[KATARIBE 31854] [HA06L] チャットログ『部長の責任』

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Date: Thu, 23 Oct 2008 22:08:37 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31854] [HA06L] チャットログ『部長の責任』
To: 語り部 <kataribe-ml@trpg.net>
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チャットログ『部長の責任』
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登場人物
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 端山 正秋 (はやま・まさあき)
    :http://kataribe.com/HA/06/C/0799/
    ウル中一年、正義の味方(自称)
 里見 ぎぐのまい トリ(さとみ・-・-)
    :http://kataribe.com/HA/06/C/0792/
    ウル中一年、嫌われると死ぬ。
 紀 美鶴(きの・みつる)
    :http://kataribe.com/HA/06/C/0759/
    ウル中1年、姉御。

花壇の様子は
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 先日、手入れをした花壇の様子を見に来るトリ。
 
 トリ    :(花壇をチェック)
 トリ    :「うん、良好良好」
 トリ    :(お礼しないといけないな……)
 正秋    :「よっと」
 
 どこからとも無く飛び降りてくる正秋。
 
 トリ    :「こんにちは。花壇の方、調子いいですね」
 正秋    :「ちわっす。そう……なのかな。花の事はよくわからない
       :から。元気そうには見えるけど。」
 トリ    :「実は私も元気そうに見えるというだけです……」
       :(えへへ)
 正秋    :「ありゃ、そうなのか。」
 トリ    :「そんなものです」(うん)
 正秋    :「こー、花のこころをびびびーっと感じ取ってるものかと。
       :(あはは」
 トリ    :「そんなアンテナがあったら素敵ですね」
 正秋    :「それは確かに。まぁ……野菜とかの声が聞こえても困る
       :けどね。」
 トリ    :「痛いよう、食べないでー……って?」
 正秋    :「そうそう。まぁ、野菜に痛覚があるとはおもえないん
       :だけどねw」
 トリ    :「こればっかりはそれこそ野菜ご当人に聞いてみないと
       :わかりませんね」(笑
 正秋    :「確かにそうだ。」
 
 そして、会話が切れると考え事を始める正秋。近頃良く見られる姿である。
 
 正秋    :「……んー……」
 トリ    :「?」
 正秋    :「…(そういやあ、トーナメント部どうしようかな……)」
 トリ    :「悩み事、ですか? さっきも教室で考え事されてました
       :よね」
 正秋    :「ぶつぶつ……あ、うん。」
 トリ    :「端山さんは最近そうしてることが多いのでわかるように
       :なっちゃいました」(くす
 正秋    :「うぐ……」
 正秋    :「ま、まぁばれてしまった以上は……まぁ元々誰かに聞いて
       :みる気では有ったんだけど。」
 トリ    :「私でお役に立てるような内容だといいのですが……」
 正秋    :「いやその、ゴールドマン先輩にトーナメント部の大会に
       :出てみないかって誘われてさ。」
 トリ    :「へ?」
 トリ    :「…そ、それはまた意外な角度から難問がでてきましたね」
 正秋    :「で、どうしようかなと悩んでる。」
 トリ    :「トーナメント部って、厳しいですよね。練習……」
 正秋    :「うんまぁ、その辺は根性でがんばるけど。」
 トリ    :「あの……正義の味方はどうされるんですか?」
 正秋    :「……問題はそこだよなぁ……」
 トリ    :「今端山さんがやめたら、みんなバラバラになっちゃう
       :かもです」
 正秋    :「え゛……まじか。」
 トリ    :「だって、端山さん部長じゃないですか……」
 正秋    :「いやそうだけど……正義の味方部は辞めるつもりはない
       :から、ってトーナメント部に入部するって訳じゃないよ?」
 トリ    :「でも試合に出るのなら当分練習に専念しないといけない
       :んですよ?」
 正秋    :「まぁ……そうなるよね……って、ちょっと離れたくらいで
       :ばらばらになるような面子にみえな……いと思うたぶん。」
 トリ    :「そうでしょうか……」
 正秋    :「むしろ、みんな結構好き勝手にやってるじゃないか。
       :俺が離れたくらいでどうかなるものでも無い……
       :と思うんだけど」
 トリ    :「……そうです。みんな好き勝手にやってるだけなら部活
       :じゃないです」
 正秋    :「いやその……」
 トリ    :「部の体裁を整えてるのは端山さんだと思うんです」
 正秋    :「俺、そんなたいした事してるかなぁ……」
 トリ    :「してますよ。決まってるじゃないですか」
 正秋    :「たとえばどんな。」
 トリ    :「えーと、部を作りました」
 正秋    :「同好会なら誰でも作れるよね?ある意味。」
 トリ    :「実行に移せる人は一握りです」
 正秋    :「ま、まぁそうかもしれないけど……」
 トリ    :「そうです。何でそんな事いうんですか」
 正秋    :「うーん……たいした事と思ってなかったから、かな。」
 トリ    :「最近端山さんが部の事で悩んでいたのは知ってます。
       :でも、たいした事じゃないなんて思わないで欲しいです……
       :と、部員のみんななら言うと思います」
 正秋    :「う、うーん……やりたいと思って必要なら作っちゃわない
       :かな?同好会って。」
 トリ    :「そんな適当に作ったんですか?」
       :(段々ムキになってきた)
 正秋    :「適当って……いや、そんなつもりは無いけど。」
 正秋    :「そういう意味じゃなくてさ。」
 正秋    :「花が好きで部活動としてみんなで花壇をお世話したいとか
       :なんかそういう気持ちがあったら、せめて同好会からでも
       :ってはじめるものなんじゃないの?」(花壇みながら
 トリ    :「作って、人を集めて、続けて、そうやって来たことを
       :たいした事じゃないって……」
 正秋    :「な、なんでそんなに怒ってるの?」
 トリ    :(はっ)「……わ、私怒ってました?」
 正秋    :「め、めちゃめちゃこわかったよー。」
 トリ    :「ご、ごめんなさい。そんなつもりは……」(青ざめる)
 トリ    :「ただ少しみんながかわいそうな気がしてしまって……」
 正秋    :「う、うーん……」
 トリ    :「あと、そうですね……少し羨ましくもあったんです。
       :私には、できませんから」
 正秋    :「部活動を作る事が?」
 トリ    :「そうですね。仮に作っても私じゃ人を集められません
       :から……」
 正秋    :「そうかなぁ……」
 トリ    :「……まあ、気分転換も必要ですよね。トーナメント部で
       :健康的に汗を流すのもいいかもしれません」
 正秋    :「まるで俺たちが不健康に走り回ってるかのような(苦笑」
 トリ    :「……だって、最近悩んでばかりだったじゃないですか」
 トリ    :「これでも心配してたんですよ?」
 正秋    :「そりゃあ、骨折してうごけないとなりゃあ不機嫌にも
       :なるさ。」
 正秋    :「うぐ……それは申し訳ない。」
 正秋    :「それはそれとして、俺が居なくてもほら。甚兵衛は
       :ぶっ飛んでるけどあいつは結構真面目だし、仙とか真越さん
       :が何かやっても秀松が何とかしてくれるだろうし。
       :松宮さんは心配することとか無いし。」
 正秋    :「ほ、ほらほら。ちょっとは仲間を信用しないとNE!」
 トリ    :「……端山さんはトーナメント部の試合にそんなに出たい
       :んですか?」
 正秋    :「んー……興味はあるし、それに」
 トリ    :「それに?」
 正秋    :「才能がある……とか、期待の言葉をかけられたのは初めて
       :かもだし。あはは。」
 トリ    :「……嬉しいですよね、そういうのって」
 正秋    :「うん、だからやってみてもいいかなって……まー入部する
       :わけには行かないけどね。両立できないし。」
 トリ    :「頑張ってください」(微笑む)
 トリ    :「それと、怒ってしまった事、本当にごめんなさい。どうか
       :気にしないでもらえると嬉しいです……」
 正秋    :「そんな気にしなくていいのに。むしろアレだ。」
 正秋    :「怒っているのなら怒ってくれないとわからないようん。」
 トリ    :「そうですよね、それが普通ですよね」
 正秋    :「秀松ならわかるかもしれないけども俺ではわからない。」
 トリ    :(困ったように笑う)
 美鶴    :「言ったってええねんで。この鈍感って」
       :(ひょっこり顔出す)
 正秋    :「そうそう……ってぇ誰が鈍感だ!」
 トリ    :(びくっ)
 美鶴    :「一応、部外者やから口出しすんのもなんや思うて見とった
       :けど、はらはらしたわ」
 トリ    :「き、紀さん」
 正秋    :「はらはらって……」
 美鶴    :「しょうのない部長さんやねー、トリちゃん」
 トリ    :「その、ものの考え方は自由だと思いますし……」(俯く)
 美鶴    :「自由すぎるのも考えもんや」
 正秋    :「ぐ、何の事かよくわからない。」
 トリ    :「…………」(俯く)
 美鶴    :「要は自分の作った部に責任持てってこと。ほったらかしで
       :別んとこ行くとか言い出したらそらトリちゃんかて焦るわ」
 
 ぎゅーっとトリをかいぐりまわす美鶴。
 
 トリ    :(はうはう)
 正秋    :「……」
 正秋    :「鈍い俺も悪いと思うんだが……なぜ、そういってくれない
       :のか……いや、俺が悪いのか?うーむ。」
 正秋    :「えーと、鈍くて申し訳ない……」
 トリ    :「私、回りくどいんでしょうか……」(がっくり)
 美鶴    :「トリはええんよ、みんな私みたいにズバズバもの
       :言ってたら、身も蓋もなくてあかんわ」
 美鶴    :「マチャーキは、もうちょい後ろ振り向かなあかん。
       :みんな、他でもないあんたを慕って集まってきた部員
       :やねんで。しっかり胸に刻んどき」(びしっっと指さして)
 正秋    :「は、はい。(え?まじ?俺なんかを慕って?)」
 トリ    :「そう、思います。いっつもそう言ってるのに……」
       :(恨めしそうに見る)
 正秋    :「い、いやその……慕われてるとか想像できなくて」
 美鶴    :「それやから鈍いいうねん」(呆れたように
 正秋    :「がーん」
 トリ    :(いいなあ、こんな風にものが言えたら)
 トリ    :「差し出がましいとは思いますが、よく考えてみて下さい。
       :部の事……」
 正秋    :「あ、うん。」
 トリ    :「さっ! 帰りましょうか。お腹すいちゃいました」(笑
 正秋    :(信じがたいが……二人にここまで言われてるんだし……)


時系列
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2008年10月

解説
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 期待されたのがうれしくて、浮かれる正秋と。
 正秋を慕って部員が集まっているんだという事を教えるトリと美鶴。
 
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