッハッハッハ」 

[Hisa_kaki] #ぢと目 

 銀二     :「まぁ、決まりじゃな。……心の強さを養いつつ、徐々に
        :段階的に治療を施して行く、と」 
 ウヤダ    :「…………ああ」 

[Hisa_kaki] #でもなんか、いいことなんだけど釈然としない(よくわからな
       いけどいらっとする(いい意味で)) 
[Suo_write] #このツンデレさんめ! 
[Hisa_kaki] #まったくもってツンデレですね 
[Hisa_kaki] #なんかだんだんこのまま相棒の位置へと 
[Suo_write] #ニヒルな人だったのに気付いたらツンデレに…… 
[Suo_write] #おぉ 


女房役になりました
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[Hisa_kaki] #ほっといたら金銭管理とか環境のあれこれとかビルオーナーと
       の連絡とか全部やってくれそうですよ、この人 
[Hisa_kaki] #几帳面だから 
[Suo_write] #ついでに銀二に料理本のレシピの通りに料理を作る技能を取ら
       せてみた(ぇ 
[Suo_write] #銀はそこらへん適当だと思うから、助かるのぅ 
[Suo_write] #<金銭管理とか環境のあれこれとかビルオーナーとの連絡とか 

 ウヤダ    :「来週の土曜の夜から日曜の午後までビルが停電になると
        :連絡がきてるぞ、ああ、あとゴミが年明けから袋が変わる
        :らしい……ここは地区が決まっているから(細かい)」 

[Hisa_kaki] #あと、隠れ家らしく。表向きを夜間警備派遣事務所にしてお前
       を所長にしておくから適当に話をあわせておいてくれ。 

 銀二     :「おぅ。ご苦労さん。……何じゃまたゴミ出しルールが変
        :わったのか。めんどくさいのぅ」 
 ウヤダ    :「あと、一応人も増えたから仮の看板をだして事務所とい
        :うことにしてカモフラージュしておくぞ。お前が所長でい
        :いか?」 
 銀二     :「おう。名だけで良けりゃ構わんぞぃ」 

[Hisa_kaki] #書類関係とか裏関係の資料とかまとめてる(めんどくさいこと
       でもサボらない) 
[Suo_write] #名ばかりと言いつつ問題事が持ち込まれたらサービス価格
    (かなり安いか殆どタダ。時々ぼったくり)で引き受けちゃったり(ぇ 

 ウヤダ    :「…………仕事を受けるならキチンと計算をしろ、お前は」 
 銀二     :「まぁ、ワシ一人じゃないしのぅ。……しかし面倒臭いのぅ」

[Suo_write] #げんなり 
[Hisa_kaki] #なんで、こんなわけわかんねえ仕事経費考えずにタダで受ける
       のだ、お前は(几帳面)みたいなことを言われるんですか 

 ウヤダ    :「…………キャリーの為でもあることを考えろ」 

[Suo_write] #所長の答え:面白そうだったから 

 銀二     :「うぅむ……」 

[Hisa_kaki] #おまえはっ(相棒、呆れかえる) 
[Suo_write] #はっはっは 
[Hisa_kaki] #佐上よろずやっかいごと事務所 
[Hisa_kaki] #まともな名前ないのかよ、、、 
[Suo_write] #佐上総業 
[Suo_write] #何かヤの付く人たちの事務所みたいな名前だよ! 
[Hisa_kaki] #所長、銀ちゃん。副長にして実質ほとんど庶務とか全部やっ
       てるウヤダ
[Suo_write] #ウヤさん、お疲れ様です(平伏 
[Hisa_kaki] #主治医であり調査担当のアニーとマスコットのキャリー 
[Hisa_kaki] #なんだ、男女の人数でいってもビバップじゃないか 
[Suo_write] #あとは動物さんが来れば完璧です! 
[Suo_write] #(コーギーとかレトリバーとかにゃんことかドラゴンとか
[Hisa_kaki] #おかしいな、この路線で落ち着きそうになったら 
[Hisa_kaki] #なんか安定しそうじゃね? 
[Suo_write] #良い傾向です 
[Hisa_kaki] #仕事的に女房役に落ち着いてよかったよかった 
[Suo_write] #マメだから……w 
[Hisa_kaki] #いい加減な仕事はしないからね 
[Hisa_kaki] #……その分しわ寄せもきそうだけどね 
[Hisa_kaki] #まあ、銀ちゃんの前だけですよ、ツンデレるのは。 
[Suo_write] #一途ですのぅ 
[Hisa_kaki] #他の連中おったらいつものニヒルさん 
[Hisa_kaki] #ふーヘンに薔薇方面にいかなくてよかった(ちっ) 
[Suo_write] #よかったよかっt…………久志さん、ちょっと本音が漏れてま
       すよw 
[Hisa_kaki] #おっといけねえ 
[Suo_write] #ガチホモのHENTAIはミチルだけで充分デスヨ 
[Toyolina] スケット団か 
[Hisa_kaki] 昔のウヤダんを知ってる人がみたら仰天かもしれないが、これはこれで平和でよし。 


時系列と舞台
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 2008年11月
解説
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 キャリーの回復を願いつつ、仲間として認め合っていく銀二とウヤダ。
 http://kataribe.com/IRC/KA-06/2008/11/20081111.html#230000
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 
以上



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