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Date: Tue, 28 Oct 2008 16:08:16 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31874] [HA06L] エリスンとの遭遇
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31800/31874.html
[HA06L] エリスンとの遭遇
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登場人物
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HA06C:奇書の主:途奥彗(とおく・すい) [トオクさん][ヤンデル][百合][相互依存]
[まな板][一高][同盟][サトミマンション]
http://kataribe.com/HA/06/C/0677/
HA06C:禁書に変じた魔女:エリスン・クーネルダール
http://kataribe.com/HA/06/C/0777/
アリスンにそっくり
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[Toyolina] あとはエリスンか。どうせならアリスンなんとかしよう運動が
勃発する前のへこんでる時に会っておきたいもの。
[Hisasi] おけ
[Hisasi] 本になったアリスンを抱えて泣きそうになってるところに
[Hisasi] アリスンに超似てる人に会ったという
トオクさん :「……あ、アリ……スン……?」
エリスン :「……え?」
[Hisasi] 振り向いた
[Toyolina] え? あれ? 本ここにあるよ!? でもあれ?
[Hisasi] 金髪のアリスンに良く似た印象の女の人
[Hisasi] でも、アリスンよりももっと穏やかでほわっとした印象のある
トオクさん :「あ、いえ、あの……(胸に抱いてる本とエリスンを何度
:も見比べる)」
エリスン :「……その本は」
[Hisasi] 息を飲んだ
エリスン :「……アリスン……」
[Hisasi] 口を両手で押さえて
トオクさん :「! ど、どうして……知ってるんですか……その名前……」
[Toyolina] さっき言ったのはどっかにおいといたらしい
[Toyolina] まあふつう等号では結びつかないよね!
エリスン :「……どうして、奇書を……あなたが」
[Hisasi] こっちも驚いてる様子
トオクさん :「……奇書も知ってる……? すみません、市原の……方
:ですか……?」
エリスン :「……ええ。正確には……市原の初代」
[Hisasi] そっと、彗さんの手をとって
エリスン :「場所を変えましょう……ちゃんとお話します。私も、
:あなたに詳しくお話を聞きたい……」
トオクさん :「……? は、はい……」
[Toyolina] ちょっとびっくりしたけど!
[Toyolina] 猛禽力よりはアリスンの姉なのでそっち方面で!
[Hisasi] 大丈夫だよ! 今はみなみんだから!
[Hisasi] で、場所移動して
[Hisasi] 公園のベンチ辺りだろう。
エリスン :「まずは自己紹介しますね。私の名は……エリスン・クー
:ネルダール」
[Hisasi] あれ、アリスンと同じ苗字じゃね
トオクさん :「……途奥、彗……です。あの、アリスンとは……」
エリスン :「……すぐには信じていただけないとは思いますが……
:アリスンは私の妹です」
[Hisasi] これがあの姉ですか、あの
[Toyolina] あのできがよくて愛されキャラでほめ言葉がいくらあっても足り
ないという!
エリスン :「あの子と同じく……この身を書へと変えた」
トオクさん :「い、いえ……どうして……いえ、なんていうか……アリ
:スンとそっくりだったから……なんとなくわかります。
:……話も、アリスンから……」
[Toyolina] いろいろ聞いてます
エリスン :「そう、ですか……私は、あの子を手にかけた……あの子が
:書へと化した原因」
[Suo] なんという完璧超人
トオクさん :「……そう、ですか……エリスン、さんも……誰かに従って、
:今いるんですね」
エリスン :「はい……今は、波佐間御南深が私のマスター」
トオクさん :「私みたいに……そう、ですか……」
エリスン :「はい……でも、いまの、この子は」
[Hisasi] 本を見て
アリスンへの想い
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トオクさん :「アリスンは……(膝の上の本をなでて)……アリスンの
:ことは……どう思ってますか?」
[Hisasi] なんかエリスンアイから見ても魔力すごい減ってる
エリスン :「……大切な妹です……たった一人の……でも、あの子には、
:私の存在が重荷になってしまっていた」
[Hisasi] 悲しそうに目を伏せて
トオクさん :「前は……よくそう言ってました。姉が好きだった、でも、
:満たされなかった、って……でも、最近は言わなかったんです」
エリスン :「……あの子は……満たされて、いる?」
トオクさん :「よく笑ってたし……前みたいに、過激じゃなくて……
:そうなのかもしれないです。もしかしたらそうなのかも。
:私も……満たされてる、そんな感じだし」
エリスン :「……あの子が」
[Hisasi] ちょっと感激したように目を閉じて
トオクさん :「でも……アリスンは……いなくなっちゃうかもしれない
:……です。そう思ったら……どうしていいかわからなくなって」
エリスン :「……あの子の心は、いつも苦しみと悲しみ、憎しみがあった」
[Hisasi] そっと、本にのせたトオクさんの手に
[Hisasi] 手をかさねて
エリスン :「それがあの子をこの世に留めていた力」
エリスン :「……でも……あの子にとってのあなたと同じように……
:あなたにとってもかけがえのない人なんですね」
トオクさん :「……(こくん)。だから……消えてほしくない……でも……
:どうしていいか……。もし、消えなくちゃいけない、ん
:だったら……私は……もう……」
エリスン :「……私も……消えて欲しくない」
エリスン :「あの子に、笑っていて欲しい……幸せで居てほしい」
トオクさん :「……エリスンさん……優しい、んですね。ううん、優しく
:出来る、人なんですね」
エリスン :「いいえ……もっと早く察してあげていれば、あの子は
:あんなに追い詰められなかった……」
トオクさん :「次、アリスンが起きたら……今日の話、します。それで、
:もし動けたら……連れてきます」
エリスン :「……はい」
[Hisasi] そっと表紙を撫でて
エリスン :「……伝えてください」
エリスン :「私は……いつまでも……あなたを愛する姉です、と」
トオクさん :「(ずきん)……はい。伝えます……よかった、今日……
:会えて……まだ、間に合う……」
エリスン :「……はい」
[Hisasi] 何度も、表紙を撫でて
[Hisasi] その手を見ればわかった
[Hisasi] どんだけアリスンを大事に思ってるかが
[Hisasi] 助けてあげなきゃ、と
[Hisasi] トオクさんの胸に
トオクさん :「……ありがとうございます……」
エリスン :「……お願いします、この子を」
[Hisasi] 一筋、涙が伝った
[Hisasi] ずきんときた、
[Hisasi] 猛禽力は関係ありませんよ?
トオクさん :「はい……」
[Toyolina] 猛禽力だとしても今回はあまり効かなかったかもしれない!
[Hisasi] さすがだ!
[Hisasi] アリスンとのあれこれですっかり!
[Toyolina] まったくです!
トオクさん :「……すみませんでした、急に」
エリスン :「いいえ……会えてよかった」
[Hisasi] そして深々とお辞儀して
[Hisasi] この子をよろしく、と
[Hisasi] 託しました
トオクさん :「はい、私もです……それじゃ、失礼します……エリスン・
:クーネルダール」
[Hisasi] うむ
[Toyolina] ちょっと秋の風が冷たかった
トオクさん :「ねえアリスン……今度起きたら、お姉さん……エリスン
:さんに、会いに行こうね……アリスンが、素直になった、
:よく笑ってる、って言ったら、すごく喜んでた。会いに
:行きます、って約束もしたよ。だから、ね……」
[Toyolina] ぎゅ、とアリスン本を抱きしめる
[Hisasi] せつない
時系列と舞台
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10月下旬
解説
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本持ってなかったら泣きながら抱きついたりしたんですけどそうもいかなかった。
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Toyolina
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